JP2002055544A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002055544A
JP2002055544A JP2000244719A JP2000244719A JP2002055544A JP 2002055544 A JP2002055544 A JP 2002055544A JP 2000244719 A JP2000244719 A JP 2000244719A JP 2000244719 A JP2000244719 A JP 2000244719A JP 2002055544 A JP2002055544 A JP 2002055544A
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toner
toner image
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JP2000244719A
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Naotaka Iwata
尚貴 岩田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 反転現像を行う画像形成装置において、転写
体周辺部における転写ムラを防止するとともに、文字画
像周辺部におけるトナーチリを低減でき、転写体全面に
わたって良好な転写性を得る。 【解決手段】 トナー像とトナー像が形成された感光体
20とに、感光体の帯電極性と同極性の電荷を付与する
転写前電荷付与装置60と、電荷を付与された感光体を
除電する転写前除電ランプ70とを設け、転写前電荷付
与装置60により感光体に電荷を付与するともに感光体
上のトナー像の電荷量を増加させ、次いで転写前除電ラ
ンプにより感光体のみを除電した後、トナー像の転写を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に関するものであ
り、詳しくは感光体上に形成されたトナー像を転写体に
転写する前の転写前処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置においては、感光体上
に担持されるトナー像を、トナー像の帯電極性とは逆極
性の電界により、転写体上に転写する。このような転写
装置の一例として、転写位置において転写体を感光体に
密着させながら搬送する中抵抗の転写ベルトを備え、該
転写ベルトにトナー像の帯電極性とは逆極性の電圧を印
加することにより、転写ベルトと感光体との間に感光体
上のトナーを転写ベルトに向って移動させる向きの電界
を形成して、トナー像を転写体に転写する転写ベルト装
置が知られている。さらに、転写ベルトとして、10
〜1013Ωcmの抵抗を示す中抵抗のベルトを用いた
ものは、低めの転写電圧で良好な転写性能を得ることが
できる優れた転写装置として知られている(例えば、特
開平5−113725号公報、特開平5−333717
号公報)。
【0003】ところで、感光体と逆極性のトナーを付着
させてトナー像を得る正規現像方式を用いた画像形成装
置においては、感光体とトナーとの静電的付着力が強い
ため、一般的には転写率が70〜80%程度と低い。そ
こで、転写率を向上させるため、転写前に感光体上の電
荷を除電するとともにトナーの帯電量を向上させる転写
前除電装置として、感光体と逆極性でトナーと同極性と
なる放電をおこなう放電器と、感光体に光を照射して除
電する除電ランプとを設けたものが知られている(例え
ば、特開平5−232825号公報)。
【0004】一方、感光体と同極性のトナーを付着させ
てトナー像を得る反転現像方式を用いた画像形成装置に
おいては、上記正規現像方式に較べ転写率は良い。ここ
で、反転現像方式における感光体の電位変化及びトナー
との付着力について、図2に基づき説明する。まず、感
光体を負極性に帯電させ、帯電電位をVDとする(図2
(a))。次いで、感光体を露光し、露光部の電位をV
Lとする(図2(b))。感光体の露光部に、感光体と
同極性の負極性に帯電したトナーを付着させてトナー像
を得る(図2(c))。そして、転写位置において転写
体を担持する転写ベルトに、トナー像の帯電極性とは逆
極性の電圧、すなわち感光体の帯電電位と逆極性の正電
荷を与える電圧を印加してトナー像を転写体に転写す
る。この時、転写ベルトの幅方向両端部、転写体の先端
部より前の部分、および、後端部より後ろの部分では、
転写体を介さないで転写ベルトが直接感光体に当接す
る。この転写ベルトが直接当接する部分は、感光体が帯
電電位VDに帯電し、負極性の電荷を有している部分で
ある。そこで、直接感光体に当接する部分の転写ベルト
