JPH04299330A - インスタント写真装置 - Google Patents

インスタント写真装置

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Publication number
JPH04299330A
JPH04299330A JP8972191A JP8972191A JPH04299330A JP H04299330 A JPH04299330 A JP H04299330A JP 8972191 A JP8972191 A JP 8972191A JP 8972191 A JP8972191 A JP 8972191A JP H04299330 A JPH04299330 A JP H04299330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
rollers
bonded body
negative film
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8972191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ishikawa
石川 正洋
Koji Ozaki
尾崎 弘二
Harumitsu Masuko
益子 晴光
Takashi Seto
隆 瀬戸
Kazuhisa Takahashi
和久 高橋
Fumihiko Hoshi
文彦 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8972191A priority Critical patent/JPH04299330A/ja
Publication of JPH04299330A publication Critical patent/JPH04299330A/ja
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ネガフィルムとポジ
シートとを組み合わせた接合体の状態で現像を行うピー
ルアパート式のインスタント写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ピールアパート式のインスタント写真装
置では、ネガフィルムとポジシートを組み合わせた接合
体の状態で現像を行う。このようなインスタント写真装
置(カメラ)においては、使用するネガフィルム及びポ
ジシート(サプライ)が小サイズである場合には、それ
らを予め組み合わせてパックフィルムとして使用してい
る。
【0003】ところが、大型のインスタント写真装置の
場合には、そのネガフィルムとポジシートのサイズは大
型化するため取扱性が悪くなる。したがって、比較的大
きなポジシートを使用するインスタント写真装置の場合
には、ネガフィルムとポジシートを分けて、それぞれ独
立した状態で装置へ載置する方法を採用している。
【0004】このようにして用いられるポジシートは、
通常の場合において現像剤を封入したポッドや、延展後
の余剰現像剤を留めておくトラップマスク等の付属品を
付設したポジシートアッセンブリの形で用いられる。ま
た、ネガフィルムは、一般的にロールタイプのものが用
いられ、それがカートリッジに装填された状態でインス
タント写真装置内にセットされるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにポジシート
に現像剤を封入したポッド等を付設したポジシートアッ
センブリを使用するインスタント写真装置では、一般に
一対の接離可能な現像ローラ対がその圧接状態において
ポジシートアッセンブリとネガフィルムを組み合わせた
接合体(ネガ・ポジ接合体)を挾持して搬送しながら現
像剤を延展させ、その延展後に余剰の現像剤をネガフィ
ルムとポジシートの間に溜めるために現像ローラ対を一
度離間させ、接合体が排出トレイ上に排出されてそれが
操作者によって引き抜かれたときにその後端をセンサが
検知すると、再び圧接状態に戻すようにしている。
【0006】このような装置では、操作者が接合体を引
き抜いた際に、その後端をセンサが検知した信号によっ
て現像ローラ対を圧接状態に戻すため、例えば接合体を
一度引き抜きかけてその後端がセンサによって検知され
た後にすぐ押し戻して中へ入れてしまったり、まっすぐ
抜かずに斜めに抜いてセンサの検知が不安定になったり
したとき等に、現像ローラ対が圧接して接合体の後端に
溜められている余剰分の現像剤を押しつぶして、それに
よって機内を汚してしまう恐れがあった。
【0007】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、接離可能な一対の現像ローラ間を通して現
像剤を延展させた後にネガフィルムとポジシートの間の
端部に溜った余剰な現像剤を、現像ローラ対が離間状態
から圧接状態に戻るときに押しつぶして、それを装置内
に飛散させて汚すようなことがないようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、上述したようなピールアパート式のイン
スタント写真装置において、離間機構によって離間され
る現像ローラ対の搬送下流側に、ネガフィルムと現像剤
を備えたポジシートとを組み合わせた接合体をその両側
縁部を挾持して排出方向へ搬送する搬送ローラを設けた
ものである。
【0009】また、その現像ローラ対の搬送下流側に排
出された接合体を収納する暗箱部を形成し、上記搬送ロ
ーラを接離可能な対のローラで形成すると共にそれらを
離間させる搬送ローラ離間機構と、上記暗箱部内の接合
体を検知する排出接合体検知手段とを設け、その検知手
段が接合体を検知してから所定時間経過後又は暗箱部の
接合体を取り出すためのドアが開放されたときに、搬送
ローラ離間機構によって搬送ローラ対を離間させるよう
にしたものである。
【0010】そして、その搬送ローラ対を接離可能な対
のローラで形成した場合には、排出接合体検知手段が接
合体を検知した後にそれを検知しなくなった時、その搬
送ローラ対を圧接状態に戻すようにするとよい。
