JPH0432387Y2 - - Google Patents

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JPH0432387Y2
JPH0432387Y2 JP1987087842U JP8784287U JPH0432387Y2 JP H0432387 Y2 JPH0432387 Y2 JP H0432387Y2 JP 1987087842 U JP1987087842 U JP 1987087842U JP 8784287 U JP8784287 U JP 8784287U JP H0432387 Y2 JPH0432387 Y2 JP H0432387Y2
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rope
winding
layer
drum
flanges
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はクレーンのウインチ等に使用される多
層巻用のロープ巻取ドラムに関するものである。
(従来技術) 従来、ロープを多層に、かつ各層複数列に巻取
るロープ巻取ドラムにおいて、ロープの乱巻防止
のための工夫がなされている。
たとえば、実開昭57−162288号公報には、第1
層でのロープの巻始め部分と巻終わり部分でロー
プと両側フランジとの間に形成される長三角形の
空隙を埋めるために、この空隙に対応する填隙部
材をフランジの内面に突起状に設け、これによ
り、乱巻の原因となる第2層ロープの空隙部分へ
の落ち込みを防止する技術が示されている。
しかし、この公知技術では、ロープ巻層を一層
目から2層目へというように順次移行させる巻層
変化区間でのロープ巻取に関して、なお重大な問
題が残されていた。これを第8図〜第12図によ
つて説明する。
第8図は平行溝式ドラムを周方向に展開して示
している。同図において、11はドラム本体、1
2,13はこのドラム本体11の軸方向両端に設
けられたフランジである。ドラム本体11の外周
面にはロープ溝14が設けられ、第1層ロープが
このロープ溝14に沿つて図の右側から左側に順
次巻取られる。
ロープ溝14は、フランジ12,13と平行で
かつ互いに1/2ピツチずつ横にずれた第1および
第2両平行部14a1,14a2と、第1および第2
両斜行部14b1,14b2が交互に連続して成り、
第1ロープが両斜行部14b1,14b2により、一
周の間に二個所で1/2ピツチずつ横移動してロー
プ列が変化する。また、両側フランジ12,13
の内面に、ロープを斜行案内する突起15,15
が設けられている。
第9図乃至第12図はロープ巻取状況を示し、
図中、a〜fは第1層ロープ、g〜mは第2層ロ
ープ、nは第3層ロープをそれぞれ示す。第1層
最終列ロープfは、ロープ溝14における図の左
端の第1斜行部14b1を始点として第1平行部1
4a1→第2斜行部14b2→第2平行部14a2と移
動し、この第2平行部14a2の終点から第2層第
1列ロープgとなつて、左側フランジ12沿いに
移動する。この第2層第1列ロープ(以下、上ロ
ープという)gは、第1層最終列ロープ(以下、
下ロープという)fにおける第1斜行部14b1
位置する部分と平面視で重なり合わない状態から
ロープ径の1/2部分が重なり合う状態まで変化す
る巻層変化区間xを経て、第2層ロープ高さに設
定される。
この場合、従来ドラムによると、上ロープgが
巻層変化区間xの始点で下ロープfの斜行部分に
乗上げて急激に立上がり、第6図のグラフ中、実
線イで示すように巻層変化区間xの前半で同ロー
プgが急上昇するため(同区間x始点での上ロー
プ高さが高くなるため)、第10図に示すように、
次に巻かれる第2列ロープhが、上記上ロープg
の巻層変化区間xに沿つて斜行する部分(以下、
斜行部分という)が、展開視で適正な直線斜行状
態とならず、前半で大きく湾曲する所謂うねりが
生じる。このような事態は、第3層以降の各層ロ
ープにおいても生じ、このうねりが生じると、第
2列以降のロープの斜行部分が下層ロープに対し
て一部横にずれた状態(第12図のSはこのずれ
量を示す)となるため、第2層以降の各層最終列
部分で第11図に示すようにロープmがその前列
ロープlとフランジ13との間に嵌まり込まずに
