JPH04310951A - 人物画像入り冊子及び人物画像入りカード - Google Patents

人物画像入り冊子及び人物画像入りカード

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JPH04310951A
JPH04310951A JP3076526A JP7652691A JPH04310951A JP H04310951 A JPH04310951 A JP H04310951A JP 3076526 A JP3076526 A JP 3076526A JP 7652691 A JP7652691 A JP 7652691A JP H04310951 A JPH04310951 A JP H04310951A
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JP
Japan
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booklet
image
layer
recording layer
transparent film
Prior art date
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Pending
Application number
JP3076526A
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English (en)
Inventor
Keiji Obayashi
啓治 大林
Masaru Tsuchiya
勝 土屋
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH04310951A publication Critical patent/JPH04310951A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人物画像入り冊子に関
し、特に人物画像が、少なくとも着色された表装材の裏
面側において、加熱下で透明なフィルムと接合されてな
る人物画像入り冊子であって、表装部の耐熱性が大幅に
改善され、端部の波打ちや表装部のシワの発生がなく、
しかもラミネート時の気泡の発生を抑制した人物画像入
りカード又は冊子に関する。
【0002】
【従来の技術】ID冊子、例えばパスポートや学生手帳
、あるいは従業員手帳等には、手帳もしくは小冊子の一
部に顔写真と共に、氏名、所属、個人コード等、本人を
確認するために種々の個人情報が記載されている。従来
から、このような個人情報の確認には、専ら人の目によ
る判定のみに頼るケースがほとんどであり、このような
ID冊子の不正使用を防止するために、種々の偽造防止
、変造防止手段が組み込まれており、これらの手段の大
部分も人の目による判別手段が採られることが多かった
【0003】特に、パスポートに関しては、高度な偽造
や変造に対する防止手段が要求されており、従来から採
用されている人による可視的な判別方法以外に、OCR
文字による判別も最近では試みられつつある。
【0004】本発明は、このようなパスポート等のOC
R読み取りされる人物画像入り冊子に関するものであり
、OCR読み取り可能な人物画像入り冊子における問題
点を解決するためになされたものである。すなわち、M
RP(マシン・リーダブル・パスポート)等のように機
械的に読み取り可能な人物画像入り冊子においては、読
み取り精度の確保が非常に重要である。読み取り精度は
種々の要因で劣化する。例えばOCR文字自体の文字品
質やOCR文字が印字されている背景の汚れの有無、あ
るいは読み取り機械の安定性等の他に、冊子自体の物理
的欠陥に伴う読み取り精度の劣化がある。具体的には冊
子の端部の凹凸(波打ち)、冊子の表面の凹凸又はラミ
ネートフィルムをラミネートする際生ずる気泡等はOC
Rリーダーによる文字認識に大きな影響を及ぼす。
【0005】例えば、通常OCR文字や人物画像を記録
した画像記録面はかいざん防止のために透明な樹脂フィ
ルム等によりラミネートされるが、この場合、偽造や変
造を有効に防止する観点から、フィルム等によるラミネ
ートは加熱下で行うことが好ましい。すなわち、粘着層
を設けて室温付近でラミネートを行う場合には、適当な
有機溶剤を使用したり、またある場合には非常にゆっく
りラミネートフィルムを剥がすことにより、比較的きれ
いにフィルムを剥がすことができ、偽造されやすいとい
う欠点がある。これに対して、加熱下でラミネートして
接合する場合には、加熱表面が比較的強固に接合され、
また、接合面の間で物質移動や組成変化を起こしやすい
ために、接合面が非常に剥がれにくくなったり、また剥
がれてもきれいな面を残しにくい利点がある。このため
特にパスポート等のようにきわめて偽造や変造のしにく
い特性(以下適宜「偽造・変造耐性」と称する)が要求
される人物画像入り冊子においては、人物画像記録面の
ラミネートは加熱下で行うことが好ましい。
【0006】しかしながら、加熱下でラミネートされた
人物画像入り冊子において、十分な機械読み取り精度を
確保するために、ラミネート面に気泡が入るのは好まし
くなく、そのためにある程度以上の圧力がラミネートす
る際に加えられる。通常ラミネート面には1cm2あた
