JPH04316551A - 新規スルホン酸塩及びその製造方法並びにその製造中間体 - Google Patents

新規スルホン酸塩及びその製造方法並びにその製造中間体

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JPH04316551A
JPH04316551A JP565391A JP565391A JPH04316551A JP H04316551 A JPH04316551 A JP H04316551A JP 565391 A JP565391 A JP 565391A JP 565391 A JP565391 A JP 565391A JP H04316551 A JPH04316551 A JP H04316551A
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JP
Japan
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carbon atoms
represented
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JP565391A
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Inventor
Takehiro Imanaka
今中 健博
Akira Fujio
明 藤生
Hiroki Sawada
広樹 沢田
Yukinaga Yokota
行永 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なスルホン酸塩に
関し、更に詳しくは耐硬水性の高い界面活性剤として有
用なスルホン酸塩及びその製造方法並びにその製造中間
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】界面活
性剤は疎水部と親水部からなり、水と油、水と汚れ、水
と金属の分散を効率的に行い、これらの乳化・懸濁状態
を利用して、種々の工業的・家庭的効能を得ようとする
ものである。しかし、特に、汚れの分散による洗浄の場
合、硬水中のアルカリ土類金属の影響を受け、起泡性・
洗浄力の低下が問題となる。上記の状況下で、従来の洗
浄剤に比べ、界面活性剤として耐硬水性・起泡性の面で
優れた洗浄剤を提供することが、本発明の課題である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、特定のスルホン酸塩が上記目的を大いに達
成し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0004】即ち、本発明は一般式(I)で表わさるス
ルホン酸塩及びその製造方法を提供するものである。
【0005】
【化6】
【0006】〔式中、 R:直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル基若し
くは炭素数2〜22のアルケニル基、又は式 R’(O
A)p O−で表わされる基を示す。ここでR’は直鎖
又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル基若しくは炭素
数2〜22のアルケニル基を示し、A は炭素数2〜3
のアルキレン基を示し、p は0〜20の数を示す。
【0007】Y:水素原子又は式 −B−COO(M)
1/rで表わされる基であって、(m+1)個のYのう
ち少なくとも1個は−B−COO(M)1/r である
。ここで、Bは分岐鎖を有してもよい炭素数1〜5のア
ルキレン基を示し、M は同一又は異なってアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモ
ニウム、又はアルカノールアンモニウム基を示し、r 
はM で表わされる陽イオン基の価数を示す。
【0008】m:0〜15の数を示す。〕また、本発明
は一般式(I)で表わされるスルホン酸塩を提供するの
に有用な中間体である、一般式(II)’で表わされる
スルホン酸塩を提供する。
【0009】
【化7】
【0010】〔式中、R, m, M, rは前記の意
味を示す。 但し Rが直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル
基もしくは炭素数2〜22のアルケニル基であり、m 
=0の場合、並びにR が R’O−基(式中、R’は
前記の意味を示す) で表わされる基であり、m =0
の場合を除く。〕本発明が提供する一般式(I)で表さ
れるスルホン酸塩は以下に示す工程で製造される。
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R は前記の意味を示し、X は
ハロゲン原子を示す。)一般式(III)’で示される
化合物は、一般式(IV)で示されるグリシジルエーテ
ル又はα−オレフィンエポキサイドに、一般式(V)で
