JPH04307307A - 走査型トンネル顕微鏡 - Google Patents

走査型トンネル顕微鏡

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JPH04307307A
JPH04307307A JP7118591A JP7118591A JPH04307307A JP H04307307 A JPH04307307 A JP H04307307A JP 7118591 A JP7118591 A JP 7118591A JP 7118591 A JP7118591 A JP 7118591A JP H04307307 A JPH04307307 A JP H04307307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
sample
scanning tunneling
tunneling microscope
data
Prior art date
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Pending
Application number
JP7118591A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ito
伊 藤  信
Kunyu Sumita
住 田 勲 勇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察すべき試料の表面
とその表面に相対向する探針との間に流れるトンネル電
流を測定することにより、試料表面の状態を測定する走
査型トンネル顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、試料表面の状態を観察する手段と
しては、実空間での状態をそのまま観察できる走査型ト
ンネル顕微鏡が注目されている。これは、ジー・ビニッ
ヒ(G.Binnig)とエッチ・ローラ(H.Roh
rer)の考案になるもので、探針と試料の間に流れる
トンネル電流を用いて試料の表面形状の測定を行なうも
のである(フィジカル・レビュー・レター・第49号・
57頁・1982年=G.Binning  et.a
l.Phys.Rev.Lett.49.P57.19
82およびU.S.P4343993参照)。
【0003】以下、従来の走査型トンネル顕微鏡につい
て図4を参照して説明する。図4において、1は基台で
あり、その上に架設台2が設けられている。架設台2の
上部水平部の先端部下側には、試料台3が設けられ、こ
の試料台3に試料4が取り付けられている。5は探針で
あり、探針台6の上部に垂直に保持されている。7,8
,9は探針台6の側部および下部に一端が互いに直角に
交差するように接合された微動機構を構成する圧電素子
である。X,Y方向の圧電素子7,8の他端は、それぞ
れ基台1に垂直に立設された架設台10,11に接合さ
れ、Z方向の圧電素子9の他端は、基台1に接合されて
いる。これらの部材は、真空容器12内に収容され、図
示されない除振機構に支持されている。
【0004】次に、以上のように構成された走査型トン
ネル型顕微鏡の動作について説明する。まず、図示され
ない粗動機構により試料4と探針5との間の距離を近づ
ける。次に、駆動回路13でX,Y方向の圧電素子7,
8を駆動することにより、探針5で試料4の表面を試料
4に平行なX,Y方向に走査させる。この時、検出手段
15により検出される探針5と試料4の間に流れるトン
ネル電流が一定の値になるように、制御回路14が駆動
回路13を介してZ方向の圧電素子9の駆動を制御する
。このトンネル電流の値は、探針5と試料4の間の距離
の変化に対して敏感に変化するため、試料4の表面の微
細な凹凸の変化を電流の大きな変化として観測すること
ができ、これをコンピュータにより画像化処理して、試
料4の表面構造を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、最終的に得られる試料4の表面に関するデー
タが、必然的に探針5の先端の形状に依ってしまうため
に、例えば探針5の先端に複数の原子の突起があれば、
そのそれぞれと試料4の間に電流が流れて、探針5の先
端に生じた原子の突起の数だけ重なった像が得られる等
、得られたデータの信頼性に問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、試料表面に関して得られたデータの探針
先端の形状への依存性を確認する手段を備えた走査型ト
ンネル顕微鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、探針をその軸を中心に試料に対して相対
的に回転させる手段を備えたものである。
【0008】
【作用】本発明は、上記構成によって、探針をその軸を
中心に試料に対して相対的に回転させることにより、回
転させる前の位置で得た試料表面のデータと回転後の位
置で得た試料表面のデータとを比較することにより、探
針先端の形状への試料表面のデータの依存性を調べるこ
とができ、得られたデータの信頼性を確認することがで
きる。
【0009】すなわち、回転前の試料表面のデータと回
転後の試料表面のデータとが同じであれば、探針の先端
形状への依存性が小さく、回転前後で得られたデータが
異なっていれば、先端形状への依存性が大きいので、そ
のような探針は不適合とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の第1の実施例における
走査型トンネル顕微鏡の概略構成を示しており、図4に
示した従来例と同様な部分には同様な符号を付してある
【0011】図1において、1は基台であり、その上に
架設台2が設けられている。架設台2の上部水平部の先