り、約0.5kg以上の圧力が加えられる。このような
加熱・加圧条件でラミネートを行った場合には、表装材
が伸びたり、あるいは表装材とラミネートフィルムの間
に設けられた紙層から発生する水蒸気により表装材が膨
らんだりして、表装面の端部に波打ち現象が生じたり、
あるいは表装面にシワが発生する問題、更にはラミネー
ト面に気泡が残存する問題がある。特に、冊子構成部の
一部に紙支持体を用いることは、接合面を無理に剥がそ
うとした場合、紙が破壊されてしまうために高い偽造・
変造耐性を有していて好まれる。しかし、このような冊
子を加熱下特に100℃以上の高温状態になる条件で接
合する場合には紙から蒸発する水による気泡が著しく発
生し易い。もちろん、あらかじめ冊子を比較的低湿下に
保存することにより、このような問題はある程度改善さ
れるが、完全には解決されない。
【0007】特に、OCR文字を機械で読み取る際には
、通常端部を基準にして当該端部から一定の距離にある
領域を読み取るようにしているが、上記のように端部が
波打ち現象を起こしている冊子では、読み取り領域の位
置が変動してしまうために著しく読み取り精度が低下す
る。また、冊子の表装にシワが発生する場合には、単に
人物画像入り冊子の商品価値を損なうだけでなく、OC
R文字を記録している面において、厚みが変動して読み
取り精度が低下する問題がある。
【0008】しかるに従来では、このような人物画像入
り冊子において、表装を構成する樹脂に対しては、格別
の工夫がされていなかった。例えば特開平2―1115
90号公報には人物画像入り冊子が開示されており、表
装を構成する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、アセチルセルロース、セルロー
スエステル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンが開示されている。また、上記公報には、表装材と紙
とこれらのフィルムとを貼り合わせたものを用いること
も記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ィルムを、通常の手帳等を作成するように接着剤を用い
て表装材を紙と貼合わせた場合には、加熱下でラミネー
トする際に、表装面の端部に波打ち等の変形が生じたり
、表装面にシワが発生することが判った。また加熱下で
ラミネートする際に、ラミネート面に気泡が残存する事
があるが、この気泡の残存も、表装材の材質に影響を受
けることが判った。そこで、本発明の第1の目的は、透
明なフィルムを加熱下で表装材と接合する際に、端部の
波打ちや変形を発生させずに、しかも、表装材の表面に
シワを発生させない人物画像入り冊子又はカードを提供
することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、加熱下でラミネー
トする際に、ラミネート部の気泡の発生を著しく抑制し
た人物画像入り冊子又はカードを提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、高い偽造・変造耐
性を有し、しかも簡易に作成することの出来る人物画像
入り冊子又はカードを提供することにある。
【0012】更に、本発明の第4の目的は高いOCR読
み取り精度を有する人物画像入り冊子又はカードを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、少
なくとも着色された表装材と、画像記録層と透明なフィ
ルムがこの順に接合されて冊子の一部が構成された人物
画像入り冊子であって、前記透明なフィルムが、前記画
像記録層を挟んで表装材に加熱下で接合され、前記表装
材は、上記接合面と反対側がJIS−P−8140に規
定されるコップ吸水度が1g/m2以上であることを特
徴とする人物画像入り冊子により達成される。
【0014】更に本発明の人物画像入り冊子は、前記表
装材の90℃における熱水透過度が2g/m2以上であ
ることを特徴とする。
【0015】また、本発明の人物画像入り冊子は前記表
装材が、少なくとも一部に多孔性の樹脂層を有すること
を特徴とする。
【0016】また、本発明の人物画像入り冊子は、前記
表装材が、紙または布基体上に、顔料、および、油滴ま
たは疎水性ラテックス粒子を分散状態で含有する親水性
バインダーを塗設して得られるものであることを特徴と
する。
【0017】また本発明は、少なくともプラスチック樹
脂支持体、紙、画像記録層及び透明なフィルムが、この
順に接合されてなる人物画像入りカードにおいて、透明
なフィルムが画像記録層を挟んでかつ、前記プラスチッ
ク樹脂支持体及び/又は前記透明なフィルムの少なくと
も一方はコップ吸水度が1g/m2以上であることを特
徴とする人物画像入りカードによって達成される。
【0018】
【発明の具体的構成】以下、本発明の具体的構成につい
て詳細に説明する。本発明に用いられる表装材は、少な
くとも着色された疎水性樹脂からなるか、紙又は布基体
上に顔料を親水性バインダー中に有している層を塗布す
ることにより得られたものである。かかる疎水性樹脂と
しては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ
ウレタン、ポリアセタール、ポリメタアクリル酸、ポリ
