JPH04333620A - 炭素繊維およびその製造方法 - Google Patents

炭素繊維およびその製造方法

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JPH04333620A
JPH04333620A JP40607690A JP40607690A JPH04333620A JP H04333620 A JPH04333620 A JP H04333620A JP 40607690 A JP40607690 A JP 40607690A JP 40607690 A JP40607690 A JP 40607690A JP H04333620 A JPH04333620 A JP H04333620A
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carbon fiber
pressure
carbon fibers
hot isostatic
flame
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真 木林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素繊維およびその製造
方法に関するものである。さらに詳細には、特に高緻密
性で、強度、弾性率に優れた炭素繊維およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維はその優れた機械的特性、特に
比強度、比弾性率が高いことから、航空宇宙用途、レジ
ャー用途、一般産業用途などに広く用いられている。し
かしその性能は、用途によっては充分でなく、さらに強
度、弾性率の高い高性能な炭素繊維開発への要望が日毎
に高まっている。
【0003】このような高性能炭素繊維を製造するため
には、特に、破断の開始点となりうる炭素繊維中のボイ
ド量を少なくすること、すなわち緻密性を上げることが
重要である。そのための技術として、たとえば、アクリ
ル系重合体の紡糸方法を特定化することによりプリカー
サーの緻密性を向上させる技術、あるいは、炭素繊維に
気相処理、液相処理、電解処理など種々の後処理を施す
ことにより繊維表層部のボイドを除去して緻密性を向上
させる技術などが提案された(たとえば、特開昭58−
214527号公報、特開昭61−225330号公報
)。しかし、炭素繊維の緻密性を低下させるボイドは、
主に炭化過程で形成されるものであって、プリカーサー
の製造方法を特定化するだけでは限界があり、また、炭
素化処理に続く後処理による緻密性向上技術では繊維表
層部のボイドしか除去できず、内部のボイドが残ってし
まい緻密化が不充分であるという問題があったため、さ
らに、加圧下で炭化してボイド生成を抑制する技術が提
案されている(特開平2−289121号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
技術は加圧下で炭化するとはいうものの、実質的には5
00kgf/cm2 ・G 以下という比較的低い加圧
条件での炭化に関するものであり、緻密化という観点か
ら見たとき不充分であって、強度、弾性率等の炭素繊維
の物性向上幅は小さかった。
【0005】また、高弾性率炭素繊維を得るためには、
1500℃を越える高温で焼成、すなわち黒鉛化処理す
る必要があり、かかる高い温度領域においては、窒素が
脱離して多量のミクロボイドを形成してしまうが、ミク
ロボイドを形成する窒素の脱離を抑制しようとすると低
温で処理せざるを得ず、その場合には高弾性率糸が得ら
れないという矛盾をはらんでいた。つまり、従来技術に
よると一般的に熱処理温度が高くなると窒素含有量が減
少し、約2000℃の処理において痕跡程度の窒素を残
すのみとなる。この温度は処理時間にも依存し、長時間
処理においてはより低温で窒素が脱離する。また、それ
と同時にミクロボイドが生成して緻密性は低下し、得ら
れる黒鉛化炭素繊維の強度は低下するという問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の炭素繊維は次の構成を有する。すなわち、結
