JP6699393B2 - 加熱調理機器 - Google Patents

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Description

この発明は、加熱調理機器に関し、より特定的には、加熱量の自動調整機能を有する加熱調理機器に関する。
ガスコンロに代表される加熱調理機器において、加熱量を時間経過に応じて自動調整する機能を有する機種が開発されている。たとえば、特開2006−132824号公報(特許文献1)には、吹きこぼれ防止スイッチの操作に応じて、大加熱量および小加熱量を自動的に繰り返すことによる吹きこぼれ防止制御を実行することが記載されている。
特開2006−132824号公報
特許文献1では、吹きこぼれ防止制御は、通常加熱制御中に吹きこぼれ防止スイッチがオン操作されると、オン操作された時点から開始される。また、従来の煮込み調理モードとして、調理容器の温度が沸騰直前の温度になると吹きこぼれ防止制御を開始するものが記載されている。
このように、吹きこぼれ防止制御がプロセスの一部分である調理モードが選択される場合には、調理容器内の加熱対象物の温度状態を反映して、吹きこぼれ防止制御の開始を制御することが好ましい。たとえば、麺を茹でるための調理モードでは、加熱対象物である湯の沸騰を検出した後に、吹きこぼれ防止制御を開始することが好ましい。
しかしながら、通常、加熱調理機器では、調理容器内の加熱対象物の温度を直接検出することは困難であり、特許文献1でも、吹きこぼれ防止制御中における加熱量の切換タイミングは、加熱用位置に載置された調理容器の底部に当接する温度センサの検出温度によって制御されている。
したがって、当該温度センサを用いて加熱対象物である湯が沸騰するタイミングを正しく検知するためには、単純に温度センサの検出温度と閾値との比較のみに依存するのではなく、ある程度の時間経過の下での検出温度の推移に基づいて、沸騰を検出する必要がある。
このため、加熱対象物(湯)が沸騰間近である状態から、吹きこぼれ防止制御を含む調理モードが開始された場合には、沸騰検出に必要な時間経過のうちに加熱過多となってしまい、調理容器からの湯の吹きこぼれが発生してしまう虞がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、吹きこぼれ防止制御を適切に開始することによって、調理容器からの湯の吹きこぼれを防止することである。
この発明のある局面では、加熱調理機器は、加熱部と、温度検出部と、容器検出部と、制御部と、操作部とを備える。加熱部は、所定の調理位置に載置された調理容器を加熱するように構成される。温度検出部は、調理容器の温度を検出するように構成される。容器検出部は、調理位置に調理容器が載置されているか否かを検知するように構成される。制御部は、加熱部による加熱量を制御するように構成される。操作部は、吹きこぼれ防止制御が実行される所定の調理モードを指示可能に構成される。制御部は、操作部によって所定の調理モードが開始されたときに、温度検出部による検出温度に基づく沸騰検出処理による調理容器内の沸騰の検出後に吹きこぼれ防止制御を開始する第1のパターンと、沸騰検出処理を行わずに吹きこぼれ防止制御を開始する第2のパターンとを選択するように構成される。さらに、制御部は、沸騰検出処理の実行時には、検出温度の推移に基づいて沸騰を検出するとともに、吹きこぼれ防止制御の実行時には、加熱量を時間経過に応じて繰り返し増減させる。さらに、制御部は、前回の吹きこぼれ防止制御の終了時から今回の所定の調理モードの開始時までの間に容器検出部によって調理容器が継続的に載置されていることが検出され、かつ、所定の調理モードの開始時における検出温度が判定温度よりも高いときには、第2のパターンを選択する。
