JP3429884B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP3429884B2 JP685895A JP685895A JP3429884B2 JP 3429884 B2 JP3429884 B2 JP 3429884B2 JP 685895 A JP685895 A JP 685895A JP 685895 A JP685895 A JP 685895A JP 3429884 B2 JP3429884 B2 JP 3429884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手、顔、身体の皮膚及び
毛髪等の洗浄剤として有用な液体洗浄剤組成物に関し、
詳細には弱酸性領域にて安定で、優れた洗浄力、起泡
性、泡質及び使用感を有すると共に、皮膚や毛髪に対し
ての刺激が非常に低い液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アニオン性界面活性剤であるアルキル
(又はアルケニル)エーテルスルホネート(以下、単に
「エーテルスルホネート」という)は、中性領域で用い
ると洗浄力や起泡力に優れ、スカム分散力も強く、しか
も皮膚刺激が少なくマイルドであるという特徴を有する
(特開昭62−25199号公報,特開昭62−195
097号公報等)。
【0003】しかしながら、このようなエーテルスルホ
ネートの如き界面活性剤は、分子内に水酸基を少なくと
も1つ有し、この水素結合力により、非常に結晶性が高
く、クラフト点が高いため液体洗浄剤への配合性が悪
く、もっぱら固形石ケン(syndetbar)等の固
形洗浄剤に利用されている。
【0004】従って、エーテルスルホネートの特長を生
かしつつ、液体である洗浄剤の開発が望まれている。こ
のような試みとしては、エーテルスルホネートの結晶性
を下げたアルキルポリオキシエチレンエーテルスルホネ
ートの利用があるが(特開昭52−147582号公
報)この化合物は、ポリオキシエチレン鎖長の増大に伴
う泡立ちや洗浄力の低下が認められ、洗浄成分として好
ましいものではなかった。また、オキソアルコールをア
ルキル鎖の原料部位に持つもの(シェル社:商品AGE
S/NEGS)も知られているが、この化合物はアルキ
ル鎖の直鎖率が80〜85%程度と比較的高いため、弱
酸性下の使用では水に対する溶解度が低く液体洗浄剤と
しては適切ではなかった。これに対し最近では鎖長の短
い低級アルキルのエーテルスルホネートを用いたり、ハ
イドロトロープ剤を用いたりする等の溶解性向上の試み
がある(WO9216609、WO9109931)。
【0005】しかしながら、低級アルキル基を有するエ
ーテルスルホネートは、未反応原料等に由来する臭気が
あり、身体、毛髪に使用する洗浄剤の基剤としては適当
でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、優れた洗浄力、起泡力、使用感を有し、皮膚刺激が
少ないといったエーテルスルホネート系界面活性剤の特
徴を生かしつつ、上記の如き欠点がなく安定なエーテル
スルホネート含有液体洗浄剤組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行った結果、下記一般式(1)で表さ
れる分岐率の高いアルキル、アルケニル又は(ポリ)オ
キシアルキレン基を有するエーテルスルホネート水溶液
が、弱酸性下でも安定な液状を保ち、エーテルスルホネ
ート系界面活性剤の特性が生かされていることから液体
洗浄剤として極めて有用であることを見出し本発明を完
成した。
【0008】すなわち本発明は次の一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8
〜36のアルキル又はアルケニル基を示し、X1 は酸素
原子COO、CONR2 (ここで、R2 は水素原子又は
炭素数1〜4のアルキル基を示す)、PO42、硫黄原
子又はSO2 を示し、Y及びZは水素原子又は炭素数1
〜2のアルキル基を示すが、Y及びZの双方がアルキル
基である場合を除く。M1 及びM2 は水素原子、アルカ
リ金属、アンモニウム、炭素数2〜9のアルキルアンモ
ニウム又は炭素数2〜9のアルカノールアンモニウムを
示し、nは平均付加モル数で0〜10の数を示す。ただ
し、nが0であるか、Y及びZの双方が水素原子である
場合、R1 のアルキル又はアルケニル基の分岐率は40
〜100%である。〕で表されるエーテルスルホネート
を含有する液体洗浄剤組成物を提供するものである。
【0011】本発明で用いるエーテルスルホネートは前
記一般式(1)で表されるものであるが、式(1)中の
1 で示されるアルキル又はアルケニル基は、式中のn