端部下側には、ステップモータ16およびその回転軸1
7に固定された試料台3が設けられ、この試料台3に試
料4が取り付けられている。5は探針であり、探針台6
の上部に垂直に保持されている。7,8,9は探針台6
の側部および下部に一端が互いに直角に交差するように
接合された微動機構を構成する圧電素子である。X,Y
方向の圧電素子7,8の他端は、それぞれ基台1に垂直
に立設された架設台10,11に接合され、Z方向の圧
電素子9の他端は、基台1に接合されている。これらの
部材は、真空容器12内に収容され、図示されない除振
機構に支持されている。
【0012】図2は、上記実施例における試料台近傍の
詳細を示している。図2において、2は架設台であり、
架設台2の水平部の先端部下側にモータ支持台18が設
けられ、その下側にステップモータ16が下向きに取り
付けられている。ステップモータ16の下向きに伸びる
モータ回転軸17には、回転台19が固定され、この回
転台19の下側に試料台3が取り付けられており、この
試料台3に試料4が設けられている。したがって、ステ
ップモータ16が回転すると、モータ回転軸17、回転
台19および試料台3を介して、試料4がモータ回転軸
17を中心に回転が可能になる。
【0013】次に上記第1の実施例の動作について、図
1および図2を参照しながら説明する。まず、モータ回
転軸17は、探針5の直上に位置して、両者のアライン
メントは正確にでているものとする。そして、試料台3
には、表面のデータが既知の試料4が、予め定めた基準
点をモータ回転軸17の中心に一致させて取り付けられ
ている。
【0014】次に図示されない粗動機構により試料4と
探針5との間の距離を近づけ、X方向の圧電素子7に圧
電素子駆動回路13から電圧を印加して、探針5を試料
4の予め定めた基準点から試料4の表面に対し水平なX
方向に移動させ、一定距離移動させた後、探針5を元の
基準点に戻し、次いでY方向の圧電素子8により、探針
5をX方向に対し直角なY方向に僅かに移動させた後、
再び圧電素子7により探針5をX方向に移動させて走査
を行なう。この間、試料4の表面と探針5との間には定
電圧が印加されており、その間に流れるトンネル電流を
電流検出手段15により検出し、その電流が一定の値に
なるように、制御回路14が圧電素子駆動回路13を通
じてZ方向の圧電素子9の印加電圧を制御する。
【0015】このようにして、試料4と探針5との間に
流れるトンネル電流値の変化を測定することにより、試
料4の表面に関するデータが得られ、これをコンピュー
タで処理することにより画像を得る。
【0016】次に、試料4をステップモータ16により
所定角度だけ回転させて、2回目の測定を行なう。この
2回目の測定に際しては、モータ駆動回路20から制御
回路14に試料4を何度回転させたかの情報が入力され
ており、制御回路14は、この情報をもとに、探針5が
試料4の基準点からこの試料表面上での前回測定と同じ
方向に走査できるように、圧電素子7,8に印加する電
圧を組み合わせ、電圧素子駆動回路13を通じて駆動す
る。
【0017】このようにして得た1回目のデータと2回
目のデータとを比較することにより探針5の良否を検査
する。すなわち、比較した結果が同じであれば、探針5
の先端形状に対するデータの依存性は充分小さいと判断
でき、その探針5は適合品となり、比較した結果が同じ
でない場合は不適合品となる。
【0018】結果が同じということは、探針5の先端部
に1個の原子が存在するということであり、したがって
試料4を探針5を中心に回転させても同じデータが得ら
れる。逆に、比較したデータが異なっている場合は、探
針5の先端部に複数個の原子が存在する場合であり、走
査方向が同一であっても探針5の先端部の原子の配列方
向が異なってくるので、得られるデータも異なったもの
となる。したがって、このような探針5は、探針5の先
端形状に対するデータの依存性が大きいと判断し、不適
合品とする。
【0019】図3は本発明の第2の実施例における走査
型トンネル顕微鏡の概略構成を示しており、図1に示し
た第1の実施例と同様な要素には同様な符号を付してあ
る。
【0020】図3に示す第2の実施例が上記第1の実施
例と異なるのは、試料4を取り付けるための試料台3が
、架設台2の先端部下側に直接取り付けられていること
と、探針台6の上面に、ステップモータ16がその回転
軸17を上方に垂直に向けて固定され、そのモータ回転
軸17に探針5が、モータ回転軸17とのアラインメン
トを正しく調整されて継手21により結合されているこ
とである。他の構造は概ね同じである。
【0021】次に上記第2の実施例の動作について説明
する。まず試料台3には、良好な先端形状の探針のもと
に既に正確な測定データが得られた試料4を取り付け、
ステップモータ16の軸継手21には、これから検査し
ようとする探針5を取り付ける。軸継手21に探針5を
取り付けた時には、探針5とモータ回転軸17とのアラ
インメントが正確にでるようになっている。次に図示さ
れない粗動機構により試料4と探針5との間の距離を近
づけ、X方向の圧電素子7に圧電素子駆動回路13から
電圧を印加して、探針5を試料4の予め定めた基準点か
ら試料4の表面に対し水平なX方向に移動させ、一定距
離移動させた後、探針5を元の基準点に戻し、次いでY
方向の圧電素子8により、探針5をX方向に対し直角な
Y方向に僅かに移動させた後、再び圧電素子7により探
針5をX方向に移動させて走査を行なう。この間、試料
4の表面と探針5との間には定電圧が印加されており、
その間に流れるトンネル電流を電流検出手段15により
検出し、その電流が一定の値になるように、制御回路1
4が圧電素子駆動回路13を通じてZ方向の圧電素子9
の印加電圧を制御する。
【0022】このようにして、試料4と探針5との間に
流れるトンネル電流値の変化を測定することにより、試
