JP2000024456A - 熱分解性ガスの除去装置及び除去方法 - Google Patents

熱分解性ガスの除去装置及び除去方法

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JP2000024456A
JP2000024456A JP10207199A JP20719998A JP2000024456A JP 2000024456 A JP2000024456 A JP 2000024456A JP 10207199 A JP10207199 A JP 10207199A JP 20719998 A JP20719998 A JP 20719998A JP 2000024456 A JP2000024456 A JP 2000024456A
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gas
exhaust
pyrolytic
thermal decomposition
exhaust passage
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JP10207199A
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Masahito Sugiura
正仁 杉浦
Hiroshi Jinriki
博 神力
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒を用いることなく排気ガス中に含まれる
未反応の熱分解性ガスを熱により分解して除去すること
ができる熱分解性ガスの除去装置を提供する。 【解決手段】 熱によって分解可能な熱分解性ガスの使
用系2から延びる排気通路22,26に設けられた熱分
解性ガスの除去装置において、前記排気通路の途中に介
設された熱分解容器34と、この熱分解容器内に設けら
れた発熱体36とにより構成する。これにより、触媒を
用いることなく排気ガス中に含まれる未反応の熱分解性
ガスを熱により分解して除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオゾンを用
いて金属酸化膜を改質する際に、未反応ガスとして排出
されるオゾン等を除去する除去装置及び除去方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスを製造するに
は、半導体ウエハに成膜処理やパターンエッチング処理
を繰り返し行なって所望のデバイスを製造するが、中で
も成膜技術は半導体デバイスが高密度化及び高集積化す
るに伴ってその仕様が年々厳しくなっており、例えばデ
バイス中のキャパシタの絶縁膜やゲート絶縁膜のように
非常に薄い酸化膜などに対しても更なる薄膜化が要求さ
れ、これと同時に更に高い絶縁性が要求されている。
【0003】これらの絶縁膜としては、シリコン酸化膜
やシリコンナイトライド膜等を用いることができるが、
最近にあっては、より絶縁特性の良好な材料として、金
属酸化膜、例えば酸化タンタル(Ta25 )等が用い
られる傾向にある。この金属酸化膜は、薄くても信頼性
の高い絶縁性を発揮するが、この金属酸化膜の成膜後
に、この表面の改質処理を施すことにより、更に絶縁性
を向上させることができることが発見され、特開平2−
283022号公報にその技術が開示されている。
【0004】この金属酸化膜を形成するには、例えば酸
化タンタルを形成する場合を例にとって説明すると、上
記公報に開示されているように成膜用の原料として、タ
ンタルの金属アルコキシド(Ta(OC255 )を
用い、これを窒素ガス等でバブリングしながら供給して
半導体ウエハを例えば400℃程度のプロセス温度に維
持し、真空雰囲気下でCVD(Chemical Va
por Deposition)により酸化タンタル膜
(Ta25 )を積層させている。そして、必要に応じ
て更なる絶縁特性の向上を図る場合には、この半導体ウ
エハを、オゾン或いはN2 Oガスを含む雰囲気中に搬入
し、大気圧下でこれに水銀ランプから紫外線を照射する
ことにより活性酸素原子を発生させ、この活性酸素原子
を用いて上記酸化タンタル膜を改質することにより、一
層、特性の良好な絶縁膜を得ている。
【0005】このような改質装置にあっては、全ての反
応性ガス、すなわちオゾンやN2 Oガスが改質装置内で
反応して消費されるわけではなく、必ずいくらかの未反
応ガスが排気ガスと共に排出されることになる。これら