示される3−ハロ−1,2−プロパンジオールを付加す
ることにより得られる。
【0013】R で示される炭素数1〜22のアルキル
基、若しくは炭素数2〜22のアルケニル基とは、メチ
ル、エチル、プロピル、ヘキシル、オクチル、ノニル、
ウンデシル、ドデシル、パルミチル、ステアリル、ベヘ
ニル、2−エチルヘキシル、オレイル、リノール、リノ
レニル、アラキジル基等である。
【0014】本反応は3−ハロ−1,2 −プロパンジ
オールを過剰に用いてこれ自体を溶媒としてもよく、ま
た別の溶媒を用いてもよい。3−ハロ−1,2 −プロ
パンジオール(V)とグリシジルエーテル又はα−オレ
フィンエポキサイド(IV)のモル比は100 〜1:
1が好ましく、更に好ましくは20〜1:1である。触
媒としては三フッ化ホウ素、四塩化スズなどのルイス酸
、p−トルエンスルホン酸などのブレンステッド酸が望
ましい。過剰の3−ハロ−1,2 −プロパンジオール
は、減圧留去によって除けばよい。更に必要ならばエー
テルで抽出しておき、水洗で3−ハロ−1,2 −プロ
パンジオールを除き、その後、エーテルを留去すれば高
純度で一般式(III)’ で示される化合物を合成す
ることができる。また反応温度としては0〜150 ℃
、望ましくは20〜80℃、更に望ましくは40〜60
℃である。
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R, Xは前記の意味を示し、m
’は2〜15の数を示す。)前述の方法で得られた一般
式(III)’ で示される化合物は上記反応式で示す
ように、グリセリン鎖長を延長することができる。
【0017】即ち、ハロヒドリン体である化合物(II
I)’ をアルカリで閉環してエポキシ化合物とし、そ
れに更に3−ハロ−1,2 −プロパンジオール(V)
を付加する。この反応を繰り返せば一般式(III)で
表される化合物が得られる。
【0018】閉環エポキシ化は、アルカリ水溶液をハロ
ヒドリン体の溶媒溶液に滴下していけばよい。アルカリ
としてはNaOH, KOH, Na2CO3, K2
CO3などが望ましい。また溶媒としてはトルエン、キ
シレンなどが望ましい。反応温度は20〜100 ℃、
望ましくは40〜60℃がよい。反応後エポキシ化合物
は溶媒相にくるので、溶媒を除去してエポキシ化合物を
得る。
【0019】更にこれに3−ハロ−1,2 −プロパン
ジオールを付加する反応は、前工程で述べたとおりであ
る。
【0020】
【化10】
【0021】(式中、R, m, m’, M, r,
 X は前記の意味を示し、E はアルカリ金属を示す
。)本工程はスルホン化工程である。前記一般式(IV
) 又は(VI)’ で表されるエポキシ化合物や、前
述の方法で得られた一般式(III)で表される化合物
を更にアルカリ物質処理して得られる一般式 (VI)
 で表されるエポキシ化合物と、NaHSO3、KHS
O3 等を反応させることによって、一般式(II−1
)、(II−2)又は(II−3)で表される化合物が
得られる。また前記一般式(III)’又は(III)
 で表されるハロヒドリン化合物とNa2SO3、K2
SO3 等とを反応させることによっても一般式(II
−2)又は(II−3)で表される化合物が得られる。
【0022】エポキシ化合物のEHSO3 付加は、水
単独又は水−メタノール、水−エタノール、水−イソプ
ロパノールなどの水−アルコール系溶媒を用いて反応温
度40〜100℃、望ましくは60〜100 ℃、更に
望ましくは60〜80℃で行う。EHSO3 とエポキ
シ化合物のモル比は20〜1:1が望ましく、更に望ま
しくは2〜1:1である。未反応のエポキシ化合物及び
その副生物(水、アルコールによる開環物)は水溶液と
溶剤洗浄することによって除くことができる。洗浄溶剤
としては酢酸エチル、ヘキサンなどが望ましい。また、
残ったEHSO3 は電気透析又は反応精製物を蒸発乾
固させ、メタノール、エタノールで抽出・濾過すること
によって除くことができる。
【0023】また、ハロヒドリン化合物とE2SO3 
の反応は溶媒としては上記と同様に水単独又は水−アル
コール系溶媒が望ましい。反応温度及びモル比は上記と
同様である。更に未反応の原料は溶剤洗浄によって除き
副生する無機塩は電気透析又はアルコール抽出・濾過に
よって除くことができる。
【0024】このようにして、得られたスルホン酸塩は
通常アルカリ金属塩である。このスルホン酸塩をさらに
塩交換法により、陽イオンを所望の陽イオン、例えば、
アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウ
ム、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモ
ニウム、トリエタノールアンモニウム等に従来公知の方
法により変換することにより前記一般式(II)で表さ
れる化合物が得られる。
【0025】
【化11】
【0026】(式中、R, m, M, r, X, 
