JP4733618B2 - 表面処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス基板や半導体ウェハ等の被処理物にプラズマガスを接触させることにより、エッチング、成膜、洗浄、表面改質等のプラズマ表面処理を行なう装置に関する。
例えば、特許文献1には、互いに対向する高圧電極と接地電極からなる平行平板電極からなる電極ユニットが記載されている。これら電極の間に大気圧グロー放電を生成し、被処理物をプラズマ表面処理する装置が記載されている。各電極には、これを冷却するための冷却路が形成されている。この冷却路を含む冷却水循環系によって各電極を冷却するようになっている。高圧電極用の冷却水循環系と、接地電極用の冷却水循環系とは、互いに独立しており、各々に循環用のタンクとポンプが設けられている。
同文献1には、冷却水が高圧電極、接地電極の順に直接的に送られる直列型の冷却系も開示されている。
特開2003−347099号公報(図1、図2)
高圧電極を通る冷却経路は電気の通路にもなり得、冷却媒体を伝って電流が電極ユニットの外部へ漏れるおそれがある。
上掲文献1の独立冷却型の装置においては、高圧電極用の冷却水循環系の全体を絶縁して電気的に浮いた状態にし、電極ユニットの外部の冷却媒体を伝わる電流が装置外筐等へ落ちないようにしている。しかし、冷却水循環系の全体を絶縁するのは容易でない。
直列冷却型の装置においては、高圧電極から冷却経路の下流側へは電流が接地電極でアースされて電極ユニットの外へ漏れることはないが、高圧電極から冷却経路の上流側へは電流が冷却媒体を伝って電極ユニットの外へ漏れ、ポンプや装置外筐に落ちるおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、処理ガスをプラズマ化して被処理物に接触させるプラズマ表面処理装置において、
接地電極と、この接地電極と対向し、かつ電源と接続され、前記接地電極との間に前記プラズマ化のための放電を形成する周波数の電圧が前記電源から印加される高圧電極と、この高圧電極を絶縁して保持する絶縁体のホルダと、を有する電極ユニット
前記高圧電極に形成された高圧側冷却路、前記接地電極に形成された接地側冷却往路及び接地側冷却復路と、前記ホルダに形成された連通往路及び連通復路とを含む冷却経路と、
を備え、前記接地側冷却往路の一端が、前記電極ユニットの外部に配置された冷却媒体の供給路に連なり、前記接地側冷却往路の他端が、前記連通往路を介して前記高圧側冷却路の一端に連なり、前記接地側冷却復路の一端が、前記連通復路を介して前記高圧側冷却路の他端に連なり、前記接地側冷却復路の他端が、前記電極ユニットの外部に配置された排出路に連なり、前記冷却経路のインピーダンスが、前記接地電極と前記高圧電極の間のインピーダンスより大きいことを第1の特徴とする。
この特徴構成によれば、高圧側冷却路内の冷却媒体に電圧が印加されて、電流が冷却媒体の通路の上流方向へ流れようとした場合、接地電極の接地側冷却往路において、この電流をアースに落すことができる。また、高圧電極から電流が冷却媒体の通路の下流方向へ流れようとした場合、接地側冷却復路において、この電流をアースに落すことができる。これによって、電流が冷却媒体を伝って電極ユニットの外部へ漏れるのを防止することができる。したがって、電極ユニットの外部における冷却媒体の絶縁手段を省くことができる。
高圧側冷却路を通る冷却媒体により高圧電極を冷却することができ、接地側冷却往路と接地側冷却復路を通る冷却媒体により接地電極を冷却することができる。
前記接地電極の背部に、前記接地側冷却往路の前記連通往路との連通部が配置されているのが好ましい。前記高圧電極の背部に、前記高圧側冷却路の前記連通往路との連通部が配置されているのがより好ましい。これにより、連通往路の路長をなるべく長くして電気抵抗を大きくすることができ、高圧電極から冷却媒体の通路の上流方向へ流れようとする電流量を低減することができる。
また、前記高圧電極の背部に、前記高圧側冷却路の前記連通復路との連通部が配置されているのが好ましい。前記接地電極の背部に、前記接地側冷却復路の前記連通復路との連通部が配置されているのがより好ましい。これにより、連通復路の路長をなるべく長くして電気抵抗を大きくすることができ、高圧電極から冷却媒体の通路の下流方向へ流れようとする電流量を低減することができる。
また、本発明は、処理ガスをプラズマ化して被処理物に接触させるプラズマ表面処理装置において、
