JPH04327331A - 電気部品のリードの曲げ型 - Google Patents

電気部品のリードの曲げ型

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JPH04327331A
JPH04327331A JP12182391A JP12182391A JPH04327331A JP H04327331 A JPH04327331 A JP H04327331A JP 12182391 A JP12182391 A JP 12182391A JP 12182391 A JP12182391 A JP 12182391A JP H04327331 A JPH04327331 A JP H04327331A
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punch
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気部品等のリードの
曲げ加工に関するものである。更に詳しくは、IC、L
SIのリードの端部をZ曲げ加工するための電気部品の
リード曲げ加工方法及びその曲げ型に関する。
【0002】
【従来技術】LSIパッケージの形状は、従来のDIP
(dual  inline  package)中心
から、近年リード線挿入用の取付け穴を使用しないで、
リード線付きの部品やデバイスパッケージをプリント配
線板(Printedwiring  board)の
表面の導体に電気的に接続する方法、いわゆる表面実装
に移行しつつある。この移行は、LSIチップの高密度
・多機能・高速化により、ゲート数の増大などに対応す
るためのものである。表面実装のなかには、樹脂封止し
たSOJ(small  outline  j  l
ead)やPLCC(plastic  leaded
  chip  carrier)が知られ用いられて
いる。これらで使用されているリードは、J形またはL
形に加工されているのでプリント配線板(PWB)に直
接に搭載することが可能である。
【0003】ICのリード線の曲げ加工は、プレス加工
により通常行われている。リード線は、極めて細いので
傷付きやすくその曲げ加工には細心の注意が必要である
。以下、本発明者が実施している従来の曲げ加工方法を
図8,9により具体的に説明する。固定ダイス80にL
SIパッケージ60をロボットハンド又は彼加工物供給
装置(図示せず)により供給し、ダイス80上に設けた
窪み81に載置する。このとき、LSIパッケージ60
のリード65の根元部分64は、窪み81の外周に設け
られた押圧突部52に載置させる。次に、プレス機械(
図示せず)を駆動しポンチ70を下降させて、リード6
5の根元部分64の部分から押圧することにより、図9
に示すように約Z形の形状に曲げ加工するのである。 従って、リード65はダイス80の押圧突部82の側面
83及び上面84と、ポンチ70の側面71及び下面7
2とに挟まれてプレスされ略Z字形になり、いわゆるZ
曲げ加工がなされる。
【0004】ところで、リード65には、プリント配線
板(PWB)に実装したときの導電性及び接続時の半田
の付着性を向上させるために、半田メッキや錫メッキが
施されている。従来のZ曲げ加工方法においては、リー
ド65の表面部分がポンチ70の一部表面に接触しb部
及びd部がしごかれる、すなわちバニッシング加工を受
ける。そのためa,c部に打痕跡が、b部とd部にはそ
れぞれ摩擦接触による擦傷が残る。甚だしい場合には、
リード65のメッキが剥離することがある。ちなみに、
近年SOやQFP型LSIパッケージでは、リード間の
ピッチは0.3〜0.8ミリ、またリードの長さは1〜
3ミリと、それぞれ極めて薄く、細く、かつ短くなって
いる。プリント配線板にLSIパッケージを実装すると
き、数多くのリードのうち一本でもこのような打痕跡や
擦傷によるメッキ剥離があると、プリント配線板からリ
ードが浮いてしまってその製品全体不良となるのである
【0005】このリードのメッキ剥離は、また、別の意
味でも厄介なものとなる。それは金型のポンチ、ダイス
に剥離した錫等の柔らかい金属が焼きつき付着すること
である。これが抵抗となってリードをe,fの方向(図
6参照)の引っ張り力として作用し、ICチップ61と
リードフレーム63との間でボンディングされている内
部の細い金線62を引きちぎる。また、モールド66に
は、ひび割れ、いわゆるマイクロクラックgなるものを
生じることもあった。
【0006】そのため、従来はリード65の金属がポン
チ70及びダイス50に焼きつき付着したものを取り除
くため、いったん曲げ型をプレス機械から取り外してか