エステル等が挙げられる。これらの中でも、良好な柔軟
性が得られる点でポリ塩化ビニルおよびポリウレタンが
好ましく、特にラミネート温度が120℃以上で行われ
る場合にはポリウレタンが好ましい。
【0019】表装材を構成する疎水性樹脂は、単独の樹
脂であってもよく、また2種以上の混合樹脂であっても
よいが、単独の樹脂の方が好ましい。また表装材の疎水
性樹脂には、表装部に柔軟性を付与するために公知の可
塑剤が添加されていてもよい。そのような可塑剤として
は、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、トリ
クレジルフタレート、ジノニルフタレート、トリフェニ
ルフタレート等が挙げられる。
【0020】さらに上記疎水性樹脂中には上記可塑剤以
外にもガラス転移点Tgが約30℃以下の比較的柔軟性
の高い樹脂が一部含有されていてもよい。そのような樹
脂としては、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、コ
ポリマー(塩化ビニルー塩化ビニリデン等)、ポリプロ
ピレン等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】上記疎水性樹脂を用いて表装材を作成する
に当っては、樹脂を高温溶融状態で直接フィルムシート
にしてもよく、又紙あるいは布基体上にコーティングし
てもよく、更には、適当な、溶液を用いて、均一な溶液
又は、ラテックス溶液として、塗布組成物を調液し、こ
れを紙又は布基体上にコーティングして作成してもよい
。このような疎水性樹脂からなる表装材の樹脂層の厚み
は、コップ吸水度との関係からもコントロールされるが
、一般的には厚みが0.02mm〜0.3mmの範囲で
ある。
【0022】本発明の表装材を、紙又は布基体上に、顔
料を親水性バインダー中に有する層を塗設して得る場合
、親水性バインダーとしては、でんぷん、カゼイン、ア
ラビアゴム、ポリビニルアルコール、水溶性ポリエステ
ル、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。中でも、デ
ンプンおよびカゼインが好ましい。
【0023】公知の硬化剤を用いることにより上記親水
性バインダーは硬化することができる。また硬化剤を用
いることにより、表装材の表面の耐水性を高めることも
できる。そのような硬化剤としては、分子中に少なくと
も1個のエポキシ基、エチレンイミノ基、活性ビニル基
、アルデヒド基等のように親水性バインダーが有する水
酸基やアミノ基、あるいはイミノ基等と反応し得る基を
含有する化合物が挙げられる。これらの硬化剤の使用量
は、親水性バインダー1g当り0.005〜0.2gが
好ましく、特に0.01〜0.1gが好ましい。
【0024】さらに、上記親水性バインダーを含有する
塗布組成物には、親水性バインダーのほかに、油液や疎
水性重合体ラテックスが添加されることが表装材に柔軟
性を与え、冊子の開閉操作性を良好にするためにも好ま
しい。
【0025】油滴としては、流動パラフィン、塩素化パ
ラフィン、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート
等のフタル酸エステル、トリクレジルフォスフェート等
のリン酸エステル等室温付近で液状である有機化合物な
らいかなるものも使用できる。
【0026】好ましくは、こうした油滴は微粒子状態に
微分散された状態で含有されるが、油滴の粒径は0.1
μm〜50μm、好ましくは0.2μm〜10μmの大
きさである。 又、重合体ラテックスとしては、酢酸ビニル、アクリル
酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル、塩化ビニル、スチレン、ジ
ビニルベンゼン、クロトン酸、クロトン酸エステル、マ
レイン酸、マレイン酸エステル、イタコン酸、イタコン
酸エステル、ビニルエーテル、グリシジルエステル、ビ
ニルケトン、塩化ビニリデン等の単独あるいは共重合体
、あるいはポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリエーテル等の縮重合体等が挙げられる。これら
の中でも、ガラス転移点Tgが40℃以上のものが好ま
しく、特に60℃以上のものが好ましい。油滴及び重合
体ラテックスは、親水性バインダーに対して、5〜60
重量%の範囲で用いることが好ましく、特に10〜40
重量%の範囲が好ましい。
【0027】上記油滴や重合体ラテックスは、親水性バ
インダー含有塗布組成物に添加してもよく、又親水性バ
インダー層を基体上に塗設した後、後から含浸させても
よい。
【0028】上記塗布組成物または樹脂組成物中には、
着色顔料や染料のほか、活性剤、樹脂安定剤が含有され
ていてもよい。
【0029】表装材を構成する疎水性樹脂中又は親水性
バインダー中には、適宜の顔料や染料が含有されていて
所望の色に着色されている。また、表装材には冊子の作
製工程の適宜の段階で箔押しエンボス等の処理を施して
もよい。
【0030】表装材の疎水性樹脂又は顔料を有する親水
性バインダー層と接合される「紙」又は「布」は、光反
射支持体が紙又は白色プラスチック樹脂である場合には
この光反射支持体を構成する支持体の一部であっても良
く、またこれとは別に、例えば厚みが約0.025〜0
