JPH0429767Y2 - - Google Patents

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JPH0429767Y2
JPH0429767Y2 JP1989057841U JP5784189U JPH0429767Y2 JP H0429767 Y2 JPH0429767 Y2 JP H0429767Y2 JP 1989057841 U JP1989057841 U JP 1989057841U JP 5784189 U JP5784189 U JP 5784189U JP H0429767 Y2 JPH0429767 Y2 JP H0429767Y2
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band piece
band
holes
continuous
longitudinal direction
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、複数の駒片を連結棒で連鎖してな
る時計バンドやブレスレツト等に用いられる駒片
の構造に関する。
(従来技術とその問題点) 従来、無垢ブロツクバンドとして時計バンド等
に用いられる駒片は、無垢材を所定の長さに切断
した後、連結棒挿通又は固定用の孔をドリルで一
つずつ穿設して形成される。そして、該孔に連結
棒を挿通又は固定して複数の駒片を連鎖し、バン
ド体を構成する。
しかし、上述の従来技術の駒片の構造において
は、以下に述べるような欠点がある。
(1) 上記無垢ブロツクバンドは、無垢駒片のもつ
質量感から高級品として取り扱われるが、連鎖
されるブロツク駒は、所定の長さに切断された
後、連結棒挿通用の孔明け加工される。その
為、孔径寸法の精度、孔間距離の精度及び孔の
真直度を維持する必要があり、ブロツク駒の孔
明け加工に高度の加工精度と多くの加工工数を
要する欠点がある。特に、駒の素材としてチタ
ン、ステンレス鋼等の難削材を用いた場合は、
従来の加工方法では極めてコストが高くつく。
また、複数のバンド駒片を連結してバンド体に
成形した後、研磨工程を経ているので、研磨に
多大な時間を要している。
(2) 上記無垢ブロツクバンドの欠点に対して、駒
片を上下二つ割りにして別々に成形し所定の長
さに切断した後、カシメ或いは溶接等の手段で
各々の駒片を固着する方法が提案されている
が、孔明け加工の工数は減らすことができて
も、駒片の成形及び固着に高度の技術と多くの
時間がかかり、かえつてコスト高になる。ま
た、各駒片を固着する際、駒外周部に傷等の損
傷をきたし、研磨工数を不用意に増大させてい
る。
(3) さらに、バンド駒片を上下二つ割りにして接
合面に凸条と凹溝とを設け、これに接合する際
の見当をつけるようにした構造においても、接
合方法として抵抗溶接やスポツト溶接を用いた
場合、溶接位置を選択できる接合面構造ではな
いので、接合面の如何なる部位で溶融接合が起
こるか不明であり、接合強度が不安定であると
ともに、溶接電流によるスパークやバンド駒素
材の溶融に伴う溶湯の流出及びビードの発生に
より、連結棒挿通又は固定用の孔の形状が変形
し、寸法の精度が低下して連結棒の挿通に支障
をきたしたり、バンド駒片外形形状が変形して
も、修正工数を要するなどの問題点もあり、加
工歩留まりを低下させている。
(考案の目的) この考案は、昨今のデザインの多様化と生産ロ
ツトの少量化と製造コストの低廉化が望まれてき
ている現状に鑑み、従来の製法より製造が観点
で、多様な時計バンド等の駒片を安価に素早く提
供することを目的としている。特に、チタンやス
テンレス鋼等の難削材を用いた場合に有効な構造
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この考案は、前述の従来技術の問題点を克服
し、かつ、それを低コストで実現するために案出
されたものであり、その技術的手段は次のとおり
である。すなわち、 非円形横断面を持つ線状のバンド駒素材の複数
を接合し一体化した後、所定の長さに切断してな
るバンド駒片において、 バンド駒素材の各々の合わせ面には、長手方向
に連続する二条の略半円形横断面をもつ条溝と、
該条溝と平行で、かつ、連続する段差面とが設け
られており、 前記バンド駒素材の複数の相対向させた合わせ
面間には、前記二条の条溝による二連の孔が形成
されており、前記段差面は長手方向に断続的、か
つ周期的に溶融されると同時に、上下に押圧され
て密着した不連続溶着部を形成し、前記両孔より
外側は長手方向に連続した溶着部分と、所定の外
形形状に連続的に熱間又は温間の塑性変形が加え
られた成形部分とを有しており、前記バンド駒素
材を所定の長さに切断して成ることを特徴とする
時計バンド駒片の構造である。
(実施例) 次に、この考案の実施例について添付の図面に
基づいて説明する。
先ず、第1図、第2図及び第3図は、この考案
におけるバンド駒素材及びバンド駒片の実施例を
示し、第1図はバンド駒素材の上下二分割斜視
図、第2図はバンド駒素材の合わせ面を対向さ
せ、バンド駒素材の両側面を溶接した状態の斜視
図、第3図はバンド駒片として所定の長さに切断
された状態の斜視図である。
ここで、上下両バンド駒素材2,3の合わせ面
4,4には、共にバンド駒素材の長手方向に連続
する二条の略半円形の横断面をもつ条溝5,5
と、さらに、前記条溝と平行に一方のバンド駒素
材には凸条が、他方のバンド駒素材には凹溝を有
している。この場合、凸条の丈は凹溝の深さより
僅かに大きいか、若しくは、凸条の断面形状は凹
溝の断面形状より僅かに大きく形成されている。
次に、前記両バンド駒素材を互いの合わせ面で対
向させた時、前記合わせ面間には、前記凸条と凹
溝の当接により、僅かに空〓が形成され、かつ双
方の二条の略半円形の横断面の条溝により、二つ
の孔8,8が形成される。
この両バンド駒素材は、上下ピンチローラで挾
みつつ溶接部へ送られる。ここで先ず、両バンド
駒素材を電極ロールで加圧通電すると、前記凸条
と凹溝とが当接した部分に溶接電流が集中して流
れ、凸条と凹溝とが溶接接合されるとともに、バ
ンド駒素材の合わせ面は互いに密接される。この
時、溶接電流を断続的、かつ、周期的に流すこと
