JPH04299281A - 時計外装用ガラス部品とその製造方法 - Google Patents

時計外装用ガラス部品とその製造方法

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JPH04299281A
JPH04299281A JP6506491A JP6506491A JPH04299281A JP H04299281 A JPH04299281 A JP H04299281A JP 6506491 A JP6506491 A JP 6506491A JP 6506491 A JP6506491 A JP 6506491A JP H04299281 A JPH04299281 A JP H04299281A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
glass
decorative
decorative film
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP6506491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Iwata
芳夫 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP6506491A priority Critical patent/JPH04299281A/ja
Publication of JPH04299281A publication Critical patent/JPH04299281A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時計用カバーガラス
などの時計外装用ガラス部品に関し、特にカバーガラス
表面に直接目視できる金などの装飾膜からなる指標や装
飾文字を含む模様の厚膜を形成することに関する。
【0002】
【従来の技術】時計外装用ガラス部品に金属膜を装飾す
る従来の技術には、真空蒸着技術及びスパッタ技術なら
びに水金焼付け技術がある。このうち前二者は数Å〜数
千Åという極めて薄い膜を作成するところに特徴があっ
て、膜の付着エネルギーは小さい。一方、水金焼付け技
術は数百Å以内でのみ外観的に良好な装飾膜が得られる
【0003】具体的には、図2に示すとおりガラス1’
の内面に真空蒸着及びスパッタの技術における150Å
前後の単層膜、又は数十Åの下地めっき上に仕上げめっ
きを百数十Å構成した膜、あるいは十数Å〜数十Åの膜
を積層して構成した干渉膜、ならびに水金焼付けにおけ
るペースト状の材料を塗布後高温処理して得られる数百
Å以内の膜を装飾した装飾ガラス部品があるが、目視で
は全く平面的な装飾にとどまっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によって装
飾したガラスの外観は、厚みが数百Åであるので全く平
面的な金属模様付ガラスであり、立体的な装飾ができな
かった。それは、真空蒸着及びスパッタの技術において
は、1.6μm以上もの膜を作成するのは、成膜速度の
点で適切でない。また、付着エネルギーが小さいために
膜を厚く作成すると、当該膜が剥がれてしまうという問
題がある。一方、水金技術においては、数百Å以内の薄
い膜の場合のみ外観的に良好な膜が作成できる。
【0005】このため、立体的な加飾には適していない
。また、従来は図2に示すようにガラス1’の内面に金
属の装飾膜3’がつけられ、下地めっき2’を通して装
飾膜を見ていたため、下地めっき2’の膜厚は精密に制
御しなければならなかった。また、目視は装飾膜3’を
下地めっき2’の層及びガラス1’を通して行われるの
で、装飾効果は低いものであった。なお、ガラス外面に
装飾膜をつけることは、前述のとおり、膜の付着エネル
ギーが小さいために膜が剥がれやすいので行われていな
かった。
【0006】このように、前記の従来技術において、1
.6μm以上の装飾膜を作成することが困難であるとい
う課題があった。そこでこの発明は、金属膜からなる模
様を目視により凸状に見える装飾とした時計外装用ガラ
ス部品を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、この発明では成膜速度が高く、また高い付着エネルギ
ーを持つイオンプレーティング技術を用いることとした
。イオンプレーティング技術によれば、成膜速度が速い
ため厚い膜を作成するのに適し、またイオンプレーティ
ングによる膜は粒子密度が高く、極めて強い付着力を得
ることができる。そのため、ガラスの外側に金属膜を目
視により凸状に見える装飾とした時計外装用ガラス部品
を提供できるようになった。
【0008】
【作用】この発明は、金属装飾膜をガラスの外面につけ
装飾膜を直接見るので、下地めっき膜厚の精密な制御は
不要である。また、カラー装飾膜は従来の干渉色による
色調とは異なり、膜自体の色で各種の色に作成できる。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の実施例について説明をす
る。 (実施例1)図1は、金が凸な外観に装飾されたガラス
部品の断面図である。図3は、本発明実施例の各工程を
示す断面図であり、図3(a)は成形加工及び化学強化
処理の済んだ完成ガラス1を前処理したのちに図示省略
のイオンプレーティング装置内でガラス1を加熱しつつ
所定の圧力まで真空引きを行い、次にArイオンを照射
してガラス1の生地面をクリーニングする。こののちに
下地めっき2となるCrの膜を100Å前後の厚みに作
成したところを示す。
【0010】図3(b)は、続いてこの下地めっき2上
に金の装飾膜3を6μm作成した。このようにして金の
装飾膜3に覆われたガラス1を取り出したところを示す
。図3(c)は、次に数字や文字などを含む所望の模様
のマスク4を行ったところを示す。図3(d)は、しか
