JPH0433032Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0433032Y2 JPH0433032Y2 JP1987060863U JP6086387U JPH0433032Y2 JP H0433032 Y2 JPH0433032 Y2 JP H0433032Y2 JP 1987060863 U JP1987060863 U JP 1987060863U JP 6086387 U JP6086387 U JP 6086387U JP H0433032 Y2 JPH0433032 Y2 JP H0433032Y2
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- 238000009434 installation Methods 0.000 claims description 2
- 238000003287 bathing Methods 0.000 description 9
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- TVEXGJYMHHTVKP-UHFFFAOYSA-N 6-oxabicyclo[3.2.1]oct-3-en-7-one Chemical compound C1C2C(=O)OC1C=CC2 TVEXGJYMHHTVKP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 1
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Landscapes
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
本考案は通常の浴槽では入浴が困難な寝たきり
老人、病人の入浴に適した組立て式浴槽に用いら
れる組立式浴槽に関する。
老人、病人の入浴に適した組立て式浴槽に用いら
れる組立式浴槽に関する。
従来、この種の組立て式浴槽として、周壁が空
気袋となつた空気袋式のもの、非透水性軟質シー
トを横臥入浴型の浴槽状に成形し、対向長辺をス
リーブ状とし、このスリーブに一対の支持棒を挿
脱自在とし、この支持棒の両端を二組の脚部材で
支持させるようにした軟質シート式のもの(例え
ば実開昭第60−25620号公報)も知られている。
気袋となつた空気袋式のもの、非透水性軟質シー
トを横臥入浴型の浴槽状に成形し、対向長辺をス
リーブ状とし、このスリーブに一対の支持棒を挿
脱自在とし、この支持棒の両端を二組の脚部材で
支持させるようにした軟質シート式のもの(例え
ば実開昭第60−25620号公報)も知られている。
しかし、前者の空気袋式のものは空気袋部への
空気の出入に時間がかかつて作業能率上好ましく
なく、また、入浴中に空気袋の周壁に大きな力が
加わつたとき、大きく変形して湯が外部に溢出
し、周りの布団等を濡らすおそれがある。 また、後者の軟質シート式のものでは上記欠点
はないが、浴槽の枠体を形成する支持棒をスリー
ブに通して支持させるため、組み立てた状態を枠
体に浴槽袋体を取り付けることができず、入浴者
が布団等の上に横臥した状態でそのまま入浴させ
ることができず、介添者が入浴者を抱き上げて浴
槽にさなければならないなどの問題があつた。 更に、上述の如き従来の組立て式浴槽において
は洗髪についての特別の構成はなく、洗髪は介助
者にとつて煩わしい作業となつている。 この考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
つて、組立を簡単、且つ迅速に行うことができ、
しかも入浴者が横臥したままの状態で介添者が抱
き上げる必要なく、浴槽内に極めて容易に収容す
ることができ、更に洗髪も簡便に行うことができ
る組立て式浴槽を提供することを目的とする。
空気の出入に時間がかかつて作業能率上好ましく
なく、また、入浴中に空気袋の周壁に大きな力が
加わつたとき、大きく変形して湯が外部に溢出