上記加熱調理機器によれば、調理容器内の湯温が沸騰温度に比較的近い状態から、所定の調理モードが再開されるケースにおいて、沸騰検出処理を実行せずに吹きこぼれ防止制御を開始できる。したがって、このようなケースにおいて、沸騰検出処理が完了するまでの間に調理容器内の湯が沸騰してしまい、湯の吹きこぼれが発生することを防止できる。すなわち、吹きこぼれ防止制御を適切に開始することによって、調理容器からの湯の吹きこぼれを防止することが可能となる。また、通常時(上記ケース以外)では、沸騰検出後の湯を用いて、指定の調理モードを実行することができる。
好ましくは、判定温度は、前回の吹きこぼれ防止制御の終了時点における検出温度に従って、当該検出温度よりも低い温度に設定される。
このようにすると、前回の吹きこぼれ防止制御の終了時点からの温度変化に基づいて、所定の調理モードの開始(再開)時点において、調理容器内の湯温が沸騰温度に比較的近い状態であることを、より正確に検知することができる。
好ましくは、所定の調理モードは、麺を茹でるための調理メニューの選択によって起動される。また好ましくは、制御部は、調理モードにおいて、麺茹での開始からユーザによる指定時間が経過すると、加熱部による加熱を停止して吹きこぼれ防止制御を終了する。
このようにすると、麺茹でモードにおいて、吹きこぼれ防止制御を適切に開始することによって、調理容器からの湯の吹きこぼれを防止することが可能となる。
この発明によれば、加熱量を自動制御できる加熱調理機器において、吹きこぼれ防止制御を適切に開始することによって、調理容器からの湯の吹きこぼれを防止することができる。
本発明の実施の形態に従う加熱調理機器の一例として示されるコンロの概略構成図である。 図1に示されたコンロにおける加熱量の自動制御を説明するための機能ブロック図である。 麺茹でモードにおける加熱量の自動制御を説明するための概念的な波形図である。 沸騰検出処理の概要を説明するための概念的な波形図である。 実施の形態に従う加熱調理機器における麺茹でモードの制御処理を説明するフローチャートである。 図5に示された沸騰検出要否判定での処理の詳細を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態に従う加熱調理機器の一例として示されるコンロ100の概略構成図である。
図1を参照して、コンロ100は、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプである。コンロ100は、バーナ20,30,40と、バーナ20,30,40のそれぞれの点火スイッチ61,62,63と、バーナ20,30,40のそれぞれの操作パネル51,52,53とを備える。
コンロ100の上面を覆っている天板11の左側にはバーナ20が配置され、天板11の右側にはバーナ30が配置される。さらに、天板11の中央の奥にはバーナ40が配置されている。ユーザによって操作される、操作パネル51〜53および点火スイッチ61〜63は、コンロ100の前面に配置される。
グリル6は、コンロ100の前面の中央において引出可能に配置されている。コンロ100の前面には、グリル6の操作パネル70がさらに配置されている。さらに、グリル排気口7が、天板11に配置されている。
バーナ20には、五徳22および温度センサ25が配置される。温度センサ25は、五徳22の上の所定の調理位置に、鍋やフライパン等の調理容器が載置されると、当該調理容器と接触するように配置される。温度センサ25は、接触した調理容器の底面の温度を熱電対等によって検出する。また、温度センサ25には、バーナ20への調理容器の載置の有無を検知するための荷重センサ26が内蔵される。荷重センサ26は、上記調理位置に調理容器が載置されたときに、ばね等の弾性体を通じて当該調理容器による荷重を検出するように配置することができる。
同様に、バーナ30には、五徳32および温度センサ35が配置され、バーナ40には、五徳42および温度センサ45が配置される。温度センサ35および45には、それぞれ荷重センサ36および46が内蔵される。
コントローラ10は、コンロ100の内部に収容されている。コントローラ10は、コンロ100の構成機器の動作を制御することによって、操作パネル51〜53および点火スイッチ61〜63へのユーザ操作に従って調理容器を加熱する。コントローラ10は、たとえば、マイクロコンピュータおよび電源回路等を搭載した電子回路基板によって構成される。