晶サイズLc(オングストローム)と窒素含有量N(%
)が、Lc≦30においてN≧0.04(Lc−30)
2 +0.5 の関係を満足し、Lc>30においてN
≧0.5 であることを特徴とする炭素繊維である。
【0007】また、上記課題を解決するために本発明の
炭素繊維の製造方法は次の構成を有する。すなわち、炭
素繊維用プリカーサーを酸化性雰囲気中で耐炎化または
不融化した後、不活性雰囲気中で焼成する炭素繊維の製
造方法において、該焼成工程が熱間等方圧加圧下で焼成
する工程を含むことを特徴とする炭素繊維の製造方法で
ある。
【0008】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0009】本発明の炭素繊維は、結晶サイズLc(オ
ングストローム)と窒素含有量N(%)が、Lc≦30
においてN≧0.04(Lc−30)2 +0.5 の
関係を満足し、Lc>30においてN≧0.5 である
ことを特徴とするものである。
【0010】ここで、結晶サイズLcとは、X線回折に
より次のとおり求められる結晶サイズ(オングストロー
ム)をいう。すなわち、X線源として、Niフィルター
で単色化されたCuのKα線を用い、2θ=26.0°
付近に観察される面指数(002)のピークを赤道方向
にスキャンして得られたピークからその半価幅を求め、
次の式により算出した値を結晶サイズLcとする。
【0011】Lc=λ/(βo cos θ)ここで、
λ:X線の波長(この場合1.5418オングストロー
ム)、θ:回折角、βo :真の半価幅をいう。 なお、βo は次の式により算出される値を用いる。
【0012】βo =(βe 2 −βl 2 )1/
2 ここで、βe :見かけの半価幅、βl :装置定
数(理学電機社製4036A2型X線発生装置を出力3
5kV,15mAで使用した場合、1.05×10−2
 rad)をいう。
【0013】また、窒素含有量Nは、柳本製作所製CH
NコーダーMT−3型を使用して元素分析によって求め
た値をいう。
【0014】試料分解炉温度:950℃酸化炉温度:8
50℃ 還元炉温度:550℃ ヘリウム流量:180ml/min. 酸素流量:25ml/min. なお、元素分析の測定条件は上記のとおりである。
【0015】かかる結晶サイズLcと窒素含有量Nの関
係をグラフに表わすと図1のようになる。グラフ中の曲
線より上の領域が本発明の炭素繊維である。
【0016】従来の高弾性炭素繊維、換言すれば結晶サ
イズLcが30を越えるいわゆる黒鉛化炭素繊維は、痕
跡程度の窒素含有量しか有しなかったのに対して、本発
明の炭素繊維のうち、結晶サイズLcが30を越えるも
のは0.5%以上の窒素含有量を有するものである。結
晶サイズLcが30を越える領域において、窒素含有量
が0.5%未満では窒素の脱離に伴うミクロボイドの生
成を抑制することができず、強度、弾性率等の高い炭素
繊維を得ることはできない。
【0017】また、結晶サイズLcが30以下の領域に
おいては、従来の炭素繊維は高々{0.04(Lc−3
0)2 +0.5 }(%)を越えない窒素含有量しか
有しなかったのに対して、本発明の炭素繊維では、{0
.04(Lc−30)2 +0.5 }(%)以上の窒
素含有量を有するものである。結晶サイズLcが30以
下の領域において窒素含有量が{0.04(Lc−30
)2 +0.5 }(%)を越えない場合には、上記同
様に窒素の脱離に伴って生成されるミクロボイドを減少
させることができず、強度、弾性率等の高い炭素繊維を
得ることはできない。
【0018】換言すれば、結晶サイズを一定にして比較
した場合、従来の炭素繊維に比べて格段に高い窒素含有
量を有するため、窒素の脱離に伴って生成されるミクロ
ボイドが非常に少なくなり、その結果、破断の開始点が
少なくなって非常に強度、弾性率等の高い炭素繊維が得
られるのである。
【0019】本発明における炭素繊維用プリカーサーに
は、アクリル系繊維、ピッチ系繊維、レーヨン系繊維な
どを適用することができる。
【0020】アクリル系重合体としては、アクリロニト
