JP2581673Y2 - 簡易組立浴槽 - Google Patents
簡易組立浴槽Info
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- JP2581673Y2 JP2581673Y2 JP1618293U JP1618293U JP2581673Y2 JP 2581673 Y2 JP2581673 Y2 JP 2581673Y2 JP 1618293 U JP1618293 U JP 1618293U JP 1618293 U JP1618293 U JP 1618293U JP 2581673 Y2 JP2581673 Y2 JP 2581673Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- stand
- holding member
- simple assembling
- bathtub body
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- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は組立式の簡易浴槽に関
し、殊に脳血管障害等により肢体の不自由な患者に対
し、病院内はもとより家庭においても容易に介助入浴を
行なうことのできる組立式の簡易浴槽に関し、この簡易
浴槽は、そのコンパクト性や組立容易性を生かして、ア
ウトドア等においても利用することができる。
し、殊に脳血管障害等により肢体の不自由な患者に対
し、病院内はもとより家庭においても容易に介助入浴を
行なうことのできる組立式の簡易浴槽に関し、この簡易
浴槽は、そのコンパクト性や組立容易性を生かして、ア
ウトドア等においても利用することができる。
【0002】
【従来の技術】脳血管障害等を病む肢体の不自由な患者
を清潔に保つための入浴は本人にとってかけがえのない
喜びである反面、介助者にとっては非常な肉体的負担が
課せられる。それでも設備の整った病院等では介助入浴
専用の設備が設置されており、介助者の肉体的負担はか
なり軽減されている。しかしながらその様な専用設備は
非常に高価であったり、組立や取扱いが非常に煩雑で且
つ水回りの処理が面倒であり、或は広い取扱いスペース
を要するといった様々の問題があり、個人家庭等に設置
し得る様なものではない。そのため自宅あるいは小規模
な個人医院等で療養中の患者は、介助者によって濡れタ
オル等で身体を拭いてもらう程度であり、入浴を楽しむ
ことのできるのは恵まれた地域の循回入浴サービス車を
利用する程度にすぎない。また大規模な病院でも患者数
に対する入浴設備の数は非常に少なく、介助者の不足も
あって患者の希望する周期で入浴を楽しむことができる
訳ではない。
を清潔に保つための入浴は本人にとってかけがえのない
喜びである反面、介助者にとっては非常な肉体的負担が
課せられる。それでも設備の整った病院等では介助入浴
専用の設備が設置されており、介助者の肉体的負担はか
なり軽減されている。しかしながらその様な専用設備は
非常に高価であったり、組立や取扱いが非常に煩雑で且
つ水回りの処理が面倒であり、或は広い取扱いスペース
を要するといった様々の問題があり、個人家庭等に設置
し得る様なものではない。そのため自宅あるいは小規模
な個人医院等で療養中の患者は、介助者によって濡れタ
オル等で身体を拭いてもらう程度であり、入浴を楽しむ
ことのできるのは恵まれた地域の循回入浴サービス車を
利用する程度にすぎない。また大規模な病院でも患者数
に対する入浴設備の数は非常に少なく、介助者の不足も
あって患者の希望する周期で入浴を楽しむことができる
訳ではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、小規
模医院はもとより家庭においても比較的小さな経済的負
担で購入することができ、しかも取扱いが簡単でコンパ
クトに収納し得る様な簡易組立浴槽を提供しようとする
ものである。
情に着目してなされたものであって、その目的は、小規
模医院はもとより家庭においても比較的小さな経済的負
担で購入することができ、しかも取扱いが簡単でコンパ
クトに収納し得る様な簡易組立浴槽を提供しようとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本考案に係る簡易組立浴槽の構成は、複数の補
強リングによって補強された蛇腹状胴部を備え、且つ上
縁部に連結部材を取付けてなる伸縮自在型浴槽本体と、
上記連結部材との直接的または間接的連結具を介して上
