JPH04317749A - 竪型粉砕機 - Google Patents
竪型粉砕機Info
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- JPH04317749A JPH04317749A JP17347991A JP17347991A JPH04317749A JP H04317749 A JPH04317749 A JP H04317749A JP 17347991 A JP17347991 A JP 17347991A JP 17347991 A JP17347991 A JP 17347991A JP H04317749 A JPH04317749 A JP H04317749A
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Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,回転テーブルと粉砕ロ
ーラとの協働により,石灰石や高炉スラグ,セメント原
料などの原料を粉砕する竪型粉砕機に関するものである
。
ーラとの協働により,石灰石や高炉スラグ,セメント原
料などの原料を粉砕する竪型粉砕機に関するものである
。
【0002】
【従来の技術】石灰石や高炉スラグ,セメント材料など
の原料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として,
図7に示すように,回転テーブルと粉砕ローラとを備え
た竪型粉砕機1が広く用いられている。この種の粉砕機
は,円筒状ケーシング1Aの下部においてモータ2Aに
より減速機2で駆動されて低速回転する円盤状の回転テ
ーブル3Aと,その上面外周部を円周方向へ等分する箇
所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕ロ
ーラ4とを備えている。
の原料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として,
図7に示すように,回転テーブルと粉砕ローラとを備え
た竪型粉砕機1が広く用いられている。この種の粉砕機
は,円筒状ケーシング1Aの下部においてモータ2Aに
より減速機2で駆動されて低速回転する円盤状の回転テ
ーブル3Aと,その上面外周部を円周方向へ等分する箇
所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕ロ
ーラ4とを備えている。
【0003】粉砕ローラ4はケーシング1Aに軸6によ
って揺動自在に軸支されたアーム5とアーム7を介して
油圧シリンダ9のピストンロッド10に連結されており
,油圧シリンダ9を作動させることにより,粉砕ローラ
4を回転テーブル3A上に押圧して原料への粉砕圧力を
与えている。3Bは回転テーブル3Aの外周縁に設けら
れ原料層圧を調整するダムリング,14は回転テーブル
3A周囲のガス吹上用の環状空間通路,15はガス吹上
通路,13は分級羽根13Aにより粉砕された原料を分
級する回転式のセパレータ,16はガスと共に製品を取
り出す排出口,17は原料投入シュートである。30は
アーマリングで,ケーシング内壁を落下する粗粒を回転
テーブル3Aへ導き,かつ,環状空間通路14を通過し
たガスの流れ方向を内向きに変えるためのものである。
って揺動自在に軸支されたアーム5とアーム7を介して
油圧シリンダ9のピストンロッド10に連結されており
,油圧シリンダ9を作動させることにより,粉砕ローラ
4を回転テーブル3A上に押圧して原料への粉砕圧力を
与えている。3Bは回転テーブル3Aの外周縁に設けら
れ原料層圧を調整するダムリング,14は回転テーブル
3A周囲のガス吹上用の環状空間通路,15はガス吹上
通路,13は分級羽根13Aにより粉砕された原料を分
級する回転式のセパレータ,16はガスと共に製品を取
り出す排出口,17は原料投入シュートである。30は
アーマリングで,ケーシング内壁を落下する粗粒を回転
テーブル3Aへ導き,かつ,環状空間通路14を通過し
たガスの流れ方向を内向きに変えるためのものである。
【0004】このような竪型粉砕機において,回転テー
ブル3Aの中央部へ原料投入シュート17で供給された
原料は,回転テーブル3Aの回転によりテーブル半径方
向の遠心力を受けて回転テーブル3A上を滑るときに回
転テーブル3Aにより回転方向の力を受け,回転テーブ
ル3Aとの間で滑って回転テーブル3Aの回転数よりい
くらか遅い回転を行なう。以上2つの力,すなわち,半
径方向と回転方向の力とが合成され,原料は回転テーブ
ル3A上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル3Aの外
周部へ移動する。この外周部には,ローラが圧接されて
回転しているので,渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ4
と回転テーブル3Aとの間へローラ軸方向とある角度を
なす方向から進入して噛み込まれて粉砕される。
ブル3Aの中央部へ原料投入シュート17で供給された
原料は,回転テーブル3Aの回転によりテーブル半径方
向の遠心力を受けて回転テーブル3A上を滑るときに回
転テーブル3Aにより回転方向の力を受け,回転テーブ
ル3Aとの間で滑って回転テーブル3Aの回転数よりい