し、周りの布団等を濡らすおそれがある。 また、後者の軟質シート式のものでは上記欠点
はないが、浴槽の枠体を形成する支持棒をスリー
ブに通して支持させるため、組み立てた状態を枠
体に浴槽袋体を取り付けることができず、入浴者
が布団等の上に横臥した状態でそのまま入浴させ
ることができず、介添者が入浴者を抱き上げて浴
槽にさなければならないなどの問題があつた。 更に、上述の如き従来の組立て式浴槽において
は洗髪についての特別の構成はなく、洗髪は介助
者にとつて煩わしい作業となつている。 この考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
つて、組立を簡単、且つ迅速に行うことができ、
しかも入浴者が横臥したままの状態で介添者が抱
き上げる必要なく、浴槽内に極めて容易に収容す
ることができ、更に洗髪も簡便に行うことができ
る組立て式浴槽を提供することを目的とする。
この考案は上記問題点を解決するために、
人を横臥状態で収容し得る大きさを有し、浴槽
の上縁部を構成する枠体と、該枠体を一定の高さ
に支持するための足部支持脚体および頭部支持脚
体を少なくとも含む複数の脚体と、折り畳み可能
な非透水性シートからなり上記枠体に上縁部を適
宜支持させることにより横臥入浴型の浴槽を形成
する浴槽袋とを具備してなる組立て式浴槽におい
て、 枠体の長手方向の一対の辺の中途位置で左右に
延びる足部枠体と胴部枠体とを水平の展開姿勢と
直立する折畳姿勢に変位可能に枢着して下方に延
びる一対の中間脚体を設ける、 上記胴部枠体の先端と、これと接して枠体の短
手方向に延びる略コ字状の頭部枠体と、両者の接
する部分で下方へ延びる頭部支持脚体とを三方継
手にそれぞれ枢着して、上記頭部支持脚体が胴部
枠体の上部に沿つて平行する折畳姿勢と胴部枠体
の延長方向に展開する展開姿勢とに変位可能と
し、頭部支持脚体が起立姿勢と胴部枠体の下部に
沿つて平行する折畳姿勢とに変位可能に連結す
る、 上記頭部枠体を展開時に先端が展開時の胴部枠
体より高位置になるように保持する保持手段を設
ける、 足部枠体の先端と、これと接して下方に延びる
足部支持脚部の上部とが足部側継手に枢着され
て、足部支持脚部を起立姿勢と上記足部枠体の下
部に沿つて平行する折畳姿勢に変位可能に連結す
る、 非透水性シートが、頭部枠体に沿つて取り付け
られ底面を浅い中空位置に設定すると共に排水口
を有する頭部浴槽部と、足部枠体及び胴部枠体に
沿つて取り付けられ底面を設置位置と同じにした
深い主浴槽部とを連設して袋状に形成されてお
り、それぞれの上縁部に第一の係止手段、これに
より下方の外側周面に第二の係止手段が設けられ
ていて、該上縁部を上記枠体に巻回した状態で第
一の係止手段を第二の係止手段に係止させること
により、上記枠体に固定させる、 という技術的手段を講じている。
の上縁部を構成する枠体と、該枠体を一定の高さ
に支持するための足部支持脚体および頭部支持脚
体を少なくとも含む複数の脚体と、折り畳み可能
な非透水性シートからなり上記枠体に上縁部を適
宜支持させることにより横臥入浴型の浴槽を形成
する浴槽袋とを具備してなる組立て式浴槽におい
て、 枠体の長手方向の一対の辺の中途位置で左右に
延びる足部枠体と胴部枠体とを水平の展開姿勢と
直立する折畳姿勢に変位可能に枢着して下方に延
びる一対の中間脚体を設ける、 上記胴部枠体の先端と、これと接して枠体の短
手方向に延びる略コ字状の頭部枠体と、両者の接
する部分で下方へ延びる頭部支持脚体とを三方継
手にそれぞれ枢着して、上記頭部支持脚体が胴部
枠体の上部に沿つて平行する折畳姿勢と胴部枠体
の延長方向に展開する展開姿勢とに変位可能と
し、頭部支持脚体が起立姿勢と胴部枠体の下部に
沿つて平行する折畳姿勢とに変位可能に連結す
る、 上記頭部枠体を展開時に先端が展開時の胴部枠
体より高位置になるように保持する保持手段を設
ける、 足部枠体の先端と、これと接して下方に延びる
足部支持脚部の上部とが足部側継手に枢着され
て、足部支持脚部を起立姿勢と上記足部枠体の下
部に沿つて平行する折畳姿勢に変位可能に連結す
る、 非透水性シートが、頭部枠体に沿つて取り付け