.2mmの薄い紙又は布に、前記疎水性樹脂又は親水性
バインダーを塗設しておき、この薄い紙又は布部分を光
反射支持体に接合しても良い。本発明では、後者が表装
材の耐熱性および偽造・変造耐性から好ましい。
【0031】本発明の表装材はラミネートする透明なフ
ィルムにより接合される側と反対側がJIS−P−81
40に規定されるコップ吸水度が1g/m2以上である
ことが、透明なフィルムを加熱下で接合する際に、表装
部にシワの発生やラミネート表面の気泡の残存を減少さ
せるために必要である。
【0032】コップ吸水度が1g/m2未満である場合
には、表装部にシワが起き易く、また、特に透明なラミ
ネートフィルムで画像記録層を加熱下で接合する際に、
端部の変形を伴い易い。
【0033】特に好ましくは、透明なラミネートフィル
ムにより接合される面と反対側の面が90℃に於ける熱
水透過度が2g/m2以上であることが好ましい。ここ
で言う、熱水透過度とは、JIS−P−8140に規定
されたコップ吸水度の測定方法を、90℃の熱水を用い
て行なう以外は上記コップ吸水度の測定方法と同じ方法
で行なって得られる値を示す。
【0034】熱水透過度が2g/m2未満である場合に
は、上記接合温度が100℃を越える場合には、ラミネ
ート面、即ち、透明なフィルムと画像記録層の間に局所
的に水蒸気が取り残され気泡として残ることにより非ラ
ミネート部分が生じてしまい好ましくない。
【0035】この問題はラミネート温度が約120℃を
越えるような条件で行われる際に特に大きな問題になる
【0036】表装材の透明なラミネートフィルムにより
接合される面と反対側のコップ吸水度及び熱水吸水度を
本発明の範囲内に維持する手段としては種々あるが、好
ましくは表装材料が疎水性樹脂である場合には発泡樹脂
が用いられ、又、表装材料が親水性バインダーからなる
場合には、該バインダー含有層を基体上に親水性バイン
ダー水溶液を塗設して得られる。
【0037】又、表装材表面に電子線等を照射して微細
なピンホールを多数あける方法も有用である。
【0038】又、本発明を人物画像入りカードとして用
いる場合、少くともプラスチック樹脂支持体、紙、画像
記録層、及び透明なフィルムがこの順に接合されてなる
人物画像入りカードにおいて、透明なフィルムが画像記
録層を挟んで前記プラスチック樹脂支持体に、加熱下で
接合され、かつ、前記プラスチック樹脂支持体及び又は
前記透明なフィルムの少くとも一方はコップ吸水度が1
g/m2あることが必要であるが好ましくは、前記プラ
スチック樹脂支持体のコップ吸水度が1g/m2以上で
ある。
【0039】次に本発明の人物画像入り冊子の作製方法
を機械読み取り可能な旅券を例にとって説明する。
【0040】第1図は、本発明の人物画像入り冊子を旅
券の形態とした場合の完成図であり、筆記可能な頁11
を有する冊子部2と、顔写真情報等が記載されているI
D部1とからなる。ID部1には、個人の顔写真領域2
0,個人文字情報領域(○印で表示)21,OCR文字
情報領域(△印で表示)22,補助分(『住所』、『氏
名』等があらかじめ印刷されている文字、×印で表示)
23,彩紋(図示せず)が記載もしくは印刷されている
。10は糸綴じ部である。
【0041】第2図は、第1図の人物画像入り冊子の完
成前の状態、すなわち透明なフィルムをラミネートする
前の状態を示したものである。この人物画像入り冊子は
、透明なフィルム(以下適宜『ラミネートフィルム』と
称する)4と、人物画像31が転写されているシート3
と、筆記可能な複数の頁11を有する冊子部2とからな
る。
【0042】ラミネートフィルム4は、透明な支持体4
1を有している。かかる支持体41としては、例えば厚
さが約50〜100μm程度の透明なポリエチレンテレ
フタレートが用いられる。このラミネートフィルム4に
は、人物画像31が記録されているシート3と接着可能
な層43を設けることが好ましい。この接着可能な層4
3は熱的に接着可能な層である。この熱的に接着可能な
層43はいわゆるホットメルト型接着剤層や熱溶着層で
あることが好ましいが、熱溶着層であることが特に好ま
しい。支持体41と、接着可能な層43は、下引層42
を介して接着されているが、この下引層42は必ずしも
必要ではない。ホットメルト型接着剤としては、例えば
『接着剤データブック』(日刊工業新聞社発行、199
0年2月28日発行、日本接着学会編)第139頁〜第
170頁に記載されているものが挙げられる。
【0043】シート3とラミネートフィルム4との接合
は、熱溶着方法により行うのが好ましい。この『熱溶着
方法』とは、ラミネートフィルム4に設けられた熱溶着
可能な層と人物画像が記録されたシート3に設けられた
熱溶着可能な層とが別個の接着剤層を介することなく直
接加熱下でそれぞれの熱溶着可能な層の少なくとも一部
が相互に混ざり合って完全な溶着状態を作る方法である
。このような熱溶着方法で接合された場合には、ラミネ
ートフィルムによりラミネートされた画像を破壊するこ
となく偽造や変造することがほとんど不可能であり、極
めて高い偽造・変造耐性を有する。
【0044】このような熱溶着層は、例えばポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリイソフタル酸エステル等
のような熱可塑性樹脂により構成されることが好ましい
。これらの熱可塑性樹脂と共に、必要に応じてポリ塩化
