JPH04338811A - バンドギャップ基準電圧発生回路 - Google Patents

バンドギャップ基準電圧発生回路

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JPH04338811A
JPH04338811A JP11184691A JP11184691A JPH04338811A JP H04338811 A JPH04338811 A JP H04338811A JP 11184691 A JP11184691 A JP 11184691A JP 11184691 A JP11184691 A JP 11184691A JP H04338811 A JPH04338811 A JP H04338811A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基準電圧発生回路に関し
、負帰還を用いて出力電圧を安定化する基準電圧発生回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路では負帰還を用いて出力
電圧を安定化する定電圧回路が基準電圧源としてしばし
ば使用される。例えば特願平1−324386号公報に
記載の如きバンドギャップ基準電圧回路はその代表的な
ものであり、温度依存性の極めて小さい基準電圧源とし
てバイポーラ集積回路で頻繁に使用される。
【0003】図7(A)は従来のバンドギャップ基準電
圧発生回路の一例の回路図、同図(B)はその回路構成
図を示す。同図中、トランジスタQ3 〜Q6 及び抵
抗R4 で差動増幅器10が構成され、トランジスタQ
7 ,Q8 及び抵抗R5 で電流増幅器Aiが構成さ
れており、定電流源11は回路全体の動作電流を供給し
ている。ここでは、差動増幅器10の反転入力端子と非
反転入力端子とが同電位となるよう負帰還制御される。 コンデンサC1 は高周波数帯域での帰還電圧利得(ル
ープゲイン)を下げ発振を防ぐための位相補償コンデン
サである。
【0004】ここで、抵抗R1 ,R2 夫々を流れる
電流をI1 ,I2 とし、トランジスタQ1 のベー
ス・エミッタ間電圧をVBE1 とする。トランジスタ
Q1 ,Q2 のベース電流及び差動増幅器10の入力
バイアス電流、オフセット等を無視すると出力電圧VB
Gは次式で表わされる。
【0005】
【数1】
【0006】(但しkはボルツマン定数、Tは絶対温度
、qは電子の電荷である。)右辺第1項のVBE1 は
略−2mV/℃の負の温度係数を持ち、一方I1 >I
2 の関係から第2項は正の温度係数を持つので抵抗R
2 の値を適当に選ぶことで出力電圧VBGの温度係数
を零にできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来回路は、トランジ
スタQ4 ,Q7 のベース・エミッタ間電圧降下が0
.7Vで、出力電圧VBGが1.2Vとすると、コンデ
ンサC1 のトランジスタQ7 のベースとの接続点A
はトランジスタQ7 のベース・エミッタ間電圧降下に
より略0.5Vであり、コンデンサC1 のトランジス
タQ4 のベースとの接続点BはトランジスタQ4 の
ベース・エミッタ間電圧降下0.7Vと抵抗R4 の電
圧降下0.1Vで略0.8Vとなる。しかしトランジス
タのベース・エミッタ間電圧降下は略−2mV/℃の温
度特性を有しており、例えば温度が100℃上昇すると
接続点Aが略0.7Vで接続点Bが略0.6Vとなる。 つまり、コンデンサC1 両端の極性が温度変化によっ
て逆転するためコンデンサC1 としてPN接合を逆バ
イアス状態で使用するジャンクションコンデンサを使用
できず、これに比してチップ面積が大きなMOSコンデ
ンサを使用しなければならずチップ面積が大きくなって
いた。
【0008】更に定電流源11は回路全体の動作電流及
び出力電流を供給するため、負荷に応じた出力電流の変
動も含めて定電流源11の電流駆動能力は大きくなけれ
ばならず、チップ面積が大きくなっていた。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
差動増幅器の能動負荷を基準電圧より高い所定電位の点
に接続し、差動増幅器出力を2段のエミッタフォロアに
より出力することにより、出力電流が増大し、位相補償
コンデンサが小容量で小面積とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のバンドギャップ
基準電圧発生回路は、バンドギャップ回路からの出力を
位相補償コンデンサを設けた差動増幅器によって増幅し
、バンドギャップ電圧を出力するバンドギャップ基準電
圧発生回路において、差動増幅器の能動負荷であるカレ
ントミラー回路を構成するトランジスタの共通エミッタ
