JP2542566B2 - スパツタリング装置用タ−ゲツトの製造方法 - Google Patents

スパツタリング装置用タ−ゲツトの製造方法

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JP2542566B2 JP60016031A JP1603185A JP2542566B2 JP 2542566 B2 JP2542566 B2 JP 2542566B2 JP 60016031 A JP60016031 A JP 60016031A JP 1603185 A JP1603185 A JP 1603185A JP 2542566 B2 JP2542566 B2 JP 2542566B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はスパッタリング膜の製造方法に係り、特にMO
S−ICに使用されるゲート電極材料を形成するに用いる
に好適な、高密度のモリブデンシリサイドからなるスパ
ッタリング膜の製造方法に関する。
[従来の技術] 近年MOS型LSIのゲート電極に、比抵抗の小さいモリブ
デンやタングステンなどの高融点金属のシリサイド(珪
化物)が用いられるようになってきた。こうした高融点
金属のシリサイドの膜を形成するには、高融点金属のシ
リサイド製のターゲットを用いたスパッタリング法が主
として採用されている。
高融点金属のシリサイド特にモリブデンシリサイド製
のターゲットは、一般にモリブデン粉末とシリコン粉末
との混合粉を原料とするか、あるいはモリブデンシリサ
イド粉末を原料としてホットプレス法或いは無加圧真空
焼結法で製造されている。
[発明が解決しようとする問題点] ホットプレス法で相対密度90%以上であるターゲット
を製造する場合には加熱温度1400℃以上,圧力100kg/cm
2以上が必要となる。しかしながら、加圧容器にカーボ
ン材料を用いた場合には加熱温度が高いためにターゲッ
ト材へのカーボン(C)の混入が問題であり、また加圧
容器にセラミック材料を用いた場合にはターゲットへの
材料の混入は無いものの容器の破損が問題となってい
る。
また、例えば直径が180mm未満,厚み10mm未満のター
ゲットを一枚成形する場合は、直径中心まで均一に90%
以上で圧密出来るが、量産用の直径220mm,厚み40mmター
ゲットをホットプレス成形する場合、外周部は90%以上
の密度が得られるが中央部は80%程度となり、ターゲッ
ト自体の圧密不足,圧密むらが起り、スパッタ成膜に粒
状物が付着し膜特性を損うという問題もあった。
一方、無加圧真空焼結法による場合は、焼結温度1700
℃においても約60〜70%の密度した得られず密度不足の
ためにほとんど実用に供し得なかった。
[問題点を解決するための手段] 上記問題を解決するために本発明はモリブデンシリサ
イドを主体とする原料粉末を圧密用封入缶に封入し、熱
間静水圧プレス(HIP)法により成形焼結し、MoSix(1.
84≦X≦2.57)なる組成のモリブデンシリサイドからな
り、相対密度を90%以上とすることを特徴とするもので
ある。また、本発明において、上記圧密用封入缶の内面
にあらかじめMoを溶射した封入缶を用いることにより、
より一層高純度,高密度のスパッタリング膜を提供する
ことができる。
本発明においては成形焼結にHIP法を用いているため
に、低温で高密度化でき均一な組成分布であり、かつ不
純物の混入のないターゲットを成形出来る利点がある。
また、本発明において、圧密用封入缶として経済的に
使用できる鉄を主体とする金属缶材を用いることができ
るが、この場合は本合金のSiと容易に1200℃で共晶反応
し、缶が破壊したりあるいは缶材による汚染を生じる恐
れがある。このため本発明においては、封入缶の内面に
あらかじめMoを溶射してSiとの反応による缶材からの不
純物の混入と缶の破壊を防止することが好ましい。
また、本発明において、原料粉末としてはモリブデン
シリサイド粉末,あるいはモリブデンシリサイド粉末と
シリコン粉末もしくはモリブデン粉末との混合粉といっ
たモリブデンシリサイドを主体とする原料粉末を使用す
る。モリブデンシリサイドを主体とする原料粉末の使用
は、組成の均一性などの点から好ましい結果が得られ
る。
一般に、MOS型LSIのゲート電極膜中のシリコン含有率
は30〜40重量%(以下組成を示す%は全て重量%を示
す)であることが必要とされている。すなわち、モリブ
デンシリサイド中におけるシリコン含有率が40%を越え
ると抵抗が急激に増加し、ゲート電極膜として不適当と
なる。またシリコン含有率が30%よりも少なくなると、
比抵抗/膜厚は小さくなるものの、基板との密着性が悪
くなり、また化学的な安定性が乏しくなり、やはりゲー
ト電極膜として不適当となる。このようなことから、ゲ
ート電極膜中におけるシリコン含有率は30〜40%の間、
好ましくは35〜37%の間であるとされている。(因みに