が0であるか、Y及びZの双方が水素原子である場合、
分岐率が40〜100%の炭素数8〜36のものであ
る。ここで、分岐率とは、全R1 アルキル又はアルケニ
ル基中の分岐アルキル又はアルケニル基の占める重量%
をいう。かかる分岐率は45〜100%がより好まし
く、80〜100%が特に好ましい。分岐率が40%未
満の場合には、弱酸性下でのクラフト点が高く、安定な
液体組成物が得られ難く、液体洗浄剤として使用したと
きエーテルスルホネート型界面活性剤の特性、例えば泡
立ち、使用感等の性能が低下するため好ましくない。
【0012】R1 で示される分岐アルキル基としては、
2−ペンチルデシル基、2−ブチルウンデシル基、2−
プロピルデシル基、2−エチルノニル基、2−メチルオ
クチル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルデシル
基等が挙げられ、分岐アルケニル基としては、2−メチ
ルオクテニル基、2−オクチルデセニル基等が挙げられ
る。
【0013】また、R1で示される直鎖アルキル基とし
ては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタ
デシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘンエイコシ
ル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペ
ンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オク
タコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘキサ
トリアコンチル基等が挙げられる。直鎖アルケニル基と
しては、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウン
デセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデ
セニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプ
タデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、エ
イコセニル基、ヘンエイコセニル基、ドコセニル基、ト
リコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基、
ヘキサコセニル基、ヘプタコセニル基、オクタコセニル
基、ノナコセニル基、トリアコンテニル基、ヘキサトリ
アコンテニル基等が挙げられる。
【0014】これらの分岐率40〜100%のアルキル
又はアルケニル基のうち、炭素数10〜20のもの、特
に11〜16のものが好ましい。またアルケニル基に比
してアルキル基がより好ましい。
【0015】またX1 は、O、COO、CONR2、P
42、S又はSO2 を示すが、ここでR2 の炭素数1
〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチ
ル基、t−ブチル基が挙げられる。これらのX1 のうち
酸素原子が特に好ましい。
【0016】Y及びZは水素原子又は炭素数1〜2のア
ルキル基、すなわちメチル基、エチル基、好ましくは水
素原子又はメチル基であるが、Y及びZの双方がアルキ
ル基である場合を除く。なお、Y又はZのいずれかがア
ルキル基である場合より、Y及びZが共に水素原子であ
ってR1 が分岐しているものが製造面で好ましい。M 1
及びM2 としては、水素原子;ナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属;アンモニウム;モノエチルアンモニウ
ム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム等
のアルキルアンモニウム;モノエタノールアンモニウ
ム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモ
ニウム、モノイソプロピルアルコールアンモニウム等の
アルカノールアンモニウムが挙げられるが、就中、アル
カリ金属、アンモニウムが好ましく、特にナトリウム、
カリウム、アンモニウムが好ましい。nは平均付加モル
数を示し、0〜10好ましくは0〜5、特に0〜3が好
ましい。
【0017】エーテルスルホネート(1)は、例えばU
SP2260753、USP2327053、USP2
989547、桑村ら、工業化学雑誌、63(4)、5
95(1960)、同64(11)、1958(196
1)等に記載の方法により製造することができる。詳細