リル85%以上、アクリロニトリルと共重合可能な重合
性不飽和単量体15%以下からなる共重合体を挙げるこ
とができる。アクリロニトリルと共重合可能な重合性不
飽和単量体としては、たとえばアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸など不飽和カルボン酸およびそれらのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩およびアルキルエステル
類、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびそれらの
誘導体、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸および
それらの塩類またはアルキルエステル類、フッ素含有不
飽和単量体、ケイ素含有不飽和単量体、ホウ素含有不飽
和単量体などを挙げることができる。
【0021】また、そのなかでも、不飽和カルボン酸な
ど、耐炎化反応を促進する重合性不飽和単量体を共重合
することが好ましい。不飽和カルボン酸の具体例として
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
クロトン酸、シトラコン酸、エタクリル酸、マレイン酸
、メサコン酸などを挙げることができる。
【0022】アクリル系重合体の重合方法は、溶液重合
、懸濁重合、乳化重合など、公知の方法いずれによって
もよい。アクリル系重合体の重合度については、重合度
を表わす指標として極限粘度[η]で表現するならば、
好ましくは[η]1.2以上、より好ましくは1.5以
上、さらに好ましくは1.7以上である。ここで、極限
粘度[η]は次のとおり測定した値をいう。
【0023】アクリル系重合体の乾燥試料75mgを2
5mlのメスフラスコに入れ、0.1Nチオシアン酸ソ
ーダ−ジメチルホルムアミド溶液25mlを加えて完全
に溶解した後、オストワルド粘度計を用いて25℃で比
粘度ηspを測定する。 [η]={( 1+ 1.327ηsp)1/2 − 
1}/0.198比粘度ηspから、上式により算出し
た値を極限粘度[η]とする。
【0024】また、得られた共重合体は公知の方法によ
ってプリカーサーとすることができる。その際、紡糸に
用いる溶媒は、有機、無機の公知の溶媒を使用すること
ができる。紡糸は、直接凝固浴中へ紡出する湿式紡糸法
や、一旦空気中へ紡出した後に浴中凝固させる乾湿式紡
糸法によってもよい。延伸に関し、紡出糸を直接浴中延
伸してもよいし、また、水洗して溶媒を除去した後に浴
中延伸してもよい。浴中延伸の条件は、通常、50〜9
8℃の延伸浴中で約2〜6倍に延伸される。浴中延伸後
の糸条はホットドラムなどで乾燥することによって乾燥
緻密化が達成される。乾燥温度、時間などは適宜選択す
ることができる。また、必要に応じて乾燥緻密化後の糸
条を加圧スチーム延伸することもおこなわれ、これらに
よって、所定のデニール、配向度を有するプリカーサー
とすることができる。
【0025】炭素繊維の緻密性を向上させるために、プ
リカーサーの緻密性を向上させることは有効な手段であ
る。プリカーサーの緻密性の尺度としては、ヨウ素吸着
法によるΔLの値が用いられ、ΔLが好ましくは45以
下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは10以
下がよい。なお、ΔLを5以下とするのは一般に困難で
ある。ここでヨウ素吸着法によるΔLとは、次のとおり
求められる値をいう。繊維長5〜7cmの乾燥試料を約
0.5g精秤し、200mlの共栓付三角フラスコに採
り、これにヨウ素溶液(I2 :51g、2,4−ジク
ロロフェノール:10g、酢酸:90gおよびヨウ化カ
リウム:100gを精秤し、1リットルのメスフラスコ
に移して水で溶かして定容とする)100mlを加えて
、60℃で50分間振盪しながら吸着処理をおこなう。 ヨウ素を吸着した試料を流水中で30分間水洗した後、
遠心脱水(2000rpm ,1分)してすばやく風乾
する。
【0026】この試料を開繊した後、ハンター型色差計
