JPH0433897Y2 - - Google Patents

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JPH0433897Y2
JPH0433897Y2 JP1986129513U JP12951386U JPH0433897Y2 JP H0433897 Y2 JPH0433897 Y2 JP H0433897Y2 JP 1986129513 U JP1986129513 U JP 1986129513U JP 12951386 U JP12951386 U JP 12951386U JP H0433897 Y2 JPH0433897 Y2 JP H0433897Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、パチンコ機の賞球排出樋と開閉パネ
ル前面に設けられている球供給皿との間を接続
し、賞球排出樋内を流下する賞球を球供給皿に案
内して排出させる接続樋に関するものである。
<従来の技術> 遊技盤の裏側に配設された賞球排出樋の出口と
開閉パネルの表面に設けられた球供給皿とを接続
する従来の接続樋は、賞球排出樋の出口に接続可
能な開口部を形成しただけの短尺な筒材であり、
開閉パネルを閉止した状態においては、遊技盤と
当該遊技盤が安定的に載置される遊技盤載置部材
とに跨るように開設した空部を介して、賞球排出
樋の出口と開閉パネルの球供給皿とが、接続樋に
よつて連通させられるのである。
<考案が解決しようとする問題点> 上記した従来の接続樋は、単に賞球排出樋の出
口と球供給皿とを接続して賞球を球供給皿へ導く
程度のものでしかなく、賞球排出樋内を流下して
きた賞球の流下方向を球供給皿の方に円滑に変換
することができない。したがつて、賞球排出樋内
を流下してきた賞球は接続樋内で流下方向を乱
し、最初の賞球が球供給皿に排出されてから最後
の賞球が球供給皿へ排出されるまでバラバラと疎
らに排出され、所定数の賞球を一括排出すること
ができない。このため、賞球の排出量が適性なも
のであるか否かについて遊技者が懐疑的になる場
合もあり、遊技者は遊技上の興趣を十分に満喫で
きず、遊技店とのトラブルが生ずる場合もある。
また、従来の接続樋においては、球供給皿に賞
球が充満し、賞球排出装置から流下した賞球が賞
球排出樋の出口部分や接続樋内で渋滞した場合、
その後球供給皿内の球が減少しても賞球排出樋と
接続樋との接続部分で球が石垣状に競合してしま
い、球供給皿の方に円滑に流下しないことがあつ
た。斯かる場合には、球供給皿から打球発射機構
への供給球がストツプしてしまい、遊技球の弾発
が円滑に為されないことで遊技者が著しい不利益
を蒙り、遊技店と遊技者との間にトラブルが生ず
るようなことにもなりかねない。
一方、接続樋内に賞球が渋滞しているときに球
供給機構等にトラブルが発生し、これを修復する
にあたつて開閉パネルを開くと、賞球排出樋の出
口から離脱した接続樋の開口部から球が零れ落ち
る。なお、賞球排出樋の出口の下方には、落下し
た球を回収する球回収樋の球受口が開口している
ので、接続樋が賞球排出樋の出口から離脱した瞬
間に落下した球は上記球回収樋により回収するこ
とができる。
しかしながら、一般的な球供給皿と接続樋は、
遊技球発射機構への球供給口へ向けて緩やかな下
り傾斜となるように形成されているために、球供
給皿や接続樋中には若干の球が残留することとな
る。このため、修復作業中に開閉パネルが回動し
たり振動したときには、球供給皿や接続樋中に残
留していた球が接続樋の後方開口部から零れ落ち
てしまう事態も生ずる。斯かる場合に開閉パネル
が大きく回動されていると、落下した球は上記し
た球回収樋により回収されず、床等に落下して散
乱するため、遊技者に不利益を与えてしまう。
球供給皿および接続樋から球零れすることを防
止するためには、予め残留球を取り除いておくこ
とが望ましいが、全ての球を抜き取る作業が煩雑
であると共に、修復作業が完了した後には、再び
球供給皿内に球を供給しなければならず、作業能
率が著しく低下することは明かである。
また、従来の接続樋は開閉パネルの裏面側のみ
に固定された所謂片持ち支持の状態であり、接続
樋内を球が通過する度に負荷がかかり、接続樋と
