JP3408290B2 - 新規硫酸エステル、その塩及びその製造法、並びに該硫酸エステル又はその塩を含有する洗浄剤組成物 - Google Patents
新規硫酸エステル、その塩及びその製造法、並びに該硫酸エステル又はその塩を含有する洗浄剤組成物Info
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Description
の塩、及びその製造法、並びに該硫酸エステル又はその
塩を含有する洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、香粧
品、化粧品用基剤として有用な新規硫酸エステル又はそ
の塩、及びその製造法並びに該硫酸エステル又はその塩
を含有する洗浄剤組成物に関するものである。
性剤は疎水部と親水部からなり、水中で油、汚れ、金属
等の乳化分散能を有し、これらは、乳化、可溶化あるい
は懸濁化することにより、種々の工業的、家庭的効能を
発揮するものである。しかし、各種汚れや分散質、さら
には水質からくる各種のアルカリ土類金属の影響を受
け、界面活性剤の親水性が低下し、親水性−疎水性のバ
ランスがくずれ、起泡性や洗浄力の低下が問題となる。
られている。これは石鹸が洗浄時、硬水中のアルカリ土
類金属と不溶性のスカムを形成し、これが皮膚へ残留す
ることでサッパリした洗い上がりの感触を与えることか
らも、日本人には好まれて使用されている。しかし、洗
浄系はアルカリとなるため、皮膚に対する刺激が少な
く、弱酸性から中性で使用できる界面活性剤が望まれて
いる。
べ、界面活性剤として、耐硬水性、起泡性の面で優れ、
かつ弱酸性から中性で使用できる優れた界面活性剤を提
供することが、本発明の目的である。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の硫酸エステ
ル及びその塩が上記目的を達成し得ることを見い出し、
本発明を完成した。即ち、本発明は一般式(I)で表さ
れる硫酸エステル又はその塩、及びその製造法並びに該
硫酸エステル又はその塩を含有する洗浄剤組成物を提供
するものである。
はアルケニル基を示す。尚、アルキル基若しくはアルケ
ニル基の水素原子の一部がヒドロキシル基で置換されて
いてもよい。 R2:炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基若しく
はアルケニル基又は水素原子を示す。尚、アルキル基若
しくはアルケニル基の水素原子の一部がヒドロキシル基
で置換されていてもよい。 R3:−SO3M又は水素原子を示す。但し、(n+1)個の
R3のうち少なくとも1個は−SO3Mを示す。ここで Mは水
素原子、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ン、アンモニウムイオン、炭素数2〜3のモノ、ジ若し
くはトリアルカノールアンモニウムイオン、炭素数1〜
5のアルキル置換アンモニウムイオン又は塩基性アミノ
酸基を示す。
又はその塩のうち、特に好ましい一群のものは、
は、炭素数9〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ま
しく、R2としては水素原子又はメチル基が好ましく、R3
としては、M が水素原子又はアルカリ金属イオンである
ものが好ましい。
テル又はその塩の製造方法の一例を挙げれば次の通りで
ある。(1) 原料である一般式(V)、(VIII)又は(XI)で表され
るポリヒドロキシ化合物の製造
を示し、R4は低級アルキル基を示し、R5は水素原子又は
低級アルキル基を示す。〕(2) 本発明の一般式(I)で表される硫酸エステル又は
その塩の製造
びn は前記の意味を示す。〕以下各工程を詳細に示す。
合物の合成 一般式(V)で表される化合物は一般式 (IV) で表され
るアミノ化グリセリンを一般式(III) で表される脂肪酸
低級アルキルエステルと塩基触媒存在下に反応させるこ
とによって得られる。一般式(III) で表される脂肪酸低
級アルキルエステルとしてはカプリン酸メチル、カプリ
ン酸エチル、デカン酸メチル、デカン酸エチル、ラウリ
