JPH0431317B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子タイプライターのアンダーライ
ン印字装置に関するものである。

従来の技術 近年、電子タイプライターの電子化は目覚まし
いものがあり、より高い印字品質が望まれてい
る。

以下に従来のアンダーライン印字装置について
説明する。

第４図は従来のアンダーライン印字装置の要部
断面図であり、１は活字選択モータ、１ａはモー
タシヤフトである。２は先端に突起２ａを持つホ
ルダ−であり、ホルダ−２はモータシヤフト１ａ
に取り付けられている。３は放射状に取り付けら
れたスポークの先端に活字面を有し、突起２ａと
はまりあう穴３ａが形成されたデイジーホイール
である。デイジーホイール３の振動の減衰のため
にホルダ−２の突起２ａとデイジーホイール３の
穴３ａとの間にクリアランスが設けられている。
４はデイジーホイール３をホルダ−２に押圧する
板バネ、５はプラテン、６はデイジーホイール３
の活字を後方から打撃印字し、プラテン５に巻き
付けられた印字用紙に印字を行うハンマーであ
る。他に入力のためのキーボードと、活字選択モ
ータ１とハンマー６を制御する制御回路が構成要
素として必要であるが図示されていない。

以上のように構成されたアンダーライン印字装
置につてい、以下にその動作を説明する。

第５図は同装置が「Ａ」（Ａアンダーライン）
を印字するときの動作フローチヤートであり、
「Ａ」を印字する場合には、まず処理１１で活字
選択モータ１によりデイジーホイール３の「Ａ」
の活字を選択し、処理１２で「Ａ」の活字をハン
マー６で打撃し印字を行う。次に処理１３で活字
選択モータ１によりデイジーホイール３の「 」
（アンダーライン）の活字を選択し、処理１４で
「 」の活字をハンマー６で打撃し印字を行う。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記従来の構成では、アンダーラ
インを印字する場合には、デイジーホイール３は
１つ前に印字した活字からアンダーラインの活字
まで回転するが、その回転方向、回転角度はまち
まちであるため、ホルダ−２の突起２ａとデイジ
ーホイール３の穴３ａとの間にクリアランスによ
り、活字のハンマー６に対する停止位置が一定と
ならないため、アンダーラインを連続的に印字す
る場合には実際に印字されたアンダーラインの並
びは均一なものとならず、上下方向にずれて印字
品質が低下するという問題点を有していた。

問題点を解決するための手段 本発明はアンダーラインを印字する場合に、ア
ンダーラインの活字以外の特定の位置を選択して
一旦停止した後、アンダーラインの活字を選択し
て印字を行うものである。

作 用 本発明は上記構成により、アンダーライン印字
時の活字ホイール活字面の停止位置が一定に近づ
くため、印字面上のアンダーラインの上下及び左
右の並びを均一にすることができる。

実施例 第１図は本発明の一実施例におけるアンダーラ
イン印字装置の機能ブロツク図であり、１は活字
選択モータ、２はホルダ−、３はデイジーホイー
ル、４は板バネ、５はプラテン、６はハンマーで
あり、これらは従来例の構成と同様のものである
ので同一の番号を付し説明を省略する。１５は印
字データを入力するキーボード、１６は印字デー
タがアンダーラインかどうかを判断する文字識別
手段、１７は印字データがアンダーラインのとき
に、まずデイジーホイール上の特定の位置を選択
した後に、アンダーラインの活字を選択して打撃
印字を行うように活字選択モータとハンマーを制
御するアンダーライン時処理手段、１８はアンダ
ーライン処理手段１７の出力に応じてハンマー６
を駆動するハンマー駆動手段、１９はアンダーラ
イン時処理手段１７の出力に応じて活字選択モー
タ１を駆動する活字選択モータ駆動手段である。

第２図は本実施例におけるアンダーライン印字
装置の制御ブロツク図である。２０は制御回路で
あり、制御回路２０はマイクロコンピユータを有
している。３０はリードオンリーメモリー（以下
ROMと略称する）、３１はランダムアクセスメ
モリー（以下RAMと略称する）であり、ROM
３０及びRAM３１に記憶されたプログラムによ
り、制御回路２０は第１図中の文字識別手段１６
及びアンダーライン処理手段１７及びハンマー駆
動手段１８及び活字選択モータ駆動手段１９の動
作を実現する。

以上のように構成されたアンダーライン印字装
置につて、以下にその動作を説明する。

第３図は本実施例のアンダーライン印字装置が
「Ａ」を印字する場合の動作フローチヤートであ
る。まず第３図中の処理２１で活字選択モータ１
によりデイジーホイール３の「Ａ」の活字を選択
し、処理２２でハンマー６で打撃印字を行う。次
に処理２３でアンダーラインの活字の隣の特定の
活字を選択して一度停止し、次に処理２４で
「 」（アンダーライン）の活字を選択し、処理２
５でハンマー６で打撃印字を行う。

なお、本実施例では入力手段としてキーボード
を用いているが、これは磁気デイスクや磁気テー
プ等を用いた記憶装置でも実現可能であるし、他
の機器から印字データを入力するインターフエー
スでも実現可能である。

また以上の実施例では活字スポークが放射状に
配置されたデイジーホイールを用いているが、活
字スポークが縦方向に並んだ通称カツプデイジー
ホイールと呼ばれるものを用いた場合でも、本発
明が有効であることはいうまでもない。

発明の効果 本発明はアンダーライン印字時に、アンダーラ
インを選択する前に、活字ホイールの特定の位置
で一度停止した後にアンダーラインを選択し打撃
印字を行うため、どの文字の印字後であつてもア
ンダーライン文字を選択した時には活字ホイール
の穴とホルダ−の突起との位置関係が均一化され
るので、美しいアンダーライン印字を実現できる
優れたアンダーライン印字装置を実現できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるアンダーラ
イン印字装置の機能ブロツク図、第２図は同制御
ブロツク図、第３図は同装置の動作ブロツク図、
第４図は従来のアンダーライン印字装置の要部断
面図、第５図は同装置の動作ブロツク図である。 １……活字選択モータ、３……デイジーホイー
ル、６……ハンマー、１５……入力手段、１６…
…文字識別手段、１７……アンダーライン時処理
手段、１８……ハンマー駆動手段、１９……活字
選択モータ駆動手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 活字面を有するスポークを周囲に配置した活
   字ホイールと、前記活字を打撃し印字を行うハン
   マーと、前記活字ホイールを回転させる活字選択
   手段と、印字データの入力手段と、前記印字デー
   タの内容がアンダーラインかどうかを判断する文
   字認識手段と、前記印字データの内容がアンダー
   ラインのときにアンダーラインの活字以外の特定
   の位置を選択して一旦停止した後、前記アンダー
   ラインの活字を選択して打撃印字を行うように前
   記活字選択手段及び前記ハンマーを制御するアン
   ダーライン処理手段と、前記アンダーライン処理
   手段の出力に応じて前記ハンマーを駆動するハン
   マー駆動手段と、前記アンダーライン処理手段の
   出力に応じて前記活字選択手段を駆動する活字選
   択手段駆動手段とを備えた事を特徴とするアンダ
   ーライン印字装置。