JP3491974B2 - 試料移動方法及びその試料移動装置 - Google Patents

試料移動方法及びその試料移動装置

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JP3491974B2 JP16773094A JP16773094A JP3491974B2 JP 3491974 B2 JP3491974 B2 JP 3491974B2 JP 16773094 A JP16773094 A JP 16773094A JP 16773094 A JP16773094 A JP 16773094A JP 3491974 B2 JP3491974 B2 JP 3491974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡や検査装置等に
おける試料載置台の移動方法に係り、特に試料を観察視
野内若しくは所定の検出位置への回転を伴う移動方法及
びその移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、顕微鏡や検査装置等で試料を観
察若しくは検査を行う場合に、移動可能なテーブルに試
料を載置して、試料内の所望する箇所を観察視野内や検
査位置に移動して観察や検査等を行っている。例えば、
特開平2−262092号公報、特開平3−12965
4号公報および特開平6−66559号公報等には、走
査型顕微鏡や真円度測定機等に備えられる、X方向,Y
方向の平行移動と、回転が可能な試料載置用テーブルが
開示されている。
【0003】前記顕微鏡が、観察視野と走査方向が固定
されている一般的な走査型プローブ顕微鏡(Scanning P
rove Microscope;SPM)であるものとし、この試料載
置用の移動テーブルに試料を載置して、走査及び観察す
る場合について説明する。
【0004】例えば、試料が図6(a)に示すように載
置されているものとする。ここで、点O(x,y)を中
心に回転する移動テーブル1に試料2が載置され、ま
た、顕微鏡の観察視野範囲(若しくは走査範囲)3に
は、例えば“A”像が観察できるものとし、また走査方
向は矢印mの示す方向とする。
【0005】そして、図6(a)に対して、“A”を4
5度斜めから走査を行おうとする場合には、図6(b)
に示すように、点O(x,y)を中心に、各公報に記載
されるそれぞれの手段で45度回転させる。その後、図
6(c)に示すように、傾いた“A”を観察視野範囲3
まで平行移動させる。これらの手順により、“A”像を
傾けることができる。
【0006】また近年、半導体市場においては、生産性
向上を図るため、シリコンウェハの面積は拡大の一途を
たどり、主たる処理ウェハのサイズが6インチウェハか
ら8インチウェハに移行しつつある。
【0007】この製造工程には、形成された集積回路の
チップ等の品質向上や歩留まりを高めるために、顕微鏡
等を用いる種々の検査が欠かせない製造工程の一部とし
て組み込まれている。従来は、製品ロッドの中から1製
品若しくは予め混入させたサンプルを取出し、小片に割
り、品質検査を行っていた。
【0008】最近では、検査時間の短縮や試料となる製
品の破壊の防止、特には、検査位置と試料上の相対位置
把握のためにも、試料を断片に分割せずに、そのまま検
査したいという要望が高まっている。
【0009】さらに、試料を一方向からの走査画像では
得られなかった情報が、複数の方向から走査することに
より得られるため、複数方向から走査した走査画像を得
ることも要求されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した特開
平2−262092号公報、特開平3−129654号
公報に記載される試料移動装置は、移動テーブルが試料
を狭い範囲(数cm)や微動移動させる構造であるであ
るため、8インチウェハのような大型試料を観察や検査
しようとしても、大きく移動ができないため、大型試料
の検査に使用することが不可能である。
【0011】また、特開平2−262092号公報、特
開平3−129654号公報および特開平6−6655
9号公報等においては、いずれも試料回転の中心は試料
ステージの回転中心に限られている。
【0012】すなわち、図6において前述したように、
各公報の移動装置の大型化を図ることが可能なものと仮
定しても、大型試料を把持させ、その試料の周辺部を検
査していた時に、走査方向を換えようと試料を移動テー
ブルで回転させると、検査位置が視野範囲から大きく外
れることになり、再度、視野範囲内に前記検査位置を入
れることが難しく、何等かのマークキングがなければ、
視野範囲内に再設定ができない場合もある。
【0013】また、一般に走査型プローブ顕微鏡で試料