ン酸メチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸メチル、
ミリスチン酸エチル、オレイン酸メチル、オレイン酸エ
チル、イソステアリン酸メチル、イソステアリン酸エチ
ル等が挙げられる。また一般式 (IV) で表されるアミノ
化グリセリンの例としては、1−アミノ−2,3 −プロパ
ンジオール、 N−メチル−アミノ−2,3 −プロパンジオ
ール、 N−エチル−アミノ−2,3 −プロパンジオール、
N−プロピル−アミノ−2,3 −プロパンジオール、 N−
ヒドロキシエチル−アミノ−2,3 −プロパンジオール、
N−ヒドロキシ−イソプロピル−アミノ−2,3 −プロパ
ンジオール等が挙げられる。
トリウムメチラート、ナトリウムエチラート、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等が挙げられ、その使用量
は、一般式(III) で表される脂肪酸低級アルキルエステ
ルに対して0.01〜2.0 重量%が好ましい。反応温度は50
〜120 ℃が適当であり、反応時間は12時間までで充分で
ある。なお、副生する低級アルコール類を留去するため
圧力は 0.1〜760mmHg の範囲であり、好ましくは30〜50
mmHgの範囲が望ましい。但し、使用する一般式 (IV)で
表されるアミノ化グリセリンの沸点を超えない様、温度
−圧力条件を設定することが望ましい。一般式(III) で
表される脂肪酸低級アルキルエステルと一般式(IV) で
表されるアミノ化グリセリンのモル比は、アミノ化グリ
セリン/脂肪酸低級アルキルエステル= 0.8〜1.2 が好
ましく、 1.0〜1.1 が更に好ましい。
合物の合成 一般式(VIII)で表される化合物は一般式(VII) で表され
るグリセリン酸又はその低級アルキルエステルと一般式
(VI) で表される脂肪族アミンを無触媒、又は塩基触媒
存在下に反応させることによって得られる。一般式(VI
I) で表されるグリセリン酸の低級アルキルエステルと
してはグリセリン酸メチル、グリセリン酸エチル等が挙
げられる。本工程で使用される一般式(VI) で表される
脂肪族アミンとしては、オクチルアミン、ノニルアミ
ン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミ
ン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデ
シルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミ
ン、オクタデシルアミン、オレイルアミン、イソステア
リルアミン、ドコシルアミン等が挙げられる。
り、更に好ましくは95〜125 ℃が望ましい。反応時間は
12時間までで充分である。圧力は 0.1〜760mmHg の範囲
である。一般式(VII) で表されるグリセリン酸又はその
低級アルキルエステルと、一般式 (VI) で表される脂肪
族アミンのモル比は、脂肪族アミン/グリセリン酸又は
その低級アルキルエステル= 0.8〜1.2 が好ましく、
1.0〜1.1 が更に好ましい。触媒は無触媒でもよいが、
ナトリウムメチラート等の塩基性触媒の使用も可能であ
り、その使用量は一般(VII) で表されるグリセリン酸又
はその低級アルキルエステルに対して0.01〜2.0 重量%
が好ましい。
物の合成 一般式(XI)で表される化合物は一般式(X)で表される
グルカミン類と一般式(IX)で表される脂肪酸クロライド
を塩基触媒下に反応させることによって得られる。一般
式(X)で表されるグルカミン類としては、メチルグル
カミン、エチルグルカミン、プロピルグルカミン、ブチ
ルグルカミン、2−ヒドロキシエチルグルカミン等が挙
げられる。一般式(IX)で表される脂肪酸クロライドとし
てはカプリル酸クロライド、カプリン酸クロライド、ラ
ウリン酸クロライド、ミリスチン酸クロライド、パルミ
チン酸クロライド、ステアリン酸クロライド、ベヘン酸
クロライド等が挙げられる。
り、反応時間は12時間までで充分である。反応はまず一
般式(X)で表されるグルカミン類を、水又は水溶性有
機溶媒と水との混合溶媒に溶解させる。溶液濃度は5〜