開閉パネルの接合が緩み、接続樋が後方に弛れた
状態となり、接続樋の安定が悪いばかりか開閉パ
ネルの開閉動作にも不具合が生ずる。
そこで、賞球の一括排出が可能で、球詰まりを
生じ難く、しかも開閉パネルを開成した際に残留
する球が零れ落ちない接続樋の開発が望まれてい
た。
さらに、従来の接続樋と遊技盤の表面および遊
技盤載置部材の表面との間には若干の間隙が生じ
ており、この間隙から遊技者がピアノ線等を挿入
して、不正に遊技球を得る不正行為を行うことも
あり、斯かる不正行為を簡単な構造で効果的に防
止することが望まれている。
<問題点を解決するための手段> 本考案は上記に鑑み提案されたもので、表面に
球供給皿12を設けた開閉パネル11の裏側に突
出状に取付けられ、開閉パネル11を閉じたとき
に賞球排出樋8の出口9に接続して賞球排出樋8
内を流下する賞球を球供給皿12に排出させる接
続樋13において、 上記接続樋13は、上記賞球排出樋8の出口9
に接続可能な横長な略矩形の入口開口部15と、
上記球供給皿12に連通する横長な略矩形の出口
開口部16とを有する短尺な筒材で構成し、 上記入口開口部15の上方縁に、上記開閉パネ
ル11を閉じた状態では遊技盤4表面に位置し
て、当該入口開口部15の外側に垂直状に延在す
る入口鍔部17を形成し、且つ下面が出口開口部
16に向つて下り傾斜する球案内部19を上記入
口鍔部17に賞球排出樋8の出口9へ向けて突設
し、 上記入口開口部15の下縁部分に、上記開閉パ
ネル11を閉じた状態では遊技盤載置部材(例え
ば基台3)表面に位置する起立壁24を形成する
と共に、該起立壁24から後方に向けて突片25
を形成することにより、入口開口部15側が高く
て出口開口部16側が低い逆流阻止段部26を形
成したものである。
<作用> 賞球排出樋内を流下してきた賞球は、賞球排出
樋から接続樋に入る際に賞球が暴れて弾んだとし
ても、下面が出口開口部に向つて下り傾斜する球
案内部に当り、賞球の流下方向が円滑に変換され
る。
また、賞球排出樋の出口部分や接続樋内で渋滞
した賞球も球供給皿内の球が減少すると、賞球排
出樋と接続樋との接続部分において球案内部が球
の流下圧を分散させるとともに球を球供給皿の方
に案内し、石垣状に詰まることを防止する。
更に、開閉パネルを開いた場合、球供給皿およ
び接続樋内に残留する球が接続樋の入口開口部へ
向つて転動しても、逆流阻止段部の起立壁に当つ
て逆流を阻止され、接続樋の入口開口部から零れ
落ちない。
しかも、開閉パネルを閉止した際には、逆流阻
止段部の突片が遊技盤載置部材の上端縁に臨む状
態となる。
加えて、開閉パネルを閉止した際には、接続樋
の入口開口部には入口鍔部を遊技盤表面に位置さ
せると共に、逆流阻止段部の起立壁を遊技盤載置
部材の表面に位置させることで、接続部材の入口
開口部と遊技盤表面あるいは遊技盤載置部材表面
との間に間隙が生ずることを防げる。
<実施例> 以下本考案を図面の実施例にもとづいて説明す
る。
パチンコ機1は、第1図に示すように、窓部を
有する額縁状の前面枠2の裏面に遊技盤収納フレ
ーム(図示せず)を固定し、該遊技盤収納フレー
ム内の下部に遊技盤を安定的に載置するための遊
技盤載置部材としての基台3を設けるとともに、
該基台3上に遊技盤4を着脱可能に装着し、上記
遊技盤収納フレームの裏側上方に賞球タンク5を
配置し、該賞球タンク5から延設した賞球導入樋
6の下端に賞球排出装置7を設け、該賞球排出装
置7から延設した賞球排出樋8の下端の出口9
を、遊技盤4と基台3とに跨るように穿設した所
要形状の空部から前面側へ臨ましめた状態で開口
させてある。
そして、前面枠2の窓部には、ガラス枠10と
開閉パネル11を各々開閉可能に蝶着し、開閉パ
ネル11の表側には第2図に示すように球供給皿
12を設け、開閉パネル11の裏側には第3図に
示すように球供給皿12の底部の傾斜上端が臨む
開閉パネル11の一側に接続樋13を取付け、他
側に球供給機構14を設けてある。
接続樋13は、第4図に示すように、賞球排出
樋8の出口9に接続可能な横長な略矩形の入口開
口部15と、球供給皿12に連通する横長な略矩
形の出口開口部16とを有する断面略四角形の短
尺な合成樹脂製の筒材であつて、上記入口開口部
15の上縁には第5図にも示すように外側に垂直
状に延在する入口鍔部17を形成し、該入口鍔部