を基準電圧の出力端子電位より高い所定電位の点に接続
し、差動増幅器の出力をエミッタに定電流源が接続され
たエミッタフォロアのPNPトランジスタで取り出し、
エミッタフォロアのPNPトランジスタの出力をエミッ
タフォロアのNPNトランジスタで取り出して出力する
【0011】
【作用】本発明においては、PNPトランジスタとNP
Nトランジスタとの2段のエミッタフォロアにより出力
電流が増大し、また周波数特性が良好で位相補償コンデ
ンサを小容量化でき、差動増幅器の能動負荷を基準電圧
より高い所定電位の点に接続しているため差動増幅器を
正常にバイアスでき、位相補償コンデンサの両端の極性
が温度変化で逆転しないためジャンクションコンデンサ
を使用して小面積化することができ、定電流源の消費電
流が小さく回路全体の消費電流を低減できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明回路の第1実施例の回路図を示
す。同図中、図7と同一部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0013】図1中、ツェナーダイオードDZ と抵抗
R5 とNPNトランジスタQ9 は定電圧源を構成し
、トランジスタQ9 のエミッタは出力端子20の電位
VBG(例えば1.2V)より大なる所定値V1 (例
えば5V以上)とされ、カレントミラー型能動負荷であ
るトランジスタQ5 ,Q6 の共通エミッタに接続さ
れている。エミッタフォロア構成のPNPトランジスタ
Q7 のエミッタは定電流源21を介して電源電圧VC
Cの電源端子22に接続され、コレクタは接地されてい
る。このトランジスタのエミッタにはエミッタフォロア
構成のNPNトランジスタQ10のベースが接続され、
トランジスタQ10のコレクタは電源端子22に接続さ
れ、エミッタは出力端子20に接続されている。この出
力端子20には抵抗R1 ,R2 夫々の一端が接続さ
れている。
【0014】ここではPNPトランジスタQ7 のエミ
ッタフォロアとNPNトランジスタQ8 のエミッタフ
ォロアとの2段のエミッタフォロアで出力回路を構成す
ることにより、電流増幅度を増大させ、出力電流の増大
及び出力電圧の安定化を図っている。また、定電流源2
1の出力電流I0 を適当な値に選定してカレントミラ
ー能動負荷のPNPトランジスタQ5 ,Q6 のベー
ス電流とエミッタフォロアのPNPトランジスタQ7 
のベース電流を略同一とすることにより、差動増幅器の
入力オフセットを最小の値にすることができる。
【0015】また、トランジスタQ7 はコレクタが接
地されるため、コレクタがサブストレートに接続された
サブストレートPNPトランジスタを使用でき、このサ
ブストレートPNPトランジスタはテラテルPNPトラ
ンジスタに比して電流増幅度が高くなり、チップ面積が
小さくて済む。
【0016】また、トランジスタQ5 ,Q6 のエミ
ッタには出力電圧VBG(1.2V)より高い電位V1
 が印加されるため、トランジスタQ5 ,Q6 夫々
のベース・エミッタ間電圧を0.7Vにとれて正常にバ
イアスでき、差動増幅器を安定動作させることができる
【0017】また、上記の実施例ではトランジスタQ3
 〜Q6 及び抵抗R4 で構成される差動増幅器の部
分でのみ電圧増幅を行なっており、抵抗R2 と位相補
償コンデンサC1 とで高周波数におけるループゲイン
が下げられている。ループゲインAvLOOP は周波
数が充分高いとき次式で表わされる。
【0018】AvLOOP =α/(ωR2 C1 )
但し、αはトランジスタQ1 ,Q2 、抵抗R1 ,
R2 ,R3 による減衰比、ωは角周波数である。
【0019】従ってループゲインは抵抗R1 ,R2 
,R3 とコンデンサC1 によって決定されて安定で
ある。更に差動増幅器以外は周波数特性が良好な分圧回
路とエミッタフォロア回路であり、回路全体の周波数特
性が良好である。つまり、エミッタフォロア回路を用い
ることにより、コンデンサC1 は従来に比して小容量
の3pF程度で済む。従って、MOSコンデンサを使用
しても小面積化が可能になる。
【0020】また、コンデンサC1 の接続点Aはトラ
ンジスタQ7 ,Q10のベース・エミッタ間電圧降下
VBEが相殺され出力電圧VBGつまり略1.2Vとな
り、コンデンサC1 の接続点BはトランジスタQ4 
のVBEと抵抗R4 の電圧降下0.1Vで略0.8V
となる。例えば温度が100℃上昇しても接続点Aは略
1.2Vと変わらず、接続点Bは略0.6Vとなり、温
度変化によってコンデンサC1 の両端の極性が変わら
ない。従って、コンデサC1 としてPN接合を逆バイ
アス状態で使用するジャンクションコンデンサを使用す
ることが可能となり、チップ面積を小さくできる。
