JPH04297484A - 6−o−ベンジル−デオキシアミノ糖 - Google Patents

6−o−ベンジル−デオキシアミノ糖

Info

Publication number
JPH04297484A
JPH04297484A JP13244991A JP13244991A JPH04297484A JP H04297484 A JPH04297484 A JP H04297484A JP 13244991 A JP13244991 A JP 13244991A JP 13244991 A JP13244991 A JP 13244991A JP H04297484 A JPH04297484 A JP H04297484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituent
compound
benzyl
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13244991A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Kanbara
神原 新治
Toshifumi Akiba
敏文 秋葉
Masami Shiraishi
白石 雅巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP13244991A priority Critical patent/JPH04297484A/ja
Publication of JPH04297484A publication Critical patent/JPH04297484A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗腫瘍活性を示すリピッ
ドA誘導体の中間体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗腫瘍活性を有するリピッドA誘導体は
、細胞毒性と分離するために合成された種々の化合物が
報告されている(特開平1−221387及びChem
.Pharm.Bull.38(12)3366−33
72,1990)。しかし、これらの化合物は、糖質系
であるため、その製造中間体は飴状又はワックス状化合
物が多く(特願平1−80944)、工業的に製造する
ことは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記欠
点を改善するために、中間体が結晶性を有するような合
成経路を検討するともに、その合成経路中の中間体の一
つである6−O−ベンジル化合物の製造において、一般
式BH3・X(式中Xは低級アルキルアミンを示す)で
表される化合物及び一般式BF3・Y(式中Yは低級ア
ルコール、低級エーテルを示す)で表される化合物を用
いることにより、反応中の猛毒ガスの発生、反応後の煩
雑な精製処理及び生成物の分解等のない、工業的に有利
な方法を見いだした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(式中、R1は、水素原子、置換基を有することもある
ベンジル基、置換基を有することもあるアルキル基又は
置換基を有することもあるアルケニル基を、R2及びR
3は、それぞれ、水素原子、置換基を有することもある
アルキル基、置換基を有することもあるアラルキル基、
置換基を有することもあるアシル基、置換基を有するこ
ともあるベンジルオキシカルボニル基、置換基を有する
こともあるフェニルオキシカルボニル基又は、置換基を
有することもあるアルキルオキシカルボニル基を、R4
は、置換基を有することもあるベンジル基を意味する。 )で表される化合物に関する。
【0005】 (式中、R1は、水素原子置換基を有することもあるベ
ンジル基置換基を有することもあるアルキル基又は置換
基を有することもあるアルケニル基をR2及びR3は、
それぞれ、水素原子置換基を有することもあるアルキル
基置換基を有することもあるアラルキル基置換基を有す
ることもあるアシル基置換基を有することもあるベンジ
ルオキシカルボニル基、置換基を有することもあるフェ
ニルオキシカルボニル基又は置換基を有することもある
アルキルオキシカルボニル基を、R5は、置換基を有す
ることもあるベンジリデン基を、意味する。)で表され
る化合物を、一般式BH3・X(式中、Xは低級アルキ
ルアミンを意味する。)で表される化合物及び一般式B
F3・Y(式中、Yは低級エーテル、低級アルコールを
意味する。)で表される化合物と反応させることを特徴
