JPH04339862A - スポンジ用シリコーンゴム組成物 - Google Patents

スポンジ用シリコーンゴム組成物

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JPH04339862A
JPH04339862A JP11308191A JP11308191A JPH04339862A JP H04339862 A JPH04339862 A JP H04339862A JP 11308191 A JP11308191 A JP 11308191A JP 11308191 A JP11308191 A JP 11308191A JP H04339862 A JPH04339862 A JP H04339862A
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silicone rubber
sponge
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rubber composition
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Hiroyoshi Iijima
宏義 飯島
Hirofumi Yoshida
吉田 洋文
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、スポンジ用シリコーン
ゴム組成物に係り、さらに詳しくは微細炭素繊維を含有
してなり高周波誘電加熱による発泡硬化が可能なスポン
ジ用シリコーンゴム組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より、シリコーンゴムスポンジは、
耐熱性、耐寒性、耐候性などに優れた材料としてよく知
られている。
【0004】このようなシリコーンゴムスポンジを得る
方法としては、従来より様々な方法が提案されている。 たとえば、シリコーン生ゴムに無機質充填剤、アゾビス
イソブチロニトリルなどの有機発泡剤、および有機過酸
化物を配合したシリコーンゴム組成物を用いて、これを
所定の形状に成形した後加熱して発泡硬化させる方法が
知られている。
【0005】しかしながら、この方法では、次のような
不都合から、大型乃至厚手の均質なシリコーンゴムスポ
ンジを得ることができないという難点があった。すなわ
ち、加熱によって発泡させる際、加熱は外周面から行わ
れるため、発泡硬化は外周部においてまず起こり、その
後熱の伝達にともない徐々に内部へと進む。このため、
大型乃至厚手のものでは、内部が発泡温度に達する頃に
は外周部では既に発泡現象が終了した状態となり、内部
の発泡剤などが分解しても発泡は極端に抑制される結果
、発泡セルが外周部と内部で不均一なシリコーンゴムス
ポンジが得られると考えられる。
【0006】そこで、セル構造がこのように外周部と内
部とで不均一になることを解決するために、高周波誘電
加熱による加工方法(特公昭46−18634号公報参
照)が提案されている。
【0007】しかしながら、この方法は、充填剤として
沈殿シリカを配合したシリコーンゴム組成物を用いた場
合に限られるという問題がある。
【0008】また、フェライト粉末を配合したシリコー
ンゴム組成物を用いて高周波誘電加熱を行う方法(特開
平2−251542号公報参照)も提案されているが、
十分な加熱効果を得るためには、フェライト粉末を多量
に配合する必要があり、シリコーンゴムスポンジの機械
的強度を著しく低下させるうえ、色付けが困難になると
いう難点がある。また、比重が高くなるため断熱特性も
低下する。
【0009】この他、高周波誘電加熱はカーボンブラッ
クのようなフィラーを配合することにより可能となるこ
とは公知であり、この技術を利用してカーボンブラック
を配合したシリコーンゴム組成物を用いて高周波誘電加
熱することも考えられるが、シリコーンゴムスポンジは
加硫剤に有機過酸化物を用いるのが一般的であり、カー
ボンブラックを多量に配合すると有機過酸化物による加
硫が阻害され、良好なシリコーンゴムスポンジが得られ
なくなるおそれがある。
【0010】一方、高周波誘電加熱を用いずに均一なセ
ル構造を有するシリコーンゴムスポンジを得る方法とし
て、たとえば特開昭52−81378号公報に、ポリオ
ルガノハイドロジェンシロキサンと白金系触媒の存在下
で有機発泡剤の分解温度より低い温度でエージングした
後に、有機発泡剤の分解温度以上に加熱し、発泡硬化さ
せる方法が提案されている。
【0011】しかしながら、この方法は、均一なセル構
造のシリコーンゴムスポンジを得るという目的に対して
は有効であるが、エージングの期間を要するため、工業