【0021】また、トランジスタQ7 ,Q10と2段
のエミッタフォロアを用いるので端子20の出力電流は
数mAと従来の数十μAから大幅に大きくなる。加えて
出力電流の変化等による出力電圧VBGの変動も格段に
小さくなる。定電流源21は、トランジスタQ1 ,Q
2 及び抵抗R1 〜R3 の回路部分と差動増幅器夫
々の動作電流とエミッタフォロアのトランジスタQ7 
のバイアス電流及びエミッタフォロアのトランジスタQ
10のベース電流を供給しているだけで大きな出力電流
はトランジスタQ10が供給している。従来は出力の変
動分を見込んで電流源の電流値を大きめに設定していた
がその変動分も増幅率分の1になるのでそのマージンも
小さくなるため回路全体の消費電流は例えば訳130μ
Aとなり、従来回路の消費電流が170μAであるのに
対して小さくなる。上記実施例では図7の従来回路に対
してトランジスタQ9 ,Q10、抵抗R5 、ツェナ
ーダイオードDZ を追加しているにも拘らず、コンデ
ンサC1 にジャンクションコンデンサを使用てき、定
電流源21を小型化できるためチップ面積は図1の実施
例のものの方が小さくなる。
【0022】更に、定電流源21の電圧降下をVCEと
すると、出力電圧VBEとトランジスタQ10のVBE
とにより電源電圧VCCは次式の関係となる。
【0023】VCC≧VBG+VCE+VBEここで、
例えばVBGが1.2V、VCEが0.1V、VBEが
0.7Vとすると、回路はVCCが2V以上で正常に動
作し、従来に比して電源電圧VCCが低くて済む。
【0024】図2〜図5は本発明回路の他の実施例の回
路図を示す。
【0025】図2の実施例はツェナーダイオードDZ 
と抵抗R5とトランジスタQ9 との定電圧源の代りに
NPNトランジスタQ11,Q12及び定電流源23を
設けている。トランジスタQ11はコレクタを電源端子
22に接続され、エミッタをトランジスタQ5 ,Q6
 の共通エミッタに接続され、そのベース・コレクタ間
に定電流源23が接続されている。トランジスタQ11
のベースにはトランジスタQ12のエミッタに接続され
、トランジスタQ12はベースをトランジスタQ7 の
エミッタに接続され、コレクタを接地されている。
【0026】このため、各トランジスタのベース・エミ
ッタ間電圧をVBEとすると、トランジスタQ5 ,Q
6 の共通エミッタの電位は、端子20の電位VBGに
トランジスタQ10及びQ12のVBEが加算され、ト
ランジスタQ11のVBEが減算されるためにVBG+
VBEに固定される。
【0027】図3の実施例では、定電圧源の代りにPN
PトランジスタQ13と定電流源24を設けている。ト
ランジスタQ13はベースを端子20に接続され、コレ
クタを接地され、エミッタは定電流源24を介して電源
端子22に接続されている。この実施例でもトランジス
タQ5 ,Q6 の共通エミッタはトランジスタQ13
により、端子20の電位VBGにトランジスタQ13の
VBEが加算されるためにVBG+VBEに固定される
【0028】図4の実施例では、定電圧源の代りに、N
PNトランジスタQ14とダイオードD1 が設けられ
ている。トランジスタQ14はエミッタをトランジスタ
Q5 ,Q6 の共通エミッタに接続され、ベースを定
電流源21とダイオードD1 のアノードとに接続され
コレクタを電源端子22に接続されている。ダイオード
D1 のカソードはトランジスタQ7 のエミッタ及び
トランジスタQ10のベースに接続されている。
【0029】この実施例でもダイオードD1 のPN接
合の順方向電圧降下をVBEとしてトランジスタQ5 
,Q6 の共通エミッタの電位は端子20の電位VBE
にトランジスタQ10及びダイオードD1 のVBEが
加算され、トランジスタQ14のVBEが減算されるた
めにVBG+VBEに固定される。
【0030】図5の実施例では、PNPトランジスタQ
15を設けており、更にトランジスタQ10の後段にト
ランジスタQ16を設けている。トランジスタQ5 ,
Q6 のエミッタは電源端子22に接続され、トランジ
スタQ5 ,Q6 のベース及びトランジスタQ6 の
コクレタにトランジスタQ15のエミッタが接続されて
おり、トランジスタQ15はベースをトランジスタQ5
 のコレクタに接続され、コレクタをトランジスタQ7
 のベース及びトランジスタQ4 のコレクタに接続さ
れている。また、トランジスタQ10のエミッタはNP
NトランジスタQ16のベースに接続されると共に抵抗
R6 を介して出力端子20に接続されており、トラン
ジスタQ16はコレクタを電源端子22に接続され、エ
ミッタを出力端子20に接続されてトランジスタQ10
とダーリントン接続構成になっている。
【0031】この実施例では、トランジスタQ5 ,Q
6 にQ15を追加してカレントミラー回路の精度を向
