JPH04338643A - シリコンウェハーの加工方法 - Google Patents

シリコンウェハーの加工方法

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JPH04338643A
JPH04338643A JP11137491A JP11137491A JPH04338643A JP H04338643 A JPH04338643 A JP H04338643A JP 11137491 A JP11137491 A JP 11137491A JP 11137491 A JP11137491 A JP 11137491A JP H04338643 A JPH04338643 A JP H04338643A
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Japan
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etching
silicon
undercut
silicon wafer
pattern
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JP11137491A
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Shinichi Yotsuya
真一 四谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体圧力センサー等の
製造のシリコンウェハーの微細加工に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェハーを用いて、フォトリソ
グラフィや薄膜形成技術或はエッチング技術などの半導
体製造方法を応用し、ミクロな精密機械部品或はマイク
ロセンサー等を製造するマイクロマシニングが最近注目
を浴びている。
【0003】その理由として、その原料となるシリコン
ウェハーは機械的強度が高く、半導体製造プロセスを応
用する事により、ミクロンオーダーの精度の機械部品を
大量に製造できるからである。
【0004】マイクロマシニングを応用した半導体圧力
センサーのシリコンプロセスはフォトリソ技術と異方性
エッチングによるウェハーの切削から成っている。エッ
チングについては、乾式異方性エッチング及び湿式異方
性エッチングがある。特に、湿式異方性エッチングでは
数百ミクロンの深い溝やダイヤフラムを形成できるため
、半導体圧力センサーやシリコンを用いたインクジェッ
トプリンター用記録ヘッドを湿式異方性エッチングによ
り製造されている。
【0005】しかしながら、従来のシリコンウェハーの
湿式異方性エッチングにより加工出来る形状には制約が
あり、必ず結晶方位を調べ、Si<110>方向に沿っ
て直線でのみマスクパターンを形成していた。そして、
異方性エッチングにより、エッチング速度の極端に遅い
Si(111)面を出現させアンダーカットが少なく、
しかもエッチング面の凹凸の少ないエッチング形状を形
成していた。
【0006】しかし、このSi(100)面方位のウェ
ハーを用いて方位Si<110>方向によって正方形の
マスクパターンを形成し湿式異方性エッチングを行うと
、シリコンパターンの角の部分10がアンダーカットに
より削られていく現象があり、湿式異方性エッチングに
よって角を形成するためにこのアンダーカットを考慮し
た補正マスクパターンの開発が必要であった。
【0007】またもし、Si<110>方向以外の方向
に直線でパターンを形成したり、あるいは曲線を用いて
マスクパターンの形成を行い、Siの異方性エッチング
を行うと、アンダーカットが激しくなり、所定エッチン
グ形状が得られないばかりか、エッチング形状の変形や
、ひどいときにはアンダーカットによるエッチングパタ
ーンの消失することさえある。
【0008】また、形成されたエッチングパターンの壁
部形状も図2に示すように凹凸が激しく、インクジェッ
トヘッドとして使用するにはインクの流れを阻害したり
、気泡が排出されず問題があった。
【0009】そこで、アンダーカットを抑制するために
荷性アルカリ水溶液にイソプロピルアルコール等のアル
コール類を添加したエッチング液も開発されているが、
アルコールが揮発しやすいためエッチング液の特性が不
安定で液管理が困難であり、またSiのエッチング面の
凹凸が激しくなる。
【0010】さらに、揮発アルコールは引火性が強いた
め、エッチングの作業には火災や爆発などの危険性がつ
きまとうため、大量生産には向いていない。従って、現
在ではあまり使用されていないのが現状である。
【0011】このように、圧力センサーやインクジェッ
トプリンター用記録ヘッドをシリコンウェハーを用いて
作製するためには、まずSiの結晶方向を考慮したフォ