接地電極と対向し、かつ電源と接続され、前記接地電極との間に前記プラズマ化のための放電を形成する周波数の電圧が前記電源から印加される高圧電極と、この高圧電極を絶縁体のホルダを介して収容する金属製のフレームと、を有し、前記フレームが電気的に接地された電極ユニット
前記高圧電極に形成された高圧側冷却路、前記フレームに形成された接地導入路及び接地導出路と、前記ホルダに形成された連通往路及び連通復路とを含む冷却経路と、
を備え、前記接地導入路の一端が、前記電極ユニットの外部に配置された冷却媒体の供給路に連なり、前記接地導入路の他端が、前記連通往路を介して前記高圧側冷却路の一端に連なり、前記接地導出路の一端が、前記連通復路を介して前記高圧側冷却路の他端に連なり、前記接地導出路の他端が、前記電極ユニットの外部に配置された排出路に連なり、前記冷却経路のインピーダンスが、前記接地電極と前記高圧電極の間のインピーダンスより大きいことを第2の特徴とする。
この特徴構成によれば、高圧側冷却路内の冷却媒体に電圧が印加されて、電流が冷却媒体の通路の上流方向へ流れようとした場合、金属製フレームの接地導入路において、この電流をアースに落すことができる。また、高圧電極から電流が冷却媒体の通路の下流方向へ流れようとした場合、金属製フレームの接地導出路において、この電流をアースに落すことができる。これによって、電流が冷却媒体を伝って電極ユニットの外部へ漏れるのを防止することができる。したがって、電極ユニットの外部における冷却媒体の絶縁手段を省くことができる。
第2の特徴において、接地電極は、電極ユニットに収容されていてもよく、電極ユニットの外部に配置されていてもよい。

第1、第2の特徴において、前記高圧電極と接地電極は、平行平板電極を構成していることが好ましい。
第1、第2の特徴において、被処理物が、前記高圧電極と接地電極の間の放電空間の内部に配置される、放電空間内のプラズマが被処理物に直接的に照射されるようになっていてもよく、被処理物が、放電空間の外部に配置され、放電空間でプラズマ化された処理ガスが放電空間から被処理物へ向けて噴出されるようになっていてもよい。
本発明は、例えば略大気圧下でプラズマを生成して処理する大気圧プラズマ処理装置に適している。ここで、略大気圧とは、1.013×10〜50.663×10Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×10〜10.664×10Paが好ましく、9.331×10〜10.397×10Paがより好ましい。
本発明によれば、電流が冷却媒体を伝って電極ユニットの外部へ漏れるのを防止することができる。これにより、電極ユニットの外部における冷却媒体の絶縁手段を省くことができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態を示したものである。この実施形態では、略大気圧の放電空間内で生成したプラズマを、放電空間の外部に配置した被処理物(図示省略)に向けて照射する所謂リモート方式の大気圧プラズマ処理装置が用いられている。
装置は、電極ユニット10と、電源1と、冷媒供給源2を備えている。電極ユニット10は、ホルダ13と、一対の電極11,12を備えている。
各電極11,12は、平板状をなしている。一対の電極11,12は、互いに対向するように配置され、平行平板電極を構成している。
一方の電極11は、給電線1aを介して電源1に接続され、高圧電極になっている。他方の電極12は、接地線1bを介して電気的に接地され、接地電極を構成している。
一対の電極11,12の対向面には、セラミック等の固体誘電体からなる板14が配置されている。セラミック板14に代えて、アルミナ等の固体誘電体の層を電極11,12の対向面に溶射することにしてもよい。
一対の電極11,12の固体誘電体板14どうしの間に一定厚さの隙間15が形成されている。電源1からの電圧供給によって、電極11,12間に電圧が印加され、大気圧グロー放電が生成される。これによって、隙間15が放電空間となる。
この放電空間15に、図示しない処理ガス導入ラインからの処理ガスが導入されることにより、処理ガスがプラズマ化(活性化、ラジカル化、イオン化を含む)されるようになっている。このプラズマ化された処理ガスが、放電空間15から図1の紙面直交方向に噴出され、放電空間15の外部に配置した被処理物(図示せず)に接触される。これにより、被処理物のプラズマ表面処理がなされるようになっている。