には例えば次の反応式に従い製造することができる。
【0018】
【化4】
【0019】〔式中、R1 は前記と同じものを示す〕 すなわち、アルコールにエピクロロヒドリンを四塩化ス
ズ存在下に反応させてハロヒドリン体とし、これに水酸
化ナトリウム等のアルカリを作用せしめエポキシド誘導
体とし、これに亜硫酸ナトリウムや亜硫酸水素ナトリウ
ム等の亜硫酸塩等のスルホン化剤を反応せしめれば目的
とするエーテルスルホネート(1a)が得られる。
【0020】この反応において、原料となるR1OHで
示されるアルコールとしては、例えば高分岐率のオキソ
アルコール(ダイヤドール115L等:三菱化学、ライ
アール123等:ユニケマ、エクサール等:エクソン
他、トリデカノール:協和発酵他)や直鎖率の高いオキ
ソアルコールの分岐部分を主な留分とする蒸留物(ドバ
ノール231:三菱化学他)、ゲルベアルコール(β位
分岐型アルコール)等が挙げられる。
【0021】上記反応式の具体例としては次のものが挙
げられる。
【0022】
【化5】
【0023】また、高級アルコール等へのプロピレンオ
キシドの付加物を用いれば、一般式(1)中X1=0、
n=1〜10の化合物が得られる。
【0024】また、X1 がCOO又はCONR2 である
化合物は、文献記載の方法により得ることができる〔C
S195794(1982)、IN121696(19
71)〕。X1 がS又はSO2 のものは、分岐アルキル
型の高級メルカプタン、例えばt−ドデシルメルカプタ
ン等を原料として用いることにより製造することがで
き、X1 がPO42 であるものは特開昭62−123
191号公報記載の方法に従い分岐型の高級アルコール
から得ることができる。
【0025】本発明においては、更に液体洗浄剤組成物
を安定化させる目的で次の一般式(2)
【0026】
【化6】
【0027】〔式中、R3 は炭素数8〜18の直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、X2 は(O
8n (ここでR8 は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
のアルキレン基を示し、nは0〜10の数を示す)又は
CON(R6)R7−(ここでR 6 は水素原子又は炭素数
1〜4のアルキル基を示し、R7 は炭素数1〜5のアル
キレン基を示す)を示し、R4 及びR5 は炭素数1〜2
のアルキル基を示す〕で表されるスルホベタインを配合
することが好ましい。
【0028】一般式(2)中、R3 の炭素数8〜18の
アルキル基としては、例えばオクチル基、ノニル基、デ
シル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テ
トラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプ
タデシル基、オクタデシル基が挙げられ、アルケニル基
としては、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウ
ンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラ
デセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘ
プタデセニル基、オクタデセニル基が挙げられ、これら
は直鎖でも分岐鎖を持つものでもよい。分岐鎖を持つも
のの具体例としては、2−エチルヘキシル、2−ペンチ
ルデシル、2−ブチルウンデシル、2−プロピルデシ
ル、2−エチルノニル、2−メチルオキチル基等が挙げ
られる。これらのうち、炭素数10〜16のもの、特に
炭素数12のものが好ましい。また分岐鎖のものより直
鎖のものが好ましく、更にアルケニル基よりアルキル基
の方が好ましい。
【0029】一般式(2)中、R4 及びR5 としては、
メチル基又はエチル基が挙げられるが、就中メチル基が
好ましい。またR6 のアルキル基としては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基、t−ブチル基が挙げられる。R7
のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられ、R
8 のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、
プロピレン基、ブチレン基が挙げられるが、エチレン基
が好ましい。上記X2 の中で好ましいものとしては(O
8n が挙げられ、このうちn=0の場合が特に好ま
しい。
【0030】一般式(2)で表されるスルホベタインの
うち好ましいものとしては、次の化合物が例示される。
