JPH04302948A - 暖房機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、タイマ機能を備えた暖
房機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、電気ヒータ等の熱源で発生した
熱をファンを用いて吹出口から吹き出し、室内を暖房す
る方式の家庭用暖房機には、オン・オフスイッチによる
通常の暖房運転に加え、所望の時刻に暖房運転を開始ま
たは停止させるタイマ機能を備えたものがある。

【０００３】図８は、従来のこの種の暖房機を示す図で
あり、同図（ａ）は外観を示す斜視図、同図（ｂ）は同
図（ａ）のＡ部拡大図である。図において、１は暖房機
本体で、上面に温風の吹出口２が形成されており、内部
に設けた電気ヒータ（図示せず）の熱をファン（図示せ
ず）を用いて吹出口２から吹き出す構造となっている。 また、暖房機本体１の上面パネルには、暖房スイッチ３
，運転モード選択スイッチ４，運転モード表示ランプ５
，タイマ時刻設定スイッチ６，タイマ時刻表示板７およ
び暖房温度設定つまみ８が設けられている。

【０００４】図８に示す従来の暖房機は、運転モードと
して連続運転モードとタイマ動作モードの二種類を備え
ており、そのうちの何れか一方の運転モードを運転モー
ド選択スイッチ４により選択できるようになっている。 すなわち、連続運転モードを選択した場合には、暖房ス
イッチ３のオン・オフにより、暖房運転の開始または停
止を行い、暖房スイッチ３がオン状態の間は連続的に暖
房運転が実行される。一方、タイマ動作モードを選択し
た場合には、タイマ時刻設定スイッチ６で設定した所望
の時刻に暖房運転の開始または停止が行われる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の暖房機ではタイマ動作モードの選択ができ
ないという点にある。すなわち上述した従来の暖房機は
、二種類の運転モードを備え、タイマ動作モードを選択
した場合には、所望の設定時刻における暖房運転の開始
または停止が可能であった。ところで、最近タイマ動作
モードとして、設定時刻に室温を所望の設定温度まで上
昇させるような暖房温度到達式の運転機能を備えた暖房
機が登場している。然しながら、このような暖房機は、
タイマ動作モードとして一種類の運転機能の選択のみ、
すなわち、設定時刻に暖房運転を開始または停止させる
機能か、あるいは室温を設定温度に到達させる機能かの
何れか一方のみを備えているだけであり、使用者の好み
に応じて適宜何れかの機能を選択することができない。

【０００６】また、暖房温度到達式の運転機能の場合、
室温と設定温度の差から暖房開始時刻を算出し、設定時
刻前から暖房を開始することになるが、モード選択時点
から設定時刻までの間が短過ぎると、モード選択時点で
すでに暖房開始時刻が過ぎてしまっているという事態が
発生し得る。ところが、従来の暖房機では、このような
設定操作のミスを通報する手段がなく、使用者の気付か
ないまま運転不良の生じるおそれがあった。

【０００７】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、使用者の好みに応じたタイマ動作モードの
選択を可能とし、暖房温度到達モードを選択した場合の
設定操作にミスがあったような場合その旨を使用者に通
報する暖房機を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる暖房機は
、タイマ動作モード設定スイッチとタイマ動作モード表
示ランプとを備え、タイマ動作モードにおいて、設定時
刻に暖房運転を開始または停止する暖房開始／停止モー
ドと、設定時刻に室温を予め設定した温度まで到達させ
る暖房温度到達モードの何れか一方を選択して実行可能
としたことを最も主要な特徴としている。

【０００９】更に、暖房運転到達モードを選択した場合
に、当該モードを選択した時刻から設定時刻までの時間
が、室温を暖房温度設定手段で設定した温度まで到達さ
せるのに必要な時間に満たないとき、その旨を知らせる
設定エラー通報手段を備えることとしている。

【００１０】

【作用】本発明における暖房機は、タイマ動作モードで
運転する場合、さらに暖房開始／停止モードと暖房温度
到達モードの何れか一方を使用者の好みに応じて選択で
き、暖房開始／停止モードを選択した場合には、予め使
用者が設定した時刻に暖房運転が開始または停止する。 すなわち、設定時刻前が停止状態のときは設定時刻にな
ると同時に暖房運転が開始され、設定時刻前に暖房運転
が行われていたときは設定時刻になると同時に暖房運転
が停止される。