CM−25型(カラーマシン(株)製)で明度(L値)
を測定する(L1 )。一方、ヨウ素の吸着処理をおこ
なわない対応する試料を開繊し、同様に前記ハンター型
色差計で、明度(L0 )を測定し、明度差L0 −L
1 をヨウ素吸着法によるΔLとする。
【0027】ヨウ素吸着法によるΔLの値が45以下の
緻密なプリカーサーを得るためには、紡糸原液、凝固浴
液の低温化および凝固時の低張力化、延伸倍率および延
伸温度の適正化などが有効な手段である。
【0028】かかるプリカーサーの耐炎化の条件として
は、200〜300℃の酸化性雰囲気中、緊張あるいは
延伸条件下が好ましく採用される。この耐炎化工程で得
られる耐炎化糸の密度は、好ましくは1.30g/cm
3 以上、より好ましくは1.35g/cm3 以上に
なるようにするのがよい。すなわち、耐炎化が不十分で
耐炎化糸密度が1.30g/cm3 に満たない場合に
は、炭化する際に単糸間接着を発生しやすくなり、また
、分解ガスの発生量が多くなり緻密性が低下しやすくな
るため、高強度の炭素繊維が得にくくなる。一方、過度
に耐炎化を進めるとポリマー主鎖の切断が起こり、最終
的に得られる炭素繊維の強度が低下する問題があるため
、耐炎化糸密度は1.45g/cm3 を越えないこと
が好ましい。
【0029】本発明の炭素繊維の製造方法においては、
前記のように耐炎化をおこなった後、不活性雰囲気中で
焼成する際、熱間等方圧加圧下で焼成する工程を含むこ
とを特徴とするものであり、具体的には、炭化工程の一
部が熱間等方圧加圧下で焼成する工程である態様、炭化
工程のすべてが熱間等方圧加圧下で焼成する工程である
態様、黒鉛化工程の一部が熱間等方圧加圧下で焼成する
工程である態様、黒鉛化工程のすべてが熱間等方圧加圧
下で焼成する工程である態様などがあげられる。なお、
炭化工程の一部が熱間等方圧加圧下で焼成する工程であ
る第一の態様の場合には、後述する理由から炭化工程の
最後の工程を熱間等方圧加圧下で行なうのが好ましい。
【0030】ここで、便宜上、不活性気体中での焼成工
程をその温度領域で炭化、黒鉛化に分けた。炭化とは1
500℃以下の焼成工程をいい、黒鉛化とは1500℃
を越える焼成工程をいう。
【0031】すなわち、焼成の際にミクロボイドの生成
を抑制し、さらに生成したミクロボイドを消滅させるに
は、焼成する際に熱間等方圧加圧下で焼成する工程をい
ずれかの段階で含むものである。ミクロボイド生成の抑
制、さらにミクロボイドの消滅に対しては熱間等方圧処
理時の圧力は高いほうが望ましく、好ましくは500k
gf/cm2 ・G 以上、より好ましくは1000k
gf/cm2 ・G 以上、さらに好ましくは2000
kgf/cm2 ・G 以上である。なお、圧力を10
000kgf/cm2 ・G 以上とするのは装置の制
約上、現状では一般に困難である。
【0032】耐炎化糸から、水、メタン、アンモニア、
二酸化炭素、シアン化水素および窒素などのガスが発生
するのは200〜2000℃の範囲であり、特に300
〜1000℃の範囲において水、メタン、アンモニア、
二酸化炭素、シアン化水素といった低沸点成分が最も多
く発生するので、この温度領域において焼成する際の圧
を加圧にする工程を含ませることはミクロボイドの生成
抑制に有効である。
【0033】炭化工程のすべての温度領域において熱間
等方圧加圧条件で行なってもよいが、装置を保護し、自
己汚染を防止する観点からは一部の温度領域のみを熱間
等方圧加圧にすることも好ましく行なわれる。炭化工程
において発生するガスをできるだけ少なくして炭素繊維
の緻密性を上げる観点からは、熱間等方圧加圧下で炭化
工程を完了させることが好ましい。
【0034】通常、アクリル系炭素繊維の場合、処理温
度が1500℃を超えると、窒素原子の消失に伴ない発
生するミクロボイド量が増加し、これにともなって強度
が低下する傾向がある。一方、炭素は、1500℃を超
えて高温になるほど可塑化するので、この温度範囲を加
圧下に行なうことは黒鉛化工程においてミクロボイドの
消滅に有効である。したがって、黒鉛化工程において熱
間等方圧加圧条件とすることも好ましく行なわれる。黒
