JPH08226926A - 走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法

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JPH08226926A
JPH08226926A JP5791295A JP5791295A JPH08226926A JP H08226926 A JPH08226926 A JP H08226926A JP 5791295 A JP5791295 A JP 5791295A JP 5791295 A JP5791295 A JP 5791295A JP H08226926 A JPH08226926 A JP H08226926A
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probe
rotation
measurement
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JP5791295A
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Kiyoshi Nagasawa
潔 長澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細な3次元形状を正確に測定することがで
きる走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法を提供す
る。 【構成】 試料14に対向する探針22を備えたカンチレバ
ー21、カンチレバーを取付け、探針と試料の相対的位置
を変位させるxyzスキャナ20、カンチレバーの変位を
検出する変位検出器23を備え、試料表面を走査しながら
探針と試料の間に作用する原子間力等に基づくカンチレ
バーのたわみ量を検出しかつそのたわみ量を制御して試
料表面を測定し、カンチレバーを任意の傾斜角でxyz
スキャナに取り付ける取付け角設定部42と、xyzスキ
ャナ等を固定し、その回転軸回りに任意の角度で回転す
る回転ステージ41と、傾斜したカンチレバーを回転ステ
ージで回転させることにより、カンチレバーに回転前の
測定と回転後の測定を行わせる制御手段とを備え、カン
チレバーの傾斜姿勢と回転動作を利用して試料表面の凹
凸部の縁部を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査型プローブ顕微鏡お
よびその測定方法に関し、特に、半導体デバイスや光デ
ィスク等の表面形状や表面物性の測定、解析に適した走
査型プローブ顕微鏡およびその測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ(探針)顕微鏡は原子オ
ーダの測定分解能を有し、表面形状の計測など各種分野
に利用される。走査型プローブ顕微鏡には、検出対象の
物理量に応じて、走査型トンネル顕微鏡(STM)、原
子間力顕微鏡(AFM)、磁気力顕微鏡(MFM)など
がある。この中で原子間力顕微鏡は、試料表面の形状を
高分解能で検出するのに適しており、半導体や光ディス
クなどの表面形状の測定に利用されている。
【0003】図5に走査型プローブ顕微鏡の1つである
AFMの構成例を示す。このAFMは光学顕微鏡と複合
化されたAFMである。基台11の上にXYステージ1
2が配置され、XYステージ12上の試料テーブル13
の上に測定対象である試料14が載置される。XYステ
ージ12は、直交するX軸方向およびY軸方向で定義さ
れるXY平面内で試料テーブル13を任意に移動させる
機能を有する。XY平面は、図5において水平であって
かつ紙面に垂直な平面である。試料テーブル13に載置
された試料14は、試料テーブル13の移動に伴ってX
Y平面内で任意の方向に移動される。また基台11上に
は取付け枠体15が設けられ、この取付け枠体15に光
学顕微鏡16とZ粗動ステージ17が取り付けられる。
光学顕微鏡16は、その対物レンズ18が下方を向き、
試料14に対向している。またZ粗動ステージ17は、
上記XY平面に垂直なZ軸方向の粗動を可能にする移動
機構である。Z粗動ステージ17の下側には取付けブロ
