JP2010106348A - 金属ガラス成形体とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属ガラスを主成分とする基材粒子を加圧成形して、内部に気孔が分散した加圧成形体を得る第1工程と、前記加圧成形体をさらに加熱加圧成形して金属ガラス成形体を得る第2工程と、を含む、金属ガラス成形体の製造方法である。
【選択図】図1
Description
本発明の金属ガラス成形体の製造方法は、金属ガラスを主成分とする基材粒子を加圧成形して、内部に気孔が分散した加圧成形体を得る第1工程と、前記加圧成形体をさらに加熱加圧成形して金属ガラス成形体を得る第2工程と、を含む。
本発明で用いられる基材粒子は、金属ガラスを主成分とする。基材粒子が、「金属ガラスを主成分とする」とは、金属ガラス以外の金属元素を含んでもよいことを意味する。金属ガラス以外の金属元素として、例えば、Al、Ni、Cu、Mg、Tiなどの延性が高い金属が挙げられ、中でも好ましくはAlである。これらの金属元素を前記基材粒子に含ませることにより、成形体の割れを防げるという有利な効果を奏する。基材粒子における金属ガラスの含有量は、基材粒子の全質量100質量%に対して50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましく、90〜100質量%であることが特に好ましい。
第1工程は、金属ガラスを主成分とする基材粒子を加圧成形して、内部に気孔が分散した加圧成形体を得る工程である。
第2工程は、内部に気孔が分散した加圧成形体をさらに加熱加圧成形して、金属ガラス成形体を得る工程である。
本発明の第2実施形態に係る加圧成形体は、金属ガラスを主成分とする基材粒子を含む加圧成形体であって、内部に気孔が分散して存在する。このような加圧成形体を用いると、高密度の金属ガラス成形体を製造する際に、変形に必要なプレスパワーが小さくなり、形状の自由度が向上しうる。また、得られる金属ガラス成形体の密度が大きくなり、強度を向上させることができる。
本発明の第3実施形態に係る金属ガラス成形体は、金属ガラスを主成分とする基材粒子を加圧成形してなる金属ガラス成形体であって、前記金属ガラス成形体の断面において観察される粒子のうち、アスペクト比が3以上の粒子が面積比で30%以上を占める、金属ガラス成形体である。基材粒子のアスペクト比は、SEM観察によって求めることができる。上記のような形態であれば、強度の高い金属ガラス成形体が得られうる。
本発明の第4実施形態に係る金属ガラス成形体は、金属ガラスを主成分とする基材粒子を加圧成形してなる金属ガラス成形体であって、前記金属ガラス成形体の断面において観察される粒子のうち、アスペクト比が3以上の粒子が面積比で30%以上を占める、金属ガラス成形体である。
本発明の第5実施形態に係る鉄心材料は、上記第1実施形態の金属ガラス成形体の製造方法によって得られる金属ガラス成形体、または上記第2実施形態の加圧成形体をさらに第1実施形態で示した条件によって加熱加圧成形して得られる金属ガラス成形体を適用する。本発明に係る鉄心材料は、例えば電動モータ用のロータ、ステータなどに適用することができ、高強度で鉄損の少ないコアを低コストかつ高い部品形状の自由度で実現することができる。同時に、小型モータへの適用可能なレベルの高磁気特性(強磁性化)及び高強度を有する。
本発明の第6実施形態に係るモータは、第5実施形態の鉄心材料をコア材として使用する。高強度で鉄損の少ないコアを用いることで、大きな出力トルクを小型モータで実現することができる。
本発明の第7実施形態に係る車両は、第6実施形態のモータを搭載する。モータの小型化によって、エンジンルームの中の自由度を一層高めることが可能となる。
(実施例1)
Feを主成分とする、平均粒径20μmの金属ガラス粉末(基材粒子)としてFe77Mo2P10C4B4Si3(Fe:77原子%、Mo:2原子%、P:10原子%、C:4原子%、B:4原子%、Si:3原子%)210gを準備した。上記の金属ガラス粉末は、44Kの過冷却温度領域ΔTxを有していることを確認した(Tg:741K、Tx:785K)。
金属ガラス粉末を温度430℃(粉末温度480℃)にてSPS焼結を行い、密度が金属ガラス成形体の真密度の99%である加圧成形体を成形したこと以外は、実施例1と同様の方法で成形した。
2 加圧成形体、
3 金属ガラス成形体、
4 気孔。
Claims (14)
- 金属ガラスを主成分とする基材粒子を加圧成形して、内部に気孔が分散した加圧成形体を得る第1工程と、
前記加圧成形体をさらに加熱加圧成形して金属ガラス成形体を得る第2工程と、
を含む、金属ガラス成形体の製造方法。 - 前記基材粒子の少なくとも一部が、無機酸化物を含む絶縁皮膜で覆われている粒子である、請求項1に記載の金属ガラス成形体の製造方法。
- 前記加圧成形体の密度が、金属ガラス成形体の真密度の50〜95%である、請求項1または2に記載の金属ガラス成形体の製造方法。
- 前記基材粒子が、鉄基金属ガラスである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属ガラス成形体の製造方法。
- 前記無機酸化物が、酸化アルミニウムである、請求項2〜4のいずれか1項に記載の金属ガラス成形体の製造方法。
- 前記基材粒子の平均粒径が1〜4000μmである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属ガラス成形体の製造方法。
- 前記第2工程において、電磁波プロセスを用いた加熱焼結装置により前記加圧成形体を加熱加圧成形する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の金属ガラス成形体の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の金属ガラスの製造方法の第1工程によって得られる、加圧成形体。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の金属ガラス成形体の製造方法によって得られる金属ガラス成形体であって、
前記金属ガラス成形体の断面において観察される粒子のうち、アスペクト比が3以上の粒子が面積比で30%以上を占める、金属ガラス成形体。 - 金属ガラスを主成分とする基材粒子を加圧成形してなる金属ガラス成形体であって、前記金属ガラス成形体の断面において観察される粒子のうち、アスペクト比が3以上の粒子が面積比で30%以上を占める、金属ガラス成形体。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の金属ガラス成形体の製造方法によって得られる金属ガラス成形体、または請求項9もしくは10に記載の金属ガラス成形体を用いた鉄心材料。
- 請求項8に記載の加圧成形体をさらに加熱加圧成形して得られる金属ガラス成形体を用いた鉄心材料。
- 請求項11または12に記載の鉄心材料を用いたモータ。
- 請求項13に記載のモータを搭載した車両。
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