【0031】
【化7】
【0032】本発明組成物において、エーテルスルホネ
ート(1)の配合量は1〜60重量%とすることが好ま
しく、特に3〜40重量%、更に5〜30重量%とする
ことが本発明の効果を高める上で好ましい。
【0033】一方、スルホベタイン(2)の配合量は、
エーテルスルホネート(1)に対して1〜100重量
%、好ましくは10〜90重量%、特に20〜80重量
%とすることが好ましい。この量が(1)に対して1重
量%未満であると水溶液の安定性があまり向上せず、配
合の意味が少なく、100重量%を超えて配合しても高
粘度化が起こる等の不都合が生ずることがあり好ましく
ない。
【0034】本発明の液体洗浄剤組成物には必要に応
じ、更に石鹸、洗顔剤、食洗、シャンプー、ボディーシ
ャンプー、化粧品等で使用されている一般のアニオン性
活性剤(アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アシル化タウリン
系界面活性剤、アシル化グリシン系界面活性剤、アシル
化ザルコシン系界面活性剤、アシル化イセチオネート、
N−アシル酸性アミノ酸系界面活性剤、高級脂肪酸塩、
及びアシル化ポリペプチド等)、両性界面活性剤(アル
キルベタイン型界面活性剤、アミドプロピルベタイン型
界面活性剤、イミダゾリウムベタイン型界面活性剤、こ
こでベタインとはカルボベタイン、スルホベタイン、ホ
スホベタインを指す)、非イオン性界面活性剤(ヤシ油
脂肪酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノグリセラ
イド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸ソ
ルビタンエステル、アルキルグリコシド、アシル化グル
カミン等)、カチオン性活性剤(塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプ
ロピルエチルジメチルアンモニウム等)、溶剤(エタノ
ール、プロピレングリコール他)、高級アルコール、ポ
リマー(増粘剤)、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、紫外
線防止剤、パール化剤、油剤、キレート剤、香料等を本
発明の効果を損なわない範囲において配合することがで
きる。
【0035】これら任意成分は1種又は2種以上を組み
合せて用いてもよく、配合量も特に制限はないが、本発
明組成物中に0〜40重量%、特に0〜30重量%の範
囲内とすることが好ましい。
【0036】本発明組成物は上記成分及び水を常法によ
り混合等することにより製造することができる。また、
本発明組成物は、有機酸、無機酸、有機塩基又は無機塩
基により、所望のpHに調整することができるが、pHの範
囲は3.5〜7.0、特に4.0〜6.5、更に4.5
〜6.0とすることが本発明の効果のため好ましい。
【0037】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は特に弱酸性
下、液状安定性に優れ、泡立ち、洗浄力、使用感が良好
で低刺激性である。従って、シャンプー、ボディーシャ
ンプー、洗顔料のみならず台所用洗浄剤等、直接皮膚に
接触する洗浄剤として用いることができる弱酸性系洗浄
剤として極めて有用である。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下「%」は「重量%」を示す。
【0039】合成例1 (n−ドデシルグリセリルエ
ーテルスルホン酸ナトリウム塩の合成):
【0040】
【化8】
【0041】n−ドデシルアルコール372g(2mo
l)、エピクロロヒドリン416g(4.5mol)、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド64g(0.2mol)
を四つ口フラスコ(冷却管、温度計、攪拌装置付き)に
仕込み、これに48%NaOH667g(8mol)を5
0℃にて滴下し、50℃にて10時間反応を行った。反
応終了後、NaCl水溶液にて水洗し、過剰のエピクロ
ルヒドリンを留去し、n−ドデシルグリシジルエーテル
480gを得た。(アルコールの反応率:93%) n−ドデシルグリシジルエーテル145g(0.6mo
l)、エタノール、NaHSO3 94g(0.9mol)、
Na2SO3 25g(0.2mol)、水を四つ口フラスコ
(冷却管、温度計、攪拌装置付き)に仕込み、80℃に
て10時間反応を行った。反応終了後、エタノールを加
え脱塩し、エタノール水溶液から再結晶を行い、目的物
であるn−ドデシルグリセリルエーテルスルホン酸Na
塩210g(グリシジルエーテル反応率:97%)を得