的には必ずしも有利な方法とはいえない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、シリコー
ンゴムスポンジを得る方法として従来から知られる方法
の中で、高周波誘電加熱を用いる方法は、均一なセル構
造を有するシリコーンゴムスポンジを得ることができる
うえ、工業的にも有利である。
【0013】しかしながら、上記したようなこの種の従
来の方法では、高周波誘電加熱を可能にするためにフェ
ライト粉末などを多量に配合しなければならず、得られ
るシリコーンゴムスポンジの機械的強度を低下させ、ま
た、色付けを困難にし、さらに耐熱性も低下させるとい
う難点があった。
【0014】本発明は、このような課題に対処してなさ
れたもので、高周波誘電加熱を用いて厚みなどを制約さ
れることなく全体を均一に発泡硬化させることができ、
しかも、得られるシリコーンゴムスポンジは、機械的強
度が高く、色付けが可能で、耐熱性も良好であるスポン
ジ用シリコーンゴム組成物を提供することを目的とする
【0015】[発明の構成]
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、微細炭素繊維
の少量の配合が高周波誘電加熱を可能とし、機械的強度
に優れ、色付けが可能で、耐熱性も良好な、均一かつ微
細なセル構造を有するシリコーンゴムスポンジが得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0017】すなわち、本発明のスポンジ用シリコーン
ゴム組成物は、   (A)ポリオルガノシロキサン         
                100重量部  (
B)補強性充填用シリカ              
           5〜 100重量部  (C)
直径 3.0×10−3〜1.0 μm、      
  アスペクト比 5〜100000炭素繊維    
         0.1〜5 重量部  (D)有機
発泡剤                      
           0.5〜10重量部および   (E)有機過酸化物              
                 0.1〜10重量
部を組成分としてなることを特徴とするものである。
【0018】まず、本発明のスポンジシリコーンゴム組
成物を成す組成分について説明する。  本発明におい
て使用する(A)成分のポリオルガノシロキサンは、本
発明の組成物のベースポリマーとなるものであり、1 
分子中のケイ素原子に結合した基のうち、0.01〜1
.0 モルがアルケニル基であるポリオルガノシロキサ
ンである。ここでアルケニル基としてはビニル基、アリ
ル基などが例示される。また、このポリマー中のアルケ
ニル基以外のケイ素原子に結合する基としては、水酸基
、 1価の置換または非置換の炭化水素基であり、 1
価の置換または非置換の炭化水素基としては、メチル基
、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オク
チル基、デシル基、ドデシル基のようなアルキル基、フ
ェニル基、βーフェニルエチル基、3,3,3−トリフ
ルオロプロピル基などが例示される。
【0019】なお、アルケニル基が平均0.01モル%
未満では硬化が十分に行われず、平均1.0モル%を超
えると耐熱性が低下するようになる。
【0020】(A)成分のポリオルガノシロキサンの平
均重合度は3000〜10000 である。ポリオルガ
ノシロキサンの平均重合度が3000未満では十分な機
械的強度が得られず、 10000を越えると(B)成
分の補強性充填用シリカの添加が困難になる。この(A
)成分の分子構造は直鎖状、分岐状など特に限定される
ものではないが、実質的には直鎖状が好ましい。また、
(A)成分のポリオルガノシロキサンは、 1種または
重合度およびケイ素原子に結合する基などの異なる 2
種以上を混合して用いてもよい。
【0021】(B)成分の補強性充填用シリカとしては
、煙霧質シリカ、沈殿シリカ、焼成シリカ、およびシリ
カエアロゾルなどが例示される。これらの補強性充填用
シリカは表面が未処理のものでも、またはオルガノクロ
ロシラン、ポリジオルガノシロキサン、ヘキサオルガノ
ジシラザンなどの有機ケイ素化合物であらかじめ表面処
理されたもののいずれでもよく、あるいは配合混練時に
上記のような有機ケイ素化合物で表面処理してもさしつ
かえない。
【0022】このような(B)成分の補強性充填用シリ
カの配合量は、(A)成分のポリオルガノシロキサン 
100重量部に対して 5〜100 重量部、好ましく
は20〜70重量部である。配合量が 5重量部未満で
は補強効果が不足して十分な機械的強度が得られず、ま
た、 100重量部を超えるとシリコーンゴム組成物が
硬くなりスポンジが得られ難くなる。