の電荷は感光体上の逆極性の電荷に引かれて移動し、感
光体上の電荷を打ち消していく。さらに、直接転写ベル
トと感光体とが接触する部分の近傍である、転写体の両
端部、先端および後端部等の周辺部においても、転写ベ
ルトの電荷は、直接接触している部分の感光体の逆電荷
に引かれて移動し、該部分の感光体上の電荷を打ち消し
ていく。このため、転写体の周辺部では、転写電界が低
下し、転写ムラが起こり易い。特に中抵抗の転写ベルト
を採用した場合は、転写ベルトの電荷が移動し易いた
め、転写ムラが発生し易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような転写体周辺
部での転写ムラを防止するためには、転写前に感光体が
帯電電位VDに帯電している部分の電荷を除電してしま
うことが考えられる。しかしながら、反転現像方式にお
いて、感光体上の電荷を除電して、図2(d)に示すよ
うにポテンシャルの井戸が解消すると、文字画像の周辺
部でトナーチリという現象が発生してしまう。これは、
反転現像方式においては、感光体とトナーとは同極性で
あるので、感光体とトナーとの静電的付着力は弱く、ポ
テンシャルの井戸が解消すると、トナーがチリやすいた
めである。
【0006】なお、上記問題点について、転写ベルトを
採用した転写装置を用いて説明したが、同様の問題は転
写チャージャ、転写ローラ等を用いた転写装置を採用し
た画像形成装置にもおいても発生する。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、反転現像を行う画像
形成装置において、転写体周辺部における転写ムラを防
止するとともに、文字画像周辺部におけるトナーチリを
低減でき、転写体全面にわたって良好な転写性を得る画
像形成装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、導電性基体上に感光層を有する
感光体を帯電させるための帯電装置と、該感光体上に静
電潜像を形成するための露光装置と、該感光体上の静電
潜像を感光体の帯電電位と同極性に帯電したトナーでト
ナー像化する反転現像方式の現像装置と、該感光体上の
トナー像を転写体に転写するための転写装置とを備えた
画像形成装置において、上記トナー像とトナー像が形成
された感光体とに、該感光体の帯電極性と同極性の電荷
を付与する転写前電荷付与装置と、該電荷を付与された
感光体を除電する転写前除電ランプとを備えたことを特
徴とするものである。
【0009】請求項1の画像形成装置においては、転写
前電荷付与装置により、トナー像とトナー像が形成され
た感光体とに、感光体と同極性、すなわちトナーとも同
極性の電荷を付与し、感光体を再帯電させるとともに、
感光体上のトナー像の電荷量を増加させる。次いで転写
前除電ランプにより光を照射し、感光体のみを除電す
る。このような転写前処理を行った状態は、電荷を付与
しないで光のみ照射して感光体を除電したものと比較
し、感光体上の電位は同じレベルにあるが、感光体上の
トナーの電荷量が増加している。これにより、トナーと
感光体の導電性基体との鏡像力が増加し、感光体へのト
ナー吸着力が大きくなっている。このため、感光体を除
電してポテンシャルの井戸を解消しても、文字周囲部に
おけるトナーチリを低減することができる。このように
することで、転写体周辺部における転写ムラを防止する
とともに、文字画像周辺部におけるトナーチリを低減し
て、転写体全面にわたって良好な転写性を得ることがで
きる。
【0010】請求項2の発明は、導電性基体上に感光層
を有する感光体を帯電させるための帯電装置と、該感光
体上に静電潜像を形成するための露光装置と、該感光体
上の静電潜像を感光体の帯電電位と同極性に帯電したト
ナーでトナー像化する反転現像方式の現像装置と、該感
光体上のトナー像を転写体に転写するための転写装置と
を備えた画像形成装置において、上記トナー像とトナー
像が形成された感光体とに、該感光体の帯電極性と逆極
性の電荷を付与して、該感光体の電位を低下させるとと
もに該トナー像を逆極性でかつ電荷量の絶対値が増加す
るよう帯電させる転写前電荷付与装置と、該電荷を付与
された感光体を除電する転写前除電ランプとを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項2の画像形成装置においては、転写
前電荷付与装置により、トナー像とトナー像が形成され
た感光体とに、感光体と逆極性、すなわちトナーとも逆
極性の電荷を付与し、感光体の電位を減少させるととも
に、感光体上に付着しているトナーを逆極性でかつ電荷
量の絶対値が増加するように帯電させる。次いで転写前
除電ランプにより光を照射し、感光体のみを除電する。