の反応性ガスは、一般的に有害であることから、そのま
ま大気放散させることはできず、また、この反応性ガス
は腐食性を有していることから下流側に設置してある真
空ポンプ内のシール部材等を腐食する場合もあり、この
ため、改質装置から延びる排気通路には、未反応ガスを
除去する除去装置が設けられている。従来、この除去装
置は、粉状或いは粒状の酸化マンガンを触媒として用
い、これをオゾン等と接触させて分解させることにより
オゾン等を除去するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
触媒を用いてオゾン等を分解する場合には、除去効率は
ある程度以上に確保することができたが、触媒からパー
ティクルが発生し、これが排気通路内を逆流して改質装
置内へ侵入するという問題が発生していた。このよう
に、パーティクルが逆流する理由は、改質装置内の圧力
等を切り換える際に、改質装置内に対して排気通路側が
一時的に陽圧状態になる場合が発生するからである。本
発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解
決すべく創案されたものである。本発明の目的は、触媒
を用いることなく排気ガス中に含まれる未反応の熱分解
性ガスを熱により分解して除去することができる熱分解
性ガスの除去装置及び除去方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、熱によって分解可能な熱分解性ガスの
使用系から延びる排気通路に設けられた熱分解性ガスの
除去装置において、前記排気通路の途中に介設された熱
分解容器と、この熱分解容器内に設けられた発熱体とに
より構成するようにしたものである。これにより、排気
ガス中に含まれる未反応の熱分解性ガスは、熱分解容器
内の発熱体と接触して熱分解され、そのまま、排気通路
内を流下して行くことになる。
【0008】この場合、請求項2に規定するように、前
記発熱体には、前記排気ガスとの接触面積を増大させる
ための接触面積拡張部材が取り付けられるようにすれ
ば、熱分解性ガスが加熱された接触面積拡張部材と接触
するので、熱分解を促進させることができる。
【0009】また、請求項3に規定するように、前記排
気通路には、排気ポンプが介設されており、前記熱分解
容器は、前記排気ポンプの上流側に介設されるようにす
れば、腐食性を有する熱分解性ガスが排気ポンプ内に流
入することもない。
【0010】また、請求項4に規定するように、前記熱
分解容器の下流側であって、前記排気ポンプの上流側の
排気通路には、これに流れる排気ガスを冷却する冷却手
段が設けられるようにすれば、熱分解容器から排出され
た排気ガスを直ちに冷却することができるので、これよ
りも下流側の設備、例えば排気ポンプ等に熱的ダメージ
を与えることもない。
【0011】また、請求項5に規定するように、前記排
気通路には、前記使用系内の圧力調整を行なう圧力調整
弁が介設されており、前記熱分解容器と前記冷却手段
は、前記圧力調整弁の上流側に設置されているようにす
れば、熱分解性ガスの使用系内と熱分解容器内との圧力
差が小さくなるので、この熱分解容器内の排気ガス速度
が遅くなってここでの滞留時間が長くなり、結果的に、
熱分解性ガスの分解除去効率を向上させることができ
る。
【0012】また、請求項6に規定するように、前記熱
分解容器は、前記使用系内の雰囲気を均等に排気するた
めに前記使用系の直ぐ下流側の排気通路に設けられるバ
ッファタンクと兼用されるようにすれば、既存の設備の
一部を用いることができるので、設備コストを削除する
ことができる。
【0013】また、このような熱分解性ガスの使用系
は、例えば被処理体の表面に形成された金属酸化膜を改
質するための改質装置を適用することができ、また、熱
分解性ガスとしては例えば、改質処理に用いるオゾンを
適用することができる。この場合、発熱体の温度は40
0〜1000℃の範囲内である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る熱分解性ガ
スの除去装置及び除去方法の一実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。図1は使用系としての改質装置の排気通
路に設けた本発明の熱分解性ガスの除去装置を示す概略
構成図、図2は発熱体に設けた接触面積拡張部材を示す
斜視図、図3は接触面積拡張部材を示す断面図である。
ここでは、熱分解性ガスの使用系として半導体ウエハ上
