JPH04335037A - ポリイミドフィルムの製造方法 - Google Patents

ポリイミドフィルムの製造方法

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JPH04335037A
JPH04335037A JP13570591A JP13570591A JPH04335037A JP H04335037 A JPH04335037 A JP H04335037A JP 13570591 A JP13570591 A JP 13570591A JP 13570591 A JP13570591 A JP 13570591A JP H04335037 A JPH04335037 A JP H04335037A
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inorganic powder
dope
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dispersant
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Eiichiro Kuribayashi
栄一郎 栗林
Kosaku Nagano
広作 永野
Hisanori Mizuguchi
水口 寿則
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘度である樹脂ドー
プと無機粉体との混合方法に関し、更に詳しくは、無機
粉体の種類の切り替えに要する労力及び時間を大巾に減
少させる、樹脂ドープへの無機粉体の添加方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形材料には、一般に種々の目的で
充填材、硬化剤、滑材、可塑剤、顔料、染料、補強剤、
離型剤等が添加されている。特に、近年の小量多品種化
に伴い、添加すべき充填剤等の品種変更の機会は著しく
増加している。
【0003】従来、ドープが高粘度である樹脂成形材料
製造時における無機粉体の混合に際しては、図3に実線
で示す如く、該ドープの粘度が高くなる前の工程、即ち
重合工程での増粘終了以前に無機粉体を添加混合してい
る。しかし、この製造方法では、樹脂成形材料への無機
粉体添加物の品種変更及び無機粉体無添加の成形材料へ
切り替えの際、重合工程から成形に至る全工程を清掃す
る必要があり、多大の労力と時間が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、ドープが
高粘度である樹脂成形材料への無機粉体添加物の品種変
更及び無添加成形材料への切り替えに要する時間は、通
常20〜200時間にも達する。そこで、本発明者らは
、図3に示す従来の無機粉体添加法において、破線で示
すように、無機粉体を樹脂成形の直前で混合することに
よって、上記変更・切り替え時の労力、所要時間を減少
させようと試みた。
【0005】しかし乍ら、成形直前の高粘度ドープ中へ
無機粉体を直接添加混合する場合、該ドープと無機粉体
を安定且つ均一に混合することは非常に難しい。即ち、
これを敢えて行おうとする場合、混合装置としてヘリカ
ルリボン羽根、アンカー羽根等を備えた攪拌槽やボール
ミル、サンドミル、捏和機などが必要であり、いきおい
設備が大がかりとなるばかりでなく、該ドープが熱硬化
性樹脂の場合には、攪拌熱により樹脂が硬化進行すると
いう心配もある。本発明は上記問題を解決し、上記切り
替えに要する労力及び時間を大巾に減少させる混合方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意研究の結果、予め無機粉体をある溶媒中に
均一分散させた分散液を用意し、この分散液と重合増粘
の終了した高粘性ドープとを成形直前において混合する
ことにより、上記問題が解決されることを見出し、本発
明を完成した。
【0007】即ち、本発明は予め無機粉体を均一分散さ
せた分散液を調製し、高粘度樹脂ドープと前記分散液と
を混合することを特徴とする、高粘度樹脂ドープ中への
無機粉体の添加方法を内容とするものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明は
、図1に示す如く、高粘度の樹脂ドープと無機粉体とを
安定且つ均一に混合するために、まず無機粉体の均一分
散液を作り、該分散液とドープとを液液混合することを
特徴としている。かかる方法によれば、混合及び成形工
程のみを清掃すればよい。この液液混合を行なうに当た
っては、無機粉体の分散液が安定的且つ均一であること
が必要である。無機粉体を分散させる溶媒は、該ドープ
の溶媒と同じものを用いるのが望ましい。
【0009】本発明における無機粉体は、一次粒径1n
m〜100μmが好ましく、特に10nm〜10μmが
好ましい。分散させる無機粉体種にもよるが、無機粉体
単独で安定な均一分散を達成できない場合には、分散剤
を用いるか、または粉体の表面処理を行う必要がある。
【0010】分散剤としては、非晶性の超微粒子状の酸
化ケイ素(一次粒子平均径;5〜50nm)が特に好ま
しい。ただし、分散媒が極性溶媒である場合は、超微粒
子状の酸化ケイ素と超微粒子状のアルミナ(一次粒子平
均径;5〜50nm)との混合物を分散剤として用いる
のが良い。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(D
MF)中に酸化チタン(TiO2 、一次粒子平均径;
1〜5μm)を分散させる場合には、DMF100g中
に超微粒子状の酸化ケイ素と超微粒子状のアルミナの混
合物を分散剤として混合することにより、TiO2 を
DMF中に安定且つ均一に分散することができる。分散
剤の濃度は1〜10重量%が好ましく、1重量%未満で
は酸化チタンが沈降してしまい、また10重量%を越え
ると液がゲル状となり流動性が著しく悪くなる。
【0011】分散剤を用いて無機粉体の分散液を作るに
は、まず分散媒を容器に入れ、そこへ所定量の無機粉体
と分散剤を入れ、ホモミキサー等により高剪断力を加え
て数分間攪拌する。具体的には、例えば特殊機化工業株
式会社製のT.K.オートホモミキサーM型を用い、5
000〜10000r.p.m.にて1〜60分攪拌す
ることによって安定且つ均一な分散液を作ることができ
る。表面処理により分散性を向上させたものとしては、
例えば石原薬品株式会社製のCR−80(商品名、酸化
チタンの表面をAl,Siにて処理したもの)がある。 表面処理した無機粉体を用いた分散液作製法は、上記分
散剤を用いる場合と同様である。
【0012】本発明に用いる樹脂は特に限定されないが
、樹脂ドープが高粘度、特に100ポイズを越えるよう
な場合に、本発明の効果が顕著に現れる。例えば、フェ
ノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂
、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド
酸樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂が特に好まし
い。
【0013】無機粉体分散液と樹脂ドープとの混合は、
例えば特開平1−236928、同1−207021、
同1−263012に開示されている二液混合装置を用
いることが好ましいが、スタティックミキサー等を用い
ても混合することができる。
【0014】以下、本発明をポリイミドフィルムの製造
工程を例に挙げて説明する。従来の、無機粉体を添加す
るポリイミドフィルムの製造フローを図4に示した。こ
の製法では、無機粉体の品種切り替えの際には、重合工
程からキャストに至るまでの全ての設備を清掃する必要
がある。これに対し、図2に示した如き、本発明の製法
を用いた場合は、混合攪拌とキャストの2工程のみを清
掃すればよく、切り替え所要時間は約1/6に短縮され
る。また、本発明において、樹脂ドープと無機粉体の分
散液と硬化促進剤との混合は、従来法で用いられる攪拌
機でよい。図2と図4との比較から判るように、ポリイ
ミドフィルム製造工程においては、大幅なプロセスの変
更を行なうことなく、本発明の無機粉体添加法を適用す
ることができる。
【0015】
【実施例】次に、実験例を示し、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらにのみ限定されるものではな
い。
【0016】実験例 まず表1の処方で混合し、T.K.オートホモミキサー
にて7000r.p.m.×10分間攪拌し、酸化チタ
ンのDMF分散液を作製した。なお、使用した酸化ケイ
素、アルミナは、ともに一次粒子平均径が5〜50nm
のもの、また酸化チタンは一次平均粒子径が1〜5μm
のものである。この酸化チタンの分散液と増粘終了後の
ポリアミド酸ワニスを重量比1:10で図2に示した本
発明プロセスにて混合し、25μm厚のフィルムに成形
した。その後、酸化チタンを添加しない成形材料に切り
替えたが、時間は約4時間で、比較実験例の場合に比べ
約1/6であった。得られたフィルムの物性値を測定し
、その結果を表2に示した。
【0017】比較実験例 低粘度時に既に酸化チタンを分散させたポリアミドワニ
スを用いて、図4に示した従来プロセスにて25μm厚
のフィルムを成形した。得られたフィルムの物性値を測
定し、その結果を表2に示した。その後、酸化チタンを
添加しない成形材料に切り替えたが、約24時間を要し
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明は、無機粉体を添加する高粘度樹
脂の粉体品種の切り替えに要する労力及び時間を大幅に
減少し、小量多品種の市場ニーズに応えることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機粉体の添加フローを示す。
【図2】本発明による、ポリイミドの製造フローを示す
【図3】従来法による、無機粉体の添加フローを示す。
【図4】従来法による、ポリイミドの製造フローを示す

