JPH04298169A - 電子スチルカメラの寸法表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は撮影した被写体像をＴＶ
モニタ等に再生する場合、その表示画面に同時に寸法（
スケール等）を表示できる電子スチルカメラの寸法表示
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】電子スチルカメラでは撮影した被写体像
を再生する場合、ＴＶモニタ等には画面と同時に表示す
るシステムとしてＩＤ情報を表示するものがある。これ
はフィールド，フレーム記憶の識別，トラック番号，年
月日，時分秒，ユーザーズエリア等の領域を備えている
。このＩＤ情報を記録できる電子スチルカメラは被写体
およびＩＤ情報の録画回路しか装備されていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、電子スチル
カメラの用途は最近著しく広がっており、例えば撮影し
た被写体の像の大きさおよび長さを表示画面で容易にか
つ正確に知りたいという要請がある。従来の電子スチル
カメラは上述した程度のデータ表示システムしかもって
おらず、その要請に応えることはできない。被写体の寸
法を正確に知るためには、被写体と比較できるもの、例
えば鉛筆，たばこ等を同時に撮影することにより目的を
達成しているのが現状である。また、ＩＤ情報のユーザ
ーズエリアを自由に用いることができるので、その利用
も考えられるが、実際には１０桁程度のアルファベット
で表すことがせいぜいで正確に寸法を把握できない。さ
らには再生時表示するものとしては距離情報を表示する
システム（特開平１ー３０９４７２）が提案されている
が、やはり上記要請に応えるには程遠いものである。

【０００４】本発明の目的は上述の要請に応えるもので
、撮影した被写体像の大きさを容易にかつ正確に知るた
めに再生時被写体とともに寸法表示パターンも表示でき
る電子スチルカメラの寸法表示システムを提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明による電子スチルカメラの寸法表示システムは
レンズ系を通して撮像素子に結像される被写体像を映像
信号に変換する撮像系手段と、前記撮像素子に結像され
る被写体像の合焦時のズーム情報および距離情報を得る
合焦制御手段と、寸法表示パターン発生回路と、前記寸
法表示パターン発生回路の出力を挿入する寸法表示イン
サート回路と、撮影時に前記合焦制御手段より得られる
ズーム情報および距離情報を取り入れ演算して寸法表示
データを算出し、この寸法表示データにより前記寸法表
示パターン発生回路より寸法表示パターンを出力させて
被写体の映像信号に前記寸法表示パターンを挿入して記
録媒体に記録させる制御手段とを備えて構成されている
。

【０００６】

【作用】上記構成によれば再生時、画面上には寸法表示
パターン（スケール等）も同時に表示される。

【０００７】

【実施例】以下、図面等を参照して本発明をさらに詳し
く説明する。図１は本発明による電子スチルカメラの寸
法表示システムでスケール表示したモニタ画面の一例を
示す図である。被写体２０が画面中央部に再生されてお
り、画面下部に寸法表示の一例であるスケール２１が表
示されている。スケールの目盛尺度は合焦情報（ズーム
情報，距離情報）より寸法が決められ、そのパターンが
表示される。このスケール２１と比較すれば、容易にし
かも正確に被写体の大きさを知ることができる。

【０００８】図２は本発明による電子スチルカメラの寸
法表示システムの実施例を示す回路ブロック図である。 この図は本発明に直接関連しない部分は省略してある。 撮像系手段はレンズ系１，絞り２ならびにＣＣＤ撮像素
子３等を含んで構成されている。レンズ系１はマスタレ
ンズ，焦点調節用レンズおよび変倍レンズ（ズームレン
ズ）等より構成されており、その内部に絞り２が組み込
まれている。合焦制御手段を含むアイリス，オートフォ
ーカスおよびズームコントロール回路２０はレンズ系１
の焦点調節用レンズおよび変倍レンズを駆動する駆動部
，絞りを駆動する駆動部ならびにこれらを制御する制御
部を含んで構成されている。アイリス，オートフォーカ
スおよびズームコントロール回路２０はＣＰＵ（制御手
段）１４より送られる制御信号により各駆動制御を行う
。