【0011】
【作用】このように構成したインスタント写真装置によ
れば、ネガフィルムとポジシートとを組み合わせた接合
体が圧接状態にある現像ローラ対の間を通ることによっ
てポジシートに備えられている現像剤が延展され、その
現像剤延展後に離間機構がその現像ローラ対を互いに離
間させるため、接合体はその後端側に余剰現像剤が溜め
られた状態で、その後は現像ローラ対の下流側に設けら
れている搬送ローラによって現像ローラから確実に送り
出されて排出される。
【0012】そして、接合体の後端が現像ローラ対を通
過したことを接合体検知手段が検知した後その現像ロー
ラ対が再び圧接状態に戻るので、接合体の後端が確実に
現像ローラ対を抜けてから現像ローラが圧接するため、
接合体の後端側に溜められている余剰分の現像剤が押し
つぶされてそれが飛散するようなことがない。
【0013】また、現像ローラ対の下流側に暗箱部を形
成すると共に対の搬送ローラも接離可能にし、暗箱部内
に排出された接合体を排出接合体検知手段が検知してか
ら所定時間経過後又は暗箱部のドアが開放されたときに
搬送ローラ対を離間させるようにすれば、現像剤延展後
に画像の定着に必要な上記所定時間が経過した後、又は
ドアが開放されたときに搬送ローラ対が離間するので、
良好な画像が定着された接合体を容易に取り出すことが
できる。
【0014】さらに、上記排出接合体検知手段が接合体
を検知した後にそれを検知しなくなった時に搬送ローラ
対を圧接状態に戻すようにすれば、排出された接合体を
取り除くと搬送ローラ対は次の接合体の搬出に備えて再
び圧接状態になるので、引き続きスムーズな搬送が行え
る。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例であるイン
スタント写真装置の要部を示す断面図、図2は同じくそ
のインスタント写真装置に使用するポジシートアッセン
ブリを示す斜視図、図3はそのポジシートアッセンブリ
の側面図である。
【0016】このインスタント写真装置は、図2及び図
3に示すようにポジシート(受像シート)11に現像剤
Deを封入したポッド13や、延展後の余剰現像剤を留
めておくトラップマスク16等の付属部品を付設したポ
ジシートアッセンブリ10を使用する。
【0017】そのポジシートアッセンブリ10は、ポジ
シート11の受像面側(上側)の先端部に貼り付けられ
た黒色のリーダ12と、図3に示すように内部に現像剤
Deを収納してリーダ12の上に貼り付けられたポッド
13と、ポジシート11の画像領域(図2のa×bの領
域)の各端部の画像を良好なものにするためにそれぞれ
配設された先端マスク14,両サイドマスク15,15
及びトラックマスク16等の各マスクと、両サイドマス
ク15上にそれぞれ貼り付けられたレール部材17,1
7とによって構成されている。
【0018】現像剤Deは、図3で右方側の画像領域後
端まで充分に行き渡るように、画像形成に必要な量より
も多くポッド13中に封入されている。そして、画像領
域後端まで均一に延展した後の余分な現像剤は、トラッ
プマスク16と後述するネガフィルム20(図4のD′
の部分)との間に溜められる。
【0019】こうすることによって、余分な現像剤が装
置内部に飛散してそれが現像ローラや搬送路等に付着し
て汚すのを防止している。リーダ12には、図5に示す
ようにポジシート種類識別コードが3つのマーク部M1
,M2,M3によって形成されている。
【0020】そのマーク部M1,M2,M3は、例えば
パンチ等によって孔をあけて、その孔の有無の組み合せ
によってポジシート種類識別コードを形成したり、ある
いはそれをリーダ12と反射率の異なる印刷等で形成し
たりする。そして、この実施例では、そのマーク部M1
,M2,M3をパンチによって形成するものとする。
【0021】この実施例では、リーダ12の上にポッド
13を貼り付けた構成であるため、マーク部M1,M2
,M3を孔有りとした場合、この孔の部分はポッド13
によって覆われることになる。したがって、リーダ12
の色を黒色としてポッド13の色(通常は白色系)と対
比させて検知精度を向上させる。
【0022】ネガフィルム20は、この実施例では図4
に示すようにロール状に巻かれたフィルム材を使用する
。そのネガフィルム20は、長尺(例えば、36枚分撮
影可能な長さ)の感光性帯状材から成り、潜像形成面(
感光面)を内側にするようにしてロール状に巻かれてお
り、図6に示すようにネガフィルムカートリッジ21内
に収納されている。
【0023】そのネガフィルムカートリッジ21は、ロ
ール状のネガフイルム20を包含する円筒状に樹脂で成
形されており、成形及びネガフィルム20の装填が容易
に行なえるようにするため、同図に示すように軸線を通
る位置で2分割できる構成にしてある。
【0024】そして、そのネガフィルムカートリッジ2
1の上容器21aと下容器21bの分割部分に、図7に
も示すようにそれぞれ結合のための嵌合部22及び23
と、ネガフィルム20を繰り出すためのネガ誘導部24
及びネガ繰出部25を形成している。
【0025】その嵌合部22及び23は、嵌合部22が
嵌合部23を覆い包む形になっており、外乱光がカート
リッジ内に進入することによってネガフィルム20が感
光するのを防いでいる。同様に、ネガ繰出部25からの
外乱光を防ぐため、ネガ誘導部24の内側に一端を上容
器21aに貼り付け、他端を自己の弾性力でネガフィル
ム20に接触させる遮光用弾性部材(例えば、マイラー
に植毛布を貼り付けしたもの)26を配設している。
【0026】ネガフィルムカートリッジ21にネガフィ
ルム20を収納する際は、下容器21bの中にロール状
のネガフィルム20の先端がネガ繰出部25から数mm
程度外側に出るようにセットする(図7も参照)。その
後、上容器21aを被せて、嵌合部22,23を嵌合さ
せて、上,下容器21a,21bの結合を行う。
【0027】なお、下容器21bの下部にはネガフィル
ムカートリッジ21を装置本体の定位置に確実に装着す
るための足27,27がそれぞれ設けられている。そし
て、上容器21aの側面には、図7に示すようにネガフ
ィルム20の種類等を示すマーク部M4,M5,M6が