とする一般式(I) (式中、R4は置換基を有することもあるベンジル基を
意味し、R1、R2及びR3は前記に同じ。)で表され
る化合物の製造法に関する。
【0006】化合物(I)及び化合物(II)の置換基
について説明する。置換基を有することもあるアシル基
としては、次の式で表わされるものを例示することがで
きる。−COA1、−COZA2、−CO(CH2)n
1CH(Q)−N(Q1)−COA1、−CO(CH2
)n1CH(Q)−N(Q1)−COZA2、  −C
O(CH2)n2OCOA1、−CO(CH2)n2O
COZA2、  −CO(CH2)n2COA1、−C
O(CH2)n2COZA2、−CO(CH2)n2C
O(CH2)n3N(Q1)COA1又は−CO(CH
2)n2CO(CH2)n3N(Q1)COZA2  
      (A1は1つ以上のハロゲン原子若しくは
保護された1つ以上の水酸基を有することもある炭素数
1〜30のアルキル基、置換基を有することもあるフェ
ニル基、置換基を有することもあるベンジル基又は水素
原子を、上記のフェニル基及びベンジル基の置換基とし
ては、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基及びニトロ基等
をあげることができる。A2は保護基を有する水酸基が
置換することもある炭素数3〜12の環状アルキル基を
、Qは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、−CON
H2、−COOY4又は−CH2OY5を、(ここで、
Y4はカルボキシル基の保護基を、Y5は水酸基の保護
基を意味する。)Zは炭素数1〜9のアルキレン基を、
Q1は水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基を、n
1は0〜10の整数を、n2及びn3はそれぞれ1〜2
0の整数を意味する。)
【0007】置換基を有することもあるアルキル基とし
ては、置換基を有することもあるメチル基、置換基を有
することもあるエチル基、置換基を有することもあるn
−プロピル基、置換基を有することもあるイソプロピル
基、置換基を有することもあるn−ブチル基及び置換基
を有することもある第三ブチル基等をあげることができ
る。上記アルキル基が有することもある置換基としては
、一個又は複数個のハロゲン原子、アミノ基、水酸基及
びニトロ基等をあげることができる。置換基を有するこ
ともあるアラルキル基としては、ベンジル基、p−メト
キシベンジル基のごときアルコキシベンジル基、p−ク
ロルベンジル基等のハロゲノベンジル基及びp−メチル
ベンジル基のごときアルキルベンジル基等をあげること
ができる。置換基を有することもあるアルコキシカルボ
ニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基及び第三ブトキシカルボニル基をあげることが
でき、その他トリクロロエトキシカルボニル基のごとき
ハロゲノアルコキシカルボニル基等をあげることができ
る。
【0008】置換基を有することもあるベンジルオキシ
カルボニル基としては、ベンジルオキシカルボニル基、
p−メトキシベンジルオキシカルボニル基のごときアル
コキシベンジルオキシカルボニル基、p−クロルベンジ
ルオキシカルボニル基のごときハロゲノベンジルオキシ
カルボニル基及びp−メチルベンジルオキシカルボニル
基のごときアルキルベンジルオキシカルボニル基等をあ
げることができる。置換基を有することもあるフェニル
オキシカルボニル基としては、フェニルオキシカルボニ
ル基、p−メトキシフェニルオキシカルボニル基のごと
きアルコキシフェニルオキシカルボニル基、p−クロル
フェニルオキシカルボニル基のごときハロゲノフェニル
オキシカルボニル基及びp−メチルフェニルオキシカル
ボニル基のごときアルキルフェニルオキシカルボニル基
等をあげることができる。
【0009】置換基を有することもあるアルケニル基と
しては、2−プロペニル基、2−メチル−3−プロペニ
ル基及び2−ブテニル基等をあげることができる。置換
基を有することもあるベンジリデン基としては、ベンジ
リデン基、p−メトキシベンジリデン基、p−ニトロベ
ンジリデン基及びp−クロロベンジリデン基等をあげる
ことができる。Y4におけるカルボキシル基の保護基と
しては、ハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基及び
低級アルコキシ基等の置換基を有することもあるベンジ
ル基のごとき加水分解反応で除去可能なもの等をあげる
ことができる。Y5またはA1における水酸基の保護基