られ底面を浅い中空位置に設定すると共に排水口
を有する頭部浴槽部と、足部枠体及び胴部枠体に
沿つて取り付けられ底面を設置位置と同じにした
深い主浴槽部とを連設して袋状に形成されてお
り、それぞれの上縁部に第一の係止手段、これに
より下方の外側周面に第二の係止手段が設けられ
ていて、該上縁部を上記枠体に巻回した状態で第
一の係止手段を第二の係止手段に係止させること
により、上記枠体に固定させる、 という技術的手段を講じている。
本考案の組立て式浴槽において、中間脚体を中
心として足部枠体と胴部枠体とを外端側が上にな
るように直立に二つ折りし、また三方継手を介し
て頭部枠体と頭部支持脚体とを胴部枠体と平行に
折り畳み、足部側継手を介して足部支持脚体を足
部枠体に平行に折り畳むことにより枠体がコンパ
クトに折り畳まれる。 また、足部枠体と胴部枠体とを水平に展開し、
頭部支持脚体と足部支持脚体とを起立姿勢に展開
する。 そして頭部枠体を保持手段で先端が胴部枠体よ
り高位置になるよう保持するので頭部枠体は先端
が高くなる傾斜姿勢に保持される。 そしてこのように展開された枠体に非透水性シ
ートが取り付けられるが、頭部枠体側には頭部浴
槽部が配され、その底面は浅いので、入浴者の頭
を高位置で斜めに載置することが洗髪を簡便に行
なうことができる。 この浴槽袋体は枠体にその上縁部を巻回させる
ことにより固定することができるから、入浴者が
横臥したまま、その位置で浴槽内に収容すること
ができる。 更に浴槽袋に頭部浴槽部を連設させ、これに独
自の排水口を設けたので入浴者は、頭部を頭部浴
槽部に横たえたまま洗髪を好適に行うことができ
る。
心として足部枠体と胴部枠体とを外端側が上にな
るように直立に二つ折りし、また三方継手を介し
て頭部枠体と頭部支持脚体とを胴部枠体と平行に
折り畳み、足部側継手を介して足部支持脚体を足
部枠体に平行に折り畳むことにより枠体がコンパ
クトに折り畳まれる。 また、足部枠体と胴部枠体とを水平に展開し、
頭部支持脚体と足部支持脚体とを起立姿勢に展開
する。 そして頭部枠体を保持手段で先端が胴部枠体よ
り高位置になるよう保持するので頭部枠体は先端
が高くなる傾斜姿勢に保持される。 そしてこのように展開された枠体に非透水性シ
ートが取り付けられるが、頭部枠体側には頭部浴
槽部が配され、その底面は浅いので、入浴者の頭
を高位置で斜めに載置することが洗髪を簡便に行
なうことができる。 この浴槽袋体は枠体にその上縁部を巻回させる
ことにより固定することができるから、入浴者が
横臥したまま、その位置で浴槽内に収容すること
ができる。 更に浴槽袋に頭部浴槽部を連設させ、これに独
自の排水口を設けたので入浴者は、頭部を頭部浴
槽部に横たえたまま洗髪を好適に行うことができ
る。
以下、この考案を図示の実施例を参照して説明
する。 第2図は、浴槽袋体を取り付ける横臥入浴型の
浴槽の骨格部分を示すものであつて、人を横臥状
態で収容し得る大きさを有し、浴槽の上縁部を構
成する枠体1と、この枠体1を一定の高さに支持
するための一連の脚部、即ち足部支持脚体2a、
頭部支持脚体2b、これらの中間部にて枠体1を
支持する中間脚体2cとからなつている。 枠体1は中間脚体2c部分で足部枠体1aと胴
部枠体1bとに分断されていて、これら分断端部
がT字形に張り出した中間脚体頂部の軸受部2
c′に枢支されていて、従つて、この部分で矢線a
方向に折り畳み可能となつている。 更に、枠体1は頭部支持脚体2b部分でも胴部
枠体1bと頭部枠体1cとに分断されていて、胴
部枠体1bの分断端部がこの分断部に設けられた
三方継手3に固定されると共に、頭部枠体1cが
矢線b方向に折り畳み自在となつている。 足部支持脚体2aは略逆U字形をなし、その両
側上部が足部枠体1bの端部に固着された継手4
にそれぞれ枢支されていて、矢線c方向に折り畳
み自在となつている。 なお、この足部支持脚体2aと足部枠体1aと
の間には図示の如く二つ折り可能な支柱5が架設
されていて組立時の補強が図られている。 これら足部支持脚体2aは下端が枠体1の長手