記浴槽本体を任意の伸張状態で保持することのできる保
持部材とからなるところに要旨を有するものである。
のできた本考案に係る簡易組立浴槽の構成は、複数の補
強リングによって補強された蛇腹状胴部を備え、且つ上
縁部に連結部材を取付けてなる伸縮自在型浴槽本体と、
上記連結部材との直接的または間接的連結具を介して上
記浴槽本体を任意の伸張状態で保持することのできる保
持部材とからなるところに要旨を有するものである。
【0005】尚保持部材としては、構造物の壁面に固定
される一対の棒体からなるものと、折畳可能な衝立状ス
タンドタイプのものが挙げられる。このうち衝立状スタ
ンドタイプのものは、相対向する両側スタンド部材に高
さ方向複数段毎に係合部を備えたものとし、あるいは相
対向する両側スタンド部材の上縁に滑車を設け、該滑車
に掛け渡された紐の一端を浴槽本体の前記連結部材に連
結し、他端には前記係合部との係合片を取付けたものと
し、浴槽本体を上方への伸長および伸長長さの調節を容
易にしたものが好ましい。
される一対の棒体からなるものと、折畳可能な衝立状ス
タンドタイプのものが挙げられる。このうち衝立状スタ
ンドタイプのものは、相対向する両側スタンド部材に高
さ方向複数段毎に係合部を備えたものとし、あるいは相
対向する両側スタンド部材の上縁に滑車を設け、該滑車
に掛け渡された紐の一端を浴槽本体の前記連結部材に連
結し、他端には前記係合部との係合片を取付けたものと
し、浴槽本体を上方への伸長および伸長長さの調節を容
易にしたものが好ましい。
【0006】
【作用および実施例】本考案の簡易組立浴槽は、上記の
様に蛇腹状の伸縮型浴槽本体と該浴槽本体を伸長状態で
支持する支持部材とで構成されるものであり、その具体
的構成は以下に詳述する通りである。
様に蛇腹状の伸縮型浴槽本体と該浴槽本体を伸長状態で
支持する支持部材とで構成されるものであり、その具体
的構成は以下に詳述する通りである。
【0007】まず浴槽本体1は、図1(A)(伸長状態を示
す一部破断見取り図)及び図1(B)(短縮状態を示す見
取り図)に示す如く、非透水性で柔軟性の筒状耐水シー
ト材2の胴部上・下端部に補強リング3を埋込むと共に
その中間部にも複数本の補強リング3を埋設して蛇腹状
の伸縮可能な構成とする。そして上方部両側には後述す
る保持部材に連結される連結部材4を取付ける。
す一部破断見取り図)及び図1(B)(短縮状態を示す見
取り図)に示す如く、非透水性で柔軟性の筒状耐水シー
ト材2の胴部上・下端部に補強リング3を埋込むと共に
その中間部にも複数本の補強リング3を埋設して蛇腹状
の伸縮可能な構成とする。そして上方部両側には後述す
る保持部材に連結される連結部材4を取付ける。
【0008】筒状耐水シート材2の材質は、非透水性で
且つ柔軟性を有し且つ温水を装入した状態でその水圧に
耐える強度と耐水性を備えたものであればどの様なもの
でもよいが、最も一般的なのは帆布等の布材にポリエス
テル樹脂、ポリアミド系樹脂、軟質塩化ビニル系樹脂、
天然もしくは合成ゴムもしくはそれらの変性物などを含
浸して非透水性を与えたものである。
且つ柔軟性を有し且つ温水を装入した状態でその水圧に
耐える強度と耐水性を備えたものであればどの様なもの
でもよいが、最も一般的なのは帆布等の布材にポリエス
テル樹脂、ポリアミド系樹脂、軟質塩化ビニル系樹脂、
天然もしくは合成ゴムもしくはそれらの変性物などを含
浸して非透水性を与えたものである。
【0009】また補強リング3は筒状シート材2の耐圧
性を強化すると共に、蛇腹状に伸縮可能にするために設
けられるものであり、ステンレス鋼等の金属リングが最
も一般的であるが硬質樹脂あるいは繊維強化樹脂等で作
製したものであっても勿論かまわない。尚この補強リン
グ3は浴槽本体の形状を整える機能も備えており、真
円、楕円、長円、卵形等の補強リング3を使用すること
によって、浴槽本体の形状を任意に変えることができ
る。尚この浴槽本体1中には、後述する如く内部に患者
を座らせて温水を張り入浴させるものであり、浴槽本体
1をできるだけコンパクト化すると共に温水使用量を少
なくするうえで最も好ましいのは、真円形もしくは真円
に近い楕円もしくは長円形のものである。しかし設置場
所が許されるならば、患者が安楽椅子状の椅子に横にな
って入浴できる様な長円形とすることも勿論可能であ
る。
性を強化すると共に、蛇腹状に伸縮可能にするために設
けられるものであり、ステンレス鋼等の金属リングが最
も一般的であるが硬質樹脂あるいは繊維強化樹脂等で作
製したものであっても勿論かまわない。尚この補強リン
