JPH04327954A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH04327954A
JPH04327954A JP3097034A JP9703491A JPH04327954A JP H04327954 A JPH04327954 A JP H04327954A JP 3097034 A JP3097034 A JP 3097034A JP 9703491 A JP9703491 A JP 9703491A JP H04327954 A JPH04327954 A JP H04327954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
transfer medium
ink
sheet
thermal head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3097034A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ikeda
浩二 池田
Noboru Katakabe
昇 片伯部
Atsushi Sogami
淳 曽我美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3097034A priority Critical patent/JPH04327954A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、FAX、プリン
タ等に用いられる記録装置に関するものであり、詳しく
は、一度中間転写媒体に像を形成し、それから記録紙に
像を圧接転写するという再転写型の記録装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、再転写型の記録方法については、
様々な方法が提案されている。例えば、特開昭59−1
6932号公報に示されている物では図7のような構成
になっていた。以下、この再転写型の記録装置について
図面を参照しながら説明する。105はインクシートで
あり、ポリエチレンテレフタレート等の基材上に厚さ0
.1μm以上10μm以下の熱溶融性インク106を形
成したものである。108はサーマルヘッドで、その先
端部には通電により発熱する発熱素子109が列状に配
置されており、インクシート105の熱溶融性インク1
06を選択的に加熱する。101は中間転写ドラムであ
り、その表面には、柔軟性をもつフッソ樹脂、ポリイミ
ド、ポリエステル等からなる中間転写媒体102が形成
されている。111は転写ローラであり、バネ等で記録
紙112を介して中間転写媒体102に押圧されるよう
になっている。また、113は中間転写媒体102に形
成されたインク像である。さらに、122はクリーニン
グベルトであり、123はクリーニングベルト122を
中間転写媒体102に押圧するための押えローラである
。次に、この従来の装置での動作について説明する。 まず、インクシート105上の熱溶融性インク106は
記録ヘッド108により選択的に加熱溶融され、中間転
写媒体102の像形成面に像形成される。次に、記録紙
112は、搬送手段(図示せず)により中間転写媒体1
02と転写ローラ111とで形成するニップ内まで搬送
され、このニップ内を通過する間に、インク像113が
記録紙112に転写される。また、記録紙112に転写
されずに中間転写媒体102上に残ったインク像114
はクリーニングベルト122により除去される。この時
、中間転写媒体102の像形成面は柔軟なフッソ樹脂等
で形成されているため、記録紙112の表面の凹凸に倣
うことが出来、中間転写媒体102の像形成面上のイン
ク像113が記録紙112に十分接触することになり、
ボイドが少なく鮮明で、かつ、定着性の良好な画像が得
られる可能性がある。また、中間転写媒体102の像形
成面にシリコーンゴムを使用するという方法もいくつか
提案されている。(USP3554836,小笠原他:
“トナー画像の粘着溶融転写”、第4回ノンインパクト
プリンティング技術シンポジウム論文)シリコーンゴム
には他の材料には見られない特殊な表面新和性を示し、
熱溶融性インク106との離形成が非常に良好であるた
め、中間転写媒体102の像形成面にシリコーンゴムを
使用すると、中間転写媒体102上のインク像113が
高効率で記録紙112に転写する。したがって、ボイド
が少なく鮮明で、かつ、定着性の良好な画像が得られる
ことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、中間転写媒体の像形成面がシリコーンゴ
ムでない場合は、記録紙に転写されずに残ったインクの
クリーニング手段が必ず必要になり、また、像形成面が
シリコーンゴムであっても、非常に凹凸のある記録紙を
使用した場合や、トラブル等でインク像が記録紙に全量
転写されなかった場合には、クリーニング手段が必要と
なる。さらに、従来の技術でのクリーニング手段では、
装置の構成が複雑になるとともに高価な物となっていた
【0004】本発明は上記問題点に鑑み、特別なクリー
ニング手段を不要とし、構成が簡単で安価であり、さら
に、確実なクリーニングを行うことの出来る記録装置を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の記録装置は、記録時よりクリーニング時の
ほうが、インクシートの中間転写媒体からの剥離張力を
小さくなるようにし、中間転写媒体の像形成面に残留し
たインクをインクシート上に除去する構成を備えたもの
である。
【0006】また、記録時よりクリーニング時の方が、
サーマルヘッドの発熱位置からインクシートの中間転写
媒体との剥離位置までの距離(以下剥離距離と記す)が
長くなるようにサーマルヘッドの中間転写媒体に対する
位置を変え、中間転写媒体の像形成面に残留したインク
をインクシート上に除去する構成を備えたものである。
【0007】また、転写手段に転写ローラを使用し、転
写ローラを記録紙を介さず直接中間転写媒体の像形成面
に押圧し、像形成面に残留したインクを転写ローラ上に
除去する構成を備えたものである。
【0008】また、クリーニング動作時に、中間転写媒
体の像形成面の走行速度とインクシートの走行速度とに
相対速度をもたせる構成を備えたものである。
【0009】また、クリーニング動作時に、中間転写媒
体の像形成面の走行速度とインクシートの走行速度とに
相対速度をもたせ、且つ、インクシートを中間転写媒体
に押圧するシート圧接手段と、インクシートを介してシ