表面を探針で走査するとき、探針は走査する方向によ
り、特異なたわみやねじれの影響を受ける。これは、探
針固有の成分であって、走査方向に依存するものであ
る。
【0014】この探針を使って、試料の回転した走査画
像を得ようとして、最初行った探針の走査方向に所望の
角度を加えて走査させると、探針のたわみやねじれが最
初の走査と違った値になるため、それぞれの走査方向で
得られた両画像を比較しても意味が薄れてしまう。従っ
て、試料の回転像を得るためには、探針自体に回転成分
を加えるのではなく、探針の走査方向は常に一定とし、
試料自体を回転させる必要がある。
【0015】そこで本発明は、走査画像の回転角度と試
料上の任意の視野点に基づき、回転後の移動テーブルの
中心位置を求めて移動し、常に一定の走査方向で回転像
を得る試料移動方法及びその移動装置を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、試料を観察若しくは種々の検査を行うため
に、試料を載置し所定範囲内の既知な位置に移動及び回
転可能な移動テーブルを有する試料移動装置の試料移動
方法において、前記移動テーブル上に載置された試料の
任意箇所の位置を、既知な該移動テーブルの回転中心点
位置に基づき算出する第1ステップと、前記試料の任意
箇所を中心として、所望角度を回転したときに、前記移
動テーブルの回転中心点が移動する移動点位置を算出す
る第2ステップと、前記移動点位置に前記移動テーブル
の回転中心点を平行移動させ、該移動点を新たな回転中
心点とする第3ステップと、前記新たな回転中心点を中
心に前記所望角度回転させて、平行移動した試料の任意
箇所の位置から前記第1ステップの試料の任意箇所の位
置に戻し、試料の任意箇所を前記所望角度回転させる第
4ステップとで構成する試料移動方法を提供する。
【0017】さらに、前記試料移動方法を実現するため
に、走査型プローブ顕微鏡に備えられて、試料を載置
し、観察視野若しくは走査範囲内に該試料上の所望の像
が観察・走査できるように設定する移動テーブルを有す
る試料移動装置において、前記移動テーブルが所望の回
転を行う回転ステージと、x軸の方向に平行移動させる
x軸ステージと、前記x軸と直交するy軸の方向に平行
移動させるy軸ステージと、がいずれかの順で積層し
て、最上層のステージに前記試料を載置するように構成
され、前記各ステージを移動及び回転させるステージ駆
動手段と、前記像が中心となって前記移動テーブルが回
動するように、前記各ステージの移動方向及び移動距離
及び回転角度を算出し、前記移動テーブルを駆動させる
前記ステージ駆動手段の駆動量を制御するステージ駆動
制御手段とで構成する試料移動装置を提供する。
【0018】
【作用】以上のような構成の試料移動方法及びその試料
移動装置は、1つの像を異なる走査方向から走査させる
ために、既知の移動テーブルの回転中心の位置から観察
視野(走査範囲)内の像の位置を求め、この像を所望す
る回転角度まで回転した際に移動ステージの回転中心点
が移動する位置を演算により求める。前記回転中心点を
この移動する位置まで平行移動させ、前記回転角度まで
回転させる。また前記回転角度が大きい場合には、該回
転角度を複数に分割して移動ステージを微少角度で所望
の角度に達するまで複数回に渡って、前記像を中心とし
て回転するように前記移動ステージを移動させる。前記
像を回転して探針を常に一定方向に走査され、同一条件
で画像データが得られる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。まず、図1を参照して本発明による試料移
動方法について説明する。この試料移動方法について
は、後述する走査型プローブ顕微鏡の試料載置用移動テ
ーブルにおけるものを例として説明する。
【0020】図1(a)に示すように、観察視野範囲1
1内に、例えば“A”の像があり、これを図1(b)に
示すように、試料の観察視野範囲の中心点P(xP 、y
P )を中心に所望の回転角度dφ回転させた像を走査さ
せるものとする。ここで、mは探針の走査方向を示し、
図1(a)と同図(b)のmは同方向とする。以下、観
察視野範囲の中心点Pを視野中心点と称する。
【0021】図1(c)を参照して、像の回転について
説明する。試料の視野中心点をP(xP 、yP )とし、
図示しない移動ステージの回転中心、およびx軸、y軸
の原点をO1 (x1 、y1 )とする。ここで、座標軸
x,yと、座標軸X,Yはそれぞれ同方向とする。この
視野中心点P(xP 、yP )から見たステージ原点O1
(x1 、y1 )への角度をθとする。よって、点Pとス
テージ回転中心点O1 との関係は、
【0022】
【数1】 となる。
