JP2519643B2 - 曲尺の製造方法 - Google Patents

曲尺の製造方法

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JP2519643B2 JP4342835A JP34283592A JP2519643B2 JP 2519643 B2 JP2519643 B2 JP 2519643B2 JP 4342835 A JP4342835 A JP 4342835A JP 34283592 A JP34283592 A JP 34283592A JP 2519643 B2 JP2519643 B2 JP 2519643B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺片と短尺片とから
成る曲尺の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら曲尺の製造方法には種々の製造方法があり、その1つ
として圧延形成した図1に示すような形状の長尺片11と
短尺片12とを夫々の被溶接端部を突き合わせて溶接する
ことで曲尺を製造する製造方法がある。
【0003】この製造方法において、長尺片11と短尺片
12とを突き合わせて溶接する溶接方法は、例えば、長尺
片11と短尺片12の被溶接端部を接触させて大電流を流
し、接触抵抗によるジュール加熱で被溶接端部を溶融さ
せ、図2のように長尺片11と短尺片12とを押し付け加圧
して溶接するフラッシュバット(Flash butt)溶接あるい
は、被溶接端部を突き合わせて接触した状態にある長尺
片11と短尺片12の接触部分に炭酸ガス、アルゴン又はヘ
リウムなどのガスを吹き付けながらアーク放電により加
熱して溶接するティグ(Tig)溶接などの方法が採用され
ている。 しかしながら、前記溶接方法では、長尺片11と短尺片12
との接合部分の断面積が小さいため、芯ズレをおこし易
く、被溶接端部を押し付け加圧する際に図3のように、
当接部分がずれて変形してしまい完全な溶接ができず、
溶接後の仕上げ工程で図4のように膨出部Tを研削し、
更に、該両端部が完全に溶着していない為に生ずる不完
全溶接部F(空隙)の存在により、製品に空隙の跡が傷と
して残ることのないよう図4中のL線まで研削する為、
製品は肉薄となり、強度がなく耐久性が低い製品ができ
るという欠点が存する。尚、符号13は溶接バリである。
【0004】また、前記溶接のように被溶接部材Xのみ
で他に溶接棒などの溶接部材を用いない溶接方法では、
一般的に、溶接時の溶融部分の表面張力により、図5の
ように膨出部分Sが形成され、この膨出部分Sの近傍に
は膨出部分Sが形成されることからその分の素材の減少
により必然的に凹部Rが形成され、溶接後の仕上げ工程
において被溶接部材Xの表面全体をこの凹部Rの底に合
わせて研削する必要があり(研削線はMで図示)、多大な
労力が必要となると共に被溶接部材Xが薄くなり過ぎ、
被溶接部材Xの強度低下の問題、更に、該凹部Rの存在
による被溶接部材Xの強度低下の問題がある。このこと
がそのまま前記した従来の曲尺の製造方法に当てはまる
ことになる。即ち、図3,4におけるY部に凹部Rが形
成されてしまうのである。
【0005】本発明は上述の欠点を解決し、長尺片と短
尺片とを完全に溶接でき、溶接部分に傷が生ぜず、製品
の耐久性を向上させ、仕上げ加工が簡略化できる曲尺の
製造方法を提供することを技術的課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】長尺片1と短尺片2とを当接状態で突き合
わせて溶接することで曲尺を製造する曲尺の製造方法で
あって、長尺片1の被溶接端部1aと短尺辺2の被溶接
端部2aとを夫々外方に膨出せしめて膨出部1b・2bを
形成することで長尺片1の被溶接端部1aと短尺片2の
被溶接端部2aとの突き合わせ面積を夫々長尺片1,短尺
