JPH04308143A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JPH04308143A
JPH04308143A JP7116791A JP7116791A JPH04308143A JP H04308143 A JPH04308143 A JP H04308143A JP 7116791 A JP7116791 A JP 7116791A JP 7116791 A JP7116791 A JP 7116791A JP H04308143 A JPH04308143 A JP H04308143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
fixing
fixing film
sprocket
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7116791A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Awaya
粟屋哲郎
Atsushi Hosoi
細井 敦
Shigeo Kimura
木村茂雄
Hidekazu Maruta
丸田秀和
Katsuaki Kobayashi
小林克彰
Kensaku Kusaka
草加健作
Akira Yamamoto
明 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7116791A priority Critical patent/JPH04308143A/ja
Publication of JPH04308143A publication Critical patent/JPH04308143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー画像を記録材に
加熱定着する画像形成装置の定着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、顕画像を支持する記録材を加熱す
る定着装置としては、所定の温度に維持された加熱ロー
ラと、弾性層を有して前記加熱ローラに圧接する加圧ロ
ーラによって、記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ロー
ラ方式が多用されている。
【0003】この熱ローラ方式では、熱ローラの表面が
所定の温度に達するまでのウォームアップ時間が長いと
いう欠点もしくは顕画像のオフセットが発生するという
欠点があった。
【0004】上記の欠点を解消するものとして、たとえ
ば、米国特許第3578797号明細書、特公昭51−
29825号公報、特開昭63−313182号公報で
は、ウェブ、ベルト、フィルム等のシート状部材を介し
て顕画像を加熱定着することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
シートを用いる方式の定着装置では、シートの移動速度
と記録材の搬送速度が概略等速でないと、記録体上の顕
画像が尾引きまたは前引きのように流れて画像を乱す欠
点があり、シートを安定して搬送する必要がある。また
定着フィルムに薄膜のエンドレスフィルムを用いた場合
には、その定着フィルムを搬送する手段として、ローラ
等で該フィルムの全域にテンションをかけて駆動させる
ため、該フィルムに寄りが発生してしまう。そして、こ
の種のフィルム搬送時の寄りに対しては、ローラ間ピッ
チ、テンションの調整、フィルムの円筒度の単品精度に
より、あるレベルまで抑えることも可能であるが、量産
性を考慮すると限界があり、根本的解決策となっていな
い。またゴム等の弾性率の大きい材質のフィルムであれ
ば、クラウン形状のローラによる自己調心も考えられる
が、上記定着方式で使用する定着フィルムにおいては、
弾性率が小さく、非常に薄膜なため、効果が期待できな
い。
【0006】これを解決する方法として、耐熱性フィル
ムの少なくとも片側端部外周に複数個のパーフォレーシ
ョンを設け、これらのパーフォレーションにスプロケッ
トが係合しつつ回転することによってフィルム搬送を行
なう機構を設けることにより、フィルム寄りを防止し、
フィルムの滑りを防止するものが提案されている。
【0007】しかしながら、上述の提案では、薄膜のフ
ィルムを用いるため、パーフォレーションとスプロケッ
トの係合部でフィルムが裂けてしまうという問題点があ
り、またフィルムに対して端部からのみ駆動を加えるた
めに加熱体と加圧ローラ間で形成される圧接部の負荷に
より、フィルムに皺を生じやすいという問題点があった
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものである。すなわち、本発明は、定着フィル
ムの寄り、皺の発生等を防止し、かつ、パーフォレーシ
ョンの裂け等を防止し、安定した定着フィルムの搬送が
長期にわたって実現できる定着装置を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、耐熱性を有してエンドレス状に1本以上
のローラに掛け渡されて駆動される薄膜の定着フィルム
を介して、記録材上の未定着トナー像を加熱溶融して定
着させる定着装置において、該ローラの少なくとも1本
の表面に弾性層を有し、かつ、前記定着フィルムの少な
くとも片側端部に設けられたフィルム端部強化部材と、
該端部強化部材に設けられた複数個のパーフォレーショ
ンとを有し、しかも、該パーフォレーションに係合する
フィルム搬送用のスプロケットを有するものとした。
【0010】