ック19を介してxyzスキャナ20が取り付けられ
る。xyzスキャナ20の下面にほぼ平行な姿勢でカン
チレバー21が取り付けられる。xyzスキャナ20
は、カンチレバー21をX,Y,Zの各軸方向に微動さ
せる機能を有する。カンチレバー21の先部には試料1
4の表面に対向する探針22が設けられる。また取付け
ブロック19には変位検出器23が取り付けられる。変
位検出器23はカンチレバー21の先部の探針22の変
位を検出するための装置であり、変位検出器23には例
えばレーザ光源と光検出器からなる検出光学系が使用さ
れる。
【0004】前述のZ粗動ステージ17と、xyzスキ
ャナ20と、カンチレバー21と、探針22と、変位検
出器23によってAFMの機構部分24が形成される。
【0005】XYステージ12の動作はXYステージ制
御回路25の制御に基づいて行われ、XYステージ12
の動作量はステージ変位計26で検出される。XYステ
ージ制御回路25は計算機27から制御量に関するデー
タを受け、ステージ変位計26は検出した動作量に関す
るデータを計算機27に送給する。またZ粗動ステージ
17の動作はZ粗動ステージ制御回路28で制御され、
xyzスキャナ20の動作はxyzスキャナ制御回路2
9によって制御される。Z粗動ステージ制御回路28と
xyzスキャナ制御回路29に基づく探針22のZ軸方
向の位置制御は、探針22と試料14の表面との間に作
用する原子間力が一定に保持されるように両者の間の距
離を調整するために行われるものであるので、変位検出
器23で検出された変位検出データを取り出し、力設定
器30で変位検出データと原子間力に関する力設定値と
比較し、探針と試料表面の間で働く原子間力が常に力設
定値と一致するような制御データが、力設定器30から
Z粗動ステージ制御回路28とxyzスキャナ制御回路
29に対して与えられる。計算機27は、力設定器30
に力設定値を与えると共に、Z粗動ステージ制御回路2
8とxyzスキャナ制御回路29に接続され、これらの
回路との間でデータのやり取りを行う。計算機27はモ
ニタ31を備え、このモニタ31には測定で求められた
試料表面の像が表示される。
【0006】上記構成を有するAFMの操作および作動
は、次の通りである。XYステージ12上の試料テーブ
ル13の上に試料14を載せ、XYステージ12を用い
て試料14をXY平面内で移動させながら光学顕微鏡1
6を用いて試料14の観察位置を探し出す。次に、その
位置にカンチレバー21の探針22を合わせる。探針2
2の位置を試料14の観察位置に合わせるときには、同
じくXYステージ12を用いて図5中に示す距離d1だ
け移動させる。試料14の観察位置に位置合わせされた
探針22は、Z粗動ステージ17によって原子間力が作
用する位置に至るまで試料14の表面に接近させられ
る。次に、カンチレバー21の探針22が試料表面から
受ける力が一定になるようにxyzスキャナ20のZ方
向駆動部を利用して制御しながら、同時にxyzスキャ
ナ20のXY方向駆動部を利用して探針22をスキャニ
ングさせる。計算機27は、このときのxyzスキャナ
20の駆動信号に基づいて試料14の観察表面の像を作
成し、モニタ31に表示する。こうして試料14の観察
表面の原子レベルの像を観察することができる。
【0007】上記構成を有するAFMによれば、例え
ば、100倍の光学顕微鏡16では88×66μmの範
囲を、水平方向に0.25μm、垂直方向に0.5μm
の精度で、またAFM24では約10×10μmの範囲
を、水平方向に0.1nm、垂直方向に0.01nmの
分解能で測定できる。
【0008】図6に市販されるカンチレバー21と探針
22の形状を示す。カンチレバー21の基端は保持部3
2に固定され、先端には探針22が固定される。探針2
2は長形の円錐形状を有し、その長さaが10μm、コ
ーン角bが10度である。また探針22の先端から1μ
m程度の距離cの位置での直径dは0.18μmであ
る。なおカンチレバー21の長さfは約100μmであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の寸法形状を有す
るカンチレバー21と探針22を備えた図5に示す光学
顕微鏡付きAFMは、次のような問題がある。いま、上
記AFMを用いて図7に示す形状を測定しようとする。
