JPH04314564A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサやパ
ーソナルコンピュータの印字出力機器として使用される
プリンタ等の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のプリンタの一例として熱転写方
式のシリアルサーマルプリンタがあり、該プリンタの画
像形成部は図５に示すように構成されている。すなわち
、ペーパーガイド本体１０２と用紙送りローラ１００と
の間を通って矢符方向に供給されてきた用紙１０１に対
し、片側にゴム製のプラテン２００が配置され、もう片
側にプラテン２００と対向する記録ヘッド４００を有す
るキャリッジ３００が設けられている。このキャリッジ
３００は、用紙送りローラ１００の支持軸に対して平行
になったガイド軸３５０と、該ガイド軸３５０に往復移
動可能に設けられたキャリッジベース３１０とを有して
いる。

【０００３】記録ヘッド４００は、キャリッジベース３
１０の上方にセットされるリボンカセット３２０のイン
クリボン（図示せず）をプラテン２００上の用紙１０１
に接触させ、該インクリボンのインクを用紙１０１に熱
転写して印字（画像記録）を行う。このとき、記録ヘッ
ド４００は、実線のようなプラテン２００へ押し付けら
れた位置（ヘッドダウン位置）と、破線のようなプラテ
ン２００から離れた位置（ヘッドアップ位置）とにわた
って往復動し、またキャリッジベース３１０と共にガイ
ド軸３５０に沿って往復移動する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の場合
には記録ヘッド４００のヘッドアップ位置は、リボンカ
セットの交換作業を容易にする必要があるため、記録ヘ
ッド４００をインクリボンに対してある一定距離で離し
た位置としている。このため、例えばプリンタが印字モ
ードとなっていて印字をすべきデータが残っており、記
録ヘッド４００をヘッドアップ及びヘッドダウンさせる
必要があるとき、即ちリボンをスキップ動作させること
（以下これをリボンスキップ動作という。）を行う必要
があるときであっても、リボンカセットの交換と同様な
距離を記録ヘッド４００が往復動することとなる。よっ
て、本来はもっと短い距離で往復動させても支障のない
リボンスキップ動作等において、その動作が必要以上に
大きくなり、そのために印字所要時間が長くなるという
問題があった。

【０００５】本発明はこのような従来技術の欠点を解決
するものであり、印字所要時間を短縮することのできる
画像形成装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置は
、対向するプラテンと記録ヘッドとの間に供給される用
紙に該記録ヘッドにより画像を形成する画像形成装置に
おいて、該記録ヘッドを該プラテンへ押し付けられるヘ
ッドダウン位置とプラテンから離れたヘッドアップ位置
とにわたって往復動させ、かつ該ヘッドアップ位置を２
レベルで変える駆動制御手段を備えてあり、そのことに
より、上記目的が達成される。

【０００７】

【作用】上記の構成によれば、記録ヘッドを往復動させ
る一方の端であるヘッドアップ位置を２レベルで変え得
るので、記録ヘッドが往復する距離を変化させることが
できる。これにより、例えばリボンカセットの交換の場
合には、記録ヘッドの往復動の距離を長くし、リボンス
キップ動作をさせたい場合には記録ヘッドの往復動の距
離を短くできる。

【０００８】

【実施例】以下本発明の実施例を説明する。

【０００９】図３は本発明が適用される熱転写方式のシ
リアルサーマルプリンタを示しており、このプリンタの
所定位置には用紙送りローラ１０が矢印Ｂ方向への回転
自在に軸支されている。用紙送りローラ１０の下部には
、曲率半径が該用紙送りローラ１０の半径よりも少し大
きくなったペーパーガイド本体１１が設けられる。加え
て、ペーパーガイド本体１１の２箇所位置にはガイドロ
ーラ１２、１２が用紙送りローラ１０の表面に接触して
設けられる。

【００１０】用紙送りローラ１０の上側近傍には、先端
に下方に屈曲してなるプラテン保持部２５ａを有するプ
ラテンホルダー２５が配置され、プラテン保持部２５ａ
にゴム製のプラテン２０がプラテンホルダー２５の略全
長にわたって固着されている。加えて、用紙送りローラ
１０およびプラテン２０に対向してキャリッジ３０が設
けられており、このキャリッジ３０は、用紙送りローラ
１０の支持軸に対して平行になったガイド軸３５と、該
ガイド軸３５の長手方向に往復移動可能になったキャリ
ッジベース３１とを有してなる。