50重量%が好ましい。次に溶液のpHを水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウムにて9〜11に調整しつつ、一般式
(IX) で表される脂肪酸クロライドを添加する。反応
後、有機溶媒による抽出又は透析等の公知の方法により
脱塩を行った後、溶媒を留去する。
その塩の合成 前述の方法で得られた一般式(V)、(VIII)又は(XI)で
表される化合物(これらをまとめて一般式(II)で表
す)と硫酸化剤を反応させることによって一般式(I)
で表される硫酸エステル又はその塩が得られる。硫酸化
剤としては公知のClSO3H、SO3 、H2NSO3H 及びこれらと
ルイス塩基との付加体よりなる群から選ばれる少なくと
も一種の化合物が用いられる(SO3の場合、錯体という表
現もあるが、本発明では付加体という。)。上記のルイ
ス塩基としては、トリエチルアミン、トリメチルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、ジメチルホルムア
ミド等の含窒素化合物及びジオキサンなどのエーテル化
合物並びにトリブチルホスフェートなどが挙げられる。
I)で表されるポリヒドロキシ化合物を適当な溶媒へ溶
解又は分散させたあと、緩やかな条件下に前述の硫酸化
剤を加えることにより、収率よく反応を行うことが出来
る。本工程における溶媒としては、原料の一般式(II)
で表されるポリヒドロキシ化合物が可溶であるクロロホ
ルム、塩化メチレン等のハロゲン系溶媒、トルエン、キ
シレン等の芳香族系溶媒、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン(THF) 等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド
(DMF) 、ピリジン等の含窒素系溶媒や、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)等が使用される。尚、反応溶媒の使用量は
原料の一般式(II)で表されるポリヒドロキシ化合物の
濃度が5重量%以上、好ましくは10重量%以上になる様
に混合するのがよい。
基としては前述のものを挙げることが出来るが、添加量
は原料の一般式(II)で表されるポリヒドロキシ化合物
に対して 0.1倍モル以上、好ましくは等モル以上存在さ
せるのが良い。硫酸化反応温度は硫酸化剤の反応性によ
り適宜選定される。例えば反応性の高い、ClSO3H、S
O3 、ClSO3H・ピリジン付加体、 SO3・DMF 付加体の場
合には50℃以下が好ましく、さらに好ましくは20℃以下
が良い。H2NSO3H・ピリジン付加体の場合は40〜110 ℃
が適当である。反応時間は硫酸化剤混合後、10分間以上
10時間までで充分である。反応終了後、反応混合物を氷
水中に注ぎ、NaOH等の中和剤により、低温下(10℃以
下)で中和後、溶媒等を留去し、硫酸化粗生成物を得
る。
に由来する無機塩が存在する。これらの無機塩類を取り
除くにはメタノール、エタノール等の有機溶媒による抽
出法や再結晶法、イオン交換樹脂、電気透析による脱塩
法等があり、これらの精製法により更に高純度な硫酸塩
も製造出来る。但し、用途によっては上記の無機塩を除
かずにそのまま用いることも出来る。又、用途に応じて
硫酸化物の塩交換により、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム、炭素数2〜3のモノ、ジ若しくは
トリアルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアルキ
ル置換アンモニウム、又は塩基性アミノ酸の塩にして使
用することが出来る。
される硫酸エステル又はその塩は耐硬水性に優れ、かつ
弱酸性から中性で使用でき、起泡性及び泡安定性に優
れ、安全性や生分解性にも優れ、皮膚等に対してもマイ
ルドである等の優れた性能を示し、洗顔料、シャンプ
ー、ボディシャンプー等の各種洗浄剤に好ましく使用す
ることができる。本発明の洗浄剤組成物は必須構成成分
として一般式(I)で表される硫酸エステル又はその塩
を含有するが、一般式(I)で表される硫酸エステル又