【0023】(C)成分の炭素繊維は、シリコーンゴム
組成物の高周波誘電加熱を可能とする、本発明の特徴を
成す重要な成分である。この(C)成分の炭素繊維は、
直径3.0×10−3〜1.0 μm、アスペクト比 
5〜100000のものであり、好ましくは直径が 3
.5×10−3〜8.0 ×10−1μm、アスペクト
比が50〜10000 のものである。直径が 3.0
×10−3未満では炭素繊維が飛散しやすく取扱いが困
難となり、直径が 1.0μmを超えるとシリコーンゴ
ムスポンジの機械的強度が低下する。また、アスペクト
比が100000を超えるとシリコーンゴムへの配合が
困難になるだけでなく良好な特性を有するシリコーンゴ
ムスンジが得られなくなり、アスペクト比が 5未満で
は十分な高周波誘電加熱ができないため、多量に配合す
る必要があり、この多量配合により有機過酸化物での加
硫時に加硫阻害を起こすことがある。
【0024】炭素繊維は、たとえば、特開昭61−11
9713 号公報、同61−119714 号公報、同
61−119715 号公報、同62−500943 
号公報、同63−503555 号公報、特開平1−1
31251号公報などに記載の方法により製造すること
ができる。すなわち、適当な金属含有粒子、たとえば、
アルミナを支持体とする鉄、コバルト、ニッケル含有粒
子などと、適当な気体状炭素、たとえば一酸化炭素を含
有する化合物とを、850 〜1200℃の温度で適当
な圧力下、たとえば0.1 〜10気圧で、適当な時間
、たとえば10秒〜 180分接触させる工程からなり
、かつ前記炭素含有化合物と前記金属含有粒子の乾燥重
量比が少なくとも100:1 である方法などにより好
適に得られる。炭素繊維は、予めオゾン、硝酸、モノマ
ーなどで表面処理されていてもよい。
【0025】この(C)成分の炭素繊維としては、規則
配列した炭素原子の本質的に連続的な多重層からなる外
側領域と内側コア領域とを有し、各層とコアとがフィブ
リルの円柱軸の周囲に実質的に同心的に配置されてなる
本質的に円柱状のものや、このものにおいて、内側コア
領域が中空であるもの、内側コア領域が外側領域の規則
配列した炭素原子ほど規則的でない配列をした炭素原子
を含むもの、規則配列した炭素原子が黒鉛状であるもの
、または、内側コア領域が約 0.002μmより大き
い直径を有するもの、広角X線回析測定による面間隔が
3.38〜3.50オングストローム、回析角度が25
.5〜26.3deg のものなどがあげられる。
【0026】(D)成分の有機発泡剤は、本発明のシリ
コーンゴム組成物をスポンジ状に発泡させるためのもの
である。この有機発泡剤としては、従来よりシリコーン
ゴムスポンジの製造に使用されているものであればよく
、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボンアミド
、ジアゾアミノベンゼンなどのアゾ系化合物、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、N,N−ジメチル −N
,N−ジニトロソテレフタルアミドなどのニトロソ化合
物などが例示される。これらの化合物は分解温度以上の
温度に加熱されると分解してN2 もしくはCO2 ガ
スを発生する。
【0027】(D)成分の有機発泡剤の配合量は、(A
)成分のポリオルガノシロキサン100重量部に対して
 0.5〜10重量部、好ましくは 1〜5 重量部で
ある。配合量が0.5重量部未満ではスポンジが得られ
ず、また、10重量部を超えると得られるスポンジに変
形がおこりやすくスポンジの品質が劣化するおそれがあ
る。
【0028】(E)成分の有機過酸化物は加硫剤である
。この(E)成分の有機過酸化物は、通常この種のシリ
コーンゴム組成物に用いられているものであればよく、
ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、2.5−ビス (t−ブ
チルパーオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、2.5
−ビス (t−ブチルパーオキシ)−2.5−ジメチル
ヘキシン、ジ −t−ブチルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ビス(4− t−ブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネートなどが例示さ
れる。これらの有機過酸化物は、 1種を単独で使用し
てもよく、また 2種以上を混合して使用してもよい。 一般に、スポンジを製造するために、スポンジの泡の大
きさ、表面状態あるいは発泡倍率を考慮して、複数種の
有機過酸化物を併用することがあるのはよく知られてい
る。
【0029】(E)成分の有機過酸化物の配合量は、(