くらか遅い回転を行なう。以上2つの力,すなわち,半
径方向と回転方向の力とが合成され,原料は回転テーブ
ル3A上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル3Aの外
周部へ移動する。この外周部には,ローラが圧接されて
回転しているので,渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ4
と回転テーブル3Aとの間へローラ軸方向とある角度を
なす方向から進入して噛み込まれて粉砕される。
【0005】一方,ケーシング1Aの基部にはガス吹上
通路15によって空気,あるいは熱風などのガスが導か
れており,このガスが回転テーブル3Aの外周面とケー
シングの内周面との間の環状空間通路14から吹き上が
ることにより,粉砕された微粉体はガスに同伴されてケ
ーシング1A内を上昇し,上部に位置するセパレータ1
3の羽根13Aにより分級作用を受け,所定粒度の製品
はガスとともに排出口16から排出され次の工程へ送ら
れる。
通路15によって空気,あるいは熱風などのガスが導か
れており,このガスが回転テーブル3Aの外周面とケー
シングの内周面との間の環状空間通路14から吹き上が
ることにより,粉砕された微粉体はガスに同伴されてケ
ーシング1A内を上昇し,上部に位置するセパレータ1
3の羽根13Aにより分級作用を受け,所定粒度の製品
はガスとともに排出口16から排出され次の工程へ送ら
れる。
【0006】ガス吹上通路15から竪型粉砕機1の下流
に設けた吸引ファンの吸引力により環状空間通路14を
通って上昇する気流は出来るだけ回転テーブル3Aの外
周均等に分配されるのが望ましく,そのため,ガス吹上
通路15への取入口19は出来るだけ多く設けて均等配
置することが望ましい。しかしながら,スペース的な制
約のため対角線上の2個所しか設けられないのが実状で
ある。
に設けた吸引ファンの吸引力により環状空間通路14を
通って上昇する気流は出来るだけ回転テーブル3Aの外
周均等に分配されるのが望ましく,そのため,ガス吹上
通路15への取入口19は出来るだけ多く設けて均等配
置することが望ましい。しかしながら,スペース的な制
約のため対角線上の2個所しか設けられないのが実状で
ある。
【0007】一方,前記環状空間通路14からガスを吹
き上げるための環状空間通路内の構造としては,従来,
ガスを竜巻状(スパイラル)に旋回させながら吹き上げ
るようにした旋回型と,ガスを上方中心部内向きに向か
って円錐状に吹き上げるようにした円錐型とが採用され
ている。図8は旋回型ガス吹上機構を採用した竪型粉砕
機の概略縦断面図であって,環状空間通路14内に複数
個のブレード40が回転テーブルの回転方向に対して上
端が先行する方向に傾斜しており,この傾斜角であるブ
レード立上り角βは被粉砕物の粒度等により30°〜7
0°の間で選択され,等間隔に配列されている。図9は
円錐型ガス吹上構造を採用した竪型粉砕機の概略縦断面
図であって,中くびれ形円筒形状のケーシング1aと回
転テーブル3Aとの間の環状空間通路14内には,複数
個のブレード40が環状空間通路14を等間隔で区画す
るように配設されている。この場合各ブレード40のブ
レード立上り角βは90°であって直立しており,ブレ
ード40の上方には環状に形成されたアーマリング30
が設けられている。このように構成されていることによ
り,隣接するブレード40とブレード40の間を通るガ
スは図9の内外2つの円錐に挟まれて直進して上昇し,
粉砕物を上昇させる。
き上げるための環状空間通路内の構造としては,従来,
ガスを竜巻状(スパイラル)に旋回させながら吹き上げ
るようにした旋回型と,ガスを上方中心部内向きに向か
って円錐状に吹き上げるようにした円錐型とが採用され
ている。図8は旋回型ガス吹上機構を採用した竪型粉砕
機の概略縦断面図であって,環状空間通路14内に複数
個のブレード40が回転テーブルの回転方向に対して上
端が先行する方向に傾斜しており,この傾斜角であるブ
レード立上り角βは被粉砕物の粒度等により30°〜7
0°の間で選択され,等間隔に配列されている。図9は
円錐型ガス吹上構造を採用した竪型粉砕機の概略縦断面
図であって,中くびれ形円筒形状のケーシング1aと回
転テーブル3Aとの間の環状空間通路14内には,複数
個のブレード40が環状空間通路14を等間隔で区画す
るように配設されている。この場合各ブレード40のブ
レード立上り角βは90°であって直立しており,ブレ
ード40の上方には環状に形成されたアーマリング30
が設けられている。このように構成されていることによ
り,隣接するブレード40とブレード40の間を通るガ
スは図9の内外2つの円錐に挟まれて直進して上昇し,
粉砕物を上昇させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来の旋回型および円錐型のガス吹上構造において
は,次のような難点がある。旋回型においては,回転テ
ーブルより上の領域におけるガスの滞留時間が長く,原
料と供給されたガスとの熱交換が良好に行なわれるとい
う長所があるけれども,ガスの流線が直進でなく旋回流
であるため絶えずベント圧損を消費し,必要風量を吹き
上げるために大量の風量と風圧を有する送風設備となっ
て設備費と動力費が大幅に増大するという問題があった