グ3は浴槽本体の形状を整える機能も備えており、真
円、楕円、長円、卵形等の補強リング3を使用すること
によって、浴槽本体の形状を任意に変えることができ
る。尚この浴槽本体1中には、後述する如く内部に患者
を座らせて温水を張り入浴させるものであり、浴槽本体
1をできるだけコンパクト化すると共に温水使用量を少
なくするうえで最も好ましいのは、真円形もしくは真円
に近い楕円もしくは長円形のものである。しかし設置場
所が許されるならば、患者が安楽椅子状の椅子に横にな
って入浴できる様な長円形とすることも勿論可能であ
る。
【0010】また連結具4の構造は、後記保持部材の連
結構造に対応して選定されるべきものであり、その種類
は一切制限されない。また図示例では、温水の吸・排水
を専用ポンプによって行なう構成(後記図7参照)とし
たが、排水用として開閉弁を介して排水ホースを設ける
ことも可能である。
結構造に対応して選定されるべきものであり、その種類
は一切制限されない。また図示例では、温水の吸・排水
を専用ポンプによって行なう構成(後記図7参照)とし
たが、排水用として開閉弁を介して排水ホースを設ける
ことも可能である。
【0011】次に図2は本考案における最も簡単な固定
タイプの保持部材を例示するものであり、構造物の壁B
に固定して突設された一対の棒体7a,7bをそのまま
保持部材とするものであって、浴槽本体1の上方部に取
付けた腕杆状の連結部材4,4を引掛けて該浴槽本体1
を伸長状態で保持できる様に構成されている。尚この様
な棒体7a,7bは壁Bに完全固定したものであっても
よいが、不使用時には壁B内に摺動退避できる様にした
り、あるいは上方に折曲げて壁側に退避できる様にして
おき、使用時にのみ突出させる様にしておくことは好ま
しい構成として推奨される。
タイプの保持部材を例示するものであり、構造物の壁B
に固定して突設された一対の棒体7a,7bをそのまま
保持部材とするものであって、浴槽本体1の上方部に取
付けた腕杆状の連結部材4,4を引掛けて該浴槽本体1
を伸長状態で保持できる様に構成されている。尚この様
な棒体7a,7bは壁Bに完全固定したものであっても
よいが、不使用時には壁B内に摺動退避できる様にした
り、あるいは上方に折曲げて壁側に退避できる様にして
おき、使用時にのみ突出させる様にしておくことは好ま
しい構成として推奨される。
【0012】図3は本考案で使用される保持部材の他の
例を示すものであり、持ち運びおよび収納可能な折畳タ
イプの衝立状スタンド型としたものである。即ち図3の
衝立状スタンド型保持部材8は、上面、底面および1つ
の側面が解放されたアングル状の折畳自在なものとして
構成されており、具体的には、背部スタンド部材8aと
一対の側部スタンド部材8b、8cとからなり、側部ス
タンド部材8b,8cはその背部側で背部スタンド8a
の両側に旋回可能に枢支されている。枢支部の構造は特
に限定されないが、その一例としてはたとえば図5にそ
の要部を示す如く側部スタンド部材8cにおける背部側
の支柱に枢支棒9を溶接固定すると共に、背部スタンド
部材8aにおける両側部側支柱には短管10を溶接固定
し、この短管10に枢支棒9を挿入した後、該枢支棒9の
頂部に設けた雌ねじ部にワッシャー11を介してねじ12止
めし、この部分で両側部スタンド部材8b,8cを背部
スタンド部材8aに対して旋回可能に枢支する方法であ
る。
例を示すものであり、持ち運びおよび収納可能な折畳タ
イプの衝立状スタンド型としたものである。即ち図3の
衝立状スタンド型保持部材8は、上面、底面および1つ
の側面が解放されたアングル状の折畳自在なものとして
構成されており、具体的には、背部スタンド部材8aと
一対の側部スタンド部材8b、8cとからなり、側部ス
タンド部材8b,8cはその背部側で背部スタンド8a
の両側に旋回可能に枢支されている。枢支部の構造は特
に限定されないが、その一例としてはたとえば図5にそ
の要部を示す如く側部スタンド部材8cにおける背部側
の支柱に枢支棒9を溶接固定すると共に、背部スタンド
部材8aにおける両側部側支柱には短管10を溶接固定
し、この短管10に枢支棒9を挿入した後、該枢支棒9の
頂部に設けた雌ねじ部にワッシャー11を介してねじ12止
めし、この部分で両側部スタンド部材8b,8cを背部
スタンド部材8aに対して旋回可能に枢支する方法であ
る。
【0013】この様な枢支構造としておけば、不使用時
は両側部スタンド部材8b,8cを夫々内側に折り畳ん
で、図6に略示する如くコンパクトな状態で収納するこ
とができる。尚図3の13は、1方端を蝶番により旋回可