はその塩は本発明の洗浄剤組成物中に 0.1〜60重量%、
好ましくは1〜40重量%配合されることが望ましい。
性剤成分としてはアニオン性、カチオン性、両性又は非
イオン性界面活性剤の1種又は2種以上を混合したもの
が使用可能である。アニオン性界面活性剤としては、ア
ルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホネート、アル
キルリン酸もしくはアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸
塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸エ
ステル系界面活性剤等が用いられ、またカチオン性界面
活性剤としてはアルキルアミン塩、アルキルアンモニウ
ム塩等が用いられ、両性界面活性剤としてはベタイン系
またはイミダゾリン系両性界面活性剤等が用いられ、非
イオン性界面活性剤としてはポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、またはアルキルポリグルコシド等の糖系
界面活性剤が用いられる。特に好適なのはアルキルエー
テル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、スルホコ
ハク酸エステル系界面活性剤、アルキルリン酸もしくは
アルキルエーテルリン酸塩及びイミダゾリン系両性界面
活性剤である。さらに本発明の洗浄剤組成物には使用目
的に応じて補助剤として溶剤、可溶化剤、香料、水溶性
高分子、ビルダー類、キレート剤、殺菌剤等、公知のも
のを含有させてもよい。
表される本発明の硫酸エステル又はその塩は分子内にア
ミド基を有していることから起泡性及び泡安定性に優
れ、グリセリン又は糖骨格を有することから安全性や生
分解性にも優れ、皮膚等に対してもマイルドである新規
なアニオン性界面活性剤であり、洗顔料、シャンプー、
ボディシャンプー、食器用洗浄剤等の各種洗浄剤組成物
の活性成分として有用であり、香粧品、化粧品をはじめ
とした各分野において有用である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ルアミドの合成) グリセリン酸18.3g(0.17mol)及びラウリルアミン31.5
g(0.17mol)を仕込み、105 ℃、50mmHgにて8時間反応
を行った。アセトンより再結晶し、グリセリン酸ラウリ
ルアミド32.5gを得た。収率は70%であった。ガスクロ
マトグラフィーによる分析の結果、目的物の純度は90%
であった。又、油脂分析値は表1の通りであった。
下同じ 合成例2(原料である N− 2,3−ジヒドロキシプロピル
−ラウリン酸アミドの合成) 1−アミノ−2,3−プロパンジオール22.7g(0.25mol)、
ラウリン酸メチル49.1g(0.23mol)、28%ナトリウムメ
チラート/メタノール溶液1gを仕込み、 105℃、30mm
Hgにて4時間反応を行った。収量は63.0gであった。ガ
スクロマトグラフィーによる分析の結果、目的物の純度
は96%であった。又、油脂分析値は表2の通りであっ
た。
(2,3−ジヒドロキシプロピル) ラウリン酸アミドの合
成) N−メチル−アミノ−2,3 −プロパンジオール30.2g
(0.287mol) 、ラウリン酸メチル55.9g(0.261mol)、
28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液0.11gを仕
込み 105℃、200mmHg にて10時間反応を行った。反応終
了物をジエチルエーテル 500mlに溶解し、10%食塩水 2
00mlで5回水洗後、ジエチルエーテル層を無水硫酸ナト
リウムにて乾燥した。ジエチルエーテルを留去後、ジエ
チルエーテルで再結晶して、目的物34.5g(収率46.0
%)を得た。ガスクロマトグラフィーの分析により目的
物の純度は99.2%であった。又、油脂分析値は表3の通
りであった。
ミン−ラウリン酸アミドの合成) N −メチルグルカミン77g(0.39mol)、水 380g、アセ
トン 160gを仕込み、ラウリン酸クロライド86.2g(0.