。また,ガスが旋回すると,これとともに上昇旋回する
粗大粒子が遠心力の作用によりケーシング1Aの内壁に
沿う方向へ飛ばされるので,回転テーブル3A上へ落下
還元されず,再粉砕の機会が減少して粉砕効率を低下さ
せるばかりでなく,粗大粒子がケーシング1aの内壁の
上下を何度も往復する結果,ミル内圧力損失を増大させ
るという欠点がある。
うな従来の旋回型および円錐型のガス吹上構造において
は,次のような難点がある。旋回型においては,回転テ
ーブルより上の領域におけるガスの滞留時間が長く,原
料と供給されたガスとの熱交換が良好に行なわれるとい
う長所があるけれども,ガスの流線が直進でなく旋回流
であるため絶えずベント圧損を消費し,必要風量を吹き
上げるために大量の風量と風圧を有する送風設備となっ
て設備費と動力費が大幅に増大するという問題があった
。また,ガスが旋回すると,これとともに上昇旋回する
粗大粒子が遠心力の作用によりケーシング1Aの内壁に
沿う方向へ飛ばされるので,回転テーブル3A上へ落下
還元されず,再粉砕の機会が減少して粉砕効率を低下さ
せるばかりでなく,粗大粒子がケーシング1aの内壁の
上下を何度も往復する結果,ミル内圧力損失を増大させ
るという欠点がある。
【0009】次に,円錐型のものにおいては,吹き上げ
ガスが内外2つの円錐の稜線に沿って直進しながら単調
に減速されるが,円錐の頂部付近では通過断面積が減少
されることにより流速が増大するので,圧力損失が増大
し,大きな送風設備が必要となって設備費や動力費が増
大するという問題があった。
ガスが内外2つの円錐の稜線に沿って直進しながら単調
に減速されるが,円錐の頂部付近では通過断面積が減少
されることにより流速が増大するので,圧力損失が増大
し,大きな送風設備が必要となって設備費や動力費が増
大するという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上に述べた課題を解決す
るために,本発明の竪型粉砕機は,第1の発明において
は,回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉
砕ローラを配置し,原料投入シュートを経由して供給し
た原料を粉砕ローラに所定の粉砕圧力を与えて回転テー
ブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕し,粉砕後の粉
粒体を回転テーブル外周面とケーシング内周面との間に
配設した環状空間通路より供給された上昇気流に随伴し
て搬送する竪型粉砕機において,該環状空間通路の外周
に接線状にガスが流入する取込口を備えた円環状のガス
ダクトを配設するとともに,該環状空間通路内に該環状
空間を流れるガスを前記回転テーブルの回転方向で,か
つ,内向きの上昇流れとするブレードを円周複数個配設
した構成とした。第2の発明においては,前記ブレード
を,粉砕機中心を通る放射線とガス流線とのなす角度が
20°ないし50°となるように傾斜させるとともに,
前記ガス流線と水平面とのなす立上り角度が50°ない
し85°となるように傾斜させて設けた構成とした。
るために,本発明の竪型粉砕機は,第1の発明において
は,回転テーブルの外周部上面に複数個の回転自在な粉
砕ローラを配置し,原料投入シュートを経由して供給し
た原料を粉砕ローラに所定の粉砕圧力を与えて回転テー
ブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕し,粉砕後の粉
粒体を回転テーブル外周面とケーシング内周面との間に
配設した環状空間通路より供給された上昇気流に随伴し
て搬送する竪型粉砕機において,該環状空間通路の外周
に接線状にガスが流入する取込口を備えた円環状のガス
ダクトを配設するとともに,該環状空間通路内に該環状
空間を流れるガスを前記回転テーブルの回転方向で,か
つ,内向きの上昇流れとするブレードを円周複数個配設
した構成とした。第2の発明においては,前記ブレード
を,粉砕機中心を通る放射線とガス流線とのなす角度が
20°ないし50°となるように傾斜させるとともに,
前記ガス流線と水平面とのなす立上り角度が50°ない
し85°となるように傾斜させて設けた構成とした。
【0011】
【作用】以上のように構成することにより,円環状のガ
スダクトから流入したガスが各々のブレードに案内され
てブレードの斜面に沿って,内向きの上昇流れとなって
進行する結果,回転テーブルから溢流した粗粒および微
粉はこのガス流れに乗って上昇する。そして,ブレード
通過後はガス通過面積の増加に伴い低下するガス速度に
応じて粒子重力に打ち克って粗大粒子,中間粒子から順
に落下し,製品粒径に近い微粉のみセパレータへ達して
分級作用を受ける。ガスを内向き上昇流れとするための
ブレードの偏角の作用により,粗大粒子,中間粒子は回
転テーブル上へ落下し,従来型の旋回型のように,ケー
シング内壁を上下動することなく直ちに粉砕ローラへ噛
み込まれて粉砕され,再度の粉砕機会は旋回型や円錐型
よりも増大するとともに,粗大粒子がミル内に滞留する
時間が減少するので圧力損失が減少する。
スダクトから流入したガスが各々のブレードに案内され
てブレードの斜面に沿って,内向きの上昇流れとなって
進行する結果,回転テーブルから溢流した粗粒および微
粉はこのガス流れに乗って上昇する。そして,ブレード
通過後はガス通過面積の増加に伴い低下するガス速度に