MoSi2.0はシリコン36.8%に相当する。) しかして、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ゲ
ート電極膜中におけるシリコン含有率とモリブデンシリ
サイドターゲット中におけるシリコン含有率とは、ほぼ
直線的な関係があり、かつゲート電極膜中シリコン含有
率は、ターゲット中のシリコン含有率よりも数%前後程
度少なくなることを見出した。
すなわち、スパッタリング膜組成よりもシリコンの多
い組成を有するターゲットとしなければならない。実際
にはゲート電極膜中におけるシリコン含有率の必要な範
囲30〜40%に対応するターゲット中のシリコン含有率は
35〜43%であり、これらはMoSi1.84〜MoSi2.57に相当す
る。また、ゲート電極膜中における好適なシリコン含有
範囲である35〜37%に対応するターゲット中のシリコン
含有範囲は39〜40.6%であり、これはMoSi2.18〜MoSI
2.33に相当する。このため、本発明の対象とするモリブ
デンシリサイドターゲットの組成は、特に上記組成のも
のが有用である。
また、本発明により得られるターゲットは、相対密度
が90%以上のものとする。相対密度が90%よりも小さい
場合には、ターゲットの強度が不足し、とりわけ脆くな
って、取扱いが不便になると共に、スパッタ中における
ターゲットの割れなどの恐れもあるためである。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づきより詳細に説明する。
実施例1 純度99.98%のモリブデンのインゴットと、純度99.99
99%のシリコンインゴットとを、MoSi2.5(モリブデン5
7.2%,シリコン42.8%)となるように配合しプラズマ
アーク溶解炉にて溶解した。得られた合金を振動式粉砕
機にて粉砕し、得られた粉末100重量部に対して6.4重量
部のシリコン粉末(上記シリコンインゴットを同様に粉
砕したもの)を添加して焼結用原料粉とした。
次にこの粉末を用いてホットプレス,無加圧焼結,HIP
により焼結成形した。このときの各条件は第1表に示す
通りである。
上記成形焼結体の特性を第2表および第1図に示す。
第2表からHIP成形品は不純物レベルが低く、密度の
均一なことが判る。
第1図はスパッタ後のターゲット面を示す走査型電子
顕微鏡写真であり、従来のホットプレス品,無加圧焼結
品に比べてHIP法による本発明品は成膜上の異物原因と
なる遊離微粒がほとんどみられないことが明らかであ
る。
実施例2 実施例1に用いたと同じ原料粉を用い実施例1で示し
たと同じ条件で軟鋼性の内面に厚み0.2mmにMoを溶射し
た缶とMoを溶射しない缶とを用いてHIP成形した。Moを
溶射しない缶は缶材のFeと原料粉中のSiが共晶反応して
缶壁が溶融し形をとどめないほど変形したがMo溶射した
缶はMo膜により缶材のFeと原料粉中のSiが隔てられてい
るためにFeとSiの反応はみられず、原料粉は所望形状に
焼結された。Mo溶射した缶材とターゲット界面とは第3
表に示すごとくFeの侵入はなく、ターゲットと缶材の間
に反応の起きていないことを示している。
[効果] 以上の通り本発明によれば、MOS型LSIのゲート電極膜
を形成するに好適なモリブデンシリサイド合金からなる
ターゲットが提供される。このターゲットは高強度であ
り、取扱いが容易である。
また、本発明によれば、このようなターゲットを容易
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はターゲットのスパッタ面を示す金属組織顕微鏡
写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−6577(JP,A) 特開 昭57−203771(JP,A) 特開 昭57−92103(JP,A) 特開 昭49−66512(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%でシリコン30〜40%、残部モリブデ
    ンの組成を有するスパッタリング膜の製造方法であっ
    て、モリブデンシリサイドを主体とする原料粉末を圧密
    用封入缶内に封入し熱間静水圧プレス焼結し、前記スパ
    ッタリング膜組成よりもシリコンの多い組成を有し、か
    つMoSix(1.84≦X≦2.57)なる組成のモリブデンシリ
    サイドからなり、相対密度が90%以上であるターゲット
    を製造し、次いで該ターゲットを用いてスパッタリング
    を行なうことを特徴とするスパッタリング膜の製造方
    法。
  2. 【請求項2】上記圧密用封入缶の内面にMo溶射膜が形成
    してあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    スパッタリング膜の製造方法。
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