それぞれ配設されている。
【0028】ところで、ネガフィルム20は、その表面
は感光性を有するが、裏面からの外光(照射)に対して
は遮光性を有する。そして、ロール状に巻かれたネガフ
ィルム20は明室(半暗室)でネガフィルムカートリッ
ジ21内に装填されるため、その装填時に露出するフィ
ルムの先端と後端の部分が感光される(他の部分は通常
において密着巻きされているので感光されない)。
【0029】したがって、その感光された部分は、潜像
(画像)を形成することができない領域となるため無駄
となり、しかも通常の場合においてネガフィルムは銀塩
を用いているため高価であり、この部分の無駄はコスト
面で無視できないものとなっている。
【0030】そのため、この実施例では、長尺のネガフ
ィルム20の先端と後端に、少なくともネガフィルムカ
ートリッジ21の内周長さ以上のネガフィルム裏面遮光
紙(安価な材料)を設けている。
【0031】なお、ネガ誘導部24には、図7に示すよ
うに、ネガフィルム20を引き出す引出しローラ対32
と対応する切欠部21cを設けて(便宜上、引出しロー
ラ対32を離して図示している)、ネガフィルムカート
リッジ21を装置本体に装着した際に、引出しローラ対
32によってネガフィルム20が確実にニップされる構
成にしてある。
【0032】次に、このポジシートアッセンブリ10と
ネガフィルム20を使用するピールアパート式のインス
タント写真装置について、図8以降も参照して説明する
【0033】このインスタント写真装置は、大別すると
図8に示すように、原稿面を走査しながら照明光を照射
して所定位置(露光面)に結像させる光学系ユニット1
と、その所定位置にネガフィルム20を搬送してそれを
露光させてポジシートアッセンブリ10と位置合わせし
て重ね、その間に現像剤を延展させてポジシートアッセ
ンブリ10に画像を転写形成する搬送ユニット2とによ
って構成されている。
【0034】その光学系ユニット1は、コンタクトガラ
ス3と、第1ミラー及び光源からなる第1走行体4と、
第2ミラー及び第3ミラーからなる第2走行体5と、レ
ンズ6,第4ミラー及び第5ミラーからなる第3走行体
7と、第6ミラー8とによって構成されている。
【0035】そして、第1走行体4が有する光源には蛍
光灯が用いられ、その蛍光灯がコンタクトガラス3上に
下向きに置かれた原稿を原稿面に沿って走査しながら照
射する。このとき第2走行体5が第1走行体4の1/2
の速度で同方向に走査されることにより、光路長が一定
に保たれる。
【0036】そして、レンズ6及び第3走行体7を移動
させることによって、変倍時の倍率及び共役長の調整を
行う構成になっている。その蛍光灯から照射した原稿か
らの反射光は、第1,第2及び第3ミラーで反射され、
さらにレンズ6,第4,第5,第6ミラーを経て、露光
位置Aでスリット露光される。
【0037】搬送ユニット2は、感光性のネガフィルム
20を繰り出すためのフィルム繰出部39と、その繰り
出されたネガフィルム20をカットするフィルムカッタ
部33と、ネガフィルム20を搬送・露光するネガフィ
ルム搬送・露光部41と、ポジシートアッセンブリ搬送
部42と、現像部43と、排出部44とによって構成さ
れている。
【0038】以下、ネガフィルム20の搬送動作を説明
しながら、その各部について詳細に説明する。このイン
スタント写真装置は、ネガフィルムカートリッジ21内
にロール状に収納されたネガフィルム20を、引出しロ
ーラ対32によって送り出し、それを上側の回転刃と下
側の固定刃とからなるフィルムカッタ部33の間を通し
て中間ローラ対35へ送る。
【0039】その際、ネガフィルム20の先端が露光位
置Aに配設されているセンサS1 により検知されると
(或いは検知してから所定時間後)、第1走行体4及び
第2走行体5が走査を開始し、ネガフィルム20が中間
ローラ対35にニップされてから露光位置Aで露光・潜
像形成が実行される。
【0040】ここで、露光・潜像形成時のネガフィルム
20の搬送速度をVn、第1走行体4の走行速度をV1
 、コピー倍率をmとしたとすると、ネガフィルム20
の搬送速度Vnは、 V1 =Vn×1/m の関係で制御される。
【0041】また、中間ローラ対35と引き出しローラ
対32の周速は略同一であり、ネガフィルム20がセン
サS1 により検知されてから所定時間後(中間ローラ
対35にニップされた後、若しくは露光が開始されるタ
イミング)、引き出しローラ対32の駆動が停止され、
適当な負荷を持ってフリーとなる。
【0042】この結果、ネガフィルム20を露光位置A
上で引っ張り気味に、且つ、搬送経路上のガイド板上に
密着させた状態で搬送することができ、ネガフィルム2
0の面上までの光路長と搬送速度を一定に保つことがで
きる。
【0043】そのネガフィルム20は、一定長にわたり
露光・潜像形成されると搬送が一旦停止され、その後、
フィルムカッタ部33の上側の回転刃が下側の固定刃に
接触しながら回転することによりシート状に切断される
【0044】なお、ネガフィルム20の停止タイミング
は、センサS1 がネガフィルム20の先端を検知して
からの時間をカウントすることにより決定される。した
がって切断されたネガフィルム20の後端部は露光・潜
像形成が行われない。
【0045】そして、その切断された後のネガフィルム
20は、ローラ36a,36b,36b及びガイド部材
37により約180°方向転換されてローラ対52によ
って、その先端部分がローラ対51(この時は停止状態
にある)に突き当たるまで搬送される。
【0046】次に、ポジシートアッセンブリ搬送部42
について説明する。ポジシートアッセンブリ搬送部42
は、上述したネガフィルム20の搬送・露光・切断動作
に先立ってポジシートアセッンブリ10を搬送するもの
であり、装置本体右下に設けられているガイド板61上
から図8で左方へ1枚ずつ手差しで挿入される感光性の
ないポジシートアッセンブリ10を搬送するものである
。このため、このインスタント写真装置では給紙・分離
装置や給紙カセット等が不要になるため、それらが設け
られていない。
