JPH04336575A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は静電的な転写プロセスを
用いる画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置において、像担持体
上の現像剤が転写材に向かう方向の電界を形成すること
により現像剤の転写を行う際、転写手段として転写ロー
ラを用いる場合には、転写動作時に転写ローラに対して
現像剤の帯電極性と反対極性の転写バイアスを印加する
ことにより、像担持体と転写ローラとの間に挟持した転
写材上に像担持体上の現像剤を静電的に転写する。この
とき、転写ローラと像担持体の間に転写材が存在しない
部分においては、像担持体上の現像剤が直接転写ローラ
に付着してしまう。転写ローラに現像剤が付着したまま
次の転写動作を行うと、転写動作時に現像剤が転写材の
裏面に付着してしまう。また同時に、転写ローラの上に
現像剤が付着したままであると、像担持体と転写材、あ
るいは転写材と転写ローラの接触が不均一になったり、
転写時の転写電界が不均一になるため、転写不良が発生
する。このような事態を回避するための技術として、転
写ローラに現像剤と同極性のバイアスを印加することに
より、現像剤を転写ローラから像担持体に戻すことが行
われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の従
来技術では、現像剤を転写ローラから像担持体に戻す際
にも像担持体と転写ローラは接触しているため、所定極
性に帯電した現像剤等は転写ローラから像担持体に移動
するが、像担持体上の帯電の安定しない粒子、ゴミ、ほ
こりなどは、逆に転写ローラに付着してしまうことがあ
る。特に、像担持体に対してよりも転写ローラに対して
親和性の高い物質はこの挙動を示す。これらの物質が転
写ローラ上に残留することにより、転写材の裏汚れ、転
写不良等が発生することがあった。

【０００４】本発明は上記の問題点を解決するものであ
って、その目的とするところは、転写材の裏汚れや、転
写不良の発生のない、高画像品質の画像形成装置を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置は
、走行する像担持体と、像担持体に対向する転写ローラ
とを備え、像担持体と転写ローラとの間に転写材を通過
させて転写を行う画像形成装置において、現像剤が前記
転写ローラから前記像担持体に移動する方向の電界を形
成する際に、転写ローラを像担持体と非接触に配置する
ことを特徴とする。

【０００６】本発明の画像形成装置は、走行する像担持
体と、前記像担持体に対向する転写ローラとを備え、前
記像担持体と前記転写ローラとの間に転写材を通過させ
て転写を行う画像形成装置において、転写動作時には前
記転写ローラを前記像担持体方向に押圧することを特徴
とする。

【０００７】

【作用】本発明の上記の構成によれば、現像剤が転写ロ
ーラから像担持体に移動する方向の電界形成、すなわち
、転写ローラへ現像剤の帯電と同極性のクリーニングバ
イアス印加を転写ローラ非接触状態で行うため、転写動
作前に転写ローラ上の現像剤が像担持体に移動し、転写
動作の際に転写材の裏汚れ、転写不良の発生等が防止さ
れる。

【０００８】さらに、本発明において、転写動作時には
転写ローラを像担持体方向に押圧する構成をとることに
より、転写ローラと像担持体の間には転写材あるいは空
隙が常に存在し、転写ローラと像担持体が直接接触する
ことがないため接触による転写ローラの汚れが防止され
、しかも転写ローラのクリーニングは非接触状態で行う
ため、転写動作の際に転写材の裏汚れ、転写不良の発生
等が防止される。

【０００９】

【実施例】

（実施例１）図１は本発明の実施例における画像形成装
置の断面概観図である。ドラム状の像担持体１は、導電
性の支持部２の上に有機または無機の光導電性を有する
感光層３を形成したものである。係る感光層３をコロナ
帯電器、接触帯電部材等の帯電器４を用いて帯電した後
に画像に応じて光源５から出た光を結像光学系６を通し
て感光層３に選択的に光照射して感光層３上に電位コン
トラストを得て静電潜像を形成する。一方、現像装置７
は像形成体である現像剤８を帯電させ現像剤搬送部材１
７で搬送して像担持体１と現像剤搬送部材１７とが近接
する現像ギャップ部で像担持体１の静電潜像の電位ポテ
ンシャル及び静電潜像と現像剤搬送部材１７との間の電
界に応じて現像剤８を現像するものであって、像担持体
１の静電潜像を現像剤８により顕像化するものである。 静電潜像を顕像化した現像剤８は、転写ローラ１４によ
り転写材１５に転写し、加圧や加熱等の手段により現像
剤８を転写材１５に定着して、転写材１５上に現像剤８
による所望の画像を得るものである。バイアス印加手段
１６は、転写ローラへの転写バイアス、あるいはクリー
ニングバイアスの印加等を行うもので、転写時には現像
剤が像担持体から転写ローラに移動する方向の電界を形
成するための転写バイアスの印加を、クリーニング時に
は現像剤が転写ローラから像担持体に移動する方向の電
界を形成するためのクリーニングバイアスの印加を行う
。バイアス印加手段が転写バイアス、クリーニングバイ
アスそれぞれ別個であっても、あるいは共通であっても
本発明はこれに限定されない。