図7に示された形状は、ピッチgが0.5μm、高さh
が1μmのレジスタパターン33であり、このレジスト
パターンは16MDRAMの電極製作時のものである。
このような形状を有するレジストパターン33は、現在
のところ、測長SEM(走査電子顕微鏡)で測定を行っ
ているが、底面部33aの寸法を必要としてこれを測定
する場合には平面形状しか測定できず、従って高さhを
測定することができないという問題を有する。そこで、
上記AFMを用いてレジストパターン33の高さhを測
定することになるわけであるが、上記寸法の探針22を
使用してレジストパターン33の底面部33aを測定し
ようとすると、図7に示すような測定状態が生じる。そ
の結果、図8に示すように、レジストパターン33の底
面部33aは、左右の縁とも0.09μmの誤差iを含
んだ状態で測定されることになる。以上のように、図7
に示した16DRAM用のレジストパターン33の3次
元形状を上記AFMを用いて測定しようとしても、3次
元形状を正確に測定できないという問題が生じる。
【0010】本発明の目的は、微細な3次元形状を正確
に測定することができる走査型プローブ顕微鏡およびそ
の測定方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の本発明に係る走査
型プローブ顕微鏡は、試料に対向する探針を先部に備え
たカンチレバーと、カンチレバーを取付けると共に探針
と試料の相対的位置を変位させるxyzスキャナ(3軸
微動機構)と、カンチレバーの変位を検出する変位検出
器とを備え、xyzスキャナによって試料の表面を走査
しながら探針と試料の間に作用する原子間力等の物理量
に基づくカンチレバーのたわみ量を変位検出器で検出
し、かつたわみ量を制御して試料の表面を測定するもの
であり、カンチレバーを任意の傾斜角でxyzスキャナ
に取り付ける取付け角設定部と、xyzスキャナと変位
検出器を固定すると共にその回転軸回りに任意の角度で
回転する回転ステージと、傾斜姿勢にあるカンチレバー
を回転ステージによって回転させることにより、カンチ
レバーに回転前の測定と回転後の測定を行わせる制御手
段とを備え、カンチレバーの傾斜姿勢と回転動作を利用
して試料の表面凹凸部の縁部を測定するように構成され
る。
【0012】第2の本発明は、第1の発明において、回
転機構による回転前の測定データと回転後の測定データ
を合成し、回転前後の測定箇所の間の形状に関する測定
データを作成する合成回路を備えることを特徴とする。
【0013】第3の本発明に係る走査型プローブ顕微鏡
の測定方法は、カンチレバーの先部に設けた探針を、試
料の表面に対して両者の間で物理的な量が作用し合う程
度の微細距離まで接近させ、試料の表面上で探針を走査
させる場合に探針に作用する物理的な量によってカンチ
レバーが変位するとき、この変位を検出し、カンチレバ
ーの変位が一定に保持されるように制御することにより
試料の表面を測定する測定方法であり、さらに、探針を
所定の傾斜姿勢に保持し、探針が各縁部に適した姿勢に
なるようにカンチレバーを回転させて測定を行い、各縁
部で測定した結果を合成して最終的測定結果を得、試料
の表面の3次元形状を測定するようにした。
【0014】
【作用】本発明では、AFM等の走査型プローブ顕微鏡
のカンチレバーの探針で試料表面の微細な凹凸形状を測
定する場合に、取付け角設定器でカンチレバーを傾斜さ
せて探針を所望の角度だけ傾斜させると共に、回転ステ
ージでカンチレバーを回転させて探針の変位させその姿
勢を逆転させる。探針の位置および姿勢をこのように変
更できるようにすることにより、試料表面の凸部(また
は凹部)の左側縁部と右側縁部を正確に測定することを
可能にし、試料表面の3次元形状を正確に測定できる。
試料表面の凹凸部の形状測定は、左側測定対象部の測定
値と右側測定対象部の測定値を合成回路により合成する
ことによって行われる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係る走査型プローブ顕微鏡
の代表的実施例としてのAFMの構成を示し、図2、図
3は測定状態の一例を示し、図4は測定結果の合成の一
例を示す。各図において、前述の図5で説明した要素と