図2は、コンロ100における加熱量の自動制御を説明するための機能ブロック図である。
図2を参照して、バーナ20,30,40の各々は、燃料ガスの燃焼熱によって、調理容器を加熱する。バーナ20,30,40による加熱量は、燃料ガスの流量に依存して決まる。バーナ20,30,40の各々は、「加熱部」の一実施例に対応する。
バーナ20,30,40に対しては、流量調整部27,37,47をそれぞれ経由して、燃料ガスが供給される。流量調整部27は、点火スイッチ61の操作に応じて、バーナ20へ点火のための燃料ガスを供給するとともに、着火状態のバーナ20へ供給される燃料ガスの流量(以下、「ガス流量」とも称する)を調整する。同様に、流量調整部37は、バーナ30へ供給されるガス流量を調整し、流量調整部47は、バーナ40へ供給されるガス流量を調整する。
たとえば、流量調整部27,37,47の各々は、特許文献1と同様に、コントローラ10によって制御されるステッピングモータ(図示せず)の駆動により燃料ガスの流路面積を可変制御することによって、ガス流量を調整するように構成することができる。このように、コントローラ10からの制御信号に基づく、流量調整部27,37,47によるガス流量の制御によって、バーナ20,30,40からの加熱量を可変制御することができる。
バーナ20,30,40の各々では、荷重センサ26,36,46によって、調理位置に調理容器200が載置されているか否かを検知することができる。さらに、温度センサ25,35,45によって、バーナ20,30,40の調理位置に載置された調理容器200の温度を検出することができる。すなわち、温度センサ25,35,45の各々は「温度検出部」の一実施例に対応し、荷重センサ26,36,46の各々は、「容器検出部」の一実施例に対応する。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11およびメモリ12を含む。コントローラ10は、メモリ12に予め記憶された制御プログラムを実行することにより、コンロ100の動作を制御することができる。さらに、コントローラ10には図示しない入出力ポートが配置されており、外部の各センサおよび各機器との間で信号の授受が可能である。また、コントローラ10は、クロック信号等によるカウンタで構成された計時のためのタイマ13をさらに有する。
さらに、コントローラ10は、スピーカ14からの電子音および/または音声の出力を制御するとともに、発光ダイオード15の点灯/点滅/消灯を制御する。発光ダイオード15は、数字表示用の7セグメントLED(Light Emitting Diode)を構成してもよく、操作パネル51,52,53に設けられた操作スイッチ(図示せず)の裏側に配置されて、当該操作スイッチを目立たせるために点灯または点滅されてもよい。
コントローラ10は、点火スイッチ61〜63の操作に応じて、流量調整部27,37,47および、図示しない点火プラグを制御して、バーナ20,30,40を着火する。
さらに、コンロ100では、操作パネル51〜53の操作により、調理モードの指定が可能である。たとえば、操作パネル51〜53の各々に設けられた操作スイッチ(図示せず)の操作によって、特定の調理モードを指示することができる。コントローラ10は、調理モードが指示されると、指示された調理モードの加熱パターンに従って、バーナ20,30,40の加熱量を制御することができる。本実施の形態では、操作パネル51〜53の操作によってユーザが指示可能な調理モードが、麺を茹でる調理メニュ―を指定するための「麺茹でモード」を含むものとする。すなわち、操作パネル51〜53は、「操作部」の一実施例に対応する。また、コントローラ10は「制御部」の一実施例に対応する。
以下では、調理容器200が載置されたバーナ20に対して、操作パネル51によってバーナ20を用いた麺茹でモードが指定された場合を例示して、コンロ100の動作について説明する。