浮上がり、次層のロープ巻取経路を乱して乱巻を
起こす等の問題が生じる。
(考案の目的) そこで本考案は、上記したロープの斜行部分で
のうねりの発生を防止でき、適正なロープ巻取状
態を得ることができるロープ巻取ドラムを提供す
るものである。
(考案の構成) 本考案はドラム本体の軸方向両端にフランジが
設けられて成り、ロープが両側フランジ間でドラ
ム本体に複数列に、かつ、上層ロープが下層ロー
プに対し平面視で重なり合わない状態からロープ
径の1/2部分が重なり合う状態まで変化する巻層
変化区間を経て複数層に巻取られるロープ巻取ド
ラムにおいて、上記両側フランジの内面における
上記巻層変化区間に対応する部分に、同区間にお
いて二層目以降のロープ高さが同区間の距離にほ
ぼ正比例して変化するように同ロープをこの巻層
変化区間でフランジ側に湾曲させる凹面部が設け
られてなるものである。
この構成により、第1列ロープの巻層変化区間
に対応する第2列以降各列ロープ部分が展開視で
直線状に斜行することとなり、この斜行部分での
ロープのうねりの発生が防止される。
(実施例) 本考案の実施例を第1図乃至第7図によつて説
明する。
1はドラム本体、2,3は両側フランジ、4は
ロープ溝、5,5は両側フランジ2,3の内面に
設けられたロープ斜行案内用の突起である。
ロープ溝4は、従来同様、第1および第2両平
行部4a1,3a2と、第1および第2両斜行部4
b1,4b2とから成り、第1層ロープa〜f(第4,
5図に示す)が、このロープ溝4を図右側から左
側に向かつて第1斜行部4b1→第1平行部4a1
第2斜行部4b2→第2平行部4a2の経路で、一周
につき2回、半ピツチずつ横移動しながら巻取ら
れる。そして、第2層ロープg〜mは、図左側の
フランジ2の内面に接しつつ第1層最終列ロープ
fに平面視で重なり合わない状態からロープ径の
1/2部分が重なり合う状態となるまでの巻層変化
区間xを経て、第2層ロープ高さ位置に設定さ
れ、以下、各層、巻層変化区間xを経ながら順次
巻取られる。なお、この実施例ドラムの場合、そ
の幅寸法(両側フランジ2,3間寸法)が、ロー
プ溝ピツチの整数倍寸法に設定されている。この
ようなドラムの場合、第2層以下の偶数層ロープ
についての左側巻層変化区間xと、第3層以下の
奇数層ロープについての右側巻層変化区間xとが
向かい合せに位置せず、周方向に180°ずれること
となる。
このドラムにおいて、両側フランジ2,3の内
面における上記巻層変化区間xに対応する部分に
凹面部6,6が設けられ、各層ロープが巻層変化
区間xでこの凹面部6に沿つてフランジ側に湾曲
するように構成されている。第3図には、第2層
ロープgの巻層変化区間xでのロープ湾曲状態を
例示している。
この凹面部6は、第6図のグラフ中、破線ロで
示すように、巻層変化区間xでのロープ高さが距
離にほぼ正比例して、すなわち、同図中、一点鎖
線ハで示す完全正比例に近い比例状態で変化する
ロープ湾曲状態が得られるような曲面に形成され
ている。
なお、第6図のグラフにおいて、横軸には巻層
変化区間xの全長Ltに対する同区間始点からの
ロープ距離Laの割合Lrをとり、縦軸には、同区
間xでのロープ高さの変化量として、ロープ径D
に対するロープ高さHa(第5図参照)の割合をと
つている。また、第7図には、第6図破線ロで示
すロープ高さ変化状態を得るための凹面部6の形
状条件として、凹面部各位置(区間x始点からの
各位置の距離Laと区間全長Ltの割合La/Lt)に
おける凹面部深さCaの変化量Ca/Dの関係を示
している。
巻層変化区間xでのロープ高さの変化が、上記
のように凹面部6によつて、距離にほぼ正比例す
る状態、すなわち第2層ロープの場合でいうと第
2図乃至第5図に示すように、第1列ロープgが
巻層変化区間xの中央点で第1層最終列ロープf
に対してロープ径の1/2だけ上昇する状態となる
ように設定されることにより、第2層第2列ロー
プhおよびこれ以降の各列ロープi〜mが、ドラ
ム展開視で直線状に斜行移動することとなる。す
なわち、これら第2列以降のロープh〜mのうね
り(斜行前半部での大きな横移動)の発生が防止
される。したがつて、最終列ロープmが、第12
図に示す従来ドラムの場合のように隙間不足で浮
上がつてしまうおそれがなく、第4図に示すよう