【0047】そして、このポジシートアッセンブリ搬送
部42のガイド板61上に沿ってポジシートアッセンブ
リ10が挿入され、その先端をセンサS2 が検知する
と、そのセンサS2 の下流側に設けられている挿入ロ
ーラ対62が回転する。
【0048】その挿入ローラ対62の互いに圧接する上
下のコロは、ポジシートアッセンブリ10の先端に貼り
付けられた現像剤ポッド13(図3参照)を押しつぶさ
ないようにするため、ポッド13よりも外側の両側縁部
のみを挾持するように形成されている。
【0049】そして、その挿入ローラ対62により搬送
されるポジシートアッセンブリ10は、その先端が挿入
ローラ対62の下流側に設けられているセンサS3 に
よって検知されてから所定時間後に停止してプリント動
作が可能な待機状態となる。
【0050】なお、ポジシートアッセンブリ10の搬送
路は、図8に示す如く少くとも1箇所を折り曲げて構成
することにより、ポジシートアッセンブリ10を挿入す
る挿入口からの外光が直接機内に侵入して、それが現像
部43の手前で合流するネガフィルム20を感光しない
ようにしている。
【0051】ここで、所定のプリントスイッチが押下さ
れると、ローラ対51に当接して停止状態にあるネガフ
ィルム20が、ローラ対52の搬送力によって一定量撓
まされた後でローラ対51の回転により搬送される。
【0052】このように、ネガフィルム20を撓ませる
ことにより、ネガフィルム20の先端縁がローラ対51
のニップに押し付けられ、それによってスキュー矯正が
行われる。そのローラ対51によって搬送されたネガフ
ィルム20は、センサS4 により先端が検知され、現
像ローラ45a,45bのニップへ向けて搬送される。
【0053】そして、その際センサS4 からの検知信
号に応じた所定のタイミングで挿入ローラ対62が回転
して、そこに停止状態にあったポジシートアッセンブリ
10を停止状態にある現像ローラ45a,45bのニッ
プ間にネガフィルム20に先立って突き当て、それをネ
ガフィルム20の場合と同様にスキュー矯正を行い、そ
の後でその現像ローラ45a,45bを回転させる。
【0054】このようにして、ポジシートアッセンブリ
10を先に搬送し、その後でネガフィルム20の先端が
ローラ対51によって現像ローラ45a,45bのニッ
プに到達し、その両者が接合体になった状態で共に搬送
される。このとき、ポジシートアッセンブリ10とネガ
フィルム20の先端にはずれが生じるが、このずれは、
少なくとも図2のずれcよりも小さくなるように制御さ
れる。
【0055】こうすることにより、ネガフィルム20の
先端とポジシートアッセンブリ10の先端とを一致させ
て搬送するタイプのものと比較して、このずれの量だけ
切断されるネガフィルム20の長さを短くすることがで
きる。
【0056】こうして接合されたポジシートアッセンブ
リ10とネガフィルム20との接合体(ネガ・ポジ接合
体)NPは、現像ローラ45a,45bによって挾圧さ
れながら搬送されることによって現像剤が延展され、そ
の後で搬送ローラ63a,63bによって排出トレイ4
7上に排出されて、所定時間後に操作者によって取り出
される。
【0057】このインスタント写真装置の現像部43の
現像ローラは、図1に明示するように接離可能な一対の
現像ローラ45aと45bで構成され、そのローラ間に
ネガフィルム20と現像剤を備えたポジシートアッセン
ブリ10とを組み合わせた接合体NPを挾圧しながら通
過させて現像剤を延展させる。そして、これらは離間機
構60によって離間され、その現像ローラ45a,45
bの搬送下流側(同図で左方側)には接合体NPを検知
する接合体検知手段であるセンサS5 と、その接合体
NPを両側縁部を挾持して排出トレイ47上へ向けて搬
送する一対の搬送ローラ63a,63bとを設けている
【0058】そして、現像ローラ45a,45bによる
接合体NPの現像剤延展後、余剰現像剤をネガフィルム
20とポジシートアッセンブリ10の間に溜めるため離
間機構60により現像ローラ45a,45bを互いに離
間させ、その接合体NPの後端が現像ローラ45a,4
5bを通過したことをセンサS5 が検知した後、その
現像ローラ45a,45bを圧接状態に戻すようにして
いる。
【0059】また、このインスタント写真装置は、現像
ローラ45a,45bの搬送下流側に、排出トレイ47
上に排出された接合体NPを収納する暗箱部65を形成
し、一対の搬送ローラ63a,63bを接離可能に形成
すると共にそれらを離間させる搬送ローラ離間機構66
と、暗箱部65内の接合体NPを検知する排出接合体検
知手段であるセンサS6 とを設け、そのセンサS6 
が接合体NPを検知してから所定時間経過後又は暗箱部
65内の接合体NPを取り出すためのドア67が矢示A
方向に開放されたときに、搬送ローラ離間機構66によ
って一対の搬送ローラ63a,63bを互いに離間させ
るようにしている。
【0060】そして、接合体NPが暗箱部65から取り
出されて、それを検知していたセンサS6 がそれを検
知しなくなった時、搬送ローラ63a,63bが圧接状
態に戻るようになっている。現像部43の上側の現像ロ
ーラ45aは、図9に示すように現像側板64に固定さ
れた軸68を中心に回動する加圧レバー69に回転可能
に軸支されている。
【0061】そして、その上側の現像ローラ45aとそ
れに下側から圧接する現像ローラ45bの両側支軸部付
近に、図10に示すように現像剤はみ出し防止用の規制
部材71,72を設け、現像剤延展時にネガフィルム2
0及びポジシートアッセンブリ10の両端から現像剤が
はみ出して現像ローラ45a,45bや搬送路を汚すの
を防止している。
【0062】その規制部材71は、現像側板64(図9
)に固定されるピン73を中心に回動可能に支持され、
規制部材72は現像側板64に固定されている。
【0063】この現像部43は、装置本体が待機状態に
ある時には、図10に示す状態にあり、装置本体の側板
に回転可能に支持されている離間機構60の一部品であ
るカム軸74に軸線方向(同図で手前と奥側)に位置を
ずらしてそれぞれ固定される現像ローラ離間用カム75
と規制部材71に対応する離間用カム76が、図9に示
