JPH04311414A

JPH04311414A - 物品の移送・包装装置

Info

Publication number: JPH04311414A
Application number: JP9172591A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Imai; 宏明今井
Original assignee: Japan Tobacco Inc
Current assignee: Japan Tobacco Inc
Priority date: 1991-03-29
Filing date: 1991-03-29
Publication date: 1992-11-04
Anticipated expiration: 2014-03-31
Also published as: DE69207045T2; JP2875902B2; EP0509293B1; DE69207045D1; EP0509293A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、回転する一対のドラム
間で物品を移送、またはこの移送の間に包装する装置に
関する。さらに本発明を特定すれば、本発明は、１パッ
ク分のシガレットを高速で回転する一対のドラム間で移
送する装置、またはこの移送の際にシガレットを包装材
で包装する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、たとえばシガレットの製造お
よび包装工程において、シガレット、あるいは包装され
たシガレットを移送し、あるいは移送の際に包装する装
置がある。このような装置の例として、米国特許第４，
８２３，５３６号に開示されているものがある。

【０００３】上記の装置は、一対の回転ホイールを有し
、これらのホイールは互いに反対方向に互いに等しい周
速度で回転する。また、これらのホイールには、周方向
に沿って複数のヘッドが設けられており、これらのヘッ
ドには、物品を保持するシートが形成されている。各ホ
イール上のヘッドは、カム機構等によってその向きが制
御されており、互いに近接した場合に、所定の区間を移
動する間、互いに対抗するようにその方向が制御される
。そして、これらヘッドが互いに対抗している間に、移
送機構によって一方のホイールのヘッドから他方のホイ
ールのヘッドに物品が移送される。また、この物品が移
送される際に、上記の互いに対抗したヘッドの間に包装
紙等を供給することにより、この移送される物品がこの
包装紙によって包まれ、包装がなされる。

【０００４】このような装置は、たとえばシガレットの
製造、包装工程において、２つの製造・包装装置の間で
物品を移送したり、または上記のように包装したりする
用途に使用される。

【０００５】しかしながら、このような装置においても
、各種の改良を要する問題がある。たとえば、シガレッ
トを１箱分包装する場合には、たとえば２０本のシガレ
ットを７本、６本、７本の３列に整列させ、このシガレ
ット列を包装する。しかし、このようなシガレット列は
、崩れやすく、このシガレット列をそのままの状態で移
送することは困難であった。特に、最近ではシガレット
の製造・包装装置が高速化しており、このシガレット列
を崩さずに高速で一対のホイール間を移送することは困
難であった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に基づいてなされたもので、たとえば３列に整列された
シガレット列を崩さずに高速で移送し、あるいはこの移
送の間に包装する装置を提供することを目的とするもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の装置は、受渡し
側の第１の回転ホイールと、受取り側の第２の回転ホイ
ールとの一対の回転ホイールを有し、これらの回転ホイ
ールは互いに近接して配置され、互いに反対方向に等し
い周速度で回転される。また、これらの回転ホイール上
には、周方向に等間隔に配置された複数のヘッドがそれ
ぞれ設けられている。これらのヘッドは、回動機構によ
って、上記の回転ホイールの回転と対応して所定の向き
を指向するようにそれらの方向が制御される。そして、
これらの回転ホイール上のヘッドは、互いに近接する位
置すなわち移送区間を移動する間、互いに正確に対向し
、この移送区間を移動する間に物品の移送がなされる。

【０００８】また、これらのヘッドには、一対のプレー
トが設けられ、これらのプレートの間で物品たとえば整
列されたシガレット列を保持する。受取り側の第２の回
転ホイールのヘッドのプレートは開閉機構によって開閉
自在に構成され、上記の移送区間を移動する際に開かれ
る。よって、この移送区間を移動する間、受渡し側の第
１の回転ホイールのヘッドのプレートがこの受取り側の
第２の回転ホイールのヘッドの開かれた状態のプレート
間に挿入されるとともに引抜かれ、この状態で物品が移
送される。

【０００９】また、本発明の実施例では、上記の各ヘッ
ドにはスライダが設けられている。これらのスライダは
、このヘッドが上記の移送区間を移動する際に、上記の
プレートの間に進入および引抜かれ、これらのプレート
の間に保持されていた物品を押出し、移送する。また、
受け渡し側の第１の回転ホイール側のスライダがプレー
トの間に進入するのに対応して受取り側の第２の回転ホ
イール側のスライダがプレートの間から引抜かれる。