方向に対しほぼ直角に外側に向けて折曲されてい
て浴槽の横方向に対する安定化が図られている。 頭部支持脚体2bはU字形をなし、その両上端
部が各三方継手3に枢支されていて、矢線d方向
に折り畳み自在となつている。 この頭部支持脚体2bと胴部枠体1bとの間に
も図示の如く二つ折り可能な支柱5が架設され、
組立時の補強が図られている。 頭部支持脚体2bの中間部分には脚体底面をな
す下端部棒状2b′と平行に支持棒6が架設されて
いて、これに頭部枠体1cの側面部にそれぞれ上
端が係止された一対の支柱7の下端の係止孔7a
の一つが係止され頭部枠体1cが一定角度に保持
されている。 すなわち、支柱7の下端部にはその長手方向に
沿つて複数個の係止孔7aが設けられていて、支
柱7に係止される係止孔7aを適当に選択するこ
とにより頭部枠体1cの角度を適当に調整するこ
とができる。 第1図は第2図に示す枠体1の内側に収容され
る浴槽袋体10の全体図を示すものであつて、入
浴者の首より下方を収容する比較的深い主浴槽部
11と入浴物の頭部を収容する比較的浅い頭部浴
槽部12とからなつている。 これら主浴槽部11及び頭部浴槽部12の上縁
には各辺毎々に上記枠体1への固定用のフラツプ
13が延出するようにして設けられていて、か
つ、その先端部分の表裏両面にマジツクテープ
(商品名)等の係止テープ13aが取着されてい
る。 したがつて、これらフラツプ13は第3図に示
す如く浴槽組立時に浴槽袋10の外壁に設けられ
て前記係止テープに対応する係止テープ部14の
間に挿入固定されるようになつている。 頭部浴槽部12の底部には排水口15が設けら
れていて、これは裏側にて可撓性を有する排水ホ
ース(図示しない)と接続されるようになつてい
る。 同様の排水口は主浴槽部11の底部又はその近
傍にも設けられている。 浴槽袋10の材質としては折りたたみ可能ば程
度に軟質であつて非透水性のものであれば任意の
素材のものを選択し得る。 次に、この組立て式浴槽の使用方法について説
明する。 まず、第4図aに示す如く、寝た状態のままで
入浴者Aの一方に寝返りさせた状態にして、平坦
に折り畳んだ浴槽袋10のみを入浴者Aの下に敷
き込み、ついで第4図bに示す如く入浴者Aを他
方に寝返りさせた状態にして入浴袋10の位置を
調整して入浴者Aを浴槽袋10のほぼ中央に位置
させる。 次に、第1図に示す如く予め別の場所で浴槽状
に起立させた枠体1等を浴槽袋10の位置に合わ
せて配置したのち、浴槽袋10の上縁部を引き上
げ、各フラツプ13を枠体1の内側から外側に巻
回し、その係止テープ13a部分を浴槽袋10外
壁部の一対の係止テープ部14間に挟み込み固定
する(第4図c参照)。 なお、頭部枠体1cの角度は一対の支柱の係止
孔7aの位置を変動することにより適当に定める
ことができる。 これにより浴槽の組立てが完了し、次に浴槽内
に温水を注入し、入浴者Aの洗浄等の入浴処理が
行われる。 入浴者Aの洗髪は頭部浴槽12にて即部の排水
口15に裏側から排水ホースを接続した状態で行
われる。 従つて、洗髪により汚れた水はすべて外部に排
出され、主浴槽部11内の水を汚す虞れがない。 入浴処理が終了した後は、主浴槽部11内の排
水を行い、次いで各フラツプ13aの係止を解き
浴槽袋10を枠体1から完全に離して入浴者Aを
浴槽袋10上に寝かした状態とし、ついで枠体1
を取り除き、更に第4図a,bと同様の操作によ
り浴槽袋10を取り除くと同様に、バスタオル等
による入浴者Aの拭き取りがなされる。 取り除かれた枠体1および脚体2a〜2cは第
1図に示す如くそれぞれ折り畳まれ、第5図に示
す如く縮小化され持ち運びに便利になるようにな
つている。 浴槽袋10も柔軟な折り畳み可能な非透水性シ
ートからなるから適当な大きさに折り畳むことが
できる。 なお、上記実施例では支柱5として二つ折り型
のものについて述べたが、これに限らずその他の
任意の形状のもの、例えば単一棒状体からなり、
その一方を脚体または枠体に係止させるようにし
てもよい。 更に、脚体と枠体とを接合する断手部材として
機械的強度の大きいものを採用することにより、