このような転写前処理を行った状態は、電荷を付与しな
いで光のみ照射して感光体を除電したものと比較し、感
光体上の電位は同じレベルにあるが、感光体上のトナー
の電荷量の絶対値が増加している。これにより、トナー
と感光体の導電性基体との鏡像力が増加し、感光体への
トナー吸着力は大きくなっている。このため、感光体を
除電してポテンシャルの井戸を解消しても、文字周囲部
におけるトナーチリを低減することができる。このよう
にすることで、転写体周辺部における転写ムラを防止す
るとともに、文字画像周辺部におけるトナーチリを低減
して、転写体全面にわたって良好な転写性を得ることが
できる。
【0012】請求項3の発明は、導電性基体上に感光層
を有する感光体を帯電させるための帯電装置と、該感光
体上に静電潜像を形成するための露光装置と、該感光体
上の静電潜像を感光体の帯電電位と同極性に帯電したト
ナーでトナー像化する反転現像方式の現像装置と、該感
光体上のトナー像を転写体に転写するための転写装置と
を備えた画像形成装置において、上記トナー像とトナー
像が形成された感光体とに、該感光体の帯電極性と逆極
性の電荷を付与して、該感光体を除電するとともに該ト
ナー像を逆極性でかつ電荷量の絶対値が増加するよう帯
電させる転写前電荷付与装置を備えたことを特徴とする
ものである。
【0013】請求項3の画像形成装置においては、転写
前電荷付与装置により、トナー像とトナー像が形成され
た感光体とに、感光体と逆極性、すなわちトナーとも逆
極性の電荷を付与し、感光体を除電するとともに、感光
体上に付着しているトナーを逆極性でかつ電荷量の絶対
値を増加するよう帯電させる。この様な転写前処理を行
った状態は、感光体に光を照射し除電したものと比較
し、感光体の電位は同じレベルにあるが、感光体上のト
ナーの電荷量の絶対値が増加している。これにより、ト
ナーと感光体の導電性基体との鏡像力が増加し、感光体
へのトナー吸着力は大きくなっている。このため、感光
体を除電してポテンシャルの井戸が解消しても、文字周
囲部におけるトナーチリを低減することができる。この
ようにすることで、転写体周辺部における転写ムラを防
止するとともに、文字画像周辺部におけるトナーチリを
低減して、転写体全面にわたって良好な転写性を得るこ
とができる。また、本発明では、転写前電荷付与装置に
より感光体と逆極性の電荷を付与して感光体を除電する
ので、別途光を照射して感光体を除電する転写前除電ラ
ンプを設ける必要がなく、装置を簡易にすることができ
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の画像形成装置において、上記転写装置は転写位置にお
いて転写体を上記感光体に密着させながら搬送する中抵
抗の転写ベルトを備え、該転写ベルトに転写位置のトナ
ー像の帯電極性とは逆極性の電界を形成してトナー像を
転写体に転写する転写搬送ベルトであることを特徴とす
るものである。
【0015】請求項4の画像形成装置においては、中抵
抗の転写ベルトを用いた転写装置を採用することで、低
めの転写電圧で良好な転写性能を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、画像形成装置と
してのデジタル方式の電子写真複写機(以下「複写機」
という。)に適用した第一の実施形態について説明す
る。
【0017】図1は、第一の実施形態に係る複写機の概
略構成図である。図1において、画像読み取り手段とし
てのスキャナ部1は、原稿Gを照明するための光源2、
原稿Gの面で反射した反射光をCCD(固体撮像素子)
5に導くミラー3及びレンズ4、並びに副走査方向に走
査するための図示しないスキャナ駆動モータから主に構
成され、原稿Gをコンタクトガラス6上に置いた状態で
画像読み取り動作を実行する。
【0018】作像部7では、導電性基体上に感光層を有
する感光体20の表面に静電潜像を形成する潜像形成手
段が、帯電装置30や露光装置10などにより構成され
ている。露光装置10は、半導体レーザ装置11、ポリ
ゴンミラー12、レンズ13、ミラー14等により構成
されている。上記帯電装置30により、感光体20の表
面が均一に帯電され、画像データに応じて露光装置の半
導体レーザ装置11からのレーザー光により露光され
る。このレーザー光は、回転するポリゴンミラー12に
より反射され、ミラーなどの光学系を介して感光体20
の表面に照射される。そしてレーザー光のOFF、ON
によりドット状の静電潜像が書き込まれる。このレーザ
ー光の発光パルス時間をドット毎に制御して階調表現に
用いる。そして、現像手段としての現像装置40により
感光体20の表面電位と同極性の帯電トナーによって該
静電潜像を反転現像する。感光体20上のトナー像は転