らこれらの付着物をマニュアルにより、除去するような
面倒なことを行っていた。このようなことから曲げ型の
寿命が短くなりコスト高にもなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな諸問題を解決すべく鋭意研究開発されたものであり
、次の目的を達成するものである。
【0008】この発明の目的は、LSIチップなどの部
品本体に悪影響を与えない電気部品のリードの曲げ加工
方法及びその曲げ型を提供することにある。
【0009】この発明の他の目的は、リードに打痕跡や
擦傷によるメッキ剥離を生じないで、曲げ加工を行う電
気部品のリードの曲げ加工方法及びその曲げ型を提供す
ることにある。
【0010】この発明の更に他の目的は、曲げ型の寿命
が長い電気部品のリードの曲げ加工方法とその曲げ型を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0012】第1の手段は、上型(10)と下型(30
)とからなる曲げ型(1)による電気部品のリードの曲
げ加工方法であって次の要件からなる。
【0013】前記リード(65)の根元部分を前記上型
(10)の可動ストリッパー(17)及び前記下型(3
0)の可動しないダイス(3)とで固定し、前記リード
(65)の先端部を前記上型(10)の可動ポンチ(1
8)及び前記下型(30)の可動ダイス(31)で把持
し押し下げる第1の運動と、かつこの第1の運動と同時
に、前記リード(65)の先端部を把持した前記可動ポ
ンチ(18)及び前記可動ダイス(31)を前記第1の
運動の方向と直角方向に移動させる第2の運動と、前記
可動ポンチ(18)及び前記可動ダイス(31)による
第1及び第2の運動を合成して、前記リード(65)の
前記根元部を中心におよそ円弧の軌跡を描いて前記リー
ド(65)の曲げ加工を行う電気部品のリードの曲げ加
工方法である。
【0014】前記曲げ加工後、前記可動ダイス(31)
と前記可動ポンチ(18)とによる前記リードの前記先
端部の前記把持の解放のときに、前記可動ポンチ(18
)の解放復帰から時間を遅らせて(t1 ,t2 )前
記可動ダイス(31)の解放を行うと更によい。
【0015】第2の手段は、上型(10)と下型(30
)とからなる電気部品のリードの曲げ型(1)であって
次の要件からなる。
【0016】a.プレス機械のラムに取り付けられ前記
上型(10)の一部を構成するポンチホルダー(5)と
、 b.前記ポンチホルダー(5)に弾性支持部材(15)
により上下動可能に支持され、かつ第1のカム面(23
,24)が形成され前記電気部品を固定するための可動
ストリッパー(17)と、 c.前記ポンチホルダー(5)に前記上下動方向と直角
をなす方向に移動自在に設けられているものであって、
かつ、前記第1のカム面(23,24)に接触し前記上
下運動に伴なって曲げ加工のための軌跡を創成するため
の第2のカム面(21,22)が形成された可動ポンチ
(18)と、 d.前記下型(30)の一部を構成するダイホルダー(
2)と、 e.前記ダイホルダー(2)に設けられ前記電気部品を
載置固定し、かつ第3のカム面(34,35)が形成さ
れたダイス(3)と、 f.前記可動ポンチ(18)と共同して前記リード(6
5)の先端を把持するものであって、かつ前記第3のカ
ム(34,35)と接触し前記曲げ加工のための軌跡を
創成するための第4のカム面(32,33)が形成され
前記ダイス(3)内に設けられた可動ダイス(31)と
、 g.前記リード(65)を前記可動ポンチ(18)と共
同して把持するのに前記可動ダイス(31)を押圧する
ための押圧手段(44)とからなる。
【0017】前記押圧手段(44)の作動を一時的に停
止させるための一時停止手段(42)を有すると更に良
い。
【0018】前記一時停止手段が流体圧により作動する
ピストン(42)を設ける更に効果的である。
【0019】
【作  用】以下、前記した電気部品のリード曲げ加工
用曲げ型1の作動を説明する。最初にダイス3上にLS
Iパッケージ60を被加工物供給装置で供給する。この
後、プレス機械を駆動して上型10を下降させる。この
下降により、ダイス3の上面と可動ストリッパー17の
下面とが接触して停止する。このとき、ダイス3の押圧
突起3aと可動ストリッパーの押圧突起17aとの間で
リード65の根元を挟み込む。これと同時に、可動ダイ
ス31と可動ポンチ18との間でリード65の先端を挟
む。
【0020】更に、ポンチホルダー5が押し下げられる
と、可動ポンチ18もローラベアリング20を介して加
圧され押し下げられる。この押し下げで、可動ポンチ1
8の凹部カム21が可動ストリッパー17の凸部カム2