に成膜した金属酸化膜を改質する改質装置を用い、且つ
熱分解性ガスとしてオゾン(O3 )を用いた場合を例に
とって説明する。
【0015】まず、改質装置について説明すると、この
改質装置2は、例えばアルミニウムにより四角形状に容
器状に形成された処理容器4を有しており、この内部に
ヒータ6が内蔵された載置台8が設置されている。そし
て、この載置台8の上面に被処理体としての半導体ウエ
ハWが載置可能になされている。この載置台8の上方に
は、例えば紫外線に対して透明な石英よりなるシャワー
ヘッド部10が設置されており、これに形成された噴射
孔12から熱分解性の反応性ガスとして、例えばオゾン
(O3 )を供給するようになっている。このオゾンは例
えばO2 とN2とよりオゾンを発生するオゾンイオナイ
ザ等により生成することができる。
【0016】処理容器4の天井部は、例えば石英よりな
る透過窓14が気密に設けられ、この上方には、改質処
理を推進するために紫外線をウエハ上に照射する紫外線
ランプ16が設けられており、透過窓14を介してウエ
ハW上に紫外線を照射するようになっている。また、処
理容器4の側壁には、ウエハWを搬出入するためのゲー
トバルブ18が設けられる。そして、処理容器4の底部
には、容器内の雰囲気を排出する排気口20が設けられ
る。この排気口20は、処理容器4内の雰囲気を均等に
排気するために複数、例えば4隅に4個(図示例では2
個のみ記す)設けられており、各排気口20には、排気
通路として排気管22がそれぞれ接続されている。この
4個の排気管22は、各排気管22に対して均等引きを
行なうために一定の容量を有する断面略矩形状のバッフ
ァタンク24に接続されている。
【0017】そして、このバッファタンク24には、排
気通路として大口径の排気主管26が接続され、この最
下流には、排気ポンプとして例えば真空ポンプ28が介
設されており、処理容器4内を真空引きできるようにな
っている。この排気主管26には、その上流側より処理
容器4内の圧力を自動的にコントロールする圧力調整弁
30と本発明に係る熱分解ガスの除去装置32とが順次
設けられている。この除去装置32は、排気主管26に
介設した所定の容量の熱分解容器34を有しており、こ
の内部に発熱体として温度コントロール可能な棒状の加
熱ヒータ36が排気ガスの流れ方向と直交するように多
数配列されている。この加熱ヒータ36には、図2及び
図3にも示すように、接触面積拡張部材として多数の通
気口38が形成された、例えばステンレス板製のパンチ
ングメタル40が接続されており、ヒータ36のみなら
ず、このパンチングメタル40も所定の温度に加熱する
ようになっている。このパンチングメタル40は、排気
ガスの流れ方向に沿って多段に配置されており、また、
上下に隣接するパンチングメタル40の通気口38は、
図3に示すように排気ガスの流れ方向に沿って互い違い
に、いわば千鳥状に配置されており、排気ガスの滞留時
間を稼いで、排気ガスと上記パンチングメタル40との
接触効率を上げるようになっている。
【0018】ここで、接触面積拡張部材としてパンチン
グメタル40を用いたが、これに限定されず、金網状の
金属部材或いはメッシュ状の金属部材など、排気ガスと
接触しつつこれを通す熱導伝性の金属部材ならばどのよ
うなものを用いてもよい。また、熱分解容器34の壁面
の略全体には、冷却ジャケット42が設けられる。具体
的には、この冷却ジャケット42は、容器の壁面を2重
構造にすることにより形成されており、これに冷媒とし
て例えば冷却水を流すことにより、容器側壁を人間にと
って安全な温度まで冷却するようになっている。また、
この除去装置32の直ぐ下流側の排気主管26内には、
例えば冷媒パイプ44を螺旋状に巻回してなる冷却手段
46が設けられており、これに冷媒として例えば冷却水
を流すことにより、ここを流れる排気ガスの温度を下流
側の真空ポンプ28にとって安全な温度まで冷却するよ
うになっている。
【0019】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、前工程において、例えば
Ta(CO255 等のような金属酸化膜が形成され
ている半導体ウエハWをこの改質装置2内に搬入して処
理容器4内を密閉し、この処理容器4内に図示しないオ
ゾン発生器にて発生した高濃度、例えば130g/m3
程度のオゾンと酸素を含む混合ガスを導入しつつ、容器
内雰囲気を真空引きし、これと同時に紫外線ランプ16
より紫外線UVをウエハ表面に照射する。これにより活