としては、前述の、置換基を有することもあるアシル基
、置換基を有することもあるアルキル基、置換基を有す
ることもあるアラルキル基、置換基を有することもある
アルキルオキシカルボニル基、置換基を有することもあ
るベンジルオキシカルボニル基および置換基を有するこ
ともあるフェニルオキシカルボニル基等をあげることが
できる。
【0010】更に、一般式BH3・X及び一般式BF3
・Yで示される化合物及びX及びYについてについて説
明する。Xで表わされる低級アルキルアミンとしては、
トリメチルアミン及びトリエチルアミン等をあげること
ができる。Yは低級エーテル又は低級アルコールを意味
し、低級エーテルとしては、メチルエーテル、エチルエ
ーテル及びテトラヒドロフラン等をあげることができ、
低級アルコールとしては、メタノール、エタノール及び
プロパノール等をあげることができる。式BH3・Xで
表される化合物の好適例としては、ボラントリメチルア
ミン錯体及びボラントリエチルアミン錯体等をあげるこ
とができ、式BF3・Yで表される化合物の好適例とし
ては、ボロントリフルオライドーテトラヒドロフラン錯
体(BF3・THF)及びボロントリフルオライドーエ
チルエーテル錯体等をあげることができる。
【0011】次に、本発明の製造方法について詳細に説
明する。本発明にかかる反応は、通常有機溶媒中10゜
〜60゜Cの温度で1〜8時間行われる。この有機溶媒
としては、テトラヒドロフラン(THF)、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ベンゼン
及びトルエン等が使用できる。本発明にかかる反応では
、式(I)の化合物に対して、式BH3・Xの化合物は
、通常1〜10倍モルの量で、また式BF3・Yの化合
物は通常5〜15倍モルの量を用いて行なわれる。反応
終了後に、その反応液に氷水を加えて過剰の試剤等を分
解した後、アルカリで中和し、反応溶媒としてテトラヒ
ドロフラン(THF)等の水溶性の溶媒を用いた場合に
はクロロホルム等の非水溶性の溶媒で目的物を抽出する
ことにより、また非水溶性の溶媒を用いた場合には単に
分液することにより、目的物を含む溶液が得られる。 次いで、溶媒を留去した後、シリカゲルクロマトグラフ
ィーを用いた精製をすることにより、式(II)で表さ
れる目的の6−0−ベンジル型化合物が高収率で得られ
る。
【0012】次に、上記化合物(II)から、抗腫瘍活
性を有する最終化合物であるリピッドA誘導体を合成す
る方法について説明する。 (式中、Y2はホスホノ基の保護基を意味し、R1、R
2、R3及びR4は、前記に同じ、R6はR2及びR3
として定義されるものに同じ。)本発明の方法により製
造される式(II)で表される化合物は、メチレンクロ
ライド等の塩素系溶媒又はトルエン等の非プロトン性溶
媒中で第三級アミン等の塩基の存在下、式(Y2O)2
PO−X3(式中、X3はハロゲン原子を意味し、Y2
は前記に同じ。)で表される化合物と反応させることに
より式(III)の化合物に導くことができる。
【0013】次に、式(III)で表わされる化合物の
アミノ基の保護基(R2)を通常の方法で除去し、一般
式R6OH(R6は前記に同じ)で示されるカルボン酸
と常法にて縮合させて式(IV)の化合物を製造するこ
とができる。例えば、R2がトリクロロエトキシカルボ
ニル基の場合は、酢酸中(AcOH)、亜鉛で処理して
脱保護した後に、メチレンクロライド等の塩素系溶媒又
はトルエン等の非プロトン性溶媒に溶解し、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DDC)の存在下、ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(HObt)、N−ヒドロキシスク
シンイミド又はN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2
,3−ジカルボン酸イミド等の活性エステル化剤と一般
式R6OHで示されるカルボン酸を加えて反応させて式
(IV)の化合物を製造する。
【0014】更に、化合物(IV)の1位水酸基の保護
基(R1)を適当な方法で除去して、式(V)の化合物
を得ることができる。例えば、R1がアリル基の場合は
、酢酸中でテトラキストリフェニルホスフィンパラジウ
ムを用いて除去できる。かかる反応は室温から100゜
Cで行われ、好ましくは50゜から80゜Cで行う。 次に、式(V)の化合物は、種々の一般的方法でハロゲ
ン化して式(VI)の化合物に導くことができる。この
ハロゲン化は、例えば、臭化水素酸一酢酸法、チオニル