【００１０】また、本発明の実施例では、上記の各ヘッ
ドにはそれぞれ嵌合ガイド部材が設けられている。これ
らの嵌合ガイド部材は、ヘッドが互いに対向した状態で
互いに嵌合するとともに互いに摺動し、これらのヘッド
が移送区間を移動する間、これらのヘッドを正確に対向
させる。

【００１１】また、物品たとえばシガレット列を移送す
る際に包装する場合には、このシガレット列を包んだ包
装紙の端部を耳折りするタッカー部材が設けられる。

【００１２】

【作用】一方の回転ホイールのヘッドには物品たとえば
シガレット列が供給される。このシガレット列は、上記
の一対のプレートの間に保持され、このシガレット列が
崩れることが防止される。また、このシガレット列を保
持した第１の回転ホイールのヘッドおよび第２の回転ホ
イールのヘッドが移送区間を通過する際には、回動機構
によってこれらのヘッドの方向が規制され、両方の回転
ホイールのヘッドが互いに対向する。そして、第２の回
転ホイールのヘッドのプレートが開き、このプレートの
間に第１の回転ホイール側のプレートが挿入され、この
状態でシガレット列が移送される。したがって、このシ
ガレット列を崩すことなく、高速で移送することができ
る。

【００１３】また、ヘッドが移送区間を移動する間、物
品は上記のスライダに押されて確実に移送され、また第
１の回転ホイール側のスライダと第２の回転ホイール側
のスライダとの間の距離は一定に維持され、これらのス
ライダの間に物品が保持された状態で移送がなされる。したがって、この物品が俵積みされたシガレット列のよ
うに崩れやすい場合でも、この物品を安定して移送でき
る。

【００１４】また、上記のヘッドが互いに対向して移動
している際には、これらのヘッドに設けられた上記の嵌
合ガイド部材が互いに嵌合しつつ摺動し、これらのヘッ
ドを正確に対向した状態に案内する。これによって、カ
ム機構の遊びその他の誤差が除去され、これらのヘッド
は常に正確に対向する。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図１ない
し図１０は本発明の第１の実施例を示す。この実施例の
装置は、物品としてたとえば７本、６本、７本の３列に
俵積み状に整列された２０本のシガレット列を移送し、
かつこの移送の際に包装紙によってこのシガレット列を
包装する装置である。

【００１６】まず、この装置の全体を説明する。この装
置は、図１および図２に示すように、受渡し側の第１の
回転ホイール２および受取り側の第２の回転ホイール１
０２の一対の回転ホイールを備えている。これらのホイ
ール２，１０２は、軸１，１０１を中心にして回転する
ように構成され、これらの軸１，１０１は互いに平行に
配置されている。これらのホイール２，１０２は、図示
しない駆動機構によって、互いに反対方向に、かつ等し
い速度で回転される。したがって、これらホイール２，
１０２は、互いに近接している部分では互いに同じ方向
に等しい周速度で移動する。

【００１７】また、これらのホイール２．１０２には、
それぞれ同一円周線上に等間隔に配置された複数、たと
えば８個ずつのヘッド９，１０９が設けられている。こ
れらのヘッド９，１０９は回動ボデイ３，１０３をそれ
ぞれ備えており、これらの回動ボデイ３，１０３は軸６
，１０６によって上記のホイール２，１０２に回動自在
に取り付けられている。また、これらの回動ボデイ３，
１０３の前端部には、一対のプレート２８，９６，１２
８，１９６が設けられている。これらのプレート２８，
９６，１２８，１９６の間には、物品、たとえば上記の
ように３列に整列されたシガレット列２９が保持される
。なお、第２のホイール１０２すなわち受取り側のプレ
ート１２８，１９６は、後述する開閉機構によって開閉
される。

【００１８】また、これらの回動ボデイ３，１０３の前
端部には、それぞれ一対のホルダプレート４７，６７，
１４７，１６７が設けられている。これらのホルダプレ
ートは、後述する開閉機構によって開閉され、閉じた状
態では上記のプレート２８，９６，１２８，１９６の先
端部を閉塞し、これらのプレートの間に保持されている
シガレット列２９が遠心力によって崩れたり、脱落した
りしないようにこのシガレット列２９を保持している。