17に筒材の全幅に亘つて庇部18を突設すると
ともに、該庇部18に下面が出口開口部16に向
つて下り傾斜する球案内部19を形成してある。
この球案内部19は、庇部18の下面と入口鍔
部17とに囲まれた隅角部に三角形のリブ20…
を球の直径よりも小さな間隔で複数並列してな
り、各リブ20の斜辺が出口開口部16に向つて
角度θ1で下り傾斜し、各リブ20の傾斜下端が天
井面21に円滑に連続している。この天井面21
は、第5図に示すように、途中から球案内部19
の傾斜角度θ1よりも僅かに緩い角度θ2で出口開口
部16に向つて下り傾斜し、また、接続樋13の
底面は、その大部分である第1底面22が天井面
21の傾斜角度θ2よりも僅かに緩い角度θ3で出口
開口部16に向つて下り傾斜し、球供給皿12の
底部の傾斜上端側に位置して入口開口部15から
出口開口部16に向けて末広がりに広がる略三角
形の第2底面23が球供給皿12の底部と同様に
他側に向つて僅かに下り傾斜している。
なお、球案内部19を上記したように、複数の
リブ20…により構成すると、各リブ20が補強
材としても機能し、各リブ20…の上部に亙つて
庇部18を形成すると、該庇部18が球案内部1
9を空部内へ円滑に生じ入れるガイド部材として
機能する。
また、接続樋13は、入口開口部15の下縁に
高さ約3mm程度の起立壁24を全幅に亘つて形成
するとともに、起立壁24から後方に向けて突片
25を形成することにより入口開口部15側が高
くて出口開口部16側が低い逆流阻止段部26を
形成してある。
一方、出口開口部16の下半部分には取付鍔部
27を形成し、出口開口部16の両側には段付取
付孔28を有する取付部29を各々形成する。な
お、出口開口部16は、入口開口部15よりも小
さく形成して、手が入らないようにする。この様
にすると、入口開口部15から手を差し入れて行
う不正行為を有効に防止することができる。
上記した構成からなる接続樋13を開閉パネル
11に取付けるには、第4図で示すように、開閉
パネル11に開設した開口部30の近傍に取付段
部31を形成し、該取付段部31内に装飾枠32
を開閉パネル11の表側から当接し、開閉パネル
11の裏側に突出した装飾枠32の各止着突起3
3を接続樋13の取付部29の段付取付孔28内
に嵌合し、取付部29の後方からネジ34を段付
取付孔28内に通して止着突起33に螺合し、装
飾枠32、開閉パネル11、及び接続樋13を一
体的に止着する。この様にして開閉パネル11の
裏側に接続樋13を取付けると、接続樋13の出
口開口部16が球供給皿12に連通する。
そして、接続樋13を取付けた開閉パネル11
を閉じると、第5図で示すように、接続樋13の
入口開口部15の突片25が賞球排出樋8の出口
の底部8′の直ぐ下方に重なるとともに庇部18
が遊技盤4の切欠部内に嵌合して、接続樋13が
賞球排出樋8に連通する。なお、第5図で示すよ
うに、遊技盤4の下端に臨む庇部18の先端と遊
技盤収納フレーム等との間隔dが球径の半分以下
になるように庇部18の長さを設定する。この様
にすると、上記間隔d内に球を押し込んで開閉パ
ネル11を撓ませ、これにより生じた隙間からピ
アノ線等を挿入する不正行為を防止することがで
きる。
開閉パネル11を閉じた状態で賞球排出装置7
が作動して所定数の賞球が流下すると、これらの
賞球が賞球排出樋8内を勢いよく流下し、賞球排
出樋8の出口9から接続樋13内を通つて球供給
皿12内に排出される。上記した賞球が賞球排出
樋8の出口9から接続樋13内に流入する際にそ
の流下方向が乱れて賞球が弾んでも、接続樋13
の入口開口部15に形成した球案内部19の下面
が賞球の流下方向を接続樋13の長さ方向、即ち
球供給皿12の方に整流する。
図面に示す球案内部19は、多数のリブ20…
により構成されており、各斜辺と斜辺との間に凹
部が形成されてので、球がリブ20に対して斜め
に衝接すると、球の球面が凹部内に入り込んでリ
ブ20の斜辺に引つ掛り、この引つ掛つた際の抵
抗力が球の流下方向を変換する力として作用し、
当該球の流下方向をリブ20の延在方向、即ち出
口開口部16の方に変換する。
すなわち、出口開口部15の上方縁に垂直状に
設けた入口鍔部17に賞球排出樋8の出口9へ向