能に接続した固定用バーを示し、両側部スタンド部材8
b,8cを開状態で固定するためのものであるが、勿論
固定手段はこの方法に限定されない。
は両側部スタンド部材8b,8cを夫々内側に折り畳ん
で、図6に略示する如くコンパクトな状態で収納するこ
とができる。尚図3の13は、1方端を蝶番により旋回可
能に接続した固定用バーを示し、両側部スタンド部材8
b,8cを開状態で固定するためのものであるが、勿論
固定手段はこの方法に限定されない。
【0014】この様な衝立状スタンドを前述の浴槽本体
1と組合せて使用する場合、図2に示した方法に準じ
て、浴槽本体1の頂部に設けた腕杆状の連結部材4,4
を両側部スタンド部材8b,8cの頂部バーに引掛けて
支持し、あるいは両側部スタンドの高さ方向に複数段の
係合部を設けておき、浴槽本体1に取付けた連結部材
4,4との係合位置を変えることによって浴槽本体1を
任意の高さ位置で保持し得る様にすることも可能である
が、介助者の負担を軽減すると共に入浴作業がよりスム
ーズに行なえる様にするには、図3に示した様な付帯機
構を設けておくのがよい。
1と組合せて使用する場合、図2に示した方法に準じ
て、浴槽本体1の頂部に設けた腕杆状の連結部材4,4
を両側部スタンド部材8b,8cの頂部バーに引掛けて
支持し、あるいは両側部スタンドの高さ方向に複数段の
係合部を設けておき、浴槽本体1に取付けた連結部材
4,4との係合位置を変えることによって浴槽本体1を
任意の高さ位置で保持し得る様にすることも可能である
が、介助者の負担を軽減すると共に入浴作業がよりスム
ーズに行なえる様にするには、図3に示した様な付帯機
構を設けておくのがよい。
【0015】即ち図3では両側部スタンド部材8b,8
cにおける頂部バーの上部に滑車14,14を固定してお
き、一方端に連結フック15、他方端に係合フック16を夫
々取付けた紐体17を滑車14,14に張架し、後述する如く
浴槽本体1を引き上げる構成としている。そして両側部
スタンド部材8b,8cの先端部バーには、図示する如
く高さ方向に適当な間隔で複数段の係合片18,18…が設
けられており、係合フック16の係合位置を変えることに
よって以下に示す如く浴槽本体1の引上げ高さを任意に
変更できる構成としている。尚、係合片18,18 の形状、
構造は係合フック16の形状、構造に応じて任意に変え
ることができ、またその取付け位置も図示した位置に限
られるわけではなく、衝立状スタンドの形状、構造ある
いは取扱い性などを考慮して自由に変更することができ
る。
cにおける頂部バーの上部に滑車14,14を固定してお
き、一方端に連結フック15、他方端に係合フック16を夫
々取付けた紐体17を滑車14,14に張架し、後述する如く
浴槽本体1を引き上げる構成としている。そして両側部
スタンド部材8b,8cの先端部バーには、図示する如
く高さ方向に適当な間隔で複数段の係合片18,18…が設
けられており、係合フック16の係合位置を変えることに
よって以下に示す如く浴槽本体1の引上げ高さを任意に
変更できる構成としている。尚、係合片18,18 の形状、
構造は係合フック16の形状、構造に応じて任意に変え
ることができ、またその取付け位置も図示した位置に限
られるわけではなく、衝立状スタンドの形状、構造ある
いは取扱い性などを考慮して自由に変更することができ
る。
【0016】尚図3の例では、紐体17を滑車14,14 に張
架して浴槽本体1を吊す様に構成したが、例えば図4
(スタンド部材の他の例を示す側面説明図)に示す如
く、滑車14' を更に1個(若しくは2個以上)追加し、
これらに紐体17を張架することによって、紐体17の昇降
ストロークを稼ぐことも可能である。
架して浴槽本体1を吊す様に構成したが、例えば図4
(スタンド部材の他の例を示す側面説明図)に示す如
く、滑車14' を更に1個(若しくは2個以上)追加し、
これらに紐体17を張架することによって、紐体17の昇降
ストロークを稼ぐことも可能である。
【0017】介助入浴を行なうに当たっては、給・排水
の可能な部屋、たとえば浴室のバスタブ横の洗い場等に
衝立状スタンドを持ち込んで両側部スタンド部材8b,
8cを開いて固定し、その内部に蛇腹状の浴槽本体1を
短縮した状態で配置した後、浴槽本体1内に椅子19を載
置する(図7参照:但しこの図では浴槽本体1を若干引
き上げた状態を示しているが、この時点では浴槽本体1
は全く引き上げていない)。尚この前・後任意の時期
に、両側部スタンド部材8b,8cに張架された紐体17
先端のフック15を浴槽本体1の連結部材4,4に連結す
る。