このような支柱を省略させるようにしてもよい。 更に、浴槽袋10を枠体1に固定させる手段と
して、上記実施例ではマジツクテープを用いる場
合について説明したが、必ずしもこれに限らず他
の任意の手段、例えばホツク、フアスナー、接着
テープ等を用いるようにしてもよい。 又、上記実施例では頭部浴槽部12の底面に設
けた排水口15は排水ホースを介して外部に汚水
を排出させるようにした場合について述べたが、
この頭部浴槽部12に溜る水が必ずしも汚水のみ
ではないので、主浴槽部11の側壁部に流出口
(図示しない)を設け、排水口15とこの流入口
をホースを介して接続するようにしてもよい。
する。 第2図は、浴槽袋体を取り付ける横臥入浴型の
浴槽の骨格部分を示すものであつて、人を横臥状
態で収容し得る大きさを有し、浴槽の上縁部を構
成する枠体1と、この枠体1を一定の高さに支持
するための一連の脚部、即ち足部支持脚体2a、
頭部支持脚体2b、これらの中間部にて枠体1を
支持する中間脚体2cとからなつている。 枠体1は中間脚体2c部分で足部枠体1aと胴
部枠体1bとに分断されていて、これら分断端部
がT字形に張り出した中間脚体頂部の軸受部2
c′に枢支されていて、従つて、この部分で矢線a
方向に折り畳み可能となつている。 更に、枠体1は頭部支持脚体2b部分でも胴部
枠体1bと頭部枠体1cとに分断されていて、胴
部枠体1bの分断端部がこの分断部に設けられた
三方継手3に固定されると共に、頭部枠体1cが
矢線b方向に折り畳み自在となつている。 足部支持脚体2aは略逆U字形をなし、その両
側上部が足部枠体1bの端部に固着された継手4
にそれぞれ枢支されていて、矢線c方向に折り畳
み自在となつている。 なお、この足部支持脚体2aと足部枠体1aと
の間には図示の如く二つ折り可能な支柱5が架設
されていて組立時の補強が図られている。 これら足部支持脚体2aは下端が枠体1の長手
方向に対しほぼ直角に外側に向けて折曲されてい
て浴槽の横方向に対する安定化が図られている。 頭部支持脚体2bはU字形をなし、その両上端
部が各三方継手3に枢支されていて、矢線d方向
に折り畳み自在となつている。 この頭部支持脚体2bと胴部枠体1bとの間に
も図示の如く二つ折り可能な支柱5が架設され、
組立時の補強が図られている。 頭部支持脚体2bの中間部分には脚体底面をな
す下端部棒状2b′と平行に支持棒6が架設されて
いて、これに頭部枠体1cの側面部にそれぞれ上
端が係止された一対の支柱7の下端の係止孔7a
の一つが係止され頭部枠体1cが一定角度に保持
されている。 すなわち、支柱7の下端部にはその長手方向に
沿つて複数個の係止孔7aが設けられていて、支
柱7に係止される係止孔7aを適当に選択するこ
とにより頭部枠体1cの角度を適当に調整するこ
とができる。 第1図は第2図に示す枠体1の内側に収容され
る浴槽袋体10の全体図を示すものであつて、入
浴者の首より下方を収容する比較的深い主浴槽部
11と入浴物の頭部を収容する比較的浅い頭部浴
槽部12とからなつている。 これら主浴槽部11及び頭部浴槽部12の上縁
には各辺毎々に上記枠体1への固定用のフラツプ
13が延出するようにして設けられていて、か
つ、その先端部分の表裏両面にマジツクテープ
(商品名)等の係止テープ13aが取着されてい
る。 したがつて、これらフラツプ13は第3図に示
す如く浴槽組立時に浴槽袋10の外壁に設けられ
て前記係止テープに対応する係止テープ部14の
間に挿入固定されるようになつている。 頭部浴槽部12の底部には排水口15が設けら
れていて、これは裏側にて可撓性を有する排水ホ
ース(図示しない)と接続されるようになつてい
る。 同様の排水口は主浴槽部11の底部又はその近
傍にも設けられている。 浴槽袋10の材質としては折りたたみ可能ば程
度に軟質であつて非透水性のものであれば任意の
素材のものを選択し得る。 次に、この組立て式浴槽の使用方法について説
明する。 まず、第4図aに示す如く、寝た状態のままで
入浴者Aの一方に寝返りさせた状態にして、平坦
に折り畳んだ浴槽袋10のみを入浴者Aの下に敷