す加圧レバー69の一端に回転可能に軸支されるカムフ
ォロ77からカム75が、また図10の規制部材71の
レバー部71aからカム76がそれぞれ離間した状態に
あり、上側の現像ローラ45aがスプリング78の付勢
力によって下側の現像ローラ45bに圧接している。ま
た、規制部材71は図10に示すスプリング79により
規制部材72側に付勢保持されている。
【0064】そして、規制部材71は、この加圧時に規
制部材72との間にギャップGを維持するように設定さ
れている。
【0065】一方、カム75,76が固定されるカム軸
74は、図示しないスプリングクラッチによって1/4
回転ずつ回転できるようになっており、そのカム75,
76の各位置は図示しないセンサによって検知され、例
えば電源投入時にカム75,76が所定の待機位置(図
10の位置)にない場合には、それが待機位置になるよ
うに制御される。
【0066】このカム軸74は、ポジシートアッセンブ
リ10が図8のガイド板61上を左方へ挿入されてそれ
をセンサS2 が検知すると、図10に示す位置から矢
示B方向へ1/4回転して、図11に示す位置になる。
【0067】この状態では、カム76によってレバー部
71aが押されるため、規制部材71が規制部材72か
ら離間してギャップGが広がる。したがって、ポジシー
トアッセンブリ10は規制部材71によって停止される
ことなく確実に現像ローラ45aと45bのニップ部ま
で搬送される状態になる。
【0068】そして、ネガフィルム20の搬送が行われ
て、現像ローラ45a,45bが回転し、ネガフィルム
20が規制部材71,72の間に挿入されてから予め設
定した所定の時間が経過すると、カム軸74が図11に
示す位置から更に矢示B方向へ1/4回転して図12に
示す位置になる。したがって、規制部材71が図10と
同様なギャップGを有する位置(現像剤のはみ出し規制
状態)になる。
【0069】このカム軸74が図12に示す位置へ移行
する回転タイミングは、図8に示すセンサS4 がネガ
フィルム20の先端を検知してから所定のタイミングで
行う。そして、そのネガフィルム20が搬送され続けて
その後端をセンサS4 が検知してから所定の時間が経
過すると、現像ローラ45a,45bによる現像剤の延
展が終了し、その時カム軸74が更に1/4回転して図
13に示す位置になる。
【0070】したがって、カム75とカムフォロー77
が当接して、現像ローラ45aが現像ローラ45bから
離間して、その間にネガフィルム20とポジシートアッ
センブリ10の後端側に余分な現像剤を溜めた接合体N
Pを通過させるのに十分なギャップが形成される。
【0071】この現像ローラ45a,45bの搬送下流
側に配設されている対の搬送ローラ63a,63bは、
図14に示すように接合体NPの画像領域の幅bの外側
にそれぞれ設けられており、それによってローラが画像
形成領域上を通過することによって画像に悪影響を及ぼ
さないようにしている。そして、これらは図示しない駆
動源によって図1の矢示方向にそれぞれ回転される。
【0072】この一対の搬送ローラ63a,63bは、
図1に示すように上側の搬送ローラ63aが下側の搬送
ローラ63bに対して搬送ローラ離間機構66によって
接離可能に構成されている。その搬送ローラ離間機構6
6は、ピン82によって揺動可能に支持されるレバー8
1の一端に搬送ローラ63aを回転自在に取付けると共
に、そのレバー端に図示しないスプリングを取付けて搬
送ローラ63aを63bに常時圧接するように付勢し、
レバー81の他端にソレノイド83の可動軸を取付けて
ソレノイド83を作動(オン)させたときに、レバー8
1によって上側の搬送ローラ63aを63bから離間さ
せるようにしている。
【0073】搬送ローラ63a,63bの搬送下流側に
設けられている暗箱部65は、排出トレイ47と、後端
側(図1で右方)を上方へ向けて突出させてカールさせ
た部分に設けた支軸84によって回転自在に支持され、
且つ取り外し可能に取付けられた遮光用のフタ85とに
よって構成されている。
【0074】この暗箱部65は、フタ85を閉じた図1
に示す状態で、そのフタ85と排出トレイ47とによっ
て形成される空間にネガフィルム20とポジシートアッ
センブリ10の接合体NPを受け入れる。そして、この
空間は外乱光が遮断された暗室となる。
【0075】したがって、例えば、ポジシート11がO
HP用の透明体やペーパライクな薄手の物である場合に
は、現像剤延展後からネガフィルム20上の潜像が定着
するまでの時間に、ポジシート11の裏面から透過光が
入り込んでネガフィルム20を感光してしまったときに
は良好な画像が得られなくなるが、この実施例では暗箱
部65によりその感光を防ぐことができるので良好な画
像が得られる。
【0076】そして、このフタ85は、回転自在でなお
且つ取外しが可能であるため、排出トレイ47上を清掃
する際等には、それを取り外して清掃を容易に行うこと
ができる。また、排出トレイ47も、装置本体に取外し
可能に設けられており、装置本体の運搬時やネガフィル
ムカートリッジ21の交換時には、それを邪魔にならな
いように取り外すことができる。
【0077】さらに、フタ85の支軸84の付近には、
そのフタ85を閉じた状態のときにカバー86側に設け
られているセンサS7 をオン状態にする図示しない遮
閉板を設け、それによってフタ85の開閉状態を検知で
きるようにしている。
【0078】なお、センサS7 としては、この実施例
では透過型のフォトセンサを用いるが、マイクロスイッ
チや近傍スイッチ等のセンサを用いることもできる。
【0079】またフタ85の排出側(図1で左方)には
、回転自在に軸支されるドア67を矢示A方向に開放可
能に設け、そのドア67を支軸87を中心に自重もしく
は弱いバネ等により通常の状態では図示のように閉じる
ようにしている。
【0080】そのドア67には、図15及び図16に示
すように、図14に示す幅bの外側でネガフィルム20
とポジシートアッセンブリ10の接合体NPに当接する
突起67aを設けて、その接合体NPがこのドア67を
押し開いて排出される際に、ドア67が画像品質に悪影