A)成分のポリオルガノシロキサン100重量部に対し
て 0.1〜10重量部、好ましくは 0.5〜5 重
量部である。 配合量が 0.1重量部未満では加硫が困難になり、ま
た10重量部を超えると耐熱性などの特性が低下する。
【0030】本発明のスポンジ用シリコーンゴム組成物
には、以上の成分の他に、本発明による効果を阻害しな
い範囲で、半補強性ないし非補強性の充填剤を配合する
ことができる。この半補強性ないし非補強性としては、
粉砕シリカ、ケイソウ土、金属炭酸塩、クレー、タルク
、酸化チタンなどをあげることができる。また、シリコ
ーンゴム組成物に従来から用いられている耐熱添加剤、
難燃剤、酸化防止剤、加工助剤なども配合することがで
きる。
【0031】
【作用】本発明のスポンジ用シリコーンゴム組成物は、
炭素繊維によって高周波誘電加熱が可能となり、しかも
、その効果は少量の配合で得られるので、発泡セルが微
細かつ均一で、機械的強度に優れ、色付け可能で、耐熱
性も良好なシリコーンゴムスポンジが得られる。そして
、得られたシリコーンゴムスポンジは、これらの優れた
特性により、使用温度範囲の広いガスケット、断熱材、
クッション材、シール材などとして非常に有用である。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を記載す
る。
【0033】なお、実施例および比較例中の部はいずれ
も重量部を表わす。
【0034】実施例1 末端がジメチルビニルシリル基で閉止され、メチルビニ
ルシロキサン単位を0.2 モル%含有するポリジメチ
ルシロキサン(平均重合度6000)をベースポリマー
とし、このベースポリマー 100部をニーダーに仕込
み、次に、比表面積 200 m2 /gの煙霧質シリ
カ25部を添加して混練し、さらに 150℃に昇温し
て 2時間混練した後、冷却してベースコンパウンドを
得た。
【0035】このベースコンパウンドに、炭素繊維(旭
化成工業(株)製のカーボンウィスカー;炭素分組成9
9%以上、平均繊維径約 0.1μm、平均繊維長約1
0μm、アスペクト比約100 )1 部を配合し均一
に混練してシリコーンゴム組成物を調製した。  この
シリコーンゴム組成物 100部に、有機発泡剤として
アゾビスイソブチロニトリル 4部、有機過酸化物とし
て0.4 部のTC−1( 東芝シリコーン社製、ベン
ゾイルパーオキサイド50% ペースト)、同3.0 
部のTC−5( 東芝シリコーン社製、t−ブチルパー
ベンゾエート25% ペースト)を 2本ロールにて混
合してスポンジ用シリコーンゴム組成物を得た。
【0036】上記組成物を用いて常法により30mm×
30mm×10mmのシートを作製した後、このシート
を電子レンジ内に収納し、周波数2450MHz 、出
力600Wで 2分間加熱してシリコーンゴムスポンジ
を得た。このシリコーンゴムスポンジをほぼ中央部で切
断し、その内部を観察するとともに、発泡倍率および比
重を測定した。比重は、スポンジの空気中での重さ、水
中での重さを測定して計算より求めた。発泡倍率は、未
加硫コンパウンドの比重と、計算より求めた前記スポン
ジの比重との比により算出した。結果を組成とともに表
1に示す。
【0037】実施例2 炭素繊維の配合量を2 部とした以外は、実施例1の場
合と同一材料、同一条件でスポンジ用シリコーンゴム組
成物を得た。得られた組成物を用いて実施例1の場合と
同様にしてシートを作製し、次いで、電子レンジで加熱
してシリコーンゴムスポンジを得た。このシリコーンゴ
ムスポンジについて、実施例1の場合と同様に観察し、
また、その発泡倍率および比重を測定した。結果を組成
とともに表1に示す。
【0038】実施例3 ベースポリマーとして、末端がジメチルビニルシリル基
で閉止され、メチルビニルシロキサン単位を0.2 モ
ル%およびフェニルシロキサン単位を 5モル%含有す
るポリジメチルフェニルシロキサン(平均重合度600
0)を使用した以外は、実施例1の場合と全く同一組成
、同一条件でスポンジ用シリコーンゴム組成物を得た。 次いで、この組成物を用いて実施例1の場合と同様にし
てシートを作製し、次いで、電子レンジで加熱してシリ
コーンゴムスポンジを得た。このシリコーンゴムスポン
ジについて、実施例1の場合と同様に観察し、また、そ
の発泡倍率および比重を測定した。結果を組成とともに
表1に示す。
【0039】比較例1、2 炭素繊維の配合量を10部(比較例1)とするか、また
は、全く配合しない(比較例2)とした以外は、実施例
1の場合と同一材料、同一条件でスポンジ用シリコーン
ゴム組成物を得た。得られた各組成物を用いて実施例1
の場合と同様にしてシートを作製し、次いで、電子レン
ジで加熱した後、各シートを観察した。結果を組成とと