トマスクパターンの設計が必要であり、そのためにかな
りの設計上の制約を受けていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、S
iの結晶方向を考慮したフォトマスクパターンの設計が
必要であり、そのために設計においてかなりの制約を受
けていた。
【0013】本発明の目的は、シリコンウェハーの異方
性エッチングにおいてアンダーカットによる形状の変形
を抑制し加工寸法精度の高いパターン形状と、滑らかな
エッチング壁面の得られるシリコンの加工方法を実現す
る事である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電子回路を
そこに形成しないシリコンウェハーの加工に使用する湿
式異方性エッチング液には、荷性アルカリをふくむ水溶
液にアルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤を添加す
ることにより達成される。
【0015】また、電子回路をそこに形成するシリコン
ウェハーの加工に使用する湿式異方性エッチング液には
、エチレンジアミンーピロカテコール等を含む水溶液に
アルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤を添加するこ
とにより達成される。
【0016】
【作用】本発明に使用するアルキルベンゼンスルホン酸
系界面活性剤は、強アルカリ水溶液中でも分解あるいは
凝集しにくい性質を有している。
【0017】従って、Siの異方性エッチング液は、全
て強アルカリ水溶液であるために、異方性エッチング液
にアルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤を添加して
も分解及び凝集する事なしに溶解させる事が可能になる
【0018】つぎに、この界面活性剤のアンダーカット
抑制機構について説明する。
【0019】図2はこの界面活性剤のアンダーカット抑
制機構を説明するための図である。通常、Si<110
>方向以外の方向に直線でパターンを形成し異方性エッ
チングを行うと図2の様にシリコンエッチングパターン
壁部2は凹凸になり。また、異方性エッチングが進むに
つれてアンダーカットされていく。
【0020】界面活性剤は通常、凹凸のある部分に選択
的に吸着する傾向があり、図2のシリコンエッチングパ
ターン壁部2の凹凸に選択的に吸着する。そのため、シ
リコンエッチングパターン壁部2に接近できる水酸イオ
ンが極端に減少し、そのために局所的にシリコンのエッ
チングの速度が極端に遅くなる。その結果、アンダーカ
ット抑制が可能となる。
【0021】また、図3は図2のシリコンエッチングパ
ターン壁部2を斜め上方からみた図であるが、このシリ
コンエッチングパターン壁部2の凹部に特に多く界面活
性剤3が吸着するために、凹部は比較的エッチングされ
ず、一方の凸部はエッチングされてゆくために、やがて
、シリコンエッチングパターン壁部2が滑らかになる(
図4参照)。
【0022】このように、異方性エッチング液へのアル
キルベンゼンスルホン酸系界面活性剤の添加によるアン
ダーカットの抑制とシリコンエッチングパターン壁部形
状の改善効果は界面活性剤の選択吸着機構により説明さ
れている。
【0023】
【実施例】以下、実施例として本発明の詳細を説明する
。Si(100)面方位のシリコンウェハー上にそれぞ
れの辺がSi<110>方向に沿った正方形のマスクパ
ターン1を形成し湿式異方性エッチングを行うと、図1
に示すようにシリコンパターンの角の部分10がアンダ
ーカットにより削られていく現象がある。このシリコン
パターン角部10のアンダーカットは最もエッチング速
度の速い面により支配されるために、このパターンを用
いて、異方性エッチング液のアンダーカット特性を解析
する事が出来る。
【0024】そこで、図5に示すような、後退寸法aを
定義する。その後退寸法aとエッチング深さHとの間に
は、正比例の関係があり、 H=Ua      (Uは比例定数)という式が成り
立つ。ここで、Uはアンダーカット定数と呼び、異方性
エッチング液のアンダーカット特性を示す重要な定数で
ある。この定数が大きいエッチング液は、アンダーカッ
トの大きな、エッチング形状の変形の大きいエッチング
液であるといえる。
【0025】従って、このアンダーカット定数の出来る
限り小さなエッチング液の開発が必要になる。
【0026】そのために、3mm角の正方形のパターン
を多量にもつフォトマスクを用いて、各種異方性エッチ
ング液のアンダーカット定数を測定する事にする。
【0027】使用したシリコンウェハーは厚さ500ミ
クロンで片面を研磨した直径3インチ(100)面方位
であり、抵抗率は10オーム以上、オリフラ面は(11
0)面のウェハーを使用した。
