JPH04311596A - ニッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法 - Google Patents

ニッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法

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Publication number
JPH04311596A
JPH04311596A JP10471291A JP10471291A JPH04311596A JP H04311596 A JPH04311596 A JP H04311596A JP 10471291 A JP10471291 A JP 10471291A JP 10471291 A JP10471291 A JP 10471291A JP H04311596 A JPH04311596 A JP H04311596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
plating solution
nickel
metallic
basket
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10471291A
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English (en)
Inventor
Toshikatsu Hamano
浜野 利勝
Yukio Matsumura
幸夫 松村
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP10471291A priority Critical patent/JPH04311596A/ja
Publication of JPH04311596A publication Critical patent/JPH04311596A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はニッケル亜鉛系合金メッ
キ液中への金属亜鉛の溶解方法、特にかかる系に金属亜
鉛を溶解する際に、ニッケルがスラッジ状に析出するの
を防止しつつ金属亜鉛を溶解する方法に係る。
【0002】
【従来の技術】酸性のニッケル亜鉛合金メッキ液中への
亜鉛の溶解方法は、該液中に単純に金属亜鉛を浸漬し、
溶解することが考えられる。また、溶解速度を上げるた
め、温度を上げたり酸濃度を上げる方法はよく知られて
いる。また、直流電流をかけることによっても溶解する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では、溶液中のニッケルイオンが亜鉛の溶解にしたがっ
て還元され、スラッジ状に析出し、ニッケルの損失とな
ること、及び、金属亜鉛の溶解が不均一となり亜鉛が一
部溶解せずに残ること等の欠点があった。
【0004】一方、溶解し難い亜鉛に対し、予めニッケ
ルをイオンとして5〜1000ppm存在させておくこ
とも提案されている(特開昭61−600号公報参照)
。 しかし、この方法は亜鉛の溶解に伴ない還元されてスラ
ッジ状になりやすいニッケルを、所定の濃度のイオンと
して溶存させておかねばならず、かなり厳密な制御が要
求される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、金属亜鉛の
溶解に伴う金属ニッケルの析出及び金属亜鉛の不均一な
溶解を、厳密な手段を用いることなく防止することを目
的として種々研究、検討した結果、亜鉛を溶解させるに
あたり、金属ニッケル塊を特定量、特定の態様にて存在
せしめておくことにより、前記目的を達成し得ることを
見出した。
【0006】かくして本発明は、ニッケル亜鉛系メッキ
液中に金属亜鉛を溶解するにあたり、金属ニッケルおよ
び金属亜鉛を粒子状にし、その粒子状亜鉛100重量部
に対して、粒子状ニッケルを2重量部以上、かつ粒子状
ニッケルを粒子状亜鉛に接触せしめた状態で、好ましく
は通電下に、金属亜鉛を溶解することを特徴とする、ニ
ッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法である
【0007】本発明者の検討によると、金属亜鉛の溶解
にしたがい、溶液中のニッケルイオンが析出すること及
び金属亜鉛の不規則な溶解については、電位的な関係が
あることが判明した。
【0008】亜鉛が溶解するときの金属亜鉛の電位がZ
n+2H+ →Zn2++H2 の電位以上であれば、
金属亜鉛はメッキ液中のH+ イオンと交換しZn2+
イオンとなる。しかしこの電位以下では、金属亜鉛はメ
ッキ液中のNi2+イオンと置換し、Zn2+となるた
め、Niのスラッジが生成する。
【0009】すなわち、溶解すべき金属亜鉛の電位をZ
n+2H+ →Zn2++H2 の電位以上に維持する
条件を作ればよいことになる。
【0010】実際、水素発生の過電圧を考慮し、金属亜
鉛溶解時のスラッジの生成状況及びスラッジの特性を調
べたところ、スラッジはニッケル金属主体の微粉末で、
しかもこの微粉末は水素発生の過電圧が非常に低く、金
属亜鉛の溶解時に発生する水素ガスがこのスラッジ部分
で多く発生していることが判明した。
【0011】これらを考慮すると、金属亜鉛の溶解時に
水素ガスの発生する部分をになう部分としてニッケル金
属を一定量金属亜鉛と接触せしめておくことによりニッ
ケル金属がスラッジ状で析出するのが防止できることに
なる。
【0012】本発明において、粒子状金属ニッケルは、
粒子状金属亜鉛100重量部に対し、2重量部以上存在
させることが必要である。金属ニッケル塊が金属亜鉛に
対し、2重量部に満たない場合には、スラッジの発生量
が多くなり、逆にあまり多いと、目的とする金属亜鉛の
溶解の装置効率が低下することになるので、何れも好ま
しくない。このため、金属ニッケルは、金属亜鉛100
重量部に対し、2〜70重量部程度を用いると前述のよ
うな不都合がなく、効果的に金属亜鉛を溶解し得る。
【0013】また、この金属ニッケルは金属亜鉛溶解時
に水素を発生する役を負わすため、なるべく両者は良く
混合し、溶解する金属亜鉛に対して良く接触しているこ
とが必要である。このため、例えばチタン製のバスケッ
トに両金属を投入して溶解する等の手段は有効である。
【0014】かかる金属ニッケルおよび金属亜鉛の形状
は粒子状であることが必要であり、粒子径は、好ましく
は1〜20mmを採用するのが適当である。粒子径が1
mmより小さい場合には金属亜鉛との均一な混合が難し
く、逆に20mmより大きい場合には、同様に混合が難
かしくなることと有効な表面積を利用できなくなるので
何れも好ましくない。
【0015】また、溶解に際し、スラッジ生成量を極力
少なくするため直流電流を印加し、金属亜鉛の溶解電位
を水素ガス発生電位に、しかも液に対して極力電位を零
に近づける方が効果的である。この場合の通電量は、好
ましくは5〜50A/dm2 が採用される。
【0016】本発明に用いられるメッキ液としては、硫
酸系、リン酸系、塩酸系の何れかが用いられ、合金メッ
キのメッキ手法によりいずれも選定できる。そして本発
明方法により、亜鉛を溶解することによってメッキ液中
における亜鉛イオンは、好ましくは5〜100g/リッ
トル、ニッケルイオンは好ましくは5〜120g/リッ
トルに維持せしめられる。
【0017】
【実施例】
[実施例1]ニッケルイオン10g/リットル、亜鉛イ
オン50g/リットルの硫酸系のメッキ液100リット
ルを硫酸でpH0.5に調整し、原液とした。この原液
を80℃に昇温し、これにチタン製のバスケットの内側
に布を袋状にしたものを取付け、直径5〜20mmの球
状に成形した金属亜鉛3000gと、同様に成形したニ
ッケル金属300gをよく混合して十分接触させて上記
袋に投入した。
【0018】約20時間放置して金属亜鉛が全部溶解す
るのを待った。残留する金属ニッケルを取り出し、溶液
から析出した残留スラッジのニッケル重量を測定したと
ころ5.2gであった。これは溶解中のニッケルイオン
の0.52%に相当する。
【0019】[実施例2]実施例1と同様にニッケル3
00gと亜鉛3000gをチタンバスケットに入れ、こ
のバスケットにチタン棒を入れ、溶液中に白金板を入れ
て、チタン棒を陽極に、白金板を陰極にして電流密度2
5A/dm2 の直流電流を流した。
【0020】直流電流は、バスケットの中の金属亜鉛の
表面電位が水素発生電位(水素基準零)になるように調
整し、金属亜鉛が全部溶解するのを待った。チタンバス
ケットの内側の袋に残留したスラッジを取り出し、ニッ
ケル重量を測定したところ、1g以下であった。
【0021】[比較例]実施例1と同様の原液を用意し
、チタンバスケットに80℃に昇温した金属亜鉛300
0gのみを入れ、金属亜鉛が完全溶解するのを待ち、溶
液から析出したスラッジのニッケル重量を測定したとこ
ろ、50gであり、ニッケルイオンの5%が析出したこ
とになる。
【0022】
【発明の効果】本発明はニッケル亜鉛系メッキ液中に金
属亜鉛を溶解するに際し、ニッケルがスラッジ状に析出
するのを有効に防止でき、ニッケルの損失を防止できる