鉛化工程に供する炭化繊維は、従来の常圧ないしは50
0kgf/cm2 ・G 未満の加圧条件下での炭化工
程によるものでも、上記した熱間等方圧加圧における炭
化工程によるものでも良いが、ミクロボイドがより少な
く、高性能な黒鉛化炭素繊維を得る観点からは後者の方
がより好ましい。
【0035】熱間等方圧加圧下で黒鉛化する場合の最高
温度は得ようとする炭素繊維の緻密性を向上させる観点
から、好ましくは1500℃以上、より好ましくは20
00℃以上、さらに好ましくは2500℃以上である。
【0036】高弾性率炭素繊維を得るためには1500
℃を越える高温で焼成、すなわち黒鉛化処理する必要が
あり、かかる温度領域において、窒素が脱離して多量の
ミクロボイドが形成されるのを抑制するのに熱間等方圧
加圧処理が有効であることは、本発明の炭素繊維につい
てすでに説明したとおりである。
【0037】本発明の製造方法において、焼成時に高い
加圧状態を達成するための圧力媒体としては、窒素ある
いはアルゴンなどの不活性ガスを用いるのが好ましい。
【0038】熱間等方圧加圧下における炭化または黒鉛
化の処理方法としては、バッチ処理などを挙げることが
できる。たとえば、耐炎化糸または炭化繊維を黒鉛ボビ
ンまたは黒鉛板などの高温高圧に耐えうる筒状物あるい
は板状物に巻きつけ、処理すべき繊維の両端は固定して
緊張状態とすることが望ましい。この際、耐炎化糸また
は炭化繊維の長さは3mm以上が好ましく、緊張処理が
できる連続長繊維束がより好ましい。
【0039】本発明の製造方法において、高温高圧を同
時に達成するために、熱間等方圧加圧という手段を採用
するものである。かかる熱間等方圧加圧状態を達成する
ための装置としては、セラミックス、グラッシーカーボ
ンなどの緻密化に用いられている公知の熱間等方圧加圧
装置を使用することができる。
【0040】この場合、耐炎化糸または炭化繊維をプリ
フォームなどとして成型し、熱間等方圧加圧下で炭化、
または熱処理した後、炭素繊維強化複合材料として供す
るため、マトリックス前駆体などを含浸することもでき
る。
【0041】本発明の製造方法において、加熱する際の
昇温速度は、特に300〜500℃および1000〜1
200℃の温度範囲における昇温速度を、それぞれ好ま
しくは300℃/分以下、より好ましくは100℃/分
以下、さらに好ましくは50℃/分以下にすることが、
得られる炭素繊維の緻密性を向上させる上で有効である
【0042】本発明の製造方法により得られた炭素繊維
は、必要に応じて、さらに従来公知の技術により表面処
理、サイジング剤付与などをおこなうことができる。
【0043】以上、アクリル系炭素繊維の例をあげて説
明したが、ピッチ系およびレーヨン系炭素繊維などにつ
いても、アクリル系炭素繊維の場合に準じて、炭素繊維
用プリカーサーを酸化性雰囲気中で不融化または耐炎化
した後、不活性雰囲気中で焼成する工程の一部または全
部を熱間等方圧加圧下で焼成する工程とすることで同様
の効果を達成することができる。
【0044】なお、後述の実施例における小角散乱強度
、樹脂含浸ストランド特性は、それぞれ以下の方法によ
り求めた値を用いる。
【0045】(小角散乱強度)炭素繊維軸と垂直方向の
散乱が計測されるよう、試料を平行に引きそろえ、コロ
ジオン溶液で固め、繊維軸がX線スリットの長手方向と
平行になるようセットする。
【0046】装置には理学電機社製RU−200B型X
線発生装置を用いた小角散乱測定装置を、X線源にはC
uのKα線を使用した。測定は出力40kV、200m
Aで、赤道方向に1°の位置における散乱強度をシンチ
レーションカウンターで測定し、同様にして空気散乱を
測定して、試料の散乱強度から差し引いて試料の散乱強
度とした。
【0047】この小角散乱強度は炭素繊維中のミクロボ
イド量を表わす指標であり、小角散乱強度が小さいほど
ミクロボイド量が少なく緻密な炭素繊維であるといえる
【0048】(樹脂含浸ストランド特性)炭素繊維束に
“ベークライト”ERL−4221(登録商標、ユニオ
ン・カーバイド(株)製)/三フッ化ホウ素モノエチル
アミン(BF3 ・MEA)/アセトン=100/3/