B, Y は前記の意味を示し、R”は水素原子又は炭
素数1〜2のアルキル基を示し、Q は炭素数1〜5の
アルキル基を示す。)本工程はカルボキシアルキル化工
程であり、次に示す(a) 〜(c) のいずれかの工
程を選択することができる。
【0027】(a) 前述の方法で得られた一般式(I
I)で表される化合物と式X−B−COOHで表される
化合物もしくはその塩とをNaOH, KOH, Na
2CO3, K2CO3等のアルカリ性物質の存在下に
反応させ、必要により塩交換することによって一般式(
I)で表される化合物が得られる。
【0028】ここで、X−B−COOHで表わされる化
合物の塩としてはω−モノクロロ脂肪酸ナトリウム、ω
−モノブロモ脂肪酸カリウム等が挙げられる。アルカリ
性物質は水溶液としておき、一般式(II) で表され
る化合物とX−B−COOHの塩の混合物(溶媒を含有
してもよい)中へ滴下していく。
【0029】滴下の際、水があまり滞留するとカルボキ
シアルキル化剤の分解を促進する為、溶媒としてはベン
ゼン、ジオキサン等を用い、これと混入している水と共
沸留去しながら、反応を行うのが効果的である。
【0030】(b) 前述の方法で得られた一般式(I
I)で表される化合物と、一般式(VII) で表され
る化合物とをアルカリ性物質の存在下に反応させて一般
式(II)で表される化合物と一般式(VII) で表
される化合物との付加体を得、その付加体におけるエス
テル基を加水分解し、必要により塩交換すれば一般式(
I)で表される化合物が得られる。
【0031】(c) 前述の方法で得られた一般式(I
I)で表される化合物と、一般式(VIII)で表され
る化合物とをアルカリ性物質の存在下に反応させて一般
式(II)で表される化合物と一般式(VIII)で表
される化合物との付加体を得、その付加体におけるニト
リル基を加水分解し、必要により塩交換すれば一般式(
I)で表される化合物が得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明の新規スルホン酸塩は、耐硬水性
が良好な界面活性剤であり、幅広い産業分野に有用であ
る。
【0033】
【実施例】
実施例−1 デシルグリシジルエーテルのスルホン化  NaHSO
3 20.82g(0.2mol)を脱イオン水343
.9 g−イソプロパノール229.2 gの混合溶液
に溶解した。83℃まで加熱したら、デシルグリシジル
エーテル42.87 g(0.2mol)を10時間か
けて滴下した。熟成を83℃で12時間行ったあと、イ
ソプロパノールをロータリーエバポレーターで留去した
。これを酢酸エチル200cc で5回洗浄し、副生物
及び未反応デシルグリシジルエーテルを除去した。水を
イソプロパノールと共沸させながら留去した後、乾固さ
せた固体をメタノール1リットルで加熱させて、デシル
オキシグリセリルスルホン酸ナトリウムを抽出した。 不溶分を濾過により除去した後、濾液を濃縮・乾燥させ
て、25.10 gの下記式で表されるデシルオキシグ
リセリルスルホン酸ナトリウムを得た。収率39.4%
、液体クロマトグラフィーによる純度93.2%。
【0034】
【化12】
【0035】IR:cm−1     3388, 2926, 2860, 162
9, 1470, 1413, 1374, 1344
, 1326, 1254, 1227,1185, 
1128, 1053, 1008, 975, 91
2, 792, 723, 687, 636, 58
2, 522, 480元素分析値は以下のとおりであ
って、計算値とよく一致した。
【0036】
【表1】
【0037】カルボキシメチル化   上記デシルオキシグリセリルスルホン酸ナトリウム
19.10 g(0.06mol) とモノクロロ酢酸
ナトリウム41.93 g(0.36mol) とジオ
キサン250 gを仕込んでおき、98℃まで加熱した
。その後、48%水酸化ナトリウム水溶液30.00 
g(0.36mol) を30分にわたって滴下し、ジ
オキサンと水を共沸留去させる。熟成は100 ℃で2
時間行った。反応終了固体中にはヒドロキシル酸エステ
ルが生成している為、脱イオン水700 gを加えて、
ケン化反応を80℃で2時間行った。塩酸でpH9に調
製し、電気透析を行い、食塩及びヒドロキシル酸ナトリ
ウムを除去した。 凍結乾燥で水を除いたところ19.12 gの下記式で
表される目的物を得た。収率80.0%、液体クロマト
グラフィーによる純度76.5%。
【0038】
【化13】
【0039】IR:cm−1     2926, 2860, 1614, 143
0, 1314, 1225, 1185, 1053
, 975, 922, 801, 731,691,
 635, 582, 520, 472元素分析値は
以下のとおりであって、計算値とよく一致した。
【0040】
【表2】
【0041】実施例−2 デシルグリシジルエーテルの3−クロロ−1,2 −プ
ロパンジオール付加   3−クロロ−1,2 −プロパンジオール442.