【作用】本発明によれば、エンドレス状の薄膜の定着フ
ィルムを搬送するローラのうちの少なくとも1本のロー
ラの表面に弾性層を有し、かつ、その定着フィルムの少
なくとも片側端部の内周面または外周面に該フィルムを
強化する端部強化部材を有するとともに、複数個のパー
フォレーションを有し、そして、該パーフォレーション
にスプロケットが係合しつつ定着フィルムの搬送が行な
われるので、該定着フィルムの寄りや皺の発生等が生じ
なく、また該パーフォレーションの裂け等も防止される
【0011】
【実施例】図2は本発明の第1実施例の定着装置を使用
している画像形成装置の断面図である。
【0012】図2において、101はガラス等の透明部
材からなる原稿載置台で、矢印aの方向に往復動して原
稿を走査する。原稿載置台101の直下には短焦点小径
結像素子アレイ102が配置されて、原稿載置台101
上に置かれた原稿像は照明ランプ103によって照射さ
れ、その反射光像は上記アレイ102によって感光ドラ
ム104上にスリット露光される。なおこの感光ドラム
104は矢印bの方向に回転する。
【0013】また105は帯電器であり、たとえば、酸
化亜鉛感光層あるいは有機半導体感光層等を被覆した感
光ドラム104上に一様に帯電を行なう。この帯電器1
05により一様に帯電された感光ドラム104は、該素
子アレイ102によって画像露光が行なわれた静電画像
が形成される。この静電画像は、現像器106により加
熱で軟化溶融する樹脂等によりトナーを用いて顕像化さ
れる。
【0014】一方、カセットS内に収納された転写材シ
ートPは、給送ローラ107と感光ドラム104上の画
像と同期するようにタイミングをとって上下方向で圧接
して回転される対の搬送ローラ108によって感光ドラ
ム104上に送り込まれる。そして、転写放電器109
によって、感光ドラム104上に形成されているトナー
像は、転写材シートPに転写される。
【0015】その後、公知の分離手段によって感光ドラ
ム104から分離された転写材シートPは、搬送ガイド
110によって定着装置111に導かれ、加熱定着処理
された後にトレイ112上に排出される。
【0016】なおトナー像を転写後、感光ドラム104
上の残留トナーはクリーナ113によって除去される。
【0017】前記定着装置111は、後述するように、
定着フィルム1、駆動ローラ2、従動ローラ3、加熱体
4、加圧ローラ5などからなっている。
【0018】図1は前記定着装置111を拡大して示し
た断面図である。図1において、1はエンドレスベルト
状の定着フィルムであり、左側の駆動ローラ2と、右側
の従動ローラ3と、駆動ローラ2と従動ローラ3の間の
下方に配置した加熱体4の、互いに平行な該3つの部材
2,3,4の間に懸回張設してある。この定着フィルム
1の詳細については後述する。
【0019】従動ローラ3は定着フィルム1のテンショ
ンローラを兼ねさせており、定着フィルム1は駆動ロー
ラ2の時計方向回転駆動に伴ない、時計方向に所定の周
速度、すなわち、画像形成部側から搬送されてくる未定
着トナー画像を上面に担持した転写材シートP(図2参
照)の搬送速度と同じ速度をもって皺や蛇行、速度遅れ
なく回転駆動される。
【0020】5は加圧部材としての、シリコンゴム等の
離型性のよい弾性層を有する加圧ローラであり、定着フ
ィルム1の下行側フィルム部分を挟ませて加熱体4の下
面に対して図示されていない付勢手段により、たとえば
、総圧4〜7kgの当接圧をもって対向圧接させてあり
、転写材シートPの搬送方向に順方向の反時計方向に回
転する。
【0021】加熱体4は低熱容量線状のものからなり、
定着フィルム1の移動方向とほぼ直角な方向を長手方向
として設けられ、この長手方向に沿った熱伝導性の良好
なヒータ基板6と、通電により発熱する抵抗発熱体7と
を有し、ヒータ基板6には最小記録材通過領域幅内に温
度検知素子8が設けられている。
【0022】この加熱体4は剛性、高耐熱性、耐熱性を
有するヒータ支持体9によって支持されている。またヒ
ータ支持体9は加熱体4を定着装置111(図2参照)
および複写装置全体に対し、断熱支持するもので、たと
えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI
(ポリアミドイミド)、PI(ポリイミド)、PEEK
(ポリエーテルエーテルケトン)、液晶ポリマー等の高
耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金属、ガ
ラス等との複合材料などで構成できる。
【0023】ヒータ基板6は、一例として、厚み1.0
mm、幅10mm、長さ240mmのアルミナ基板であ
る。
【0024】抵抗発熱体7は、たとえば、ヒータ基板6
の下面のほぼ中央部に長手に沿って、たとえば、Ag/
Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材料を厚み約10μ
m、幅1〜3mmにスクリーン印刷等により塗工し、そ
の上に表面保護層として耐熱ガラスを約10μmコート
する。
【0025】温度検知素子8は、一例として、ヒータ基
板6の上面(抵抗発熱体7を設けた面とは反対側の面)
のほぼ中央部にスクリーン印刷等により塗工して具備さ
せたPt膜等の低熱容量の測温抵抗体である。温度検知
素子としては、他に低熱容量のサーミスタ等をヒータ基
板6に当接配置する構成にしてもよい。
【0026】本例の場合は、線状または帯状をなす抵抗
発熱体7に対し、その長手方向両端部から通電し、該発
熱体7をほぼ全長にわたって発熱させる。通電圧は交流
100Vであり、該検知素子8の検知温度に応じてトラ