料4の表面に関するデータが得られ、これをコンピュー
タで処理することにより画像を得る。
【0023】既知の試料4に対する1回目のデータが得
られた後は、探針5を試料4の基準点に戻すとともに、
モータ駆動回路20によりステップモータ16を介して
探針5を所定の角度だけ回転させて、2回目の測定を1
回目と全く同様にして行なう。そして1回目の測定デー
タと2回目の測定データとを比較し、結果が同じであれ
ば、探針5の先端形状に対するデータの依存性は充分小
さいと判断する。
【0024】このように、上記各実施例によれば、探針
5の先端部の走査トンネル顕微鏡像への影響を実際に把
握することが可能になり、結果的に探針5の先端部の形
状の走査トンネル顕微鏡像への影響を排除することが可
能となる。
【0025】なお、上記各実施例において、探針5の先
端形状の検査をより正確に行なうためには、ステップモ
ータ16による回転角の割り出しを2以上に分けて、異
なる角度での検査を2回以上行なう必要がある。
【0026】また、上記各実施例における探針5とモー
タ回転軸17とのアラインメントを正確に行なうために
は、探針5を微動させる圧電素子7,8,9を利用した
微動機構と同様な機構により、ステップモータ16の位
置決めを行なうようにしてもよい。
【0027】また、探針5または試料4を回転させるた
めには、ステップモータ16の代わりに他の駆動手段を
用いてもよい。
【0028】さらに、上記各実施例は、本発明を探針5
を試料4の表面に対して移動させるタイプの走査型トン
ネル顕微鏡として例示したが、本発明は、探針を固定し
て試料を移動させて走査するタイプの走査型トンネル顕
微鏡に対しても適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、探針を
その軸を中心に試料表面に対して相対的に回転させる手
段を設けることにより、試料表面の走査型トンネル顕微
鏡像に及ぼす探針先端部の形状の影響を調べることがで
き、最終的にはその影響を取り除いて、信頼性の高いデ
ータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す走査型トンネル顕
微鏡の概略斜視図
【図2】上記第1の実施例における試料台近傍の概略斜
視図
【図3】本発明の第2の実施例を示す走査型トンネル顕
微鏡の概略斜視図
【図4】従来例を示す走査型トンネル顕微鏡の概略斜視
【符号の説明】
1  基台 2  架設台 3  試料台 4  試料 5  探針 6  探針台 7  X方向の圧電素子 8  Y方向の圧電素子 9  Z方向の圧電素子 10  架設台 11  架設台 12  真空容器 13  圧電素子駆動回路 14  制御回路 15  電流検出手段 16  ステップモータ 17  モータ回転軸 18  モータ支持台 19  回転台 20  モータ駆動回路 21  軸継手

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  探針または試料を試料の表面に沿う方
    向とそれに垂直な方向へ相対的に移動させる微動機構と
    、前記探針と試料の間に流れるトンネル電流を計測して
    前記微動機構の駆動を制御する手段と、前記探針をその
    軸を中心に試料表面に対して相対的に回転させる手段と
    を備えた走査型トンネル顕微鏡。
JP7118591A 1991-04-03 1991-04-03 走査型トンネル顕微鏡 Pending JPH04307307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7118591A JPH04307307A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 走査型トンネル顕微鏡

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7118591A JPH04307307A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 走査型トンネル顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04307307A true JPH04307307A (ja) 1992-10-29

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ID=13453347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7118591A Pending JPH04307307A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 走査型トンネル顕微鏡

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JP (1) JPH04307307A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205917A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Rockgate Corp 回転走査型スピン偏極トンネル顕微分光システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205917A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Rockgate Corp 回転走査型スピン偏極トンネル顕微分光システム

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