性酸素原子が発生してウエハ表面の金属酸化膜中に含ま
れる有機不純物等を分解して除去する。この時のプロセ
ス温度は300〜600℃の範囲内、例えば425℃と
し、また、プロセス圧力は1〜100Torrの範囲
内、例えば20Torrとする。この圧力調整は、排気
主管26に介設した圧力調整弁30の弁解度を調整する
ことにより行なう。また、圧力調整弁30よりも下流側
は、10-2〜10-3Torrのかなり低い圧力となる。
【0020】このように改質処理を行なっている間は、
処理容器4内の雰囲気は容器底部に設けた各排気口20
より排気管22を介して略均等に排気されてバッファタ
ンク24内で一時的に滞留し、その後、排気主管26内
を流れ出て行く。この排気ガス中には、未反応のオゾン
が含まれており、そのまま流下させると真空ポンプ28
にダメージを与えたり、このオゾン自体が有害であるこ
とから環境に悪影響を与えることになるが、この未反応
のオゾンは、除去装置32内で分解されて除去されるこ
とになる。すなわち、この排気ガスには例えば5〜10
g/m3 程度の濃度の未反応オゾンが含まれており、こ
の排気ガスが熱分解容器34内に流入すると、このガス
は加熱ヒータ36により所定の温度、例えば400〜1
000℃の温度の範囲内、例えば650℃程度に加熱さ
れたパンチングメタル40と接触して加熱され、この
時、残留オゾンは下記の反応式によって熱分解されて無
毒化する。 O3 →O2 +O* 2O*→O2
【0021】尚、反応式中、*印は活性酸素原子を示
す。この排気ガスは多段に設けた各パンチングメタル4
0の通気孔38を図3に示すようにジグザグ状に流下し
て行き、更に排気主管26内を流れて行く。この時、各
パンチングメタル40の通気孔38は、図3に示したよ
うに、排気ガスの流れ方向に沿っていわば千鳥状に配列
された状態となっているので、流路長が長くなって排気
ガスとパンチングメタル40の表面とが効率良く接触す
るので、残留オゾンの熱分解を効率的に行なうことがで
きる。また、熱分解容器34に設けた冷却ジャケット4
2は、例えば冷却水を流してこの側壁を例えば10〜5
0℃程度の安全な温度に冷却しているので、オペレータ
等が間違って接触しても火傷等を生ずることがない。
【0022】また、この熱分解容器34からは、上述の
ような加熱分解の結果、高温の排気ガス、例えば本実施
例では650℃に近い排気ガスが流れ出るが、この直ぐ
下流側の排気主管26内には、冷却手段46として冷却
パイプ44を設けてこれに冷却水を流すことにより、こ
の排気ガスを100℃以下例えば80℃程度まで冷却し
ている。従って、この下流側に配置されている真空ポン
プ28が熱的にダメージを受けることもない。表1は上
記した本発明の実施例のオゾン除去効率の評価結果を示
し、図4はこの表1をグラフ化したものである。尚、図
4中のグラフからは、熱分解温度が200℃の場合は、
効果が少ないので除外している。
【0023】
【表1】
【0024】発熱体36の温度を、200℃、300
℃、400℃及び450℃に種々変更し、また、O2
スの混入量も少し変更し、最終的に真空ポンプ28から
排出される排気ガス中のオゾン濃度を測定した。図4に
示すグラフによれば、発熱体36の温度が200℃、3
00℃の場合には、最終的に残留するオゾン濃度がかな
り高くて好ましくない。また、発熱体36の温度が35
0℃の時には、混入O2 ガス量が少ない時、すなわち、
10リットル/minまではオゾンが略全て分解されて
良好であるが、混入O2 ガス量が15リットル/min
以上になると残留オゾン量もかなり多くなり好ましくな
い。
【0025】これに対して、発熱体36の温度が400
℃以上になると、温度400℃にて混入O2 ガス量が2
0リットル/min以上の場合で、僅かに残留オゾンが
検出されるが、全体的に良好な結果を示しており、特に
450℃以上の場合には、混入O2 ガス量に関係なく、
オゾンが全く検出されず、全て分解できることが判明し
た。上記実施例では、中空状の熱分解容器34内に、単
に加熱ヒータ36付きのパンチングメタル40を設けた
構造であるが、この構造に限定されずに種々変更しても
よく、例えば図5に示すように構成してもよい。図5に
示す場合には、熱分解容器34内に上方が開放された断
面U字状の大きな流路拡大容器50を設け、この容器5
0内に下端が開放されて上端が流入側の排気主管26に
接続された筒体状の流れ規制筒52を設けている。そし
て、この流れ規制筒52内に上記加熱ヒータ36付きの
パンチングメタル40を設けるようにする。この場合に