【００１９】また、これらのヘッド９，１０９の回動ボ
デイ３，１０３には、スライダ８５，１８５が設けられ
ている。これらのスライダ８５，１８５は、後述する移
動機構によって前進、後退するように構成されている。そして、これらのスライダ１８５，８５が後退、前進す
ることによって、上記のプレート２８，９６，１２８，
１９６の間に保持されているシガレット列２９を押し出
すように構成されている。また、後退側のスライダは、
シガレット列２９の一側面を保持し、このシガレット列
が崩れるのを防止している。

【００２０】上記の第１および第２の回転ホイール２，
１０２が互いに逆方向に回転すると、上記の各ヘッド９
，１０９はこれらホイール２，１０２の中間線７の近傍
部分の移送区間を通過する際、互いに同じ方向に等しい
周速度で移動する。そして、これらのヘッド９，１０９
の回動ボデイ３，１０３は、この部分で互いに対向する
ようにホイール２，１０２の回転に対応して回動する。したがって、これらのヘッド９，１０９は、この区間を
移動する際には、互いに対向している。そして、第１の
ホイール２のヘッド９のプレート２８，９６が第２のホ
イール１０２のヘッド１０９のプレート１２８，１９６
の中に挿入される。この際に、第２のホイール１０２の
ヘッド１０９のスライダ１８５が後退し、その後、第１
の回転ホイール２のプレート２８，９６が第２の回転ホ
イール１０２のプレート１２８，１９６の間から抜き出
される。この際に、第１のホイール２側のヘッド９のス
ライダ８５がプレート２８，９６の間に進入し、保持さ
れていたシガレット列２９が第１の回転ホイール２のヘ
ッド９から第２のホイール１０２のヘッド１０９に移送
される。

【００２１】また、一対のローラ２１，１２１によって
、上記の中間線７に沿って包装紙３０が供給され、上記
の第１のヘッド９のプレート２８，９６が第２のヘッド
１０９のプレート１２８，１９６内に挿入される際、こ
の包装紙３０がコ字状に折り曲げられ、このシガレット
列２９は包装紙３０によって包装される。

【００２２】なお、第１のホイール２には、上記の移送
する位置とは略反対側の位置において、図１の紙面と直
交する方向からプレート２８，９６間にシガレット列２
９が挿入される。また、第２のホイール１０２からは、
上記の移送する位置とは略反対側の位置において、上記
のホルダプレート１４７，１６７が開くとともに、スラ
イダ１８５が前進してシガレット列２９を押し出し、次
の工程に移送する。

【００２３】次に、上記の各部分の構成を説明する。図
２に示すように、上記のホイール２，１０２はそれぞれ
３つのフランジ部を有する略円筒状の形状をなしている
。そして、前方側の２つのフランジ部の間に、前記の回
動ボデイ３，１０３が軸６，１０６によって回動自在に
枢支されている。

【００２４】また、４，１０４はそれぞれ固定側のカム
部材である。そして、これらのカム部材４，１０４の周
方向のカム溝にはそれぞれカムフオロア５，１０５が嵌
合しており、これらのカムフオロア５，１０５はリンク
等を介して上記の回動ボデイ３，１０３に連結されてい
る。したがって、これらのホイール２，１０２が回転す
ると、この回転し対応して上記の回動ボデイ３，１０３
が所定の方向を指向するようにその方向が制御され、こ
れら回動ボデイ３，１０３が移送区間を移動する際にこ
れらが互いに常に対向するように制御される。

【００２５】また、これらのヘッド９，１０９の回動ボ
デイ３，１０３には、図２および図５に示すように、そ
れぞれ嵌合ガイド部材４８，１４８が所定の方向に突設
されている。これらの嵌合ガイド部材４８，１４８は、
上記の回動ボデイ３，１０３が対向した状態で互いに嵌
合し、かつ摺動するように構成されている。したがって
、これらの回動ボデイ３，１０３が互いに対向して所定
の移送区間を移動する際には、これらの嵌合ガイド部材
４８，１４８が互いに嵌合して摺動し、前記のカム機構
の遊び等の影響を排除し、これらの回動ボデイ３，１０
３を正確に対向した状態を維持する。