図3は、麺茹でモードにおける加熱量の自動制御を説明するための概念的な波形図である。
図3を参照して、時刻t0において麺茹でモードがオンされると、コントローラ10は、まず調理容器200内の水を沸騰させるために、バーナ20からの加熱量を、一定値Q3(たとえば、最大熱量)に制御する。時刻t0以降では、コントローラ10は、併せて、温度センサ25による検出温度に基づいて沸騰検出処理を実行する。
コントローラ10は、時刻taにおいて、沸騰検出処理によって沸騰が検出されると、バーナ20による加熱量をQ3からQ1に絞って麺の投入を待機する。コントローラ10は、沸騰を検出すると、スピーカ14および/またはLED15を用いて沸騰が検知されたことをユーザに通知して、麺の投入を促す。
時刻tbにおいて、麺の投入に連動したユーザによるボタン操作に応じて、麺茹での開始が検知される。この時点において、麺茹での指定時間Tmdが読込まれる。指定時間Tmdは、麺茹でモードの起動時に、ユーザによって操作パネル51から入力される。また、時刻t0〜tbの期間においても、ユーザは、操作パネル51によって指定時間Tmdを入力または修正することが可能である。
コントローラ10は、麺茹での開始が検知されると(時刻tb)、特許文献1と同様の吹きこぼれ防止制御を開始する。これにより、バーナ20からの加熱量は、たとえば、Q3およびQ2(Q3>Q2>Q1)の間で繰返し増減される。加熱量をQ3およびQ2の間で切換えるタイミングについては、所定パターンに従って、タイマ13によって計測される経過時間に応じて制御することができる。あるいは、特許文献1のように、検出温度と、上限温度および下限温度との比較に基づくヒステリシス制御によって、加熱量をQ3およびQ2の間で切換えてもよい。本実施の形態において、吹きこぼれ防止制御における加熱量の自動制御の内容は特に限定されるものではなく、過加熱による吹きこぼれの発生を防止できるものであれば、任意の態様とすることができる。
コントローラ10は、タイマ13の計時に基づいて、麺茹での開始(時刻tb)から指定時間Tmdが経過したことを検知すると(時刻tc)、流量調整部27によって燃料ガスの供給を遮断することにより、バーナ20を自動的に消火する。これにより、バーナ20による加熱が停止されて、吹きこぼれ防止制御が終了されるとともに、麺茹でモードが終了される。
図3に示したように、吹きこぼれ防止制御は、麺茹でモードにおいて、基本的には沸騰検出後に実行される。これにより、沸騰した湯によって、ユーザによる指定時間に従って麺を茹でることができるとともに、麺茹で中(時刻tb〜tc間)には、吹きこぼれを防止することができる。
次に、コンロ100での沸騰検出処理について説明する。
図4は、沸騰検出処理の概要を説明するための概念的な波形図である。
図4を参照して、麺茹でモードにおける沸騰検出処理は、温度センサ25と接触する調理容器200の底面の検出温度Tdを用いて実行される。しかしながら、検出温度Tdは、湯温を直接測定しているものではないため、検出温度Tdと沸点温度との単純な比較によって沸騰を検出することはできない。このため、沸騰検出処理は、検出温度Tdの時間的な推移に基づいて実行される。
図4に示されるように、一定加熱量(図3でのQ3)によるバーナ20での加熱により、検出温度Tdは、連続的に上昇した後、温度上昇が飽和する。あるいは、調理容器200内の湯温よりも先に検出温度が上昇するため、実際の沸騰時点では、検出温度Tdが僅かに低下する可能性もある。また、加熱時の温度推移は、調理容器200の材質(熱伝導性)によっても異なってくる。したがって、コントローラ10は、検出温度Tdと判定温度との単純な比較によらず、沸騰点近傍での検出温度Tdの時間的推移に基づいて、沸騰検出処理を実行する。
図4の例では時刻t1において、検出温度Tdは基準温度Txに到達し、時刻t2において、検出温度Tdは基準温度Tyに到達する。時刻t3において、Td≧Tyの状態が所定時間Tc継続したことが検知される。このとき、コントローラ10は、時刻ta(Td=Tx)から時刻tcまでの所要時間Taを、タイマ13によって計測する。