クロリドを用いる方法又はジハロゲノメチレンジメチル
アンモニウムハロゲナイド(試薬名:ホスゲンイミニウ
ムクロライド)を用いる方法等により行なうことができ
る。
【0015】ハロゲン化した化合物(VI)は、次いで
、式(VII) (式中、Yは水酸基の保護基を、R7は−Z3P(O)
(OY2)2又は−CH(Z1COOY4)(Z2CO
OY4)を、Z1、Z2及びZ3は炭素数1〜6のアル
キレン基を、R8及びR9はそれぞれ、−COA1、−
COZA2、−CO(CH2)n1CH(Q)−N(Q
1)−COA1、−CO(CH2)n1CH(Q)−N
(Q1−COZA2、−CO(CH2)n2OCOA1
、−CO(CH2)n2OCOZA2、−CO(CH2
)n2COA1、−CO(CH2)n2COZA2、−
CO(CH2)n2CO(CH2)n3N(Q1)CO
A1又は−CO(CH2)n2CO(CH2)n3N(
Q1)COZA2を意味し、A1、A2、Q、Z、Q1
、n1、n2及びn3は前記に同じ。)で示される化合
物と、シアン化第二水銀、臭化水銀、炭酸銀、酸化銀、
過塩素酸銀、硝酸第二水銀、塩化亜鉛又は臭化亜鉛等の
単独若しくはこれらの混合物と無水硫酸カルシウム等の
脱水剤の存在下で反応させジサッカライドに導いた後、
各保護基を除去することにより、式(VIII)で表さ
れるリピッドA誘導体に導くことができる。
【0016】 (式中、R17は、−Z3P(O)(OH)2  又は
−CH(Z1COOH)(Z2COOH)を、Z1、Z
2及びZ3は、炭素数1〜6のアルキレン基を、R13
、R16、R18及びR19は、それぞれ、−COA1
1、−COZA21、−CO(CH2)n1CH(Q2
)−N(Q1)−COA11、−CO(CH2)n1C
H(Q2)−N(Q1)−COZA21、−CO(CH
2)n2OCOA11、−CO(CH2)n2OCOZ
A21、−CO(CH2)n2COA11、−CO(C
H2)n2COZA21、−CO(CH2)n2CO(
CH2)n3N(Q1)COA11又は−CO(CH2
)n2CO(CH2)n3N(Q1)COZA21を、
A11は1つ以上の水酸基を有することもある炭素数1
〜30のアルキル基を、A21は1つ以上の水酸基を有
することもある炭素数3〜12の環状アルキル基を、Q
2は水素、炭素数1〜6のアルキル基、−CONH2、
−COOH又は−CH2OHを意味し、Z、Z1、Z2
、Z3、Q1、n1、n2及びn3は前記に同じ。)
【0017】次に、実施例及び参考例を以下にあげて説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【実施例  1】1−O−アリル−6−O−ベンジル−
3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2
,2−トリクロロエトキシカルボニル)  −D−グル
コサミン(2): (式中、GlyC1;−COCH12NHCO(CH2
)10CH3:  −Troc;−CO−OCH2CC
l3)1−O−アリル−4,6−O−ベンジリデン−3
−O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニル)−D−グルコサミ
ン(1)7.22gをテトラヒドロフラン(THF)3
0m1に溶解した後、ボラン−トリメチルアミン錯体3
.64gを加え15〜20゜Cで10分攪拌した。次い
で、ボロントリフルオライド−テトラヒドロフラン錯体
溶液(以下、ボロントリフロライド−THF溶液と記す
。)14.0gを加え20〜30゜Cで3時間反応した
。その反応液に氷水40m1を加えた後、その溶液を炭
酸水素ナトリウムで中和し、クロロホルムで抽出した。 そのクロロホルム抽出液中のクロロホルムを留去後、残
渣をシリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して得
た化合物(2)6.66gの物性は、以下のとおりであ
る。
【0018】
【実施例  2】1−O−アリル−6−O−ベンジル−
3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2
,2−トリクロロエトキシカルボニル)−D−グルコサ
ミン(2):1−O−アリル−4,6−O−ベンジリデ
ン−3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−D−グル
コサミン(1)722mgを1,2−ジクロロエタン7
mlに溶解した後、ボラン−トリメチルアミン錯体溶液
364mgを加え、20〜25゜Cで15分攪拌した。 次いで、ボロントリフルオライドーTHF錯体溶液1.