【0023】ここで、視野中心点Pを中心として、試料
を所望の回転角dφ回転させるものとすると、ステージ
回転中心点O1 (x1 、y1 )は、移動点O2 (x2
2)に移動するものと仮定される。また、座標軸x,
yも、回転角dφ回転して座標軸x´,y´になる。
【0024】
【数2】 となる。
【0025】また実際には、ステージ回転中心点O1
(x1 、y1 )は、原点としているから、O1 は(0、
0)であって、これを基準に、移動点O2 の移動位置を
算出し、そこへステージを移動させることにすれば、試
料を視野中心で回転させるためのX、Y軸移動が完成す
る。よって、移動点O2 の座標位置は、ステージ回転中
心点O1 (0、0)を原点とすると、
【0026】
【数3】 となる。この移動により点Pが点P´に移動する。そし
て、新たなステージ回転中心点となった移動点O2 を中
心点として、移動ステージを回転角dφ回転させて、観
察視野範囲11に“A”を入れると、所望する回転角d
φ分だけ傾いた“A”になる。
【0027】また、本実施例では、像の回転角度が大き
い場合には、回転角dφを微小な角度に分割して、前記
ステージ回転中心点に基づく移動点の検出と移動及び回
転を繰り返し行い、所望する角度まで回転させる。
【0028】次に、図1,図2の移動状態を示す図と、
図3のフローチャートを参照して、具体的な回転移動に
ついて説明する。図2(a)に示すように、走査型顕微
鏡装置により位置が固定されている観察視野範囲11内
に試料12の任意の箇所にある、例えば“A”の像が入
っているものとする。この試料12は回転可能な移動テ
ーブル13に載置されており、この移動テーブル13
は、x−y移動範囲14の中を移動することができる。
本実施例では、像の回転において“A”の像を所望する
角度φに傾けるものとする。
【0029】まず、x−y座標において、視野中心点P
(xP 、yP )からステージ回転中心点O1 (x1 、y
1 )までの距離rを求める。次にx軸に対して、視野中
心点P(xP 、yP )とステージ回転中心点O1 (x1
、y1 )とのなす角度θを求める(ステップS1)。
【0030】そして、視野中心点P(xP 、yP )を中
心に微少な回転角度dφ回転させたときのステージ回転
中心点O1 から回転移動した移動点O2 (x2 、y2 )
の座標位置を求める(ステップS2)。
【0031】次に図2(b)に示すように、移動ステー
ジ13を点O1 から新たなステージ回転中心点となるO
2 (x2 、y2 )に移動させる(ステップS3)。この
時に、観察視野範囲11に存在した“A”もずれて、観
察視野から外れる。
【0032】そして、図2(c)に示すように、新たな
ステージ回転中心点O2 (x2 、y2)を中心点とし
て、回転角度dφ回転させ、一旦視野から外れた“A”
を観察視野範囲11に入れる(ステップS4)。この回
転により、“A”像は、角度dφ傾くことになる。
【0033】そして前述した所望の回転角度φになるま
で、ステップS1からステップS4までの微小な回転角
度による移動を複数回行い(ステップS5)、所望の回
転角度φまで“A”像が回転した時点で移動を終了す
る。
【0034】次に、前述した試料の移動方法を実現する
構成例について説明する。図4は、本発明の試料の移動
方法を実現する、走査型プローブ顕微鏡の試料載置用の
移動テーブルすなわち、試料移動装置の一構成例を示
す。この走査型プローブ顕微鏡において破線で囲んだ構
成部分は、一般的な構成であり詳細な説明は省略し、本
発明に関わる試料移動装置の構成について説明する。
【0035】この移動テーブルは、試料を載置若しくは
把持し、所望の回転を行うθ回転ステージ21と、x軸
の方向に平行移動させるx軸ステージ22と、y軸の方
向に平行移動させるy軸ステージ23とで構成される。
これらのステージは、θ軸回転駆動部25とx軸駆動部
26とy軸駆動部27とによりそれぞれ駆動される。ま
た、前記各駆動部は、移動指令部29の指示信号で駆動
量を演算する演算部28からの出力信号により、それぞ
れ駆動される。その駆動状態や指示信号等を表示部30
により表示される。
【0036】尚、本発明の試料移動方法では、図5に示
す試料載置用の移動テーブルの構成例が考えられる。こ
こで、カンチレバーが設けられた検出系は、カンチレバ
ーの走査方向は常時一定方向であって、検出系全体がX
軸,Y軸,XY軸と直交するZ軸に移動し、且つ回転す
るものとする。また、回転系及び各駆動系は、ステージ
と駆動部を含む構成である。
【0037】図5(a)乃至(c)は、移動テーブルの
移動によって検出系に対し試料が移動し、検出系54は
固定されている移動テーブルの構成例である。図5
(a)は、θ軸回転系51の上にY軸駆動系52が載