けて突設した球案内部19を、下面が出口開口部
16に向かつて下り傾斜するように構成したの
で、縦幅の広い賞球排出樋8の出口9から縦幅の
狭い接続樋13の出口開口部16へ向けて、滑ら
かに流路を狭めることができる。(第5図参照) したがつて、賞球排出樋8から大量の賞球が短
時間に排出されることで、賞球排出樋8から接続
樋13へ至る賞球の流量が多くなつても、球案内
部19によつて賞球排出樋8からの賞球の流下方
向が整流されることとなり、賞球排出樋8と接続
樋13との接続部分において賞球が散乱すること
を効果的に防止することが可能となる。
斯くして、賞球排出樋8から排出された所定数
の賞球を一括して球供給皿12へ円滑に排出する
ことが可能となり、遊技者は一括排出された賞球
の数をその排出状態から容易に判断することがで
きるので、賞球の排出量が適正なものか否かにつ
いて懐疑的になることなく、安心して遊技を楽し
むことができる。
一方、賞球排出樋8から接続樋13内に入つた
賞球が接続樋13の底部上を流下すると、その大
部分はそのまま球供給皿12に排出されるが、前
記した略三角形の第2底面23上を流下した賞球
は、第2底面23の傾斜により流下方向を球供給
皿12の下流側に向ける。したがつて、球供給皿
12内には賞球が一箇所に溜まることなく万遍な
く分散した状態で溜まることとなり、求供給皿か
ら打球発射機構への球供給をいつそう円滑に行う
ことができる。
また、図面に示す球供給皿12は、接続樋13
の出口開口部16に対向する内側面の上端から接
続樋13の出口開口部16に向けてほぼ水平方向
に延出した飛出防止部35を形成してある。した
がつて、接続樋13の出口開口部16から勢いよ
く排出された賞球が球供給皿12の内側面に衝接
して跳ね上つても、これらの賞球は飛出防止部3
5に当つて球供給皿12内に落下する。なお、球
供給皿12の底部と内側面とが接続する隅角部分
は、球の半径よりも小さな半径の曲面で構成する
と、接続樋13の出口開口部16から排出された
賞球が跳ね上ることがない。
そして、球供給皿12内に賞球が充満し、賞球
排出装置7から流下した賞球は賞球排出樋8の途
中からオーバーフロー樋(図示せず)を介してパ
チンコ機1の前面下方の受皿36に排出される。
この様に、接続樋13や賞球排出樋8の下方部分
に賞球が渋滞した後にスランプ状態となり球供給
皿12内の球が次第に減少すると、先ず接続樋1
3内に渋滞していた賞球が順次球供給皿12に流
出する。
この場合、接続樋13の球案内部19の下面が
角度θ1で、天井面21が角度θ2で、また、接続樋
13の底面が角度θ3で各々出口開口部16に向つ
て下り傾斜し、且つθ1>θ2>θ3なので、球の流下
圧が上記したθ1,θ2,θ3傾斜面により一箇所に集
中することなく分散されて減圧される。したがつ
て、接続樋13内や接続樋13と賞球排出樋8と
の接続部分に渋滞していた球が石垣状に詰まるこ
とがなく、球供給皿12内の球が減少すれば円滑
に流下し始め、球供給皿12に流出する。
すなわち、接続樋13内に滞留する賞球が石垣
状に競合して球詰まりを生ずることを有効に防止
することで、球供給皿12内の球数が減少してい
るにも拘らず、球供給皿12へ接続樋13から球
が供給されないといつた不具合が生ずることを防
止し、球供給皿12に残留する球数に応じて、接
続樋13内の球を球供給皿12内へ円滑に流出さ
せることができるのである。
また、接続樋13内に賞球が溜まつているとき
に球供給機構14にトラブルが発生すると、開閉
パネル11を開いて修復作業を行う。この場合、
開閉パネル11を開いて接続樋13の入口開口部
15が賞球排出樋8の出口9から離脱した際に接
続樋13内の賞球が落下するが、これらの球は、
賞球排出樋8の出口9の下方に開口している球回
収樋37の回収開口部38内に落下して、球回収
樋37を介して受皿36に排出される。
そして、修復作業を行つているときに開閉パネ
ル11を回動したり、作業者が開閉パネル11に
当つて接続樋13等が振動して球供給皿12や接
続樋13内の球が転動しても、この球は入口開口
部15において逆流阻止段部26の起立壁24の
内面に当るので、入口開口部15から外部に零れ
落ちることがない。
したがつて、作業中に接続樋13や球供給皿1
2内に残留する球が床等に落下して遊技者に不利