イアックを含む図示されていない通電制御回路によって
通電する位相角を制御することにより、通電電力を制御
している。
【0027】つぎに、定着動作について説明すると、図
2の画像形成装置において、画像形成スタート信号によ
り装置が画像形成動作して転写部から定着装置111へ
搬送された未定着の粉末トナー画像を上面に担持した転
写材シートPは、図1のガイド10に案内されて加熱体
4と加圧ローラ5との圧接部の定着フィルム1と加圧ロ
ーラ5との間に侵入して、未定着トナー画像面が転写材
シートPの搬送速度と同一速度で同方向に回動状態の定
着フィルム1の下面に密着して、面ずれ、皺や寄りを生
じることなく、定着フィルム1と一緒の重なり状態で加
熱体4と加圧ローラ5との相互圧接部間を挟圧力を受け
つつ通過していく。
【0028】加熱体4は画像形成スタート信号により所
定のタイミングで通電加熱されるので、トナー画像は圧
接部において加熱を受けて軟化、溶融像となる。
【0029】定着フィルム1はヒータ支持体9の曲率の
大きい(曲率半径が約2mm)エッジ部Eにおいて、急
角度(屈曲角度がほぼ45度)で走行方向が転向する。 したがって、定着フィルム1と重なった状態で圧接部を
通過して搬送された転写材シートPは、エッジ部Eにお
いて定着フィルム1から曲率分離し、図2のトレイ11
2へ排紙されていく。
【0030】この分離点は加熱体4を離れ、断熱材であ
るヒータ支持体9のエッジ部Eであるため、抵抗発熱体
7の位置よりもトナーは温度低下している。
【0031】ただし、この分離点でのトナー温度はトナ
ーのガラス転移点より大、さらには軟化温度よりも大で
ある。
【0032】排紙される時までにはトナーは十分冷却固
化し、転写材シートPに完全に定着した状態となってい
る。
【0033】本実施例で用いたトナーは加熱溶融時の粘
度が十分高いので、定着フィルム1と分離する際のトナ
ー温度がトナーの融点以上であっても、トナーどうしの
固着力が定着フィルム1に対するトナー粘着力より極め
て大きい。したがって、定着フィルム1と転写材シート
Pの離反に際し、定着フィルム1に対するトナーオフセ
ットは実質的に発生することはない。
【0034】また本実施例において、加熱体4のうち、
抵抗発熱体7およびヒータ基板6の熱容量が小さく、か
つ、これらがヒータ支持体9により断熱されているので
、圧接部における加熱体4の表面温度は短時間にトナー
の融点(または該シートPへの定着可能温度)に対して
十分な高温に昇温するので、加熱体4をあらかじめ昇温
させておく(いわゆるスタンバイ温調)必要がなく、省
エネルギーが実現でき、しかも、機内昇温も防止できる
【0035】つぎに、本実施例の定着フィルム1につい
て説明すると、定着フィルム1は、耐熱性、離型性、耐
久性のあるものからなり、一般に100μm以下、好ま
しくは40μm以下の単層あるいは複合層フィルムを使
用できる。
【0036】図3は複合層フィルムの一例の層構成断面
模式図であり、1aは該定着フィルム1の基層(ベース
フィルム)としての耐熱層、1bは該耐熱層1aの外面
(トナー画像に対面する側の面)に積層した離型層であ
る。
【0037】前記耐熱層1aは、たとえば、ポリイミド
、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエー
スルサルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI
)、ポリパラバン酸(PPA)などの高耐熱性樹脂フィ
ルムや、Ni・SUS・Al等の金属など、強度および
耐熱性に優れたものが使用できる。この耐熱層1aはフ
ィラーの混入していないピュアなものを使用することが
好ましいが、強度アップまたは熱伝導性向上のためにフ
ィラーを混入してもよい。
【0038】前記離型層1bは、たとえば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、PFA、FEP等のふ
っ素樹脂や、シリコン樹脂などが好ましい。耐熱層1a
に対する離型層1bの積層形成は離型層フィルムの接着
ラミネート、離型性材料の静電塗装(コーティング)、
蒸着、VCD等の成形技術による積層、耐熱層材料と離
型性材料の共押し出しによる二層フィルム化などで行な
うことができる。
【0039】なお離型層1bにカーボンブラック、グラ
ファイト、導電性ウィスカ等の導電材を混入する等の方
法により、定着フィルム1の表面抵抗を下げることが好
ましい。その場合、定着フィルム1のトナー当接面の帯
電を防止できる。定着フィルム1のトナー当接面が絶縁
性の場合、定着フィルム1の前記表面が帯電し、転写材
シートP上のトナー画像を乱したり、トナー画像が定着
フィルム1に転移(いわゆる帯電オフセット)したりす
る場合があるが、上記の対策により、これらの問題が回
避できる。
【0040】図4は該定着フィルム1の端部の層構成断
面模式図であり、耐熱層1aおよび離型層1bは図3で
説明したとおりである。また1cは該耐熱層1aの内面
に積層されたフィルム端部強化部材であり、1dは該端
部強化部材1cを耐熱層1aと接着する接着層である。
【0041】前記端部強化部材1cは、たとえば、ポリ
イミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルス
ルホン、ポリエーテルイミド、ポリパラバン酸、ポリエ
チレンテレフタレート、PPSなどの耐熱性樹脂フィル
ムや、Ni・SUS・Al・りん青銅等の金属など、強
度および耐熱性に優れたものが使用できる。該端部強化
部材1cの厚さは20〜200μmのものが用いられ、
さらに好ましくは50〜150μmがよい。