り、更に該Y軸駆動系52の上にX軸駆動系53が載っ
た構成例である。
【0038】図5(b)は、Y軸駆動系52の上にX軸
駆動系53が載り、更に該X軸駆動系53の上に該θ軸
回転系51が載った構成例である。図5(c)は、Y軸
駆動系52の上にθ軸回転系51が載り、更に該θ軸回
転系51の上にX軸駆動系53が載った構成例である。
【0039】次に図5(d)乃至(f)は、検出系が移
動し、試料を載置する移動テーブルが固定する構成例で
ある。図5(d)は、θ軸回転系51の上にY軸駆動系
52が載り、Y軸駆動系52の上にX軸駆動系53が載
り、更に該X軸駆動系53の上方に検出系54が載った
構成例である。
【0040】図5(e)は、Y軸駆動系52の上にX軸
駆動系53が載り、該X軸駆動系53の上にθ軸回転系
51が載り、更にθ軸回転系51の上方に検出系54が
載った構成例である。
【0041】図5(f)は、Y軸駆動系52の上にθ軸
回転系51が載り、該θ軸回転系51の上にX軸駆動系
53が載り、更に該X軸駆動系53の上に検出系54が
載った構成例である。
【0042】次に図5(g)乃至(j)は、移動ステー
ジ上の試料が移動し、検出系も移動する移動テーブルの
構成例である。図5(g)は、Y軸駆動系52の上にX
軸駆動系53が載った試料ステージと、θ軸回転系51
の上に検出系54が載った構成例である。
【0043】図5(h)は、Y軸駆動系52の上にθ軸
回転系51が載った試料ステージと、X軸駆動系53の
上に検出系54が載った構成例である。図5(i)は、
θ軸回転系51を持つ試料ステージと、Y軸駆動系52
の上にX軸駆動系53が載り、更に該X軸駆動系53の
上に検出系54が載った構成例である。
【0044】図5(j)は、Y軸駆動系52を持つ試料
ステージと、X軸駆動系53の上にθ軸回転系51が載
り、更に該θ軸回転系51の上に検出系54が載った構
成例である。
【0045】以上のことから、本実施例による試料移動
方法及びその試料移動装置は、試料上で複数点の観察・
検査を行いたい時には、試料上の任意の点で回転でき、
観察視野領域(走査範囲)の位置が既知の点を中心点と
して、移動すべき移動ステージの回転中心点の位置を演
算により求め、移動ステージを微少角度で所望の角度ま
で複数回に渡って、視野の中心点を中心として像を回転
させることができる。
【0046】従って、顕微鏡装置によって定まる観察視
野内(走査範囲内)に設定された試料の任意の箇所を中
心にして、所望する角度までの回転が容易に行うことが
でき、探針を常に一定方向に走査させることにより、探
針の走査方向の違いによる影響を取り除くことができ、
同一条件で画像データを得ることができる。
【0047】このように、本実施例による試料移動方法
は、大型の試料で任意の位置で回転像を得たい場合に有
効である。なお、本発明の上記実施態様によれば、以下
如き方法及び構成が得られる。
【0048】(1)観察若しくは種々の検査を行うため
の試料を載置し、所定範囲内の既知な位置に移動及び回
転可能な移動テーブルを有する試料移動装置の試料移動
方法において、前記移動テーブル上に載置された試料の
任意箇所の位置を、既知な該移動テーブルの回転中心点
位置に基づき算出する第1ステップと、前記試料の任意
箇所を中心として、所望角度を複数に分割した微少な回
転角度で回転したときに、前記移動テーブルの回転中心
点が移動する移動点位置を算出する第2ステップと、前
記移動点位置に前記移動テーブルの回転中心点を平行移
動させ、該移動点を新たな回転中心点とする第3ステッ
プと、前記新たな回転中心点を中心に前記所望角度回転
させて、平行移動した試料の任意箇所の位置から前記第
1ステップの試料の任意箇所の位置に戻し、試料の任意
箇所を前記所望角度回転させる第4ステップと、前記第
1ステップから第4ステップまでの演算及び移動を所望
角度に達するまで行う第5ステップとで構成されること
を特徴とする試料移動方法。
【0049】(2) 走査型プローブ顕微鏡に備えられ
て、試料を載置し、観察視野若しくは走査範囲内に該試
料上の所望の像が観察・走査できるように設定する移動
テーブルを有する試料移動装置において、前記移動テー
ブルが所望の回転を行う回転ステージと、x軸の方向に
平行移動させるx軸ステージと、前記x軸と直交するy
軸の方向に平行移動させるy軸ステージと、がいずれか
の順で積層して、最上層のステージに前記試料を載置す
るように構成され、前記各ステージを移動及び回転させ
るステージ駆動手段と、前記像が中心となって前記移動
テーブルが回動するように、前記各ステージの移動方向
及び移動距離及び回転角度を算出し、前記移動テーブル
を駆動させる前記ステージ駆動手段の駆動量を制御する
ステージ駆動制御手段とで構成される試料移動装置を具