き込み、ついで第4図bに示す如く入浴者Aを他
方に寝返りさせた状態にして入浴袋10の位置を
調整して入浴者Aを浴槽袋10のほぼ中央に位置
させる。 次に、第1図に示す如く予め別の場所で浴槽状
に起立させた枠体1等を浴槽袋10の位置に合わ
せて配置したのち、浴槽袋10の上縁部を引き上
げ、各フラツプ13を枠体1の内側から外側に巻
回し、その係止テープ13a部分を浴槽袋10外
壁部の一対の係止テープ部14間に挟み込み固定
する(第4図c参照)。 なお、頭部枠体1cの角度は一対の支柱の係止
孔7aの位置を変動することにより適当に定める
ことができる。 これにより浴槽の組立てが完了し、次に浴槽内
に温水を注入し、入浴者Aの洗浄等の入浴処理が
行われる。 入浴者Aの洗髪は頭部浴槽12にて即部の排水
口15に裏側から排水ホースを接続した状態で行
われる。 従つて、洗髪により汚れた水はすべて外部に排
出され、主浴槽部11内の水を汚す虞れがない。 入浴処理が終了した後は、主浴槽部11内の排
水を行い、次いで各フラツプ13aの係止を解き
浴槽袋10を枠体1から完全に離して入浴者Aを
浴槽袋10上に寝かした状態とし、ついで枠体1
を取り除き、更に第4図a,bと同様の操作によ
り浴槽袋10を取り除くと同様に、バスタオル等
による入浴者Aの拭き取りがなされる。 取り除かれた枠体1および脚体2a〜2cは第
1図に示す如くそれぞれ折り畳まれ、第5図に示
す如く縮小化され持ち運びに便利になるようにな
つている。 浴槽袋10も柔軟な折り畳み可能な非透水性シ
ートからなるから適当な大きさに折り畳むことが
できる。 なお、上記実施例では支柱5として二つ折り型
のものについて述べたが、これに限らずその他の
任意の形状のもの、例えば単一棒状体からなり、
その一方を脚体または枠体に係止させるようにし
てもよい。 更に、脚体と枠体とを接合する断手部材として
機械的強度の大きいものを採用することにより、
このような支柱を省略させるようにしてもよい。 更に、浴槽袋10を枠体1に固定させる手段と
して、上記実施例ではマジツクテープを用いる場
合について説明したが、必ずしもこれに限らず他
の任意の手段、例えばホツク、フアスナー、接着
テープ等を用いるようにしてもよい。 又、上記実施例では頭部浴槽部12の底面に設
けた排水口15は排水ホースを介して外部に汚水
を排出させるようにした場合について述べたが、
この頭部浴槽部12に溜る水が必ずしも汚水のみ
ではないので、主浴槽部11の側壁部に流出口
(図示しない)を設け、排水口15とこの流入口
をホースを介して接続するようにしてもよい。
本考案に係わる組立て式浴槽は浴槽の上縁部を
構成する枠体、この枠体を支持する脚体等の非透
水シートを除く全ての主構成部材が折り畳み式と
なつているため、組立てを簡単且つ迅速に行うこ
とができ、且つ入浴作業終了の収納の簡単且つ迅
速に行うことができる。 特に、入浴者が寝たきり老人等であつても、入
浴者を左右に若干寝返りさせて、浴槽袋上に入浴
者を位置させ、次いで別の場所で予め組立て起立
させた枠体等を浴槽袋に合わせて位置させた後、
非透水シートの上縁部を持ち上げて枠体に固定さ
せるだけの簡単な操作で浴槽を組立てることがで
きるので、その寝ている位置で入浴させることが
可能となる。 このように、浴槽の骨格部分を予め組立ておく
ことができるため入浴者の枕元で枠体、脚体等を
組立てる場合の煩わしさ、あるいはその組立操作
により入浴者が傷つけられる虞れも回避すること
が可能となる。 なお、タンカ状の従来の軟質シート式の組立て
式浴槽では、入浴者をシートに載置した後では予
め組み立てられている浴槽の骨格部に連結するこ
とができないので、病老者の寝ている位置に隣接
させて設置しなければならず、そのため病老者の
全身を力のある者または二人以上の介助者によつ
て一旦持ち上げないと入浴者を浴槽まで運んで入
浴させることができないが、この考案の組立式浴
槽によれば非力は一人に介助者のみで、且つ病老
者等の入浴者を安静状態を保つたまま入浴させる
ことができ、入浴作業の省力化を図るのみでな
く、病老者への入浴に際しての負担を可及的に軽