もに表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1からも分るように、炭素繊維を配合し
ていない組成物では、高周波誘電加熱によってシリコー
ンゴムスポンジを得ることができない。また、微細炭素
繊維の配合量が多すぎると有機過酸化物による加硫を阻
害するためシリコーンゴムスポンジを得ることができな
い。
【0042】実施例4 有機過酸化物として 0.4部のTC−1、同 3.0
部のTC−3 (東芝シリコーン社製、ジクミルパーオ
キサイド20%パテ)を配合した以外は、実施例1の場
合と同一材料、同一条件でスポンジ用シリコーンゴム組
成物を得た。得られた組成物を用いて実施例1の場合と
同様にしてシートを作製し、次いで、電子レンジで加熱
してシリコーンゴムスポンジを得た。このシリコーンゴ
ムスポンジについて、実施例1の場合と同様に観察し、
また、その発泡倍率および比重を測定した。結果を組成
とともに表2に示す。
【0043】比較例3、4 実施例1の炭素繊維に代えて、旭#70 (旭化成工業
(株)製のカーボンブラック)(比較例3)、または、
デンカブラックHS−100(デンカ工業(株)製のカ
ーボンブラック)(比較例4)を配合した以外は、実施
例1の場合と同一組成、同一条件でスポンジ用シリコー
ンゴム組成物を得た。得られた各組成物を用いて実施例
1の場合と同様にしてシートを作製し、次いで、電子レ
ンジで加熱した後、各シートを観察した。結果を組成と
ともに表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2からも分るように、炭素繊維を配合せ
ず、代わりにカーボンブラックを配合したものでは、高
周波誘電加熱によってシリコーンゴムスポンジを得るこ
とができない。
【0046】実施例5 実施例1で用いたポリジメチルシロキサンをベースポリ
マーとし、このベースポリマー 100部をニーダーに
仕込み、次に、比表面積 200 m2 /gの煙霧質
シリカ40部を添加して混練し、さらに 150℃に昇
温して 2時間混練し、冷却後、塩化白金酸を白金量と
して20ppm となるように添加混合してベースコン
パウンドを得た。  このベースコンパウンド 140
部に、実施例1で用いた炭素繊維(旭化成工業(株)製
のカーボンウィスカー) 2部を配合し均一に混練して
シリコーンゴム組成物を調製した。
【0047】このシリコーンゴム組成物 100部に、
有機発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリル 4部、
有機過酸化物として0.5 部のTC−1、同3.0 
部の TC−3 を 2本ロールにて混合してスポンジ
用シリコーンゴム組成物を得た。
【0048】上記組成物を用いて常法により30mm×
30mm×10mmのシートを作製し、このシートを電
子レンジ内に収納した後、周波数2450MHz 、出
力600Wで 2分間加熱してシリコーンゴムスポンジ
を得た。このシリコーンゴムスポンジをほぼ中央部で切
断し、その内部を観察するとともに、発泡倍率および比
重を実施例1の場合と同様の方法で、引張強さをJIS
 K 6301に準じて測定した。結果を組成とともに
表3に示す。
【0049】実施例6 実施例5のシリコーンゴム組成物に、さらにフエライト
粉末 2部を配合し、均一に混合してシリコーンゴム組
成物を得た以外は、実施例5と同様にしてスポンジ用シ
リコーンゴム組成物を得た。この組成物を用いて実施例
5の場合と同様にしてシートを作製し、次いで、電子レ
ンジで加熱してシリコーンゴムスポンジを得た。このシ
リコーンゴムスポンジについて、実施例5の場合と同様
に観察し、また、その発泡倍率、比重、引張強さを測定
した。結果を組成とともに表3に示す。
【0050】比較例5、6 実施例5の微細炭素繊維に代えて、フェライト粉末を 
2部(比較例5)または50部(比較例6)配合した以
外は、実施例4の場合と同一組成、同一条件でスポンジ
用シリコーンゴム組成物を得た。得られた各組成物を用
いて実施例5の場合と同様にしてシートを作製し、次い
で、電子レンジで加熱した後、各シートを観察するとと
もに、測定可能なものについては実施例5の場合と同様
に発泡倍率、比重、引張強さを測定した。結果を組成と
ともに表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】表3からも分るように、炭素繊維を少量配
合した組成物は、高周波誘電加熱によって良好なシリコ
ーンゴムスポンジを得ることができ、また、炭素繊維に
フェライト粉末を少量併用しても高周波誘電加熱により
同様なシリコーンゴムスポンジを得ることができる。し
かしながら、フェライト粉末単独の少量配合では発泡せ
ずシリコーンゴムスポンジを得ることができない。また
