JPS5846875Y2 - パチンコ機の賞球排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、遊技者が弾発した打球が入賞する毎に作動し
て一定数の賞球を排出するパチンコ機の賞球排出装置に
関するものである。

従来のパチンコ機は打球が入賞したときに排出する賞球
の数を任意に調整することができないものが多く、調整
できるものはその調整に手間が掛る欠点を有する。

そこで本考案は、上記欠点に鑑み考案されたものであり
、排出する賞球の数を容易に調整することができる賞球
排出装置を提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

打球が入賞する毎に賞球を排出するパチンコ機１は第１
図に示すように、パチンコ機１前面の遊技盤２にガイド
レール３で囲まれる遊技部４を有し、該遊技部４には無
数の障害釘（図示せず）、入賞口５、変動入賞装置６等
を有する。

遊技者が発射ダイヤル７を操作すると、供給皿８内の遊
技球が１個宛発射位置へ供給され、順次弾発される。

弾発球はガイドレール３を介して遊技部４内へ入り障害
釘に当りながら流下して、入賞口５、変動入賞装置６へ
入るか或いはそのまま流下してアウト口９へ入る。

アウト口９へ入った打球はそのままパチンコ機外へ排出
されるか、或いはパチンコ機裏側に設けた球場逸機（図
示せず）により揚送され賞球タンク１０等に貯留される
。

一方、入賞口５、変動入賞装置６へ入った球はパチンコ
機裏側に設けた賞球排出装置１１を作動させてパチンコ
機１前面に設けた供給皿８又は受皿１２へ賞球を排出す
る。

賞球排出装置１１は、第２図に示すように、パチンコ機
裏側に設け、多数の賞球を貯留する賞球タンク１０、該
賞球タンク１０から球を整列しながら導き出す誘導樋１
３、該誘導樋１３がらの球を入賞毎に一定数ずつ流下さ
せる賞球ケース１４、該賞球ケース１４から流出した球
を受皿へ導く排出樋１５等からなる。

賞球タンク１０はパチンコ機裏側上方に設けられ、パチ
ンコ機料上方に設けた球補給樋（図示せず）から供給し
た球を多数貯留しておき、底部から延設する誘導樋１３
に導く。

賞球ケース］４は、第３乃至４図に示すように、長平方
向に設けた仕切板１６で区切られて賞球を２列に受は入
れるもので、上面には球が飛び出さないように蓋板１７
で覆い、流入口１８の下面には傾動したとき誘導樋１３
から流出する球を制止する法制止板１９を設けるととも
にロックピン２０を有する腕２１を延設する。

そして、この賞球ケース１４は第５図に示すように静止
状態においては流入口１８が誘導樋１３の出口に連通し
てほぼ水平状態に保ち、第６図に示すように賞球を排出
するため傾斜状態になったとき法制止板１９が誘導樋１
３の出口を塞ぐような位置へ回動自在に軸着する。

したがって、静止状態において誘導樋１３内の球は賞球
ケース１４へ流入し、傾斜状態において誘導樋１３内の
球は法制止板１９に遮られそのまま誘導樋１３内で停止
する。

１回毎に排出する賞球の最大限度は賞球ケース１４の球
収容数によって決定する。

したがって、排出する賞球数を最大限度よりも少なく調
整するためには、賞球ケース１４に収容した球を全て流
出しないで一部残しておけばよい。

賞球ケース１４が傾斜しても一部の球をそのまま残すた
めには賞球ケース１４内へ突起を挿入して必要な数の球
を支え、賞球ケース１４がほぼ水平に復帰したとき突起
を外して次に排出する球を導入するようにする。

そして突起の出没する位置を交換することにより排出す
る賞球の数を調整することができる。

そこで賞球ケース１４の下面には、一端を支軸２２と法
制止板１９の間において賞球ケース１４に軸着し、他端
を賞球ケース１４の底部に穿設した孔２３に向って曲折
する突起２４を有する板バネ状の規制部２５を設ける。

そして該規制部材２５の下方には、賞球ケース１４がほ
は゛水平になった状態においては突起２４が孔２３から
外れた状態に、賞球ケース１４が傾斜したとき突起２４
が孔２３へ入り一部の球を支える状態に変換する規制部
材２５の支え部材、例えばピン２６を設け、該ピン２６
により規制部材２５の先方を支える。

なお支え部材は、ピンに限らず規制部材２５を支える機
能を有すれば、どのような構成でもよい。

したがって賞球ケース１４が傾斜して賞球を流出すると
き孔２３に入って一部の球を支え、賞球ケース１４が復
帰してほとんど水平状態になり誘導樋１３から１球が流
入するとき孔２３から外れて誘導樋１３からの球を先端
まで導く。

孔２３は球の通過を妨げない程度の大きさ及び位置に穿
設するものであって、例えば第４図で示す様に賞球ケー
ス１４の略中央に貯留する球の間に突起が割り込む位置
に形成すればよい。

賞球ケース１４の出口２７付近には遊技盤２に設けたス
トッパ２８の先端を臨ませ、停止時に賞球ケース１４内
の球が流出しないように制止する。

尚、ストッパ２８の固定位置は遊技盤２に限定するもの
ではなく、排出樋１５の上端部を延設してストッパを形
成してもよい。

誘導樋１３から賞球ケース１４へ流入する球は最先の球
がストッパ２８に突き当って貯留する。

そして、打球が入賞して賞球ケース１４が傾斜すると、
最先の球がストッパ２８からはずれるとともに突起２４
が孔２３へ入る。

したがって傾斜した賞球ケース１４内の球は、突起２４
により分断され、突起２４に支えられて流出を阻止され
る上流側の球は賞球ケース１４内に残り、突起２４より
も下流に位置する球はそのまま排出樋１５へ落下する。

