JPH04325935A - 光学式記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光ビームの照射により
情報を記録、再生または消去する光学式記録再生装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、光学的記録媒体に対し光ビームを
照射する事により、高密度に情報を記録あるいは再生す
る光学式記録再生装置の開発が盛んである。

【０００３】光学的記録媒体である光ディスクとしては
、一回だけ記録可能な追記型ディスク、光磁気あるいは
相変化材料を用いた書換え可能型ディスクが良く知られ
ている。以下に、光磁気ディスクを例として従来の光学
式記録再生装置について説明する。

【０００４】光磁気ディスクは基板上の磁性薄膜に対し
熱磁気記録を行い、その形成された垂直磁化の方向性に
より情報の記録を達成する。

【０００５】記録時は、予め垂直磁化方向が一定に揃え
られた磁性薄膜に対して上記垂直磁化方向と逆方向の外
部磁界を印加しながら、情報信号に応じてディジタル的
にレーザビームのパワーを変調する。高パワーのレーザ
ビームが照射された磁性薄膜の部分は温度が上昇し、キ
ュリー点近傍に到達すると保磁力の低下に伴い、上記外
部磁界の方向に従ってその垂直磁化方向が反転する。す
なわち、情報信号に応じた垂直磁化パターンが磁性薄膜
上に形成されることになる。

【０００６】以上のごとく記録された情報は、再生時に
は低パワー且つ無変調なレーザビームを照射することで
カー効果を用いて光学的に読み出すことが可能である。

【０００７】消去に関しては、上記記録時における外部
磁界とは逆方向の外部磁界を印加し、高パワーのレーザ
ビームを照射することで実現できる。

【０００８】この様な情報の記録においては、レーザビ
ームの照射による熱記録であることから記録状態が媒体
の温度に影響される。すなわち、ある温度において最適
な記録パワーに設定されたとしても、記録媒体の環境温
度が変化すれば最適条件から逸脱し記録不良が発生する
原因となり、記録不良の発生は情報の記録において著し
く信頼性を低下させることとなる。また、情報の再生お
よび消去においても最適パワーからの逸脱は信頼性を低
下させる。例えば、再生時の過大パワーは記録情報の消
失を生ずる恐れがあり、消去時の過小パワーは情報の消
し残りを又過大パワーは記録媒体そのものの熱的破壊を
生ずる恐れがある。

【０００９】上記問題は光磁気ディスクに限らず、他の
書換え可能型ディスクおよび追記型ディスクにおいても
同様である。

【００１０】一方、上述のごとき問題点を解決する光学
的情報処理装置として特開平１−１９１３２５号公報が
開示されている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記装置
においては、記録媒体であるところの光ディスクを収納
するカートリッジの唯一点の温度から光ディスクの温度
を類推するものであり、光ディスクそのものの温度との
誤差が大きい。装置内部の温度分布は決して均一ではな
く、例えば一般的に発熱源であるところのアクチュエー
タと反対側となるカートリッジの上面温度を検知した場
合には実際の温度よりも低く検知することとなり、逆に
カートリッジの下面温度を検知した場合には高く検知す
ることになる。以上のごとく、カートリッジの上面ある
いは下面の一点の検知温度による制御では実際のディス
ク温度との誤差が大きく、最適なパワー設定が困難であ
るという問題点を有していた。

【００１２】本発明は上記問題点に鑑み、光ディスクに
対し最適なパワー状態での記録、再生、消去を実現する
信頼性の高い光学式記録再生装置を提供するものである
。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の光学式記録再生装置は、光ディスクを収納
するカートリッジ両面の温度を検知する手段と、その検
知結果に応じて光ビームの強度あるいは変調パルス幅を
制御する手段、とを備えたものである。

【００１４】

【作用】本発明は上記した構成によって、ディスクカー
トリッジ両面の温度を検知し、その平均値をもって確度
良くディスクの温度を推定することで、情報の記録、再
生、消去における最適な光ビーム強度の制御が可能とな
る。