3と接触して、リード65を挾んだ可動ポンチ18と可
動ダイス31が、図2に示すように下方と、これと直角
の横方向にに移動する。この両運動が合成された運動が
リード65の根元を中心とする略円運動となる。
【0021】この状態から、リード65を開放するため
ラムを上昇させてポンチホルダー5を上昇させると、可
動ポンチ18は上昇する。この可動ポンチ18が上昇す
ると、下型30の可動ダイス31もコイルスプリング4
4に押し上げられてピストン42が上昇する。ピストン
42の上昇により、可動ダイス31もリード65を把持
したまま上昇しようとする。しかし、ラムが最下死点に
位置したことを下死点センサーS2で検知し、この下死
点センサーS2の出力をプログラマブルコントローラ5
2に入力する。プログラマブルコントローラ52は、こ
の信号を受けた後、切換弁49を作動させて圧縮空気を
継手48から、空気供給路47を介してシリンダ穴41
に圧縮空気を供給させる。
【0022】ピストン42の作動により、コイルスプリ
ング44は可動ダイス31を押し上げることはない。仮
に、この圧縮空気を供給しないと、可動ダイス31がZ
曲げされたリード65を押し上げて変形することになる
。更に、上型10を上昇させると、可動ストリッパー1
7の突起17aとダイス3の突起3aとで把持されたリ
ード65は開放されることになる。ここで、ワークであ
るLSIパッケージ60は下型30から工作物排除の手
段(図示せず)により取り出される。この後、切換弁4
9を切り替えて圧縮空気の供給を止め、ピストン42を
コイルスプリング44の力で可動ダイス31を押し上げ
元の位置に復帰させる。
【0023】
【第1実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を
詳しく説明する。図1は、本発明の第1の実施例である
LSIパッケージのリード曲げ加工用曲げ型1の一部を
切断した断面図を示す。図2はその曲げ型1によるリー
ド曲げ加工時の移動軌跡を示す。リード65の先端部が
可動ポンチ18と可動ダイス31とで把持され、斜め下
方向に移動されP点が円弧に近い運動を行いR点に移動
する。この時点でリード65はZ曲げ加工される。
【0024】曲げ型1は、基本的には上型10と下型3
0とからなる。曲げ型1の最下部には、ダイホルダー2
があり、更にダイホルダー2の上部にはダイス3の下端
が接触してボルト(図示せず)により一体に固定されて
いる。ダイホルダー2には、複数のガイドポスト4が設
けられている。ガイドポスト4の上端は、ポンチホルダ
ー5に設けられたガイドポスト穴6に移動自在に挿入さ
れ、ポンチホルダー5を上下動に案内する。
【0025】上型10   ポンチホルダー5の上面に設けられたシャンク7は
、プレス(図4参照)のラムに取り付けるためのもので
ある。ポンチホルダー5の下面8には、ポンチプレート
9が固定されている。ポンチプレート9の円孔11には
、ボルト12が遊びをもって挿入されている。ボルト1
2の上部のポンチホルダー5には、スプリング挿入孔1
3が形成されている。
【0026】スプリング挿入孔13の上端には、ネジ1
4がねじ込まれている。このネジ14とボルト12の間
には、コイルスプリング15が介在されている。ネジ1
4は、コイルスプリング15の強さを調整するためのも
のである。ボルト12の下端には、可動ストリッパー1
7がねじ込まれ固定されている。
【0027】ポンチプレート9の空間部16には、可動
ポンチ18の上端係合部19が挿入されている。上端係
合部19とポンチホルダー5との間には、ローラーベア
リング20が配置されている。したがって、可動ポンチ
18は、ポンチホルダー5の下面8に沿って、言い換え
るとポンチホルダー5の上下方向と直角をなす方向に移
動できる。
【0028】可動ポンチ18の一方の側面には凹部カム
21,21が形成されている。可動ポンチ18の他方の
側面には、凸部カム22,22が形成されている。一方
、可動ストリッパー17には、前記凹部カム21,21
に対応する凸部カム23,23がそれぞれ設けられてい
る。また、可動ストリッパー17の前記凸部カム22,
22に対向する位置には、それぞれ凹部カム24,24
が形成されている。
【0029】下型30   一方、下型30のダイス3内には、前記可動ストリ
ッパー18と連動して移動する可動ダイス31が配置さ
れている。この可動ダイス31の一面には、凸部カム3
2,32が形成されている。可動ダイス31の他面には
、凹部カム33,33が形成されている。一方、ダイス
3には、前記凹部カム33,33に面した位置には、凸
部カム34,34が形成されている。更に、ダイス3に
は、前記凸部カム32,32に面した位置には、凹部カ