響を与える部分に接触しないようにしている。
【0081】なお、ドア67の下側の両端に形成する突
起は、図17及び図18に示す突起67b,67bのよ
うに、ドア67′の下端縁67cから下方へそれぞれ突
出させたものであってもよい。
【0082】このドア67は、図1に示すようにその位
置を現像ローラ45aと45bのニップ部から排出トレ
イ47との接触部88迄の距離uを、ネガポジ接合体N
Pが図13に示した状態で停止したときに、その接合体
NPの先端から現像ローラ45a,45bの中心までの
距離より長くなるように設定し、搬送ローラ63a,6
3bのニップからドア67迄の距離Tを接合体NPの全
長より短くして、搬送ローラ63a,63bによって接
合体NPを搬送したときに、その接合体の先端がドア6
7を押し開けて、それが外部に突出するようにしている
【0083】そして、このインスタント写真装置では、
搬送ローラ63a,63bによって搬送される接合体N
Pの後端をセンサS5 が検知(検知信号が変わる)し
たときに、現像ローラ45a,45bが前述した圧接状
態に戻って待機状態になる。そして、センサS6 が排
出トレイ47上の接合体NPを検知している場合には、
次の画像形成動作が禁止されるように制御される。
【0084】なお、この実施例では、現像剤延展後の定
着時間(約30〜40秒)内は接合体NPは暗箱部65
内に保管され、その定着時間が経過した後でその接合体
NPが搬送ローラ63a,63bによって搬送され、ド
ア67を矢印A方向に押し開いて暗箱部65の外部へ操
作者が取り出し可能な位置迄排出される。
【0085】このように、この実施例によるインスタン
ト写真装置は、ネガフィルム20とポジシートアッセン
ブリ10の接合体NPを圧接状態にある一対の現像ロー
ラ45a,45bの間を通すことによってポジシートア
ッセンブリ10に設けられている現像剤を延展し、その
延展後に離間機構60がその一対の現像ローラ45a,
45bを互いに離間させるため、その接合体NPの搬送
方向後端側に溜った余分な現像剤がその現像ローラによ
って押しつぶされることがないので、その現像剤が装置
機内に飛散して機内を汚すようなことがない。
【0086】そして、その接合体NPは、現像ローラ4
5a,45bの下流側に設けられている一対の搬送ロー
ラ63a,63bによってその現像ローラ45a,45
bのニップから離れる位置まで確実に送り出され、その
後端をセンサS5 が検知したときに離間機構60を駆
動して現像ローラ45a,45bを互いに圧接状態に戻
すので、接合体NPの後端が確実に現像ローラ45a,
45bのニップを抜けてからそれらが圧接するため、延
展後に搬送方向の後端側に溜められた余剰の現像剤が押
しつぶされて飛散するようなことがない。
【0087】また、その現像ローラ45a,45bの搬
送下流側に暗箱部65を形成すると共に搬送ローラ63
a,63bも接離可能にし、排出トレイ47上に排出さ
れた接合体NPをセンサS6 が検知してから画像の定
着が完了する例えば30〜40秒の所定時間経過後、又
は暗箱部65のドア67が開放されたときに、搬送ロー
ラ63a,63bを互いに離間させるようにしているの
で、現像剤延展後の画像の定着に必要な上記所定時間を
経過した後やドア67が開放されたときは、その搬送ロ
ーラ63a,63bが互いに離間するので、良好な画像
が定着された接合体NPを暗箱部65から容易に取り出
すことができる。
【0088】そして、接合体NPを排出トレイ47上か
ら取り除くことによってセンサ S6が接合体NPを検
知しなくなると、搬送ローラ離間機構66が離間状態に
ある搬送ローラ63a,63bを互いに圧接状態に戻す
ので、後続のネガフィルム20とポジシートアッセンブ
リ10との接合体NPを引き続きスムーズに排出するこ
とができる。
【0089】ところで、このインスタント写真装置では
、図8に示すガイド板61上からポジシートアッセンブ
リ10を挿入した後プリント動作が行なわれずに一定時
間が経過すると、プリント動作を行うことなくそれが自
動的に機外に排出されるようになっている。そして、そ
の制御は、全て図19及び図20に示す制御装置400
によって行われる。
【0090】図19は、その制御装置400の構成を示
す回路図である。CPU1001は、1チップ内にRA
M,8ビットタイマ,16ビットイベントカウンタ,A
/Dコンバータ,シリアルインタフェースを内蔵したタ
イプのものであり、RAM1002は、内部にリチウム
電池を内蔵したタイプで容量2Kbytesで、装置の
個別データやトータル枚数等のデータを記憶する。
【0091】8254(1003)は、蛍光灯やCDサ
ーボモータ(メインモータ)を駆動するパルスを出力す
る。I/Oエキスパンダ1004は、各モータ,クラッ
チ,ソレノイド等の駆動や、操作部のコントロールを行
う。なお、その他の構成は直接この発明には関係しない
ので、図示のみでその説明を省略する。
【0092】その制御部400には、図20に示すよう
に各種のメッセージを表示したりキー入力等を行うため
の操作部500と、装置本体に電力を供給するスイッチ
ング電源600と、光学系ユニット1の蛍光灯373(
光源)と、その蛍光灯の安定した出力を得るための蛍光
灯安定器372と、蛍光灯ヒータ374と、蛍光灯37
3の光量を検知するセンサS20と、ネガフィルムの搬
送,カッター,各ローラ類の動力源となるメインモータ
361と、スキャナの駆動を行うスキャナモータ362
と、変倍時のミラー移動用のミラーモータ363と、変
倍時のレンズ移動用のレンズモータ364と、各種クラ
ッチ370と、クラッチ用のソレノイド371と、セン
サS20を除く各種センサ(S1 〜センサS7 )と
が接続されている。
【0093】図21〜23は、制御装置400が実行す
るルーチンの一つである待機処理のルーチンを示すフロ
ー図である。待機処理は、装置の状態(ジャムの有無,
ドアの開閉,ネガフィルムカートリッジ装填の有無等)
をチェックして、その各部の条件によってプリントキー
からの指令を受けて、次の複写動作処理に移行させる処
理である。
