JPH04302143A - 表面処理装置 - Google Patents

表面処理装置

Info

Publication number
JPH04302143A
JPH04302143A JP6589191A JP6589191A JPH04302143A JP H04302143 A JPH04302143 A JP H04302143A JP 6589191 A JP6589191 A JP 6589191A JP 6589191 A JP6589191 A JP 6589191A JP H04302143 A JPH04302143 A JP H04302143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
porous body
substrate
processed
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6589191A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadayuki Jinbo
定之 神保
Koji Shimomura
下村 幸二
Nobuo Hayasaka
伸夫 早坂
Haruo Okano
晴雄 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6589191A priority Critical patent/JPH04302143A/ja
Publication of JPH04302143A publication Critical patent/JPH04302143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造プロセスに
おけるエッチング,CVD,レジスト剥離等の表面処理
等に使用される表面処理装置に係わり、特に多孔質材料
を用いてガスの活性化又は不活性化を行う機構を備えた
表面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の製造プロセスにおい
ては、反応性イオンエッチング(RIE)やケミカルド
ライエッチング(CDE)等のドライエッチング技術が
広く採用されている。これらのドライエッチングでは、
ハロゲン元素や酸素元素を含むガスが反応性ガスとして
用いられる。
【0003】CDEに代表されるダウンフロー技術は、
荷電粒子による損傷がないことからULSIの製造に有
効な方法として注目されている。ダウンフロープロセス
は、例えばCF4 等の反応性ガスから生成したF*(
ラジカル)等の反応性の高い活性種の化学反応を主に、
シリコン基板等の表面に形成された多結晶シリコン膜を
エッチングする方法(掘池他:Jpn. J.Apl.
Plys.15(1976)p.13)、F+Cl2 
の反応を用いるSi3 N4 のSiO2 に対する高
選択エッチング技術(N.Hayasakaet al
:Solid State Tech (1988,A
pr.)p127)、F+H2Oの反応を用いるレジス
トの剥離技術(N.Hayasaka. et al.
1988 Dry Process Symposiu
m)等の応用が考えられている。 さらに、ダウンフロープロセスは、エッチングや剥離等
の表面処理のみならず、CVD等の膜形成への応用も考
えられている。
【0004】ところで、これらの方法では、活性種を生
成する手段として、主に反応性ガスの減圧下で高周波に
より放電させる方法が用いられており、反応容器内を減
圧に保つための排気装置や反応性ガスを放電させるため
の放電装置が必要である。これらの装置が装置全体に占
める割合は、スペース的にもコスト的にも非常に大きく
、これが装置構成の小型化や低コスト化を妨げる大きな
要因の一つとなっている。
【0005】また、活性種の生成に放電を用いる場合、
大きな体積を放電させるのは技術的に困難で、さらに放
電は減圧下で行うため、生成される活性種の絶対数も少
ないものである。このため、大面積ウェハを均一にエッ
チングすることは極めて困難である。これは、近い将来
見込まれるシリコンウェハの大口径化への面でも大きな
課題となっている。
【0006】一方、放電等により励起されたガスの活性
種は、一部は反応に費やされるものの、残りは未反応の
まま反応容器から真空排気装置へと排気される。残留活
性種の一部は、気相中の反応により安定な化合物へ変化
するが、未反応のガスは活性な状態のまま真空排気装置
へ排気される。このため、真空排気装置の構成材料の腐
食やオイルの劣化等の悪影響をもたらす問題があった。
【0007】これを解決する方法として、真空排気装置
の直前に液体窒素トラップを入れた容器を設け、活性化