ホルダ13は、一対のホルダ部16,17を有している。これらホルダ部16,17は、それぞれ絶縁体の樹脂で構成されている。2つのホルダ部16,17は、互いに向き合うように配置されている。ホルダ部16の内面には、電極収容凹部16aが形成されている。この凹部16aに高圧電極11が収容されている。ホルダ部17の内面には、電極収容凹部17aが形成されている。この凹部17aに接地電極12が収容されている。
一対のホルダ部16,17の左端部どうしの間、及び右端部どうしの間には、それぞれ樹脂製の平板からなるスペーサ18が設けられている。このスペーサ18によって一対の電極11,12の固体誘電体板14,14間の隙間15の厚さが確保されている。
プラズマ表面処理装置には、冷媒供給源2を含む電極冷却系が設けられている。詳細な図示は省略するが、冷媒供給源2は、冷却媒体を蓄えたタンクや冷却媒体を圧送するポンプを含んでいる。冷却媒体としては、例えば水が用いられている。冷媒供給源2から冷媒供給管2aが電極ユニット10へ向けて延びている。冷媒供給管2aは樹脂チューブにて形成され、その内部が冷却媒体の供給路を構成している。
また、電極ユニット10から冷却排出管2bが引き出されている。冷媒排出管2bは樹脂チューブにて形成され、その内部が冷却媒体の排出路を構成している。冷媒排出管2bは、冷媒供給源2に延びていてもよく、廃液処理設備(図示せず)へ延びていてもよい。
電極ユニット10には、冷媒通路20が形成されている。冷媒通路20は、ホルダ部17に形成された導入路21と、接地電極22に形成された接地側冷却往路22と、ホルダ13に形成された連通往路23と、高圧電極21に形成された高圧側冷却路24と、ホルダ13に形成された連通復路25と、接地電極22に形成された接地側冷却復路26と、ホルダ部17に形成された導出路27とを有している。
導入路21は、ホルダ部17の背面から凹部17aの内面へ貫通している。導入路21の背面側の端部に、コネクタ(図示せず)を介してユニット10の外部の冷媒供給管2aが接続されている。
接地側冷却往路22は、接地電極12の内部の約半分(例えば左半分)の領域にわたるように延在されている。接地側冷却往路22の一端は、接地電極12の背面の例えば中央部に開口され、導入路21の凹部17a側の端部に連なっている。接地側冷却往路22の他端は、接地電極12の背面の例えば左側部に開口されている。
この接地側冷却往路22の左側の端部に連通往路23の一端が連なっている。連通往路23は、そこからホルダ部17の左側部の内部を通り、左側のスペーサ18を貫通し、さらにホルダ部16の左側部の内部を通り、凹部16aの内面に達している。
高圧側冷却路24は、高圧電極11の内部の略全域にわたるように延在されている。高圧側冷却路24の一端は、高圧電極11の背面の左側部に開口され、連通往路23の凹部16a側の端部に連なっている。高圧側冷却路24の他端は、高圧電極11の背面の右側部に開口されている。
この高圧側冷却路24の右側の端部に連通復路25の一端が連なっている。連通復路25は、そこからホルダ部16の右側部の内部を通り、右側のスペーサ18を貫通し、さらにホルダ部17の右側部の内部を通り、凹部17aの内面に達している。
接地側冷却復路26は、接地電極12における上記接地側冷却往路22の配置領域を除く残り約半分(例えば右半分)の領域にわたるように延在されている。接地側冷却復路26の一端は、接地電極12の背面の右側部に開口され、連通復路25の凹部17a側の端部に連なっている。接地側冷却復路26の他端は、接地電極12の背面の中央部に開口されている。
この接地側冷却復路26の中央側の端部に導出路27が連なっている。導出路27は、そこからホルダ部17の背面へ貫通している。この導出路27の背面開口にコネクタ(図示せず)を介してユニット10の外部の冷媒排出管2bが連なっている。
なお、図示は省略するが、冷媒通路20が2つの部材を跨ぐ部分には、それぞれOリングやガスケット等のシール部材が設けられている。
上記構成の表面処理装置において、冷媒供給源2からの冷却媒体は、冷媒供給管2aを通って、電極ユニット10の導入路21に導入され、この導入路21を経て、接地電極12内の接地側冷却往路22に通される。これによって、接地電極12の約半分を冷却することができる。
冷却媒体は、接地側冷却往路22内を通過した後、連通往路23を経て、高圧電極11内の高圧側冷却路24に通される。これによって、高圧電極11を冷却することができる。
冷却媒体は、高圧側冷却路24内を通過した後、連通復路25を経て、接地側冷却復路26内に通される。これによって、接地電極12の残り約半分を冷却することができる。