備し、さらに前記移動テーブル上に載置された試料と対
峙し、走査を行うカンチレバーを含む走査系と観察を行
う光学系とを有し、x軸,y軸方向、及びxy軸方向と
直交するz軸方向及び回転可能な検出部とを具備するこ
とを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、画
像の回転角度と試料上の任意の視野点に基づき、回転後
の移動テーブルの中心位置を求めて移動し、常に一定の
方向で回転像を得る試料移動方法及びその試料移動装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による試料移動方法について説明するた
めの図である。
【図2】走査型顕微鏡装置の移動テーブルによる試料の
移動状態を示した図である。
【図3】走査型顕微鏡装置の移動テーブルによる試料の
移動を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の試料移動方法を実現する試料移動装置
を走査型プローブ顕微鏡に搭載した構成例を示す図であ
る。
【図5】本発明の試料載置用の移動テーブルの構成例を
示す図である。
【図6】従来の試料載置用の移動テーブルによる試料の
移動状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1,13…移動テーブル、2,12,24…試料、3,
11…観察視野範囲(走査範囲)、21…θ回転ステー
ジ、22…x軸ステージ、23…y軸ステージ、25…
θ回転駆動部、26…x軸駆動部、27…y軸駆動部、
28…演算部、29…移動指令部、30…表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 21/26 G01B 21/30 G01N 21/84

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察若しくは種々の検査を行うための
    試料を載置し、所定範囲内の既知な位置に移動及び回転
    可能な移動テーブルを有する試料移動装置の試料移動方
    法において、前記移動テーブル上に載置された試料の任
    意箇所の位置を、既知な該移動テーブルの回転中心点位
    置に基づき算出する第1ステップと、前記試料の任意箇
    所を中心として、所望角度を回転したときに、前記移動
    テーブルの回転中心点が移動する移動点位置を算出する
    第2ステップと、前記移動点位置に前記移動テーブルの
    回転中心点を平行移動させ、該移動点を新たな回転中心
    点とする第3ステップと、前記新たな回転中心点を中心
    に前記所望角度回転させて、平行移動した試料の任意箇
    所の位置から前記第1ステップの試料の任意箇所の位置
    に戻し、試料の任意箇所を前記所望角度回転させる第4
    ステップとで構成されることを特徴とする試料移動方
    法。
  2. 【請求項2】 観察若しくは種々の検査を行うための試
    料を載置し、所定範囲内の既知な位置に移動及び回転可
    能で、観察視野若しくは走査範囲内に該試料上の所望の
    像が観察・走査できるように設定する移動テーブルによ
    る試料移動方法において、前記移動テーブル上に載置さ
    れた試料の観察視野若しくは走査範囲内の像の位置を、
    該移動テーブルの回転中心点位置を前記所定範囲内にお
    ける原点として距離と角度により求める第1ステップ
    と、前記像を中心として、前記移動テーブルを回転させ
    たときに、前記移動テーブルの回転中心点が移動する移
    動点位置を算出する第2ステップと、前記移動点位置に
    前記移動テーブルの回転中心点を平行移動させ、該移動
    点を新たな回転中心点とする第3ステップと、前記新た
    な回転中心点を中心に回転させて、前記像を平行移動し
    た位置から平行移動前の位置に戻し、角度回転させた像
    を観察視野若しくは走査範囲内に設定する第4ステップ
    と、前記第1ステップから第4ステップまでの演算及び
    移動を複数に分割して行うことを特徴とする試料移動方
    法。
  3. 【請求項3】 観察若しくは種々の検査を行うための試
    料を載置し、所定範囲内の既知な位置に移動及び回転可
    能な移動テーブルを有する試料移動装置の試料移動方法
    において、前記移動テーブル上に載置された試料の任意
    箇所の位置を、既知な該移動テーブルの回転中心点位置
    に基づき算出する第1ステップと、前記試料の任意箇所
    を中心として、所望角度を複数に分割した微少な回転角