は、パンチングメタル40を通過した排気ガスは、流路
拡大容器50の底部で折り返して流れ規制筒52の外側
を上方へ流れ、更に天井部にて再度折り返して下方向へ
流れて熱分解容器34から排出されることになる。この
場合には、図1に示した実施例と比較して、熱分解容器
内のオゾンガスの滞留時間を長くすることができ、オゾ
ンガスの分解効率を上げることができる、という利点を
有する。尚、図5において、図1及び図2中と同一構成
部分については同一符号を付している。上記各実施例に
あっては、圧力調整弁30と排気ポンプ28との間の排
気主管26に除去装置32と冷却手段46を設けたが、
これに限定されず、図6に示すように、圧力調整弁26
よりも上流側の排気通路に除去装置32と冷却手段46
を設けるようにしてもよい。
【0026】ここでは、上記バッファタンク24を除去
装置32の熱分解容器34として兼用している。すなわ
ち、このバッファタンク24内に、図2及び図3に示し
たと同様な加熱ヒータ36付きのパンチングメタル40
を収容している。また、このバッファタンク24の側壁
にも冷却ジャケット42を配置して、この側壁を人間に
安全な温度まで冷却するようになっている。そして、冷
却手段46をこのバッファタンク24と上記圧力調整弁
26との間の排気主管26内に設けて排出されるガス温
度を100℃以下まで冷却するようになっている。
【0027】この場合にも、先に説明した実施例と同様
に排気ガス中に含まれる残留未反応のオゾンを効率的に
熱分解することができる。更に、この実施例では、圧力
調整弁26よりも上流側の排気通路に除去装置32を設
けた構造となっているので、除去装置32内であるバッ
ファタンク24内の圧力と改質装置2の処理容器4内の
圧力が略同じで30Torr程度となる。その結果、バ
ッファタンク24内を流れる排気ガスの流速が、先の実
施例の場合よりもかなり遅くなって、ここでの滞留時間
が長くなり、これにより排気ガスとパンチングメタル4
0との接触時間が長くなって、その分、オゾンをより効
率的に熱分解することが可能となる。また、バッファタ
ンク24を熱分解容器34として用いているので、その
分、設備コストも少なくて済む。
【0028】以上の各実施例では、オゾンを熱のみによ
って分解することとしたが、各熱分解容器34内に紫外
線ランプを配置するなどして、紫外線をオゾンに照射し
てその分解を促進させるようにしてもよい。また、ここ
では熱分解性ガスとしてオゾンを用いた場合を例にとっ
て説明したが、他のガス、例えば未反応のN2 Oガス
(一酸化二窒素)を分解する場合にも適用することがで
きる。更には、使用系としては改質装置に限らず、上記
したオゾンやN2 Oのような熱分解性ガスを用いる使用
系については全て適用することができるのは勿論であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱分解性
ガスの除去装置及び除去方法によれば、次のように優れ
た作用効果を発揮することができる。請求項1及び請求
項10に規定する発明によれば、熱分解性ガスの使用系
から排気される未反応のガスを発熱体からの熱によって
分解するようにしたので、触媒等を用いることなく未反
応の熱分解性ガスを分解して除去することができる。請
求項3に規定するように、発熱体に接触面積拡大部材を
取り付けて排気ガスとの接触面積を大きくすることによ
り、更に効率的に未反応の熱分解性ガスを除去すること
ができる。また、請求項3及び4に規定するように、排
気ポンプの上流側に冷却手段を設けて除去装置から排出
される排気ガスを冷却することにより、排気ポンプに熱
的ダメージを与えることを防止することができる。更
に、請求項5に規定するように、除去装置を排気通路の
圧力調整弁よりも上流側に設けることにより、除去装置
内と使用系内の圧力が略同じになって排気ガスの流れが
遅くなり、その結果、排気ガスの滞留時間が長くなっ
て、このガスが効率的に加熱されるのでその分、未反応
の熱分解性ガスを効率的に分解することができる。ま
た、請求項6に規定するように、熱分解容器とバッファ
タンクを兼用すれば、その分、設備のコストを削減する
ことができる。更に、請求項7乃至9に規定するよう
に、使用系として半導体ウエハ等の被処理体の表面の金
属酸化膜を改質する改質装置を適用すれば、この時用い
られるオゾンの残留ガスを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用系としての改質装置の排気通路に設けた本