【００１１】該キャリッジベース３１の上部における前
記プラテン２０と対向する部分には、板状をしたヘッド
部材４１の前面側上部に形成された記録ヘッド４０が配
設される。ヘッド部材４１は、図１に示すようにその途
中が軸４２にて回動自在に支持され、下端部を矢符Ｅ方
向に正逆回転可能に設けたヘッドカム５５にて駆動する
と、記録ヘッド４０が矢符Ｄにて示すように正逆方向に
ある角度範囲で往復動する。具体的には、プラテン２０
の表面に押し付けられるヘッドダウン位置Ａと、該表面
から離反する第１のヘッドアップ位置Ｂとにわたって、
または第１のヘッドアップ位置Ｂよりもプラテン２０に
近い第２のヘッドアップ位置Ｃとヘッドダウン位置Ａと
にわたって往復動するようになっている。この往復動作
は後述するようにして択一的に選択される。

【００１２】上記した記録ヘッド４０とプラテン２０と
の間には用紙１が搬送される。用紙１の搬送は、上記し
た用紙送りローラ１０およびガイドローラ１２、１２が
協働して行い、用紙１は用紙送りローラ１０の表面に巻
き付けられた状態で上側に搬送される。

【００１３】キャリッジベース３１の上方にはインクリ
ボン３３を走行可能に支持するリボンカセット３２がセ
ットされ、記録ヘッド４０をヘッドダウンすると、イン
クリボン３３がリボンカセット３２から引き出され、記
録ヘッド４０とプラテン２０との間に搬送される用紙１
に接触される。一方、記録ヘッド４０をヘッドアップす
ると、インクリボン３３の用紙１に対する接触状態が解
除されるようになっている。

【００１４】上記記録ヘッド４０の往復動作は、図１に
示す駆動制御装置により行われる。この駆動制御装置は
、このプリンタに内蔵されたモード判定回路５１と、制
御回路５２と、パルス発生器５３と、パルスモータ５４
と、ヘッドカム５５からなる。モード判定回路５１は、
印字モード、非印字モード（イニシャルモード）等のモ
ードを判定し、その判定結果を受けて制御回路５２が記
録ヘッド４０のヘッドアップ量の制御信号をパルス発生
器５３へ出力する。パルス発生器５３は制御回路５２の
制御信号に応じて所定数のヘッドアップ用パルス又はヘ
ッドダウン用パルスを発生してパルスモータ５４を駆動
させ、ヘッドカム５５を駆動する。

【００１５】次に、このように構成した本発明装置の記
録ヘッド４０の回動動作を図２に基づいて説明する。先
ず、プリンタの電源がオンされると、初期設定がなされ
た後ステップＳ１に進んでモード判定回路５１は印字モ
ードか否かを判定し、Ｎｏの場合にはステップＳ２に進
みイニシャル時（非印字モードの時）か否かを判定する
。このとき、イニシャル時でないと判定された場合には
ステップＳ１に戻る。逆に、イニシャル時と判定された
場合には、モード判定回路５１からの判定信号を受けて
制御回路５２は、ヘッドアップ信号をパルス発生器５３
へ与え、これを受けてパルス発生器５３はイニシャル時
のアップパルス数Ｎを出力する。これにより、パルスモ
ータ５４はヘッドアップ方向に所定パルスＮだけ回動し
、ヘッドカム５５はそれに応じた角度だけ回転する。 これにより、記録ヘッド４０はリボンカセットの交換が
可能な第１のヘッドアップ位置Ａにヘッドアップする。

【００１６】また、ステップＳ１において印字モードと
判定された場合には、ステップＳ４に進んで印字データ
が残っているか判定する。この判定において、残ってい
ると判定された場合には、次のステップＳ５へ進んでリ
ボンをスキップするか否かを更に判定し、スキップの必
要がない場合にはステップＳ７に進んで印字を開始する
。逆に、ステップＳ５において、スキップを必要とする
と判定したとき、アップパルス数ｎの設定を行って記録
ヘッド４０を第２のヘッドアップ位置Ｃにヘッドアップ
させる。しかる後、ヘッドダウンさせて印字を再開し、
ステップＳ４に戻る。その後、これを繰り返して印字を
継続する。しかる後、ステップＳ４において印字が終了
して印字データが残っていないと判定されると制御を終
了する。