ム35,35が配置されている。これらのカム32,3
3,34,35は、カム機構を構成し、作動時に互いに
接触し案内されて、所定の輪郭曲線を創成する。
【0030】ダイホルダー2には、シリンダ穴41が形
成されている。シリンダ穴41には、小径と大径の2つ
の異なる直径を有するピストン42が上下方向に移動自
在に挿入されている。シリンダ穴41の外周には、Oリ
ング43,43´が配置されている。このOリング43
,43´は、ピストン42とシリンダ穴41との間の空
気の漏れを防ぐためのものである。
【0031】ピストン42の下面には、コイルスプリン
グ44の上端に接している。コイルスプリング44の下
端は、ネジ45の一端に接している。ネジ45は、シリ
ンダ穴41の下端にねじ込まれている。したがって、ネ
ジ45を回すことにより、コイルスプリング44の強さ
を調節できる。可動ダイス31の下端とピストン42の
上端との間には、ローラベアリング46が介在されてい
る。これは、可動ダイス31の横方向の移動が容易に行
えるようにするためである。
【0032】ダイホルダー2には空気供給路47が穿孔
されている。その空気供給路47の一方はピストン42
に、他方はダイホルダー2の外部に通じる管継手48に
接続されている。管継手48には、電磁弁50を介して
モータ51で駆動される空気源51などに接続されてい
る。電磁弁50は、プログラマブルコントローラ52に
より弁の開閉が制御される。
【0033】プログラマブルコントローラ52は、プレ
ス機械をシーケンス制御で制御を行うものである。プロ
グラムを自由に変更できるコントローラである。プログ
ラマブルコントローラ52は、プレス機械のラムなどに
設けた上死点センサーS1、下死点センサーS2から位
置信号が入力される。電磁弁50の開閉49により、空
気の供給、遮断が行われる。操作パネル53は、プレス
機械49の運転の制御、プログラマブルコントローラ5
2へのデータの入力、シーケンスプログラムの変更など
を行うための入出力のためのキー手段である。
【0034】プログラマブルコントローラ52には、交
流電源55から電源装置54を介して電力が供給される
。プログラマブルコントローラ52は、この電力でプレ
ス機械49の運転を行う。管継手48から圧縮空気を一
時的に送ることにより、ピストン42をコイルスプリン
グ44を押し下げて、可動ダイス31の上方への移動を
止める。すなわち、後述するようにリード65のZ曲げ
加工が完了した時、ピストン42により可動ダイス31
が上方向へ移動するのを中止し、Z曲げされたリードが
変形しないように防止するものである。
【0035】作動   以下、前記した電気部品のリード曲げ加工用曲げ型
1の作動を説明する。最初に電磁弁50を切り替えると
、ピストン42は空気の供給が遮断され(図6のステッ
プS1 、以下、ステップは省略する。)、ピストン4
2はコイルスプリング44に押し上げられる(S2 )
。この状態は、可動ダイス31を下からピストン42が
押し上げた状態である。ダイス3上にLSIパッケージ
60を被加工物供給装置で供給する(S3 )。この後
、プレス機械49を駆動して上型10を下降させる(S
4 )。このラム及び下型10の下降は、下死点センサ
ーS2により検知される(S5 )この下降により、ダ
イス3の上面と可動ストリッパー17の下面とが接触し
て停止する(S6 )。このとき、ダイス3の押圧突起
3aと可動ストリッパーの押圧突起17aとの間でリー
ド65の根元部64を挟み込む。これと同時に、可動ダ
イス31と可動ポンチ18との間でリード65の先端を
挟む(S7 )。
【0036】更に、ポンチホルダー5が押し下げられる
と、可動ポンチ18もローラベアリング20を介して加
圧され押し下げられる。この押し下げで、可動ポンチ1
8の凹部カム21,21が可動ストリッパー17の凸部
カム23,23と接触する。この接触により、リード6
5を挾んだ可動ポンチ18と可動ダイス31が、図2に
示すように下方すなわち、第1方向と、これと直角の横
方向すなわち、第2方向に移動する。この両運動が合成
された運動がリード65の根元部を中心とする略円運動
となる。これらの移動の軌跡は、それぞれのカムの形状
を変えることによって微妙に変化させることが可能であ
る。リード65の端部は、最終的には斜め下方に折り曲
げられいわゆるZ曲げ加工される。リード65を曲げた
状態の可動ポンチ18と、可動ダイス31の位置を図3
に示す(S7 )。
【0037】この状態から、リード65を開放するため
ラムを上昇させてポンチホルダー5を上昇させると、可
動ポンチ18は上昇する(S9 )。この可動ポンチ1