コントローラ10は、時刻t3以降では、検出温度Tdがさらに所定温度(たとえば1℃)上昇するまでの時刻t3〜t4の所要時間Trsを、タイマ13によって計測する。
コントローラ10は、所要時間Trsが所定の判定時間Trよりも長いと沸騰を検出する。あるいは、コントローラ10は、時刻t3以降において、判定時間Tdwの間、検出温度Tdの低下が継続したとき(時刻t5)にも、沸騰を検出することができる。
なお、時刻ta〜tcの所要時間Taは、特定の一定加熱条件下(Q3一定)での温度上昇レートであるため、調理容器200の材質(熱伝導性)に依存して変化することが理解される。したがって、上述の判定時間Tr,Tdwについて、計測された所要時間Taに応じた可変値とすることにより、調理容器200の材質(熱伝導性)を考慮した精密な沸騰検出を行うことが可能である。
なお、図4に示された沸騰検出処理は一例であり、本実施の形態では、温度センサ25による調理容器200の検出温度Tdの時間的推移に基づく条件であれば、任意の条件設定によって沸騰を検出することができる。いずれにせよ、検出温度Tdの時間的推移を監視するために、沸騰検出処理が開始されてから実際に沸騰が検出されるまでに、ある程度の時間経過を要することが理解される。
ここで、一旦麺茹でモードが終了された後(すなわち、バーナ20による加熱停止後)、ユーザによる茹で具合の確認結果に応じて、調理容器200がバーナ20上に載置されたままの状態で、ユーザによって再度麺茹でモードが開始されるケースが想定される。このとき、前回の麺茹でモード終了時点からの経過時間が短いと、調理容器200内の湯温が沸騰温度に比較的近い状態から、麺茹でモードが再開されることになる。以下では、このようなケースを「短時間再開ケース」とも称する。
上記のような短時間再開ケースでは、図3に示された、通常の麺茹でモードを適用して沸騰検出処理を実行すると、ある程度の時間を要する沸騰検出処理が完了するまでの間に、調理容器200内の湯が沸騰してしまい、吹きこぼれ防止制御が開始される前に、湯の吹きこぼれが発生する虞がある。したがって、本実施の形態に従う加熱調理機器では、麺茹でモードに代表される、沸騰検出処理および吹きこぼれ防止制御を含む調理モードを、以下の様に構成する。
図5は、実施の形態に従う加熱調理機器における麺茹でモードの制御処理を説明するフローチャートである。
図5を参照して、コントローラ10は、ステップS100により、操作パネル51〜53の操作により、麺茹でモードがオンされたかどうかを判定する。コントローラ10は、麺茹でモードがオンされると(S100のYES判定時)、ステップS110に処理を進めて、上記短時間再開ケースを抽出するための沸騰検出要否判定を実行する。以下でも、バーナ20上に載置された調理容器200が麺茹でに用いられるものとして説明する。
なお、麺茹でモードがオンされないとき(S100のNO判定時)は、ステップS110以下の処理が実行されることなく処理は終了される。したがって、図5に示された制御処理は、周期的に実行される必要はなく、ユーザによる麺茹でモードのオン操作(操作パネル51〜53)の検知をトリガとして、ステップS110以降の処理が起動される態様で実行することができる。
図6は、図5のステップS110での沸騰検出要否判定の処理の詳細を示すフローチャートである。図5に示されたステップS110は、ステップS112、S114、S116およびS118を有する。
図6を参照して、コントローラ10は、ステップS112により、バーナ20の前回の自動消火タイミングから現在までの期間において、調理容器200がバーナ20上に載置されたままの状態であるか否かを判定する。具体的には、荷重センサ26での荷重オフが上記期間内に検出されているか否かが判定される。
コントローラ10は、荷重オフの非検出時(S112のYES判定時)には、ステップS114により、現在の検出温度Tdを判定温度Tthと比較する。そして、コントローラ10は、Td>Tthであると(S114のYES判定時)、上記短時間再開ケースであることを検出して、ステップS116に処理を進める。ステップS116では、沸騰検出が必要であることを示すフラグFLG=0に設定される。