片2の断面積より大きく設定し、この両方の被溶接端部
1a・2a同志を突き合わせて両者を溶接した後、前記膨
出部1b・2bを除去することを特徴とする曲尺の製造方
法に係るものである。
【0008】長尺片1と短尺片2との間にL字状の継合
部材3を介存せしめ、長尺片1の被溶接端部1aと継合
部材3の長尺片側被溶接端部3aとを夫々外方に膨出せ
しめて膨出部1b・3bを形成するとともに継合部材3の
短尺片側被溶接端部3'aと短尺片2の被溶接端部2aと
を夫々外方に膨出せしめて膨出部3b'・2bを形成する
ことで長尺片1の被溶接端部1aと継合部材3の長尺片
側被溶接端部3a及び継合部材3の短尺片側被溶接端部
3'aと短尺片2の被溶接端部2aとの突き合わせ面積を
夫々長尺片1,短尺片2,継合部材3の断面積より大きく
設定し、長尺片1の被溶接端部1aと継合部材3の長尺
片側被溶接端部3a及び継合部材3の短尺片側被溶接端
部3'aと短尺片2の被溶接端部2a同志を夫々突き合わ
せて溶接した後、夫々の前記膨出部1b・3b,3'b・2b
を除去することを特徴とする曲尺の製造方法に係るもの
である。
【0009】
【作用】長尺片1と短尺片2の被溶接端部1a・2a同志
を突き合わせて両者を溶接した後、前記膨出部1b・2b
を除去すると曲尺が形成できる。該被溶接端部1a・2a
は外方に膨出せしめられた面積の大きい膨出部1b・2b
同志の突き合わせの為、両端部は図8に図示したように
芯ズレが生じても隙間なく当接され、両者は堅固に溶接
される。また、図7に図示したように両者の溶接後の仕
上げ工程において、膨出部1b・2bを除去(除去線はN
で図示)しても、予め膨出せしめた膨出部1b・2bの存
在により従来例より薄い曲尺が製造されるようなことは
生じない。また、図5を参照に述べた前記凹部Rは後に
除去する膨出部1b・2bの部分に形成されることになる
為、従来例のように凹部Rの存在故に曲尺が肉薄となる
問題も生じない。
【0010】長尺片1と短尺片2との間にL字状の継合
部材3を介存せしめても前記と同様である。
【0011】
【実施例】図6,7,8は請求項1に係る発明の実施例を
示しており、ステンレス鋼製の曲尺の製造法に本発明を
適用した例を図示している。
【0012】本実施例では、ステンレス鋼を形成した所
望幅、所望厚の帯板を所望長さに切断して長尺片1及び
短尺片2を形成する。この長尺片1及び短尺片2の一端
を45度程度の先端角を有するよう形成し、被溶接端部1
a・2aとする。この被溶接端部1a・2aをすえ込み鍛造
(熱間若しくは冷間)により図6における上下方向(曲尺
の表裏面)に膨出せしめて膨出部1b・2bを形成する。
【0013】符号4は溶接バリである。
【0014】本実施例では、上述のように構成した長尺
片1と短尺片2とを被溶接端部1a・2aを図7のように
突き合わせてフラッシュバット溶接し、溶接終了後、膨
出部1b・2bを研削し、表面仕上げを行い、目盛を刻設
して曲尺を製造する。
【0015】図9,10は請求項2に係る発明の実施例を
示しており、前記実施例と同様に、ステンレス鋼製の曲
尺の製造法に本発明を適用した例を図示している。
【0016】本実施例では、長尺片1及び短尺片2を第
一実施例と同様にステンレス鋼を形成した帯板から形成
する。
【0017】また、L字状の継合部材3はステンレス鋼
板を打ち抜いて形成したもので、端部から交叉部に向け
て徐々に厚くなるように形成されている。
【0018】また、長尺片1の被溶接端部1a、短尺片
2の被溶接端部2a、継合部材3の長尺片側被溶接端部
3aと短尺片側被溶接端部3'aを前記と同様に夫々すえ
込み鍛造により上下に膨出せしめて膨出部1b・2b、膨
出部3b・3'bを形成する。
【0019】本実施例では、前記実施例と同様に長尺片
1と継合部材3とを被溶接端部1a・3aを突き合わせて
フラッシュバット溶接し、継合部材3と短尺片2とを被
溶接端部3'a・2aを突き合わせてフラッシュバット溶