ート圧接手段を中間転写媒体に間欠的に押圧する間欠押
圧手段を備え、クリーニング動作時は、インクシートを
介してシート圧接手段を中間転写媒体に間欠的に押圧す
る構成を備えたものである。
【0010】また、インクシートを介してサーマルヘッ
ドを中間転写媒体に間欠的に押圧するヘッド間欠押圧手
段を備え、シートを介してサーマルヘッドを中間転写媒
体に間欠的に圧接し、残留インクをインクシート上に付
着させることで中間転写媒体をクリーニングする構成を
備えたものである。
【0011】また、中間転写媒体を間欠的に走行させる
中間転写媒体間欠走行手段を備え、クリーニング動作時
は、間欠押圧手段によるシート圧接手段の間欠的な押圧
に対応させて、中間転写媒体間欠走行手段により中間転
写媒体を間欠的に走行させる構成を備えたものである。
【0012】また、サーマルヘッドによる中間転写媒体
上へのインク像の形成と、中間転写媒体上に残留したイ
ンクのインクシート上への除去を同時に行う記録・同時
クリーニング時と、記録・同時クリーニング以外の記録
時とで、サーマルヘッドの中間転写媒体への押圧力を切
り替える構成を備えたものである。
【0013】また、サーマルヘッドによる中間転写媒体
上へのインク像の形成と、中間転写媒体上に残留したイ
ンクのインクシート上への除去を同時に行う記録・同時
クリーニング時と、記録・同時クリーニング以外の記録
時とで、サーマルヘッドの保温温度を切り替える構成を
備えたものである。
【0014】
【作用】本発明は上記のように、記録時よりクリーニン
グ時のほうが、インクシートの中間転写媒体からの剥離
張力が小さくなるようにし、中間転写媒体上に残留した
インクをインクシート上に除去する構成を備えたことに
より、クリーニング時はインクシートの剥離張力が小さ
いため、剥離距離が長くなり、インクシートと中間転写
媒体との接触量も多くなる。そのため、中間転写媒体上
の残留インクのクリーニングが確実に行え、また、何等
特別なクリーニング手段を必要としないため、構成の簡
単な安価な記録装置を提供するものである。
【0015】また、記録時よりクリーニング時の方が、
剥離距離が長くなるようにサーマルヘッドの中間転写媒
体に対する位置を変え、中間転写媒体の像形成面に残留
したインクをインクシート上に除去する構成を備えたこ
とにより、クリーニング時、サーマルヘッドに通電し、
クリーニングに使用するインクシート上のインク層及び
中間転写媒体上の残留インクを加熱し、インクシート上
に残留インクを除去する場合、サーマルヘッドの発熱量
が多い場合でも、剥離距離が長いため、インクシート上
のインク層が剥離位置では冷却されるため中間転写媒体
にインクが転写されることがなくなる。したがって、中
間転写媒体の残留インクのクリーニングを何等特別な手
段を備えることなく、確実に行える記録装置を提供する
ものである。
【0016】また、転写手段に転写ローラを使用し、転
写ローラを記録紙を介さず直接中間転写媒体の像形成面
に押圧し、像形成面に残留したインクを除去する構成を
備えたことにより、何等特別な手段を備えることなく中
間転写媒体上の残留インクをクリーニングする事が出来
るため、構成の簡単で安価な記録装置を提供するもので
ある。
【0017】また、クリーニング時に、中間転写媒体の
像形成面の走行速度とインクシートの走行速度とに相対
速度をもたせ、像形成面の走行速度よりも、イクシート
の走行速度を遅くすることにより、クリーニングに必要
なインクシートの量を減少させることが出来るため、安
価な記録装置を提供するものである。
【0018】また、クリーニング動作時に、シート圧接
手段をインクシートを介して中間転写媒体に間欠的に押
圧する事により、インクシートの走行速度を中間転写媒
体の像形成性面の走行速度よりも安定して遅く走行させ
、且つ、シート圧接手段の中間転写媒体への押圧力を高
く設定できることにより、クリーニングに必要なインク
シートの量を減少させたまま、確実なクリーニングを行
なうことの出来る記録装置を提供するものである。
【0019】また、クリーニング動作時、インクシート
を介してサーマルヘッドを中間転写媒体に間欠的に押圧
し、クリーニング動作時のサーマルヘッドの中間転写媒
体に対する押圧力高く出来ることにより、確実なクリー
ニングが出来る記録装置を提供するものである。
【0020】また、クリーニング動作時、シート圧接手
段、またはサーマルヘッドがシート圧接手段を兼ねる場
合はこのサーマルヘッドの間欠的な押圧に対応させて、
中間転写媒体を間欠的に走行させることにより、安定且
つ確実なクリーニングを行なうことの出来る記録装置を
提供するものである。
【0021】また、サーマルヘッドによる中間転写媒体
の像形成面上へのインク像の形成と、中間転写媒体の像
形成面上に残留したインクのインクシート上への除去を
同時に行う記録・同時クリーニング時と、記録同時クリ
ーニング以外の記録時とで、サーマルヘッドの中間転写
媒体への押圧力を切り替える構成を備えたことにより、
記録・同時クリーニング時はサーマルヘッドの押圧力を
大きくすることができ、確実なクリーニングを行うこと
が出来る記録装置を提供するものである。
【0022】また、サーマルヘッドによる中間転写媒体
の像形成面上へのインク像の形成と、中間転写媒体の像
形成面上に残留したインクのインクシート上への除去を
同時に行う記録・同時クリーニング時と、記録同時クリ
ーニング以外の記録時とで、サーマルヘッドの保温温度
を切り替える構成を備えたことにより、記録・同時クリ
ーニング時のサーマルヘツドの温度を高くし、中間転写
媒体上の残留インクとインクシートとの接触時の残留イ
ンク温度を高くすることにより、残留インクとインクシ
ートとの付着力を高くすることが出来る。このようにし
て、確実なクリーニングを行うことの出来る記録装置を
提供するものである。
【0023】
【実施例】以下本発明の第1の実施例の記録装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施例における記録
装置の概略構成図である。図1において、1は中間転写
ドラムであり、その表面にはシリコーンゴムからなる中
間転写媒体2が設けられている。中間転写媒体2のゴム
硬度は10〜60度、ゴム膜厚は0.1〜3mmが望ま
しいが、本実施例においては、ゴム硬度30度、ゴム膜
厚0.5mmを用いている。3はハロゲンランプであり
、中間転写媒体2の像形成面を所望の温度に加熱保温す
るための加熱保温手段であり、4は中間転写媒体2の表
面温度を検出するためのサーミスタである。5はインク
シートであり、インクシート5の表面には熱により溶融
