JPH04312536A - 抽出蒸溜によるブタンとブテンとの分離方法 - Google Patents

抽出蒸溜によるブタンとブテンとの分離方法

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JPH04312536A
JPH04312536A JP4038909A JP3890992A JPH04312536A JP H04312536 A JPH04312536 A JP H04312536A JP 4038909 A JP4038909 A JP 4038909A JP 3890992 A JP3890992 A JP 3890992A JP H04312536 A JPH04312536 A JP H04312536A
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    • B01D3/34Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping with one or more auxiliary substances
    • B01D3/40Extractive distillation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抽出蒸溜によるブタン
とブテンとの分離方法に関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】蒸気クラッキングま
たは接触クラッキングから生じるC4留分の処理におい
て、ブテン−ブタン分離は、一般に、1,3 −ブタジ
エンの抽出蒸溜、およびメチル第三ブチルエーテル(M
TBE)の合成装置の下流に位置する。従って1,3 
−ブタジエンが除去され、かつイソブテンが非常にプア
になったC4留分が入手できる。
【0003】ブテンは、有効利用できる物質であるので
、ブテンとブタンとを分離することになる。実際、ブテ
ンは、それ自体が、1−ブテンと2−ブテンに分離され
うるか、あるいはイソブテンに異性化されうる。このイ
ソブテンは、MTBEの合成装置に再循環される。ブテ
ンはまた、DIMERSOL(登録商標)方法によって
、ガソリンにおいて利用可能な物質にも二量化されうる
。この二量化は、均質触媒作用によって実施される方法
である。この方法では触媒は損なわれる。触媒の効率は
、仕込原料中のその濃度に比例するので、パラフィンが
除去された仕込原料によって、触媒の節約が可能になる
。さらに、反応しなかったブテンは、仕込原料から予め
ブタンが除去されているならば、再循環されてもよい。
【0004】C4留分中のブタンとブテンとを、抽出蒸
溜によって分離することは知られている。以前に記載さ
れた方法(1987年8月16〜19日、1987年S
ummer National Meeting の、
S. OGURA、T. ONDA ”Advance
s in  C4Hydrocarbon Proce
ssing AlChE” )は、溶媒として、ジメチ
ルホルムアミド(DMF) を用い、加圧下に抽出蒸溜
を実施することからなり、溶媒の回収は、大気圧下で実
施され、ブテンの精製は加圧下に実施される。抽出蒸溜
塔の底部生成物は、大気圧下の塔へ送られ、この塔にお
いて、ブテンは脱着され、溶媒の一部と共に頂部から出
て行くが、一方底部物質は、ほぼ純粋なDMF からな
る。ついで頂部ブテンは、精製されるために加圧塔へ送
られる。この加圧塔の底部において回収される溶媒は、
依然としてブテンを含んでおり、大気圧塔へ戻る。
【0005】この方法に従って操作を行なう場合の欠点
は、仕込原料のブテンの大部分が2度蒸溜されなければ
ならないことであり、このことは、ブテン蒸気の再圧縮
が必要なことを考慮に入れると、高いエネルギー消費を
生じることになる。
【0006】抽出蒸溜によるブテンとブタンとの新規分
離方法が、いまや見出だされた。これは、仕込原料のブ
テンの二重蒸溜を行なわず、かつブテン蒸気の限定再圧
縮だけでよいという利点を示す。
【0007】上記の先行技術の方法のように、本発明の
方法は、加圧抽出蒸溜工程を含むが、溶媒の再生工程お
よびブテンの精製工程は、以下の明細書中で明らかにさ
れるように、異なる方法で実施される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のブタンとブテン
との分離方法は、一般的に、下記のように定義できる。 すなわち、分離されるブタンとブテンとを含む仕込原料
が、加圧抽出蒸溜塔に導入され、この塔で仕込原料は極
性溶媒と接触させられるが、この溶媒中ではブタンの揮
発性の方がブテンより高く、頂部から出る留出物は、主
として、分離されたブタンであり、溶媒とブテンとを主
として含む、底部で回収された残渣は、加圧塔へ送られ
、この塔において、底部温度は、ブテンの脱着が完全な
ものにならないように調節され、このことによって、塔
の底部温度を制限することができ、その結果、溶媒の熱
分解を防ぐことができる。
【0009】ブテンの1フラクションを含む、底部から
出る溶媒は、大気圧付近の圧力下の精製塔へ送られる。 この塔の作動は、主としてブテンからなる頂部蒸気が、
溶媒の1フラクションをも含むように調節されており、
このことによって、これを一部凝縮して、この段階での
圧縮を避けることにより、塔の還流を確実に行なうこと
ができる。蒸気留出物は、圧縮後、加圧脱着塔へ送られ
、底部から出る精製溶媒は、抽出蒸溜塔の方へ再循環さ
れる。
【0010】処理される仕込原料は、一般に、蒸気クラ
ッキングまたは接触クラッキングのC4留分である。こ
の留分は、例えば抽出蒸溜によって、ブタジエン−1.