に適正位置に確実にセツトされる。
こうして、各層ロープが適正経路で整然と巻取
られるため、ロープの乱巻が確実に防止され、ロ
ープ寿命が向上することとなる。
ところで、第2列以降のロープは、上記のよう
にドラム展開視で直線斜行移動するのがロープ巻
取上、最も好ましいが、直線斜行に近い、ごくゆ
るやかな湾曲状態で斜行移動しても、従来との比
較上、十分な効果を上げることができる。したが
つて、凹面部6は、巻層変化区間でのロープ高さ
の変化状態が距離にほぼ正比例する第6図ロの状
態に近い状態となるように条件設定されてもよ
く、たとえば第6図ハの完全正比例となるように
設定されてもよい。
また、本考案は、各列ロープが一周のうち一個
所で一ピツチ横移動するように構成されたドラム
にも上記同様に適用することができる。
(考案の効果) 上記のように本考案によるときは、巻層変化区
間でのロープ高さが同区間の距離にほぼ正比例し
て変化するように、巻層変化区間でロープを湾曲
させる凹面部をフランジ内面における巻層変化区
間に対応する部分に設けたから、第2列以降のロ
ープが展開視直線状態またはそれに近い状態で斜
行移動することとなり、従来ドラムに生じていた
ロープのうねり、これに起因するロープ巻取経路
の乱れ(脱落、くい込み等)を確実に防止でき、
ロープ寿命を向上させることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかるロープ巻取ド
ラムの展開図、第2図は同ドラムのロープ巻取状
況を示す部分拡大図、第3図は巻層変化部分をさ
らに拡大して示す図、第4図は第2図−線に
沿うドラム断面図、第5図は第4図の一部拡大
図、第6図は巻層変化区間でのロープ高さの変化
状況を示すグラフ、第7図はフランジ内面の凹面
部の形状条件を説明するためのグラフ、第8図は
従来ドラムの展開図、第9図は同ドラムのロープ
巻取状況を示す正面図、第10図は同部分拡大展
開図、第11図は第10図は−線に沿う
ドラム断面図、第12図は同一部拡大図である。 1……ドラム本体、2,3……フランジ、6…
…凹面部、x……巻層変化区間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドラム本体の軸方向両端にフランジが設けられ
    て成り、ロープが両側フランジ間でドラム本体に
    複数列に、かつ、上層ロープが下層ロープに対し
    平面視で重なり合わない状態からロープ径の1/2
    部分が重なり合う状態まで変化する巻層変化区間
    を経て複数層に巻取られるロープ巻取ドラムにお
    いて、上記両側フランジの内面における上記巻層
    変化区間に対応する部分に、同区間において二層
    目以降のロープ高さが同区間の距離にほぼ正比例
    して変化するように同ロープをこの巻層変化区間
    でフランジ側に湾曲させる凹面部が設けられてな
    ることを特徴とするロープ巻取ドラム。
JP1987087842U 1987-06-05 1987-06-05 Expired JPH0432387Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987087842U JPH0432387Y2 (ja) 1987-06-05 1987-06-05

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JP1987087842U JPH0432387Y2 (ja) 1987-06-05 1987-06-05

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JPS63194875U JPS63194875U (ja) 1988-12-15
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JPS5762288U (ja) * 1980-10-01 1982-04-13

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JPS63194875U (ja) 1988-12-15

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