または軟化する熱溶融性インク6が塗布されており、イ
ンクシート5の中間転写媒体2からの剥離張力を切り変
えることが出来るシート走行手段7により走行する。 8はサーマルヘッドで、その先端部には通電により発熱
する発熱素子9が列状に配置されており、ヘッド位置切
り替え手段10により中間転写媒体2に対する押圧位置
を切り替える事が出来るように支持されている。11は
転写ローラであり、記録紙12を中間転写媒体2に所望
の圧力で押圧するような構成になっている。
【0025】次に本実施例の記録装置の動作について説
明する。図1において、サーミスタ4は中間転写媒体2
の温度を検出し、検出された温度にしたがって図示なき
温度制御手段によりハロゲンランプ3のON・OFFを
行い、中間転写媒体2を所望の温度に加熱保温している
。中間転写媒体2の保温温度は使用する熱溶融性インク
6の特性、中間転写媒体2の材質等により適正な温度は
異なるが、本実施例では、70℃に保温されている。 サーマルヘッド8は、インクシート5を介して中間転写
ドラム1に圧接されている。この状態で中間転写ドラム
1を図示の矢印A方向に回転させるとともに、インクシ
ート5を中間転写媒体2との相対速度がゼロになるよう
に図示の矢印B方向へ移動させる。この時、図示しない
制御装置よりサーマルヘッド8に駆動信号が与えられ、
画像パターンに応じてサーマルヘッド8の先端部にある
発熱素子9が発熱する。インクシート5はサーマルヘッ
ド8による記録後、直ちに中間転写媒体2から剥離され
る様な構成になっている。これにより、サーマルヘッド
8により加熱された熱溶融性インク6が低粘度状態のま
ま、インクシート5が中間転写媒体2から剥離され、熱
溶融性インク6が中間転写媒体2に記録される。
【0026】図2は熱溶融性インク6が中間転写媒体2
に記録される状態を示す部分拡大図である。ここで中間
転写媒体2は熱溶融性インク6との接着力が弱いシリコ
ーンゴムで構成されているが、熱溶融性インク6の低粘
度状態においては、熱溶融性インク6の機械的強度が、
中間転写媒体2と熱溶融性インク6との接着力よりも弱
くなるとともに熱溶融性インク6とインクシート5の基
材との接着力よりも弱くなり、また熱溶融性インク6の
固化状態においては中間転写媒体2と熱溶融性インク6
との接着力が、熱溶融性インク6の機械的強度よりも弱
くなるとともに熱溶融性インク6とインクシート5の基
材との接着力よりも弱くなるような関係となるようそれ
ぞれの材料が選択されている。したがって、中間転写媒
体2とインクシート5との離間時には熱溶融性インク6
は低粘度状態にあるため、加熱された部分の熱溶融性イ
ンク6は厚さ方向で分断して、図2に示すように中間転
写媒体2とインクシート5に分かれて記録される。ここ
で、インクシート5は、熱溶融性インク6が低粘度状態
で剥離されることが必要であり、剥離距離L1が短い事
が重要となる。そして、中間転写媒体2上に記録された
インク像13は中間転写媒体2上に保持されたまま図1
の図示A方向へ順次移動される。上記のような動作によ
り中間転写媒体2上へのインク像13の記録が行なわれ
る。
【0027】次に、上記のように形成されたインク像1
3の記録紙12への転写動作について図1を参照して説
明する。中間転写媒体2上に記録されたインク像13は
、記録後、押圧ローラ11と接触する位置まで移動され
る。ここで、図示しない紙送り手段により送られた記録
紙12は、押圧ローラ11により中間転写媒体2に押圧
され、中間転写媒体2上のインク像13は記録紙12に
転写される。この時、中間転写媒体2はインク像13が
付着性を生ずる温度に加熱保温されているおり、また、
中間転写媒体2は優れた離型性と柔軟性を兼ね備えたシ
リコーンゴムで形成されているため、中間転写媒体2に
記録紙12を押圧した場合、記録紙12の凹凸に中間転
写媒体2上のインク像13が十分に倣い中間転写媒体2
上のインク像13が記録紙12にほぼ全量転写させるこ
とが出来る。以上のようにして、表面平滑度の低い記録
紙12に対してもボイドの無い鮮明な画像が得られるこ
とになる。
【0028】上述したように、中間転写媒体2上のイン
ク像13の記録紙12への転写後には、中間転写媒体2
上にはインク像13は残らないが、記録紙12の表面粗
さが非常に粗い場合には、インク像13が記録紙12の
凹凸に十分倣うことができず、中間転写媒体2上のイン
ク像13を記録紙12に全量転写せずに中間転写媒体2
上に残留する場合がある。また、紙詰まり等のトラブル
時にも中間転写媒体2上にインク像13が残留する場合
がある。この様な場合には、中間転写媒体2上の残留イ
ンク14をクリーニングする必要があり、以下、中間転
写媒体2の残留インク14をクリーニングするクリーニ
ング動作について図1を用いて説明する。
【0029】中間転写媒体2上に残った残留インク14
は中間転写媒体2の図示A方向の回転とともにインクシ
ート5と中間転写媒体2との接触位置まで運ばれ、この
接触位置で残留インク14は、サーマルヘッド8による
押圧力を受けながらインクシート5と接触する。中間転
写媒体2は残留インク14が付着力を生じる温度に保温
されているため、サーマルヘッド8より押圧力を受けな
がらインクシート5と接触した残留インク14はインク
シート5に再溶融して転写する。この様にして、中間転
写媒体2上の残留インク14はクリーニングされること
になる。また、クリーニング時、中間転写媒体2上にイ
ンク像13を記録しない程度にサーマルヘッド8に通電
し、インクシート5及び残留インク14を加熱し、残留
インク14とインクシート5との付着力を増し、残留イ
ンク14をインクシート5にクリーニングし易くする事
も有効である。以上のように、特別なクリーニング手段
を設ける事なく中間転写媒体2上の残留インク14をク
リーニングする事が出来る。
【0030】次に、クリーニング時、シート走行手段7
によりインクシート5の中間転写媒体2からの剥離張力
を変えた場合について、図3を参照しながら説明する。 図3は図1に対しインクシート5の剥離張力低下させた
場合の記録装置の構成概念図である。インクシート5の
中間転写媒体2からの剥離張力を低下させた場合は、図
3のように、インクシート5がサーマルヘッド8により
中間転写媒体2に押圧された後も、インクシート5がす
ぐに中間転写媒体2から剥離しなくなり、剥離距離が長
くなる。中間転写媒体2上に残った残留インク14のク
リーニング時は、この剥離距離が長い方がインクシート
5が中間転写媒体2により加熱され、残留インク14と
インクシート5との付着力が高くなり、残留インク14
をインクシート5に除去し易くなる。また、サーマルヘ