【００１１】また、暖房運転到達モードを選択した場合
には、設定温度と室温との差を検出し、更にこの温度差
分だけ室温を上昇させるのに必要とされる時刻を算出す
る。そして、設定時刻よりこの算出した時間分だけ早い
時刻から暖房運転を開始し、設定時刻には所望の室温と
なるようにする。また、暖房温度到達モード選択時刻か
ら設定時刻までの時間が短過ぎる場合には、設定エラー
通報手段によりその旨が使用者に知らされる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面について説明
する。図１（ａ），（ｂ）は本発明の一実施例に係る暖
房機を示す図で、同図（ｂ）は同図（ａ）のＢ部拡大図
であり、各図において図８と同一符号は同一又は相当部
分を示す。本実施例の暖房機は、タイマ動作モードとし
て、暖房開始／停止モードと、暖房温度到達モードの二
種類が選択可能となっているため、暖房機本体１の上面
パネルには、タイマ動作モード設定スイッチ９とタイマ
動作モード表示ランプ１０とが設けられている。

【００１３】図２は、図１に示す暖房機の回路構成を示
すブロック図で、図において、１１は設定部、１２は表
示部、１３は熱源部、１４は温度検出部、１５は電源、
１６は制御部である。設定部１１は図１（ｂ）に示す運
転モード選択スイッチ４，タイマ時刻設定スイッチ９で
構成され、表示部１２は図１に示す運転モード表示ラン
プ５，タイマ時刻表示板７およびタイマ動作モード表示
ランプ１０で構成されている。また、温度検出部１４は
公知の温度センサによって構成され、暖房機本体１に目
立たない状態で設置され、周囲の温度を検出するように
なっており、制御部１６は設定部１１および温度検出部
１４からの情報をもとに、表示部１２の表示と所定の演
算および熱源部１３の制御を行うようになっている。

【００１４】次に、図３に示す動作フローチャートおよ
び図４，図５に示す温度上昇特性図を参照して、本実施
例の動作を説明する。まず、設定部１１を操作して、初
期設定を行うステップ１（以下、ステップをＳＴと略記
する）。すなわち、暖房温度設定つまみ８により、所望
の室温としたい温度を設定する。また、タイマ動作モー
ドを選択しようとする場合には、タイマ動作を希望する
時刻をタイマ時刻設定スイッチ６により設定する。ここ
で設定された設定温度および設定時刻は、制御部１６に
入力され、さらに設定時刻はタイマ時刻表示板７で表示
される。

【００１５】次に、運転モード選択スイッチ４により運
転モードを選択する（ＳＴ２）。ここで連続運転モード
を選択した場合には、制御部１６に予めインプットして
ある暖房制御プログラムに従って暖房運転が行われる（
ＳＴ６）。すなわち、暖房スイッチ３のオンにより、暖
房運転が開始されると共に、運転中の室温情報が温度検
出部１４から常に制御部１６へと送られ、室温が設定温
度に達すると、熱源部１３を制御して室温を常時設定温
度に保つようにする。この暖房運転は暖房スイッチ３を
オフにするまで続けられる。

【００１６】タイマ動作モードを選択した場合には、続
いてタイマ動作モード設定スイッチ９により、暖房開始
／停止モードと、暖房温度到達モードの何れか一方を選
択する（ＳＴ３）。ここで、暖房開始／停止モードを選
択した場合には、制御部１６に予めインプットしてある
タイマ制御プログラムに従って設定時刻に暖房運転の開
始または停止が実行される（ＳＴ５）。すなわち、設定
時刻前が停止状態であった場合には、図４に示すごとく
、設定時刻に達すると同時に暖房運転を開始し、続いて
暖房制御プログラムに従った暖房運転が続行される（Ｓ
Ｔ８）。

【００１７】暖房温度到達モードを選択した場合には、
制御部１６が当該モード選択時点の室温と設定温度との
差から室温の上昇量を算出し、さらにその室温上昇に要
する暖房時間を算出する（ＳＴ４）。そして、設定時刻
からこの算出した暖房時間だけ前の時刻にタイマ制御プ
ログラムを作動させて暖房を開始する（ＳＴ５）。した
がって設定時刻には図５に示すごとく室温を設定温度ま
で上昇させることができ、その後は暖房制御プログラム
に従って一定の室温が維持される（ＳＴ６）。

