JPH0712381Y2 - 溶接ワイヤ用スプール - Google Patents

溶接ワイヤ用スプール

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JPH0712381Y2
JPH0712381Y2 JP1990086931U JP8693190U JPH0712381Y2 JP H0712381 Y2 JPH0712381 Y2 JP H0712381Y2 JP 1990086931 U JP1990086931 U JP 1990086931U JP 8693190 U JP8693190 U JP 8693190U JP H0712381 Y2 JPH0712381 Y2 JP H0712381Y2
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JP
Japan
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wire
welding wire
winding
spool
guide groove
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JP1990086931U
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JPH0444266U (ja
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義久 川口
邦彦 田中
勇 関口
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は巻乱れ防止用の案内溝が設けられた溶接ワイヤ
用スプールに関する。
〔従来の技術〕
溶接ワイヤを整列密着巻きするために、巻胴の周面に案
内溝が設けられたスプールが提案されている(実公昭49
-35080、実公昭51−7299、実開昭58−18676)。
第2図は従来の案内溝が設けられた溶接ワイヤ用スプー
ルの1例を示す平面図、第3図は同じくその一部拡大断
面図である。
このスプールは、円筒状の巻胴11とこの巻胴11の軸方向
の両端に夫々配置されたフランジ12とにより構成されて
いる。
巻胴11の周面には巻乱れ防止用の案内溝が設けられてい
る。この案内溝は、スプールに巻き取るべき溶接ワイヤ
13の線径と略同一のピッチで形成されている。溶接ワイ
ヤ13は、第3図に示すように、この案内溝に嵌め込まれ
て第1層目が巻胴11の周面に沿って整列密着巻きされ、
2層目以降は密着巻きされた下層のワイヤ13の間に嵌め
込まれて密着巻きされるようになっている。なお、フラ
ンジ12間の間隔Wは、巻き取るべき溶接ワイヤ13の線径
の1/2の整数倍に設定されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来の溶接ワイヤ用スプールに
は以下に示す問題点がある。
溶接ワイヤ13は伸線加工等の工程を経て製造されるが、
その線径のバラツキが比較的大きい。例えば、線径の公
称値が1.2mmである溶接ワイヤの場合に、製造される実
際の線径は厳密に1.2mmでなくてもよく、ある程度のバ
ラツキが許容されている。そして、溶接ワイヤの製造時
に、伸線ダイスの摩耗等に起因して、線径のバラツキが
発生する。このため、例えばフランジ12間の間隔が88.2
mmであるスプールに線径の公称値が1.2mmのワイヤを巻
き取る場合に、実際の線径が1.21mmである溶接ワイヤの
場合は、フランジ12間に所定の巻数で溶接ワイヤを収納
することができない。また、実際の線径が1.19mmである
溶接ワイヤの場合は、溝ピッチとの差に起因して、フラ
ンジ12近傍のターン部でのワイヤの巻きの安定性が悪く
なる。即ち、第4図に矢印で示すように、2層目の最端
部に配置されたワイヤ13に巻胴11の軸中心に向う力が作
用するため、1層目の最端部に配置されたワイヤ13は2
層目の最端部に配置されたワイヤ13により押し出されて
巻胴11の長手方向に移動してしまう。このため、ワイヤ
13の巻きが乱れてワイヤの巻き高さが一定にならなくな
る。そして、このワイヤの巻き高さのバラツキは上層に
なるほど激しくなる。従来のスプールにおいては、公称
値と実際の線径との差が約0.01mm以下であれば巻乱れは
発生しないが、それ以上に線径が細い場合は巻乱れが発
生してしまう。
線径のバラツキを見込んで、案内溝の溝ピッチが異なる
複数種類のスプールを用意しておくことも考えられる
が、そうすると、巻き取るべき溶接ワイヤの線径に応じ
てスプールを選択する必要があるため、溶接ワイヤの生
産効率が減少すると共に製造コストが増大してしまう。
従って、この方法は現実的ではない。
本考案はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
線径のバラツキに対する許容量が大きく、巻乱れの発生
を抑制することができる溶接ワイヤ用スプールを提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案に係る溶接ワイヤ用スプールは、その周面に案内
溝が設けられた巻胴と、この巻胴の軸方向の両端に配置
された1対のフランジとを有し、前記巻胴の端部に設け
られた前記案内溝の溝ピッチが前記巻胴の中央部に設け
られた前記案内溝の溝ピッチに比して小さいことを特徴
とする。
[作用] 本願考案者等は、溶接ワイヤの線径のバラツキが大きい
場合であっても巻乱れの発生を抑制することができるス
プールを開発すべく、種々実験研究を行った。その結
果、巻乱れはフランジ近傍、即ちターン部において発生
し、逆にターン部において巻き緩みがないようにするこ
とにより、巻乱れの発生を抑制することができることが
判明した。
そこで、本考案においては、巻胴端部の案内溝の溝ピッ
チを巻胴中央部の案内溝の溝ピッチに比して小さくす
る。即ち、本考案においては、巻胴の端部のターン部の
溝ピッチを小さくしてこの部分にワイヤを密に巻くこと
により巻きの安定化を図り、一方、中央部の案内溝の溝