されたガスをトラップしたり、吸着式の排ガス処理装置
を設けたりして、排気系に活性なガスが導入されるのを
防ぐ方法がある。しかし、例えば液体窒素で一時的にト
ラップした場合、エッチング後に液体窒素を捨てること
が必要となり、このときトラップされた活性ガスが再び
ガス化して危険性が高い。また、吸着式の排ガス処理方
法では、吸着したものが再び放出されたり、固体吸着材
と反応するものは目詰まりを起こしたりすることがある
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、放電
によりガスを活性化して反応容器内に導入する装置にお
いては、排気装置や放電装置が必要となり、これが装置
コストの低減及び装置構成の小型化を阻む要因となって
いる。さらに、放電を利用してガスを活性化する場合、
一度に多量のシリコンウェハを処理することは困難であ
り、大口径の均一エッチングが困難である等の問題があ
った。
【0009】また、反応容器内から未反応な状態のまま
排気される活性なガスは極めて有害であり、これが真空
排気装置の構成材料の劣化やオイルの寿命を短くすると
いう問題があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、放電を利用することな
くガスを活性化することができ、装置コストの低減及び
小型化をはかると共に、処理効率の向上をはかり得る表
面処理装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、活性な状態で
排気されるガスを不活性な状態に変換することができ、
真空排気装置やこれに用いるオイルの長寿命化をはかり
得る表面処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、ガスの
流れる通路に多孔質材料を設置し、この多孔質材料を通
ることにより、ガスの活性化又は不活性化を行うことに
ある。
【0013】即ち本発明(請求項1)は、被処理基体を
収容する反応容器と、この容器内に所定のガスを導入す
るための手段と、容器内のガスを排気する手段とを備え
、試料のエッチングや膜形成等に供される表面処理装置
において、容器のガス導入側で、ガスを通過させる配管
の途中に多孔質体を設けると共に、この多孔質体を加熱
する機構を設け、多孔質体にガスを通過させることによ
り、ガスを活性化するようにしたものである。
【0014】また本発明(請求項2,3)は、被処理基
体を収容する反応容器と、この容器内に所定のガスを導
入するための手段と、容器内のガスを排気する手段とを
備え、試料のエッチングや膜形成等に供される表面処理
装置において、容器のガス排気側で、ガスを通過させる
配管の途中に多孔質体を設けると共に、この多孔質体を
加熱する機構を設け、多孔質体にガスを通過させること
により、ガスを不活性化するようにしたものである。こ
こで、本発明(請求項1)の望ましい実施態様としては
、次のものがあげられる。 (1) 導入ガスは、ハロゲン等の反応性ガスである。 (2) 多孔質体は、炭素,セラミック,金属,又はこ
れらの混合物から形成されている。 (3) 多孔質体は、導入ガスと反応する材料で形成さ
れている。また、本発明(請求項2)の望ましい実施態
様としては、次のものがあげられる。 (1) 導入ガスは、ハロゲン等の反応性ガスである。 (2) 多孔質体は、炭素,セラミック,金属,又はこ
れらの混合物から形成されている。 (3) 多孔質体は、導入ガスと反応して安定な化合物
を生成する材料で形成されている。 (4) 多孔質体の前(ガスの上流側)に、排ガスを励
起する機構を設ける。 (5) 多孔質体を複数段設け、上流側の多孔質体を活
性なガスと反応しない材料で形成し、下流側の多孔質体
を活性なガスと反応する材料で形成する。 (6) 多孔質体の上流側で排ガスに他のガスを混合さ
せる。
【0015】
【作用】本発明(請求項1)によれば、高圧ガスボンベ
から反応容器までガスを導く配管の途中を、ガスが通過
可能な多孔質な材料(多孔質体)で遮り、その多孔質体
を加熱している。このため、反応性ガスが多孔質体を通
過する際、熱により励起・分解されて活性種が生成され
る。このとき、反応ガスは多孔質体を通過する際に効率
良く励起・分解されるため、大量の活性種を生成するこ
とができ、大面積なガス供給口を形成することにより大
口径ウェハを均一性良く処理することができる。
【0016】また、ガス加熱により活性種を生成するた
め減圧にする必要はなく、大気圧又は大気圧以上の加圧
状態での動作が可能である。大気圧又は加圧状態での動
作の場合、真空排気装置は必要なく、また本方法では放
電装置を必要としないため、コストの低減及び装置の小
型化に大きく貢献することができる。さらに、熱的なガ