40gを加え、20〜25゜Cで3時間反応した。その
反応液に氷水4mlを加えた後、炭酸水素ナトリウムで
中和した。中和後、分液した有機層を留去し、残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物
(2)615mgを得た。
【0019】
【実施例  3】1−O−アリル−6−O−ベンジル−
3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2
,2−トリクロロエトキシカルボニル)−D−グルコサ
ミン(2):1−O−アリルー4,6−O−ベンジリデ
ン−3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−D−グル
コサミン(1)722mgをベンゼン15mlに溶解し
た後、ボラン−トリメチルアミン錯体溶液729mgを
加え、15゜〜25゜Cで30分撹拌した。次いで、ボ
ロントリフルオライドーTHF錯体溶液1.40gを加
え、25〜30゜Cで4時間反応した。その反応液に氷
水4mlを加えた後、炭酸水素ナトリウムで中和し、分
液した後、ベンゼン層を留去し、残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーを用いて精製して化合物(2)630m
gを得た。
【0020】
【実施例  4】1−O−アリル−6−O−ベンジル−
3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2
,2−トリクロロエトキシカルボニル)−D−グルコサ
ミン(2):1−O−アリル−4,6−O−ベンジリデ
ン−3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−D−グル
コサミン(1)の722mgをテトラヒドロフラン3m
lに溶解した後、ボラン−トリエチルアミン錯体溶液5
75mgを加え15〜25゜Cで30分攪拌した。次い
で、ボロントリフルオライドーTHF錯体溶液1.40
gを加え25〜30゜Cで3時間反応した。その反応液
に氷水4m1を加えた後、炭酸水素ナトリウムで中和し
、中和した液をクロロホルムで抽出した。そのクロロホ
ルム抽出液のクロロホルムを留去し、残渣をシリカゲル
クロマトグラフィーを用いて精製して、化合物(2)5
57mgを得た。
【0021】
【実施例  5】 1−O−アリル−3−O−ベンゾイル−4,6−O−ベ
ンジリデン−N−(2,2,2−トリクロロエトキシカ
ルボニル)−D−グルコサミン(3)587mgをTH
F3mlに溶解した後、ボランートリメチルアミン錯体
溶液365mgを加え、15〜20゜Cで15分攪拌し
た。次いで、ボロントリフルオライドーTHF錯体溶液
980mgを加え20〜30゜Cで2時間反応した。そ
の反応液に氷水4mlを加えた後、炭酸水素ナトリウム
で中和し、クロロホルムで抽出した。クロロホルム抽出
液中のクロロホルムを留去し、残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィーを用いて精製して得たカラメル状の化合物
(4)567mgの物性は、以下のとおりである。
【0022】
【実施例  6】1−O−アリル−3−O−アセチル−
6−O−ベンジル−N−(2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニル)−D−グルコサミン(6):1−O−
アリル−3−O−アセチル−4,6,O−ベンジリデン
−N−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル)
−D−グルコサミン(5)589mgをTHF3m1に
溶解した後、ボラン−トリメチルアミン錯体溶液365
mgを加え15〜20゜Cで30分攪拌した。 次いで、ボロントリフルオライド−THF錯体溶液98
0mgを加え、20〜30゜Cで3時間反応した。その
反応液に氷水4m1を加えた後、炭酸水素ナトリウムで
中和した。中和した液をクロロホルムで抽出し、抽出液
中のクロロホルムを留去後、残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーを用いて精製することにより得たカラメル状
の化合物(6)521mgの物性は、以下のとおりであ
る。
【0023】
【実施例  7】1−O−アリル−2−アセチル−6−
O−ベンジルー3−O−(N−ドデカノイルグリシル)
−D−グルコサミン(8): 1−O−アリル−2−アセチル−4,6−O−ベンジリ
デン−3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−D−グ
ルコサミン(7)589mgをTHF3mlに溶解した
後、ボラン−トリメチルアミン錯体溶液365mgを加
え15〜20゜Cで30分攪拌した。次いで、ボロント
リフロライド−THF錯体溶液1.40gを加え、20
〜30゜Cで4時間反応した。この反応液に氷水4ml
を加えた後、炭酸水素ナトリウムで中和した。中和した
液を、クロロホルムで抽出後した。クロロホルム抽出液
中のクロロホルムを留去し、残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーを用いた精製して得たカラメル状の化合物(