【００２６】また、前記の第２のホイール１０２側のプ
レート１２８，１９６を開閉する機構は以下のように構
成されている。すなわち、図２および図３に示すように
、このカム機構には固定側のカム１１０が設けられてお
り、このカム１１０の周方向のカム溝内にはカムフオロ
ア１１１が嵌合している。このカムフオロア１１１は、
リンク１１５、レバー１１７、軸１１８、レバー１１９
、リンク１２０、レバー１２２を介して前記の軸１０６
に連結されている。そして、上記のカム１１０のカム溝
は、この第２のホイール１０２のヘッド１０９が移送区
間を移動する間、上記の軸１０６を回動させるように構
成されている。

【００２７】また、図７に示すように、上記の軸１０６
にはカム１２３が取り付けられていており上記の軸１０
６とともにこのカム１２３も回動する。このカム１２３
にはカムフオロア１２４，１９２が転接しており、これ
らのカムフオロア１２４，１９２はレバー１２５，１９
３、軸１２６，１９４、レバー１２７，１９５を介して
上記のプレート１２８，１９６に連結されている。した
がって、このヘッド１０９が移送区間を通過する際には
、上記のような開閉機構によって、これらプレート１２
８，１９６が開いてこれらの間の間隔が広がり、これら
の間に第１のホイール２側のヘッド９のプレート２８，
９６が挿入される。さらに、これらのプレート１２８，
１９６の間から第１のホイール２側のプレート２８，９
６が抜き去られると、これらのプレート１２８，１９６
が再び閉じ、これらの間に移送されたシガレット列２９
を崩れないように保持する。

【００２８】また、前記のホルダプレート４７，６７，
１４７，１６７を開閉駆動するカム機構は図２、図４、
図６および図８に示すように構成されている。このカム
機構は、第１のホイール２側および第２のホイール側１
０２の両方について同様の構成であり、これらのホルダ
プレートの開閉作動が少し相違しているので、これに対
応してカム溝の形状が相違しているだけである。

【００２９】すなわち、上記のホイール２，１０２の近
傍には、それぞれ固定側のカム３１，１３１が設けられ
、これらのカムにはそれぞれ２本の周方向のカム溝が形
成されている。また、これらのホイール２，１０２には
、スタッドピン３４，５０，１３４，１５０によってカ
ムレバー３３，５２，１３３，１５２が枢着され、これ
らのカムレバーの先端部にはそれぞれカムフオロア３２
，５１，１３２，１５１が取り付けられ、これらのカム
フオロアは対応する上記のカム溝内にそれぞれ嵌合して
いる。

【００３０】また、これらのカムレバー３３，５２，１
３３，１５２は、リンク３６，５４，１３６，１５４、
レバー３７，５６，１３７，１５６を介して軸３８，５
７，１３８，１５７に連結され、さらにレバー３９，５
８，１３９，１５８、リンク４０，６０，１４０，１６
０、レバー４２，６２，１４２，１６２を介して軸４３
，６３，１４３，１６３に連結されている。そして、こ
れらの軸４３，６３，１４３，１６３には、それぞれ前
記のホルダプレート４７，６７，１４７，１６７が取り
付けられている。したがって、この開閉機構により、こ
れらのホルダプレートは移送区間を通過する際に開き、
第１のホイール２のヘッド９側から第２のホイール１０
２のヘッド１０９側にシガレット列２９が移送される。なお、第２のホイール１０２側では、このホイールから
次の工程にシガレット列を移送する際にもこれらホルダ
プレート１４７，１６７が開くように構成され、上記の
カム溝もこの作動に対応するように形成されている。

【００３１】また、前記のスライダ８５，１８５を往復
移動する駆動機構は図２および図８ないし図１０に示す
ように構成されている。すなわち、７１，１７１は固定
側のカムであり、このカム７１，１７１に形成された周
方向のカム溝にはそれぞれカムフオロア７２，１７２が
嵌合されている。なお、図２において、第２のホイール
１０２側のカムフオロアおよびカムレバー等は、部品が
重複して描かれるのを防止するため、このカム溝から外
れた位置に描かれている。