の可能な部屋、たとえば浴室のバスタブ横の洗い場等に
衝立状スタンドを持ち込んで両側部スタンド部材8b,
8cを開いて固定し、その内部に蛇腹状の浴槽本体1を
短縮した状態で配置した後、浴槽本体1内に椅子19を載
置する(図7参照:但しこの図では浴槽本体1を若干引
き上げた状態を示しているが、この時点では浴槽本体1
は全く引き上げていない)。尚この前・後任意の時期
に、両側部スタンド部材8b,8cに張架された紐体17
先端のフック15を浴槽本体1の連結部材4,4に連結す
る。
【0018】そして椅子19に患者を座らせ、洗剤により
身体を洗いシャワー等で洗い流した後、紐体17を引いて
浴槽本体1を上方に引き伸ばし、患者の座高に応じた適
当な高さ位置で係合フック16を係合片18に固定する。そ
して給水ポンプ20によって隣りのバスタブ内から浴槽本
体1内へ給湯する。尚給湯はバスタブへの給湯器そのま
ま利用することもできるが、給湯を可及的的すみやかに
行なうには、上記の様にバスタブ内に予め湯を溜めてお
き、高速給湯の可能なポンプ20を用いて給湯するのが
よい。
身体を洗いシャワー等で洗い流した後、紐体17を引いて
浴槽本体1を上方に引き伸ばし、患者の座高に応じた適
当な高さ位置で係合フック16を係合片18に固定する。そ
して給水ポンプ20によって隣りのバスタブ内から浴槽本
体1内へ給湯する。尚給湯はバスタブへの給湯器そのま
ま利用することもできるが、給湯を可及的的すみやかに
行なうには、上記の様にバスタブ内に予め湯を溜めてお
き、高速給湯の可能なポンプ20を用いて給湯するのが
よい。
【0019】入浴が終わった後は、給湯ポンプ12を浴槽
本体1内に移し替えて作動させることにより排水し、係
合フック16を係合片18から外して浴槽本体1を自重で下
方に降下・短縮させた後、患者の身体を拭いて作業を完
了する。
本体1内に移し替えて作動させることにより排水し、係
合フック16を係合片18から外して浴槽本体1を自重で下
方に降下・短縮させた後、患者の身体を拭いて作業を完
了する。
【0020】作業完了後は、連結フック15を連結部材4
から外し、椅子16および浴槽本体1を取り出した後、衝
立状スタンドの両側部スタンド部材8b,8cを内側に
折り畳めばよい。尚浴槽本体1はそのままで風乾させて
もよいが、該本体1の底部に吊下げ用のフックを取付け
ておき、該本体を逆さにして吊下げることができる様に
しておけば乾燥が容易となり、浴槽本体1を常時清潔に
保つことができるので好ましい。
から外し、椅子16および浴槽本体1を取り出した後、衝
立状スタンドの両側部スタンド部材8b,8cを内側に
折り畳めばよい。尚浴槽本体1はそのままで風乾させて
もよいが、該本体1の底部に吊下げ用のフックを取付け
ておき、該本体を逆さにして吊下げることができる様に
しておけば乾燥が容易となり、浴槽本体1を常時清潔に
保つことができるので好ましい。
【0021】
【考案の効果】本考案は以上の様に構成されており、簡
単且つコンパクトな組立構造で取扱いも容易であり、し
かも従来の介助入浴設備に比べて非常に安価に提供する
ことができるので、小規模な個人医院はもとより個々の
家庭にも少ない負担で購入することができる。また衝立
状スタンドからなる折畳タイプの保持部材と組合せた浴
槽はコンパクトに納めることができるので、アウトドア
等で使用される可搬性の簡易組立浴槽としても活用する
ことができる。
単且つコンパクトな組立構造で取扱いも容易であり、し
かも従来の介助入浴設備に比べて非常に安価に提供する
ことができるので、小規模な個人医院はもとより個々の
家庭にも少ない負担で購入することができる。また衝立
状スタンドからなる折畳タイプの保持部材と組合せた浴
槽はコンパクトに納めることができるので、アウトドア
等で使用される可搬性の簡易組立浴槽としても活用する
ことができる。
【図1】本考案で使用される浴槽本体の伸・縮状態を示
す見取り図である。
す見取り図である。
【図2】壁に固定型の保持部材と浴槽本体を組合せた使
用状態を示す見取り図である。
用状態を示す見取り図である。
【図3】衝立状スタンド型の折畳式保持部材を例示する
見取り図である。
見取り図である。
【図4】衝立状スタンド型の折畳式保持部材における紐
体の他の張架例を示す説明図である。
体の他の張架例を示す説明図である。
【図5】折畳式保持部材における背部スタンド部材と側
部スタンド部材の枢支構造を例示する要部説明図であ
る。
部スタンド部材の枢支構造を例示する要部説明図であ
る。
【図6】折畳式衝立状スタンドの折畳み状態を示す概略
見取り図である。
見取り図である。