これに対して、コントローラ10は、ステップS112またはS114がNO判定とされるとき、すなわち、バーナ20の自動消火後に調理容器200の荷重オフが検出されたとき、あるいは、検出温度Tdが低下しているときには、ステップS118に処理を進めて、FLG=1に設定する。
なお、ステップS114で用いる判定温度Tthは、固定値としてもよく、バーナ20の前回の自動消火タイミング(すなわち、前回の吹きこぼれ制御の終了タイミング)における検出温度Td(f)に従って可変に設定されてもよい。たとえば、所定の正値のパラメータα(α>0)またはβ(β<1.0)を用いて、下記(1)式または(2)式に従って設定することができる。
Tth=Td(f)−α …(1)
Tth=β×Td(f) …(2)
式(1),(2)のいずれによっても、Tth<Td(f)に設定されることが理解される。このように判定温度Tthを可変設定すると、吹きこぼれが発生し易くなるケースをより正確に抽出することができる。
再び図5を参照して、コントローラ10は、ステップS120により、図6で設定されたフラグFLG=1であるかどうかを判定する。コントローラ10は、FLG=1のとき(S120のYES判定時)には、コントローラ10は、ステップS130により、沸騰検出処理を実行する。沸騰検出処理の実行中には、図4で説明したように、温度センサ25の検出温度Tdの推移が監視される。沸騰が検出されるまでの間(S140のNO判定時)、加熱量を一定に維持した沸騰検出処理(S130)が継続的に実行される。
コントローラ10は、沸騰を検出すると(S140のYES判定時)、コントローラ10は、ステップS150に処理を進めて、スピーカ14および/またはLED15を用いて、沸騰をユーザに通知するとともに、ステップS160により、麺投入の待機状態となる。このとき、図3の時刻ta〜tbで示したように、バーナ20による加熱量は、自動的に絞られる。すなわち、麺投入の待機状態(S160)におけるバーナ20の加熱量は、沸騰検出処理中(S130)における加熱量よりも小さい。
コントローラ10は、FLG=0のとき(S120のNO判定時)には、ステップS130〜S150をスキップして、処理をステップS160へ進める。この結果、短時間再開ケースでは、沸騰検出処理(S130)が実行されることなく、即座に、麺投入の待機状態となる。
コントローラ10は、ステップS170により、麺茹でが開始されたかどうかを検知する。たとえば、麺茹での開始は、ユーザが、麺の投入時に操作パネル51に設けられる所定ボタンを操作することによって検知される。
コントローラ10は、麺茹でが開始されると(S170のYES判定時)、麺茹で開始時間における麺茹での指定時間Tmdを読み込むとともに、タイマ13によるカウントアップを開始する。
そして、コントローラ10は、ステップS200により、図3で説明した吹きこぼれ防止制御を実行する。これにより、バーナ20による加熱量は、流量調整部27を用いて、時間経過に応じて自動的に増減するように制御される。コントローラ10は、ステップS210では、タイマ13のカウント開始(S180)からの経過時間を指定時間Tmdと比較する。
コントローラ10は、指定時間Tmdが経過するまでの間(S210のNO判定時)、ステップS200による吹きこぼれ防止制御を継続する。一方、指定時間Tmdの経過が検知されると(S210のYES判定時)、コントローラ10は、ステップS220に処理を進めて、バーナ20を自動的に消火する。これにより、バーナ20からの加熱が停止されるとともに、麺茹でモードが終了される。このとき、コントローラ10は、図6のステップS114での判定温度Tthを設定するために、この時点での検出温度Tdを、上記(1)式または(2)式で使用するのTd(f)として記憶することができる。