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  予め無機粉体を均一分散させた分散液
    を調製し、高粘度樹脂ドープと前記分散液とを混合する
    ことを特徴とする、高粘度樹脂ドープ中への無機粉体の
    添加方法。
  2. 【請求項2】  分散剤を用いて分散液を調製する請求
    項1記載の添加方法。
  3. 【請求項3】  無機粉体が表面処理したものである請
    求項1又は2記載の添加方法。
  4. 【請求項4】  分散剤が酸化ケイ素、又は酸化ケイ素
    とアルミナの混合物である請求項2記載の添加方法。
  5. 【請求項5】  無機粉体の一次粒子の粒径が1nm〜
    100μmである請求項1記載の添加方法。
  6. 【請求項6】  分散剤の一次粒子径が5〜50nmで
    ある請求項2又は4記載の添加方法。
  7. 【請求項7】  高粘度樹脂ドープがポリアミド酸であ
    る請求項1記載の添加方法。
JP13570591A 1991-05-10 1991-05-10 ポリイミドフィルムの製造方法 Expired - Lifetime JP3098058B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111970A (ja) * 2012-03-22 2012-06-14 Toshiba Corp アルミナ含有2液性注型樹脂組成物、アルミナ含有2液性注型樹脂組成物の製造方法およびガス絶縁開閉装置
JP2014148126A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Kaneka Corp ポリイミドフィルムの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012111970A (ja) * 2012-03-22 2012-06-14 Toshiba Corp アルミナ含有2液性注型樹脂組成物、アルミナ含有2液性注型樹脂組成物の製造方法およびガス絶縁開閉装置
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