16g(4.0mol)と47%三フッ化ホウ素エーテ
ル錯体1.45g(0.006mol)を仕込み、60
℃まで昇温した。この温度でデシルグリシジルエーテル
42.87 g(0.2mol)を5時間にわたって滴
下した。熟成を1時間60℃で行った後、過剰の3−ク
ロロ−1,2 −プロパンジオールをロータリーエバポ
レーターで留去した。更にエーテル500cc を加え
、残存している3−クロロ−1,2 −プロパンジオー
ルを脱イオン水300cc で3回水洗して除いた。エ
ーテル相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エーテルを
留去し、下記式で表されるデシルオキシジグリセリルク
ロライドを得た。収量58.62 g (収率90.2
%) 。ガスクロマトグラフィーによる純度85.7%
【0042】
【化14】
【0043】油脂分析値は以下の通りであり、計算値と
よく一致した。
【0044】
【表3】
【0045】スルホン化   上記で得られたデシルオキシジグリセリルクロライ
ド74.72 g(0.23mol) を脱イオン水4
05.0 gとイソプロパノール270.8 gの混合
溶液に溶解し、83℃まで加熱した。Na2SO3 3
0.44g(0.2415mol) を脱イオン水17
1.76gに溶解した溶液をこれに1時間30分にわた
り滴下した後、同温度で16時間熟成した。イソプロパ
ノールを留去した後、酢酸エチル300cc で3回洗
浄し、未反応のデシルオキシジグリセリルクロライドを
除去した。その後、イソプロパノールと共沸させて水を
除き乾固させた後、メタノール400 gで加熱下、ス
ルホン化物を抽出した。 不溶物を濾過により除去した後、濃縮・乾燥し、42.
91 gの下記式で表されるデシルオキシジグリセリル
スルホン酸ナトリウムを得た。収率47.5%、液体ク
ロマトグラフィーによる純度78.9%。
【0046】
【化15】
【0047】IR:cm−1     3460, 2926, 2860, 156
0, 1470, 1197, 1119, 1053
, 795, 720, 630, 531元素分析値
は以下の通りであり、計算値とよく一致した。
【0048】
【表4】
【0049】実施例−3 ドデシルグリシジルエーテルの3−クロロ−1,2 −
プロパンジオール付加   3−クロロ−1,2 −プロパンジオール663.
24g(6.0mol)と47%三フッ化ホウ素エーテ
ル錯体2.16g(0.0015mol) を仕込み、
実施例−2と同様にドデシルグリシジルエーテル72.