ビニリデン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル等の共重
合体等を併用してもよい。また上記熱可塑性樹脂との混
合物を用いてもよい。
【0045】シート3とラミネートフィルム4とを加熱
下で接合する場合の温度は、通常、100℃以上であり
、好ましくは120℃以上、持に好ましくは130℃以
上である。このような接合温度であれば、接合がより完
全に行われ、ラミネートフィルム4の剥離がほとんど不
可能となり、優れた偽造・変造耐性が得られる。
【0046】また、ラミネートフィルム4をシート3に
接合するに際しては、0.1〜20 kg/m2の圧力
を加えることが好ましい。この圧力を加える手段として
は、気泡の発生を有効に防止するために、通常冊子の一
方の方向から他方の方向に向かって加熱しながら加圧す
る加熱・加圧ローラ等を用いることが好ましい。
【0047】ラミネートフィルム4は、特開平1−17
7749号公報に記載されているように、冊子の人物画
像が記録されているシート3の少なくとも一部にあらか
じめ接合されていてもよい。
【0048】第2図において、人物画像31の形成され
ている画像記録層51は、それ自身がラミネートフィル
ム4の層43と接合可能な層であることが好ましい。そ
のような接合可能な画像記録層51は、ラミネートフィ
ルム4の層43や接合方法によって広範に変わるが、例
えば写真印画紙の乳剤層等のゼラチンを主体とする親水
性バインダーからなる層や、熱的に拡散転写された画像
色素を受容し得る熱可塑性樹脂からなる色素受像層であ
ってもよい。当該画像記録層51が前者の場合には特に
ホットメルト型接着により接合されることが好ましい。 また、当該画像記録層51が後者の場合には、特に感熱
転写方式、とりわけいわゆる昇華型感熱転写方式によっ
て色素画像が転写された色素受像材料や、特開平1−1
93844号公報に記載された熱現像型ハロゲン化銀感
光材料を用いて画像形成された色素受像層を有する色素
受像材料であることが好ましい。人物画像を記録する手
段は、ID頁の全面に行ってもよく、又ID頁の一部、
例えば顔写真部分のみに行ってもよい。
【0049】第2図において、人物画像31が形成され
ている画像記録層51には、さらに必要に応じて個人情
報や共通情報等の文字や記号や彩紋等が、人物画像31
と同時にまたは別個に当該人物画像31の記録手段とは
異なる記録手段によって記録してもよい。これらの文字
や記号や彩紋等は、ラミネートフィルム4の層43に記
録することも可能である。なお、第2図の例では、ラミ
ネートフィルム4の層43に文字や記号や彩紋等(第2
図において32で示す)が記録されている。
【0050】人物画像31が記録されている画像記録層
51には、好ましくは白色の光反射支持体52が接合さ
れている。通常は、これらの光反射支持体52の上に画
像記録層51が公知の適当な塗布手段によりあらかじめ
塗設されている。光反射支持体52は、着色している表
装材53の色を十分に隠蔽できる程度の不透明性を有し
ていることが好ましく、具体的にはこの光反射支持体5
2の不透明度(透過濃度)は、0.7以上であることが
好ましく、特に0.8以上であることが好ましい。
【0051】光反射支持体52は、紙支持体、白色ポリ
エチレンテレフタレート、白色ポリ塩化ビニル等のフィ
ルムであることが好ましいが、特に、紙支持体であるこ
とが偽造・変造の防止や透明なラミネートフィルム4を
人物画像31の記録されたシート3とラミネートする際
に剛度を維持できることから好ましい。光反射支持体5
2として、紙支持体を用いた場合には、人物画像31の
記録面にラミネートされた透明なラミネートフィルム4
を機械的に無理やり剥離しようとしてもほとんどの場合
、紙層が破壊されるために優れた偽造・変造耐性が発揮
される。 そして、紙支持体を用いた時に、本発明の表装材を用い
る本発明の効果が顕著に具現される。
【0052】第3図は、第1図の人物画像入り冊子の完
成前の状態、すなわち透明なラミネートフィルム4をラ
ミネートする前の状態を示したものである。この例では
、画像記録面は透明なラミネートフィルム4に設けられ
た画像記録層に記録されており、また人物画像31以外
の文字や彩紋等は表装材53に接合されている光反射支
持体52上の接合面に記録されている。
【0053】第2図および第3図において、文字、記号
、彩紋等は、それぞれ人物画像31の記録手段と同様の
手段で記録してもよいが、異なった手段で記録してもよ
い。また、これらの文字、記号、彩紋等はそれぞれ接合
面の一方の側のみに記録してもよく、また接合面の両側
の面に記録してもよい。
【0054】透明なラミネートフィルム4,表装材53
と接合された光反射支持体52および各々が接合される
表面の層には、必要に応じて各種の添加剤が含有されて
いてもよい。そのような添加剤としては、例えば蛍光増
白剤、画像安定剤、背景の色調を調整する着色剤等を適
宜に選択して添加できる。
【0055】本発明の人物画像入り冊子は、必要に応じ
てホログラム(反射型および透過型)、割り印、彩紋を
有していてもよい。
【0056】第4図は、彩紋の一例を示す。彩紋60は
、線幅が0.1mm程度以下の細線で精密に描かれてお
り、この彩紋60が印刷されている頁を後で改造した場