8)484mgの物性は、以下のとおりである。
【0024】
【実施例  8】1−O−ベンジル−6−O−ベンジル
−3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル)−D−グルコ
サミン 1−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−3−O
−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2,2−
トリクロロエトキシカルボニル−D−グルコサミン(9
)の464mgをTHF2.5mlに溶解した後、ボラ
ン−トリメチルアミン錯体溶液219mgを加え、20
〜25゜Cで30分攪拌した。次いで、ボロントリフロ
ライド−THF錯体溶液980mgを加え、25〜30
゜Cで3時間反応した。その反応液に氷水4mlを加え
た後、炭酸水素ナトリウムで中和した。中和した液をク
ロロホルムで抽出し、この抽出液中のクロロホルムを留
去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーを用いた精
製により得た化合物(10)396mgの物性は、以下
のとおりである。
【0025】
【参考例1】1−O−アリル−6−O−ベンジル−3−
O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2,2
−トリクロロエトキシカルボニル)−D−グルコサミン
  4−ジフェニルホスフェイト(11):1−O−ア
リル−6−O−ベンジル−3−O−(N−ドデカノイル
グリシル)−N−(2,2,2−トリクロロエトキシカ
ルボニル)−D−グルコサミン(2)3.83gをジク
ロルメタン40m1に溶解し、ピリジン2.1ml、4
−ジメチルアミノピリジン(DMAP)970mg及び
ジフェニルホスホクロリデート((PhO)2POCl
)2.13g(1.64ml)を氷冷下で加えた。次に
、徐々に室温に戻し、1.5時間攪拌した。反応の終了
後、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルエステルに溶解し
た。さらに、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水で洗浄し、ボウ硝で乾燥した後、溶媒を
留去して化合物(11)4.67gを得た。これを、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製して得
たものの物性は、以下のとおりである。
【0026】
【参考例2】1−O−アリル−6−O−ベンジル−3−
O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−テトラデカノ
イル−D−グルコサミン  4−ジフェニルホスフェイ
ト(11):1−O−アリル−6−O−ベンジル−3−
O−(N−ドデカノイルグリシル)−N−(2,2,2
−トリクロロエトキシカルボニル)−D−グルコサミン
  4−ジフェニルホスフェイト(2)1.0gを酢酸
5mlに溶解し、亜鉛末280mgを加えて、50゜C
の温浴で加温しながら4時間攪拌した。反応終了後、亜
鉛末を濾去し、トルエンで洗浄した。次に瀘液の溶媒を
減圧留去し、残渣を酢酸エチルエステルに溶解した。さ
らに、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で洗浄
後、ボウ硝で乾燥した後、溶媒を留去して粗油状物を得
た。次に、この油状物をTHF5mlに溶解し、テトラ
デカン酸239mg、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)259mg及び1−O−ハイドロキシベンゾ
トリアゾール(HOBt)170mgを加え、室温下3
時間撹拌後、析出するジシクロヘキシル尿素(DCU)
を濾去した。さらに、濾液の溶媒を留去し残渣を酢酸エ
チルエステルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水で洗浄した後、ボウ硝で乾燥した後溶媒
を留去して、化合物(11)732.9mgを得た。こ
のものを、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーを用いて精製して得たものの物性は、以下のとおり
である。
【0027】
【参考例3】6−O−ベンジル−3−O−(N−ドデカ
ノイルグリシル)−N−テトラデカノイル−D−グルコ
サミン  4−ジフェニルホスフェイト(13):1−
O−アリル−6−O−ベンジル−3−O−(N−ドデカ
ノイルグリシル)N−テトラデカノイル−D−グルコサ
ミン  4−ジフェニルホスフェイト(12)の710
mgを酢酸10mlに溶解し、テトラキストリフェニル
ホスフィンパラジウム243mgを加えてアルゴン置換
を行なった後、80℃で30分間加熱攪拌した。反応の
終了後、溶媒を減圧下留去して、白色結晶である化合物
(13)634mgを得た。次に、このものをフラッシ
ュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3:
acetone=20:1)で精製後、酢酸エチルエス