8が上昇すると、下型30の可動ダイス31もコイルス
プリング44に押し上げられてピストン42が上昇する
。 ピストン42の上昇により、可動ダイス31もリード6
5を把持したまま上昇しようとする。ラムが最下死点に
位置したことを下死点センサーS2で検知し、このセン
サー53の出力をプログラマブルコントローラ52に入
力する。プログラマブルコントローラ52は、この信号
を受けた後、直ちに切換弁49を作動させて圧縮空気を
継手48から、空気供給路47を介してシリンダ穴41
に圧縮空気を供給させる(S8 )。このタイマーの時
間の長さは、プレスのサイクルタイム、工作物の取り出
し速度などの要因をみながら最適な時間(図5のt1 
又はt2 )に調節する。
【0038】ピストン42の作動により、コイルスプリ
ング44は可動ダイス31を押し上げることはない。仮
に、この圧縮空気を供給しないと、可動ダイス31がZ
曲げされたリード65を押し上げて変形することになる
。更に、上型10を上昇させると(S9 )、可動スト
リッパー17の突起17aとダイス3の突起3aとで把
持されたリード65は開放されることになる(S11)
。 この上型10の移動、すなわちラムの移動は、上死点セ
ンサーS1により検知される(S10)。ここで、直ち
にワークであるLSIパッケージ60は下型30から工
作物排除の手段(図示せず)により取り出される(S1
2)。t時間後(図5参照)、電磁切換弁50を切り替
えて圧縮空気の供給を止め、ピストン42をコイルスプ
リング44の力で可動ダイス31を押し上げ元の位置に
復帰させる(S1 )。
【0039】これで、可動ポンチ18、可動ストリッパ
ー17、可動ダイス31、ポンチホルダー5はそれぞれ
元の位置に戻り待機状態となり、リード曲げ加工処理が
すべて完了することになる。以上詳記したように、曲げ
型1の作動から理解されるように、リード65の根元部
分64を固定し、その先端を略円弧の軌跡を描くように
移動させてZ曲げを実現したのでリードに打痕跡や擦傷
が生じない。Z曲げ加工時に、リードを引っ張る力が発
生しないのでLSIパッケージの内部に余分な応力を発
生させない。したがって、LSIパッケージの内部を破
壊することはない。更に、曲げ型1にリードを構成する
金属が付着することがない。
【0040】
【第2実施例】図4は第2実施例を示す。前記第1実施
例では、可動ポンチ18は、ポンチホルダー5の下面8
に沿って移動するものであった。第2実施例は、この可
動ポンチ18aを転動、すなわちころがせるものである
。可動ポンチ18aの上端19aには、ポンチホルダー
5の下面8上を転動するように円筒面59が形成されて
いる。
【0041】したがって、第1実施例に比べてローラベ
アリング等の余分な部品を使用しないので、装置が簡単
で経済的である点で異なる。しかし、そのたの作用は第
1実施例のものとほとんど同じである。
【0042】[その他の実施例]前記第1,2実施例の
ピストン42は、エアーにより駆動されるものであった
。しかし、前記ピストン42の駆動を換えて電流で駆動
されるソレノイドを用いても良い。
【0043】更に、前記ピストン42、コイルスプリン
グ44に換えて、公知のばね油圧式緩衝装置又はバネを
使用せずに空気圧でバネの代用をしても良い。要は、リ
ードをZ曲げした後、可動ダイス31,31aの元の位
置への復帰を遅らせると良い。
【0044】以上述べてきたが、本発明は、その目的、
構成からとらえた本質的特徴を逸脱することなく、他の
いろいろな変形例で実施することができる。そのため、
前述の実施例は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず限定
的に解釈する必要はない。
【0045】
【発明の効果】以上、詳しく説明したような構成である
から、本発明は以下のような効果を有する。
【0046】a.リードに打痕跡や擦傷によるメッキ剥
離が生じない。
【0047】b.可動ポンチ、可動ダイス等に剥離した
錫等の柔らかい金属が焼きつき付着することがない。
【0048】c.リードのZ曲げ加工時に引っ張り力と
して悪作用し、ICチップとリードフレームとを接続し
ている細い金線を引きちぎったり、またモールドにいわ
ゆるマイクロクラックを生じるようなことがない。
【0049】d.曲げ型の寿命が長くなり、減価償却に
有利である。
【0050】e.曲げ型の段取り替えが少なくなる等に
より、機械の効率が良く、生産性の面も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例の曲げ型の一部を切断した断
面図である。
【図2】図2は本発明の原理を示す原理図である。
【図3】曲げ型でリードを曲げた状態を示す断面図であ