【0028】このウェハー上に酸化シリコン膜を1ミク
ロン形成するために熱酸化を行った。
【0029】その後、フォトリソグラフィによりレジス
トマスクパターンを形成し、ふっ酸系酸化シリコンエッ
チング液により酸化シリコン膜のマスクパターンを形成
した後、レジストを剥離液により剥離した。
【0030】こうして、シリコンウェハー上に、それぞ
れの辺がSi<110>方向に沿った、一辺が3mmの
正方形の酸化シリコンのマスクパターンが形成された。
【0031】(実施例1)今回使用した異方性エッチン
グ液の組成、アンダーカット定数、及びシリコンエッチ
ングパターン壁面外観評価を表1に示した。尚、エッチ
ング液の温度は摂氏75度一定にてSiのエッチングを
行ない、それぞれの評価はSiのエッチング深さ100
ミクロン一定にして行った。また、実施例に使用したア
ルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤はワールドメタ
ル社製AP−555である。
【0032】
【表1】
【0033】表1において、試料1から試料3は8.5
重量%KOH水溶液、14重量%KOH水溶液及び30
重量%KOH水溶液にAP−555をそれぞれ500p
pm添加したエッチング液を用いてエッチングしたとき
のアンダーカット定数とアンダーカット部外観及びエッ
チング面外観について示している。尚、8.5重量%K
OH水溶液、14重量%KOH水溶液及び30重量%K
OH水溶液にAP−555をいれない場合について比較
例1から比較例3までに示した。
【0034】試料1では、アンダーカット定数が1.0
であり、AP−555無添加の場合の比較例1のそれの
値1.7よりも小さくなっている。また、アンダーカッ
ト部分の外観では試料1は滑らであり、比較例1はぎざ
ぎざであった。さらにエッチング面外観では、試料1は
鏡面であり、比較例1では半光沢面を示した。このよう
に、8.5重量%KOH水溶液では、AP−555を添
加する事により、エッチングの諸特性は改善された。
【0035】また、14重量%KOH水溶液及び、30
重量%KOHについても同様の結果が得られた。
【0036】次に14重量%KOH水溶液へのAP−5
55の最適添加量の範囲について調べた。その結果を表
2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2では、14重量%KOH水溶液にAP
−555を10ppm,50ppm,100ppm,5
00ppm,1000ppm,5000ppm,800
0ppmと添加しそれぞれのエッチング液でエッチング
したときのアンダーカット定数、アンダーカット部分外
観及びエッチング面外観について示している。
【0039】表2より解る事は、AP−555の添加量
が増すに従って、アンダーカット定数が低下している事
である。また、アンダーカット部分外観に関しては、5
0ppm以上AP−555を添加する事により滑らかに
なる事が解る。しかし、エッチング面外観を見ると、5
000ppmまでのAP−555添加では鏡面を示して
いたのに対し、8000ppmの添加時のそれは無光沢
となり、半導体センサーまたは、シリコンインクジエッ
トプリンター用記録ヘッドへの実用に適さない。
【0040】 これらの結果から、14重量%KOH水溶液におけるア
ルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤添加量は50p
pmから5000ppmまでの範囲である事が望ましい
事が解った。
【0041】同様の実験を8.5重量%KOH,20重
量%KOH及び、30重量%KOHについて行ったが結
果は同様の傾向を示した。
【0042】このように、アルキルベンゼンスルホン酸
界面活性剤の添加量は50ppm以上から、5000p
pm以下である事が望ましい。その理由として50pp
m以下ではアンダーカット抑制効果が十分得られず、ま
た5000ppm以上の添加では界面活性剤の濃度が高
すぎて、エッチングむらやエッチング面あれ等を生じや
すくなるからである。
【0043】以上、実施例1として、KOH水溶液への
アルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤の添加につい
て述べてきたが、NaOH、LiOH等の荷性アルカリ
水溶液であれば、全て同様の傾向を示し、KOH水溶液
のみに限定されるものではない。
【0044】ここで、実際に実施例で使用した異方性エ
ッチング液を使ってインクジェットプリンター用記録ヘ
ッドをシリコンウェハーで試作する事にした。
【0045】図6はインクジェットプリンター用記録ヘ
ッドのテスト用フォトマスクの概略図である。このマス
クを使用し、酸化シリコン膜に覆われたシリコンウェハ
ーにパタ−ニングし、酸化シリコン膜のマスクパタ−ン
を形成する。