従って、一回の作動で排出する賞球数は、賞球ケース１
４内のストッパ２８から突起２４の間に位置する球数に
等しく、換言すれば賞球の数はストッパ２８から突起２
４までの距離によって決定される。

賞球ケース１４の長さは常に一定であるため賞球数の調
整は、突起２４の出没する位置を交換することにより容
易に行うことができるのである。

そして、排出樋１５の傾斜上端は賞球ケース１４の出口
２７に臨み、傾斜下端はパチンコ機１前面の供給皿８に
接続する。

従って賞球ケース１４から流出した球は排出樋１５を介
して供給皿８へ排出され、供給皿８及び排出樋１５の傾
斜下方に球が充満すると受皿１２に排出される。

このような構成から成る賞球排出装置が作動すると次の
ようになる。

遊技者の弾発した打球が入賞口５或いは変動入賞口６へ
入ると、該打球はセーフ球集合樋２９により集められ、
セーフ球制御器３０で１個宛セーフ球通路３１へ送られ
る。

セーフ球通路３１を落下する球は揺動杆３２を回動し、
連接する連結杆３３を押し上げる。

連結杆３３が押し上げられると接続した作動杆３４が回
動し、接続杆３５を最し下げる。

賞球ケース１４は支軸２２よりも下流側で接続杆３５に
接続されているので、出口２７を押し下げる方向に回動
する。

賞球ケース１４が回動して第６図に示すように傾斜する
と、法制止板１９が誘導樋１３の出口を塞いで誘導樋１
３から球が流出しないよう制止すると同時に、規制部材
２５の突起２４が孔２３に入り突起２４よりも上流の球
を制止する。

そして突起２４から下流の球は最先の球がストップ２８
からはずれるので自重によって排出樋１５へ落下する。

排出樋１５へ落下した球は途中復元板３６を押し下げて
流下し、供給皿８へ排出する。

復元板３６が押し下げられると、連接杆３７を介してセ
ーフ球制御器３０が回動して、次のセーフ間を受は入れ
られるように復帰する。

尚、空になった賞球ケース１４は連結杆３３の重みによ
って復帰し、誘導樋１３から球を補充する。

そして、セーフ球制御器３０へ球が入ると再び同じ動作
を繰り返して、入賞する毎に賞球を排出する。

また賞球タンク１４に球が不足した場合、及び誘導樋１
３に球が詰まった場合は、誘導樋１３に設けた球不足検
出部３８が作動し、ロックピン２０にロック片３９を係
止させ、賞球ケース１４が回動しないようにロックする
。

賞球ケース１４の底部の孔２３は、予め一定間隔（球の
径と同一間隔）或いは賞球ケース１４の長手方向に沿っ
た長孔にすると、突起位置の異った規制部材に交換する
だけで容易に賞球数を調整することができる。

又、規制部材全体を交換しないで突起２４のみ段階的に
移動調整できるようにしてもよいし、賞球ケース内の球
すべてを賞球にするのであれば突起２４を除去すればよ
い。

以上説明したように、本考案によれば、排出する賞球の
数を容易に調整できるので、入賞する確率が高くなるよ
うに障害釘を調整した場合にも排出する賞球の数を適当
に少なく調整することができるので、遊技の興趣を高め
ながら遊技店の損失を防止することができる。

また本考案は、賞球ケースに規制部材を取付けるので、
組立工場においては、規制部材を予め賞球ケースに取付
けて突起の位置決めを正確に行った後にパチンコ機本体
に組み付けることができる。

このため従来の様にパチンコ機を組立てた後に、面倒な
規制部材と賞球ケースとの調整作業を行う必要がない。

したがって組立て作業が容易であり製造行程の合理化に
寄与するし、突起が球と球との間の所定位置に正確に入
り込む。

更には突起が賞球ケース内に入り込んだ後は、規制部材
が賞球ケースと同様に傾くので、突起と賞球ケースとの
角度が殆んど一定となり、球を一定角度で支えることが
できる。

このため突起が球間に入り込み易く、又、抜は易い。

したがって賞球ケースを無理なく作動させることができ
る。

尚、本実施例では賞球ケースの駆動はリンク機構により
行ったが、各入賞口に検出器を設け、賞球ケースにソレ
ノイドを接続して電気的に駆動しても本考案の実施を妨
げるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図はパチンコ機の正面図、第２図はパチンコ機裏側
に設けた賞球排出装置の平面図、第３図は賞球ケースの
斜視図、第４図は賞球ケースの平面図、第５図は静止状
態の賞球ケースの正面図、第６図は賞球排出装置が作動
して傾斜した状態の賞球ケースの正面図である。 １・・・・・・パチンコ機、１０・・・・・・賞球タン
ク、１１・・・・・・賞球排出装置、１２・・・・・・
受皿、１４・・・・・・賞球ケース、２３・・・・・・
孔、２４・・・・・・突起、２５・・・・・・規制部材
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾発した打球が入賞する毎に一定数の賞球を排出するよ
   うなパチンコ機において、パチンコ機裏側に整列した球
   を一定数ずつ流下させろ賞球ケースの底部に孔を穿設し
   、賞球ケースの支軸と流入口との間の賞球ケース外面に
   規制部材の一端を軸着すると共に、該規制部材の他端に
   形成し突起を上記孔に臨ませ、賞球ケースが傾斜したと
   きに上記突起を孔に入れて一部の球を支え復帰したとき
   に孔から外す支え部材を上記規制部材に臨ませて設けた
   ことを特徴とするパチンコ機の賞球排出装置１