写装置50により、給紙トレイ71、72より搬送経路
73上を搬送されてきた転写材としての転写紙上に転写
される。ここで、転写装置50については、後で詳しく
説明する。その後、トナー像が転写された転写紙は定着
装置80に搬送され、定着装置80により転写紙上に固
定化される。感光体20上の転写残トナーは、クリーニ
ングブレード61によってクリーニングユニット60内
にかき落とされ、再び感光体20の表面は画像形成に用
いられる。
【0019】次に、転写装置50の構成及び動作につい
て説明する。この転写装置50は、転写紙を担持搬送す
る中抵抗の転写ベルト51と、転写ベルト51を架張す
る架張ローラ53、54と、転写ベルト51にトナー像
の帯電極性とは逆極性の電圧を印加する印加ローラ23
とを備えている。転写ベルト51は、転写位置において
転写紙を感光体20に密着させて搬送しながら、感光体
20上のトナー像を静電的に転写紙上に転写する。この
ようなトナー像の転写がなされると、転写紙もこれと同
時に帯電する。これにより転写紙は転写ベルト51上に
静電的に吸着し、感光体20からの転写紙の分離がおこ
なえる。一方、転写位置を通過した転写紙は、転写ベル
ト51の移動に伴い搬送され、ローラ54で曲率分離が
行われる。そして、転写ベルト51から分離された転写
紙は、定着装置80に搬送される。
【0020】そして、第一の実施形態の複写機では、感
光体20の回転方向に関して、現像装置40下流で、転
写装置50よりも上流に転写前電荷付与装置60と、転
写前除電ランプ70とを設けた。この転写前電荷付与装
置60により、トナー像とトナー像が形成された感光体
20とに、感光体20の帯電極性と同極性、すなわちト
ナー像とも同極性の電荷を付与する。さらに、転写前除
電ランプ70により、電荷を付与された感光体20を除
電する。このような転写前処理を行った後、感光体20
上のトナー像を上記転写装置50にて転写紙上に転写す
る。このように、上記転写前処理により感光体20上の
電荷は除電されているので、転写紙の周辺部において、
転写ベルト52に印加した転写電流が感光体20の電荷
に引き寄せられて移動し、転写電界が低下する事はな
い。したがって、転写紙の周辺部での転写ムラが発生を
防止できる。
【0021】ここで、上記画像形成工程における感光体
20の電位変化及びトナーとの付着力について、図3に
基づき説明する。まず、帯電装置30により感光体20
を負極性のに帯電させ、帯電電位をVDとする(図3
(a))。次いで、露光装置10により感光体20を露
光し、露光部の電位をVLとする(図3(b))。感光
体20の露光部に感光体20と同極性の負極性に帯電し
たトナーを付着させてトナー像を得る(図3(c))。
そして、転写前電荷付与装置60により、トナー像と感
光体20とに、感光体20の帯電極性と同極性の負電荷
を付与する。これにより、感光体20の電位を帯電電位
VDにならすとともに、感光体20上のトナーの電荷量
を増加させる(図3(d))。次いで、転写前除電ラン
プ70により光を照射して感光体20の電位を除電する
と、感光体の電位は露光部電位VLと同レベルになる
(図3(e))。この様な転写前処理をおこなったもの
は、感光体20に光のみを照射して除電をおこなったも
のと較べ、感光体20の電位は同じであるが、トナーの
負電荷が増加している。このため、トナーと感光体20
の導電性基体間での鏡像力が増加し、感光体20へのト
ナー吸着力が大きくなる。したがって、感光体20を除
電してポテンシャルの井戸が解消した状態になっても、
文字周囲部におけるトナーチリを低減することができ
る。このようにすることで、転写紙周辺部における転写
ムラを防止するとともに、文字画像周辺部におけるトナ
ーチリを低減して、転写紙全面にわたって良好な転写性
を得ることができる。
【0022】次に、第一の実施形態に係る複写機のより
具体的な実施例について説明する。 〔実施例1〕上記図1に示した複写機のスキャナ部1に
おいて、原稿Gの反射濃度をCCD5で読み取り、デジ
タルデータに変換し画像処理が施され、各画素に対する
レーザー発光時間が調節されて静電潜像の書き込みが行
われる。読み取り密度及び書き込み密度は共に600d
piである。作像部7の感光体20のスピード(線速)
は300mm/secであり、図1中の矢印の方向に回
転している。感光体20の表面はVD=−900Vに一
様帯電される。そして、書き込みレーザー光は半導体レ
ーザー発光装置11より射出され、八角のポリゴンミラ
ー12に反射し、レンズを通して感光体20の表面に到
達する。このときのレーザー光量は300μWである。
書き込まれた露光部の電位は低下し、ベタ画像部でVL
=−100Vとなる。現像装置40による現像部では、
感光体20上の静電潜像を、トナーとキャリアを混合し