4部を含浸し、得られた樹脂含浸ストランドを130℃
で30分間加熱して硬化させ、JIS R 7601に
規定する樹脂含浸ストランド試験法にしたがって測定し
た。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0050】(実施例1、比較例1)ジメチルスルホキ
シドを溶媒とする溶液重合法により、アクリロニトリル
98%とメタクリル酸2%とからなる重合体濃度20%
の紡糸原液を得た。これを3000ホールの口金を通じ
て一旦空気中に吐出して空間部分を走行させた後、ジメ
チルスルホキシド水溶液中で凝固させ、凝固糸条を水洗
後、4倍まで浴延伸し、工程油剤を付与した後、乾燥緻
密化した。さらに、加圧スチーム中で2.5倍まで延伸
して単糸デニール0.8d、総デニール2400Dのプ
リカーサーを得た。このプリカーサのΔLは23であっ
た。
【0051】得られたプリカーサーを240〜280℃
の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.37g
/cm3 の耐炎化糸を得た。
【0052】耐炎化糸約20mを黒鉛製円筒に巻きつけ
、糸条の両端を黒鉛製円筒に縛って緊張状態とした後、
熱間等方圧加圧装置中に設置、窒素置換し、初圧(加熱
前の圧力)、終圧(加熱終了時の圧力)をそれぞれ次の
表1に示した条件にて、昇温速度20℃/分で室温から
1000℃まで、さらに、5℃/分で1500℃まで加
熱し、30分間保持して炭素繊維A1 ,A2 ,A3
 ,A4 を得た。
【0053】
【表1】
【0054】昇温過程で圧力容器内部の圧媒ガス、なら
びに生成した低沸点化合物が膨張して圧力が増加するが
、設定終圧を超えるとガスはリークされ、内圧は一定に
保たれた。
【0055】また、比較のために同様に黒鉛製円筒に前
記耐炎化糸を巻き付け、常圧下、窒素中で同様な温度条
件で1500℃まで加熱し、炭素繊維Bとした(比較例
1)。
【0056】X線回折の結果、次の表2に示すように、
常圧下で得られた炭素繊維B(比較例1)に対して熱間
等方圧加圧下で焼成した炭素繊維A1 ,A2 ,A3
 ,A4 は結晶性が高く、しかもボイド量が減少して
緻密な炭素繊維が得られた。
【0057】
【表2】
【0058】また、樹脂含浸ストランド特性を測定した
結果、次の表3に示すように、常圧下で得られた炭素繊
維B(比較例1)に対して熱間等方圧加圧下で焼成した
炭素繊維A1 ,A2 ,A3 ,A4 は、強度、弾
性率ともに大幅に向上した。
【0059】
【表3】
【0060】(実施例2、比較例2)実施例1で得られ
た耐炎化糸約20mを黒鉛製円筒に巻きつけ、糸条の両
端を黒鉛製円筒に縛って緊張状態とした後、熱間等方圧
加圧装置中に設置、窒素置換し、初圧800kgf/c
m2 ・G 、終圧2000kgf/cm2 ・G と
し、昇温速度20℃/分で室温から1000℃まで、さ
らに、次の表4の条件にて最高処理温度まで加熱し、3
0分間保持して炭素繊維C1 ,C2 ,C3 を得た
。なお、昇温過程で圧力容器内部の圧媒ガス、ならびに
生成した低沸点化合物が膨張して圧力が増加するが、設
定終圧を超えるとガスはリークされ、内圧は一定に保た
れた。
【0061】
【表4】
【0062】また、比較のために同様に黒鉛製円筒に上
記耐炎化糸を巻き付け、常圧下、窒素中でそれぞれ炭素
繊維C1 ,C2 ,C3の焼成温度条件に対応する条
件で加熱し、炭素繊維D1 ,D2 ,D3 を得た(
比較例2)。
【0063】X線回折の結果を前記の表2に併せて示し
た。常圧下で得られた炭素繊維D1 ,D2 ,D3 
(比較例2)に対して、熱間等方圧加圧下で得られた炭
素繊維C1 ,C2 ,C3 はそれぞれ結晶性が高く
、しかもボイド量が減少して緻密な炭素繊維が得られた
【0064】また、樹脂含浸ストランド特性を測定した
結果を前記の表3に併せて示した。常圧下で得られた炭
素繊維D1 ,D2 ,D3 (比較例2)に対して、
熱間等方圧加圧下で得られた炭素繊維C1,C2 ,C
3 は、それぞれ強度、弾性率ともに大幅に向上した。 通常、アクリル系炭素繊維の場合、処理温度が1500