ッド8に通電してクリーニングを行なう場合には、剥離
距離が長い方が、中間転写媒体2にインク像13を記録
せずにクリーニングを行える電力が大きくなる。サーマ
ルヘッド8に通電する電力が大きいと発熱量が大きくな
り、クリーニング時のインクシート5の温度を高くする
ことが出来、残留インク14とインクシート5との付着
力を大きくすることが出来、残留インク14をインクシ
ート5に除去し易くなる。
【0031】以上のように、クリーニング時にインクシ
ートの中間転写媒体からの剥離張力を低下させ、剥離距
離を長くする構成を備えることにより、記録紙に転写さ
れずに中間転写媒体上に残った残留インクのクリーニン
グを確実に行なう事が出来る。
【0032】次に、クリーニング時、ヘッド位置切り替
え手段10により中間転写媒体2に対する押圧位置を切
り変えた場合について、図4を参照しながら説明する。
【0033】図4は、クリーニング時、サーマルヘッド
8がインクシート5を介して中間転写媒体2押圧される
状態を示す部分拡大図である。クリーニング時、このよ
うにサーマルヘッド8の中間転写媒体2に対する押圧位
置を変えると、図2の剥離距離L1に対し剥離距離L2
はL2>L1となる。ここで、サーマルヘッド8に通電
してクリーニングを行なう場合には、剥離距離が長い方
が、中間転写媒体2にインク像13を記録せずにクリー
ニングを行える電力が大きくなる。サーマルヘッド5に
通電する電力が大きいと発熱量が大きくなり、それによ
って、クリーニング時のインクシート5の温度を高くす
ることが出来、残留インク14とインクシート5との付
着力を大きくすることが出来、残留インク14をインク
シート5に除去し易くなる。
【0034】以上のように、クリーニング時、ヘッド位
置切り替え手段により中間転写媒体に対する押圧位置を
切り変え、剥離距離を長くする構成を備えたことにより
、記録紙に転写されずに中間転写媒体上に残った残留イ
ンクのクリーニングを確実に行なう事が出来る。
【0035】次に、クリーニング時、転写ローラ11を
記録紙12を介さずに中間転写媒体2に押圧する場合に
ついて図1を参照しながら動作を説明する。記録紙12
に転写されずに中間転写媒体2上に残った残留インク1
4は中間転写媒体2の図示A方向の回転とともにインク
シート5と中間転写媒体2との接触位置まで運ばれ、さ
らに中間転写媒体2の回転と共にインク像13が記録紙
12に転写される転写位置まで運ばれる。ここで転写ロ
ーラ11を記録紙12を介さず中間転写媒体2に押圧す
ると、中間転写媒体2上の残留インク14は転写ローラ
11に除去されることになる。また、中間転写媒体2は
シリコーンゴムで出来ているため、中間転写媒体2上へ
のインク像13の記録、中間転写媒体2上のインク像1
3の記録紙12への転写を繰り返した場合、熱溶融性イ
ンク6の主要成分であるワックスがこのシリコーンゴム
内に入り込み易い。こうした場合、装置の起動時には、
中間転写媒体2の像形成面をワックスが固化した状態で
覆う現象が起こる。この場合、装置の起動時のある一定
時間、中間転写媒体2に転写ローラ11を記録紙12を
介さず押圧すると、転写ローラ11上にワックスを除去
することが出来る。なお、必要に応じて、転写ローラ1
1で除去したインクおよびワックスを、転写ローラ11
から除去する手段を備えても良い。
【0036】以上のように、クリーニング時、転写ロー
ラを記録紙を介さずに中間転写媒体に押圧し、記録紙に
転写されずに中間転写媒体上に残った残留インクを転写
ローラに除去する構成を備えたことにより、何等特別な
手段を備えることなく中間転写媒体上の残留インクをク
リーニングする事が出来るため、構成の簡単で安価な記
録装置を提供する事が出来る。
【0037】以下本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。図5は本発明の第2の実施例を
示す記録装置の概略構成図である。図5において、1は
中間転写ドラムであり、その表面にはシリコーンゴムか
らなる中間転写媒体2が設けられており、中間転写媒体
間欠走行手段15により間欠的に回転可能になっている
。8はサーマルヘッドであり、その先端部には通電によ
り発熱する発熱素子9が列状に配置されている。5はイ
ンクシートであり、インクシート5の表面には熱により
溶融または軟化する熱溶融性インク6が塗布されており
、インクシート5の巻取り速度を切り変えることが出来
るシート巻取り速度切り替え手段16により走行する。 3はハロゲンランプであり、中間転写媒体2の像形成面
を所望の温度に加熱保温するための加熱保温手段であり
、4は中間転写媒体2の表面温度を検出するためのサー
ミスタである。11は転写ローラであり、記録紙を中間
転写媒体2に所望の圧力で押圧する。17はシート圧接
手段であり間欠押圧手段18によりインクシート5を介
して中間転写媒体2に間欠的に離接可能に支持された構
成になっている。
【0038】次に本実施例の記録装置の動作について説
明する。中間転写媒体2にインク像を記録し、このイン
ク像を記録紙に転写するまでは第1の実施例の動作と同
様である。ただし、中間転写媒体2へのインク像の記録
時はシート圧接手段17は波線の位置にある。また、第
1の実施例と同様に、記録紙の表面粗さが非常に粗い場
合、また、紙詰まり等のトラブル時には、中間転写媒体
2上に残留インク14が残る。この様な場合には、中間
転写媒体2上の残留インク14をクリーニングする必要
があり、以下、中間転写媒体2の残留インク14をクリ
ーニングするクリーニング動作について図5を用いて説
明する。
【0039】図5において、クリーンング動作時は、シ
ート圧接手段17は実線の位置に移動し、インクシート
5を介して中間転写媒体2に押圧される。中間転写媒体
2上の残留インク14は中間転写媒体2の図示A方向の
回転とともにインクシート5と中間転写媒体2との接触
位置まで運ばれ、この接触位置で、残留インク14は、
シート圧接手段17による押圧力を受けながらインクシ
ート5と接触する。ここで、シート巻取り速度切り替え
手段16により、インクシート5の走行速度が、中間転
写媒体2の像形成性面の走行速度よりも遅くなるように
インクシート5を走行させる。中間転写媒体2は残留イ
ンク14が付着力を生じる温度に保温されているため、
シート圧接手段17より押圧力を受けながらインクシー
ト5と接触した残留インク14はインクシート5に転写
する。この様に、中間転写媒体2上の残留インク14は
クリーニングされることになる。なお、シート圧接手段
17にサーマルヘッド8を兼用することも可能である。
【0040】以上のように、クリーニング時に、中間転