て用いる2成分現像方式により現像する。そして、通常
時は現像スリーブ41に−550Vが印加され現像ポテ
ンシャル設定が450Vとされ、負帯電のトナーにより
静電潜像が反転現像される。
【0023】そして、上記図3に示すプロセスを用い、
転写前電荷付与装置60により感光体20を−900V
に再帯電した。この時、感光体20上のトナー像の平均
帯電量は−10μC/gから−30μC/gに上昇し
た。そして転写前除電ランプ70によって感光体20上
の電荷の光除電を行い、感光体20の電位を一様に−1
00Vに減衰させた。このような転写前処理を行った
後、転写装置50にて転写をおこなう。
【0024】転写装置50の転写ベルト51は、10
〜1013Ωcmの抵抗を示す中抵抗のウレタンゴムの
ベルトである。そして印加ローラ52より転写ベルト5
1に、トナーの帯電極性とは逆極性の電荷、すなわち正
電荷を定電流制御によって注入する。この電荷により形
成される電界により、静電的に感光体20上のトナー像
を転写紙上に転写する。
【0025】図5は、本実施例に係る複写機の感光体2
0の帯電幅、書き込み幅、現像幅、用紙幅及び転写ベル
ト幅の関係を示す図である。図中の符号Aで示す範囲
は、用紙幅を越えて感光体20と転写ベルト51とが直
接接触している部分である。この直接接触部分および直
接接触部の周辺においても、感光体20上の電荷は、上
記転写前処理により除電されているので、印加した転写
電流が感光体20の電荷に引き寄せられて移動し、転写
電界が低下する事はない。したがって、転写紙の周辺部
での転写ムラが発生を防止できる。さらに、上記転写前
処理により、感光体20上のトナー像の帯電量が増加し
ているので、トナーと感光体20ベース間での鏡像力が
増加し、感光体20へのトナー吸着力は大きくなる。し
たがって、感光体20を除電してポテンシャルの井戸が
解消した状態になっても、文字周囲部におけるトナーチ
リを低減することができる。このように、転写紙全面に
わたって良好な転写性が得られ、高品質の画像が得られ
た。
【0026】次に、本発明の第二の実施形態に係る画像
形成装置としての複写機について説明する。なお、第二
の実施形態に係る複写機は、前述の第一の実施形態にお
ける図1と同様な全体構成を有しているので、それらの
説明については省略する。
【0027】第二の実施形態の複写機では、転写前電荷
付与装置60により、上記トナー像とトナー像が形成さ
れた感光体20とに、感光体の帯電極性と逆極性の電
荷、すなわちトナー像とも逆極性の電荷を付与する。さ
らに、転写前除電ランプ70により、電荷を付与された
感光体20を除電する。このような転写前処理を行った
後、感光体20上のトナー像を上記転写装置50にて転
写紙上に転写する。このように、上記転写前処理により
感光体20上の電荷は除電されているので、転写紙の周
辺部おいて、転写ベルト52に印加した転写電流が感光
体20の電荷に引き寄せられて移動し、転写電界が低下
する事はない。したがって、転写紙の周辺部での転写ム
ラが発生を防止できる。
【0028】ここで、上記画像形成工程における感光体
20の電位変化及びトナーとの付着力について説明す
る。感光体20上に同極性の負帯電トナーを付着させて
トナー像を得る工程は、前述の第一の実施形態と同様な
ので説明を省略する。トナー像が形成された感光体20
に、転写前電荷付与装置60が感光体20の帯電極性と
逆極性の正電荷を付与することにより、感光体電位を帯
電部VDの電位を低下させるとともに、感光体20上の
トナー像を逆極性で電荷量の絶対値が増加するよう帯電
させる。次いで、転写前除電ランプ70により感光体2
0の電位を除電すると、感光体の電位は露光部電位VL
と同レベルになる。このような転写前処理をおこなった
ものは、感光体20に光のみを照射して除電したものと
比較し、感光体20の電位は同じレベルであるが、トナ
ーは正帯電しかつその電荷量の絶対値が増加している。
このため、トナーと感光体20の導電性基体間での鏡像
力が増加し、感光体20へのトナー吸着力は大きくな
る。したがって、感光体20を除電してポテンシャルの
井戸が解消した状態になっても、文字周囲部におけるト
ナーチリを低減することができる。このようにすること
で、転写紙周辺部における転写ムラを防止するととも
に、文字画像周辺部におけるトナーチリを低減して、転
写紙全面にわたって良好な転写性を得ることができる。
【0029】次に、本発明の第三の実施形態に係る画像
形成装置としての複写機について説明する。なお、第三
の実施形態に係る複写機は、前述の第一の実施形態にお
ける図1において、転写前除電ランプ70を省いたもの
である。これ以外は、図1とほぼ同様な全体構成を有し
ているので、それらの説明については省略する。