したがって、図5の制御処理を伴う本実施の形態によれば、沸騰検出要否判定(S110)を設けることにより、麺茹でモードが起動されると、沸騰検出後に吹きこぼれ制御を実行する第1のパターン(図3)と、沸騰検出処理を行わずに吹きこぼれ制御を実行する第2のパターンとを選択できる。特に、短時間再開ケースでは、第2のパターンを選択することができるので、調理容器200内の湯温が沸騰温度に比較的近い状態から、麺茹でモードが再開されるケースにおいて、沸騰検出処理が完了するまでの間に調理容器200内の湯が沸騰してしまい、湯の吹きこぼれが発生することを防止できる。この結果、短時間再開ケースの抽出により、吹きこぼれ防止制御を適切に開始することによって、調理容器からの湯の吹きこぼれを防止することが可能となる。また、通常時(短時間再開ケース以外)では、沸騰検出後の湯を用いて、麺を茹でることができる。
なお、本実施の形態では、吹きこぼれ防止制御が麺茹でモードで実行される例を説明したが、本発明の適用は、このような例示に限定されるものではなく、沸騰検出処理および吹きこぼれ防止制御を含む特定の調理モードに対して、共通に適用することが可能である。
また、本実施の形態では、加熱調理機器として、ガスを燃料としたバーナによって加熱するガスコンロを例示したが、電気ヒータや誘導加熱によって調理容器を加熱するように「加熱部」が構成されてもよい。すなわち、「加熱部」は、加熱量の自動制御が可能であれば、加熱の態様を特に限定するものではない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 コントローラ、11 天板、12 メモリ、13 タイマ、14 スピーカ、15 発光ダイオード、20,30,40 バーナ、22,32,42 五徳、25,35,45 温度センサ、26,36,46 荷重センサ、27,37,47 流量調整部、51,52,53 操作パネル、61,62,63 点火スイッチ、100 コンロ、200 調理容器、Td 検出温度(温度センサ)、Tx,Ty 基準温度。

Claims (4)

  1. 所定の調理位置に載置された調理容器を加熱するための加熱部と、
    前記調理容器の温度を検出するための温度検出部と、
    前記調理位置に前記調理容器が載置されているか否かを検知するための容器検出部と、
    前記加熱部による加熱量を制御するための制御部と、
    吹きこぼれ防止制御が実行される所定の調理モードを指示するための操作部と、
    前記制御部は、
    前記操作部によって前記所定の調理モードが開始されたときに、前記温度検出部による検出温度に基づく沸騰検出処理による前記調理容器内での湯の沸騰の検出後に前記吹きこぼれ防止制御を開始する第1のパターンと、前記沸騰検出処理を行わずに前記吹きこぼれ防止制御を開始する第2のパターンとを選択するように構成され、
    前記制御部は、前記沸騰検出処理の実行時には、前記検出温度の推移に基づいて前記沸騰を検出するとともに、前記吹きこぼれ防止制御の実行時には、前記加熱量を時間経過に応じて繰り返し増減させ、
    前記制御部は、前回の前記吹きこぼれ防止制御の終了時から今回の前記所定の調理モードの開始時までの間に前記容器検出部によって前記調理容器が継続的に載置されていることが検出され、かつ、前記所定の調理モードの開始時における前記検出温度が判定温度よりも高いときには、前記第2のパターンを選択する、加熱調理機器。
  2. 前記判定温度は、前回の前記吹きこぼれ防止制御の終了時点における前記検出温度に従って、当該検出温度よりも低い温度に設定される、請求項1記載の加熱調理機器。
  3. 前記所定の調理モードは、麺を茹でるための調理メニューの指定によって起動される、請求項1または2記載の加熱調理機器。
  4. 前記制御部は、前記調理モードにおいて、麺茹での開始からユーザによる指定時間が経過すると、前記加熱部による加熱を停止して前記吹きこぼれ防止制御を終了する、請求項3記載の加熱調理機器。
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