応じて粒子重力に打ち克って粗大粒子,中間粒子から順
に落下し,製品粒径に近い微粉のみセパレータへ達して
分級作用を受ける。ガスを内向き上昇流れとするための
ブレードの偏角の作用により,粗大粒子,中間粒子は回
転テーブル上へ落下し,従来型の旋回型のように,ケー
シング内壁を上下動することなく直ちに粉砕ローラへ噛
み込まれて粉砕され,再度の粉砕機会は旋回型や円錐型
よりも増大するとともに,粗大粒子がミル内に滞留する
時間が減少するので圧力損失が減少する。
【0012】
【実施例】以下,図面に基づいて本発明の詳細について
説明する。図1〜図6は本発明の実施例に係り,図1は
ガスダクトの要部縦断面図,図2は図1II−II視の
平面図,図3はブレードの配置を示す概略平面図,図4
は図3IV−IV視の概略側面図,図5はブレードを通
過するガス流線を示す概略平面図,図6は含塵ガスの上
昇軌跡を示す概略斜視図である。
説明する。図1〜図6は本発明の実施例に係り,図1は
ガスダクトの要部縦断面図,図2は図1II−II視の
平面図,図3はブレードの配置を示す概略平面図,図4
は図3IV−IV視の概略側面図,図5はブレードを通
過するガス流線を示す概略平面図,図6は含塵ガスの上
昇軌跡を示す概略斜視図である。
【0013】これらの図において,粉砕機1は,後述す
る回転テーブル3A等の粉砕部全体を収納するケーシン
グ1Aを備えており,このケーシング1Aは,円筒状に
形成されて床面に固定された下部ケーシング1aと,中
央部を上下に接合されたケーシング本体1bと,その上
端に接合された上部ケーシング1cとで一体的に形成さ
れている。下部ケーシング1aの中心部には,モータ付
きの減速機2が配設されていて,その上方へ向かう出力
軸には円盤状に形成された回転テーブル3Aが軸着され
ており,減速機2に駆動されて図1の上から見た時計方
向に回転している。6は下部ケーシング1aの上端面外
周部を円周方向へ4等分する位置にそれぞれ水平状に支
持されたアーム軸であって,各アーム軸6に軸着された
アーム5には,頭截円錐状に形成された粉砕ローラ4が
ローラ軸4aを介して回転自在に支持されており,各粉
砕ローラ4は,回転テーブル3Aの上端外周面に周面を
対接させている。そして,各アーム5はアーム7を介し
て,流体圧シリンダ9等と駆動連結されており,その駆
動で揺動調節されることにより,被粉砕物の供給粒径等
にしたがった粉砕ローラ4と回転テーブル3Aとの間隙
が調節されるように構成されている。
る回転テーブル3A等の粉砕部全体を収納するケーシン
グ1Aを備えており,このケーシング1Aは,円筒状に
形成されて床面に固定された下部ケーシング1aと,中
央部を上下に接合されたケーシング本体1bと,その上
端に接合された上部ケーシング1cとで一体的に形成さ
れている。下部ケーシング1aの中心部には,モータ付
きの減速機2が配設されていて,その上方へ向かう出力
軸には円盤状に形成された回転テーブル3Aが軸着され
ており,減速機2に駆動されて図1の上から見た時計方
向に回転している。6は下部ケーシング1aの上端面外
周部を円周方向へ4等分する位置にそれぞれ水平状に支
持されたアーム軸であって,各アーム軸6に軸着された
アーム5には,頭截円錐状に形成された粉砕ローラ4が
ローラ軸4aを介して回転自在に支持されており,各粉
砕ローラ4は,回転テーブル3Aの上端外周面に周面を
対接させている。そして,各アーム5はアーム7を介し
て,流体圧シリンダ9等と駆動連結されており,その駆
動で揺動調節されることにより,被粉砕物の供給粒径等
にしたがった粉砕ローラ4と回転テーブル3Aとの間隙
が調節されるように構成されている。
【0014】一方,回転テーブル3Aの中心部上方には
,円筒形の原料供給管17が,垂直に配設され,図示し
ない搬送コンベアで搬送された粉砕原料を回転テーブル
3A上へ落下供給できるようになっている。また,原料
供給管17の外周には,可変速電動機およびベルト,V
プーリを介して垂直軸回りに回転し,円周複数個の分級
羽根13Aを具備したセパレータ13が配設されている
。セパレータ13で分級後の含塵ガスは排出口16を経
由して下流の集塵装置へ送られる。
,円筒形の原料供給管17が,垂直に配設され,図示し
ない搬送コンベアで搬送された粉砕原料を回転テーブル
3A上へ落下供給できるようになっている。また,原料
供給管17の外周には,可変速電動機およびベルト,V
プーリを介して垂直軸回りに回転し,円周複数個の分級
羽根13Aを具備したセパレータ13が配設されている
。セパレータ13で分級後の含塵ガスは排出口16を経
由して下流の集塵装置へ送られる。
【0015】さらに,回転テーブル3Aの外側のケーシ
ング本体1bの外周に円環状で,接線方向にガスが流入
する複数個の取込口50aを有するガスダクト50が配
設され,ケーシング本体1bに設けた開口よりケーシン
グ内へガスが流入できるようになっている。ガスダクト
50の内部にはガス流れを上昇方向向きとする平板状ま
たは曲板状の案内板52,54が上下に設けられてる。 そして,ケーシング本体1bとダムリング3Aとの間の
円環状の空間である環状空間通路14には,図2に示す
ガス流線Fのように斜め上方へガスを誘導するためのブ
レード40が円周等間隔に複数個(たとえば36個〜4
8個)配設される。ブレード40の傾きは,図3および