合にはその修復が困難なことから、旅券等のように偽造
・変造耐性が要求される各種の証明書等にはしばしば用
いられているが、本発明の人物画像入り冊子においても
有用である。特に、第4図に示したように、個人の顔写
真領域20に彩紋60が部分的に重なり合わされている
場合には偽造・変造耐性がさらに高まる。
【0057】ホログラムは反射型であっても透過型であ
ってもよく、反射型の場合にはホットスタンプ方式によ
り、作製された人物画像入り冊子の適宜の箇所接合され
る。また透過型の場合にはラミネートフィルムそのもの
がホログラムシートであってもよく、また、作製された
人物画像入り冊子の表面に接合して使用してもよい。特
に、透過型のホログラムを完成した人物画像入り冊子に
接合する場合には、個人の顔写真領域に部分的に重なる
ようにすることが偽造・変造耐性を高める観点から好ま
しい。第4図において15で示される領域は、ホログラ
ムが形成される領域の例を示している。
【0058】なお、透明なラミネートフィルム4をシー
ト3に加熱・加圧下でラミネートする場合には、ラミネ
ートローラによるラミネート方式を採用することが好ま
しい。また、最終的な冊子としてみた場合に端部の加熱
による変形が少ない点で、ラミネートは冊子先端部から
糸綴じ部の方向に向けて行うのが好ましい。特に、表装
材53の端部を基準にしてOCR読み取りを行う旅券等
においては、冊子の端部に変形が生じているとOCR読
み取りの正読率を低下させるため好ましくなく、従って
、冊子の端部から中央部にかけて溶着を行うことは重要
である。
【0059】冊子の画像記録部において、透明なラミネ
ートフィルム4によりラミネートされる領域は、全面で
あることが好ましいが、実際上は位置合わせの精度や糸
綴じ部10のラミネートが完全に行えないこと、あるい
は加熱下でラミネートする場合には表装材53やラミネ
ートフィルム4が僅かに熱収縮・熱膨張を伴うこと等の
点から、透明なラミネートフィルム4は、表装材53が
一体になったシート3に対して、それぞれの端部におい
て約2mm程度以下で狭いことが好ましく、さらに外観
上からの点も考慮すると、糸綴じ部10以外では0.3
〜1mmの範囲でラミネートフィルム4の方が端部にお
いて短いことが好ましい。また、糸綴じ部10において
は、透明なラミネートフィルム4が1〜23mmの範囲
で短いことが好ましい。
【0060】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
がこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0061】実施例1 色素受像材料の作製 下記の組成の受像層用塗布液を、150g/m2の写真
用バライタ紙(透過濃度;青1.03、緑0.98、赤
0.96)支持体上に、湿潤膜厚が120μmになるよ
うに塗布し、受像材料を作製した。
【0062】受像層用塗布液 ポリ塩化ビニル                80
  gメチルエチルケトン           91
8  ml下記画像安定剤―1           
5.5  g下記画像安定剤―2          
 5.5  g下記画像安定剤―3         
  5.5  g画像安定剤―1
【0063】
【化1】
【0064】画像安定剤―2
【0065】
【化2】
【0066】画像安定剤―3
【0067】
【化3】
【0068】熱現像感光材料の作製 下記表―1に示す層構成を有するカラー用の熱現像感光
材料を作製した。なお、感光性ハロゲン化銀乳剤および
ベンズトリアゾール銀は各々銀に換算し、それぞれ1m
2当りの量で示した。以下においても同様である。
【0069】                          
       表―1  保護層           ゼラチン  0.3g,シリカ粉
  0.4g,熱溶剤  0.2g,        
  紫外線吸収剤  0.2g,還元剤  0.2g,
  PVP  0.3g  赤外感光性層 青感光性沃臭化銀乳剤  0.3lg,還元剤  0.
2lg,ゼラチン  1.7g,ベンズトリアゾール銀
  0.43 g,高分子色素供与物質(1)  1.
lg,熱溶剤  1.9g第2中間層 ゼラチン  1.4g,還元剤  0.35g,紫外線
吸収剤  0.2g,PVP  0.2g,イエローフ
ィルター染料  0.24g緑感光性層 緑感光性沃臭化銀乳剤  0.27g,ベンズトリアゾ
ール銀  0.46g,ゼラチン  1.3g,還元剤
  0.26g,高分子色素供与物質(2)  0.7
 g,熱溶剤  1.8g 第1中間層 ゼラチン  1.6g,還元剤  0.4g,PVP 
 0.2g赤感光性層 赤感光性沃臭化銀乳剤  0.43g ベンズトリアゾール銀  0.6lg,ゼラチン  1
.6g,還元剤  0.32g,高分子色素供与物質(
3)  1.2g,熱溶剤  1.8g ゼラチン下引層 ゼラチン  1.0g,熱溶剤  0.3g,還元剤 
 0.12 gラテックス下引層 アクリル酸系ラテックス粒子  0.05g,ゼラチン
  0.05g支持体 180μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム
バッキング層           ゼラチン  1.8g,マット剤
(アクリル酸系ラテックス粒子:粒径4〜8μm)O.