益を与えるという不都合を解消することができ、
斯かる不都合を防止するために作業者が予め球供
給皿や接続樋内の球を完全に除去するような煩わ
しい手間を省くことができ、安全に効率良く作業
を行うことが可能となる。
また、逆流阻止段部26は、起立壁24から後
方に向けて突片25を形成した構造としてあるの
で、開閉パネル11を閉止した際には、該突片2
5が開閉パネル11の裏面側に位置する基台3の
上端縁に臨む状態となる。したがつて、接続樋1
3は前面パネル11と基台3上端縁とによつて安
定的に支持されることとなり、経年に亙つて多量
の球が接続樋13内を通過することによる負荷が
かかることで接続樋13が後方に弛れ、賞球排出
樋8との接続に不整合が生ずることをも防止でき
るのである。
しかも、接続樋13の入口開口部15には入口
鍔部17を遊技盤4表面に位置させると共に、逆
流阻止段部26の起立壁24を基台3の表面に位
置させるものとしたので、接続部材13の入口開
口部15と遊技盤4表面あるいは基台3表面との
間に間隙が生ずることを効果的に防止できるので
ある。したがつて、接続部材13の入口開口部1
5と遊技盤4表面あるいは基台3表面との間から
遊技者がピアノ線等を挿入することで、不正行為
を行うことを未然に防止できる。すなわち、接続
部材の入口開口部15に入口鍔部17と逆流阻止
段部26の起立壁24を形成するという極めて簡
単な構造で、遊技者が行う不正行為を効果的に防
止することが可能となるのである。
加えて、上記した如く、逆流阻止段部26の突
片25の作用により、接続樋13は所定位置へ安
定的に固定されるので、経年劣化によつて接続部
材13の入口開口部15と遊技盤3表面あるいは
基台3表面との間に間隙が生ずることも防止で
き、接続部材3の不正防止機能を永年に亙つて維
持することも可能となり、極めて実用的価値の大
なる接続樋と成し得る。
<考案の効果> 以上説明したように本考案に係る接続樋よれ
ば、入口開口部の上方縁に垂直状に設けた入口鍔
部の賞球排出樋の出口に向けて突設した球案内部
を、下面が出口開口部に向かつて下り傾斜するよ
うに構成したので、縦幅の広い賞球排出樋の出口
から縦幅の狭い接続樋の出口開口部へ向けて、滑
らかに流路を狭めることができる。したがつて、
賞球排出装置から大量の賞球が短時間に排出され
ることで、賞球排出樋から接続樋へ至る賞球の流
量が多くなつても、球案内部によつて賞球排出樋
からの賞球の流下方向が整流されることとなり、
賞球排出樋と接続樋との接続部分において賞球が
散乱することを効果的に防止することが可能とな
る。
斯くして、賞球排出装置から排出された所定数
の賞球を一括して球供給皿へ円滑に排出すること
が可能となり、遊技者は一括排出された賞球の数
をその排出状態から容易に判断することができる
ので、賞球の排出量が適正なものか否かについて
懐疑的になることなく、安心して遊技を楽しむこ
とができる。
また、球案内部の下面を出口開口部に向かつて
下り傾斜させることによつて、球供給皿内に賞球
が充満して接続樋内に賞球が渋滞した場合にも、
球案内部の減圧作用により、接続樋内に滞留する
賞球が石垣状に競合して球詰まりを生ずることを
有効に防止することができる。したがつて、球供
給皿内の球数が減少しているにも拘らず、球供給
皿へ接続樋から球が供給されないといつた不具合
が生ずることを防止し、球供給皿に残留する球数
に応じて、接続樋内の球を球供給皿内へ円滑に流
出させることができる。
更に、接続樋の入口開口部の下縁部分には、起
立壁と突片とからなる逆流防止段部を形成したの
で、逆流防止段部の出口開口部側に位置する球
は、起立壁によつて後方へ逆流することを阻止さ
れる。したがつて、球供給皿や接続樋内に球が残
留している状態で、開閉パネルを開いて修復作業
を行つている場合に、球供給皿や接続樋内の残留
球が後方へ向かつて転動するようなことがあつて
も、該転動球は逆流防止段部の起立壁に阻まれる
ので、接続樋後方の入口開口部から落下してしま
うことを可及的小ならしめることができる。
斯くして、作業者が球供給皿や接続樋内の球を
完全に除去するような煩わしい手間を省いて、効
率よく安心して作業を行うことができるし、開閉
パネルを開いた状態での作業中や、球供給皿およ
び接続樋内の残留球を取り除く作業中に球零れが