写媒体の像形成面の走行速度とインクシートの走行速度
とに相対速度をもたせ、像形成面の走行速度よりも、イ
クシートの走行速度を遅くすることにより、特別なクリ
ーニング手段を設ける事なく中間転写媒体上の残留イン
クをクリーニングする事が出来、且つ、クリーニングに
必要なインクシートの量を減少させることが出来るため
、安価で、且つランニングコストの安い記録装置を提供
するものである。
【0041】次に、中間転写媒体2上の残留インク14
のインクシート5上へのクリーニング時、シート圧接手
段17をインクシート5を介して中間転写媒体2に間欠
的に押圧する場合について説明する。中間転写媒体2の
像形成性面の走行速度に対しインクシート5の走行速度
が遅い場合は、中間転写媒体2とインクシート5との摩
擦係数、シート圧接手段17の中間転写媒体2に対する
押圧力等により、インクシート5の走行が安定しない場
合が発生する。この時、シート圧接手段17をインクシ
ート5を介して中間転写媒体2に間欠的に押圧すると、
シート圧接手段17の中間転写媒体2に対する押圧力が
ゼロまたはある値より小さくなった場合に、インクシー
ト5、中間転写媒体2、シート圧接手段17の機械的変
形が解除されるため、シート圧接手段17の中間転写媒
体2の押圧力が高いまま、インクシート5を安定して走
行させることが出来る。
【0042】以上のように、クリーニング動作時に、シ
ート圧接手段をインクシートを介して中間転写媒体に間
欠的に押圧し、インクシートの走行速度を中間転写媒体
の像形成性面の走行速度よりも安定して遅く走行させ、
且つ、シート圧接手段の中間転写媒体への押圧力を高く
する事により、クリーニングに必要なインクシートの量
を減少させたまま、より確実なクリーニングを行なうこ
とができる。
【0043】次に、インクシート5を介してサーマルヘ
ッド8を中間転写媒体2に間欠的に押圧するヘッド間欠
押圧手段19を備え、インクシート5を介してサーマル
ヘッド8を中間転写媒体2に間欠的に圧接し、残留イン
ク14をインクシート5上に付着させることで中間転写
媒体2をクリーニングする場合について説明する。クリ
ーニング力の観点からいうと、中間転写媒体2に対する
サーマルヘッド8の押圧力が大きい方が残留インク14
のクリーニング力は大きくなるが、インクシート5とサ
ーマルヘッド8の摩擦力が大きいため、サーマルヘッド
8の中間転写媒体2に対する押圧力をあまり大きくする
ことは困難である。この時、サーマルヘッド8をインク
シート5を介して中間転写媒体2に間欠的に押圧すると
、サーマルヘッド8の中間転写媒体2に対する押圧力が
ゼロまたはある値より小さくなった場合に、インクシー
ト5、中間転写媒体2、サーマルヘッド8の機械的変形
が解除されるため、サーマルヘッド8の中間転写媒体2
に対する押圧力を大きくすることが可能となる。
【0044】以上のように、インクシートを介してサー
マルヘッドを中間転写媒体に間欠的に押圧する構成を設
けたことにより、サーマルヘッドの中間転写媒体に対す
る押圧力を大きくすることが出来、確実なクリーニング
を行なうことが出来る。
【0045】次に、中間転写媒体2を間欠的に走行させ
る中間転写媒体間欠走行手段15を備え、クリーニング
動作時は、シート圧接手段17の間欠的な押圧に対応さ
せて、中間転写媒体間欠走行手段15により中間転写媒
体2を間欠的に走行させる場合について説明する。シー
ト圧接手段17を中間転写媒体2に間欠的に押圧する場
合、中間転写媒体2が一定速度で回転しているとシート
圧接手段17のインクシート5を介しての中間転写媒体
2への押圧時は、シート圧接手段17に機械的な曲げの
力がかかるためあまり大きな押圧力はかけられない。ま
た、中間転写媒体2の像形成性面の走行速度よりインク
シート5の走行速度を遅くした場合は、シート圧接手段
17によるインクシート5の中間転写媒体2への押圧時
に、インクシート5に摩擦力が加わりインクシート5に
しわが発生し易くなる。そこで、シート圧接手段17の
中間転写媒体2に対する間欠的な押圧にタイミングを合
わし中間転写媒体2を間欠的に走行させ、シート圧接手
段17によるインクシート5の中間転写媒体2への押圧
時は、中間転写媒体2の回転を停止もしくはある一定速
度よりも遅く回転させることにより、中間転写媒体2に
対するシート圧接手段17の押圧力を大きくすることが
出来る。なお、サーマルヘッド8がシート圧接手段17
を兼ねる場合も同様である。
【0046】以上のように、クリーニング動作時、シー
ト圧接手段、またはサーマルヘッドがシート圧接手段を
兼ねる場合はこのサーマルヘッドの間欠的な押圧に対応
させて、中間転写媒体を間欠的に走行させることにより
、安定且つ確実なクリーニングを行なうことが出来る。
【0047】以下本発明の第3の実施例について図面を
参照しながら説明する。図6は本発明の第3の実施例を
示す記録装置の概略構成図である。図6において、1は
中間転写ドラムであり、その表面にはシリコーンゴムか
らなる中間転写媒体2が設けられている。8はサーマル
ヘッドであり、その先端部には通電により発熱する発熱
素子9が列状に配置されており、ヒータ20により所望
の温度に加熱保温される。21はサーマルヘッド8の中
間転写媒体2に対する押圧力を切り替えることの出来る
ヘツド押圧力切り替え手段である。5はインクシートで
あり、インクシート5の表面には熱により溶融または軟
化する熱溶融性インク6が塗布されている。3はハロゲ
ンランプであり、中間転写媒体2の像形成面を所望の温
度に加熱保温するための加熱保温手段であり、4は中間
転写媒体2の表面温度を検出するためのサーミスタであ
る。11は転写ローラであり、記録紙12を中間転写媒
体2に所望の圧力で押圧するような構成になっている。
【0048】次に本実施例の記録装置の動作について説
明する。図5において、サーミスタ4は中間転写媒体2
の温度を検出し、検出された温度にしたがって図示なき
温度制御手段によりハロゲンランプ3のON・OFFを
行い、中間転写媒体2を所望の温度に加熱保温している
。サーマルヘッド8は、インクシート5を介して中間転
写ドラム2に圧接されており、このサーマルヘッド8に
駆動信号が与えられ、画像パターンに応じてサーマルヘ
ッド8の先端部にある発熱素子9が発熱し、これにより
、サーマルヘッド8により加熱された熱溶融性インク6
が中間転写媒体2上に記録される。そして、中間転写媒
体2上に記録されたインク像13は、記録後、転写ロー
ラ11と接触する位置まで移動される。ここで、図示し
ない紙送り手段により送られた記録紙12は、転写ロー
ラ11により中間転写媒体2に押圧され、中間転写媒体