スの励起を行うため、ガス粒子は基本的に中性粒子であ
り、プラズマ中でのように大きな運動エネルギーを持つ
ことがないために、粒子照射による被処理基体へのダメ
ージの発生がない。
【0017】ガス加熱による励起・分解は、例えば分子
の振動・回転エネルギーの励起を行ったり、またその励
起により分子を分解することなどである。例えば、Cl
2 を例にとると、熱分解によるCl2 →2Clは1
150K程度からしか生じない。従って、Cl2 を1
150K以上に加熱して分解してClを生成し、このC
lによりSi,ポリSi等をエッチングすることができ
る。また、1150K以下の温度でもCl2 を熱励起
することができ、この熱励起Cl2 でもSi,ポリS
i等のエッチングを行うことができる。例えば、Cl2
 を800℃程度で加熱・励起し、ポリSiをエッチン
グすることにより、50nm/min程度でエッチング
を行うことができる。
【0018】ガスの加熱方法として、加熱した多孔質材
料中にガスを通過させて加熱する方法は、ガスと熱源と
の衝突頻度が高く、励起効率は極めて良い。図4に多孔
質材料を用いてガスを加熱する場合と、加熱したパイプ
を用いてガスを加熱する場合についての説明図を示す。
【0019】図4(a)は多孔質材料を用いて加熱する
場合であり、41はガス導入管、42は加熱された多孔
質体、43は励起前の分子、44は励起後のガス分子を
各々示す。ガス分子は多孔質体42を通過する際に必ず
、多孔質体42と衝突するようになっており、そのため
多孔質体42を通過した分子は殆ど励起された分子にな
っている。
【0020】図4(b)はガス導入管41を外部ヒータ
45で加熱し、そこをガスを流すことにより加熱する方
法であるが、この場合加熱された管41に衝突した分子
は励起されるが、管41の中心を流れる分子は励起され
ない。このため、加熱領域を通過しても、励起されない
分子が存在する。つまり、本発明のように多孔質体42
を設置することにより、ガスの活性化効率を格段に向上
させることが可能である。
【0021】また、本発明(請求項2)では、多孔質体
に不安定な分子・原子等を含む排ガスを通過させ、多孔
質体を通過する際に、不安定ガス粒子同士の反応を高効
率に行うことにより、ガスを安定化させることができる
。また、多孔質体を活性なガスと反応し揮発性の物質を
生成する材料で形成し、多孔質体に排ガスを通過させて
該活性種を安定な化合物に変えることにより、不活性化
させることができる。また、反応容器から放出される排
ガスに、不完全に分解された分子や準安定な分子・原子
等を含む場合、それらと反応しない材料で構成された第
1の多孔質体を通過させることにより、再び熱励起・熱
分解等により励起して活性度を高め、その後他のガスと
混合して反応させて安定な化合物としたり、或いはその
後再びガスと反応する第2の多孔質体を通過させ、その
多孔質体と反応させて安定な化合物とすることも可能で
ある。
【0022】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例に係わるドライ
エッチング装置を示す概略構成図である。図中10は真
空チャンバ(反応容器)であり、このチャンバ10内に
は被処理基体11を載置する試料台12が収容されてい
る。チャンバ10内には第1及び第2のガス導入口13
,14から所定のガスが導入され、またチャンバ10内
のガスはガス排気口15から排気されるものとなってい
る。
【0024】ガス導入口13には、ガス導入用配管16
が接続されている。この配管16の途中には多孔質体1
7が挿入されている。多孔質体17は、例えば炭素の焼
結体であり、炭素の真密度に対して70%の密度を有す
るものであり、真空下でのコンダクタンスは0.2リッ
トル/S程度である。多孔質体17の設置部位において
、配管16と同軸的に誘導コイル18が設置されている
。そして、この誘導コイル18に高周波電源19から電
流を流すことにより、多孔質体17は加熱されるものと
なっている。
【0025】このような構成においては、配管16に例
えば弗素(F)等のハロゲン元素を含むガスが供給され
ると、このガスは加熱された多孔質体17を通る際に加
熱される。この加熱によりガスが励起,分解して活性種
が生成され、この活性種がチャンバ10内に導入される
。また、チャンバ10内のガスは、真空排気装置を介す
ることなく、直接排気ダクト又は排ガス処理装置に排気
される。次に、本装置を用いたエッチング方法について
説明する。
【0026】まず、図2(a)に示すように、シリコン
基板21上にシリコン酸化膜22を形成し、さらにこの
上に多結晶シリコン膜23を形成し、これを被処理基体
とした。この被処理基体をチャンバ10内の試料台12
上に載置した。次いで、反応性ガスとしてSF6 を用