その後、冷却媒体は、導出路27を経て電極ユニット10から出され、冷媒排出管2bにて冷媒供給源2に戻される。または、廃液処理設備へ送られる。
ここで、冷却媒体は、上記高圧側冷却路24内を通過するとき、高圧電極11と接触し、高電圧を印加される。これにより、電流が、冷却媒体を伝って冷媒通路20の冷却路24より上流方向と下流方向とにそれぞれ流れようとする。一方、冷却路24より上流側では、冷却媒体が接地側冷却往路22の内面と接触している。したがって、冷却路24から上流方向への電流は、接地側冷却往路22において接地電極12に吸収され、アースに落とされる。また、冷却路24より下流側では、冷却媒体が接地側冷却復路26の内面と接触している。したがって、冷却路24から下流方向への電流は、接地側冷却復路26において接地電極12に吸収され、アースに落とされる。この結果、電流が冷却媒体を伝って電極ユニット10の外部へ漏れるのを上流方向と下流方向の何れの方向へも防止することができる。よって、電極ユニット10の外部における冷却媒体の絶縁手段を省くことができる。
連通往路23は、接地電極12の背面から出て、高圧電極11の背面に連なることにより、路長が十分に長くなっている。これにより、連通往路23の電気抵抗を大きくでき、連通往路23を通して高圧電極11から接地電極12へ落ちる電流量を低減することができる。
同様に、連通復路25は、高圧電極11の背面から出て、接地電極12の背面に連なることにより、路長が十分に長くなっている。これにより、連通復路25の電気抵抗を大きくでき、連通復路25を通して高圧電極11から接地電極12へ落ちる電流量を低減することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の実施形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
図2は、本発明の第2実施形態を示したものである。この実施形態のプラズマ表面処理装置は、被処理物Wを放電空間15の内部に配置し、プラズマが被処理物Wに直接的に照射される所謂ダイレクト方式になっている。
電極ユニット10には、樹脂ホルダ13を囲む金属製のフレーム19が設けられている。フレーム19は、接地線1bを介して電気的に接地されている。
第2実施形態では、高圧電極11用の冷媒通路30と、接地電極12用の冷媒通路40が別々に設けられている。
高圧電極11用の冷媒通路30は、次のように構成されている。
第1実施形態と同様に、高圧電極11には、高圧側冷却路35が電極11の略全域にわたるように延在されている。高圧側冷却路35の一端は、高圧電極11の背面の例えば左側部に開口され、他端は、背面の右側部に開口されている。
ホルダ部16には、樹脂製の連通コネクタ34,36が左右に離れて設けられている。左側の連通コネクタ34には、高圧側冷却路35の一端に連なる連通往路34aが形成されている。右側の連通コネクタ36には、高圧側冷却路35の他端に連なる連通復路36aが形成されている。
フレーム19は、ホルダ部16を覆う上壁19aを有している。このフレーム上壁19aに、導入コネクタ31と導出コネクタ38が、左右に離れて設けられている。これらコネクタ31,38は、共に金属にて構成されている。これらコネクタ31,38は、フレーム上壁19aと接し、フレーム19を介して電気的に接地されている。
冷媒供給源2’からの冷媒供給管2a’が、導入コネクタ31に連なっている。
導出コネクタ38から冷媒排出管2b’が延びている。
フレーム上壁19aの2つのコネクタ31,38に対応する位置には、それぞれ貫通孔32,37が形成されている。これら貫通孔32,37は、フレーム上壁19aを厚さ方向に貫通している。
左側の貫通孔32の外端は、導入コネクタ31の内部通路に連なり、内端は、連通往路34aに連なっている。導入コネクタ31の内部通路と貫通孔32とによって、接地導入路33が構成されている。接地導入路33の内壁は、金属にて構成され、電気的に接地されている。
右側の貫通孔37の外端は、導出コネクタ38の内部通路に連なり、内端は、連通復路36aに連なっている。導出コネクタ38の内部通路と貫通孔37とによって、接地導出路39が構成されている。接地導出路39の内壁は、金属にて構成され、電気的に接地されている。
接地電極12用の冷媒通路40は、次のように構成されている。