【００１０】図２はクリーニング時における像担持体１
と転写ローラ１４の関係を示す側面図である。転写ロー
ラ１４は像担持体１と非接触に配置され、像担持体１と
転写ローラ１４との間には、所定の極性に帯電した現像
剤８が転写ローラ１４から像担持体１に移動する方向の
電界が形成されている。この電界によって、現像剤８と
同じ極性に帯電している物質も像担持体１へと移動する
。像担持体１と転写ローラ１４とが非接触配置されてい
るため、像担持体１のクリーニングが十分行われている
ならば、このとき像担持体１から転写ローラ１４へと移
動する物質はほとんど存在せず、転写ローラ１４のクリ
ーニングは良好に行われる。図中、現像剤８の帯電極性
をマイナス、転写ローラ１４への印加バイアスをプラス
として示したが、本発明がこれに限定されないことはい
うまでもない。また、本発明においてはクリーニング動
作時に転写ローラ１４が回転駆動されることが望ましい
が、図中矢印で示した回転方向は本発明を限定しない。 また、図２において転写ローラ１４を非接触配置する手
段を示していないが、スペーサ、カム、バネ、リンク機
構等、公知の手段を用いることで何等差し支えない。

【００１１】このように、転写ローラのクリーニングが
良好に行われているため、転写動作時に転写材の裏面に
現像剤が付着することが防止される。また、転写ローラ
と転写材の間に現像剤の介在がないため、転写ローラと
転写材との密着性が良好となるため接触状態が均一とな
り、さらに転写動作時の転写電界が均一となるため、転
写不良の発生が防止される。

【００１２】（実施例２）図３は転写時における像担持
体１、転写材１５、転写ローラ１４の関係を示す側面図
である。像担持体１と転写ローラ１４との間には、所定
の極性に帯電した現像剤８が像担持体１から転写ローラ
１４に移動する方向の電界が形成されている。この電界
によって、現像剤８は像担持体１から転写材１５へと移
動する（転写される）。転写ローラ１４は像担持体１方
向に押圧されているが、転写ローラ１４と像担持体１と
の間に転写材１５が存在する部分では転写ローラ１４と
像担持体１が直接接触することはない。従って、像担持
体１上の物質が接触により転写ローラ１４に付着するこ
とによる転写ローラ１４の汚れが防止される。転写動作
時には、転写ローラ１４は像担持体１方向へ押圧されて
いるため、像担持体１（または転写材１５）に従動回転
する構成であっても、あるいは回転駆動される構成であ
っても、本発明においては限定されない。また、図３に
おいて転写ローラ１４を像担持体１方向に押圧する手段
を示していないが、バネ等の公知の付勢手段を用いるこ
とで差し支えない。

【００１３】図４は本発明の実施例における転写ローラ
への押圧動作とクリーニングバイアスの印加タイミング
を示すタイミング図である。転写バイアスが印加されて
いる時には転写ローラは像担持体方向に押圧され、転写
バイアスの印加が終了したＴ１時間後押圧が解除される
。押圧が解除され像担持体と非接触状態の転写ローラに
はＴ２時間後クリーニングバイアスが印加される。

【００１４】転写ローラ１４と像担持体１の間に転写材
１５が存在しない部分では、像担持体１上の物質が転写
ローラ１４に移動する場合があるが、転写ローラ１４を
像担持体１と非接触に配置してクリーニング電界を形成
することにより、これらの物質を像担持体１へと移動さ
せることができる。

【００１５】尚、本発明の実施例において、転写バイア
スからクリーニングバイアスへの切り換えを瞬時、ある
いは連続的に、あるいはある期間を置いてから行うこと
はいずれも可能であり、発明において限定されるもので
はない。また、転写バイアスの印加終了と同時に転写ロ
ーラの押圧を解除しても、あるいは転写バイアスの終了
に先だって押圧を解除してもよい。押圧の解除にあたっ
ても、瞬時に行うか、あるいは連続的に徐々に行うかに
ついて限定するものではない。

【００１６】このように、転写ローラのクリーニングが
良好に行われているため、転写動作時に転写材の裏面に
現像剤が付着することが防止される。また、転写ローラ
と転写材の間に現像剤の介在がないため、転写ローラと
転写材との密着性が良好となるため接触状態が均一とな
り、さらに転写動作時の転写電界が均一となるため、転
写不良の発生が防止される。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
写ローラと像担持体との間へのクリーニング電界形成を
行う際、転写ローラを像担持体に対し非接触に配置した
ことにより、転写ローラのクリーニングが良好に行われ
、転写材の裏汚れや、転写不良の発生のない、高画像品
質の画像形成装置を提供することが可能となる。

【００１８】また、本発明によれば、転写動作時のみ転
写ローラを像担持体方向へ押圧するため、転写ローラと
像担持体の間には転写材あるいは空隙が存在し、像担持
体との接触による転写ローラの汚れが防止され、転写ロ
ーラのクリーニングを非接触で行うことにより、転写材
の裏汚れや、転写不良の発生のない、高画像品質の画像
形成装置を提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における画像形成装置の断面概
観図である。

【図２】本発明の実施例におけるクリーニング時の像担
持体と転写ローラの関係を示す側面図である。

【図３】本発明の実施例における転写時の像担持体、転
写材、転写ローラの関係を示す側面図である。

【図４】本発明の実施例における転写ローラへの押圧動
作とクリーニングバイアスの印加タイミングを示すタイ
ミング図である。

【符号の説明】

１　　像担持体 ８　　現像材 １４　　転写ローラ １５　　転写材 １６　　バイアス印加手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　走行する像担持体と、前記像担持体に
   対向する転写ローラとを備え、前記像担持体と前記転写
   ローラとの間に転写材を通過させて転写を行う画像形成
   装置において、現像剤が前記転写ローラから前記像担持
   体に移動する方向の電界を形成する際に、前記転写ロー
   ラを前記像担持体と非接触に配置することを特徴とする
   画像形成装置。
2. 【請求項２】　　走行する像担持体と、前記像担持体に
   対向する転写ローラとを備え、前記像担持体と前記転写
   ローラとの間に転写材を通過させて転写を行う画像形成
   装置において、転写動作時には前記転写ローラを前記像
   担持体方向に押圧することを特徴とする請求項１記載の
   画像形成装置。