【0030】第三の実施形態の複写機では、転写前電荷
付与装置60により、上記トナー像とトナー像が形成さ
れた感光体20とに、感光体20の帯電極性と逆極性の
電荷、すなわちトナーとも逆極性の電荷を付与して、感
光体20を除電する。このような転写前処理を行った
後、感光体20上のトナー像を上記転写装置50にて転
写紙上に転写する。
【0031】ここで、上記画像形成工程における感光体
20の電位変化及びトナーとの付着力について、図4に
基づき説明する。図4(a)〜(c)は、前述の第一の
実施形態における図3(a)〜(c)と同様なので説明
を省略する。図4(a)〜(c)の工程で、感光体20
上に同極性の負帯電トナーを付着させてトナー像を得
る。そして、トナー像が形成された感光体20に、転写
前電荷付与装置60が感光体20の帯電極性と逆極性の
正電荷を付与することにより、感光体を除電して感光体
電位を露光部電位VLにならすとともに、感光体20上
のトナー像を逆極性で電荷量の絶対値が増加するよう帯
電させる(図3(d))。この様に感光体20とトナー
像とに正電荷を付与して、感光体を除電したものは、除
電ランプ等で感光体20のみを除電したものと比較し、
感光体20の電位は同じレベルであるが、トナーが正帯
電し、かつ、その電荷量の絶対値が増加している。この
ため、トナーと感光体20の導電性基体間での鏡像力が
増加し、感光体20へのトナー吸着力は大きくなる。し
たがって、感光体20を除電してポテンシャルの井戸が
解消した状態になっても、文字周囲部におけるトナーチ
リを低減することができる。このようにすることで、転
写紙周辺部における転写ムラを防止するとともに、文字
画像周辺部におけるトナーチリを低減して、転写紙全面
にわたって良好な転写性を得ることができる。この場
合、感光体20は転写前電荷付与装置60のみで除電で
きるので、除電ランプは必要ない。
【0032】次に、第三の実施形態に係る複写機のより
具体的な実施例について説明する。 〔実施例2〕 実施例1と同様の形態に係る複写機は、
前述の第一の実施形態における図1において、転写前除
電ランプ70を省いたものである。これ以外は、図1と
ほぼ同様な全体構成を有しているので、それらの説明に
ついては省略する。
【0033】実施例1と同様の装置及び条件で、感光体
20上にトナー像を形成する。そして、上記図4に示す
プロセスを用い転写前電荷付与装置60により、感光体
20およびトナーと逆極性の正電荷を付与して感光体2
0を除電した。この時、感光体20上のトナー像の平均
帯電量は−10μC/gから+20μC/gに変化し
た。これにより、トナーと感光体20の導電性基体との
間での鏡像力が増加し、感光体20へのトナー吸着力は
大きくなる。したがって、感光体20を除電してポテン
シャルの井戸が解消した状態になっても、文字周囲部に
おけるトナーチリを低減することができる。このような
転写前処理を行った後、転写装置50にて転写をおこな
う。転写装置50は、上述の実施例1と同様の構成であ
るが、印加ローラ52より転写ベルト51に、トナーの
帯電極性とは逆極性の電荷を定電流制御によって注入す
る。ここで、感光体20上のトナー像は、現像時とは逆
極性の正帯電となっているので、転写ベルト51に注入
される電荷は、実施例1とは逆極性の負電荷である。こ
の電荷により転写ベルトと感光体上のトナー像との間に
電界を形成して、静電的に感光体20上のトナー像を転
写紙上に転写すると、転写紙の周辺部での転写ムラが発
生を防止できる。したがって、転写紙全面にわたって良
好な転写性が得られ、高品質の画像が得られた。
【0034】以上、第一、第二、第三の実施形態におい
て、転写ベルトを用いた転写装置を用いて本発明を説明
したが、転写チャージャ、転写ローラ等を用いた転写装
置を採用した画像形成装置にも適用可能であり、同様の
効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、反転現
像を行う画像形成装置において、転写体周辺部における
転写ムラを防止するとともに、文字画像周辺部における
トナーチリを低減でき、転写体全面にわたって良好な転
写性を得ることができるという優れた効果がある。
【0036】特に、請求項3の発明によれば、装置を簡
素化できるという優れた効果がある。
【0037】特に、請求項4の発明によれば、良好な転
写性を得るとともに、電源を低コスト化できるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】従来の装置における感光体の電位変化及びトナ
ーの付着力についての説明図。
【図3】第一の実施形態に係る複写機の感光体の電位変
化及びトナーの付着力についての説明図。
【図4】第三の実施形態に係る複写機の感光体の電位変