減することができ安全であると共に信頼性に優れ
る。 更に、頭部枠体は先端が高位置となるよう傾斜
状に支持されており、非透水シートの底の浅い頭
部浴槽部が連結、保持されるので、入浴者の頭部
を体より上位置にして入浴させることができ、介
護者による洗髪の際に、介護者は入浴者の頭部を
支えながら洗髪する必要がなく、僅かに持ち上
げ、あるいは持ち上げずに左右に傾かせるだけで
洗髪することができ極めて有益である。
構成する枠体、この枠体を支持する脚体等の非透
水シートを除く全ての主構成部材が折り畳み式と
なつているため、組立てを簡単且つ迅速に行うこ
とができ、且つ入浴作業終了の収納の簡単且つ迅
速に行うことができる。 特に、入浴者が寝たきり老人等であつても、入
浴者を左右に若干寝返りさせて、浴槽袋上に入浴
者を位置させ、次いで別の場所で予め組立て起立
させた枠体等を浴槽袋に合わせて位置させた後、
非透水シートの上縁部を持ち上げて枠体に固定さ
せるだけの簡単な操作で浴槽を組立てることがで
きるので、その寝ている位置で入浴させることが
可能となる。 このように、浴槽の骨格部分を予め組立ておく
ことができるため入浴者の枕元で枠体、脚体等を
組立てる場合の煩わしさ、あるいはその組立操作
により入浴者が傷つけられる虞れも回避すること
が可能となる。 なお、タンカ状の従来の軟質シート式の組立て
式浴槽では、入浴者をシートに載置した後では予
め組み立てられている浴槽の骨格部に連結するこ
とができないので、病老者の寝ている位置に隣接
させて設置しなければならず、そのため病老者の
全身を力のある者または二人以上の介助者によつ
て一旦持ち上げないと入浴者を浴槽まで運んで入
浴させることができないが、この考案の組立式浴
槽によれば非力は一人に介助者のみで、且つ病老
者等の入浴者を安静状態を保つたまま入浴させる
ことができ、入浴作業の省力化を図るのみでな
く、病老者への入浴に際しての負担を可及的に軽
減することができ安全であると共に信頼性に優れ
る。 更に、頭部枠体は先端が高位置となるよう傾斜
状に支持されており、非透水シートの底の浅い頭
部浴槽部が連結、保持されるので、入浴者の頭部
を体より上位置にして入浴させることができ、介
護者による洗髪の際に、介護者は入浴者の頭部を
支えながら洗髪する必要がなく、僅かに持ち上
げ、あるいは持ち上げずに左右に傾かせるだけで
洗髪することができ極めて有益である。
第1図は本考案に係わる浴槽袋体の斜視図、第
2図は組立て式浴槽の枠体部の組立て状態を示す
斜視図、第3図は枠体への浴槽袋の固定方法を説
明する断面図、第4図a,b及びcは本考案の組
立て式浴槽の使用方法を説明する模式図、第5図
は第2図の枠体部の折り畳み状態を示す側面図で
ある。 1……枠体、1a……足部枠体、1b……胴部
枠体、1c……頭部枠体、2a……足部支持脚
体、2b……頭部支持脚体、2c……中間脚体、
3……三方継手、4……継手、5……支柱、6…
…支持棒、7……支柱、10……浴槽袋、11…
…主浴槽部、12……頭部浴槽部、13……フラ
ツプ、13a……係止テープ、14……係止テー
プ部。
2図は組立て式浴槽の枠体部の組立て状態を示す
斜視図、第3図は枠体への浴槽袋の固定方法を説
明する断面図、第4図a,b及びcは本考案の組
立て式浴槽の使用方法を説明する模式図、第5図
は第2図の枠体部の折り畳み状態を示す側面図で
ある。 1……枠体、1a……足部枠体、1b……胴部
枠体、1c……頭部枠体、2a……足部支持脚
体、2b……頭部支持脚体、2c……中間脚体、
3……三方継手、4……継手、5……支柱、6…
…支持棒、7……支柱、10……浴槽袋、11…
…主浴槽部、12……頭部浴槽部、13……フラ
ツプ、13a……係止テープ、14……係止テー
プ部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 人を横臥状態で収容し得る大きさを有し、浴槽
の上縁部を構成する枠体と、該枠体を一定の高さ
に支持するための足部支持脚体および頭部支持脚
体を少なくとも含む複数の脚体と、折り畳み可能