図4に示すように,水平面との立上り角度ψが50°な
いし85°となるよう設定され,平面図的にはガス流線
Fと粉砕機中心を通る放射線とのなす角(ブレード偏角
)φが20°ないし50°となるよう傾斜されている。
ング本体1bの外周に円環状で,接線方向にガスが流入
する複数個の取込口50aを有するガスダクト50が配
設され,ケーシング本体1bに設けた開口よりケーシン
グ内へガスが流入できるようになっている。ガスダクト
50の内部にはガス流れを上昇方向向きとする平板状ま
たは曲板状の案内板52,54が上下に設けられてる。 そして,ケーシング本体1bとダムリング3Aとの間の
円環状の空間である環状空間通路14には,図2に示す
ガス流線Fのように斜め上方へガスを誘導するためのブ
レード40が円周等間隔に複数個(たとえば36個〜4
8個)配設される。ブレード40の傾きは,図3および
図4に示すように,水平面との立上り角度ψが50°な
いし85°となるよう設定され,平面図的にはガス流線
Fと粉砕機中心を通る放射線とのなす角(ブレード偏角
)φが20°ないし50°となるよう傾斜されている。
【0016】以上のように構成された粉砕機の動作を石
灰石の粉砕を例にとって説明する。減速機2とモータ2
Aとを始動して回転テーブル3Aとセパレータ13とを
回転させた後,搬送コンベアにより石灰石を搬送して原
料供給管17へ供給すると,この石灰石は回転テーブル
3Aの中心部へ落下し,回転テーブル3Aの回転と遠心
力で渦巻状の軌跡を描き回転テーブル13の外周部へ向
かって移動する。回転テーブル3Aの外周部では粉砕ロ
ーラ4が回転しているので,移動した石灰石の大部分は
粉砕ローラ4と回転テーブル3Aとの間に噛み込まれ,
圧縮,衝撃,剪断作用により粉砕されて微粉となる。こ
の微粉,および粉砕ローラ4に噛み込まれずに回転テー
ブル3Aのダムリング3Bの周縁から溢流した粗大粒子
と中間粒子とは,環状空間通路14へ落下するが,この
とき,熱風発生装置によりガスダクト50を経て送られ
てきたガスが環状空間通路14からブレード40へ導か
れて吹上がるので,これら微粉や中間粒子等は熱風とと
もに粉砕機内部を直進し上昇する。上昇した微粉や中間
粒子は,セパレータ13の分級羽根13Aに衝突して分
級され,微粉はセパレータ13を通過して排出口16か
ら排出された後,集塵装置等を経て回収される。また,
セパレータ13を通過しなかった中間粒子は,回転テー
ブル3A上に落下還元されて上記粉砕と分級とを繰り返
す。
灰石の粉砕を例にとって説明する。減速機2とモータ2
Aとを始動して回転テーブル3Aとセパレータ13とを
回転させた後,搬送コンベアにより石灰石を搬送して原
料供給管17へ供給すると,この石灰石は回転テーブル
3Aの中心部へ落下し,回転テーブル3Aの回転と遠心
力で渦巻状の軌跡を描き回転テーブル13の外周部へ向
かって移動する。回転テーブル3Aの外周部では粉砕ロ
ーラ4が回転しているので,移動した石灰石の大部分は
粉砕ローラ4と回転テーブル3Aとの間に噛み込まれ,
圧縮,衝撃,剪断作用により粉砕されて微粉となる。こ
の微粉,および粉砕ローラ4に噛み込まれずに回転テー
ブル3Aのダムリング3Bの周縁から溢流した粗大粒子
と中間粒子とは,環状空間通路14へ落下するが,この
とき,熱風発生装置によりガスダクト50を経て送られ
てきたガスが環状空間通路14からブレード40へ導か
れて吹上がるので,これら微粉や中間粒子等は熱風とと
もに粉砕機内部を直進し上昇する。上昇した微粉や中間
粒子は,セパレータ13の分級羽根13Aに衝突して分
級され,微粉はセパレータ13を通過して排出口16か
ら排出された後,集塵装置等を経て回収される。また,
セパレータ13を通過しなかった中間粒子は,回転テー
ブル3A上に落下還元されて上記粉砕と分級とを繰り返
す。
【0017】このような粉砕動作における熱風と粉砕物
との吹き上げ動作を図3ないし図6でそれぞれ示すガス
および粉粒体の上昇軌跡図に基づいてさらに詳しく説明
する。各図における符号は次の通りである。 R0…環状空間通路14の内周壁の半径R1…同じく環
状空間通路14の外周壁の半径R2…同じく環状空間通
路14の中心の半径H1…環状空間通路14上端からケ
ーシング上端までの高さ H2…同じく環状空間通路14上端からセパレータ13
中心部までの高さ Rt…上記高さH1の箇所の半径 Rc…上記高さH2の箇所の半径 φ…ブレード偏角,すなわち粉砕機中心とブレード40
の中心を通る放射線とガス流線とのなす角度ψ…ブレー
ド立上り角,すなわち図4におけるブレード40の傾斜
角 γ…流体拡がり角,すなわちブレード40両端部におけ
るガス吹き上げ方向のなす角度(片側)φ1…ブレード
ひねり角,すなわち図3におけるブレード40とブレー
ド中心を通る放射線とのなす角度
との吹き上げ動作を図3ないし図6でそれぞれ示すガス
および粉粒体の上昇軌跡図に基づいてさらに詳しく説明
する。各図における符号は次の通りである。 R0…環状空間通路14の内周壁の半径R1…同じく環
状空間通路14の外周壁の半径R2…同じく環状空間通
路14の中心の半径H1…環状空間通路14上端からケ
ーシング上端までの高さ H2…同じく環状空間通路14上端からセパレータ13
中心部までの高さ Rt…上記高さH1の箇所の半径 Rc…上記高さH2の箇所の半径 φ…ブレード偏角,すなわち粉砕機中心とブレード40