【0042】前記接着層1dは、耐熱性のあるフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂系の接着剤または耐熱性の両面テ
ープ等が用いられる。この接着層1dは、定着フィルム
1の回動に伴なってしごきを受けるので、弾性を持つこ
とが好ましい。
【0043】図5は定着フィルム1の平面図であり、前
記端部強化部材1cで補強された補強部分1eにパーフ
ォレーション16が等間隔に設けられている。
【0044】図6は図1の駆動ローラ2の中央部の断面
図である。図6において、11は該駆動ローラ2の芯部
分であり、Fe,SUS,Al,Cu,Ti等の金属ロ
ーラからなり、本実施例では、直径を18mmにしてい
る。12は該芯部分11の表面を被覆した導電性の弾性
体表層である。この弾性体表層12としては、シリコン
ゴム、ふっ素ゴム、ウレタンゴム等の耐熱性ゴムにカー
ボンブラック、グラファイト、導電性ウィスカ等の導電
材を混入したものが用いられる。
【0045】このように、導電材を混入することにより
、弾性体表層12の体積抵抗値を1011Ωcm以下と
することが好ましい。1012Ωcm以上では駆動ロー
ラと定着フィルム1との間で発生する摩擦帯電によるチ
ャージアップで帯電オフセット、ごみ等の付着の防止効
果は高くなく、1011Ωcm以下とすることで十分な
効果が得られた。
【0046】なお本実施例では、弾性体表層12の体積
抵抗値を108Ωcmとしている。加熱体4の加熱動作
による熱は定着フィルム1を介して駆動ローラ2に伝達
される。記録材として最大幅のものよりも小さいサイズ
のものを使用した場合に加熱体4の部分で20〜60℃
の温度差を生じ、駆動ローラ2にも温度差が伝達される
。弾性体表層12に温度差を生じると、該表層12は熱
膨張係数が大きいため、温度差により駆動ローラ2の径
に差を生じやすいこと、また温度により表面の摩擦係数
が変化するため、定着フィルム1の安定走行に支障をき
たす恐れがある。本発明者らの実験によると、弾性体表
層12の厚みが5mm以上ある時に走行安定性に問題を
起し、定着フィルム1に皺等を発生してしまうことがあ
った。したがって、弾性体表層12の厚みは5mm未満
がよく、さらに好ましくは2mm以下がよい。すなわち
、弾性体表層12が薄層であれば該表層自体の熱膨張が
少ないこと、また芯金である金属ローラの芯部分11の
熱伝導性がゴムである弾性体表層12の熱伝導性に比較
して格段によいため、駆動ローラ軸方向の熱伝導により
駆動ローラ自体の温度分布を厚層の弾性体表層12を持
った場合に比較して小さくすることが可能であり、定着
フィルム1の安定走行が実現できる。
【0047】ただし、極端に薄くすると、スリップ防止
効果が薄れてくるため、弾性体表層12は30μm以上
とすることが好ましい。
【0048】図7は図1の駆動ローラ2の端部の断面図
であり、図8は同じく駆動ローラ2の平面図である。
【0049】図7および図8において、13は該駆動ロ
ーラ2の端部に設けられたスプロケットである。
【0050】前記スプロケット13は、定着フィルム1
の端部に設けてあるパーフォレーション16(図5参照
)と同一ピッチに配置され、該パーフォレーション16
と係合し、定着フィルム1を搬送するとともに、該フィ
ルム1の搬送に伴なって生じる寄りを規制する。
【0051】定着フィルム1は、主に駆動ローラ2の表
面の摩擦力により搬送される。駆動ローラ2の弾性体表
層12の摩擦係数が小さい場合、定着フィルム1はパー
フォレーション16とスプロケット13の係合のみによ
り搬送されるが、加熱体4と加圧ローラ5の形成する圧
接部が大きな負荷になるため、パーフォレーション16
側の定着フィルム1のみが搬送され、定着フィルム1に
皺等を発生する恐れがあること、およびパーフォレーシ
ョン16に多大な力が加わるので、パーフォレーション
16が裂ける恐れが生じ、好ましくない。
【0052】すなわち、定着フィルム1を駆動ローラ2
の摩擦力により搬送することにより、該フィルム1の軸
方向にわたって均一な駆動力を与えることができるので
、安定したフィルム搬送をすることができる。したがっ
て、パーフォレーション16とスプロケット13の係合
による搬送力は、定着フィルムの滑り等を防止し、定着
フィルム1の搬送速度を安定化するために用いられる。
【0053】図9は本実施例の平面図であり、つまり、
図1の平面図である。同図において、14と15は該フ
ィルム1にテンションを与えるための付勢手段で、従動
ローラ3の軸受に取り付けられている。すなわち、定着
フィルム1は付勢手段14,15による付勢力を調整す
ることなどにより、搬送時に常に矢印Cの方向(パーフ
ォレーション16側からフリー方向)に寄り力が働くよ
うに構成されている。反対に、パーフォレーション16
側に寄り力が働くように調整すると、定着フィルム1が
スプロケット13で動きが規制されているため、定着フ
ィルム1に皺が生じたり、あびせを生じたりするので、
好ましくない。
【0054】図1から図9まで説明した本発明の第1実
施例の定着装置においては、定着フィルム1の端部強化
部材1cは該フィルム1の内周面側に設けられており、
駆動ローラ2の端部に設けられたスプロケット13とパ
ーフォレーション16と係合する。
【0055】定着フィルム1は前述のように、高耐熱性
が要求され、かつ、薄膜の必要があるので、強度的には
、あまり強くないのが一般的である。したがって、スプ
ロケット13によりパーフォレーション16に力が加わ
ると、定着フィルム1が容易に裂けるという問題点が生
じるため、その対策としてパーフォレーション16の部