い、配管16内に導入し、誘導加熱により1000℃に
加熱した多孔質体17を通過させることにより活性種を
生成した。そして、この活性種をチャンバ10内に導入
して被処理基体に供給し、多結晶シリコン膜23をエッ
チングした。ここで、SF6 ガスの流量を50scc
m、チャンバ10内の圧力は大気圧である。
【0027】このとき、エッチング速度は50nm/分
であった。この場合、SF6 は1000℃程度では分
解しないことが知られており、上記の方法ではSF6 
が熱的に励起されたものがエッチング種となっていると
考えられる。SF6 の代わりにNF3 を用いると、
NF3 は300℃以上で解離されFを生じる。この場
合は、解離されたFによりエッチングされる。このよう
にSF6 の代わりに他のハロゲンを含むガスを用いて
もよい。また、FだけでなくCl2 ,CCl4等のC
lを含むガス、又はこれらの混合ガスを用いてもよい。
【0028】従来のダウンフロープロセスでは、放電管
の位置を被処理基体に近付け過ぎると、放電によって生
成した寿命の短い荷電粒子までも被処理基体に到達して
しまい、被処理基体にダメージを与えるため、放電管を
荷電粒子が消滅する程度の距離だけ被処理基体から離さ
なければならない。このため、エッチング活性種の輸送
の効率という点から見ても問題があった。
【0029】これに対し本実施例では、熱により反応性
ガスを励起・分解して活性種を生成できるため、荷電粒
子が生成することはなく、活性種を生成する位置が近け
れば近いほど輸送の効率が良い。このため、従来のダウ
ンフロープロセスと比較して効率良く活性種を被処理基
体に供給することができる。この場合、熱源がウェハに
近付くことによるウェハの温度上昇に気を付ける必要が
あり、場合によってはウェハを冷却する必要がある。
【0030】このように本実施例によれば、被処理基体
11になるべく近い位置に多孔質体17を設置し、これ
を加熱して反応性ガスを通過させることにより、反応性
ガスを励起又は分解して活性種を生成するため、大量の
活性種を効率良く被処理基体11に供給することができ
る。従って、従来のダウンフロープロセスと同様に、被
処理基体をエッチングすることができる。また、反応性
ガスを加熱することにより活性種を生成させるので、チ
ャンバ10を減圧にしなくても装置を動作させることが
可能となる。この場合、真空排気装置及び放電装置が不
用となり、装置全体の小型化及び低コスト化をはかるこ
とができる。さらに、将来の大口径化に向けても、多孔
質体17の面積を拡大することにより容易に対応するこ
とができる。
【0031】なお、チャンバ10内は大気圧でなくても
よく、真空排気装置を接続して、減圧してガスの流れに
対して多孔質体17の前後で差圧を生じさせてもよい。 差圧の程度は、多孔質体17の長さや密度(充填率)等
を変化させ、ガス通路のコンダクタンスを変化させるこ
とにより変化させることができる。また、多孔質体17
の加熱方法は、誘導加熱の他にヒータを用いてもよい。
【0032】多孔質体17(炭素焼結体)中に金属(P
t,Pd等)を分散させたものを用いると、金属を分散
させないものに比べてガスの分解効率が向上する。例え
ば、NF3 を熱分解し、Siをエッチングする場合、
金属を分散させた多孔質材料を用いることにより、金属
を分散させない場合に比べ、数10%のエッチング速度
の向上があった。この場合、分散させた金属が触媒とし
て働き、ガスの分解効率を向上させる。
【0033】多孔質体17の材料としては、炭素の他に
、セラミック,金属等のものを用いてもよい。また、こ
の多孔質体17の加熱方法は、ヒータ,赤外線等の外部
からの加熱源で加熱してもよい。さらに、誘導性の材料
であれば誘導加熱の他に、通電加熱を行ってもよい。 さらに、多孔質体17は炭素粒を高温プレスにより成形
すること等により作られたものを用いが、高温プレス以
外にも生成方法は多種あり、いずれの方法で作られたも
のでもよい。また、多孔質体17は、炭素の真密度を任
意に選択することができ、ガスの流れに対してコンダク
タンスを任意に設定すればよい。
【0034】図3は、本発明の第2の実施例に係わるC
VD装置を示す概略構成図である。なお、図1と同一部
分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。 基本的な構成は図1とほぼ同様であるが、本実施例にお
いてはガス導入用配管16に相当する活性化部31の径
が被処理基体11とほぼ同径又はそれより大きくなって
いる。そして、この活性化部31にガス導入管32から
所定のガスが導入される。また、試料台12はヒータ3
3により加熱されるものとなっている。
【0035】このような装置において、チャンバ10内