3 が除去されており、かつこれのイソブテン含量は、
例えばMTBE合成装置において減じられたものであっ
てもよい。
【0011】従って該仕込原料は、一般に、主としてブ
テン(1−ブテン、シス−2−ブテン、およびトランス
−2−ブテン)、n−ブタン、イソブタン、イソブテン
を小さい割合で含んでおり、炭素原子数3〜5の炭化水
素を痕跡状態で含んでいる。
【0012】仕込原料のより特別な組成は、例えば下記
のものであってもよい。 イソブタン          :15〜20重量%n
−ブタン          :7〜15重量%1−ブ
テン          :20〜25重量%イソブテ
ン          :<5重量%トランス−2−ブ
テン:25〜30重量%シス−2−ブテン    :1
5〜20重量%。
【0013】本発明の方法において用いられる溶媒は、
あらゆる選択的な極性溶媒、すなわちこの溶媒中ではブ
タンの揮発性がブテンより高い溶媒である。非限定的な
例として、モノメチルホルムアミド、ジメチルホルムア
ミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドお
よびN−メチルピロリドンを挙げることができる。最も
多くの場合、ジメチルホルムアミドを用いる。
【0014】本発明の方法は、添付図面を参照して、よ
り詳細にこの後に記載される。この図面は、実施におけ
る単純化された配列を表わしている。
【0015】例えば熱交換器(E2)を通って50〜7
0℃の温度に予め再加熱された、処理される仕込原料を
、管路(1) を経て、4〜10バールの加圧下の抽出
蒸溜塔(C1)に導入する。
【0016】該圧力においてその沸騰温度より低い温度
の抽出溶媒は、管路(2) を経て、塔(C1)の上部
に導入される。この溶媒の導入温度は例えば50〜90
℃である。溶媒の流量は、仕込原料の流量とは、3〜1
5 kg/kgの重量比にあってもよい。
【0017】塔(C1)は、例えば底部温度90〜14
0 ℃で作動する。頂部温度は、30〜70℃の値に落
着く。
【0018】管路(3) を経て頂部から出る留出物は
、主としてイソブタンとn−ブタンとを含み、場合によ
ってはこの塔の調節によって、少量の1−ブテンとイソ
ブテンとを含む。留出物の1フラクションは、凝縮後、
還流物として、管路(4) を経て塔(C1)の方へ再
送される。流出物の残部を、管路(5) を経て回収す
る。この残部は、例えばC4プールに再送されてもよい
【0019】ブタンが非常にプアになった塔底部の残渣
は、管路(6) を経て、塔(C1)の圧力に近い圧力
下にある脱着塔(C2)の下部の方へ送られる。溶媒が
変質し始める温度より低い塔(C2)の底部温度は、ブ
テンの部分脱着を実施するように調節される。この温度
は、例えば150 〜170 ℃である。頂部温度は、
30〜60℃であってもよい。
【0020】管路(7) を経て頂部から出る流出物は
、主として1−ブテンと2−ブテン、および場合によっ
てはわずかな割合のイソブテンを含む。この流出物は凝
縮され、一部、還流物として塔(C2)の方へ管路(8
) を経て再送される。流出物の残部を管路(9) を
経て回収する。
【0021】管路(10)を経て出る、塔(C2)の底
部残渣は、ブテンの1フラクション、例えば3〜5重量
%を依然として含んでいる溶媒流からなる。これは、1
バール付近(例えば0.7 〜1.5 バール)の圧力
、140 〜170 ℃の底部温度と、120 〜15
0 ℃の頂部温度との間で作動する精製塔(C3)の上
部の方へ送られる。
【0022】管路(11)を経て塔(C3)の頂部から
出る流出物は、一部凝縮される。
【0023】液相は、還流物として還流タンク(B) 