実質的に同一の要素には同一の符号をしている。
【0016】図1において、11は基台、12はXYス
テージ、13は試料テーブル、14は試料であり、また
15は取付け枠体、16は光学顕微鏡、17はZ粗動ス
テージ、20はxyzスキャナ、21はカンチレバー、
22は探針、23はカンチレバーの変位検出器である。
上記の各構成要素の取付け構造、構成、機能は図5に基
づいて説明した通りのものである。
【0017】上記の装置構成において、次のような新し
い構成が付加される。前記xyzスキャナ20と変位検
出器23は、Z粗動ステージ17に取り付けられたZ軸
回り回転ステージ41に固定され、さらにカンチレバー
21は取付け角設定部42を介してxyzスキャナ20
に固定される。回転ステージ41によって、取付け構造
上これに関連する構成部分、すなわちxyzスキャナ2
0、カンチレバー21、探針22、変位検出器23等は
Z軸方向の回りに任意の角度で自由に回転させることが
できる。またカンチレバー21は、取付け角設定部42
によって水平方向に対して角度θの傾斜姿勢で配置さ
れ、この角度θは取付け角度設定部42によって任意の
角度に自由に設定することができる。角度θの設定は、
例えば操作者の操作によって行われる。この操作は、手
動、モータ等による自動によって行われる。なお上記の
取り付け構造で、カンチレバー21と取付け角設定部4
2はxyzスキャナ20の下面中央部に配置したが、下
面中央部の縁部に設けることもできる。
【0018】また制御に関する回路では、XYステージ
12に対してはXYステージ制御回路25とステージ変
位計26が設けられ、Z粗動ステージ17に対してはZ
粗動ステージ制御回路28が設けられ、xyzスキャナ
20に対してはxyzスキャナ制御回路29が設けられ
る。Z粗動ステージ制御回路28とxyzスキャナ制御
回路29には、力設定器30から、探針と試料表面の間
で働く原子間力が常に力設定値と一致するようにするた
めの制御データが与えられる。上記の回路25,28,
29や力設定器30等に対して、モニタ31を備えた計
算機27が設けられる。上記の各構成要素の取付け構
造、構成、機能は図5に基づいて説明した通りのもので
ある。
【0019】上記の回路構成に対して、新たに、Z軸回
り回転ステージ41に関して回転ステージ制御回路43
と合成回路44が設けられる。回転ステージ制御回路4
3は計算機27からの制御データを受けて、回転ステー
ジ41の回転動作を制御する。また合成回路44は、x
yzスキャナ制御回路29からxyzスキャナ20を動
作させるための駆動データから左側探針位置の測定値4
5と右側探針位置の測定値46を取り出し、これらを合
成し、合成されたデータを計算機27に送出する機能を
有する。
【0020】次に上記構成を有する光学顕微鏡付きAF
Mの操作と作動を説明する。基本的操作と作動は、既に
説明した通り、最初に、XYステージ12上の試料テー
ブル13の上に試料14を載せ、XYステージ12を用
いて試料14をXY平面内で移動させながら光学顕微鏡
16を用いて試料14の観察位置を探し出す。次に、同
じくXYステージ12を用いて図5中に示す距離d1だ
け移動させ、試料14の観察位置にカンチレバー21の
探針22を合わせる。試料14の観察位置に位置合わせ
された探針22は、Z粗動ステージ17によって原子間
力が作用する位置に至るまで試料14の表面に接近させ
られ、次にカンチレバー21の探針22が試料表面から
受ける力が一定になるようにxyzスキャナ20のZ方
向駆動部を利用して制御しながら、同時にxyzスキャ
ナ20のXY方向駆動部を利用して探針22をスキャニ
ングさせる。計算機27は、このときのxyzスキャナ
20の駆動信号に関するデータに基づいて試料14の観
察表面の像を作成し、モニタ31に表示する。
【0021】次に図7に示したレジスタパターン33の
表面の3次元形状を測定する場合を想定して、図2〜図
4を参照して上記構成を有するAFMによる特徴的な測
定動作を説明する。レジストパターン33の表面の凹凸
形状を測定する場合において底面部33aを測定すると
き、底面部33aの右側縁部(すなわち凸部33bの左
側縁部)を測定する状態を図2に示し、底面部33aの
左側縁部(すなわち凸部33bの右側縁部)を測定する