【００１５】

【実施例】以下本発明の一実施例の光学式記録再生装置
について、図面を参照しながら説明する。

【００１６】図１は本発明の実施例における光学式記録
再生装置の構成を示すものである。図１において、１は
光磁気ディスク、２は光磁気ディスク１上に光スポット
を集光する対物レンズ、３は光磁気ディスク１への入射
光と光磁気ディスク１からの反射光を分離する為の偏光
ビームスプリッタ、５は光源としての半導体レーザ、４
は半導体レーザ５の出射光を平行光に変換するコリメー
タレンズ、６は光磁気ディスク１からの反射光を光学的
に検出する反射光光学系、７は半導体レーザ５を駆動す
るレーザ駆動回路、８はレーザ駆動回路７を制御する中
央処理装置（Ｃｅｎｔｒａｌ　　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ
　　Ｕｎｉｔ、以下ＣＰＵと記す）、９は光磁気ディス
ク１を回転せしめるスピンドルモータ、１０は情報の記
録、消去に際して外部磁界を印加するバイアス磁石、１
１は光磁気ディスク１を収納するカートリッジ、１２お
よび１３は温度センサである。

【００１７】以上のように構成された光学式記録再生装
置について、以下に図１を用いてその動作を説明する。

【００１８】まず光磁気ディスク１はスピンドルモータ
９により回転されている。上記光磁気ディスク１に対し
、半導体レーザ５の出射光はコリメータレンズ４を介し
て平行光となった後、偏光ビームスプリッタ３を透過し
、対物レンズ２によって微小な光スポットとして光磁気
ディスク１上に集光される。次に光磁気ディスク１から
の反射光は再び対物レンズ２を透過し、偏光ビームスプ
リッタ３により入射光と分離されて反射光光学系６に導
かれる。反射光光学系６は記録再生データ信号およびフ
ォーカス、トラッキングサーボ信号の検出を行う。光磁
気ディスク１の光ビームが集光される側と逆側にはバイ
アス磁石１０が設置され、情報の記録および消去時に光
磁気ディスク１に対して外部磁界を印加し、半導体レー
ザ５からの光ビームは記録データに応じてレーザ駆動回
路７によりディジタル的に変調される。温度センサ１２
および１３は光磁気ディスク１を収納するカートリッジ
１１の下面および上面、すなわち光投入側および逆側の
温度を検知する。温度センサ１２および１３としてはサ
ーミスタ、熱電対等を用いることが出来る。温度センサ
１２および１３によって検知された２種の温度はＣＰＵ
８に送られ、この平均値に応じてレーザ駆動回路７を介
して半導体レーザ５の出射光パワーが制御される。

【００１９】以上のように本実施例によれば、光磁気デ
ィスクを収納するカートリッジ両面の温度を検知する２
つの温度センサを設けることにより、その各温度検知結
果の平均値をもって光磁気ディスクの温度を確度良く推
定することができ、最適な記録、消去、再生のレーザビ
ームパワーを設定することでデータの信頼性を向上でき
る。

【００２０】なお、本実施例において、記録媒体である
ところのディスクは光磁気ディスクとしたが、相変化を
用いた書換え可能型ディスクあるいは追記型ディスクと
しても良い。また、本実施例では温度検知結果から記録
、消去および再生時の半導体レーザパワーを制御する様
にしたが、記録時においてはレーザビームの強度に代え
て変調パルスの幅を制御することで最適な記録を実現す
ることも出来る。更に、本実施例においては光磁気ディ
スクへの記録には半導体レーザからの光ビームを変調す
る方式を考えたが、光ビームは無変調として外部磁界の
方向を変調する方式であって、その無変調なレーザビー
ムの強度を温度検知結果に応じて制御しても構わない。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明は、ディスクカート
リッジ両面の温度を検知する手段と、その検知結果に応
じて光ビームの強度あるいは変調パルス幅を制御する手
段とを設けることにより、使用温度環境に影響されない
最適な記録、消去、再生が可能となり、記録情報の信頼
性を向上することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における光学式記録再生装置
の構成図。

【符号の説明】

１　　光磁気ディスク ２　　対物レンズ ５　　半導体レーザ ７　　レーザ駆動回路 ８　　中央処理装置（ＣＰＵ） １１　　カートリッジ １２　　温度センサ １３　　温度センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　カートリッジに収納された光学的記録
   媒体に対し光ビームを照射する事によって情報を記録、
   再生または消去する光学式記録再生装置において、前記
   カートリッジの両面の温度を検知する手段と、その検知
   結果に応じて前記光学的記録媒体に照射する光ビームの
   強度を制御する手段とを備えたことを特徴とする光学式
   記録再生装置。