【図7】本考案に係る簡易組立浴槽の使用状況を示す概
略説明図である。
略説明図である。
1 浴槽本体 2 筒状耐水シート材 3 補強リング 4 連結部材 7a,7b 棒体 8 衝立状スタンド型保持部材 8a 背部スタンド部材 8b,8c 側部スタンド部材 15 連結フック 16 係合フック 17 紐体 18 係合片 19 椅子 20 給水ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 3/06 A61H 33/00 310
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の補強リングによって補強された蛇
腹状胴部を備え、且つ上縁部に連結部材を取付けてなる
伸縮自在型浴槽本体と、上記連結部材との直接的または
間接的連結具を介して上記浴槽本体を任意の伸張状態で
保持することのできる保持部材とからなるものであるこ
とを特徴とする簡易組立浴槽。 - 【請求項2】 保持部材が、構造体の壁面に固定された
一対の棒体である請求項1記載の簡易組立浴槽。 - 【請求項3】 保持部材が、上面、底面および1つの側
面が解放された折畳自在の衝立状スタンドである請求項
1記載の簡易組立浴槽。 - 【請求項4】 衝立状スタンドの相対向する両側スタン
ド部材に、高さ方向複数段毎に係合部を備えたものであ
る請求項3記載の簡易組立浴槽。 - 【請求項5】 衝立状スタンドの相対向する両側スタン
ド部材上縁に滑車を設け、該滑車に掛け渡された紐の一
端を浴槽本体の前記連結部材に連結し、他端には前記係
合部との係合片を取付けたものである請求項4記載の簡
易組立浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1618293U JP2581673Y2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 簡易組立浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1618293U JP2581673Y2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 簡易組立浴槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0675288U JPH0675288U (ja) | 1994-10-25 |
JP2581673Y2 true JP2581673Y2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=11909380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1618293U Expired - Lifetime JP2581673Y2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 簡易組立浴槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581673Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002200134A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Kimura Giken:Kk | 入浴装置 |
JP4156011B2 (ja) * | 2007-07-11 | 2008-09-24 | 有限会社ハッピーライフクローバー | 簡易風呂及びその組み立て方法 |
KR101652302B1 (ko) * | 2015-01-14 | 2016-08-30 | 한양대학교 산학협력단 | 친환경 여과식 호소 정화장치 |
JP6140866B1 (ja) * | 2016-04-29 | 2017-05-31 | 忠義 中村 | 温浴運動浴槽 |
KR102028566B1 (ko) * | 2018-01-11 | 2019-11-04 | 송금섭 | 다목적 목욕장치 |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP1618293U patent/JP2581673Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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