【０００９】ＣＰＵ１４が図示しないＣＣＤドライバを
起動しＣＣＤ撮像素子３を駆動すると、被写体は撮像系
手段を通して記録系の回路に取り込まれ図示しない電子
ファインダに映し出される。アイリス，オートフォーカ
スおよびズームコントロール回路２０は上記動作ととも
に映像信号から取り出された高周波信号を下に焦点調節
用レンズを駆動して合焦動作を行う。合焦動作過程およ
び合焦時には焦点調節用レンズ位置を示す情報（距離情
報）がＣＰＵ１４に送られる。また、ズーム操作がなさ
れＣＰＵ１４よりその信号が入力すると、変倍レンズを
駆動して被写体を希望の大きさに拡大または縮小する。 そのときの変倍レンズ位置情報すなわちズーム情報もＣ
ＰＵ１４に送出される。アイリス，オートフォーカスお
よびズームコントロール回路２０はこの他に映像信号か
らの明るさの情報を受けて、絞り２を駆動制御して被写
体が適性な露出になるように制御する。

【００１０】ＣＰＵ１４はシャッタ操作の信号を受ける
と、ＣＣＤドライバを制御してＣＣＤ撮像素子３にそれ
まで蓄積された電荷を吐き出させて転送を開始し、所定
の時間（シャッタ時間）の後、転送を終了させる。ＣＣ
Ｄ撮像素子３は被写体像の電気信号を記録系の回路に送
出する。記録系の回路ではＣＣＤ撮像素子３の電気信号
はカラーマトリックス回路４とＹプロセス回路８に入力
される。カラーマトリックス回路４はＹ（輝度）信号お
よびクロマ信号の引き算を行って、色差信号を出力する
。一方、Ｙプロセス回路８は図示しないタイミング・ジ
ェネレータからのタイミングパルスを用いて同期信号等
を挿入して所定の輝度信号を作成する。Ｙプロセス回路
８の出力の一部は図示しないコントラスト検出部に送ら
れ、輝度信号の明るさが検出され、その検出情報が露出
制御情報として用いられる。

【００１１】スケールインサート回路５は色差信号にス
ケール情報を挿入するための回路である。また，スケー
ルインサート回路９はスケール情報を輝度信号に挿入す
るための回路である。これらスケールインサート回路５
および９はスケールパターンジェネレータ１９よりスケ
ールパターンが送られくると、カラーマトリックス回路
４およびＹプロセス回路８より被写体の映像を構成する
色差信号および輝度信号にそれぞれスケールパターンを
挿入する。スケールパターンジェネレータ１９は図１に
示すようなパターン信号を発生するもので、ＣＰＵ１４
に取り込まれた合焦時のズーム情報（画角の情報）およ
び距離情報を演算して得たスケールデータに基づき被写
体の大きさに対応した寸法表示信号を出力するものであ
る。この寸法表示信号には目盛を示す数字等も含まれる
。

【００１２】スケールインサート回路５および９を通っ
た色差信号および輝度信号はエンファシス回路６および
１０により変調時の高周波部分のＳ／Ｎ比を保持するた
めその高周波部分の特性を強調する処理がなされる。エ
ンファシス回路６および１０の出力はＣモジュレータ７
およびＹモジュレータ１１によりＦＭ変調された後、合
成器１２で合成される。合成信号は記録アンプで増幅さ
れた後、磁気ヘッド１７によってビデオフロッピー１８
の所定の記録トラックに記録される。

【００１３】サーボ回路１５はＣＰＵ１４の制御の下に
図示しないスピンドルモータの駆動制御を行い、所定の
速度および位相でビデオフロッピー１８を回転させる。 また，図示しないヘッド駆動用モータを駆動させて、磁
気ヘッド１７をＣＰＵ１４より指示されたビデオフロッ
ピー１８のトラックに移動させる。ＣＰＵ１４には液晶
表示部が接続され、電子スチルカメラの状態を示す種々
の表示がなされる。