る。
【図4】曲げ型を駆動するためのシステムの概要を示す
図である。
【図5】そのシステムの動作時間のタイミングチャート
である。
【図6】そのシステムの動作の概要を示すフローチャー
トである。
【図7】図7は第2実施例の曲げ型の一部を切断した断
面図である。
【図8】図8は従来技術によるリードの曲げ加工の状態
を示す断面図である。
【図9】図9は従来技術によるリードの曲げ加工が終了
した状態を示す断面図である。
【符号の説明】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型(10)と下型(30)とからなる曲
    げ型(1)による電気部品のリードの曲げ加工方法であ
    って次の要件からなるもの:前記リード(65)の根元
    部分を前記上型(10)の可動ストリッパー(17)及
    び前記下型(30)の可動しないダイス(3)とで固定
    し、前記リード(65)の先端部を前記上型(10)の
    可動ポンチ(18)及び前記下型(30)の可動ダイス
    (31)で把持し押し下げる第1の運動と、かつこの第
    1の運動と同時に、前記リード(65)の先端部を把持
    した前記可動ポンチ(18)及び前記可動ダイス(31
    )を前記第1の運動の方向と直角方向に移動させる第2
    の運動と、前記可動ポンチ(18)及び前記可動ダイス
    (31)による第1及び第2の運動を合成して、前記リ
    ード(65)の前記根元部を中心におよそ円弧の軌跡を
    描いて前記リード(65)の曲げ加工を行う電気部品の
    リードの曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記曲げ加工後、前記
    可動ダイス(31)と前記可動ポンチ(18)とによる
    前記リードの前記先端部の前記把持の解放のときに、前
    記可動ポンチ(18)の解放復帰から時間(t1 ,t
    2 )を遅らせて前記可動ダイス(31)の解放を行う
    ことを特徴とする電気部品のリードの曲げ加工方法。
  3. 【請求項3】上型(10)と下型(30)とからなる電
    気部品のリードの曲げ型(1)であって次の要件からな
    るもの: a.プレス機械のラムに取り付けられ前記上型(10)
    の一部を構成するポンチホルダー(5)と、b.前記ポ
    ンチホルダー(5)に弾性支持部材(15)により上下
    動可能に支持され、かつ第1のカム面(23,24)が
    形成され前記電気部品を固定するための可動ストリッパ
    ー(17)と、 c.前記ポンチホルダー(5)に前記上下動方向と直角
    をなす方向に移動自在に設けられているものであって、
    かつ、前記第1のカム面(23,24)に接触し前記上
    下運動に伴なって曲げ加工のための軌跡を創成するため
    の第2のカム面(21,22)が形成された可動ポンチ
    (18)と、 d.前記下型(30)の一部を構成するダイホルダー(
    2)と、 e.前記ダイホルダー(2)に設けられ前記電気部品を
    載置固定し、かつ第3のカム面(34,35)が形成さ
    れたダイス(3)と、 f.前記可動ポンチ(18)と共同して前記リード(6
    5)の先端を把持するものであって、かつ前記第3のカ
    ム(34,35)と接触し前記曲げ加工のための軌跡を
    創成するための第4のカム面(32,33)が形成され
    前記ダイス(3)内に設けられた可動ダイス(31)と
    、 g.前記リード(65)を前記可動ポンチ(18)と共
    同して把持するのに前記可動ダイス(31)を押圧する
    ための押圧手段(44)と。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記押圧手段(44)
    の作動を一時的に停止させるための一時停止手段(42
    )を有することを特徴とする電気部品のリード曲げ型。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記一時停止手段が流
    体圧により作動するピストン(42)であることを特徴
    とする電気部品のリード曲げ型。
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CN104588536A (zh) * 2014-12-02 2015-05-06 天津航空机电有限公司 一种芯片引脚成型工装

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