JPH07252293A - デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造方法 - Google Patents
デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造方法Info
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- JPH07252293A JPH07252293A JP7916394A JP7916394A JPH07252293A JP H07252293 A JPH07252293 A JP H07252293A JP 7916394 A JP7916394 A JP 7916394A JP 7916394 A JP7916394 A JP 7916394A JP H07252293 A JPH07252293 A JP H07252293A
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- deoxyribonucleoside
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- chemical
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 下記一般式で示されるデオキシリボヌクレオ
シド誘導体。 (式中、R1は水素原子、−COCH(CH3)2、又
は−COCH2OAr(Arはアリール基を示す)を表
し;R2は水素原子又は−P(OCH2CH2CN)N
(CH(CH3)2)2を表し;R3は水素原子又はジ
メトキシトリチル基を表し;R4およびR5は水素原子
又は=CHN(R6)2を表し;R6はアルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を表
す。) 【効果】 通常の脱保護条件(55℃、8時間程度)
で、収率良くdANH2を複数個含むDNAを与えるこ
とが可能である。
シド誘導体。 (式中、R1は水素原子、−COCH(CH3)2、又
は−COCH2OAr(Arはアリール基を示す)を表
し;R2は水素原子又は−P(OCH2CH2CN)N
(CH(CH3)2)2を表し;R3は水素原子又はジ
メトキシトリチル基を表し;R4およびR5は水素原子
又は=CHN(R6)2を表し;R6はアルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を表
す。) 【効果】 通常の脱保護条件(55℃、8時間程度)
で、収率良くdANH2を複数個含むDNAを与えるこ
とが可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オリゴヌクレオチドな
いしポリヌクレオチドの合成に有用なモノマーユニット
たる、デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造
方法に関する。
いしポリヌクレオチドの合成に有用なモノマーユニット
たる、デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−アミノアデニン(2−amino
A)は、下記式(化7)に示すようにチミン2位のカル
ボニル基と3本目の水素結合を形成する。したがって、
2本の水素結合しか形成しない塩基対(化8)に比較し
て、2−amino Aを含むポリヌクレオチド(以下
においては、「オリゴヌクレオチド」を包含する意味で
用いる)は、チミンを含むポリヌクレオチドと、より安
定な塩基対を形成することが可能である。このような3
本目の水素結合を形成するポリヌクレオチドは、アンチ
センス法ないしハイブリダイゼーション用のプローブと
して、より有効であると考えられている。
A)は、下記式(化7)に示すようにチミン2位のカル
ボニル基と3本目の水素結合を形成する。したがって、
2本の水素結合しか形成しない塩基対(化8)に比較し
て、2−amino Aを含むポリヌクレオチド(以下
においては、「オリゴヌクレオチド」を包含する意味で
用いる)は、チミンを含むポリヌクレオチドと、より安
定な塩基対を形成することが可能である。このような3
本目の水素結合を形成するポリヌクレオチドは、アンチ
センス法ないしハイブリダイゼーション用のプローブと
して、より有効であると考えられている。
【0003】
【化7】
【0004】
【化8】 従来より、2−アミノ−2′−デオキシアデノシン(d
ANH2)を含むDNAの合成(例えば、2−amin
o Aを複数個含むDNAの合成)は、酵素法(K.
H.Scheit and H.−R.Rackwit
z,Nucleic Acids Res.,10,4
059−4069,1982)あるいはトリエステル法
(B.L.Gaffneyet.al. Tetrah
edron,40,3−13,1984;A.chol
lot et.al.Chemica Script
a,26,37−40,1986)により行われて来
た。
ANH2)を含むDNAの合成(例えば、2−amin
o Aを複数個含むDNAの合成)は、酵素法(K.