【００３２】上記のホイール２，１０２にはスタッドピ
ン７４，１７４が取り付けられ、このスタッドピンによ
ってカムレバー７３，１７３が回動自在に枢支されてい
る。そして、このカムレバー７３，１７３の先端部には
上記のカムフオロア７２，１７２が取り付けられている
。このカムレバー７３，１７３はリンク７６，１７６、
レバー５６，１５６を介して軸７９，１７９に連結され
ている。この軸７９，１７９の回動は、アーム８０，１
８０、リンク８２，１８２、リンクブロック８４，１８
４によって前記のスライダ８５，１８５の往復直線運動
に変換される。

【００３３】上記のスライダ８５，１８５は上記のよう
な駆動機構によって、ホイール２，１０２の回転に対応
して前進および後退し、たとえば第１のホイール２のス
ライダ８５は移送区間において前進するとともに、第２
のホイール１０２のスライダ１８５はこの移送区間にお
いて後退してシガレット列２９を移送し、またこの移送
区間と略反対側の位置において第２のホイール１０２の
スライダ１８５が前進し、保持されているシガレット列
２９を押し出して次の工程に移送する。

【００３４】また、この実施例の装置では、シガレット
列２９の移送の際にこのシガレット列２９を包装紙３０
によって包装する。このシガレット列を包んだ包装紙３
０の側端部を耳折りするため、上記の第２のホイール１
０２側には図２および図８内し図１０に示すような耳折
り機構が設けられている。

【００３５】すなわち、上記の第２のホイール１０２に
はスタッドピン１４９によってカムレバー１６８が回動
自在に枢着されている。そして、このカムレバー１６８
の先端部にはカムフオロア１６９が設けられている。ま
た、この第２のホイール１０２の近傍には、固定側のカ
ム１７１が設けられており、このカム１７１の周方向の
カム溝には上記のカムフオロア１６９が嵌合している。上記のカムレバー１６８は、リンク１７０、レバー１８
６を介して軸１８７に連結されており、この軸１８７は
前記の回動ボデイ１０３に回動自在に設けられている。また、この回動ボデイ１０３の両側には、耳折り部材１
９８が前進後退自在に設けられている。そして、上記の
軸１８７の回動は、アーム１８８、リンク１９０、リン
クブロック１９７によって上記の耳折り部材１９８の往
復直線運動に変換される。

【００３６】上記のように構成された本発明の装置は、
以下のように作動する。上記の第１および第２の回転ホ
イール２，１０２は図１に矢印で示すように互いに反対
方向に等しい周速度で回転する。

【００３７】第１のホイール２のヘッド９が前記の移送
区間と略反対側の位置に移動すると、前工程の装置から
上記のプレート２８，９６の間に図１の紙面と直交する
方向にシガレット列２９が挿入される。なお、この場合
、前記のホルダプレート４７，６７は閉じた状態である
。このシガレット列２９は、プレート２８，９６の間に
保持され、またホルダプレート４７，６７も閉じられて
いるので、周囲から囲むように保持されており、このシ
ガレット列２９が崩れることはない。

【００３８】次に、このヘッド９が移送区間まで移動す
ると、回動ボデイ３の方向が制御される。同様に、第２
のホイール１０２のヘッド１０９の回動ボデイ１０３も
その方向が制御され、これらのヘッド９，１０９はこの
移送区間を通過するまでは互いに対向する方向を指向す
る。また、この際、前記の嵌合ガイド部材４８，１４８
が互いに嵌合しつつ摺動し、これらヘッド９，１０９が
この移送区間を通過するまで互いに対向した姿勢に正確
に維持される。

【００３９】この移送区間を移動する際に、第１および
第２のホイール２，１０２のホルダプレート４７，６７
，１４７，１６７は前記のカム機構によって開かれ、互
いの干渉を防止するとともに、シガレット列２９の移送
を可能とする。また、第２のホイール１０２側のプレー
ト１２８，１９６は前記のカム機構によって少し開かれ
、これらのプレート１２８，１９６の間に第１のホイー
ル２側のプレート２８，９６が嵌合する。