分の強化がなされるが、このとき、該端部強化部材1c
がスプロケット13側にあることが好ましい。これはス
プロケット13の爪がパーフォレーション16の穴に入
る時に両者の位置に微小なずれがあると、その爪が定着
フィルム1の端部に衝突し、該爪が定着フィルム1と滑
りながら該穴に入っていく。このとき、該爪が定着フィ
ルム1の耐熱層1a(穴の端部)にあたると、耐熱層1
aの強度不足から定着フィルム1の裂けを生じやすい。 すなわち、前記爪との接触面をより強度の大きい材料で
強化することにより、このような原因による定着フィル
ム1の破損は防止される。
【0056】なおパーフォレーション16の部分は、最
大通紙幅よりも外側にあるので、加熱体4の加熱幅より
も外側にあり、耐熱温度は耐熱層1a程は要求されない
。かつ、定着性を考慮しなくてもよいため、材料の選択
範囲が広がり、厚層のものが使用できるので、フィルム
端部強化部材1cは十分な強度が確保できる。したがっ
て、スプロケット13側には、該端部強化部材1cを当
接させることが好ましい。
【0057】図10は本発明の第2実施例を示した平面
図である。この第2実施例においては、耐熱性のエンド
レス状の定着フィルム1の両端部にフィルム端部強化部
材および等間隔に複数個のパーフォレーション16a,
16bを設け、該パーフォレーション16a,16bは
駆動ローラ2の両端部に設けられたスプロケット13a
,13bにそれぞれ係合している。
【0058】この第2実施例においても、定着フィルム
1の搬送は、主に駆動ローラ2の弾性体表層の摩擦力に
よってなされる。またパーフォレーション16a,16
bとスプロケット13a,13bの係合による搬送力は
定着フィルム1の滑り等を防止し、定着フィルム1の搬
送速度を安定化するために用いられる。
【0059】またこの第2実施例ではパーフォレーショ
ン16a,16bとスプロケット13a,13bの係合
が定着フィルム1の両端部で行なわれているために、定
着フィルム1の搬送に伴なって生じる寄り力が、矢印C
の方向であっても、矢印Dの方向であっても、どちらで
も、定着フィルム1に皺や、あびせがない良好な搬送状
態が得られるので、定着フィルム1の寄り方向を規制す
る必要がなく、定着装置の製作が極めて容易になるとと
もに、定着動作の繰り返しに伴なって発生する摩耗粉等
により、定着フィルム1の寄り方向が変化しても、支障
なく定着動作を続けることが可能である。
【0060】図11は本発明の第3実施例を示した断面
図である。この第3実施例では、スプロケット13を有
するスプロケットローラ17を駆動ローラ2と従動ロー
ラ3の間に設けており、定着フィルム1の外周面側から
係合するようになっている。
【0061】図12は図11の定着フィルム1の中央部
の断面図であり、図13は同じく定着フィルム1の端部
の断面図であり、図14は同じく定着フィルム1の平面
図である。
【0062】この第3実施例に用いられている定着フィ
ルム1は、中央部では、図12に示すように、前述の第
1実施例と同等のものであるが、外周面両端部は、図1
3に示すように、離型層はコーティングされておらず、
耐熱層(ベース層)1aに接着層1dを介してフィルム
端部強化部材1cが取り付けられている。
【0063】また図11のスプロケットローラ17は表
面にシリコンゴム等のゴム弾性層を有し、定着フィルム
1を滑ることがないようにしてある。
【0064】この第3実施例のように、スプロケットロ
ーラ17のスプロケット13を定着フィルム1の外周面
から係合させることにより、定着フィルム1の駆動ロー
ラ2に対する巻き付け角を大きくすることが可能になる
ので、駆動ローラ2の駆動力が、より効率的に定着フィ
ルム1に伝達され、該フィルム1の滑り等が、より防止
される。
【0065】さらに、駆動ローラ2の端部にスプロケッ
トを設ける場合よりも、スプロケット13の部分の昇温
が防止されるので、加熱動作に伴なうスプロケット13
が変形する恐れが少なくなり、材料選択の余地が広がる
【0066】前記スプロケットローラ17は、定着フィ
ルム1の周速度と同速に駆動されても、定着フィルム1
に従動でも、どちらでもよい。いずれの場合でも、定着
フィルム1の搬送は、主に駆動ローラ2の弾性体表層の
摩擦駆動力により行なわれることが好ましい。
【0067】また定着フィルム1の搬送に伴なって生じ
るフィルム寄りは、スプロケット13とパーフォレーシ
ョン16の係合により防止され、長期にわたって安定し
た定着フィルム1の搬送が実現できる。
【0068】図15は本発明の第4実施例を示した断面
図である。この第4実施例では、駆動ローラ2の両端に
スプロケット13を設け、定着フィルム1の両端にパー
フォレーションを設けたもので、定着フィルム1の搬送
に伴なう寄り力が駆動ローラ2の軸方向に対してどちら
に加わっても、スプロケット13とパーフォレーション
の係合により規制されるので、従動ローラの付勢力調整
等による寄り規制は不要となり、従動ローラは廃止し得
る。したがって、定着装置のより小型化が可能となる。
【0069】図16は本発明の第5実施例を示した断面
図であり、図17はその平面図である。
【0070】この第5実施例では、駆動ローラ2の両端
にスプロケットローラ17を設け、定着フィルム1の両
端内周面にフィルム端部強化部材1cとパーフォレーシ
ョン16とを設けたものである。
【0071】すなわち、スプロケットローラ17の半径
は、駆動ローラ2の半径より、該端部強化部材1cの厚
み分だけ小さくしており、またスプロケットローラ17
は駆動ローラ2の軸方向に摺動可能とし、スプロケット
ローラ17と同時に回転する。
【0072】定着フィルム1は付勢手段14,15によ