【0094】制御装置400は、所定のタイミングで図
21のルーチンがスタートすると、まずステップ1でネ
ガフィルム20の搬送経路上にそれぞれ配設されている
各センサによってネガフィルム20が所定時間以上検知
されているか否かをチェックし、それが所定時間以上検
知されていればジャムと判定してステップ2へ進んでジ
ャム表示のON及びエラーフラグの設定を行い、そうで
なければそのままステップ3へ進む。
【0095】ステップ3では、ドア67の開閉状態をチ
ェックして、ドア67が開いて(OPEN)いれば、ス
テップ4へ進んでドアOPENの表示のON及びエラー
フラグの設定を行い、その後ステップ5で現像ローラ有
無をチェックして、それが無ければステップ6で現像ロ
ーラ無しの表示及びエラーフラグの設定を行う。
【0096】なお、この際に図21のフローチャートに
は記載していないが、図1の暗箱部65のドア67の取
付けの有無チェックを行い、それが取付けられていなけ
ればドア無し表示のON及びエラーフラグの設定も合わ
せて行う。
【0097】その後、ステップ7で、操作部500(図
20)の変倍キーがオンになっているか否かを判断し、
オンになっていればステップ8へ進んで、その指定内容
に応じた変倍動作を行った後でステップ9へ進み、オン
になっていなければそのままステップ9へ進む。
【0098】そして、そのステップ9で、温度キーがオ
ンになっているか否かを判断し、オンになっていればス
テップ10でその指定内容に応じた温度表示をさせる処
理を行った後でステップ11へ進み、オンになっていな
ければそのままステップ11へ進む。
【0099】そのステップ11では、ネガフィルムカー
トリッジ21の側面に設けられているネガフィルム20
の種類を示す3ビットの白黒コード(ネガフィルム種類
識別マーク)を読み込んで、ネガフィルムカートリッジ
21の有無及びネガフィルム20の種類を検知し、それ
らを表示する。
【0100】その後、ステップ12でエラーフラグの設
定(エラーフラグ=1)があったか否かを判断し、あっ
た場合にはステップ13へ進んで該当するエラーに応じ
たメッセージ等を表示すると共に、エラーフラグをゼロ
に初期化し、エラーフラグの設定がなければ図22に示
すルーチンへ進む。
【0101】図22のステップ14では、ネガフィルム
カートリッジ21が装着されているか否かを判断し、そ
れが装着(有り)されていればステップ15へ進んで、
ネガフィルム20の有無検知の信号からネガフィルム2
0がフィルム部であるか遮光部であるかを判断すると共
に、ネガフィルムの有無の判定もする。
【0102】次にステップ16で、センサの検知信号が
遮光紙部分であるか否かを判断し、そうであればステッ
プ17へ進んで遮光紙部分の排出動作を行った後で図2
1のステップ1へ戻る。
【0103】また、ステップ16で遮光紙部分でない判
断をした時にはステップ18へ進み、そこでネガフィル
ム部分であるか否かを判断し、そうであれば(通常の場
合において遮光紙が先端部である場合には次にフィルム
部が検知される)ステップ19へ進んでネガフィルム無
し表示をオフにし、ステップ20でポジシートスタンバ
イフラグ(ポジシートの準備が整っていることを示すフ
ラグ)をチェックする。
【0104】そして、それがスタンバイ状態になければ
ステップ22へ進むが、それがスタンバイ状態にあれば
ステップ23へ進んで、ポジシート排出スイッチがオン
になっているか否かを判断し、オンであれば図23のス
テップ25へ進むがオンでなければ図23のステップ2
6へ進む。
【0105】一方、遮光紙が後端側である場合のように
ステップ18でネガフィルム無しを検知した場合(NO
の判断)にはステップ21へ進んで、ネガフィルム無し
の表示を行い、その後ステップ22でポジシート挿入チ
ェック及びその対応動作を実行し、次のステップ24で
CPU内のタイマPに所定の時間Tをセットした後、図
21のステップ1へ戻る。
【0106】その時間Tは、ポジシートアッセンブリ1
0が装置内に放置されても、画像が劣化するほど、ポジ
シートアッセンブリ10の温度が上がらない最長の時間
であり、装置の使用環境温度等を含めて決定される時間
である。
【0107】図23のステップ26では、タイマPの設
定時間から1を減算し、ステップ27でタイマPへ設定
した時間が0になったか否かを判断する。そして、それ
が0でないときはステップ28へ進み、0であればステ
ップ25へ進んでポジシートの排出動作を実行し、その
後図21のステップ1に戻る。
【0108】ステップ28では、プリントキーがオンで
あるか否かを判断し、オンでなければプリントキーがオ
ンになるまで図21のステップ1以下の処理を繰り返す
。そして、プリントキーがオンになるとステップ29へ
進んで、暗箱部65が正規な状態にセットされているか
否かを判断する。
【0109】すなわち、図1の暗箱部65のフタ85の
開閉状態を検知するセンサS7 の検知信号を入力して
フタ85の開閉或いは有無を判定し、それが正規の状態
にない場合にはステップ30へ進んで排出部の異常を知
らせるための図示しないLEDを点灯させ、その後ステ
ップ28に戻る。
【0110】また、ステップ29で暗箱部65が正規の
状態にあれば、ステップ31へ進んで上記LEDを消灯
状態にして処理を終了する。なお、ポジシート排出スイ
ッチのオンは、図20の操作部500に設けられている
ポジシート排出スイッチを押下することにより入力され
、これによってポジシートアッセンブリ10を挿入して
全ての複写準備が整った後でも、操作者は自由にポジシ
ートアッセンブリ10の自動排出を行うことができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるイ
ンスタント写真装置によれば、現像剤が延展された後の
ネガフィルムとポジシートとの接合体を、現像ローラの
下流側に設けた搬送ローラによって互いに離間位置に移
動した現像ローラ間から引き出して排出方向へ搬送し、
その後端が現像ローラのニップを完全に抜けてからそれ
を接合体検知手段が検知した後で現像ローラを圧接状態
に戻すので、その後端側に溜った余剰分の現像剤が現像