生じて、遊技者に不利益を与えることもない。
しかも、逆流阻止段部は、起立壁から後方に向
けて突片を形成した構造としてあるので、開閉パ
ネルを閉止した際には、該突片が開閉パネルの裏
面側に位置する遊技盤載置部材の上端縁に臨む状
態となる。したがつて、接続樋は前面パネルと遊
技盤載置部材上端縁とによつて安定的に支持され
ることとなり、経年に亙つて多量の賞球が接続樋
内を通過することによる負荷がかかることで接続
樋が後方に弛れ、賞球排出樋との接続に不整合が
生ずることも防止できるのである。
加えて、接続樋の入口開口部には入口鍔部を遊
技盤表面に位置させると共に、逆流阻止段部の起
立壁を遊技盤載置部材の表面に位置させるものと
したので、接続部材の入口開口部と遊技盤表面或
いは遊技盤載置部材表面との間に間隙が生ずるこ
とを効果的に防止できる。したがつて、接続部材
の入口開口部と遊技盤表面或いは遊技盤載置部材
表面との間から遊技者がピアノ線等を挿入するこ
とで、不正行為を行う(例えば、入賞球検出器を
オンさせて、不正に賞球排出動作を行わしめる)
ことを未然に防止できるのである。
さらに、上記した如く、逆流阻止段部の突片の
作用により、接続樋は所定位置へ安定的に固定さ
れるので、経年劣化によつて接続部材の入口開口
部と遊技盤表面或いは遊技盤載置部材表面との間
に間隙が生ずることも防止でき、接続部材の不正
防止機能を永年に亙つて維持することが可能であ
る。
【考案の詳細な説明】 図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
はガラス枠と開閉パネルを開放した状態における
パチンコ機の正面図、第2図は、開閉パネルと球
供給皿の斜視図、第3図は開閉パネルの裏側から
見た斜視図、第4図は接続樋の斜視図、第5図は
開閉パネルを閉じた状態におけるパチンコ機の一
部欠截断面図である。
図中、1はパチンコ機、2は前面枠、3は基
台、4は遊技盤、7は賞球排出装置、8は賞球排
出樋、9は賞球排出樋の出口、11は開閉パネ
ル、12は球供給皿、13は接続樋、15は入口
開口部、16は出口開口部、17は入口鍔部、1
8は庇部、19は球案内部、20はリブ、24は
起立壁、25は突片、26は逆流阻止段部、32
は装飾枠、35は飛出防止部、36は受皿、37
は球回収樋である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 表面に球供給皿を設けた開閉パネルの裏側に突
    出状に取付けられ、開閉パネルを閉じたときに賞
    球排出樋の出口に接続して賞球排出樋内を流下す
    る賞球を球供給皿に排出させる接続樋において、 上記接続樋は、上記賞球排出樋の出口に接続可
    能な横長な略矩形の入口開口部と、上記球供給皿
    に連通する横長な略矩形の出口開口部とを有する
    短尺な筒材で構成し、 上記入口開口部の上方縁に、上記開閉パネルを
    閉じた状態では遊技盤表面に位置して、当該入口
    開口部の外側に垂直状に延在する入口鍔部を形成
    し、且つ下面が出口開口部に向つて下り傾斜する
    球案内部を上記入口鍔部に賞球排出樋の出口へ向
    けて突設し、 上記入口開口部の下縁部分に、上記開閉パネル
    を閉じた状態では遊技盤載置部材表面に位置する
    起立壁を形成すると共に、該起立壁から後方に向
    けて突片を形成することにより、入口開口部側が
    高くて出口開口部側が低い逆流阻止段部を形成し
    たことを特徴とするパチンコ機における賞球排出
    樋と球供給皿との間の接続樋。
JP1986129513U 1986-08-27 1986-08-27 Expired JPH0433897Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5246218U (ja) * 1975-05-12 1977-04-01
JPS57175380A (en) * 1981-04-21 1982-10-28 Sofuia Kk Pinball machine

Patent Citations (2)

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