【００１７】図４はこのように記録ヘッド４０を動作さ
せるときの、カム回転角とカム変位（ヘッドカム５５の
回転中心からヘッド部材４１の下端部が接触している周
面部分までの距離）との関係及び、カム回転角とヘッド
回転ストロークとの関係を示す図であり、（ａ）は前者
の関係を（ｂ）は後者の関係を示している。なお、図中
のＡはヘッドダウン位置、Ｂは第１のヘッドアップ位置
、Ｃは第２のヘッドアップ位置を示している。

【００１８】この図から理解されるごとく、第１のヘッ
ドアップ位置Ｂからヘッドダウンさせるとカム回転角は
０→θ２と大きいが、第２のヘッドアップ位置Ｃからヘ
ッドダウンさせるとカム回転角をθ１（＞０）→θ２と
小さくできる。また、カム変位はカム回転角の変化に応
じてリニアに変化するようになっている。つまり、カム
の形状はこのような変化が得られるように形成されてい
る。但し、完全にリニアにする必要は必ずしもない。

【００１９】したがって、本発明にあっては、リボンカ
セットの交換等の作業を容易にすべく第１のヘッドアッ
プ位置Ｂに大きくヘッドアップさせているが、リボンス
キップの場合にはそれよりも小さい往復動距離の第２の
ヘッドアップ位置Ｃにヘッドアップさせているので、往
復動の距離を短くでき、これによって全体の印字に要す
る時間を短縮させることが可能となる。

【００２０】なお、上記実施例ではインクリボンを使用
する熱転写方式のシリアルサーマルプリンタに本発明を
適用する場合について説明したが、例えば、ファクシミ
リ装置のようにインクリボンを使用せず、感熱紙を発色
させて画像記録を行う感熱記録方式の画像形成装置につ
いても同様に適用できる。

【００２１】また、上記実施例では記録ヘッド４０をヘ
ッドカム５５にて回動させる機構によりヘッドアップ及
びヘッドダウンさせるように構成したが、本発明はこれ
に限らず、ヘッドカム５５に代えて他のアクチュエータ
を用いて記録ヘッドをヘッドアップ及びヘッドダウンさ
せる場合にも同様にして適用できることは勿論である。

【００２２】

【発明の効果】以上の本発明によれば、記録ヘッドを往
復動させる一方の端であるヘッドアップ位置を２レベル
で変え得るので、記録ヘッドが往復する距離を変化させ
ることができ、例えばリボンカセットの交換の場合には
記録ヘッドの往復動の距離を長くし、リボンスキップ動
作をさせたい場合には記録ヘッドの往復動の距離を短く
することができ、これにより画像形成に要する時間の短
縮を図り得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる画像形成装置の要部を示す図面
である。

【図２】本発明にかかる画像形成装置の制御内容を示す
フローチャートである。

【図３】本発明にかかる画像形成装置の画像形成部を示
す正面図である。

【図４】（ａ）はカム回転角とカム変位との関係を示す
図、（ｂ）はカム回転角とヘッド回転ストロークとの関
係を示す図である。

【図５】従来の画像形成装置の画像形成部を示す正面図
である。

【符号の説明】

１　　用紙 ２０　　プラテン ３２　　リボンカセット ４０　　記録ヘッド ５１　　モード判定回路 ５２　　制御回路 ５３　　パルス発生器 ５４　　パルスモータ ５５　　ヘッドカム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】対向するプラテンと記録ヘッドとの間に供
   給される用紙に該記録ヘッドにより画像を形成する画像
   形成装置において、該記録ヘッドを該プラテンへ押し付
   けられるヘッドダウン位置とプラテンから離れたヘッド
   アップ位置とにわたって往復動させ、かつ該ヘッドアッ
   プ位置を２レベルで変える駆動制御手段を備えた画像形
   成装置。