に被処理基体11を収容し、排気口15より真空排気さ
せながら、TEOSをガス導入管32より活性化部31
に導入し、加熱した多孔質体17を通過させることによ
り熱的に励起・分解させ、ガス導入口13よりチャンバ
10内に導入した。これと同時に、別の導入口14より
チャンバ10内にO3 を導入し、被処理基体11上に
SiO2 を堆積させた。被処理基体11はヒータ33
で加熱できる構造になっており、熱的に励起されたTE
OSが被処理基体11上でO3 と反応し、堆積する温
度に調整できる。
【0036】本実施例では、TEOSの流量10scc
m、O3 の流量10sccm、多孔質体17の温度2
50℃、基板温度は300℃とした。また、圧力は大気
圧とした。その結果、SiO2 が被処理基体11上に
均一に堆積し、本実施例方法がエッチングだけではなく
、ガスの種類や選択により、CVDにも応用できるのが
確認できた。
【0037】このように本実施例によれば、被処理基体
11になるべく近い位置に多孔質体17を載置し、それ
を加熱して反応性ガスを通過させることにより、反応性
ガスを励起又は分解して活性種を生成するため、第1の
実施例と同様に大量の活性種を効率良く被処理基体11
に供給することができる。また、活性化部31の径が被
処理基体11とほぼ同径又はそれより大きいので、CV
Dにより被処理基体11上に均一な薄膜を形成すること
ができる。
【0038】図5は、本発明の第3の実施例に係わるド
ライエッチング装置を示す概略構成図である。なお、図
1と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は
省略する。
【0039】この実施例は、ガス導入側ではなくガス排
気側に多孔質体を配置したものである。ガス導入用配管
16には多孔質体17は設置されておらず、ガスの活性
化はマイクロ波放電により行われる。即ち、配管16に
はマイクロ波電源52に接続された放電管51が連結さ
れている。この場合、ガス導入管53から導入されたガ
スは、放電管51内のマイクロ波放電により活性化され
、配管16を介してチャンバ10内に導入される。
【0040】チャンバ10のガス排気口15には、ガス
排気用配管54の一端が接続されている。この配管54
の途中には、炭素で形成された多孔質体55が設置され
ている。配管54の他端は真空ポンプ57に接続されて
いる。また、配管56の他端と多孔質体設置部位との間
には、ガスを供給するためのガス導入管56が接続され
ている。なお、多孔質体55は図示しないヒータにより
加熱可能な構成となっている。次に、上記装置を用いた
ポリシリコンのエッチング方法について説明する。
【0041】まず、ポリシリコン膜の形成された被処理
基体11をチャンバ10内に収容する。次いで、弗素元
素を含む反応性ガスであるCF4 ガスと酸素ガス(O
2 )をガス導入管53から供給し、放電管51で励起
する。これにより生成された弗素(F)ラジカルをチャ
ンバ10内に導入し、被処理基体11上に形成されたポ
リシリコン膜をエッチングした。このエッチングに関し
ては、従来方法と同様である。
【0042】ところで、放電により励起されたFラジカ
ルは、チャンバ10内で一部はエッチング反応に費やさ
れるが、残りは未反応のまま排気される。この残留活性
種が排気されると真空ポンプ57の構成材料の腐食やオ
イルの劣化等の悪影響をもたらす。そこで、本実施例で
は前述した多孔質体55を設けることにより、この問題
を解決している。
【0043】即ち、チャンバ10から排気された活性種
は、配管54内に設置された炭素を含む多孔質体55を
通過する。このとき、Fラジカルは多孔質体55の炭素
と反応して安定なCF4 となり、真空ポンプ57へ排
気される。なお、放電管51で励起した際発生するラジ
カルは、Fラジカル以外にも、例えばCF3 ,CF2
 ,CF,COF,SiF3 ,SiF2 等、様々な
活性種ができている。これらの活性種がチャンバ10よ
り真空ポンプ57へ排気される際、炭素を含む多孔質体
55を通過する。このとき、多孔質体55を通過した活
性種はCF4 ,COF2,CO2 ,SiF4 等の
不活性な状態となり、真空ポンプ57へ排気される。
【0044】このように、排ガスを炭素を含む多孔質体
55を通過させることにより、活性なガスが不活性化さ
れることになり、真空ポンプオイルの交換時期が今まで
の2か月から6か月に向上した。また、エッチングに用
いた反応性ガスは、先の実施例で述べたCF4 ,O2
 に限らず、ハロゲン元素を含むものであれば、NF3
 ,Cl2 等何でもよい。また、多孔質体55の材料
についても、炭素を含むものに限らず、Si,W等でも
排ガスと反応して不活性化できるものであればよい。さ
らに、多孔質体部分を加熱することにより、効率が高め