2上のインク像13は記録紙12に転写される。この時
、中間転写媒体2はインク像13が付着性を生ずる温度
に加熱保温されているおり、また、中間転写媒体2は優
れた離型性と柔軟性を兼ね備えたシリコーンゴムで形成
されているため、中間転写媒体2に記録紙12を押圧し
た場合、記録紙12の凹凸に中間転写媒体2上のインク
像13が十分に倣い中間転写媒体2上のインク像13が
記録紙12にほぼ全量転写させることが出来る。
【0049】しかしながら、記録紙12の表面粗さが非
常に粗い場合、また、紙詰まり等のトラブル時には、記
録紙12にインク像13が全量転写されず中間転写媒体
2上に残留インク14が残る。この様な場合には、中間
転写媒体2上の残留インク14をクリーニングする必要
があり、以下、中間転写媒体2の残留インク14をクリ
ーニングするクリーニング動作について図6を用いて説
明する。
【0050】図6において、中間転写媒体2上の残留イ
ンク14は中間転写媒体2の図示A方向の回転とともに
インクシート5と中間転写媒体2との接触位置まで運ば
れ、この接触位置で、残留インク14は、サーマルヘッ
ド8による押圧力を受けながらインクシート5と接触す
る。中間転写媒体2上の残留インク14が付着力を生じ
る温度に保温されているため、シート圧接手段17より
押圧力を受けながらインクシート5と接触した残留イン
ク14はインクシート5に転写する。この時、サーマル
ヘッド8に駆動信号を与え、画像パターンに応じてサー
マルヘッド8の先端部にある発熱素子9を発熱し、これ
により、サーマルヘッド8により加熱された熱溶融性イ
ンク6を中間転写媒体2上に記録すれば、残留インク1
4のクリーニングと中間転写媒体2上への新たなインク
像13の記録とを同時に行なうことが出来る。この時、
クリーニングの観点からいえば、サーマルヘッド8の温
度が高ければ高いほど、また、中間転写媒体2に対する
サーマルヘッド8の押圧力が高ければ高いほど、クリー
ニング力は大きくなる。しかしながら、カラー印字を行
なうために中間転写媒体2上にインク像13の重ね記録
を行なう場合は、サーマルヘッド8の温度が高い場合、
サーマルヘッド8の中間転写媒体2に対する押圧力が高
い場合は、中間転写媒体2上での重ね記録が良好に行い
難くなる。
【0051】そこで、中間転写媒体2上へのインク像1
3の記録と残留インク14のクリーニングとを同時に行
なう(以後、この動作を記録・同時クリーニングと呼ぶ
)モードとその他の記録モードとで、サーマルヘッド8
の中間転写媒体2に対する押圧力を切り替えることによ
り、どちらのモードにおいても確実なクリーニングと記
録を行なうことが出来る。また、記録・同時クリーニン
グとその他の記録モードとで、サーマルヘッド8の中間
転写媒体2に対する押圧力を切り替えることと同様に、
ヒータ21によるサーマルヘッド8の予熱温度切り替え
ることは、確実な記録とクリーニングを行なうことに有
効である。
【0052】以上のように、記録・同時クリーニングモ
ードとその他の記録モードとで、サーマルヘッドの中間
転写媒体に対する押圧力を切り替える手段を備えたこと
、または、サーマルヘッドの予熱温度を切り替える手段
を備えたことにより、通常の記録時に悪影響を与える事
なく、記録・同時クリーニング時のクリーニングが確実
に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明は、記録時よりクリ
ーニング時のほうが、インクシートの中間転写媒体から
の剥離張力を小さくなるようにし、中間転写媒体の像形
成面に残留したインクをインクシート上に除去する構成
を設けることにより、クリーニング時はインクシートの
中間転写媒体からの剥離張力が小さいため、剥離距離が
長くなり、インクシートと中間転写媒体との接触量も多
くなる。そのため、中間転写媒体上の残留インクのクリ
ーニングが確実に行え、また、何等特別なクリーニング
手段を必要としないため、構成の簡単な安価な記録装置
を提供することができる。
【0054】また、記録時よりクリーニング時の方が、
剥離距離が長くなるようにサーマルヘッドの中間転写媒
体に対する位置を変え、中間転写媒体の像形成面に残留
したインクをインクシート上に除去する構成を設けたこ
とにより、クリーニング時、サーマルヘッドに通電し、
クリーニングに使用するインクシート上のインク層及び
中間転写媒体上の残留インクを加熱し、インクシート上
に残留インクを除去する場合、サーマルヘッドの発熱量
が多い場合でも、剥離距離が長いため、インクシート上
のインク層が剥離位置では冷却されるため中間転写媒体
にインクが転写されることがなくなる。したがって、中
間転写媒体の残留インクのクリーニングを何等特別な手
段を備えることなく、確実に行うことができる。
【0055】また、転写手段に転写ローラを使用し、転
写ローラを記録紙を介さず直接中間転写媒体の像形成面
に押圧し、像形成面に残留したインクを転写ローラ上に
除去する構成を設けたことにより、何等特別な手段を備
えることなく中間転写媒体上の残留インクをクリーニン
グすることができる。
【0056】また、クリーニング動作時に、中間転写媒
体の像形成面の走行速度よりインクシートの走行速度を
遅くするシート走行手段を設けたことにより、クリーニ
ングに必要なインクシートの量を減少させることができ
る。
【0057】また、クリーニング動作時に、中間転写媒
体の像形成面の走行速度とインクシートの走行速度とに
相対速度をもたせ、且つ、インクシートを中間転写媒体
に押圧するシート圧接手段と、インクシートを介してシ
ート圧接手段を中間転写媒体に間欠的に押圧する間欠押
圧手段を備え、クリーニング動作時は、インクシートを
介してシート圧接手段を中間転写媒体に間欠的に押圧す
る構成を設けたことにより、インクシートの走行速度を
中間転写媒体の像形成性面の走行速度よりも安定して遅
く走行させ、且つ、シート圧接手段の中間転写媒体への
押圧力を高く設定できることにより、クリーニングに必
要なインクシートの量を減少させたまま、より確実なク
リーニングを行なうことができる。
【0058】また、インクシートを介してサーマルヘッ
ドを中間転写媒体に間欠的に押圧するヘッド間欠押圧手
段を備え、シートを介してサーマルヘッドを中間転写媒
体に間欠的に圧接し、残留インクをインクシート上に付
着させることで中間転写媒体をクリーニングする構成を
設けたことにより、クリーニング動作時のサーマルヘッ
ドの中間転写媒体に対する押圧力高くし、確実なクリー
ニングができる。
【0059】また、中間転写媒体を間欠的に走行させる
中間転写媒体間欠走行手段を備え、クリーニング動作時