℃を超えるとボイド量の増加にともなって強度が低下す
るが、熱間等方圧加圧下で炭化することにより、ボイド
量が大幅に減少し、強度、弾性率ともに高い炭素繊維が
得られることがわかった。
【0065】(実施例3、比較例3)実施例1で得られ
た密度1.37g/cm3 の耐炎化糸をさらに、窒素
気流下、延伸比1.02で1400℃まで連続加熱処理
をおこなって炭素繊維Eを得た。
【0066】この炭素繊維E約20mを黒鉛製円筒に巻
きつけ、糸条の両端を黒鉛製円筒に縛って緊張状態とし
た後、熱間等方圧加圧装置中に設置、窒素置換し、初圧
(加熱前の圧力)、終圧(加熱終了時の圧力)をそれぞ
れ次の表5に示した条件にて、昇温速度20℃/分で室
温から1000℃まで、さらに、5℃/分で1500℃
まで加熱し、30分間保持して炭素繊維F1 ,F2,
F3 ,F4 を得た。なお、昇温過程で圧力容器内部
の圧媒ガスが膨張して圧力が増加するが、設定終圧を超
えるとガスはリークされ、内圧は一定に保たれた。
【0067】
【表5】
【0068】また、比較のために同様に黒鉛製円筒に上
記炭素繊維Eを巻き付け、常圧下、窒素中でそれぞれ炭
素繊維F1 ,F2 ,F3 ,F4 の焼成と同じ温
度条件で1500℃まで加熱し、炭素繊維G(比較例3
)とした。
【0069】X線回折の結果、次の表6に示すように、
常圧下で得られた炭素繊維Gに対して熱間等方圧加圧下
で熱処理した炭素繊維F1 ,F2,F3 ,F4 は
結晶性が高く、しかもボイド量が減少して緻密な炭素繊
維が得られた。
【0070】
【表6】
【0071】また、樹脂含浸ストランド特性を測定した
結果、次の表7に示すように、常圧下で得られた炭素繊
維Gに対して、熱間等方圧加圧下で得られた炭素繊維F
1 ,F2 ,F3 ,F4 は、強度、弾性率ともに
大幅に向上した。
【0072】
【表7】
【0073】(実施例4、比較例4)実施例1で得た耐
炎化糸を、さらに窒素気流下、延伸比1.02で900
℃まで連続加熱処理をおこなって炭素繊維Hを得た。
【0074】この炭素繊維H約20mを黒鉛製円筒に巻
きつけ、糸条の両端を黒鉛製円筒に縛って緊張状態とし
た後、熱間等方圧加圧装置中に設置、窒素置換し、初圧
800kgf/cm2 ・G 、終圧2000kgf/
cm2 ・G とし、昇温速度20℃/分で室温から1
000℃まで、さらに、次の表8の条件にて最高処理温
度まで加熱し、30分間保持して炭素繊維J1 ,J2
 ,J3 を得た。なお、昇温過程で圧力容器内部の圧
媒ガス、ならびに生成した低沸点化合物が膨張して圧力
が増加するが、設定終圧を超えるとガスはリークされ、
内圧は一定に保たれた。
【0075】
【表8】
【0076】また、比較のために同様に黒鉛製円筒に炭
化繊維Hを巻き付け、上記J1 ,J2 ,J3 の焼
成と対応する温度条件で常圧下、窒素中で焼成し、炭素
繊維K1 ,K2 ,K3 とした。
【0077】X線回折の結果、前記の表6に示すように
、常圧下で得られた炭素繊維K1 ,K2 ,K3 に
対して熱間等方圧加圧下で焼成した炭素繊維J1 ,J
2 ,J3 はそれぞれ結晶性が高く、しかもボイド量
が減少して緻密な炭素繊維が得られた。
【0078】また、樹脂含浸ストランド特性を測定した
結果は、前記の表7に併せて示すように、常圧下で得ら
れた炭素繊維K1 ,K2 ,K3 に対して、熱間等
方圧加圧下で焼成した炭素繊維J1 ,J2 ,J3 
は、それぞれ強度、弾性率ともに大幅に向上した。通常
、アクリル系炭素繊維の場合、処理温度が1500℃を
超えるとボイド量の増加にともなって強度が低下するが
、熱間等方圧加圧下で炭化することにより、ボイド量が
大幅に減少し、強度、弾性率ともに高い炭素繊維が得ら
れることがわかった。
【0079】(実施例5、比較例5)実施例1で得た密
度1.37g/cm3 の耐炎化糸を、さらに、窒素気
流下、延伸比1.02で900℃まで連続加熱処理を行
なって炭化繊維Mを得た。
【0080】また、上記耐炎化糸を窒素気流下、延伸比
1.02で1400℃まで連続加熱処理をおこなって炭
素繊維Nを得た。