られることも確認されており、活性種に応じて加熱する
ようにしてもよい。なお、多孔質体の真密度は任意に設
定可能だが、チャンバ内の圧力を低く保持する必要のあ
る場合は、あまり大きくないことが望ましい。図6は、
本発明の第4の実施例の要部構成を示す断面図である。
【0045】この実施例では、ガス排気用配管54の途
中に第1及び第2の多孔質体61,62が挿入されてい
る。チャンバ側の第1の多孔質体61はAl2 O3 
で形成され、真空ポンプ側の第2の多孔質体62はCで
形成されている。配管54の多孔質体61,62間には
ガス導入管56が接続されている。多孔質体61の設置
部位において、配管54の回りにはヒータ63が設けら
れている。また、多孔質体62の設置部位において、配
管54の回りには加熱用ワーキングコイル64が設けら
れ、このコイル64には高周波電源65が接続されてい
る。
【0046】次に、この装置を用いたCl2 ガスの放
電に用いるRIEの排ガス処理について説明する。Cl
2 ガス放電により生成される排ガスとしてはCl,C
lX 等の不安定物質の他にCl2 が多く含まれてい
る。Cl2 自体は反応性が強く、不安定である。そこ
で、図6に示す装置において、加熱した多孔質体61を
通すと、ClX ,Cl2 等は熱分解し、より反応性
の高いCl原子となる。このCl原子を加熱した多孔質
体62を通過させることにより、CとClの反応により
安定なCCl4 となる。
【0047】次に、装置のクリーニングに用いられるF
Cl3 ガスの排ガス処理方法について述べる。このガ
スは、それ自体で反応性が強く、多くの材料と反応する
。 そこで、FCl3 を加熱した多孔質体61に通すこと
でF,Cl原子のようなより反応性の高いものに分解・
励起し、その後加熱された第2の多孔質体62に通すこ
とにより、CF4 ,CCl4 等の安定な物質に変え
ることができる。
【0048】次に、Br系のガスの排ガスの排ガス処理
方法について述べる。Br2 ,CBrF3 等のガス
放電に生成されるBr,CBr,CBrFx (x=1
.2)等の不安定物質を前述と同様に、加熱された第1
の多孔質体61に通し熱により励起・分解し、その後第
2の多孔質体62を通しCと反応させ、CF4 ,CB
rF3 にする。また、第1の多孔質体61を通して励
起・分解した後に、さらにその後例えばCF4 ガス放
電により発生したCF3 ,CF2 ,CF,F等の不
安定化合物ガスをパイプ56より入れ混合させ、それら
の混合ガスを第2の多孔質体62中を通すことにより、
気相反応を促進させ、CF4,CBrF3 等の安定な
化合物に変える。さらに、放電により生成したBr,B
rX ,CBr等を多孔質体61としてのAl2 O3
 中を通し、CBrFX 等の順安定物質に変え、そこ
でCF4 放電等により生成したFと混合し、さらに第
2の多孔質体62を通しそこで反応を生じさせ、CBr
F3 ,CF4 等の安定な化合物にする。
【0049】このように本実施例によれば、不安定なガ
スを多孔質体61,62を通すことにより安定なガスに
変えることができ、ポンプへの負担を大幅に軽減するこ
とができる。また、排気管等に発生し易い錆(腐食)が
発生することなく交換不要になった。さらに、従来使用
ガスによっては大きな排ガス処理装置が必要であり、ス
ペースを取っていたが、本実施例によればこれが不用と
なり省スペース化が実現できた。
【0050】図6の実施例の場合、排ガスの励起に加熱
した第1の多孔質体61を通すことにより、熱励起・分
解を行っているが、多孔質材料を用いた熱励起以外に、
例えば排気用配管54の中で放電を生成させたり、光照
射したり、また荷電粒子ビームを用いたりして励起・分
解を生じさせてもよい。また、図6のように2段の多孔
質体の他に、3段,4段、またそれぞれの段に他のガス
を導入する手段を付加したもの等、様々な変形が考えら
れる。
【0051】図7は、本発明の第5の実施例に係わる半
導体製造装置(エッチング,CVD装置)を示す概略構
成図である。なお、図5と同一部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明は省略する。
【0052】この実施例では、チャンバ10からの活性
な排ガスは、排気管71を通り耐蝕性ドライポンプ72
へと排気される。耐蝕性ドライポンプ72を通過した排
ガスは、活性な状態のまま、排気用配管54を通りロー
タリーポンプ57へ排気される。ここで、配管54内の
一部には、例えばヒータを具備した多孔質体55が設置
されており、第3,第4の実施例と同様の原理で排ガス
は不活性化される。従って、ロータリーポンプ57へは
不活性化な排ガスが排気されることになる。なお、配管
54の途中、具体的には多孔質体55よりもポンプ72