により、前記バンド駒素材を長手方向にわたつて
断続的、かつ、周期的に溶融接合した不連続溶接
部が形成される。その後さらに、上下両バンド駒
素材の外側の部分にプラズマやレーザー光を照射
しつつサイジングロールで加圧すると、バンド駒
素材の前記二連の孔より外側の合わせ面は、連続
した溶着部に形成され、かつ、外周部や側面は、
熱間又は温間状態で塑性成形された部分となる。
(作用効果) この考案は、上述の加工より得られる構造であ
るので、以下に述べるような効果がある。
(1) 従来のように、バンドを連鎖する連結棒を挿
通又は固定する孔の個々の孔明け加工が不要で
あるとともに、バンド駒素材の段階で表面研磨
仕上まで完了するので、バンド駒を所定の長さ
に切断した後は複数の駒片の連結作業のみで済
み、研磨工数が安価となり、素早く市場に提供
することができる。
(2) さらに、第1図から第3図に示したように、
バンド駒素材の合わせ面には、段差条近傍の不
連続溶着部と、二連の孔より外側の部分の連続
した溶着部と熱間又は温間の塑性成形が加えら
れた部分とが形成されているので、二つの略半
円形横断面の条溝よりなる二つの孔の内周部へ
は、溶融母材の流れ込みやビードの浸入はな
い。よつて、孔間距離の溶接による狂いが発生
しないので、バンドに組み込んだ際、バンド体
の部分的な屈曲不良がなく、全体に一様、か
つ、しなやかで腕にフイツトするバンドを得る
ことができる。
(3) 両バンド駒素材の互いの段差面相互を当接し
た後、合わせ面間に空〓があることと、段差面
が不連続溶接部であることで、溶融時に母材が
前記二つの孔内に流入することがなく、溶接速
度を高めることができるとともに、常に段差面
近傍から安定した溶接状態を得ることができ、
屈曲性能の安定したバンド駒が得られる。
(4) また、二つの孔より外側を連続溶接、かつ、
熱間又は温間の塑性成形された部分を有してい
るので、溶融時に母材が前記二つの孔内に流入
することがないとともに、バンド駒外側の形状
も溶接による変形を矯正されつつ成形される。
よつて、後工程に負荷がかからないばかりか、
屈曲性能の安定した、長手方向に均一な断面の
バンド駒を得ることができる。
(5) また、バンド駒素材の外周面は、サイジング
ロールにより急冷されるので、金属の結晶粒が
微細化する。よつて、その後の切削工程におい
ては切削抵抗が減少するので、工具寿命も増大
し、バリの発生も少なく、後工程への負荷が減
る。従つて、品質の安定したバンドを安価に、
しかも素早く市場に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は本考案のバンド駒
素材及びバンド駒片の実施例を示す図で、第1図
はバンド駒素材の上下二分割斜視図、第2図はバ
ンド駒素材の接合状態の斜視図、第3図はバンド
駒片としての斜視図である。 図中、1はバンド駒片、2は上部バンド駒素
材、3は下部バンド駒素材、4は合わせ面、5は
条溝、6は熱間又は温間の成形部、7は側面、8
は孔、9は段差面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 非円形横断面を持つ線状のバンド駒素材の複数
    を接合し一体化した後、所定の長さに切断してな
    るバンド駒片において、 バンド駒素材の各々の合わせ面には、長手方向
    に連続する二条の略半円形横断面をもつ条溝と、
    該条溝と平行で、かつ、連続する段差面とが設け
    られており、 前記バンド駒素材の複数を相対向させた合わせ
    面間には、前記二条の条溝による二連の孔が形成
    されており、前記段差面は長手方向に断続的、か
    つ、周期的に溶融されると同時に、上下に押圧さ
    れて密着した不連続溶着部を形成し、前記両孔よ
    り外側は、長手方向に連続した溶着部分と、所定
    の外形形状に、連続的に熱間又は温間の塑性変形
    が加えられた成形部分とを有しており、前記バン
    ド駒素材を所定の長さに切断してなることを特徴
    とする時計バンド駒片の構造。
JP1989057841U 1989-05-19 1989-05-19 Expired JPH0429767Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989057841U JPH0429767Y2 (ja) 1989-05-19 1989-05-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989057841U JPH0429767Y2 (ja) 1989-05-19 1989-05-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02147020U JPH02147020U (ja) 1990-12-13
JPH0429767Y2 true JPH0429767Y2 (ja) 1992-07-20

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ID=31582915

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JP1989057841U Expired JPH0429767Y2 (ja) 1989-05-19 1989-05-19

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110965A (en) * 1974-05-25 1976-01-28 Daub Andreas Fa Rinkuaamubando

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110965A (en) * 1974-05-25 1976-01-28 Daub Andreas Fa Rinkuaamubando

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JPH02147020U (ja) 1990-12-13

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