【００１８】次に、図６および図７を参照して、本発明
の第２の実施例を説明する。図６は本発明の第２の実施
例に係る暖房機の動作を示すフローチャート、図７は同
じく暖房機の温度特性図である。この第２の実施例は、
暖房温度到達モードを選択した場合において、図７に示
すごとく、当該モード選択時点の時刻（すなわち現在時
刻）からタイマを設定した時刻（タイマ設定時刻）まで
の時間が短過ぎ、室温を設定温度まで上昇させるために
必要とする時間に満たないとき、その旨を知らせる設定
エラー通報手段を付加したものである。

【００１９】ここで、設定エラー通報手段としては、例
えば暖房機本体１の上面パネルに設定エラー表示用のラ
ンプを設け、制御部１６によってこのランプを点灯させ
る構成とすれば良い。すなわち、暖房温度到達モードが
選択されている場合において、制御部１６は暖房開始時
刻を算出した後、その暖房開始時刻が現在時刻以前と判
断した場合には、設定エラー表示用のランプを点灯させ
、使用者に設定エラーである旨を通報する（ＳＴ８）。

【００２０】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、要旨を変更しない範囲で種々の変形を
施した実施を行いえる。例えば上述の実施例では、図１
（ａ），（ｂ）において上面パネルに設けた各種スイッ
チを、押しボタンスイッチで示したが、トグルスイッチ
等各種のスイッチを適用することができる。また、設定
エラー通報手段としては、ランプ表示の他、電子音等に
より使用者に通報する構成とすることもできる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の暖房機は、
タイマ動作モードとして、暖房開始／停止モードと暖房
温度到達モードの双方を備えた構成としたので、使用者
の好みに応じた幅の広いタイマ動作モードの選択が可能
となり、更に暖房温度到達モードにおいて、設定エラー
通報手段を備えることにより、モード選択時刻から設定
時刻までの時間が短すぎる場合に、その旨を使用者に通
報することができ、運転不良を事前に防止することがで
きる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す図である。

【図２】本発明の一実施例に係る暖房機の回路構成をブ
ロック図である。

【図３】本発明の一実施例に係る暖房機の動作を示すフ
ローチャートである。

【図４】本発明の一実施例に係る暖房機の暖房開始／停
止モードにおける温度上昇特性を示す図である。

【図５】本発明の一実施例に係る暖房機の暖房温度到達
モードにおける温度上昇特性を示す図である。

【図６】本発明の第２の実施例に係る暖房機の動作を示
すフローチャートである。

【図７】第２の実施例に係る暖房機の温度上昇特性を示
す図である。

【図８】従来の暖房機を示す図である。

【符号の説明】

１　　暖房機本体 ４　　運転モード選択スイッチ ５　　運転モード表示ランプ ６　　タイマ時刻設定スイッチ ７　　タイマ時刻表示板 ８　　暖房温度設定つまみ ９　　タイマ動作モード設定スイッチ １０　　タイマ動作モード表示ランプ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　現在の室温を検出する温度検出手段と
   、所望の暖房温度を設定するための暖房温度設定手段と
   、連続的な暖房運転を実行する連続モードおよびタイマ
   を用いて所定の動作を実行するタイマ動作モードの何れ
   か一方を選択可能な運転モード選択手段と、上記タイマ
   動作モードを選択した場合の動作実行時刻を設定するた
   めの時刻設定手段とを備え、上記タイマ動作モードを選
   択した場合、上記時刻設定手段で設定した時刻に暖房運
   転を開始または停止する暖房開始／停止モードと、上記
   時刻設定手段で設定した時刻に室温を上記暖房温度設定
   手段で設定した温度まで到達させる暖房温度到達モード
   の何れか一方を選択して実行可能としたことを特徴とす
   る暖房機。
2. 【請求項２】　　上記暖房温度到達モードを選択した場
   合に、当該モードを選択した時刻から上記時刻設定手段
   で設定した時刻までの時間が、室温を上記暖房温度設定
   手段で設定した温度まで到達させるのに必要とする時間
   に満たないとき、その旨を知らせる設定エラー通報手段
   を備えたことを特徴とする請求項１の暖房機。