72 g(0.3mol)を滴下熟成し、精製を行い、
103.24gの下記式で表されるドデシルオキシジグ
リセリルクロライドを得た。収率97.5%、ガスクロ
マトグラフィーによる純度83.5%。
【0050】
【化16】
【0051】分析値は以下の通りであり、計算値とよく
一致した。
【0052】
【表5】
【0053】スルホン化   上記で得られたドデシルオキシジグリセリルクロラ
イド88.24 g(0.25mol) を脱イオン水
482.31gとイソプロパノール315.42gの溶
液に溶解させ、80℃まで昇温し、Na2SO3・7H
2O 66.19g(0.2615mol) を脱イオ
ン水99.19 gに溶解させた溶液を30分にわたっ
て滴下した。その後83℃で12時間熟成を行った後、
メタノールのかわりにエタノール400 gを抽出溶媒
に用いた他は実施例−2のスルホン化と同様の方法で下
記式で表されるドデシルオキシジグリセリルスルホン酸
ナトリウム40.72 gを得た。 収率38.7%。液体クロマトグラフィーによる純度8
8.6%。
【0054】
【化17】
【0055】IR:cm−1     3412, 2926, 2860, 163
2, 1470, 1194, 1116, 1050
, 948, 924, 888, 855,795,
 720, 630, 528, 465元素分析値は
以下の通りであり、計算値とよく一致した。
【0056】
【表6】
【0057】カルボキシメチル化   上記ドデシルオキシジグリセリルスルホン酸ナトリ
ウム31.54 g(0.075mol)とモノクロル
酢酸ナトリウム26.21 g(0.225mol)と
ジオキサン250 gを仕込み、98℃まで昇温した。 48%水酸化ナトリウム水溶液18.75 g(0.2
25mol)を30分にわたって滴下しながら、ジオキ
サンと水を共沸留去させた。熟成を100 ℃で2時間
行った後、反応終了固体を実施例−1のカルボキシメチ
ル化と同様の方法で精製し、30.30 gの下記式で
表されるカルボキシメチル化ドデシルオキシジグリセリ
ルスルホン酸ナトリウム30.30 gを得た。収率8
1.4%。純度76.7%。
【0058】
【化18】
【0059】(式中、Y’は水素原子又は−CH2CO
ONaを示す。)液体クロマトグラフィーによる組成は
次の通りであった。
【0060】
【表7】
【0061】平均カルボキシメチル化度は上記組成より
計算すると1.04であった。
【0062】油脂分析値及び元素分析値は以下の通りで
あり、計算値とよく一致した。
【0063】
【表8】
【0064】IR:cm−1     3412, 2926, 2860, 163
2, 1470, 1194, 1116, 1050
, 948, 924, 888, 855,795,
 720, 630, 528, 465実施例−4 ドデシルグリシジルエーテルの3−クロロ−1,2 −
プロパンジオール付加   実施例3と同様にして下記式で表されるドデシルオ
キシジグリセリルクロライドを得た。
【0065】
【化19】
【0066】水酸化ナトリウム処理による閉環エポキシ
化   上記で得られたドデシルオキシジグリセリルクロラ
イド88.24 g(0.25 mol)と水200g
、トルエン200gを仕込み、48%水酸化ナトリウム
水溶液20.83g(0.25mol)を40℃で1時
間にわたって滴下した。静置し、水相を除いた後、トル
エン相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させたあと減圧濃縮
し、下記式で表されるエポキシ化合物75.48 gを
得た。収率95.4%。ガスクロマトグラフィーによる
純度81.4%。
【0067】
【化20】
【0068】分析値は以下の通りであり、計算値とよく
一致した。
【0069】
【表9】
【0070】3−クロロ−1,2 −プロパンジオール
付加  3−クロロ−1,2 −プロパンジオール44
2.16g(4.0mol)と47%三フッ化ホウ素エ
ーテル錯体1.44g(0.0010mol) を仕込
み、実施例−3の3−クロロ−1,2 −プロパンジオ
ール付加の工程と同様に上記で得られたエポキシ化合物
63.30g(0.20mol)を滴下熟成し、精製を
行い、下記式で表されるドデシルオキシトリグリセリル
クロライド81.13 gを得た。収率95.0%、ガ
スクロマトグラフィーによる純度80.1%。
【0071】
【化21】
【0072】分析値は以下の通りであり、計算値とよく
一致した。
【0073】
【表10】
【0074】スルホン化   上記で得られたドデシルオキシトリグリセリルクロ
ライド64.05g(0.15mol)を脱イオン水3
27.87gとイソプロパノール172.94gの溶液
に溶解させ、80℃まで昇温し、Na2SO3 18.
91g(0.15mol) を脱イオン水75.64 
gに溶解させた溶液を30分にわたって滴下した。その
後83℃で12時間熟成を行った。実施例−3のスルホ
ン化工程と同様の精製を行って下記式で表されるドデシ
ルオキシトリグリセリルスルホン酸ナトリウム47.4
8 gを得た。収率64.0%。高速液体クロマトグラ
フィーによる純度90.5%。
【0075】
【化22】
【0076】元素分析値は以下の通りであり、計算値と
よく一致した。
【0077】
【表11】
【0078】カルボキシメチル化   上記ドデシルオキシトリグリセリルスルホン酸ナト
リウム37.10 g(0.075mol)とモノクロ
ル酢酸ナトリウム26.21 g(0.225mol)
とジオキサン250 gを仕込み、98℃まで昇温した
。48%水酸化ナトリウム水溶液18.75 g(0.