【0081】耐炎化糸、炭化繊維M、炭素繊維Nそれぞ
れ約20mを黒鉛製円筒に巻きつけ、糸条の両端を黒鉛
製円筒に縛って緊張状態とした後、熱間等方圧処理装置
中に設置、窒素置換し、初圧(加熱前の圧力)800k
gf/cm2 ・G 、終圧(加熱終了時の圧力)20
00kgf/cm2・G にて、昇温速度20℃/分で
室温から1000℃まで、さらに15℃/分で2500
℃まで加熱し、30分間保持して炭素繊維O1 ,O2
 ,O3 を得た。昇温過程で圧力容器内部の圧媒ガス
、ならびに生成した低沸点化合物が膨張して圧力が増加
するが、設定終圧を超えるとガスはリークされ、内圧は
一定に保たれた。
【0082】また、比較のために上記同様に黒鉛製円筒
に耐炎化糸、炭化繊維M、炭素繊維Nをそれぞれ巻き付
け、上記O1 ,O2 ,O3 の焼成と対応する温度
条件で常圧下、窒素中で2500℃まで加熱し、炭素繊
維P1 ,P2 ,P3 を得た。
【0083】元素分析、X線回折の結果、次の表9に示
すように、常圧下で得られた炭素繊維P1 ,P2 ,
P3 に対して、熱間等方圧加圧下で焼成した炭素繊維
O1 ,O2 ,O3 は窒素含有量の高い炭素繊維と
なった。また、それに伴い、結晶性が高く、しかもボイ
ド量が減少して緻密な炭素繊維が得られた。
【0084】
【表9】
【0085】また、樹脂含浸ストランド特性を測定した
結果、次の表10に示すように、常圧下で得られた炭素
繊維P1 ,P2 ,P3に対して、熱間等方圧加圧下
で焼成した炭素繊維O1 ,O2,O3 は、強度、弾
性率ともに大幅に向上した。
【0086】
【表10】
【0087】(実施例6、比較例6)実施例5で得た炭
素繊維N約20mを黒鉛製円筒に巻きつけ、糸条の両端
を黒鉛製円筒に縛って緊張状態とした後、熱間等方圧処
理装置中に設置、窒素置換し、初圧、終圧をそれぞれ次
の表11に示す条件にて、昇温速度20℃/分で室温か
ら1000℃まで、さらに15℃/分で2500℃まで
加熱し、30分間保持して炭素繊維Q1 ,Q2 ,Q
3 を得た。なお、昇温過程で圧力容器内部の圧媒ガス
が膨張して圧力が増加するが、設定終圧を超えるとガス
はリークされ、内圧は一定に保たれた。
【0088】
【表11】
【0089】また、比較のために同様に黒鉛製円筒に炭
素繊維Nを巻き付け、常圧下、窒素中で同様な温度条件
で2500℃まで加熱し、炭素繊維Rを得た。
【0090】元素分析、X線回折の結果、前記の表9に
併せて示すように、常圧下で得られた炭素繊維Rに対し
て、熱間等方圧加圧下で焼成した炭素繊維Q1 ,Q2
 ,Q3 は窒素含有量の高い炭素繊維となった。また
、それに伴い、結晶性が高く、しかもボイド量が減少し
て緻密な炭素繊維が得られた。
【0091】また、樹脂含浸ストランド特性を測定した
結果、前記の表10に併せて示すように、常圧下で得ら
れた炭素繊維Rに対して、熱間等方圧加圧下で焼成した
炭素繊維Q1 ,Q2 ,Q3 は、強度、弾性率とも
に大幅に向上した。
【0092】
【発明の効果】本発明により、繊維内部のミクロボイド
が少なく、結晶性および緻密性が高く、強度、弾性率が
ともに優れた炭素繊維ならびにその製造方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭素繊維の結晶サイズLcと窒素含有
量Nとの関係を現わすグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶サイズLc(オングストローム)と窒
    素含有量N(%)が、Lc≦30においてN≧0.04
    (Lc−30)2 +0.5 の関係を満足し、Lc>
    30においてN≧0.5 であることを特徴とする炭素
    繊維。
  2. 【請求項2】炭素繊維用プリカーサーを酸化性雰囲気中
    で耐炎化または不融化した後、不活性雰囲気中で焼成す
    る炭素繊維の製造方法において、該焼成工程が熱間等方
    圧加圧下で焼成する工程を含むことを特徴とする炭素繊
    維の製造方法。
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