テルとn−ヘキサンの混合溶媒中で再結晶して得たもの
の物性は、以下のとおりである。 7.11−7.33(15H,m):
【0028】
【参考例4】6−0−ベンジル−1−クロロ−3−0−
(N−ドデカノイルグリシル)−N−テトラデカノイル
−D−グルコサミン  4−ジフェニルホスフェイト(
15):6−O−ベンジル−3−O−(N−ドデカソイ
ルグリシル)−N−テトラデカノイル−D−グルコサミ
ン  4−ジフェニルホスフェイト(13)100mg
をジクロルメタン2mlに溶解し、アルゴン気流下、氷
冷し、ホスゲンイミニウムクロライド(Me2N+=C
Cl3−)53mgを加えた。本試薬添加後、室温に戻
し、1.5時間撹拌した。反応終了後、反応液に飽和炭
酸水素ナトリウムを加え、ジクロルメタンで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、ボウ硝で乾燥後、減圧下溶媒を留去
して黄色油状物の残渣(14)を得た。さらに、この残
渣をフラッシュカラムクロマト(CHCl3)にて精製
し、淡黄色油状物の化合物(15)56.9mg及び化
合物(16)  2−トリデカニル−4,5−[6´−
O−ベンジル−3′−O−(N−ドデカノイルグリシル
)−2′−デオキシ−α−D−グルコピラノ]−△2−
オキサゾリン4′−ジフェニルホスフェイト25.3m
gを得た。このものの物性は以下のとおりである。化合
物(15) 化合物(16):
【0029】
【参考例5】2−ベンジルオキシカルボニル−1−(ベ
ンジルオキシカルボニルメチル)エチル  2−デオキ
シ−6−O−[6′−O−ベンジル−2′−デオキシ−
3′−O−(N−ドデカノイルグリシル)−2′−テト
ラデカノイルアミノ−β−D−グルコピラノシル]−3
−O−(N−ドデカノイルグリシル)−2−テトラデカ
ノイルアミノーα−D−グルコピラノシド  4′−ジ
フェニルホスフェイト(18):ナス型フラスコにモレ
キュラーシーブス4A(粉末)500mgと塩化亜鉛7
3mgとを入れ、乾燥した。これに、ジクロルメタン1
0mlに溶解した化合物  2−ベンジルオキシカルボ
ニル−1−(ベンジルオキシカルボニルメチル)エチル
−3−O−ラウロイルグリシル−N−(テトラデカノイ
ル)−D−グルコサミン(17)456mgと化合物(
15)457mgを加え、加熱還流下、7時間反応した
。 次に、不溶物をセライトで濾去し、ジクロルメタンで洗
浄した。また、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム及び飽
和食塩水で洗浄し、ボウ硝で乾燥後、減圧下溶媒を留去
して淡黄色粉宋結晶の化合物(18)745mgを得た
。このもの物性は以下のとおりである。 化合物(18);NMR(CDCl3)δ;
【0030
【参考例6】2−カルボキシ−1−(カルボキシメチル
)エチル  2−デオキシ−6−O−(2′−デオキシ
−3′−O−(N−ドデカノイルグリシル)−2′−テ
トラデカノイルアミノ−β−D−グルコピラノシル)−
3−O−(N−ドデカノイルグリシル)−2−テトラデ
カノイルアミノ−α−D−グルコピラノシド4′ホスフ
ェイト(19):化合物(18)100mgに10% 
 パラジウム炭素(Pd−C)100mg及び二酸化白
金(PtO2)100mg更に、THF−H2O(9:
1)10m1を加え、40℃の温浴中で、水素気流下で
加水素分解を行なった。反応終了後、触媒を瀘去し、反
応溶媒を減圧にて留去して、白色粉末化合物(19)5
5.6mgを得た。このものの物性は以下のとおりであ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の化合物は、リピッドA誘導体の
工業的製造法における製造中間体として極めて優れたも
のであり、また、本発明は、安全かつ安価な反応試剤の
使用と簡便な操作により、式(I)で表されるリピッド
A誘導体の製造中間体を高収率かつ高純度で製造する方
法をもたらした。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (式中、R1は、水素原子、置換基を有することもある
    ベンジル基、置換基を有することもあるアルキル基又は
    置換基を有することもあるアルケニル基を、R2及びR
    3は、それぞれ、水素原子、置換基を有することもある
    アルキル基、置換基を有することもあるアラルキル基、
    置換基を有することもあるアシル基、置換基を有するこ
    ともあるベンジルオキシカルボニル基、置換基を有する
    こともあるフェニルオキシカルボニル基又は、置換基を
    有することもあるアルキルオキシカルボニル基を、R4
    は、置換基を有することもあるベンジル基を意味する)
    で表される化合物
  2. 【請求項2】一般式 (式中、R1は、水素原子、置換基を有することもある
    ベンジル基、置換基を有することもあるアルキル基又は
    置換基を有することもあるアルケニル基を、R2及びR
    3は、それぞれ、水素原子、置換基を有することもある
    アルキル基、置換基を有することもあるアラルキル基、
    置換基を有することもあるアシル基、置換基を有するこ
    ともあるベンジルオキシカルボニル基、置換基を有する