225mol)を30分にわたって滴下しながら、ジオ
キサンと水を共沸留去させた。熟成を100 ℃で2時
間行った後、反応終了固体を実施例−1のカルボキシメ
チル化と同様の方法で精製し、38.22 gの下記式
で表されるカルボキシメチル化ドデシルオキシトリグリ
セリルスルホン酸ナトリウムを得た。収率84.0%。
【0079】
【化23】
【0080】(式中、Y’は水素原子又は−CH2CO
ONaを示す。)液体クロマトグラフィーによる組成は
次の通りであった。
【0081】
【表12】
【0082】平均カルボキシメチル化度は上記組成より
計算すると1.50であった。
【0083】油脂分析値及び元素分析値は以下の通りで
あり、計算値とよく一致した。
【0084】
【表13】
【0085】試験例−1 実施例3で得られたカルボキシメチル化ドデシルオキシ
ジグリセリルスルホン酸ナトリウム及びナトリウム塩を
カルシウム塩に交換したもののCMC 値(臨界ミセル
濃度)を測定したところ下記の表14の通りであった。
【0086】対照化合物として、本発明化合物と同じ陰
イオン界面活性剤であり、従来よく使用されているラウ
リルエトキシ(エチレンオキシド3モル付加)サルフェ
ート(以下、ESと略す)のナトリウム塩及びカルシウ
ム塩を選択し、同様にCMC を測定した。結果を表1
4に示す。
【0087】
【表14】
【0088】表14から明らかなように、本発明化合物
はESよりCMC 値が低く、Ca塩になった時のCM
C 値変化が少なく、ESより耐硬水性が優れているこ
とがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I)で表わされるスルホン酸
    塩。 【化1】 〔式中、 R:直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル基若し
    くは炭素数2〜22のアルケニル基、又は式 R’(O
    A)p O−で表わされる基を示す。ここでR’は直鎖
    又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル基若しくは炭素
    数2〜22のアルケニル基を示し、A は炭素数2〜3
    のアルキレン基を示し、p は0〜20の数を示す。 Y:水素原子又は式 −B−COO(M)1/r で表
    わされる基であって、(m+1)個のYのうち少なくと
    も1個は−B−COO(M)1/r である。ここで、
    Bは分岐鎖を有してもよい炭素数1〜5のアルキレン基
    を示し、M は同一又は異なってアルカリ金属、アルカ
    リ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、又
    はアルカノールアンモニウム基を示し、r はM で表
    わされる陽イオン基の価数を示す。 m:0〜15の数を示す。〕
  2. 【請求項2】  一般式(II) で表わされるスルホ
    ン酸塩について下記(a) 〜(c) に示されるいず
    れかの工程を行なうことを特徴とする請求項1記載の一
    般式(I)で表わさるスルホン酸塩の製造方法。 【化2】 (式中、R, m, M, rは前記の意味を示す。)
    (a) 式 X−B−COOH (式中、X  はハロゲン原子を表わし、B は前記の
    意味を示す。)で表される化合物若しくはその塩と反応
    させ、ついで要すれば塩交換する工程。 (b) 式 【化3】 (式中、R”は水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基
    を示し、Q は炭素数1〜5のアルキル基を示す。)で
    表される化合物と反応させ、ついで得られた生成物を加
    水分解し、さらに要すれば塩交換する工程。 (c) 式 【化4】 (式中、R”は前記の意味を示す。)で表される化合物
    と反応させ、ついで得られた生成物を加水分解し、さら
    に要すれば塩交換する工程。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の一般式(I)で表され
    るスルホン酸塩を製造するための中間体である、一般式
    (II)’ で表わされるスルホン酸塩。 【化5】 〔式中、R, m, M, rは前記の意味を示す。但
    し Rが直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル基
    もしくは炭素数2〜22のアルケニル基であり、m =
    0の場合、並びにR が R’O−基(式中、R’は前
    記の意味を示す) で表わされる基であり、m =0の
    場合を除く。〕
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103641750A (zh) * 2013-11-28 2014-03-19 中国石油天然气股份有限公司 一种含有芳烷基疏水链和酰胺键连接基团的表面活性剂
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