接地電極12には、接地側冷却路43が形成されている。接地側冷却路43は、接地電極12の略全体にわたるように延在さている。接地側冷却路43の一端は、ホルダ部17を厚さ方向に貫通する連通往路42を介して、フレーム19に設けた導入コネクタ41に連なっている。この導入コネクタ41の外端部に、冷媒供給源2”からの冷媒供給管2a”が接続されている。
接地側冷却路43の他端は、ホルダ部17を厚さ方向に貫通する連通復路44を介して、フレーム19に設けた導出コネクタ45に連なっている。この導出コネクタ45の外端部に冷媒排出管2b”が連なっている。
第2実施形態において、冷媒供給源2’からの冷却媒体は、冷媒供給管2a’を経て電極ユニット10の導入コネクタ31に通される。このとき、冷却媒体は、導入コネクタ31の内部通路の内壁と接触し、導入コネクタ31及びフレーム19を介してアースされる。続いて、冷却媒体は、貫通孔32に通される。このとき、冷却媒体は、貫通孔32の内壁と接触し、フレーム19を介して更にアースされる。
その後、冷却媒体は、連通往路34aを経て、高圧電極11内の高圧側冷却路35に通される。これによって、高圧電極11を冷却することができる。
冷却媒体は、高圧側冷却路35内を通過した後、連通コネクタ36を経て、もう1つの貫通孔37に通される。このとき、冷却媒体は、貫通孔37の内壁と接触し、フレーム19を介してアースされる。さらに、冷却媒体は、導出コネクタ38に通される。このとき、冷却媒体は、導出コネクタ38の内部通路の内壁と接触し、導出コネクタ38及びフレーム19を介してアースされる。
その後、冷却媒体は、導出コネクタ38から電極ユニット10の外部の冷媒排出管2b’へ導出され、排出される。
ここで、冷却媒体は、上記高圧側冷却路35の通過時に高圧電極11と接触し、高電圧を印加される。これにより、電流が、冷却媒体を伝って冷媒通路30の冷却路35より上流方向と下流方向とにそれぞれ流れようとする。一方、上述したように、冷却媒体は、冷却路35より上流の接地導入路33と、下流の接地導出路39とにおいてそれぞれアースされている。したがって、冷却路35から上流方向へ伝わろうとする電流は、接地導入路33において導入コネクタ31及びフレーム19を介してアースに落すことができ、冷却路35から下流方向へ伝わろうとする電流は、接地導出路39において導出コネクタ38及びフレーム19を介してアースに落すことができる。この結果、電流が冷却媒体を伝って電極ユニット10の外部へ漏れるのを上流方向と下流方向の何れの方向へも防止することができる。よって、電極ユニット10の外部における冷却媒体の絶縁手段を省くことができる。
別途、冷媒供給源2”からの冷却媒体が、冷媒供給管2a”、導入コネクタ41、連通往路42を順次経て、接地側冷却路43に通される、これによって、接地電極12を冷却することができる。接地側冷却路43から出た冷却媒体は、連通復路44、導出コネクタ38を経て、冷媒排出管2b”へ排出される。この接地電極用の冷却媒体が電流通路にならないことは言うまでもない。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の改変をなすことができる。
例えば、第1実施形態を、被処理物を放電空間15の内部に配置する所謂ダイレクト方式のプラズマ表面処理装置に適用してもよい。第2実施形態を、被処理物を放電空間15の外部に配置する所謂リモート方式のプラズマ表面処理装置に適用してもよい。
第1実施形態において、ホルダ13の外側に、これを囲繞する金属フレーム19を設けることにしてもよい。
第2実施形態において、接地電極12用の冷媒供給源2”として、高圧電極11用の冷媒供給源2’と共通の冷却媒体を用いてもよい。この共通の冷媒供給源2から2つの冷媒供給路2a’,2a”が分岐して延びていてもよい。冷媒供給源2”を省略し、高圧電極11からの冷媒排出路2b’を接地電極12への冷媒供給路2a”に接続し、冷却媒体が高圧電極11を冷却した後、接地電極12を冷却するようにしてもよい。冷媒供給源2’を省略し、接地電極12からの冷媒排出路2b”を高圧電極11への冷媒供給路2a’に接続し、冷却媒体が接地電極12を冷却した後、高圧電極11を冷却するようにしてもよい。
第2実施形態において、金属フレーム19の貫通孔32だけで接地導入路33を構成し、導入コネクタ31を樹脂製にしてもよく、貫通孔37だけで接地導出路39を構成し、導出コネクタ38を樹脂製にしてもよい。