ピッチを大きくしてこの部分でワイヤの径のバラツキを
吸収する。これにより、ワイヤの径のバラツキが比較的
大きい場合も、巻乱れの発生を抑制しつつ溶接ワイヤを
巻き取ることができる。
[実施例] 次に、本考案の実施例について添付の図面を参照して説
明する。
第1図(a)は本考案の実施例に係る溶接ワイヤ用スプ
ールの一部を示す部分的平面図、第1図(b)は同じく
その巻胴端部及び中央部の案内溝を示す模式的断面図で
ある。
本実施例のスプールは、1対のフランジ2とこのフラン
ジ2間に配置された巻胴1とにより構成されている。こ
の巻胴1の周面には案内溝3が設けられており、この案
内溝3のピッチは巻胴1の端部と中央部とで異なってい
る。つまり、巻胴1のフランジ2側の溝4つ分の領域は
ターン部になっており、この部分の溝ピッチP1は巻き取
るべき溶接ワイヤの許容しうる最小径D1と同一になって
いる。そして、巻胴1の中央部には、この溝ピッチP1
りも大きなピッチP2で案内溝3が設けられている。
また、フランジ2間の間隔Wは、巻き取るべき溶接ワイ
ヤの許容しうる最大径D2と所望の巻数nとにより決定さ
れている。即ち、間隔WはD2×nである。一方、ターン
部の長さを夫々A,Bとすると、A=B=4D1=4P1であ
る。従って、中央部の長さCはW−(A+B)であるか
ら、前記溝ピッチP2は、例えば、 {W−(A+B)}/{n−(4+4.5)}の式に基づ
いて決定する。
本実施例においては、巻胴1の一方の端部から溶接ワイ
ヤを巻初め、案内溝3に嵌め込んでワイヤを整列密着巻
きして第1層目を巻線する。この場合に、溶接ワイヤを
溝3に嵌め込んで弛みのないようにする。そして、1層
目が巻き終わったら、1層目の上に第2層目を巻線す
る。
本実施例においては、中央部の案内溝3の溝ピッチが大
きいので、溶接ワイヤの線径のバラツキに対する許容量
が大きい。また、端部部分の溝ピッチが小さいため、巻
乱れが発生しにくい。
本実施例に係るスプールを実際に製造し、溶接ワイヤの
巻き取り作業を行なって巻乱れの有無を調べた。そし
て、ワイヤ径のバラツキに対して巻乱れが発生しない許
容量を求めた。その結果、従来のスプールのワイヤ径に
対する許容量は公称値−0.01mmであるのに対して、本実
施例のスプールのワイヤ径に対する許容量は公称値−0.
02mmであった。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、スプールの巻胴の
端部に設けられた案内溝のピッチが巻胴中央部に設けら
れた案内溝のピッチに比して小さいから、溶接ワイヤを
スプールに巻き取る場合に、ワイヤは巻胴端部で密に巻
き取られて巻緩みの発生を回避することができる。ま
た、溶接ワイヤの線径のバラツキがある場合も、中央部
の溝ピッチが大きいため、これを吸収して巻乱れの発生
を回避しつつ所定の巻数で巻き取ることができる。従っ
て、本考案に係る溶接ワイヤ用スプールは、線径のバラ
ツキが比較的大きいフラックス被覆溶接ワイヤの巻取り
及び巻替えに極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の実施例に係る溶接ワイヤ用スプ
ールの一部を示す部分的平面図、第1図(b)は同じく
その巻胴端部及び中央部の案内溝を示す模式的断面図、
第2図は従来の溶接ワイヤ用スプールの1例を示す平面
図、第3図は同じくその一部拡大断面図、第4図は従来
の溶接ワイヤ用スプールの問題点を示す模式図である。 1,11;巻胴、2,12;フランジ、3;案内溝、13;溶接ワイヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】その周面に案内溝が設けられた巻胴と、こ
    の巻胴の軸方向の両端に配置された1対のフランジとを
    有し、前記巻胴の端部に設けられた前記案内溝の溝ピッ
    チが前記巻胴の中央部に設けられた前記案内溝の溝ピッ
    チに比して小さいことを特徴とする溶接ワイヤ用スプー
    ル。
JP1990086931U 1990-08-20 1990-08-20 溶接ワイヤ用スプール Expired - Lifetime JPH0712381Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990086931U JPH0712381Y2 (ja) 1990-08-20 1990-08-20 溶接ワイヤ用スプール

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JP1990086931U JPH0712381Y2 (ja) 1990-08-20 1990-08-20 溶接ワイヤ用スプール

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Publication Number Publication Date
JPH0444266U JPH0444266U (ja) 1992-04-15
JPH0712381Y2 true JPH0712381Y2 (ja) 1995-03-22

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ID=31818868

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100453238C (zh) * 2004-08-02 2009-01-21 株式会社神户制钢所 焊丝用卷盘

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5558562U (ja) * 1978-10-13 1980-04-21

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CN100453238C (zh) * 2004-08-02 2009-01-21 株式会社神户制钢所 焊丝用卷盘

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