の中心を通る放射線とガス流線とのなす角度ψ…ブレー
ド立上り角,すなわち図4におけるブレード40の傾斜
角 γ…流体拡がり角,すなわちブレード40両端部におけ
るガス吹き上げ方向のなす角度(片側)φ1…ブレード
ひねり角,すなわち図3におけるブレード40とブレー
ド中心を通る放射線とのなす角度
【0018】以上のよ
うな符号を付した各図において明らかなように,本装置
においては,ブレード偏角φを20°〜50°に設定し
,ブレード立上り角ψを50°〜85°に設定したので
,回転テーブル3Aの周縁から,環状空間通路14へ落
下する粉粒体に対してはつぎのような風力が作用する。 すなわち,環状空間通路14のブレード40がブレード
立上り角ψを有するように傾斜していることにより,ガ
スは旋回することなく直進し,図6に示すように環状空
間通路14の内周壁の延長面である円錐面と環状空間通
路14の外周壁の延長面である円錐面とで囲まれた空間
部内を上昇するが,さらにブレード40がブレード偏角
φを有するように傾斜していることにより,ブレード4
0に沿って案内されたガスは,図5の平面図に示すよう
に拡がり角γをもって斜め上方へ直進することになり,
ガスで囲まれた空間部は上記のような円錐形ではなく,
図6に示すような単葉双曲面形になる。この結果,熱風
とこれで吹き上げられる粉粒体とは,セパレータ13の
分級羽根13Aへ向かって直進するとともに,粒子を運
搬するガス流速は上昇するにしたがってその流速が初速
より急激に単調減速される。したがってガスとともに上
昇する粉粒体は,大粒子のものほど早く回転テーブル3
A上へ還元されるとともに,最終的にはセパレータ13
へ到達する入射粒子径が小さくなる。また,従来の円錐
型のようにガスの流速が円錐頂部において増速されるこ
とがなく,さらに粒子同志の衝突や壁面への粒子の衝突
が少ないので,圧力損失が少ない。
うな符号を付した各図において明らかなように,本装置
においては,ブレード偏角φを20°〜50°に設定し
,ブレード立上り角ψを50°〜85°に設定したので
,回転テーブル3Aの周縁から,環状空間通路14へ落
下する粉粒体に対してはつぎのような風力が作用する。 すなわち,環状空間通路14のブレード40がブレード
立上り角ψを有するように傾斜していることにより,ガ
スは旋回することなく直進し,図6に示すように環状空
間通路14の内周壁の延長面である円錐面と環状空間通
路14の外周壁の延長面である円錐面とで囲まれた空間
部内を上昇するが,さらにブレード40がブレード偏角
φを有するように傾斜していることにより,ブレード4
0に沿って案内されたガスは,図5の平面図に示すよう
に拡がり角γをもって斜め上方へ直進することになり,
ガスで囲まれた空間部は上記のような円錐形ではなく,
図6に示すような単葉双曲面形になる。この結果,熱風
とこれで吹き上げられる粉粒体とは,セパレータ13の
分級羽根13Aへ向かって直進するとともに,粒子を運
搬するガス流速は上昇するにしたがってその流速が初速
より急激に単調減速される。したがってガスとともに上
昇する粉粒体は,大粒子のものほど早く回転テーブル3
A上へ還元されるとともに,最終的にはセパレータ13
へ到達する入射粒子径が小さくなる。また,従来の円錐
型のようにガスの流速が円錐頂部において増速されるこ
とがなく,さらに粒子同志の衝突や壁面への粒子の衝突
が少ないので,圧力損失が少ない。
【0019】ここで,ブレード偏角φを20°ないし5
0°に設定した理由について説明する。風量を数種類変
えて実験した場合,φ=20°〜50°の場合が,たと
えばφ=90°とした従来の円錐型のものに比べて被粉
砕物のテーブルへの還元率が良く,ローラ部への還元状
態がきわめて良好で,ブレード圧損および落下限界風量
も考慮して総合的に判断してもφ=20°〜50°の場
合がよい結果を示したので本発明ではφ=20°〜50
°とした。なおφの値を小さくし,φ<20°とすると
ブレード本来の役目が果たせなくなる。
0°に設定した理由について説明する。風量を数種類変
えて実験した場合,φ=20°〜50°の場合が,たと
えばφ=90°とした従来の円錐型のものに比べて被粉
砕物のテーブルへの還元率が良く,ローラ部への還元状
態がきわめて良好で,ブレード圧損および落下限界風量
も考慮して総合的に判断してもφ=20°〜50°の場
合がよい結果を示したので本発明ではφ=20°〜50
°とした。なおφの値を小さくし,φ<20°とすると
ブレード本来の役目が果たせなくなる。
【0020】つぎに,ブレード立上り角ψを50°〜8
5°に設定した理由について説明する。被粉砕物に石灰
石を用い,石灰石の重量と風量を数種類変えて行なった
実験において,ψを50°〜85°とした場合,いずれ
もψ≒70°を中心にして被粉砕物の空中での滞流時間
がψ=90°のものに比べて比較的に短く,また,ブレ
ード部での圧損もψ<50°およびψ>85°のものに
比べて小さかった。また,圧損だけでなく被粉砕物の還
元率や被粉砕物を持上げるのに必要な落下限界風量を考
慮して総合的に判断しても,ψ≒70°を中心にψ=5
0°〜85°の場合が良い結果を示したので,本発明で
はψを50゜〜85°とした。そして,本発明ではφ,
ψ両方の限定による相乗効果により良い結果が得られ,
従来のものに比べてブレード部での圧力損失が約10〜
20%少なくなることが実験的に確認された。