から塔(C3)の方へ、管路(12)を経て再送される
。主としてブテンからなり、小さい割合(例えば3〜6
重量%)の溶媒を含む蒸気相は、管路(13)を経て圧
縮器(K) へ送られる。ここでこの相は、塔(C2)
の圧力にされた後で、管路(14)を経て塔(C2)の
下部に導入される。
【0024】管路(15)を経て出る塔の底部残渣は、
ほぼ純粋な溶媒である。これは、抽出蒸溜塔(C1)の
方へ再循環される。この溶媒流によって運ばれる熱エネ
ルギーは、一般に温度150 〜170 ℃で、一部は
熱交換器(E1)を介して塔(C1)の底部を加熱する
ため、一部は熱交換器(E2)を介して、仕込原料をそ
の泡立ち点まで再加熱するために利用することができる
。溶媒流はさらに、熱交換器(E3)を通って冷却され
、その後にポンプ(P) および管路(16)を経て塔
(C1)に送られてもよい。溶媒の補給は、管路(17
)を経て行われる。
【0025】本発明の方法によると、主として、用いら
れる溶媒の割合、および抽出蒸溜塔の効率(棚段の数)
によって、例えば約97重量%、あるいは必要であれば
それ以上の純度で、ブテンを得ることができる。
【0026】この明細書において、示されている圧力は
絶対圧力である。1バールは0.1 MPa であるこ
とを確認する。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の方法の実践的な実施例を示
す。
【0028】実施例:処理される仕込原料は、表1の第
二欄に示された組成を有する。用いられた溶媒は、純度
が99.8%以上の無水ジメチルホルムアミドである。 用いられた塔は、下記特徴を有する。抽出蒸溜塔(C1
)は直径50 mm の鋼製の塔であり、これは、排出
口を備えた100個の穿孔棚段を備えている。脱着塔(
C2)は直径50 mm の鋼製の塔であり、これは、
排出口を備えた20個の穿孔棚段を備えている。精製塔
(C3)は直径50 mm のガラス製の塔であり、こ
れは、排出口を備えた10個の穿孔棚段を備えている。
【0029】これら3つの塔は、鋼製の塔については熱
損失の補償装置によって、およびガラス製の塔について
は熱遮断によって断熱されている。
【0030】以下にこれらの塔の作動条件、および物質
流の特徴を示す。各塔について、棚段は上から下へ数え
られる。
【0031】塔(C1)は、平均圧力5.6 バールで
作動する。この塔には、流量436 g/h で50℃
の仕込原料、および塔(C3)から出た、かつ65℃に
された溶媒が62段目の棚段のレベルに供給される。1
0段目の棚段のレベルへの溶媒の流入流量は、2,81
4 g/h である。930 g/h の留出物の還流
物は、塔の頂部へ送られる。
【0032】凝縮後の頂部流出物(留出物)の流量およ
び組成は、この表の第三欄に示されている。
【0033】
【表1】 塔(C2)は、平均圧力5.4 バールで作動する。こ
の塔には、先行残渣が18段目の棚段のレベルへ、また
予め5.5 バールに圧縮された精製塔(C3)の蒸気
流出物114g/h (再循環)が130 ℃で、20
段目の棚段のレベルに供給される。留出物130 g/
h の還流物が作られる。
【0034】凝縮後の頂部流出物(留出物)の流量およ
び組成、並びに残渣の流量および組成は、各々この表の
第四および五欄に示されている。
【0035】塔(C3)は大気圧で作動する。この塔に
は、先行塔の残渣が、1段目の棚段のレベルへ140 
℃で供給される。頂部流出物の一部凝縮から生じる20
0 g/h の液体還流物が作られる。頂部流出物の蒸
気フラクションは、前記のように塔(C2)へ再循環さ
れる。塔(C3)の底部において、ほぼ純粋なDMF 