た。
【0042】合成例2〜10 合成例1の方法に準じて、表1に示すエーテルスルホネ
ートを得た。
【0043】
【表1】
【0044】実施例1 合成例1〜10で得られたエーテルスルホネート及び下
記式のアルキルスルホベタイン*3を使用し、界面活性
剤水溶液を調整した。但しその際、希釈塩酸水溶液を用
い、水溶液のpHを弱酸性とした。これらの水溶液の外観
性状、液状安定性、泡立ち量(20℃、40℃)、洗浄
力を下記の方法にて評価した。その結果を表2及び表3
に示す。
【0045】
【化9】
【0046】(外観性状) ・各サンプル5%水溶液を調整後、(溶解しずらいサン
プルは加温して溶解)25℃での外観性状の観察を行っ
た。
【0047】(液状安定性) ・各サンプル5%水溶液を調整後、1日各温度(−5
℃、0℃、5℃、25℃)にて放置し、その外観を観察
した。 ○:透明溶液。 ×:結晶が析出して浮遊又は沈殿状態。
【0048】(泡立ち量) ・各サンプル2%水溶液を調整後、この溶液100mlを
液温(20℃、40℃)にて目盛り付きシリンダーに注
入する。ついで攪拌羽根を上記溶液中に放置し、攪拌開
始後から30秒後に於いて生じた泡の体積mlを測定し、
泡立ち量として評価した。 200ml以上:良好○、200〜100ml:やや不足
△、100ml未満:不足×と判定した。なお、攪拌羽根
の回転数は1000rpm であり、5秒後毎に反転させ
た。
【0049】(洗浄力) ・カーボンブラック入りのコメド皮脂(融点42℃)を
人の前腕部に塗布、5分放置後、5%水溶液にて泡立て
10秒20回マッサージし、水洗後、黒色の落ち具合を
評価した。 ほとんど残留がない:○、明らかに残留している:△、
ほとんど落ちていない:×
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C11D 1/94 C11D 1:16 1:16 1:28 1:28 1:92 1:92) (56)参考文献 特開 平6−172156(JP,A) 特開 平5−17343(JP,A) 特開 平6−200290(JP,A) 特開 昭52−36107(JP,A) 国際公開95/000117(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 17/08 A61K 7/075 A61K 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜36のアル
    キル又はアルケニル基を示し、X1 は酸素原子、CO
    O、CONR2 (ここで、R2 は水素原子又は炭素数1
    〜4のアルキル基を示す)、PO42、硫黄原子又はS
    2 を示し、Y及びZは水素原子又は炭素数1〜2のア
    ルキル基を示すが、Y及びZの双方がアルキル基である
    場合を除く。M1 及びM2 は水素原子、アルカリ金属、
    アンモニウム、炭素数2〜9のアルキルアンモニウム又
    は炭素数2〜9のアルカノールアンモニウムを示し、n
    は平均付加モル数で0〜10の数を示す。ただし、nが
    0であるか、Y及びZの双方が水素原子である場合、R
    1 のアルキル又はアルケニル基の分岐率は40〜100
    %である。〕で表されるエーテルスルホネート、及び次
    の一般式(2) 【化2】 〔式中、R 3 は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル又はアルケニル基を示し、X 2 は(OR 8 n (こ
    こでR 8 は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン
    基を示し、nは0〜10の数を示す)又はCON
    (R 6 )R 7 −(ここでR 6 は水素原子又は炭素数1〜4
    のアルキル基を示し、R 7 は炭素数1〜5のアルキレン
    基を示す)を示し、R 4 及びR 5 は炭素数1〜2のアル
    キル基を示す〕で表されるスルホベタインを含有する液
    体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 一般式(2)で表されるスルホベタイン
    の配合量が、一般式(1 )で表されるエーテルスルホネ
    ートに対し1〜100重量%である請求項1記載の液体
    洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 pHが3.5〜7.0である請求項1又は
    記載の液体洗浄剤組成物。
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