    度で回転したときに、前記移動テーブルの回転中心点が
    移動する移動点位置を算出する第2ステップと、前記移
    動点位置に前記移動テーブルの回転中心点を平行移動さ
    せ、該移動点を新たな回転中心点とする第3ステップ
    と、前記新たな回転中心点を中心に前記所望角度回転さ
    せて、平行移動した試料の任意箇所の位置から前記第1
    ステップの試料の任意箇所の位置に戻し、試料の任意箇
    所を前記所望角度回転させる第4ステップと、前記第1
    ステップから第4ステップまでの演算及び移動を所望角
    度に達するまで行う第5ステップとで構成されることを
    特徴とする試料移動方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記移動テーブルの
    回転は所望角度を複数に分割した微少な角度で行うこと
    を特徴とする試料移動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4に記載の試料移動方法
    により、試料を移動することを特徴とした顕微鏡の試料
    移動方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4に記載の試料移動方法
    により、試料を移動することを特徴とした走査型プロー
    ブ顕微鏡の試料移動方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4に記載の試料移動方法
    により、試料を移動することを特徴とした試料検査装置
    の試料移動方法。
  8. 【請求項8】 走査型プローブ顕微鏡に備えられて、
    観察若しくは種々の検査を行うための試料を載置し、観
    察視野若しくは走査範囲内に該試料上の所望の像が観察
    ・走査できるように設定する移動テーブルを有する試料
    移動装置において、前記移動テーブルが所望の回転を行
    う回転ステージと、x軸の方向に平行移動させるx軸ス
    テージと、前記x軸と直交するy軸の方向に平行移動さ
    せるy軸ステージと、がいずれかの順で積層して、最上
    層のステージに前記試料を載置するように構成され、前
    記各ステージを移動及び回転させるステージ駆動手段
    と、前記像が中心となって前記移動テーブルが回動する
    ように、前記各ステージの移動方向及び移動距離及び回
    転角度を算出し、前記移動テーブルを駆動させる前記ス
    テージ駆動手段の駆動量を制御するステージ駆動制御手
    段と、を具備することを特徴とする試料移動装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の試料移動装置であっ
    て、さらに、x軸、y軸方向、及び、回転方向の移動量
    を検出可能な検出部とを具備することを特徴とする試料
    移動装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の試料移動装置により、
    試料を移動することを特徴とした顕微鏡。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の試料移動装置により、
    試料を移動することを特徴とした試料検査装置。
  12. 【請求項12】 走査型プローブ顕微鏡に備えられて、
    試料を載置し、観察視野若しくは走査範囲内に該試料上
    の所望の像が観察・走査できるように設定する移動テー
    ブルを有する試料移動装置において、前記移動テーブル
    が所望の回転を行う回転ステージと、x軸の方向に平行
    移動させるx軸ステージと、前記x軸と直交するy軸の
    方向に平行移動させるy軸ステージと、がいずれかの順
    で積層して、最上層のステージに前記試料を載置するよ
    うに構成され、前記各ステージを移動及び回転させるス
    テージ駆動手段と、前記像が中心となって前記移動テー
    ブルが回動するように、前記各ステージの移動方向及び
    移動距離及び回転角度を算出し、前記移動テーブルを駆
    動させる前記ステージ駆動手段の駆動量を制御するステ
    ージ駆動制御手段とで構成される試料移動装置を具備
    し、さらに前記移動テーブル上に載置された試料と対峙
    し、走査を行うカンチレバーを含む走査系と観察を行う
    光学系とを有し、x軸、y軸方向、及び、回転方向の移
    動量を検出可能な検出部とを具備することを特徴とする
    走査型プローブ顕微鏡。
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