ローラによって押しつぶされるようなことがないので、
現像剤が装置機内に飛散して機内を汚すようなことがな
い。
【0112】また、現像ローラの下流側に暗箱部を形成
すると共に搬送ローラを対の接離可能なローラとし、暗
箱部内に排出された接合体を排出接合体検知手段が検知
してから所定時間経過後又は暗箱部のドアが開放された
ときに搬送ローラ対を離間させるようにすれば、現像剤
延展後に画像の定着に必要な上記所定時間を経過した後
、又はドアが開放されたときには搬送ローラ対が互いに
離間するので、良好な画像が定着されたネガフィルムと
ポジシートとの接合体を容易に取り出すことができる。
【0113】さらに、その排出接合体検知手段が上記接
合体を検知した後にそれを検知しなくなった時、搬送ロ
ーラ対を圧接状態に戻すようにすれば、その接合体を暗
箱部から取り除くと搬送ローラ対は次の接合体の排出に
備えて再び圧接状態に戻るので、引き続きスムーズな搬
送ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるインスタント写真装
置の要部を示す断面図である。
【図2】同じくそのインスタント写真装置に使用するポ
ジシートアッセンブリを示す斜視図である。
【図3】図2のポジシートアッセンブリの側面図である
【図4】ロール状に巻かれたネガフィルム20を示す斜
視図である。
【図5】図2のポジシートアッセンブリのポジシート単
体を示す平面図である。
【図6】図4のネガフィルム20をネガフィルムカート
リッジ21内に収納した状態を示す断面図である。
【図7】同じくそのネガフィルムカートリッジとその近
傍に設けられている引出しローラを示す斜視図である。
【図8】図1のインスタント写真装置の全体を示す全体
構成図である。
【図9】同じくそのインスタント写真装置の現像部を示
す構成図である。
【図10】同じくその現像部の待機状態を示す概略図で
ある。
【図11】同じくその現像部が図10の状態からカム軸
74が1/4回転した状態を示す概略図である。
【図12】同じくその現像部が図11の状態から更に1
/4回転した状態を示す概略図である。
【図13】同じくその現像部が図12の状態から更に1
/4回転した状態を示す概略図である。
【図14】現像部の搬送下流側に設けられている対の搬
送ローラとその間を通過する接合体NPを示す正面図で
ある。
【図15】図1のインスタント写真装置の暗箱部に設け
られているドア67の一例を示す平面図である。
【図16】図15のドア67の側面図である。
【図17】同じくそのドアの異る例を示す図15と同様
な平面図である。
【図18】図17のドアの中央部における縦断面図であ
る。
【図19】図1のインスタント写真装置全体を制御する
制御装置400の構成を示すブロック図である。
【図20】図19の制御装置400とその関連構成を示
すブロック図である。
【図21】同じくその制御装置400が実行する複写動
作処理に移行させるための処理のステップ1からステッ
プ13までのルーチンを示すフロー図である。
【図22】同じくそのルーチンのステップ14からステ
ップ24までを示すフロー図である。
【図23】同じくそのルーチンのステップ25以降を示
すフロー図である。
【符号の説明】
11  ポジシート                
    20  ネガフィルム 41  ネガフィルム搬送・露光部      42 
 ポジシートアッセンブリ搬送部 43  現像部                  
      44  排出部45a,45b  現像ロ
ーラ          60  離間機構63a,6
3b  搬送ローラ          65  暗箱
部66  搬送ローラ離間機構           
 67  ドアS5   センサ(接合体検知手段) 
     S6   センサ(排出接合体検知手段) NP  接合体(ネガ・ポジ接合体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  接離可能な一対のローラで構成され、
    ネガフィルムと現像剤を備えたポジシートとを組み合わ
    せた接合体を挾圧しながら通過させて前記現像剤を延展
    させる現像ローラ対と、該現像ローラ対を離間させる離
    間機構と、その現像ローラ対の搬送下流側に設けられた
    接合体検知手段とを備え、前記現像ローラ対による現像
    剤延展後、余剰現像剤を前記接合体のネガフィルムとポ
    ジシートの間に溜めるために前記離間機構により前記現
    像ローラ対を互いに離間させ、該接合体の後端が通過し
    たことを前記接合体検知手段が検知した後、前記現像ロ
    ーラ対を圧接状態に戻すようにしたピールアパート式の
    インスタント写真装置において、前記現像ローラ対の搬
    送下流側に、前記接合体をその両側縁部を挾持して排出
    方向へ搬送する搬送ローラを設けたことを特徴とするイ
    ンスタント写真装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のインスタント写真装置
    において、前記現像ローラ対の搬送下流側に排出された
    接合体を収納する暗箱部を形成し、前記搬送ローラを接
    離可能な対のローラで形成すると共にそれらを離間させ
    る搬送ローラ離間機構と、前記暗箱部内の前記接合体を
    検知する排出接合体検知手段とを設け、該検知手段がそ
    の接合体を検知してから所定時間経過後又は前記暗箱部
    の接合体を取り出すためのドアが開放されたときに、前
    記搬送ローラ離間機構によって前記搬送ローラ対を離間
    させるようにしたことを特徴とするインスタント写真装
    置。
  3. 【請求項3】  請求項2記載のインスタント写真装置
    において、前記排出接合体検知手段が前記接合体を検知
    した後にそれを検知しなくなった時、前記搬送ローラ対
    を圧接状態に戻すようにしたことを特徴とするインスタ
    ント写真装置。
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