るのちにマスク4をしてない部分の金及び下地めっき 
 (Cr)2を剥離したところを示す。
【0011】図3(e)は、その後マスク4を剥離する
と金による装飾膜3が所望の模様で凸な外観に装飾され
たガラス部品が得られたところを示したものである。 (実施例2)実施例1と同様の工程により得られた装飾
膜を200〜400gの圧力のもとで、シルボー布で磨
くか、またはバフ研磨を行うと、図4に示すとおり凸形
状が甲丸な立体形状となり、美しい丸みのある外観を呈
する時計外装用ガラス部品となる。
【0012】この発明に使用するガラス1は、着色の有
無や光の透過性の制約を受けるものでなく、材質は無機
ガラス全般及びアルミナ単結晶からなるサファイヤガラ
スを使用できる。また、下地めっき2には2つの機能上
の目的がある。1つはガラス1と装飾膜3との付着性が
悪い場合に、この両者に対して付着性のよい材料の膜を
その中間に介在させて、この両者を密着せしめる目的で
あり、もう1つはガラス1と装飾膜3の付着性が良い場
合も含めて、下地めっき2を100Å以上の任意な厚み
に作成してのちに所望の装飾膜3を積層して、下地めっ
き2の層と装飾膜3を合わせて1.6μm以上の膜に構
成するという目的である。実施例において密着性を良く
する目的でCrを用い、ガラス1と厚み6μmの金の装
飾膜3を充分に強固に密着せしめるに必要な最低の下地
めっき2の層の厚みは100Å以上である。
【0013】マスクの方法については、実施例ではイオ
ンプレーティングした後でマスクして不要部分の膜を剥
離する工程をとったが、これ以外にガラス1の装飾しな
い面の全面及び所望の模様に反転した形状を装飾面に予
めマスクしてからイオンプレーティングしてもよく、ま
たガラス1の装飾しない方の全面だけを予めマスクして
おいてもよい。更に装飾面だけに所望の模様に反転した
形状に予めマスクしておくなど種々な方法がある。
【0014】また、単層の装飾膜3は単独で、カラーの
装飾膜3は必要により下地めっき上にTi化合物を積層
して、その合計で各々1.6μm以上の膜に構成すれば
目視により凸状の外観が得られる。最後に、実施例にお
いて装飾膜3の厚みは6μmとしたが、下地めっき2と
装飾膜3の合計で、1.6μm以上の厚みであれば充分
に目視により凸状の装飾外観を呈するガラス部品となる
【0015】
【発明の効果】この発明は、次のとおりの効果がある。 (1)装飾膜を下地めっきの層及びガラスを通すことな
く、直接目視できるので装飾効果が高い。 (2)金などの金属層からなる装飾膜の厚みを従来の数
百Åから1.6μmと大幅に上げたので、目視により凸
状の立体形状の装飾膜が形成でき、装飾効果が大きい。 (3)下地めっき膜厚の精密な制御は不要であるので製
造コストが安価となる。 (4)装飾膜は、従来のガラスを通した干渉色による色
調とは異なり、膜自体を直接目視できるので、装飾膜を
各種カラー化することにより、顧客の好みに合った多様
なガラス部品が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】従来の装飾ガラスを示す断面図である。
【図3】この発明による実施例の各工程を示す断面図で
ある。 (a)はガラス生地に下地めっきをした断面図。 (b)は下地めっき上に装飾膜を作成した断面図。 (c)は金の装飾膜上にマスクを作成した断面図。 (d)は金の装飾膜と下地めっきを剥離した断面図。 (e)はマスクを剥離して所望の模様の金の装飾膜が凸
にガラス生地上に作成された断面図。
【図4】この発明の凸な装飾膜を甲丸に仕上げた、別の
実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1  ガラス 2  下地めっき 3  装飾膜 4  マスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ガラス部品に少なくとも一層の文字や
    数字などを含む模様の被膜を形成するものにおいて、前
    記模様の被膜は前記ガラス部品の外面に、凸状として目
    視できる厚みが1.6μm以上である、表面が金属層の
    膜であることを特徴とする時計外装用ガラス部品。
  2. 【請求項2】  前記金属層の装飾膜を甲丸な立体形状
    としたことを特徴とする請求項1記載の時計外装用ガラ
    ス部品。
  3. 【請求項3】  前記金属層の装飾膜をカラーの装飾膜
    としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    時計外装用ガラス部品。
JP6506491A 1991-03-28 1991-03-28 時計外装用ガラス部品とその製造方法 Pending JPH04299281A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS561378A (en) * 1979-06-19 1981-01-09 Kawaguchiko Seimitsu Kk Cover glass for clock
JPS57128324A (en) * 1981-02-02 1982-08-09 Olympus Optical Co Ltd Detector for diaphragming amount of diaphragm in camera
JPS5811882A (ja) * 1981-07-15 1983-01-22 Kawaguchiko Seimitsu Kk 時計用カバ−ガラス
JPS6136377A (ja) * 1984-07-30 1986-02-21 Dainippon Toryo Co Ltd エポキシ樹脂塗料組成物
JPS62138345A (ja) * 1985-12-12 1987-06-22 Seiko Instr & Electronics Ltd カバ−ガラス

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