る付勢力を調整することなどにより、搬送時に常に矢印
Cの方向に寄り力が働くように構成されている。これに
よって、加熱動作による、定着フィルム1の軸方向の伸
び又はスプロケットローラ17の軸方向の伸びが発生し
ても、パーフォレーション部の破損や、フィルムのしわ
、あびせがない良好な搬送状態が得られる。また、パー
フォレーション16とスプロケットBの係合により、定
着フィルムの滑り等を防止し、定着フィルム1の搬送速
度を安定化できる。
【0073】図18は本発明の第6実施例を示した断面
図であり、図19はその平面図である。
【0074】この第6実施例では、加圧ローラ5が駆動
ローラを兼ねており、加圧ローラ5の一端部側に等間隔
にスプロケット13が設けられている。そして、定着フ
ィルム1は図19に示すように、外面の大部分にコート
層1fを有するが、片側端部の一部にコートされていな
い部分1gを有し、その部分にフィルム端部強化部材1
cとパーフォレーション16とが設けられている。
【0075】また21はフィルムガイドであり、その外
面は定着フィルム1の内面と接するため、該フィルム1
との摩擦係数が小さい素材を用いるか、あるいは外面を
適当にコーティングして平滑にして摩擦係数を小さくし
ておく。
【0076】前記定着フィルム1は、フィルムガイド2
1と加熱体4との間に掛け渡され、ベルト搬送路を形成
している。
【0077】加圧ローラ5が反時計方向に回転すると、
定着フィルム1は、パーフォレーション16に加圧ロー
ラ5のスプロケット13が係合しながら搬送される。
【0078】従来の定着装置においては、駆動ローラに
付着したグリースやほこり、または温度上昇によるロー
ラ表面の摩擦係数の低下により、フィルムのすべりがお
こっていたが、この第6実施例では、駆動ローラの摩擦
力によるフィルム駆動でないため、定着フィルム1の寄
り力を発生することがなく、パーフォレーション16と
スプロケット13の係合によって、すべりをおこすこと
もなく、定着フィルム1を一定速度で確実に搬送するこ
とができる。また駆動ローラと加圧ローラ5が一体にな
っているため、より安価な構造となっている。
【0079】図20は本発明の第7実施例を示した平面
図であり、図21は図20の駆動ローラ2とスプロケッ
トローラ17の平面図であり、図22は図21の断面図
である。
【0080】この第7実施例は前述の第5実施例とほぼ
同様であるが、駆動ローラ2とスプロケットローラ17
の関係が異なる。
【0081】すなわち、図21および図22に示すよう
に、駆動ローラ2の両端部のスプロケットローラ17は
、止め金18によって軸方向に固定され、またスプロケ
ットローラ17は駆動ローラ2と同軸上に、受け19と
ピン20によって同速で駆動されるようになっている。
【0082】そして、スプロケットローラ17に設けら
れたスプロケット13の駆動ローラ軸方向の距離は、定
着フィルム1の両端部に設けられたパーフォレーション
16の間の距離と一致させており、定着フィルム1はス
プロケット13とパーフォレーション16の係合により
フィルム寄りが規制される。
【0083】このように、定着フィルム1の両端部のパ
ーフォレーション16の位置に合わせてスプロケット1
3の位置を、駆動ローラ2の軸方向に遊びがないように
固定されているので、常にパーフォレーション16にス
プロケット13(爪)が係合し、位置ずれによる定着フ
ィルム1の傷の発生が防止され、定着装置の耐久性が増
大する。
【0084】図23は本発明の第8実施例に用いられる
定着フィルム1の断面図である。この第8実施例では、
定着フィルム1の耐熱層1aとフィルム端部強化部材1
cには、同心円上にパーフォレーション16が設けられ
ており、耐熱層1aに設けられた穴径d1 は該端部強
化部材1cに設けられた穴径d2 よりも大きい。
【0085】本実施例においては、前記穴径d1 を3
mmとし、前記穴径d2 を2.5mmとしている。
【0086】このようにすることにより、スプロケット
の係合の際の、耐熱層1a、離型層1b、接着層1dの
パーフォレーション16の部分が、フィルム端部強化部
材1cによって保護される。
【0087】図24は本発明の第9実施例に用いられる
定着フィルム1の断面図である。この第9実施例では、
定着フィルム1のフィルム端部強化部材1cのパーフォ
レーション16の穴部にボス22を有し、ボス22の高
さは、接着層1dと耐熱層1aと離型層1bの合計の厚
みよりも高くなっている。
【0088】このようにすることにより、スプロケット
の係合の際の、耐熱層1a、離型層1b、接着層1dの
パーフォレーション16の部分の穴が、該端部強化部材
1cのボス22によって保護され、かつ、該端部強化部
材1c自体のパーフォレーション26の部分の強度も増
すので、より強いパーフォレーション16を有する定着
フィルム1となる。
【0089】図25は本発明の第10実施例に用いられ
る定着フィルム1の断面図である。この第10実施例で
は、定着フィルム1の端部内周面に接着されるフィルム
端部強化部材1cは、シームレスベルト状となっている
ため、定着フィルム1の端部の厚さが、どこも均一であ
り、駆動ローラ、従動ローラ、加熱体の間に懸回張設し
てある定着フィルム1の屈曲率が均一なので、常に安定
したテンションが該フィルム1に与えることができ、安
定したフィルム搬送を得ることができる。
【0090】図26は本発明の第11実施例に用いる定
着フィルム1と駆動ローラ2の断面図である。
【0091】フィルム端部強化部材1cは、シームレス
であることが好ましいが、継ぎ目のあるものでも、使い
こなすことが可能である。