【００１４】図３は図２の撮影の動作手順を説明するた
めのフローチャートである。メインスイッチをオンする
と（ステップ１）、ビデオフロッピーが装着されている
か否かの判断をする（ステップ２）。ビデオフロッピー
が装着されていない場合は警告処理を行う。ビデオフロ
ッピーが装着されている場合は、つぎにそのビデオフロ
ッピーが記録可能か否かの判断を行う（ステップ３）。 爪折れであったり，全てのトラックが記録済である場合
には警告処理を行う。シャッタが押し下げられると（ス
テップ４）、絞りおよび合焦動作を行い（ステップ５）
、寸法表示を記録するよう指示がされているか否かを判
断する（ステップ６）。寸法表示を記録するよう指示が
されている場合は、合焦時の距離情報およびズーム情報
を取り込み設定する（ステップ７）。そして、距離情報
およびズーム情報よりスケール情報を演算し、そのスケ
ール情報対応のスケールパターンをスケールパターンジ
ェネレータ１９より発生させスケールインサート回路５
および９で被写体の映像に挿入する。この映像信号はビ
デオフロッピー１８の所定のトラックに記録される（ス
テップ８）。一方、寸法表示を記録するよう指示がされ
ていない場合はその被写体の映像信号はそのままビデオ
フロッピー１８の所定のトラックに記録される（ステッ
プ９）。続いて撮影する場合はステップ３に戻る（ステ
ップ１０）。

【００１５】このようにして寸法表示を同時に挿入した
被写体の映像は再生時には、その画面上に寸法表示パタ
ーンが同時に表示される。以上、この実施例では寸法表
示するものとしてスケールの例を示したが、この他に色
によって区分け表示するとか、また、絵などイラスト等
により表示する等、種々の寸法表示の例が考えられる。

【００１６】

【発明の効果】以上、説明したように本発明による電子
スチルカメラの寸法表示システムは被写体の映像とその
映像に対応する寸法表示（スケール等）を記録し、これ
らを同時に再生できるように構成してあるので、ＴＶモ
ニタで被写体の映像にスケール等を表示でき、被写体の
大きさ，長さを容易に、かつ、正確に知ることができる
。また、撮影条件（距離情報，ズーム情報等）からスケ
ール尺度の映像パターンを発生させているので、撮影者
はスケール情報を取り入れるか否かの操作指示をするだ
けで良く、スケール尺度を設定するための面倒な操作は
不要である。この寸法表示システムは撮影時、被写体の
映像信号に寸法表示を挿入するものであるので、記録媒
体、例えばビデオフロッピーの５０のトラックすべてを
被写体の記録トラックとして使用でき、記録媒体の撮影
枚数を減少させることはない。ただし、撮影時に寸法表
示記録すると、再生時は寸法表示をモニタ画面から消去
できない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による寸法表示システムの表示例を示す
図である。

【図２】本発明による電子スチルカメラの寸法表示シス
テムの実施例を示す回路ブロック図である。

【図３】撮影時の記録の動作手順を説明するためのフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１…レンズ ２…絞り ３…ＣＣＤ ４…カラーマトリックス ５，９…スケールインサート回路 ６，１０…エンファシス回路 ７…Ｃモジュレータ ８…Ｙプロセス回路 １１…Ｙモジュレータ １２…合成器 １３…記録アンプ １４…ＣＰＵ（制御手段） １５…サーボ回路 １６…モータ １７…磁気ヘッド １８…ビデオフロッピー １９…スケールパターンジェネレータ（寸法表示パター
ン発生回路） ２０…アイリス，オートフォーカスおよびズームコント
ロール回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　レンズ系を通して撮像素子に結像され
   る被写体像を映像信号に変換する撮像系手段と、前記撮
   像素子に結像される被写体像の合焦時のズーム情報およ
   び距離情報を得る合焦制御手段と、寸法表示パターン発
   生回路と、前記寸法表示パターン発生回路の出力を挿入
   する寸法表示インサート回路と、撮影時に前記合焦制御
   手段より得られるズーム情報および距離情報を取り入れ
   演算して寸法表示データを算出し、この寸法表示データ
   により前記寸法表示パターン発生回路より寸法表示パタ
   ーンを出力させて被写体の映像信号に前記寸法表示パタ
   ーンを挿入して記録媒体に記録させる制御手段とを備え
   たことを特徴とする電子スチルカメラの寸法表示システ
   ム