側には、パージガス(N2 ガス)等を流せるようにガ
ス導入管73が接続されている。
【0053】上記装置を用いて、エッチング,CVD等
のためにチャンバ10内で、例えばCl2 ガスによる
放電を行った場合、Cl,Clx ,Cl2 等、反応
性の高い活性な排ガスが発生する。そして、チャンバ1
0内での反応に費やされなかったガスは活性な状態のま
ま排気される。しかし、この排ガスは多孔質体55を通
過する際、CCl4 等の安定な排ガスとなり、ロータ
リーポンプ57へ流れる。
【0054】このように本実施例では、活性で不安定な
排ガスを多孔質体55を通して、不活性でかつ安定な排
ガスにすることにより、ロータリーポンプ57及びその
ポンプオイルの寿命を4倍程度に延ばすことができた。 さらに、半導体製造装置の排気系の一部に上記多孔質体
55のように場所を取ることなく、排ガス処理できる装
置を設けることにより、低コスト,省スペース等、様々
な効果を得ることができた。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1)
によれば、ガス導入用配管内の一部に多孔質体を設置し
、この多孔質体を通すことによりガスの活性化を行って
いるので、放電を利用することなくガスを活性化するこ
とができ、装置コストの低減及び小型化をはかると共に
、処理効率の向上をはかり得る表面処理装置を実現する
ことが可能となる。
【0056】また、本発明(請求項2,3)によれば、
ガス排気用配管内の一部に多孔質体を設置し、この多孔
質体を通すことによりガスの不活性化を行っているので
、活性な状態で排気されるガスを不活性な状態に変換す
ることができ、真空排気装置やこれに用いるオイルの長
寿命化をはかり得る表面処理装置を実現することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるドライエッチン
グ装置を示す概略構成図。
【図2】第1の実施例装置を用いたエッチング工程を説
明するための断面図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す概略構成図。
【図4】本発明の作用を説明するための模式図。
【図5】本発明の第3の実施例を示す概略構成図。
【図6】本発明の第4の実施例を示す概略構成図。
【図7】本発明の第5の実施例を示す概略構成図。
【符号の説明】
10…チャンバ(反応容器)、 11…被処理基体、 12…試料台、 13,14…ガス導入口、 15…ガス排気口、 16…ガス導入用配管、 17…多孔質体、 18…誘導コイル、 19…高周波電源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理基体を収容する反応容器と、この容
    器内に所定のガスを導入するためのガス導入用配管と、
    この配管内の一部に設けられた多孔質体と、この多孔質
    体を加熱する手段とを具備してなることを特徴とする表
    面処理装置。
  2. 【請求項2】被処理基体を収容する反応容器と、この容
    器内に所定のガスを導入する手段と、前記容器内のガス
    を排気するためのガス排気用配管と、この配管内の一部
    に設けられた多孔質体と、この多孔質体を加熱する手段
    とを具備してなることを特徴とする表面処理装置。
  3. 【請求項3】被処理基体を収容する反応容器と、この容
    器内に所定のガスを導入する手段と、前記容器内のガス
    を排気するためのガス排気用配管と、この配管内の一部
    に設けられ、該配管内を通るガスと反応して安定な化合
    物を生成する物質からなる多孔質体と、この多孔質体を
    加熱する手段とを具備してなることを特徴とする表面処
    理装置。
JP6589191A 1991-03-29 1991-03-29 表面処理装置 Pending JPH04302143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6589191A JPH04302143A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 表面処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6589191A JPH04302143A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 表面処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04302143A true JPH04302143A (ja) 1992-10-26

Family