【0092】この第11実施例は、それを示している。 図26で、該端部強化部材1cは、Mの部において継が
れている。フィルムをつなげるときは、該端部強化部材
1c間に間隔をあけずに重ねるようにすることが好まし
い。該端部強化部材1c間に隙間があると、その部分の
弾性率がフィルム端部強化部材1cのある部分の弾性率
と大きく異なるので、定着フィルム1に折れめが入りや
すくなり、好ましくない。
【0093】フィルム端部強化部材1cを重ねる方向は
、定着フィルム1の搬送方向Nに対して重ねにより生じ
る段のうち、内周面側が搬送方向Nの下流側にくること
が好ましい。
【0094】定着フィルム1の搬送に伴なって、段差部
分が加熱体やスプロケット等に当り、該端部強化部材1
cが定着フィルム1の耐熱層1aから剥がれることが防
止される。
【0095】そして、定着フィルム1の両端にフィルム
端部強化部材1cが設けられている場合には、該端部強
化部材1cの重ね方向が同一であることが好ましく、ま
た該端部強化部材1cの重なり部分には、パーフォレー
ションの穴がないことが、重ね部分の剥がれを防止する
うえで好ましい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンドレス状の薄膜の定着フィルムを搬送するローラの
うちの少なくとも1本のローラの表面に弾性層を有し、
かつ、その定着フィルムの少なくとも片側端部の内周面
または外周面に該フィルムを強化する端部強化部材を有
するとともに、複数個のパーフォレーションを有して、
該パーフォレーションにスプロケットが係合しつつ定着
フィルムの搬送が行なわれるので、該定着フィルムの寄
りや皺の発生等が生じなく、また該パーフォレーション
の裂け等も防止される。したがって、定着フィルムの安
定した搬送が長期にわたって実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示した断面図である。
【図2】図1の定着装置を使用している画像形成装置の
断面図である。
【図3】図1の定着フィルムの複合フィルムの層構成断
面図である。
【図4】図1の定着フィルムの端部の層構成断面図であ
る。
【図5】図1の定着フィルムの平面図である。
【図6】図1の駆動ローラの中央部の断面図である。
【図7】図1の駆動ローラの端部の断面図である。
【図8】図1の駆動ローラの平面図である。
【図9】図1の定着装置の平面図である。
【図10】本発明の第2実施例を示した断面図である。
【図11】本発明の第3実施例を示した断面図である。
【図12】図11の定着フィルムの中央部の断面図であ
る。
【図13】図11の定着フィルムの端部の断面図である
【図14】図11の定着フィルムの平面図である。
【図15】本発明の第4実施例を示した断面図である。
【図16】本発明の第5実施例を示した断面図である。
【図17】図6の定着装置の平面図である。
【図18】本発明の第6実施例を示した断面図である。
【図19】図18の定着装置の平面図である。
【図20】本発明の第7実施例を示した断面図である。
【図21】図20の駆動ローラとスプロケットローラの
平面図である。
【図22】図20の駆動ローラとスプロケットローラの
断面図である。
【図23】本発明の第8実施例に用いる定着フィルムの
断面図である。
【図24】本発明の第9実施例に用いる定着フィルムの
断面図である。
【図25】本発明の第10実施例に用いる定着フィルム
の断面図である。
【図26】本発明の第11実施例に用いる定着フィルム
と駆動ローラの断面図である。
【符号の説明】
1…定着フィルム                1
a…耐熱層1b…離型層              
      1c…フィルム端部強化部材 2…駆動ローラ                  
3…従動ローラ4…加熱体             
         5…加圧ローラ12…弾性体表層 
               13…スプロケット1
6…パーフォレーション        17…スプロ
ケットローラ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  耐熱性を有してエンドレス状に1本以
    上のローラに掛け渡されて駆動される薄膜の定着フィル
    ムを介して、記録材上の未定着トナー像を加熱溶融して
    定着させる定着装置において、該ローラの少なくとも1
    本の表面に弾性層を有し、かつ、前記定着フィルムの少
    なくとも片側端部に設けられたフィルム端部強化部材と
    、該端部強化部材に設けられた複数個のパーフォレーシ
    ョンとを有し、しかも、該パーフォレーションに係合す
    るフィルム搬送用のスプロケットを有することを特徴と
    する定着装置。
  2. 【請求項2】  フィルム端部強化部材が、定着フィル
    ムの端部内周面に設けられている請求項1記載の定着装
    置。
  3. 【請求項3】  フィルム端部強化部材が、定着フィル
    ムの端部外周面に設けられている請求項1記載の定着装
    置。
  4. 【請求項4】  パーフォレーションにスプロケットが
    フィルム端部強化部材側から係合するようになっている
    請求項1,2または3記載の定着装置。
  5. 【請求項5】  フィルム端部強化部材が、定着フィル
    ムの両端部に設けられている請求項1,2,3または4
    記載の定着装置。
  6. 【請求項6】  パーフォレーションに係合するスプロ
    ケットが、加圧ローラに設けられている請求項1,2,
    3,4または5記載の定着装置。