、フェライト粉末を単独で多量配合した場合は、比重が
高く、物性も悪いシリコーンゴムスポンジが得られる。
【0053】実施例7 実施例5で得たシリコーンゴム組成物に、有機発泡剤と
してアゾビスイソブチロニトリル 4部、有機過酸化物
として 0.2部のTC−2 (東芝シリコーン社製、
2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド50% ペ
ースト)、 4.0部のTC−5、顔料としてタイペー
クA−100 (石原産業(株)社製、商品名)5 部
を 2本ロールにて混合してスポンジ用シリコーンゴム
組成物を得た。
【0054】この組成物を用いて常法により30mm×
30mm×10mmのシートを作製し、このシートを電
子レンジ内に収納した後、周波数2450MHz 、出
力600Wで 2分間加熱してシリコーンゴムスポンジ
を得た。このシリコーンゴムスポンジの外観色を目視に
て観察した。結果を組成とともに表4に示す。
【0055】実施例8 顔料としてタイペークA−100 に代えて、バイエル
130M(バイエル社製、商品名)を用いた以外は、同
一組成、同一条件でスポンジ用シリコーンゴム組成物を
得た。この組成物を用いて実施例7の場合と同様にして
シートを作製し、次いで、電子レンジで加熱してシリコ
ーンゴムスポンジを得た。このシリコーンゴムスポンジ
について、実施例7の場合と同様に外観色を観察した。 結果を組成とともに表4に示す。
【0056】比較例7 シリコーンゴム組成物として比較例6で得たシリコーン
ゴム組成物を用いた以外は、実施例7の場合と同一組成
、同一条件でスポンジ用シリコーンゴム組成物を得た。 得られた組成物を用いて実施例5の場合と同様にしてシ
ートを作製し、次いで、電子レンジで加熱してシリコー
ンゴムスポンジを得た。このシリコーンゴムスポンジに
ついて、実施例7の場合と同様に外観色を観察した。結
果を組成とともに表4に示す。
【0057】比較例8 シリコーンゴム組成物として比較例6で得たシリコーン
ゴム組成物を用いた以外は、実施例8の場合と同一組成
、同一条件でスポンジ用シリコーンゴム組成物を得た。 得られた組成物を用いて実施例7の場合と同様にしてシ
ートを作製し、次いで、電子レンジで加熱してシリコー
ンゴムスポンジを得た。このシリコーンゴムスポンジに
ついて、実施例7の場合と同様に外観色を観察した。結
果を組成とともに表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】表4からも分るように、本発明に係る組成
物では良好に着色したシリコーンゴムスポンジが得られ
るが、フェライト粉末を多量配合した比較例の組成物で
は着色が困難である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスポンジ
用シリコーンゴム組成物は、微細炭素繊維の少量配合に
よって高周波誘電加熱が可能となるので、セル構造が微
細かつ均一で、しかも、機械的強度に優れ、色付けが可
能で、耐熱性も良好な特性の良いシリコーンゴムスポン
ジを得ることができる。
【0061】したがって、得られたスポンジは、その優
れた特性により、使用温度範囲の広いガスケット、断熱
材、クッション材、シール材などとして非常に有用であ
る。
【0062】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】   (A)ポリオルガノシロキサン         
                    100重量部  (
    B)補強性充填用シリカ              
               5〜 100重量部  (C)
    直径 3.0×10−3〜1.0 μm、      
      アスペクト比 5〜100000の炭素繊維   
            0.1〜5 重量部  (D)有機発
    泡剤                       
              0.5〜10重量部および   (E)有機過酸化物              
                     0.1〜10重量
    部を組成分としてなることを特徴とするスポンジ用シリ
    コーンゴム組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020519705A (ja) * 2017-05-12 2020-07-02 ダウ シリコーンズ コーポレーション 高誘電率及び低誘電散逸のポリマー複合体
JP2023082378A (ja) * 2021-12-02 2023-06-14 西川ゴム工業株式会社 防音材の製造方法

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