【0046】このシリコンウェハーを異方性エッチング
することにより、インクジェットプリンター用記録ヘッ
ドを作るのである。
【0047】ここで、2種類の異方性エッチング液を用
いて、エッチングした結果について述べる。
【0048】まず、比較例2で示した14重量%KOH
水溶液を摂氏75度に加熱し、図6のパターンをパター
ニングしたシリコンウェハーを100ミクロンエッチン
グした。
【0049】その結果を光学顕微鏡で観察し、模式図で
示すと図7の様になる。図7では、インク吐出用ノズル
になるべき部分81はインク圧力室となるべき部分82
との間にある絞り壁85のアンダーカットにより短くな
ってしまった。また、絞り壁85も、そのアンダーカッ
ト壁部がギザギザである。また、インク供給ノズルも絞
り壁85及びインクだめ84の角86のアンダーカット
により短くなってしまった。このように、インク吐出ノ
ズル及びインク供給ノズルが余りに短くなってしまった
ためインクジェットプリンター用記録ヘッドを作ること
が困難になった。  以上、比較例2で示したエッチン
グ液ではインクジェットプリンター用記録ヘッドを製造
することは出来ない事がわかった。
【0050】次に、試料2で示したAP−555を50
0ppm添加した14重量%KOH水溶液を摂氏75度
に加熱し、図6のパターンをパターニングしたシリコン
ウェハーを100ミクロンエッチングした。
【0051】その結果を光学顕微鏡で観察し、模式図で
示すと図8の様になる。図8では、インク吐出用ノズル
になるべき部分81はインク圧力室となるべき部分82
との間にある絞り壁85のアンダーカットにより短くな
ることもなくノズル部が形成されている。また、絞り壁
85もそのアンダーカット壁部がなめらかである。さら
に、インク供給ノズル83も絞り壁85及びインクだめ
84の角のアンダーカット86により短くなる事もなか
った。このシリコンウェハーをもちいてインクジェット
プリンター用記録ヘッドを作ることにした。
【0052】試作したインクジェットプリンター用記録
ヘッドの断面図を図9に示す。図8に示されたシリコン
ウェハーはホウケイ酸ガラス92を陽極接合により接合
される。さらに、そのガラス92の上に圧電素子をエポ
キシ系接着剤を使用して接着し、図9では示されていな
いが電極を配線する。そして、吐出ノズル81の途中で
ダイシングにより切断する。最後に、インク供給用パイ
プ94を接続して完成である。
【0053】以上のような方法によりインクジェットプ
リンター用記録ヘッドを製造した。その結果、インクの
吐出に成功し印字することができた。さらに、気泡がイ
ンク圧力室82に発生しても絞り壁85に引っかからず
速やかに吐出ノズル81から排出されるため、インク圧
力室82に加えれた圧力が気泡の圧縮に使われてインク
が吐出しなくなる現象も起こらなかった。
【0054】このように、試料2で示したアルキルベン
ゼンスルホン酸系界面活性剤を添加したエッチング液で
はインクジェットプリンター用記録ヘッドを容易に製造
することが出来た。
【0055】(実施例2)次に、イソプロピルアルコー
ル15重量%と水酸化カリウム18重量%と水で構成さ
れた異方性エッチング液について調べてみた。表3は比
較例5にAP−555無添加のエッチング液の、試料5
にAP−555を500ppm添加したエッチング液の
アンダーカット定数、アンダーカット部分外観及びエッ
チング面外観について示している。
【0056】
【表3】
【0057】比較例5は、イソプロピルアルコールの添
加された水酸化カリウム水溶液はイソプロピルアルコー
ルの揮発のためエッチング液の濃度が変化しやすく不安
定である。しかし、アンダーカット定数は0.35と比
較例1に比べて小さいが、エッチング面外観は荒れてい
て無光沢である。しかるに実施例5のように、AP−5
55を500ppm添加すると、アンダーカット定数は
0.30に減少し、エッチング面外観は鏡面になった。
【0058】このように、実施例では水酸化カリウムを
含む水溶液を例にして説明したが、それ以外に、水酸化
ナトリウム及び水酸化リチウム等の荷性アルカリ水溶液
でも同じ傾向を示した。
【0059】この2種類のエッチング液を用いて、再び
図6のインクジェットプリンター用記録ヘッドを試作し
た。
【0060】比較例5で示したエッチング液を用いたエ
ッチングするとインク圧力室82及びインクだめ84と
なるべきエッチング面がざらざらした無光沢面になって
いた。
【0061】ところが試料5で示したエッチング液を用
いたエッチングするとインク圧力室82及びインクだめ
84となるべきエッチング面もきれいな鏡面になってい
る。そして、実施例1と同様の製造方法により図9に示
されるインクジェットプリンター用記録ヘッドを製造し
た。
【0062】完成後、ただちにインクを注入してインク
を戸出しようとすると気泡がインク圧力室82に引っか