5°に設定した理由について説明する。被粉砕物に石灰
石を用い,石灰石の重量と風量を数種類変えて行なった
実験において,ψを50°〜85°とした場合,いずれ
もψ≒70°を中心にして被粉砕物の空中での滞流時間
がψ=90°のものに比べて比較的に短く,また,ブレ
ード部での圧損もψ<50°およびψ>85°のものに
比べて小さかった。また,圧損だけでなく被粉砕物の還
元率や被粉砕物を持上げるのに必要な落下限界風量を考
慮して総合的に判断しても,ψ≒70°を中心にψ=5
0°〜85°の場合が良い結果を示したので,本発明で
はψを50゜〜85°とした。そして,本発明ではφ,
ψ両方の限定による相乗効果により良い結果が得られ,
従来のものに比べてブレード部での圧力損失が約10〜
20%少なくなることが実験的に確認された。
【0021】なお,上記φとψの値は粉砕原料の種類や
,供給粒子径,製品粒度,粉砕機の能力(粉砕量),粉
砕機の風量等によって最適の組合せが採用される。具体
的には粒子密度,供給粒子径,セパレータ入射粒子径,
粉砕機のサイズ,風量等をコンピュータに入力し,φ,
ψをパラメータとして粉砕機内粒子飛跡のシュミレーシ
ョンを実施し最適組合せを決定する。
,供給粒子径,製品粒度,粉砕機の能力(粉砕量),粉
砕機の風量等によって最適の組合せが採用される。具体
的には粒子密度,供給粒子径,セパレータ入射粒子径,
粉砕機のサイズ,風量等をコンピュータに入力し,φ,
ψをパラメータとして粉砕機内粒子飛跡のシュミレーシ
ョンを実施し最適組合せを決定する。
【0022】ガスダクト50の取込口50aは,本実施
例では2個としたが,各ブレードへの距離によって流入
するガス量が異なり好ましくないので,スペースが許す
ならばできるだけ多くして(例えば4個)ブレード流入
風量を等しくすることが望ましい。取込口50aを接線
方向に取付けたのは流入ガスが円滑に各ブレードへ流れ
込みやすくするためであり,この結果,従来に比べて圧
力損失を少なくして円滑にブレードへガスを供給するこ
とができる。
例では2個としたが,各ブレードへの距離によって流入
するガス量が異なり好ましくないので,スペースが許す
ならばできるだけ多くして(例えば4個)ブレード流入
風量を等しくすることが望ましい。取込口50aを接線
方向に取付けたのは流入ガスが円滑に各ブレードへ流れ
込みやすくするためであり,この結果,従来に比べて圧
力損失を少なくして円滑にブレードへガスを供給するこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように,本発明
による竪型粉砕機においては,環状空間通路の外周に接
線状にガスが流入する取込口を備えた円環状のガスダク
トを配設し,環状空間通路内を流れるガスを回転テーブ
ルの回転方向で,かつ,内向きの直進上昇流れとするブ
レードを設けてガス流線を3次元型に構成することによ
り,ガスが円滑にブレードに沿って流れ,吹き上がるガ
スならびにこれとともに上昇する粉粒体は急激に単調減
少されながら直進するので,粉粒体の軌跡が理想的とな
って大粒子の回転テーブルへの回収率と微小粒子のセパ
レータへの入射率とが,従来の旋回型,円錐型のガス吹
上構造を有する粉砕機に比較して大幅に改善され,また
,ガスと粉粒体の旋回や上昇位置での増速が排除され圧
力損失が減少する。また,テーブル還元率の改善による
粉砕効率の向上が期待でき,送風設備の小型化も可能と
なる。また,環状空間通路の上方におけるケーシング内
壁に沿う粗粒の上下動が少なくなるのでアーマリングや
ケーシングの摩耗が軽減される。また,第2の発明では
ブレード偏角を20°ないし50°,ブレード立上り角
を50°ないし85°となるように形成したことによっ
てガス流線をさらに圧力損失の少ないものにすることが
できるほか,テーブル還元率が向上する。
による竪型粉砕機においては,環状空間通路の外周に接
線状にガスが流入する取込口を備えた円環状のガスダク
トを配設し,環状空間通路内を流れるガスを回転テーブ
ルの回転方向で,かつ,内向きの直進上昇流れとするブ
レードを設けてガス流線を3次元型に構成することによ
り,ガスが円滑にブレードに沿って流れ,吹き上がるガ
スならびにこれとともに上昇する粉粒体は急激に単調減
少されながら直進するので,粉粒体の軌跡が理想的とな
って大粒子の回転テーブルへの回収率と微小粒子のセパ
レータへの入射率とが,従来の旋回型,円錐型のガス吹
上構造を有する粉砕機に比較して大幅に改善され,また
,ガスと粉粒体の旋回や上昇位置での増速が排除され圧
力損失が減少する。また,テーブル還元率の改善による
粉砕効率の向上が期待でき,送風設備の小型化も可能と
なる。また,環状空間通路の上方におけるケーシング内
壁に沿う粗粒の上下動が少なくなるのでアーマリングや
ケーシングの摩耗が軽減される。また,第2の発明では
ブレード偏角を20°ないし50°,ブレード立上り角
を50°ないし85°となるように形成したことによっ
てガス流線をさらに圧力損失の少ないものにすることが
できるほか,テーブル還元率が向上する。
【図1】本発明の竪型粉砕機の実施例に係るガスダクト
の要部縦断面図である。
の要部縦断面図である。
【図2】本発明の竪型粉砕機の実施例に係る図1II−
II視の平面図である。
II視の平面図である。
【図3】本発明の竪型粉砕機の実施例に係るブレードの