lgなお、ラテックス下引層を除く各層には硬膜剤とし
てビスビニルスルホニルメチルエーテルを各々ゼラチン
lg当り0.04g添加した。前記表−1中の熱溶剤等
は下記の構造式で表されるものである。
【0070】
【化4】
【0071】
【化5】
【0072】
【化6】
【0073】表装材―1の作製:  ポリ塩化ビニル1
0Kgと、赤色顔料1.5Kgと、ジオクチルフタレー
ト4Kgとを混練し、これを厚さ0.3mmのシートと
してポリ塩化ビニルシートを作製した。ついでこれを厚
さ0.05mmの薄葉紙にセルローズ系の糊を用いて張
り合わせた。
【0074】表装材―2の作製:  表装材―1におい
て、糊を塩酢ビ系ラテックス接着剤を用いて行った。
【0075】表装材―3の作製:  表装材―1におい
て、ポリ塩化ビニルシートの代わりに、発泡ポリウレタ
ンシート(厚さ約0.3mm、赤色顔料含有)を用いた
以外は表装材―1と同様にして表装材―3を作製した。
【0076】表装材―4の作製:  厚さ0.1mmの
紙支持体上に、ポリウレタンラテックス水溶液を乾燥重
量が80 g/m2になるように塗布した。
【0077】表装材―5の作製:  表装材―4におい
て、ポリウレタンラテックス水溶液を塗布・乾燥後、1
70℃で加熱乾燥した。
【0078】表装材―6の作製:  表装材―5の作成
後ポリウレタン表面に電子線照射した。
【0079】表装材―7の作製:澱粉、カゼイン及びポ
リビニルアルコールの80:15:5の重量比の親水性
バインダーを含有し、炭酸カルシウムと赤色顔料を含有
する水系塗布組成物を厚さが約0.08mmの薄葉紙上
に塗布(固形分含量が約30g/m2)し、表装材―7
を作成した。
【0080】表装材―8の作製:  表装材―7におい
て、水系塗布組成物中に、水溶性バインダーに対して2
5重量%の流動パラフィンの乳化分散物を添加した。
【0081】表装材―9の作製:  表装材―7におい
て、水系塗布組成物中に、コポリ(ビニルアセテート−
塩化ビニル)系ラテックス分散物を固形分が親水性バイ
ンダーに対して25重量%になるように添加した。
【0082】上記表装材―1〜9について、透明なフィ
ルムと加熱接合する側とは反対側のコップ吸水度及び9
0℃における熱水透過度を測定し、表−2に示す結果を
得た。 ラミネートフィルムの作製:  透明な厚さが約50μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上に、
下引加工を施した後、厚さが約12μmのポリ塩化ビニ
ル層(ジオクチルフタレート2g含有)を塗設して、ラ
ミネートフィルムを作製した。
【0083】人物画像入り冊子の作製:  第2図に示
す構成の人物画像入り冊子を以下の方法により作製した
【0084】前記受像材料の色素受像層面上に第4図の
ような彩紋及び補助文(図示せず)をUV硬化性インク
を用いて印刷した。この印刷は、完成した冊子で人物画
像がその周辺の2辺において幅約2.5mmで彩紋が重
なり合うような位置で行った。
【0085】次いで、この印刷済みの受像材料と筆記可
能な複数の頁に相当する上質紙6枚を重ね合わせ、ポリ
塩化ビニル受像層面が筆記可能な紙面に重なり合うよう
に重ね合わせた。次いで、中心部を糸で綴じ合わせた後
、受像材料の裏面(バライタ紙の,色素受像層面とは反
対側の面)を上記表装材と塩化ビニル−酢酸ビニル系の
ラテックス系の接着剤により貼り合わせた。この時、貼
り合わせ面は、40℃に保持した恒温槽に加圧下(2K
g/m2)で一昼夜保存した。
【0086】この貼り合わされたものを、糸綴じ部を中
心に2つに折り込んだ後、所定のサイズに裁断して、人
物画像入り冊子を作製した。
【0087】画像記録および個人別の人物画像入り冊子
の作製:  上記方法で得られた熱現像感光材料に人物
画像をCRTプリンターで露光を行った後、熱現像機に
より150℃で70秒間、熱現像を行った。次いで、こ
の現像済みの熱現像感光材料を、ほぼ人物画像部サイズ
に打ち抜いた後、上記人物画像入り冊子にあらかじめ綴
じ込んである受像材料の色素受像層面の所定の位置に重
ね合わせて、135℃にて8秒間重ね合わせて受像材料
面上への色素転写を行った。
【0088】次いで、熱現像感光材料を受像材料から剥
離した後、文字、記号等の必要な事項を溶融型感熱転写
記録方法によって記録した後、前記ラミネートフィルム
を色素受像層面にラミネートした。ラミネートフィルム
としては、色素受像層面に対して端部が約 0.5mm
程度内側になるようにあらかじめ打ち抜いておいたもの
を使用した。なお、ラミネートフィルムのラミネート(
熱溶着)は、加圧力が約5kg/m2,温度が130℃
に加熱してある上下に対向して配置されているヒートロ
ーラー間を通すことにより行った。ラミネート面の最高
到達温度はヒートラベルを用いた測定から、110℃で
あった。次いで、ヒートローラーを通した後、100℃
の恒温槽に30秒間放置後、室温の鉄板に押し付けて急
冷した。
【0089】人物画像入り冊子の評価:    上記方
法で作製した人物画像入り冊子について、 (1)表装部のシワの発生状況 (2)ラミネート面の気泡の発生率 を調べた。その結果を表―2に示した。
【0090】評価基準は以下の方法によった。