かり、インク圧力室に加えられた圧力は、この気泡を圧
縮するために使われるためインクが吐出しなくなった。 一方、試料5のエッチング液を用いて試作したインクジ
ェットプリンター用記録ヘッドは、インクが勢いよく吐
出し、非常に細かいインクドットにより図形を描くこと
もできた。
【0063】従って、荷性アルカリを含む水溶液にAP
−555等のアルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤
を添加する事によりアンダーカットを抑制し、異方性エ
ッチングによるシリコンパターン形状の変形を小さくす
る事が出来、さらに、エッチング面外観についても、鏡
面が得られるようになった。
【0064】(実施例3)さらに、エチレンジアミン・
ピロカテコール水溶液へのアルキルベンゼンスルホン酸
系界面活性剤添加の実施例について述べる。
【0065】
【表4】
【0066】表4はエチレンジアミン28mol%、ピ
ロカテコール4mol%の水溶液において、試料6にA
P−555無添加のエッチング液の、比較例6にAP−
555を1000ppm添加したエッチング液のアンダ
ーカット定数、アンダーカット部分外観及びエッチング
面外観について示している。
【0067】比較例5では、アンダ−カット定数は0.
60であり、エッチング面外観は荒れていて、無光沢で
あった。ところが、AP−555を1000ppm添加
した実施例4では、アンダーカット定数は0.25に減
少し、また、エッチング面の外観は鏡面を呈した。
【0068】このように、エチレンジアミン−ピロカテ
コール水溶液においても、荷性アルカリを含む水溶液と
同様AP−555等のアルキルベンゼンスルホン酸系界
面活性剤を添加する事によりアンダーカットを抑制し、
異方性エッチングによるシリコンパターン形状の変形を
小さくする事が出来、さらに、エッチング面外観につい
ても、鏡面が得られるようになった。
【0069】
【発明の効果】本発明によると、荷性アルカリを含む水
溶液及びエチレンジアミン・ピロカテコール水溶液に、
アルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤を添加する事
によりアンダーカットを抑制し、異方性エッチングによ
るシリコンパターン形状の変形を小さくする事が出来、
さらに、エッチング面外観についても、鏡面が得られる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンダーカットの説明する図である。
【図2】アンダーカット抑制機構を説明する図である。
【図3】シリコンパターン壁部への界面活性剤の選択吸
着を説明するための図である。
【図4】シリコンパターン壁部の平滑化作用を説明する
ための図である。
【図5】後退寸法a及びアンダーカット定数Uを定義す
るための説明するための図である。
【図6】テスト用のインクジェットプリンター用記録ヘ
ッドのフォトマスクの概略図である。
【図7】比較例2の異方性エッチング液により試作した
インクジェットプリンター用記録ヘッドの概略図である
【図8】試料2の異方性エッチング液により試作したイ
ンクジェットプリンター用記録ヘッドの概略図である。
【図9】今回試作したテスト用インクジェットプリンタ
ー用記録ヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1      マスクパターン 2      シリコンパターン壁部 3      界面活性剤 10      シリコンパターン角部11     
 Si(111)面 81      インク吐出ノズル 82      インク圧力室 83      インク供給ノズル 84      インクだめ 85      絞り壁 86      インクだめ角部 91      圧電素子 92      ホウケイ酸ガラス 93      シリコンウェハー 94      インク供給パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シリコンウェハーのフォトリソグラフ
    ィ及びエッチング工程においてエッチング液としてアル
    キルベンゼンスルホン酸系界面活性剤を添加したアルカ
    リ溶液を用いた事を特徴とするシリコンウェハーの加工
    方法。
  2. 【請求項2】  アルカリ溶液が、荷性アルカリ水溶液
    或いはエチレンジアミンーピロカテコールを含む水溶液
    である事を特徴とする請求項1記載のシリコンウェハー
    の加工方法。
  3. 【請求項3】  シリコンウェハーのエッチングが異方
    性エッチングである事を特徴とする請求項1記載のシリ
    コンウェハーの加工方法。
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