    こともあるフェニルオキシカルボニル基又は置換基を有
    することもあるアルキルオキシカルボニル基を、R5は
    、置換基を有することもあるベンジリデン基を、意味す
    る。)で表される化合物を、一般式BH3・X(式中、
    Xは低級アルキルアミンを意味する。)で表される化合
    物及び一般式BF3・Y(式中、Yは低級エーテル、低
    級アルコールを意味する。)で表される化合物と反応さ
    せることを特徴とする一般式(I)(式中、R4は置換
    基を有することもあるベンジル基を意味し、R1、R2
    及びR3は前記に同じ。)で表される化合物の製造法
JP13244991A 1991-03-26 1991-03-26 6−o−ベンジル−デオキシアミノ糖 Pending JPH04297484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13244991A JPH04297484A (ja) 1991-03-26 1991-03-26 6−o−ベンジル−デオキシアミノ糖

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13244991A JPH04297484A (ja) 1991-03-26 1991-03-26 6−o−ベンジル−デオキシアミノ糖

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04297484A true JPH04297484A (ja) 1992-10-21

Family

ID=15081622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13244991A Pending JPH04297484A (ja) 1991-03-26 1991-03-26 6−o−ベンジル−デオキシアミノ糖

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04297484A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69433715T2 (de) Delta 6,7-Taxol Derivate antineoplastische Verwendung und diese enthaltende pharmazeutische Zusammenstellungen
JPH01180894A (ja) アミノ糖誘導体の新規な製造法
FR2470774A1 (fr) Derives de nucleosides, leur preparation et leurs utilisations therapeutiques
AU6111296A (en) C-2' hydroxyl-benzyl protected, n-carbamate protected (2R,3S)-3-phenylisoserine and production process therefor
JPH04297484A (ja) 6−o−ベンジル−デオキシアミノ糖
KR20150132225A (ko) 암 조성물을 제조하는 방법
RU2065863C1 (ru) Производные дезацетилколхицина, способ их получения и противоопухолевая композиция
Doerge et al. Synthesis of N-substituted benzimidazole-2-thiones
JP3822925B2 (ja) 2’−3’−ジ−o−アシルatpの製造法
JPH01228997A (ja) シアロシルグリセライド類及びその製造方法
WO1991003460A1 (en) New route of synthesis for tertiary alkyl esters
JPS61263995A (ja) シトシンヌクレオシド類の製造法
JPS6328075B2 (ja)
JPH031317B2 (ja)
JPH04321696A (ja) 1−ハロゲノ−2−デオキシアミノ糖の製法
KR950006149B1 (ko) 신규 n-(2-할로알카노일옥시)석신이미드 유도체 및 그 제조방법
KR101691353B1 (ko) 보르테조밉의 제조방법 및 그의 신규 중간체
JPH07252293A (ja) デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造方法
JPH04297485A (ja) デオキシアミノ糖
JPH04224550A (ja) デアセチルコルヒチン誘導体
CZ287849B6 (cs) Steroidní deriváty užitečné jako skelety pro tvorbu nepeptidových knihoven, způsob jejich výroby a jejich použití
JPH01180897A (ja) 新規なアミノ糖誘導体及びその製法
JPH0527632B2 (ja)
JPS62175492A (ja) N−ホスフイノチオイルアミン誘導体の製造方法
JPH0710858A (ja) 新規タキソール誘導体