な非透水性シートからなり上記枠体に上縁部を適
宜支持させることにより横臥入浴型の浴槽を形成
する浴槽袋とを具備してなる組立て式浴槽におい
て、 枠体の長手方向の一対の辺の中途位置で左右に
延びる足部枠体と胴部枠体とを水平の展開姿勢と
直立する折畳姿勢に変位可能に枢着して下方に延
びる一対の中間脚体と、 上記胴部枠体の先端と、これに接して枠体の短
手方向に延びる略コ字状の頭部枠体と、両者の接
する部分で下方へ延びる頭部支持脚体とを三方継
手にそれぞれ枢着して、上記頭部支持脚体が胴部
枠体の上部に沿つて平行する折畳姿勢と胴部枠体
の延長方向に展開する展開姿勢とに変位可能と
し、頭部支持脚体が起立姿勢と胴部枠体の下部に
沿つて平行する折畳姿勢とに変位可能に連結して
おり、 上記頭部枠体を展開時に先端が展開時の胴部枠
体より高位置になるように保持する保持手段を設
け、 足部枠体の先端と、これに接して下方に延びる
足部支持脚体の上部とが足部側継手に枢着され
て、足部支持脚部を起立姿勢と上記足部枠体の下
部に沿つて平行する折畳姿勢に変位可能に連結し
ており、 非透水性シートが、頭部枠体に沿つて取り付け
られ底面を浅い中空位置に設定すると共に排水口
を有する頭部浴槽部と、足部枠体及び胴部枠体に
沿つて取り付けられ底面を設置位置と同じにした
深い主浴槽部とを連接して袋状に形成されてお
り、 それぞれの上縁部に第一の係止手段、これによ
り下方の外側周面に第二の係止手段が設けられて
いて、該上縁部を上記枠体に巻回した状態で第一
の係止手段を第二の係止手段に係止させることに
より、上記枠体に固定させるようにしたことを特
徴とする組立式浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987060863U JPH0433032Y2 (ja) | 1987-04-22 | 1987-04-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987060863U JPH0433032Y2 (ja) | 1987-04-22 | 1987-04-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63167988U JPS63167988U (ja) | 1988-11-01 |
JPH0433032Y2 true JPH0433032Y2 (ja) | 1992-08-07 |
Family
ID=30893664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987060863U Expired JPH0433032Y2 (ja) | 1987-04-22 | 1987-04-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0433032Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5756777U (ja) * | 1980-09-17 | 1982-04-02 | ||
JPS59108554A (ja) * | 1982-11-10 | 1984-06-23 | 佐藤 亮拿 | 携帯式自動加熱保温浴槽 |
-
1987
- 1987-04-22 JP JP1987060863U patent/JPH0433032Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5756777U (ja) * | 1980-09-17 | 1982-04-02 | ||
JPS59108554A (ja) * | 1982-11-10 | 1984-06-23 | 佐藤 亮拿 | 携帯式自動加熱保温浴槽 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63167988U (ja) | 1988-11-01 |
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