発明の熱分解性ガスの除去装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】発熱体に設けた接触面積拡張部材を示す斜視図
である。
【図3】接触面積拡張部材を示す断面図である。
【図4】表1をグラフ化した図でる。
【図5】本発明装置の変形例を示す概略断面図である。
【図6】本発明装置の他の変形例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
2 改質装置(使用系) 22 排気管(排気通路) 24 バッファタンク 26 排気主管(排気通路) 28 真空ポンプ(排気ポンプ) 30 圧力調整弁 32 除去装置 34 熱分解容器 36 加熱ヒータ(発熱体) 38 通気孔 40 パンチングメタル(接触面積拡張部材) 42 冷却ジャケット 44 冷却パイプ 46 冷却手段 50 流路拡大容器 52 流れ規制筒 W 半導体ウエハW(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA11 BA09 BA12 GA01 GB11 5F045 AA11 AC11 AD07 AD08 AD09 AD10 AE21 AE23 AE25 BB14 EC03 EE07 EG02 EG06 EG07 EJ01 EJ09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱によって分解可能な熱分解性ガスの使
    用系から延びる排気通路に設けられた熱分解性ガスの除
    去装置において、前記排気通路の途中に介設された熱分
    解容器と、この熱分解容器内に設けられた発熱体とより
    なることを特徴とする熱分解性ガスの除去装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体には、前記排気ガスとの接触
    面積を増大させるための接触面積拡張部材が取り付けら
    れることを特徴とする請求項1記載の熱分解性ガスの除
    去装置。
  3. 【請求項3】 前記排気通路には、排気ポンプが介設さ
    れており、前記熱分解容器は、前記排気ポンプの上流側
    に介設されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の熱分解性ガスの除去装置。
  4. 【請求項4】 前記熱分解容器の下流側であって、前記
    排気ポンプの上流側の排気通路には、これに流れる排気
    ガスを冷却する冷却手段が設けられることを特徴とする
    請求項3記載の熱分解性ガスの除去装置。
  5. 【請求項5】 前記排気通路には、前記使用系内の圧力
    調整を行なう圧力調整弁が介設されており、前記熱分解
    容器と前記冷却手段は、前記圧力調整弁の上流側に設置
    されていることを特徴とする請求項4記載の熱分解性ガ
    スの除去装置。
  6. 【請求項6】 前記熱分解容器は、前記使用系内の雰囲
    気を均等に排気するために前記使用系の直ぐ下流側の排
    気通路に設けられるバッファタンクと兼用されることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の熱分解性
    ガスの除去装置。
  7. 【請求項7】 前記使用系は、被処理体の表面に形成さ
    れた金属酸化膜を改質するための改質装置であることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の熱分解性
    ガスの除去装置。
  8. 【請求項8】 前記熱分解性ガスはオゾンであることを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の熱分解性
    ガスの除去装置。
  9. 【請求項9】 前記発熱体の温度は、400〜1000
    ℃の範囲内であることを特徴とする請求項8記載の熱分
    解性ガスの除去装置。
  10. 【請求項10】 熱によって分解可能な熱分解性ガスの
    使用系より、これに接続される排気通路を介して排出さ
    れる排気ガス中に含まれる未反応の熱分解性ガスを除去
    する除去方法において、前記排気ガス中に残留する熱分
    解性ガスを発熱体からの熱により分解するようにしたこ
    とを特徴とする熱分解性ガスの除去方法。
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