は、間欠押圧手段によるシート圧接手段の間欠的な押圧
に対応させて、中間転写媒体間欠走行手段により中間転
写媒体を間欠的に走行させる構成を設けたことにより、
安定且つ確実なクリーニングを行なうことができる。
【0060】また、サーマルヘッドによる中間転写媒体
上へのインク像の形成と、中間転写媒体上に残留したイ
ンクのインクシート上への除去を同時に行う記録・同時
クリーニング時と、記録・同時クリーニング以外の記録
時とで、サーマルヘッドの中間転写媒体への押圧力を切
り替える構成を設けたことにより、記録・同時クリーニ
ング時のサーマルヘツドの押圧力を大きくすることによ
り確実なクリーニングを行うことができる。
【0061】また、サーマルヘッドによる中間転写媒体
上へのインク像の形成と、中間転写媒体上に残留したイ
ンクのインクシート上への除去を同時に行う記録・同時
クリーニング時と、記録・同時クリーニング以外の記録
時とで、サーマルヘッドの保温温度を切り替える構成を
設けたことにより、記録・同時クリーニング時のサーマ
ルヘツドの保温温度を高くし、中間転写媒体上の残留イ
ンクとインクシートとの接触時の残留インク温度を高す
ることができる。こうして、残留インクとインクシート
との付着力を高くできるため、確実なクリーニングを行
うことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における記録装置の概略
構成図である。
【図2】本実施例における熱溶融性インクが中間転写媒
体に記録される状態を示す部分拡大図である。
【図3】本実施例におけるインクシートの剥離張力を低
下させた場合の記録装置の構成概念図である。
【図4】本実施例におけるクリーニング時、熱溶融性イ
ンクが中間転写媒体に記録される状態を示す部分拡大図
である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す記録装置の概略構
成図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す記録装置の概略構
成図である。
【図7】従来の記録装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2  中間転写媒体 3  ハロゲンランプ 5  インクシート 6  熱溶融性インク 7  シート走行手段 8  サーマルヘッド 10  ヘッド位置切り替え手段 11  転写ローラ 13  インク像 14  残留インク 15  中間転写媒体間欠走行手段 16  シート巻取り速度切り替え手段17  シート
圧接手段 18  間欠押圧手段 19  ヘッド間欠押圧手段 20  ヒータ 21  ヘッド押圧力切り替え手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  中間転写媒体と、熱溶融性のインク層
    が設けられたインクシートと、前記インクシートを走行
    させるシート走行手段と、前記インクシートのインク層
    を選択的に加熱溶融させることにより前記中間転写媒体
    上にインク像を形成するサーマルヘッドと、前記中間転
    写媒体上に形成されたインク像を記録紙に圧接転写する
    転写手段とを備え、前記サーマルヘッドにより前記中間
    転写媒体上にインク像を記録し、前記転写手段により前
    記中間転写媒体上のインク像を記録紙に転写した後の前
    記中間転写媒体上の残留インクを、前記インクシートを
    介して前記サーマルヘッドを前記中間転写媒体に圧接し
    前記インクシート上に付着させることで前記中間転写媒
    体をクリーニングするように構成されており、且つ、ク
    リーニング動作時は記録動作時よりも、前記シート走行
    手段による前記インクシートの前期中間転写媒体からの
    剥離張力を小とすることにより、前記インクシートと前
    記中間転写媒体との接触量が大となるように構成された
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】  中間転写媒体と、熱溶融性のインク層
    が設けられたインクシートと、前記インクシートのイン
    ク層を選択的に加熱溶融させることにより前記中間転写
    媒体上にインク像を形成するサーマルヘッドと、前記サ
    ーマルヘッドの前記中間転写媒体に対する押圧位置を変
    えられるヘッド位置切り替え手段と、前記中間転写媒体
    上に転写されたインク像を記録紙に圧接転写する転写手
    段とを備え、前記サーマルヘッドにより前記中間転写媒
    体上にインク像を記録し、前記転写手段により前記中間
    転写媒体上のインク像を記録紙に転写した後の前記中間
    転写媒体上の残留インクを、前記インクシートを介して
    前記サーマルヘッドで加熱溶融させ、前記インクシート
    上に残留インクを付着させることで前記中間転写媒体を
    クリーニングするように構成されており、且つ、記録動
    作時よりもクリーニング動作時は、前記サーマルヘッド
    の発熱位置から前記インクシートの前記中間転写媒体と
    の剥離位置までの距離を長くなるように、前記ヘッド位
    置切り替え手段により、前記中間転写媒体に対する前記
    サーマルヘッドの位置を切り替えるように構成されたこ
    とを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】  中間転写媒体と、熱溶融性のインク層
    が設けられたインクシートと、前記インクシートのイン
    ク層を選択的に加熱溶融させることにより前記中間転写
    媒体上にインク像を形成するサーマルヘッドと、前記中
    間転写媒体に転写されたインクが記録紙に対して付着性
    を生ずる所定の温度に前記中間転写媒体を加熱保温する
    保温手段と、前記中間転写媒体上に転写されたインク像
    を記録紙に圧接転写するローラ形状の転写手段とを備え
    、前記転写手段を前記中間転写媒体上に記録紙を介さず
    直接押圧することにより、前記中間転写媒体上の残留イ
    ンクを、前記転写手段に転写除去するように構成された
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】  中間転写媒体の保温手段によるウオー
    ミングアップ時のみ、転写手段を前記中間転写媒体上に
    記録紙を介さず押圧するように構成されたことを特徴と