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニッケル亜鉛系メッキ液中に金属亜鉛を溶
    解するにあたり、金属ニッケルおよび金属亜鉛を粒子状
    にし、その粒子状亜鉛100重量部に対して粒子状ニッ
    ケルを2重量部以上、かつ、粒子状ニッケルを粒子状亜
    鉛に接触した状態で金属亜鉛を溶解することを特徴とす
    る、ニッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法
  2. 【請求項2】金属亜鉛の溶解する電位を水素ガスの発生
    電位に維持するように直流電位を印加する請求項1の溶
    解方法。
  3. 【請求項3】メッキ液が硫酸系、塩酸系、またはリン酸
    系である請求項1の溶解方法。
JP10471291A 1991-04-10 1991-04-10 ニッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法 Withdrawn JPH04311596A (ja)

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JP10471291A JPH04311596A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 ニッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法

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JP10471291A JPH04311596A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 ニッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法

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JPH04311596A true JPH04311596A (ja) 1992-11-04

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ID=14388094

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JP10471291A Withdrawn JPH04311596A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 ニッケル亜鉛系メッキ液中への金属亜鉛の溶解方法

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JP (1) JPH04311596A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1447463A1 (en) * 2003-02-14 2004-08-18 Umicore Metal element for use in a metal basket serving as an anode
WO2006123945A1 (en) * 2005-05-19 2006-11-23 Fletcher Building Holdings Limited Galvanising procedures

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Effective date: 19980711