状態を図3に示す。本実施例によるカンチレバー21は
上記取付け角設定部42によって水平方向に角度θで傾
斜して配置されており、その結果、探針22の長軸方向
は垂直方向に傾斜して配置され、かつ探針22とレジス
トパターン33との間には図6および図7で説明した寸
法的な関係があるので、図2または図3に示されるよう
に探針22の先端を各縁部に接触させることができ、こ
れにより各縁部の測定を正確に行うことができる。
【0022】レジストパターン33の凸部33bに関す
る上記測定では、図1に示される状態で凸部33bの左
側縁部を測定し、xyzスキャナ20で得られるその測
定結果を左側探針位置の測定値45として格納する。こ
の測定結果は、xyzスキャナ20における測定のため
の駆動信号に関するデータである。次に、Z軸回り回転
ステージ41によって、xyzスキャナ20、カンチレ
バー21、変位検出器23を180度回転させる。この
場合、180度の回転によって探針22の位置が変位し
た分、XYステージ12を探針22の変位方向に移動さ
せて回転を行う前の位置に探針22を合わせる。例え
ば、探針22の位置がチューブ型xyzスキャナ20の
回転中心軸からの5.1mmの距離にあるとき(この場
合xyzスキャナ20の半径が5mmで、xyzスキャ
ナ20の縁に取り付けられたカンチレバー21の当該縁
から探針22までの距離が約100μmすなわち0.1
mmとする)、XYステージ12を10.2mm移動さ
せて回転を行う前の位置に探針22を合わせる。こうし
て図3に示されるような状態で、探針22によって凸部
33bの右側縁部を測定することができ、測定した位置
データを右側探針位置の測定値46として格納する。
【0023】上記のごとく図2および図3で示すように
探針22でレジストパターン33の凸部33bの左側縁
部と右側縁部の位置データを、それぞれ左側探針位置の
測定値45および右側探針位置の測定値46として合成
回路44で合成し、得られた合成データを計算機27に
送給する。図4の(a)〜(c)はデータの合成して形
状イメージを形成する工程を示す。図4(a)は凸部3
3bの左側縁部を測定した結果得られたデータを示
し、図4(b)は凸部33bの右側縁部を測定した結果
得られたデータを示し、図4(c)はデータ,を
合成して凸部33bの測定結果に相当する形状イメージ
を作成する。こうしてレジストパターン33の凹凸形状
の測定が行われ、試料14の観察表面における3次元の
凹凸形状を正確に測定することが可能となる。
【0024】前記実施例の測定方法の説明では、試料表
面の凸部形状の測定例を説明したが、凹部形状の測定の
場合にはカンチレバー21の姿勢が右側と左側で逆にな
るだけ同様に測定が行われる。またコンタクトホール等
の底面の形状測定でも同様な考えに基づく測定方法で測
定を行うことができる。
【0025】前記実施例では光学顕微鏡が複合されたA
FMについて説明したが、他の走査型プローブ顕微鏡に
ついても同様に本発明による構成を適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、AFM等の走査型プローブ顕微鏡によって試料表
面の微細な3次元形状を測定する場合において、例え
ば、表面の凸部または凹部の両側縁部を測定するとき
に、各縁部の測定で探針が適切な姿勢になるように、カ
ンチレバーを必要なだけ傾けさせ、その結果必然的に探
針を必要な角度だけ傾けさせ、かつ所要の回転を行うこ
とによって測定を行うようにしたため、あるいはそのよ
うな測定を可能にする構成を設けるようにしたため、試
料表面の微細な3次元形状を、誤差を含むことなく正確
に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走査プローブ顕微鏡の最適実施例
を示す構成図である。
【図2】試料表面の凸部の左側部を測定する状態を示す
図である。
【図3】試料表面の凸部の右側部を測定する状態を示す
図である。
【図4】測定データの合成を説明するための図である。
【図5】従来の走査プローブ顕微鏡の一例を示す構成図
である。
【図6】市販のカンチレバーの大きさを説明する図であ
る。
【図7】市販カンチレバーによる試料表面の底面部の縁
部の測定を説明する図である。
【図8】従来装置による測定の問題を説明する図であ