ID=13300042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6589191A Pending JPH04302143A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 表面処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04302143A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08167591A (ja) * 1994-12-13 1996-06-25 Ckd Corp 半導体製造装置の整流板、cvd装置の電極兼整流板、アッシング装置の電極兼整流板、ドライエッチング装置の電極兼整流板
JP2012169553A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置
JPWO2013027653A1 (ja) * 2011-08-25 2015-03-19 大日本スクリーン製造株式会社 パターン形成方法
WO2021172074A1 (ja) * 2020-02-26 2021-09-02 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08167591A (ja) * 1994-12-13 1996-06-25 Ckd Corp 半導体製造装置の整流板、cvd装置の電極兼整流板、アッシング装置の電極兼整流板、ドライエッチング装置の電極兼整流板
JP2012169553A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置
JPWO2013027653A1 (ja) * 2011-08-25 2015-03-19 大日本スクリーン製造株式会社 パターン形成方法
WO2021172074A1 (ja) * 2020-02-26 2021-09-02 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2021136291A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4923828A (en) Gaseous cleaning method for silicon devices
KR100644176B1 (ko) 고 유전상수 재료에 대해 증착실을 세정하는 방법
EP1596419A2 (en) High rate etching using fluorine plasma
EP1619269A2 (en) Method for enhancing fluorine utilization
CN101278072A (zh) 使用nf3除去表面沉积物的方法
WO2003096400A1 (fr) Equipement et dispositif de traitement de plasma
WO2004093175A1 (ja) 水素プラズマダウンフロー処理方法及び水素プラズマダウンフロー処理装置
JP2004146787A (ja) 高誘電率材料のエッチング方法及び高誘電率材料の堆積チャンバーのクリーニング方法
TWI400354B (zh) 處理氣流的方法
US20070028943A1 (en) Method of using sulfur fluoride for removing surface deposits
JP3709432B2 (ja) 排ガス処理装置及び基板処理装置
JP2006320820A (ja) プラズマ式ガス除害装置
JP3798491B2 (ja) ドライエッチング方法
JP4039385B2 (ja) ケミカル酸化膜の除去方法
US20020155724A1 (en) Dry etching method and apparatus
JP2008060171A (ja) 半導体処理装置のクリーニング方法
JPH1176740A (ja) 有機フッ素系排ガスの分解処理方法及び分解処理装置
JPH04302143A (ja) 表面処理装置
US20060124588A1 (en) System and method for reducing metal oxides with hydrogen radicals
JPS6113634A (ja) プラズマ処理装置
JP2013048127A (ja) アッシュ後の側壁の回復
JP2003273081A (ja) プラズマ処理装置
JP4220318B2 (ja) プロセスチャンバー内のクリーニング方法
JP2002273168A (ja) 除害装置及び除害方法
JPH0786240A (ja) 表面処理装置