接し、溶接後、膨出部1b・3b,3'b・2bを研削し、表
面仕上げを行い、目盛を刻設して曲尺を製造する長尺片
1、短尺片2、継合部材3の材質・形状や膨出部1b・
2b・3b・3'bの形状等は図示したものに限られるもの
ではなく、任意に構成できるものとする。
【0020】膨出部1b・2b・3b・3'bは、完全な溶
接の為には可及的に膨出部1b・2b・3b・3'bは大き
い方が良く(膨出度が大きい方が良く)、また、研削の労
力軽減の為には可及的に膨出部1b・2b・3b・3'bは
小さい方が良い(膨出度合が小さい方が良い)。従って、
膨出部1b・2b・3b・3'bの形状は両者を考慮して適
正に設計することになる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように、長尺片と短尺片
の夫々の被溶接端部に夫々長尺片、短尺片の断面積より
大きな突き合わせ面積を有する膨出部を形成し、前記被
溶接端部同志を突き合わせて溶接した後、前記膨出部を
除去するようにしたから、長尺片と短尺片を完全に溶接
でき、加工時にひび割れが生じる不良品を減少せしめる
ことが出来、且つ製品を可及的に肉厚にでき、さらに仕
上げ工程が簡略化できる秀れた曲尺の製造方法となる。
以上のことは継合部材を長尺片と短尺片の間に介存せし
めても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の正面図である。
【図2】従来例の溶接前の要部側面図である。
【図3】従来例の溶接後の要部側面図である。
【図4】従来例の要部拡大側面図である。
【図5】溶接部に凹部が形成される状態の要部拡大側面
図である。
【図6】本実施例の溶接前の要部側面図である。
【図7】同上の溶接後の要部側面図である。
【図8】同上の溶接後の要部側面図である。
【図9】別例の実施例の説明正面図である。
【図10】同上に係る長尺片と継合部材の溶接前の側面
図である。
【図11】同上に係る短尺片と継合部材の溶接前の側面
図である。
【符号の説明】
1 長尺片 1a 被溶接端部 1b 膨出部 2 短尺片 2a 被溶接端部 2b 膨出部 3 継合部材 3a 長尺片側被溶接端部 3'a 短尺片側被溶接端部 3b 膨出部 3'b 膨出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺片と短尺片とを当接状態で突き合わ
    せて溶接することで曲尺を製造する曲尺の製造方法であ
    って、長尺片の被溶接端部と短尺辺の被溶接端部とを夫
    々外方に膨出せしめて膨出部を形成することで長尺片の
    被溶接端部と短尺片の被溶接端部との突き合わせ面積を
    夫々長尺片,短尺片の断面積より大きく設定し、この両
    方の被溶接端部同志を突き合わせて両者を溶接した後、
    前記膨出部を除去することを特徴とする曲尺の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 長尺片と短尺片との間にL字状の継合部
    材を介存せしめ、長尺片の被溶接端部と継合部材の長尺
    片側被溶接端部とを夫々外方に膨出せしめて膨出部を形
    成するとともに継合部材の短尺片側被溶接端部と短尺片
    の被溶接端部とを夫々外方に膨出せしめて膨出部を形成
    することで長尺片の被溶接端部と継合部材の長尺片側被
    溶接端部及び継合部材の短尺片側被溶接端部と短尺片の
    被溶接端部との突き合わせ面積を夫々長尺片,短尺片,継
    合部材の断面積より大きく設定し、長尺片の被溶接端部
    と継合部材の長尺片側被溶接端部及び継合部材の短尺片
    側被溶接端部と短尺片の被溶接端部同志を夫々突き合わ
    せて溶接した後、夫々の前記膨出部を除去することを特
    徴とする曲尺の製造方法。
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