が回収される。これは、塔(C1)へ戻される。
【0036】
【発明の効果】本発明のブタンとブテンとの分離方法に
よると、約97重量%以上の純度で、ブテンを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示す工程図である。
【符号の説明】
(C1)…抽出蒸溜塔 (C2)…脱着塔 (C3)…精製塔 (B) …還流タンク (K) …圧縮器 (E1)(E2)(E3)…熱交換器 (P) …ポンプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ブタンとブテンとを含む仕込原料から
    の、ブタンとブテンとの分離方法であって、前記仕込原
    料を加圧抽出蒸溜塔へ導入し、この仕込原料と極性溶媒
    とを接触させるが、この溶媒中ではブタンの揮発性の方
    がブテンより高く、頂部から出る留出物が主としてブタ
    ンからなるものである方法において、前記方法は、主に
    溶媒とブテンとを含む、底部で回収される残渣を、加圧
    脱着塔へ送り、この塔において、頂部から出る前記ブテ
    ンの一部脱着が実施され、ブテンのフラクションを含む
    底部から出る溶媒を、大気圧に近い圧力で精製塔へ送り
    、ブテンと溶媒のフラクションとを含む、この塔の頂部
    流出物を一部凝縮し、この凝縮物を、還流物として前記
    精製塔へ再送し、蒸気相を、圧縮後、前記加圧脱着塔へ
    再送し、底部から出る精製溶媒を、抽出蒸溜塔の方へ再
    循環することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】  前記極性溶媒が、モノメチルホルムア
    ミド、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、
    ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリドンから
    選ばれることを特徴とする、請求項1による方法。
  3. 【請求項3】  抽出蒸溜塔が4〜10バールの圧力で
    作動し、溶媒が前記抽出蒸溜塔の上部へ、前記仕込原料
    の流量との重量比が3〜15である流量で導入され、塔
    の底部温度が90〜140 ℃であり、頂部温度が30
    〜70℃であることを特徴とする、請求項1または2に
    よる方法。
  4. 【請求項4】  脱着塔の圧力が4〜10バールであり
    、溶媒の分解温度より低い底部温度が150 〜170
     ℃であり、頂部温度が30〜60℃であることを特徴
    とする、請求項1〜3のうちの1つによる方法。
  5. 【請求項5】  前記脱着塔の残渣が、大きな割合の溶
    媒と、3〜5重量%のブテンとを含むことを特徴とする
    、請求項1〜4のうちの1つによる方法。
  6. 【請求項6】  精製塔の圧力が約1バールであり、底
    部温度が140 〜170 ℃であり、頂部温度が12
    0 〜150 ℃であることを特徴とする、請求項1〜
    5のうちの1つによる方法。
  7. 【請求項7】  前記精製塔の頂部流出物が、大きな割
    合のブテンと、3〜6重量%の溶媒とを含むことを特徴
    とする、請求項1〜6のうちの1つによる方法。
  8. 【請求項8】  純度が少なくとも97重量%のブテン
    混合物が得られることを特徴とする、請求項1〜7のう
    ちの1つによる方法。
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