配置を示す概略平面図である。
配置を示す概略平面図である。
【図4】本発明の竪型粉砕機の実施例に係る図3IV−
IV視の概略側面図である。
IV視の概略側面図である。
【図5】本発明の竪型粉砕機のブレードを通過するガス
流線を示す概略平面図である。
流線を示す概略平面図である。
【図6】本発明の竪型粉砕機の含塵ガスの上昇軌跡を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
【図7】従来の竪型粉砕機の全体縦断面図である。
【図8】従来の旋回型ブレードを備えた竪型粉砕機の概
略縦断面図である。
略縦断面図である。
【図9】従来の円錐型ブレードを備えた竪型粉砕機の概
略縦断面図である。
略縦断面図である。
1 竪型粉砕機
1A ケーシング
3A 回転テーブル
3B ダムリング
4 粉砕ローラ
13 セパレータ
14 環状空間通路
15 熱風吹上通路
16 排出口
17 原料供給管(原料投入シュート)30 アー
マリング 40 ブレード 50 ガスダクト 50a 取込口 52 案内板 54 案内板 φ ブレード偏角 φ1 ブレードひねり角 ψ ブレード立上り角 γ 流体拡がり角
マリング 40 ブレード 50 ガスダクト 50a 取込口 52 案内板 54 案内板 φ ブレード偏角 φ1 ブレードひねり角 ψ ブレード立上り角 γ 流体拡がり角
Claims (2)
- 【請求項1】 回転テーブルの外周部上面に複数個の
回転自在な粉砕ローラを配置し,原料投入シュートを経
由して供給した原料を粉砕ローラに所定の粉砕圧力を与
えて回転テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕し
,粉砕後の粉粒体を回転テーブル外周面とケーシング内
周面との間に配設した環状空間通路より供給された上昇
気流に随伴して搬送する竪型粉砕機において,該環状空
間通路の外周に接線状にガスが流入する取込口を備えた
円環状のガスダクトを配設するとともに,該環状空間通
路内に該環状空間を流れるガスを前記回転テーブルの回
転方向で,かつ,内向きの上昇流れとするブレードを円
周複数個配設したことを特徴とする竪型粉砕機。 - 【請求項2】 ブレードを,粉砕機中心を通る放射線
とガス流線とのなす角度が20°ないし50°となるよ
うに傾斜させるとともに,前記ガス流線と水平面とのな
す立上り角度が50°ないし85°となるように傾斜さ
せて設けたことを特徴とする請求項1の竪型粉砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17347991A JP2868099B2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 竪型粉砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17347991A JP2868099B2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 竪型粉砕機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04317749A true JPH04317749A (ja) | 1992-11-09 |
JP2868099B2 JP2868099B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=15961260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17347991A Expired - Lifetime JP2868099B2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 竪型粉砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2868099B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015062883A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-09 | 宇部興産機械株式会社 | 竪型粉砕機 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012115738A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Ihi Corp | バイオマスミル |
-
1991
- 1991-04-16 JP JP17347991A patent/JP2868099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015062883A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-09 | 宇部興産機械株式会社 | 竪型粉砕機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2868099B2 (ja) | 1999-03-10 |
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