【0091】(1)表装部のシワ ○:シワの発生が皆無 △:シワの発生確率が冊子1冊当り0.2個未満×:シ
ワの発生確率が冊子1冊当り0.2以上で実用上許容で
きないレベル (2)気泡の発生率 冊子1冊につき1ケ以上のラミネート時の気泡が発生す
る確率を100冊作製して求めた。
【0092】結果を表―2に示した。
【0093】表−2に示す結果から、コップ吸水度が1
g以上であって、熱水透過度が3g以上ある本発明の表
装材3〜9を用いた人物画像入り冊子はラミネート時の
表装のシワの発生が少なく、しかも気泡発生率が比較表
装材に比べて小さいことがわかる。
【0094】実施例2 実施例1で作成した表装材を23℃、相対湿度20%及
び80%の条件で5日間保存し、実施例1に記載の方法
に従って表装材のシワと気泡発生率を調べた。
【0095】結果を表−3に示す。
【0096】表−3に示す結果から、本発明の表装材は
冊子を高湿条件で保存した場合であってもシワや気泡の
発生が少ないことがわかる。
【0097】実施例3 実施例1で作成した冊子1〜9を用いて、ラミネート温
度(最高到達温度)を110℃から130℃になるよう
に変えて、実施例1を繰り返した。
【0098】結果を表−4に示す。
【0099】表−4に示す結果から、ラミネート温度が
130℃の場合にはコップの吸水度が4g/m2以上、
熱水透過度が6g/m2以上であることが更に好ましい
ことがわかる。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、端部の波打ち、表装部
のシワ、表装部の光沢変化、気泡の残存の問題の生じな
いきれいな人物画像入り冊子又はカードが得られる。
【0104】また、本発明の人物画像入り冊子又はカー
ドは、高い偽造・変造耐性を有し、しかも簡易に作製す
ることができる。
【0105】さらに、本発明の人物画像入り冊子又はカ
ードは、OCR読み取り精度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本発明の人物画像入り冊子の一例の斜
視図、
【図2】第2図および
【図3】第3図はそれぞれ本発明の人物画像入り冊子の
完成前の状態を示す側面図、
【図4】第4図は彩紋の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…ID部            2…冊子部3…シ
ート 4…透明なフィルム(ラミネートフィルム)10…糸綴
じ部          11…頁20…個人の顔写真
領域  21…個人文字情報領域22…OCR文字情報
領域 23…補助分            31…人物画像
32…文字や記号や彩紋等 41…支持体            42…下引層4
3…接着可能な層      51…画像記録層52…
光反射支持体      53…表装材60…彩紋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも着色された表装材と、画像記録
    層と透明なフィルムがこの順に接合されて冊子の一部が
    構成された人物画像入り冊子であって、前記透明なフィ
    ルムが、前記画像記録層を挟んで表装材に加熱下で接合
    され、前記表装材は、上記接合面と反対側がJIS−P
    −8140に規定されるコップ吸水度が1g/m2以上
    であることを特徴とする人物画像入り冊子。
  2. 【請求項2】前記表装材の上記接合面と反対側が90℃
    における熱水透過度が2g/m2以上であることを特徴
    とする請求項1の人物画像入り冊子。
  3. 【請求項3】前記表装材が、少なくとも一部に多孔性の
    樹脂層を有することを特徴とする請求項1または2の人
    物画像入り冊子。
  4. 【請求項4】前記表装材が、紙または布基体上に、顔料
    、および、油滴または疎水性ラテックス粒子を分散状態
    で含有する親水性バインダーを塗設して得られるもので
    あることを特徴とする請求項1または2の人物画像入り
    冊子。
  5. 【請求項5】少なくともプラスチック樹脂支持体、紙、
    画像記録層及び透明なフィルムが、この順に接合されて
    なる人物画像入りカードにおいて、透明なフィルムが画
    像記録層を挟んでかつ、前記プラスチック樹脂支持体及
    び/又は前記透明なフィルムの少なくとも一方はコップ
    吸水度が1g/m2以上であることを特徴とする人物画
    像入りカード。
JP3076526A 1991-04-09 1991-04-09 人物画像入り冊子及び人物画像入りカード Pending JPH04310951A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11348469A (ja) * 1998-06-04 1999-12-21 Konica Corp Ic冊子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11348469A (ja) * 1998-06-04 1999-12-21 Konica Corp Ic冊子

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