【００４０】また、この際に、前記のローラ２１，１２
１によって、これらホイール２，１０２の中間線７に沿
って包装紙３０が供給される。上記の保持されているシ
ガレット列２９がこれら回転ホイールの間の中間線７に
一致した時、上記のホルダプレート４７，６７が開き、
シガレット列２９の保持を解放する。これと同時に、ス
ライダ１８５が上記の包装紙３０とシガレット列２９に
当接してこれらを保持し、このシガレット列２９の崩れ
を防止するとともに、この包装紙３０を保持する。なお
、この場合の包装紙３０とシガレット列２９との中間線
７方向の相対的な速度は零となるように、この包装紙３
０の供給速度が設定されている。

【００４１】そして、第２のホイール１０２側のスライ
ダ１８５は、第１のホイール２側のスライダの前進速度
に対応した速度で後退し、シガレット列２９を保持する
。さらにこれらホイール２，１０２が回転すると、第２
のホイール１０２側の、開いた状態のプレート１２８，
１９６の間に上記のシガレット列２９が進入し、これと
ともに上記の包装紙３０もこれらのプレートの間に進入
する。これによって、この包装紙３０は上記のように互
いに嵌合するプレート２８，９６，１２８，１９６に挟
まれ、シガレット列２９を包むように略コ字状に折り曲
げられ、タッカー部材１９８によって耳折りがなされる
。

【００４２】次に、前記の駆動機構によって第２のホイ
ール１０２側のスライダ１８５が後退するとともに、第
１のホイール２側のスライダ８５が前進し、第１のホイ
ール２側のプレート２８，９６に保持されていたシガレ
ット列２９が第２のホイール１０２側のプレート１２８
，１９６の間に移送される。なお、この第２のホイール
１０２側のプレート１２８，１９６は第１のホイール２
側のプレート２８，９６を受け入れるに必要なだけわず
かに開いているだけであり、この第２のホイール１０２
側のプレート１２８，１９６の間にシガレット列２９が
移送されてもこのシガレット列２９が崩れることはない
。

【００４３】このようにして移送区間においてシガレッ
ト列２９が移送されると、第２のホイール１０２側のホ
ルダプレート１４７，１６７がカム機構によって閉じら
れ、この包装紙３０で包まれたシガレット列２９を保持
し、これが脱落するのを防止する。

【００４４】また、これとともに、前記の耳折り部材１
９８が前進し、この包装紙３０の側端部を折り曲げ、耳
折りをなし、この包装紙３０を略パック状に成形する。

【００４５】そして、このシガレット列２９を保持した
第２のホイール１０２側のヘッド１０９が上記の移送区
間と略反対側の位置まで移動されると、カム機構によっ
てホルダプレート１４７，１６７が再び開くとともに、
駆動機構によってスライダ１８５が前進し、この包装紙
３０で包まれたシガレット列２９を押し出し、次の工程
を行う装置に移送する。なお、上記の耳折り部１９８は
、包装紙３０の耳折りした部分が元に戻らないように、
この第２のホイール１０２から次の工程に移送される際
にカム機構によって前進する。

【００４６】なお、上記の実施例では、シガレット列２
９を移送するとともに、この移送の際に包装する装置を
示したが、本発明は包装せずに、単に物品を移送する装
置としても適用することができる。図１１には、物品、
たとえば既に包装したシガレットを移送する本発明の第
２の実施例の装置を示す。

【００４７】この装置では、シガレットパック２８８は
既に包装されているので、このシガレットパックの脱落
を防止するホルダプレート２４７、３６７は１個しか設
けられていない。また、当然ながら、包装紙を供給する
ローラ等も設けられていない。なお、この第２の実施例
では、上記の点以外は前記の第１の実施例と同様の構成
であり、図１１中、第１の実施例と対応する部分には同
じ符号を付し、その説明は省略する。

【００４８】さらに本発明は、シガレットに限らず、そ
の他の物品を高速で移送または移送とともに包装する装
置にも適用できることはもちろんである。

【００４９】

【発明の効果】上述の如く本発明は、一対のプレートの
間に物品が保持され、また受取り側のプレートは、物品
の移送をする際に開き、受渡し側のプレートがこれら受
取り側のプレート内に挿入され、この状態で物品の移送
がなされる。したがって、この物品がシガレット列のよ
うな崩れやすい物品であっても、これを崩すことなく移
送が可能であり、またこのような確実な作動がなされる
ので高速化も容易である。