  7. 【請求項7】  パーフォレーションに係合するスプロ
    ケットを有するスプロケットローラが、駆動ローラの端
    部に同軸上に回転自在に設けられており、かつ、前記ス
    プロケットローラの直径が該駆動ローラの直径より小さ
    くなっている請求項1,2,3,4または5記載の定着
    装置。
  8. 【請求項8】  スプロケットローラが、軸方向の移動
    を禁止されている請求項7記載の定着装置。
  9. 【請求項9】  フィルム端部強化部材が、定着フィル
    ムの両端部内周面に設けられており、かつ、該フィルム
    端部強化部材に設けられたパーフォレーションの穴径が
    定着フィルムに設けられたパーフォレーションの穴径よ
    り小さく、前記両パーフォレーションの位置が同心円上
    になっている請求項1,2,4,5,6,7または8記
    載の定着装置。
  10. 【請求項10】  フィルム端部強化部材にボスを有し
    、該ボスの高さが定着フィルムの厚みより大であり、か
    つ、該ボスが定着フィルムに設けられた穴に嵌合されて
    いる請求項1,2,4,5,6,7,8または9記載の
    定着装置。
  11. 【請求項11】  スプロケットローラが、駆動ローラ
    と従動ローラの間に設けられている請求項1,2,3,
    4,5,8,9または10記載の定着装置。
  12. 【請求項12】  フィルム端部強化部材が、シームレ
    ス部材により構成されている請求項1,2,3,4,5
    ,6,7,8,9,10または11記載の定着装置。
  13. 【請求項13】  フィルム端部強化部材が、継ぎ目の
    ある部材からなり、かつ、継ぎ目で二重になっており、
    定着フィルムの搬送方向は継ぎ目の内周面側の段が該端
    部強化部材の二重部の下流側になるように設定されてい
    る請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10ま
    たは11記載の定着装置。
JP7116791A 1991-04-03 1991-04-03 定着装置 Pending JPH04308143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7116791A JPH04308143A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7116791A JPH04308143A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04308143A true JPH04308143A (ja) 1992-10-30

Family

ID=13452825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7116791A Pending JPH04308143A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04308143A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012220503A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013130712A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Canon Inc 定着装置及び定着装置で用いるフィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012220503A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013130712A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Canon Inc 定着装置及び定着装置で用いるフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2646444B2 (ja) 画像加熱定着装置
JP2940161B2 (ja) 像加熱装置
JPH0325478A (ja) 定着装置及び定着用樹脂フィルム
JP2540944B2 (ja) 定着装置及び定着用フィルム
JPH0325476A (ja) 定着装置
JP2913844B2 (ja) 像加熱装置
JP2621449B2 (ja) 定着装置
JPH04308143A (ja) 定着装置
JPH0325477A (ja) 定着装置
JP2542079B2 (ja) 定着装置
JPH02157880A (ja) 画像加熱定着装置
JP2789768B2 (ja) 加熱装置
JP3731031B2 (ja) 定着装置およびこれを用いる画像形成装置
JP2872332B2 (ja) 加熱装置
JP2751529B2 (ja) 加熱装置
JP2637559B2 (ja) 定着装置
JPH0325479A (ja) 定着装置
JP2962859B2 (ja) 定着装置
JPH03194879A (ja) 定着装置
JP2694734B2 (ja) 定着装置
JPH10333459A (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JPH04237084A (ja) 定着装置
JPH03210588A (ja) 定着装置
JPH04261567A (ja) 像加熱装置
JPH0325473A (ja) 定着装置