39mol)及び30%水酸化ナトリウム水溶液52g(0.39mol)
を室温下にて2時間にわたり滴下した。2時間熟成後、
アセトンより再結晶して、目的物 113g(収率76%)を
得た。ガスクロマトグラフィーの分析により目的物の純
度は97.0%であった。又、油脂分析値は表4の通りであ
った。
酸塩の合成) グリセリン酸ラウリルアミド10g(0.037mol) 及びクロ
ロホルム 200gを仕込み50℃にてクロルスルホン酸 8.6
g(0.074mol) を30分にわたり滴下した。50℃にて1時
間熟成後、氷中に注ぎNaOHにて中和後、溶媒及び水を留
去して粗成グリセリン酸ラウリルアミド硫酸塩15.9gを
得た。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)純度は92%
であった。
る。 ・IR(cm-1,KBr 錠剤法):3350(OH伸縮)、2940,28
60(CH伸縮)、1640 ( C=O 伸縮、 NH 変角)、1250
( S=O 伸縮) ・質量分析(FAB イオン化法):グリセリン酸ラウリル
アミド・モノ硫酸塩由来のピーク M/Z 376(M+H)+ 398(M+Na)+ (M=C15H30O6NSNaの分子量) グリセリン酸ラウリルアミド・ジ硫酸塩由来のピーク M/Z 478(M+H)+ 500(M+Na)+ (M=C15H29O9NS2Na2の分子量) ・元素分析:表5に示す通り
ウリン酸アミドの合成) N−2,3 −ジヒドロキシプロピル−ラウリン酸アミド 12
0g(0.44mol)及びクロロホルム2400gを仕込み、50℃
にてクロルスルホン酸86.5g(0.72mol)を3時間にわた
り滴下した。50℃にて1時間熟成後氷中に注ぎNaOHにて
中和後、溶媒及び水を留去して粗製硫酸化 N− 2,3−ジ
ヒドロキシプロピル−ラウリン酸アミドを179.3 g得
た。HPLC純度は89.3%であった。
る。 ・IR(cm-1,KBr 錠剤法):3400(OH伸縮)、2950,28
60(CH伸縮)、1640( C=O 伸縮、 NH 変角)、1240
( S=O 伸縮) ・質量分析(FAB イオン化法):モノ硫酸化 N− 2,3−
ジヒドロキシプロピル−ラウリン酸アミド M/Z 376(M+H)+ 398(M+Na)+ (M=C15H30O6NSNaの分子量) ジ硫酸化 N− 2,3−ジヒドロキシプロピル−ラウリン酸
アミド M/Z 478(M+H)+ 500(M+Na)+ (M=C15H29O9NS2Na2の分子量) ・元素分析:表6に示す通り
プロピル)ラウリン酸アミドの合成} N−メチル−N −(2,3−ジヒドロキシプロピル)ラウリ
ン酸アミド87g(0.30mol)、クロロホルム400 g、ジメ
チルホルムアミド(DMF)120gを加え、水/NaCl浴にて−
10℃まで冷却した。液体SO3 28.8g(0.36mol)を2時間
にわたり滴下した。反応温度を10℃以下とし熟成30分
後、氷水中に注ぎ、NaOHにて中和後溶媒及び水を留去し
て粗製硫酸化 N−メチル−N −(2,3−ジヒドロキシプロ
ピル)ラウリン酸アミド139.7 gを得た。HPLC純度は9
7.1%であった。
る。 ・IR(cm-1,KBr 錠剤法):3400(OH伸縮)、2960,28
70(CH伸縮)、1640( C=O 伸縮)、1250( S=O伸
縮) ・質量分析(FAB イオン化法):モノ硫酸化 N−メチル
−N −(2,3−ジヒドロキシプロピル)ラウリン酸アミド M/Z 390(M+H)+ 412(M+Na)+ (M=C16H32O6NSNaの分子量) ジ硫酸化 N−メチル− N−(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)ラウリン酸アミド M/Z 492(M+H)+ 514(M+Na)+ (M=C16H31O9NS2Na2の分子量) ・元素分析:表7の通り
アミドの合成) N−メチル−グルカミン−ラウリン酸アミド5g(0.013
mol) 、クロロホルム50g、ピリジン5gを加え、氷浴
にて5℃まで冷却した。クロルスルホン酸2.1g(0.018
mol) を30分にわたり滴下した。反応温度を10℃以下と
し熟成30分後、氷水中に注ぎ、NaOHにて中和後、溶媒及
び水を留去して粗製硫酸化 N−メチル−グルカミン−ラ
ウリン酸アミド 6.3gを得た。HPLC純度は92.6%であっ
た。
る。 ・IR(cm-1,KBr 錠剤法):3360(OH伸縮)、2980,28
60(CH伸縮)、1640( C=O 伸縮)、1240( S=O伸
縮) ・質量分析(FAB イオン化法):モノ硫酸化 N−メチル
−グルカミン−ラウリン酸アミド M/Z 480(M+H)+ 502(M+Na)+ (M=C19H38O9NSNaの分子量) ジ硫酸化 N−メチル−グルカミン−ラウリン酸アミド M/Z 582(M+H)+ 604(M+Na)+ (M=C19H37O15NS2Na2 の分子量) ・元素分析:表8の通り