化及びトナーの付着力についての説明図。
【図5】第一の実施形態に係る複写機の長手方向プロセ
ス幅の説明図。
【符号の説明】
1 スキャナ部 7 作像部 10 露光装置 20 感光体 30 帯電装置 40 現像装置 50 転写装置 51 転写ベルト 52 印加ローラ 53、54 架張ローラ 60 転写前電荷付与装置 61 クリーニングブレード 70 転写前除電ランプ 71、72 給紙トレイ 73 搬送路 80 定着装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に感光層を有する感光体を帯
    電させるための帯電装置と、該感光体上に静電潜像を形
    成するための露光装置と、該感光体上の静電潜像を感光
    体の帯電電位と同極性に帯電したトナーでトナー像化す
    る反転現像方式の現像装置と、該感光体上のトナー像を
    転写体に転写するための転写装置とを備えた画像形成装
    置において、 上記トナー像とトナー像が形成された感光体とに、該感
    光体の帯電極性と同極性の電荷を付与する転写前電荷付
    与装置と、該電荷を付与された感光体を除電する転写前
    除電ランプとを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】導電性基体上に感光層を有する感光体を帯
    電させるための帯電装置と、該感光体上に静電潜像を形
    成するための露光装置と、該感光体上の静電潜像を感光
    体の帯電電位と同極性に帯電したトナーでトナー像化す
    る反転現像方式の現像装置と、該感光体上のトナー像を
    転写体に転写するための転写装置とを備えた画像形成装
    置において、 上記トナー像とトナー像が形成された感光体とに、該感
    光体の帯電極性と逆極性の電荷を付与して、該感光体の
    電位を低下させるとともに該トナー像を逆極性でかつ電
    荷量の絶対値が増加するよう帯電させる転写前電荷付与
    装置と、該電荷を付与された感光体を除電する転写前除
    電ランプとを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】導電性基体上に感光層を有する感光体を帯
    電させるための帯電装置と、該感光体上に静電潜像を形
    成するための露光装置と、該感光体上の静電潜像を感光
    体の帯電電位と同極性に帯電したトナーでトナー像化す
    る反転現像方式の現像装置と、該感光体上のトナー像を
    転写体に転写するための転写装置とを備えた画像形成装
    置において、 上記トナー像とトナー像が形成された感光体とに、該感
    光体の帯電極性と逆極性の電荷を付与して、該感光体を
    除電するとともに該トナー像を逆極性でかつ電荷量の絶
    対値が増加するよう帯電させる転写前電荷付与装置を備
    えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3の画像形成装置にお
    いて、上記転写装置は転写位置において転写体を上記感
    光体に密着させながら搬送する中抵抗の転写ベルトを備
    え、該転写ベルトに転写位置のトナー像の帯電極性とは
    逆極性の電界を形成してトナー像を転写体に転写する転
    写ベルト装置であることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006084982A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 転写搬送ベルト、及び画像形成装置
JP2007041112A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US7400843B2 (en) 2005-06-30 2008-07-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Color image forming apparatus
US8518536B2 (en) 2007-06-27 2013-08-27 Tateho Chemical Industries Co., Ltd. Magnesium oxide particle aggregate and method for producing the same
DE102013106712B4 (de) 2012-06-26 2018-06-14 Denso Corporation Kraftstoffinjektionssteuergerät

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