    する請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】  中間転写媒体と、熱溶融性のインク層
    が設けられたインクシートと、前記インクシートを走行
    させるシート走行手段と、前記インクシートのインク層
    を選択的に加熱溶融させることにより前記中間転写媒体
    上にインク像を形成するサーマルヘッドと、前記中間転
    写媒体上に転写されたインク像を記録紙に圧接転写する
    転写手段と、前記インクシートを介して前記インクシー
    トを前記中間転写媒体に押し当てるシート圧接手段とを
    備え、前記シート圧接手段により前記インクシートを前
    記中間転写媒体に圧接することにより、前記サーマルヘ
    ッドにより前記中間転写媒体上にインク像を記録し、前
    記転写手段により前記中間転写媒体上のインク像を記録
    紙に転写した後の前記中間転写媒体上の残留インクを前
    記インクシート上に付着させることで前記中間転写媒体
    をクリーニングするように構成されており、且つ、前記
    シート走行手段により、クリーニング動作時は、前記中
    間転写媒体の像形成面の走行に対して前記インクシート
    を相対速度をもたせて走行させ、クリーニングに必要な
    前記インクシートの量が減少するように構成されたこと
    を特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】  インクシートを介してシート圧接手段
    を中間転写媒体に間欠的に押圧する間欠押圧手段を備え
    、クリーニング動作時は、前記インクシートを介して前
    記シート圧接手段を前記中間転写媒体に間欠的に押圧す
    るように構成されたことを特徴とする請求項5記載の記
    録装置。
  7. 【請求項7】  中間転写媒体と、熱溶融性のインク層
    が設けられたインクシートと、前記インクシートのイン
    ク層を選択的に加熱溶融させることにより前記中間転写
    媒体上にインク像を形成するサーマルヘッドと、前記イ
    ンクシートを介して前記サーマルヘッドを前記中間転写
    媒体に間欠的に押圧するヘッド間欠押圧手段と、前記中
    間転写媒体上に形成されたインク像を記録紙に圧接転写
    する転写手段とを備え、前記サーマルヘッドにより前記
    中間転写媒体上にインク像を記録し、前記転写手段によ
    り前記中間転写媒体上のインク像を記録紙に転写した後
    の前記中間転写媒体上の残留インクを、前記インクシー
    トを介して前記ヘッド間欠押圧手段により前記サーマル
    ヘッドを前記中間転写媒体に間欠的に圧接し、前記イン
    クシート上に付着させることで前記中間転写媒体をクリ
    ーニングするように構成されたことを特徴とする記録装
    置。
  8. 【請求項8】  中間転写媒体を間欠的に走行させる中
    間転写媒体間欠走行手段を備え、クリーニング時は、シ
    ート圧接手段の間欠的な押圧に対応させて、前記中間転
    写媒体間欠走行手段により前記中間転写媒体を間欠的に
    走行させるように構成されたことを特徴とする請求項6
    記載の記録装置。
  9. 【請求項9】  中間転写媒体を間欠的に走行させる中
    間転写媒体間欠走行手段を備え、クリーニング時は、サ
    ーマルヘッドの間欠的な押圧に対応させて、前記中間転
    写媒体間欠走行手段により前記中間転写媒体を間欠的に
    走行させるように構成されたことを特徴とする請求項7
    記載の記録装置。
  10. 【請求項10】  中間転写媒体と、熱溶融性のインク
    層が設けられたインクシートと、前記インクシートのイ
    ンク層を選択的に加熱溶融させることにより前記中間転
    写媒体上にインク像を形成するサーマルヘッドと、前記
    サーマルヘッドを前記中間転写媒体へ押圧するヘッド押
    圧手段と、前記中間転写媒体に転写されたインクが記録
    紙に対して付着性を生ずる所定の温度に前記中間転写媒
    体を加熱保温する保温手段と、前記中間転写媒体上に記
    録されたインク像を記録紙に圧接転写する転写手段とを
    備え、前記ヘッド押圧手段の押圧力は切り替え可能であ
    り、前記サーマルヘッドによる前記中間転写媒体上への
    インク像の記録と、前記サーマルヘツドを前記インクシ
    ートを介して前記中間転写媒体に押圧することにより前
    記中間転写媒体上の残留インクを前記インクシート上に
    除去するクリーニングとを同時に行なう記録・同時クリ
    ーニング動作時のヘッド押圧力が、記録・同時クリーニ
    ング以外の記録動作時よりも大となる様に構成されたこ
    とを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】  中間転写媒体と、熱溶融性のインク
    層が設けられたインクシートと、前記インクシートのイ
    ンク層を選択的に加熱溶融させることにより前記中間転
    写媒体上にインク像を形成するサーマルヘッドと、前記
    サーマルヘッドを加熱保温するヘッド保温手段と、前記
    中間転写媒体に転写されたインクが記録紙に対して付着
    性を生ずる所定の温度に前記中間転写媒体を加熱保温す
    る保温手段と、前記中間転写媒体上に転写されたインク
    像を記録紙に圧接転写する転写手段とを備え、前記ヘッ
    ド保温手段によるヘッド保温温度は可変であり、前記サ
    ーマルヘッドによる前記中間転写媒体上へのインク像の
    記録と、前記サーマルヘツドを前記インクシートを介し
    て前記中間転写媒体に押圧することにより前記中間転写
    媒体上の残留インクの前記インクシートへのクリーニン
    グとを同時に行なう記録・同時クリーニング動作時のヘ
    ッド保温温度が、記録・同時クリーニング以外の記録動
    作時よりも高くなるように構成されたことを特徴とする
    記録装置。
  12. 【請求項12】  中間転写媒体は少なくとも像形成面
    がシリコーンゴムであることを特徴とする請求項1〜1
    1いずれかに記載の記録装置。
  13. 【請求項13】  中間転写媒体に転写されたインクが
    記録紙に対して付着性を生ずる所定の温度に前記中間転
    写媒体を加熱保温する手段を備えたことを特徴とする請
    求項1、2又5記載の記録装置。
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