第2実施形態において、高圧電極11を含む電極ユニットと、接地電極12を含む電極ユニットとが別体になっていてもよく、特に、ダイレクト方式の場合は、これら2つの電極ユニットが互いに相対移動可能になっていてもよい。この場合、本発明に係る接地導入路33及び接地導出路39は、高圧電極11を含む電極ユニットに設ける。
冷却媒体は、液体であることが好ましい。冷却媒体は、水に限られず、例えばフロンや二酸化炭素を高圧下で液体化したものを用いてもよく、不凍液や腐食防止剤が添加されたものを用いてもよい。
本発明は、エッチング、アッシング、成膜、洗浄、表面改質等の種々のプラズマ表面処理に適用可能である。
本発明は、略大気圧下で処理を行なう大気圧プラズマ表面処理に限られず、低圧下で処理を行なう低圧プラズマ表面処理にも適用可能である。
本発明は、例えば半導体装置や、液晶テレビもしくはプラズマテレビのフラットパネルディスプレイ(FPD)等の製造工程における基材の洗浄などの表面処理に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る大気圧プラズマ処理装置の電極ユニットの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る大気圧プラズマ処理装置の電極ユニットの断面図である。
符号の説明
W 被処理物
1 電源
1b 接地線
2,2a,2a 冷媒供給源
2a,2a’,2a” 冷媒供給管(冷却媒体供給路)
2b,2b’,2b” 冷媒排出管(冷却媒体排出路)
10 電極ユニット
11 高圧電極
12 接地電極
15 放電空間
13 ホルダ
19 金属フレーム(接地部材)
22 接地側冷却往路
23 連通往路
24 高圧側冷却路
25 連通復路
26 接地側冷却復路
33 接地導入路
34a 連通往路
35 高圧側冷却路
36a 連通復路
39 接地導出路

Claims (3)

  1. 処理ガスをプラズマ化して被処理物に接触させるプラズマ表面処理装置において、
    接地電極と、この接地電極と対向し、かつ電源と接続され、前記接地電極との間に前記プラズマ化のための放電を形成する周波数の電圧が前記電源から印加される高圧電極と、この高圧電極を絶縁して保持する絶縁体のホルダと、を有する電極ユニット
    前記高圧電極に形成された高圧側冷却路、前記接地電極に形成された接地側冷却往路及び接地側冷却復路と、前記ホルダに形成された連通往路及び連通復路とを含む冷却経路と、
    を備え、前記接地側冷却往路の一端が、前記電極ユニットの外部に配置された冷却媒体の供給路に連なり、前記接地側冷却往路の他端が、前記連通往路を介して前記高圧側冷却路の一端に連なり、前記接地側冷却復路の一端が、前記連通復路を介して前記高圧側冷却路の他端に連なり、前記接地側冷却復路の他端が、前記電極ユニットの外部に配置された排出路に連なり、前記冷却経路のインピーダンスが、前記接地電極と前記高圧電極の間のインピーダンスより大きいことを特徴とするプラズマ表面処理装置。
  2. 前記高圧電極の背部に、前記高圧側冷却路の前記連通往路との連通部と、前記連通復路との連通部とがそれぞれ配置され、
    前記接地電極の背部に、前記接地側冷却往路の前記連通往路との連通部と、前記接地側冷却復路の前記連通復路との連通部とがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ表面処理装置。
  3. 処理ガスをプラズマ化して被処理物に接触させるプラズマ表面処理装置において、
    接地電極と対向し、かつ電源と接続され、前記接地電極との間に前記プラズマ化のための放電を形成する周波数の電圧が前記電源から印加される高圧電極と、この高圧電極を絶縁体のホルダを介して収容する金属製のフレームと、を有し、前記フレームが電気的に接地された電極ユニット
    前記高圧電極に形成された高圧側冷却路、前記フレームに形成された接地導入路及び接地導出路と、前記ホルダに形成された連通往路及び連通復路とを含む冷却経路と、
    を備え、前記接地導入路の一端が、前記電極ユニットの外部に配置された冷却媒体の供給路に連なり、前記接地導入路の他端が、前記連通往路を介して前記高圧側冷却路の一端に連なり、前記接地導出路の一端が、前記連通復路を介して前記高圧側冷却路の他端に連なり、前記接地導出路の他端が、前記電極ユニットの外部に配置された排出路に連なり、前記冷却経路のインピーダンスが、前記接地電極と前記高圧電極の間のインピーダンスより大きいことを特徴とするプラズマ表面処理装置。
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