上させている。またトランジスタQ10とQ16のダー
リントン接続により出力電流を数十mAに増大させてい
る上記図2〜図5の実施例でも大出力電流を得ることが
でき、コンデンサC1 の容量が小さくチップ面積が小
さくて済み、回路の消費電流が低減され、電源電圧VC
Cが低くて済むことは図1の実施例と同様である。ただ
、図4,図5の実施例では電源電圧VCCがVBG+2
・VBE以上、例えば2.7V以上必要となる。
【0032】なお、カレントミラー回路の精度を上げる
ために、トランジスタQ5 ,Q6 夫々にエミッタ抵
抗を追加しても良く、図5の如くトランジスタQ15を
追加しても良く、またトランジスタQ5 ,Q6 を単
一のマルチコレクタPNPトランジスタに代えて小面積
化しても良い。エミッタフォロアの出力回路は3段以上
のエミッタフォロア又はダーリントン接続により出力を
行なっても良く、またレベルシフトダイオードを追加も
しくはレベルシフトダイオードに置き換えたものであっ
ても良く、更にプッシュプル出力としたものであっても
良く、上記実施例に限定されない。
【0033】また、差動増幅器の前段のトランジスタQ
1 ,Q2、抵抗R1 〜R3 の回路についても、図
6に示す如くトランジスタQ2 と抵抗R3 とを入れ
換えて構成する等、その目的を変えない範囲で変形、追
加を行なっても良い。また図1,図6の実施例ではツェ
ナーダイオードDZ を用いて電位V1 を発生してい
るが、他の定電圧回路で電位V1 を発生しても良い。 更に図2,図3夫々のトランジスタQ12,Q13夫々
はダイオードに置き換えても良く、上記実施例に限定さ
れない。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明の基準電圧発生回路
によれば出力電流が増大し、位相補償コンデンサが小容
量となるのでMOSコンデンサを使用してもチップ面積
を小さくでき、またジャンクションコンデンサを使用す
ることができるのでチップ面積を更に小さくすることが
できるため、実用上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明回路の一実施例の回路図である。
【図2】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図3】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図4】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図5】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図6】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図7】従来回路の回路図及び回路構成図である。
【符号の説明】
Q1 〜Q16  トランジスタ R1 〜R6   抵抗 C1 位相補償コンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  バンドギャップ回路からの出力を位相
    補償コンデンサを設けた差動増幅器によって増幅し、バ
    ンドギャップ電圧を出力するバンドギャップ基準電圧発
    生回路において、該差動増幅器の能動負荷であるカレン
    トミラー回路を構成するトランジスタの共通エミッタを
    基準電圧の出力端子電位より高い所定電位の点に接続し
    、該差動増幅器の出力をエミッタに定電流源が接続され
    たエミッタフォロアのPNPトランジスタで取り出し、
    該エミッタフォロアのPNPトランジスタの出力をエミ
    ッタフォロアのNPNトランジスタで取り出して出力す
    ることを特徴とするバンドギャップ基準電圧発生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0715238A3 (en) * 1994-12-01 1997-07-30 Texas Instruments Inc Circuit and method for regulating a voltage
JP2008243082A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 基準電圧回路

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JP2008243082A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 基準電圧回路

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