び比較品としてラウリル硫酸ナトリウム塩を用い、以下
の方法で泡立ち、すすぎ性、溶解性を評価した。結果を
表9に示す。
い、下記の基準で評価した。 ○:泡立ち大, △:泡立ちやや小, ×:泡立ち小 すすぎ性:サンプルの5%水溶液(pH7) にて手洗いを
行い、水道水でのすすぎの状態を観察し、下記の基準で
評価した。 ○:良好, △:やや不良, ×:不良 溶解性:サンプルの5%水溶液(pH7) にて外観を観察
し、下記の基準で評価した。 ○:良好, △:やや不良, ×:不良
酸エステル又はその塩は、良好な泡立ちや、すすぎ性、
溶解性を有する剤であることがわかる。
塩を含有する洗浄剤の処方例を示す。例中の%は重量基
準である。 処方例1(シャンプー組成物) (1) 実施例2の化合物 15 % (2) ラウリン酸ジエタノールアミド 2 % (3) カチオン化セルロース 0.1% (4) メチルパラベン 0.2% (5) 香料・色素 適量 (6) 精製水 バランス量 上記(1) 〜(6) を均一に溶解し、シャンプー組成物を調
製した。このシャンプー組成物は泡立ちが良好であっ
た。
調製した。この洗浄剤組成物は泡立ちが良好であった。
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(I)で表される硫酸エステル又
はその塩。 【化1】 〔但し、式中、 R1:炭素数1〜23の直鎖又は分岐鎖のアルキル基若しく
はアルケニル基を示す。尚、アルキル基若しくはアルケ
ニル基の水素原子の一部がヒドロキシル基で置換されて
いてもよい。 R2:炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基若しく
はアルケニル基又は水素原子を示す。尚、アルキル基若
しくはアルケニル基の水素原子の一部がヒドロキシル基
で置換されていてもよい。 R3:−SO3M又は水素原子を示す。但し、(n+1)個の
R3のうち少なくとも1個は−SO3Mを示す。ここで Mは水
素原子、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ン、アンモニウムイオン、炭素数2〜3のモノ、ジ若し
くはトリアルカノールアンモニウムイオン、炭素数1〜
5のアルキル置換アンモニウムイオン又は塩基性アミノ
酸基を示す。 【化2】 - 【請求項2】 一般式(I)において、 【化3】 請求項1記載の硫酸エステル又はその塩。
- 【請求項3】 一般式(I)において、R1が炭素数9〜
15の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R2が水素原子又はメ
チル基、R3が−SO3M'(M'は水素原子又はアルカリ金属イ
オン)又は水素原子(但し、(n+1)個のR3のうち少
なくとも1個は−SO3M' を示す。)である請求項1又は
2記載の硫酸エステル又はその塩。 - 【請求項4】 一般式(II)で表されるポリヒドロキシ
化合物と硫酸化剤を反応させ、要すれば塩基で中和する
ことを特徴とする請求項1記載の硫酸エステル又はその
塩の製造方法。 【化4】 (式中、R1, R2, A1, A2及びn は前記の意味を示す。) - 【請求項5】 請求項1記載の硫酸エステル又はその塩
を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
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---|---|---|---|
JP21867093A JP3408290B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 新規硫酸エステル、その塩及びその製造法、並びに該硫酸エステル又はその塩を含有する洗浄剤組成物 |
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JP21867093A JP3408290B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 新規硫酸エステル、その塩及びその製造法、並びに該硫酸エステル又はその塩を含有する洗浄剤組成物 |
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JP21867093A Expired - Fee Related JP3408290B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 新規硫酸エステル、その塩及びその製造法、並びに該硫酸エステル又はその塩を含有する洗浄剤組成物 |
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