JPH0430864Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、磁気デイスクにFM映像信号とデジ
タルデータ信号を記録する磁気デイスクの再生装
置に於いて、前記FM映像信号とデジタルデータ
信号の再生を判別する判別装置に関する。

(ロ) 従来の技術 日経マグロウヒル社発行の日経エレクトロニク
ス1984年７月２日号80P〜89Pに示されるように、
小型磁気デイスクの同心円状のトラツクに静止
FM映像信号を記録する電子スチルカメラが既に
提案されている。

そして、この電子スチルカメラ用の磁気デイス
クにFM映像信号のみでなく、デジタル信号をそ
のまま記録して、フロツピーデイスクとして利用
することも考えられている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 この磁気デイスクのトラツクごとに任意にFM
映像信号か若しくはデジタル信号を記録した場
合、再生装置では再生された信号が映像信号かデ
ジタル信号かを判別してそれに応じた信号処理を
行なわなくてはならない。

本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであ
り、再生された信号が映像信号かデジタル信号か
を判別する映像信号判別装置を提供するものであ
る。

(ニ) 問題点を解決するための手段 そこで、本考案においては、映像信号が記録さ
れる場合にはデイスクの回転に応答して発生され
る回転検出パルスと映像信号に含まれる垂直同期
信号が所定の位相関係となるよ、映像信号が記録
されている点に着目して映像信号とデータ信号の
判別を行うものである。

即ち、映像信号より垂直同期信号を分離する垂
直同期分離回路と、回転検出パルスと垂直同期信
号との位相差を検出し、その位相差が前記所定範
囲内であれば、映像信号が存在すると判別する判
別回路とを設ける構成とする。

(ホ) 作用 本考案は、上記の様に構成したので、磁気デイ
スク回転検出パルスと垂直同期信号の位相差が所
定の値の場合、映像信号が再生されているものと
判別する。

(ヘ) 実施例 第１図及び第２図を参照しつつ、本考案の一実
施例を説明する。第１図に於いて、１はFM映像
信号とデジタルデータ信号がトラツクごとに任意
に記録されたスチルカメラ用磁気デイスク、２は
再生ヘツド、３はプリアンプ、４は再生デジタル
データを処理するデータ処理回路、５はFM映像
信号を復調するFM復調器、６は映像信号処理回
路である。尚、色信号処理回路は図示省略した。

７は垂直同期分離回路であり、同期分離回路８
と積分回路９と波形整形回路１０より成る。

１１は磁気デイスク１に設けられた基準位置検
出用PGヨーク（微小磁石）（図示せず）を検出す
るためのヘツド、１２はヘツドからの信号を整形
してPGパルス（回転検出パルス）を出力するPG
検出回路である。

１３はPGパルスを遅延させるモノマルチ、１
４は幅広のハイレベル信号（ゲート信号）を出力
するモノマルチ、１５はゲート信号期間に垂直同
期信号が存在するのを検出するアンド回路、１６
はデート信号期間外に垂直同期信号が存在するの
を検出するアンド回路である。１７はフリツプフ
ロツプでありアンド回路１５より信号が入力する
とハイレベル信号を出力する。１８もフリツプフ
ロツプでありアンド回路１６より信号が入力する
とローレベル信号を出力する。１９はアンド回路
である。２０はPGパルスと垂直同期信号の位相
差を検出する判別回路であり、PGパルスと垂直
同期信号の位相が正常な時ハイレベル信号を出力
する。

２１はシステムコントローラ（以下、シスコン
と略す）であり、磁気ヘツド２を他のトラツクに
移動させる時に、フリツプフロツプ１７，１８に
ローレベルのリセツト信号を出力する。又、シス
コン２１は判別回路２０より再生信号が映像信号
か否かの判別信号を入力する。尚、前記リセツト
信号によりフリツプフロツプ１７の出力はローレ
ベル信号となり、リセツト信号入力後（リセツト
信号がハイレベルとなる）もローレベル信号を出
力するが、アンド回路１５より立上がり信号が一
旦入力されると、ハイレベル信号を出力し、それ
を保持する。又、フリツプフロツプ１８は、リセ
ツト信号によりハイレベル信号を出力するが、ア
ンド回路１６より立上がり信号が一旦入力される
と、ローレベル信号を出力し続ける。

上記回路の動作を第２図を参照しつつ説明す
る。電子スチルカメラの映像信号中の垂直同期信
号はPGパルスより7H又は7.5H遅れて記録されて
いるので、垂直同期分離回路７からの垂直同期信
号（第２図ｄ）と、PG検出回路１２のPGパルス
（第２図ｅ）とは、7H又は7.5Hずれる。そこで
モノマルチ１３，１４を使用してPGパルスを遅
延すると共に幅広としてゲート信号（第２図ｆ）
を作成する。このゲート信号期間に垂直同期信号
が存在すればアンド回路１５からハイレベル信号
が出力され（第２図ｈ）フリツプフロツプ１７は
ハイレベル信号を出力する。そして、アンド回路
１６はローレベル信号のままなので、フリツプフ
ロツプ１８はハイレベル信号を出力し続けアンド
回路１９はハイレベル信号を出力する。

尚、ゲート信号期間外に垂直同期信号が存在す
ればアンド回路１６はハイレベル信号を出力して
フリツプフロツプ１８の出力はローレベル信号と
なり、アンド回路１９もローレベル信号を出力す
る。

このように、判別回路２０は、垂直同期信号と
PGパルスに略7Hの位相差が有る場合のみ、ハイ
レベル信号を出力し、垂直同期信号とPGパルス
の位相差が誤つていたり、垂直同期信号の幅が長
い時、及び垂直同期信号が１フイールド間に複数
個存在する時はローレベル信号を出力する。

そして、シスコン２１は、この判別回路２０か
らの信号により再生信号を判別して、もし映像信
号でなければ映像信号処理回路６の映像信号をミ
ユートする。

(ト) 考案の効果 上記の如く、本考案によれば、再生信号の判別
が行なえ有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例に関し、
第１図は本考案の一実施例を示す概略ブロツク
図、第２図は第１図の各位の波形図である。 １……磁気デイスク、７……垂直同期分離回
路、２０……判別回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 映像信号及びデータ信号が混在して記録され、
   映像信号が記録される場合にはデイスクの回転に
   応答して発生される回転検出パルスと映像信号に
   含まれる垂直同期信号が所定の位相関係となるよ
   う記録されているデイスクの再生装置に於いて、 前記映像信号より垂直同期信号を分離する垂直
   同期分離回路と、 前記回転検出パルスと前記垂直同期信号との位
   相差を検出し、その位相差が前記所定範囲内であ
   れば、映像信号が存在すると判別する判別回路と
   を備えることを特徴とする映像信号判別装置。