【００５０】さらに、この物品の受け渡しの際にこの物
品の包装をなす場合でも、受取り側のプレートが開くの
で、この包装紙が受渡し側のプレートと受取り側のプレ
ートとの間に確実に挟まれ、この包装紙が確実かつ正確
に折り曲げられる。したがって、このような確実な作動
により、この装置を高速化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の概略的な正面図である
。

【図２】図１のＳ−Ｓ線に沿う縦断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図５】図２のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図６】図２のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。

【図７】図２のＥ−Ｅ線に沿う断面図である。

【図８】図２のＦ−Ｆ線に沿う断面図である。

【図９】図２のＧ−Ｇ線に沿う断面図である。

【図１０】図２のＨ−Ｈ線に沿う断面図である。

【図１１】本発明の第２の実施例の装置の概略的な正面
図である。

【符号の説明】

２，１０２　　回転ホイール３，１０３　　回動ボデイ９，１０９　　ヘッド２８，９６　　プレート４７，６７　　ホルダプレート４８，１４８　　嵌合ガイド部材６７，１６７　　プレート８５，１８５　　スライダ９６，１９６　　ホルダプレート９８，１９８　　耳折り部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　互いに隣接して設けられ互いに逆の方
向に等しい周速度で回転される受渡し側の第１の回転ホ
イールおよび受取り側の第２の回転ホイールと、これら
回転ホイール上の同一円周上にそれぞれ配置された複数
のヘッドを備え、上記の第１および第２のホイールの互
いに隣接した移送区間を上記の各ヘッドが移動する際に
受渡し側の第１のホイールのヘッドに保持されていた物
品を受渡し側の第２のホイールのヘッドに移送する装置
において、上記のヘッドは回動ボデイを備え、この回動
ボデイは上記の回転ホイールに対して回動自在に設けら
れているとともに回動機構によって上記の回転ホイール
の回転に対応して回動され上記の移送区間を移動する際
に第１の回転ホイールと第２の回転ホイールの回動ボデ
イが互いに対向した状態で移動し、上記の回動ボデイの
前端部には一対のプレートが突設されており、これらの
プレートの間に前記の物品が保持され、また、上記の第
２の回転ホイール側の上記プレートは、上記の移送区間
を移動する際に開閉機構によって互いに離反する方向に
開き、この移送区間を移動する際に上記の第１の回転ホ
イールのヘッドのプレートが上記の第２の回転ホイール
のヘッドの開いた状態のプレートの間に挿入されるとと
もに引き抜かれ、この状態で第１の回転ホイールのヘッ
ドから第２の回転ホイールのヘッドに上記の物品が移送
されることを特徴とする物品の移送・包装装置。
【請求項２】　　前記の第１の回転ホイールと第２の回
転ホイールとの間に包装材を供給するローラが設けられ
ていることを特徴とする請求項１の物品の移送・包装装
置。
【請求項３】　　前記のヘッドには、前記のプレートの
間に保持された物品の脱落を防止するホルダプレートが
設けられ、これらのホルダプレートは前記のヘッドが前
記の移送区間を移動する際に開閉機構によって開かれ、
前記の物品の移送を可能にすることを特徴とする請求項
１の物品の移送・包装装置。
【請求項４】　　前記の各ヘッドには、前記のプレート
の間に進入および引抜き自在なスライダが設けられ、こ
のスライダは上記のヘッドが前記の移送区間を移動する
際に上記のプレートの間に進入し、これらプレートの間
に保持されている物品を押出して移送するものであるこ
とを特徴とする請求項１の物品の移送・包装装置。
【請求項５】　　前記のスライダは、前記の第１の回転
ホイール側のスライダが前記のプレートの間に進入する
とともに、この第１の回転ホイール側のスライダの進入
に対応して前記の第２に回転ホイール側のスライダが引
抜かれ、これらのスライダの間に前記の物品を保持した
状態で移送するものであることを特徴とする前記請求項
４の物品の移送・包装装置。
【請求項６】　　前記のヘッドには、嵌合ガイド部材が
突設されており、これらヘッドが前記の移送区間を移動
する際に前記の第１の回転ホイールのヘッドの嵌合ガイ
ド部材と第２の回転ホイールのヘッドの嵌合ガイド部材
とが摺動自在に嵌合し、これらのヘッドが移送区間を移
動する間これらのヘッドを互いに対向した状態に案内す
ることを特徴とする請求項１の物品の移送・包装装置。