る。
【符号の説明】
12 XYステージ 13 試料テーブル 14 試料 15 取付け枠体 16 光学顕微鏡 17 Z粗動ステージ 20 xyzスキャナ 21 カンチレバー 22 探針 23 変位検出器 33 レジストパターン 33a 底面部 33b 凸部 41 回転ステージ 42 取付け角設定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に対向する探針を先部に備えたカン
    チレバーと、前記カンチレバーを取付けると共に前記探
    針と前記試料の相対的位置を変位させる3軸微動機構
    と、前記カンチレバーの変位を検出する変位検出装置と
    を備え、前記3軸微動機構によって前記試料の表面を走
    査しながら前記探針と前記試料の間に作用する物理量に
    基づく前記カンチレバーのたわみ量を前記変位検出装置
    で検出し、かつ前記たわみ量を制御して前記試料の表面
    を測定する走査型プローブ顕微鏡において、 前記カンチレバーを任意の傾斜角で前記3軸微動機構に
    取り付ける取付け角設定機構と、前記3軸微動機構と前
    記変位検出装置を固定すると共にその回転軸回りに任意
    の角度で回転する回転機構と、傾斜姿勢にある前記カン
    チレバーを前記回転機構によって回転させることにより
    前記カンチレバーに回転前の測定と回転後の測定を行わ
    せる制御手段とを備え、前記カンチレバーの傾斜姿勢と
    回転動作を用いて前記試料の表面凹凸部の縁部を測定す
    ることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記回転機構による回転前の測定データ
    と回転後の測定データを合成し、回転前後の測定箇所の
    間の形状に関する測定データを作成する合成手段を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】 カンチレバーの先部に設けた探針を、試
    料の表面に対して両者の間で物理的な量が作用し合う程
    度の微細距離まで接近させ、前記試料の表面上で前記探
    針を走査させる場合に探針に作用する前記物理的な量に
    よって前記カンチレバーが変位するとき、この変位を検
    出し、前記カンチレバーの変位が一定に保持されるよう
    に制御することにより前記試料の表面を測定する走査型
    プローブ顕微鏡の測定方法において、 前記探針を所定の傾斜姿勢に保持し、前記探針が各縁部
    に適した姿勢になるように前記カンチレバーを回転させ
    て測定を行い、各縁部で測定した結果を合成して最終的
    測定結果を得、前記試料の表面の3次元形状を測定する
    ようにしたことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の測
    定方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220597A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Sii Nanotechnology Inc 表面情報計測装置。
US7644447B2 (en) * 2006-09-29 2010-01-05 Park Systems Corp. Scanning probe microscope capable of measuring samples having overhang structure
KR101469365B1 (ko) * 2013-05-30 2014-12-08 안동대학교 산학협력단 프로브의 회전이 가능한 원자현미경 및 이를 이용한 스캐닝 방법
CN109444474A (zh) * 2018-12-19 2019-03-08 天津职业技术师范大学 一种自适应步进扫描模块及其三维原子力显微镜和控制方法
CN114910014A (zh) * 2022-04-24 2022-08-16 浙江大学 针对高深宽比曲面构件面形测量的测量系统及方法

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