H.Scheit and H.−R.Rackwit
z,Nucleic Acids Res.,10,4
059−4069,1982)あるいはトリエステル法
(B.L.Gaffneyet.al. Tetrah
edron,40,3−13,1984;A.chol
lot et.al.Chemica Script
a,26,37−40,1986)により行われて来
た。
【0005】しかしながら、前者の酵素法では、DNA
配列の所望の部分(サイト)に2−amino Aを導
入することができず、また大量の合成が困難であった。
配列の所望の部分(サイト)に2−amino Aを導
入することができず、また大量の合成が困難であった。
【0006】また、後者のトリエステル法では、2−a
mino Aを所望の部分に導入可能であるが、用いる
試薬の反応性が低いため、長鎖のDNA(20量体以
上)を合成することは困難であった。
mino Aを所望の部分に導入可能であるが、用いる
試薬の反応性が低いため、長鎖のDNA(20量体以
上)を合成することは困難であった。
【0007】上述した酵素法あるいはトリエステル法の
欠点を解消する目的で、ホスホロアミダイト法を用いた
DNA合成法が検討されており、特にこのホスホロアミ
ダイト法を用いたDNA合成機による自動合成が強く望
まれている。
欠点を解消する目的で、ホスホロアミダイト法を用いた
DNA合成法が検討されており、特にこのホスホロアミ
ダイト法を用いたDNA合成機による自動合成が強く望
まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来報
告されたホスホロアミダイト法による合成(W.J.C
hazin,M.Rance,A,chollet,
W.Leupin,Nucleic acids Re
s.,19,5507−5513,1991)において
は、脱保護条件が過酷(55°C、2〜5日間)なた
め、2−aminoAを複数個含むDNA、更には他の
不安定な修飾ヌクレオシドをも含むDNAを収率よく得
ることはできなかった。
告されたホスホロアミダイト法による合成(W.J.C
hazin,M.Rance,A,chollet,
W.Leupin,Nucleic acids Re
s.,19,5507−5513,1991)において
は、脱保護条件が過酷(55°C、2〜5日間)なた
め、2−aminoAを複数個含むDNA、更には他の
不安定な修飾ヌクレオシドをも含むDNAを収率よく得
ることはできなかった。
【0009】したがって、本発明の目的は、上述した従
来技術の欠点を解消できるデオキシリボヌクレオシド誘
導体およびその製造方法を提供することにある。
来技術の欠点を解消できるデオキシリボヌクレオシド誘
導体およびその製造方法を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、ポリヌクレオチドの
合成に好適に使用可能なモノマーユニットたるデオキシ
リボヌクレオシド誘導体、およびその製造方法を提供す
ることにある。
合成に好適に使用可能なモノマーユニットたるデオキシ
リボヌクレオシド誘導体、およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、温和な条件で脱
保護が可能なホスホロアミダイト保護基を有するモノマ
ーユニットたるデオキシリボヌクレオシド誘導体、およ
びその製造方法を提供することにある。
保護が可能なホスホロアミダイト保護基を有するモノマ
ーユニットたるデオキシリボヌクレオシド誘導体、およ
びその製造方法を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、ポリヌクレオチ
ドないしDNAを収率よく合成可能なモノマーユニット
たるデオキシリボヌクレオシド誘導体、およびその製造
方法を提供することにある。
ドないしDNAを収率よく合成可能なモノマーユニット
たるデオキシリボヌクレオシド誘導体、およびその製造
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、アリロキシアセチル基(−COCH2OAr)等
を、従来脱保護が困難であったアデニン2−位のアミノ
基保護基として用いることが極めて有効であることを見
出した。
結果、アリロキシアセチル基(−COCH2OAr)等
を、従来脱保護が困難であったアデニン2−位のアミノ
基保護基として用いることが極めて有効であることを見
出した。
【0014】本発明のデオキシリボヌクレオシド誘導体
は上記知見に基づくものであり、より詳しくは、下記一
般式で示されるものである。
は上記知見に基づくものであり、より詳しくは、下記一
般式で示されるものである。
【0015】
【化23】 (上記式中、R1は水素原子、−COCH(C
H3)2、又は−COCH2OAr(Arはアリール基
を示す)を表し;R2は水素原子又は−P(OCH2C
H2CN)N(CH(CH3)2)2を表し;R3は水
素原子又はジメトキシトリチル基を表し;R4およびR
5は水素原子又は=CHN(R6)2を表し;R6はア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、叉はアラル
キル基を表す。)本発明によれば、更に、下記一般式
(1)で示されるデオキシリボヌクレオシド化合物にト
リメチルクロロシランを反応させた後、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(HOBT)およびフェノキシアセ
チルクロリド(PACl)を更に反応させて、下記一般
式(2)で示されるデオキシリボヌクレオシド誘導体を
得ることを特徴とするデオキシリボヌクレオシド誘導体
の製造方法が提供される。
H3)2、又は−COCH2OAr(Arはアリール基
を示す)を表し;R2は水素原子又は−P(OCH2C
H2CN)N(CH(CH3)2)2を表し;R3は水
素原子又はジメトキシトリチル基を表し;R4およびR
5は水素原子又は=CHN(R6)2を表し;R6はア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、叉はアラル
キル基を表す。)本発明によれば、更に、下記一般式
(1)で示されるデオキシリボヌクレオシド化合物にト
リメチルクロロシランを反応させた後、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(HOBT)およびフェノキシアセ
チルクロリド(PACl)を更に反応させて、下記一般
式(2)で示されるデオキシリボヌクレオシド誘導体を
得ることを特徴とするデオキシリボヌクレオシド誘導体
の製造方法が提供される。
【0016】
【化26】
【0017】
【化27】 (上記式中、R3は水素原子又はジメトキシトリチル基
を表す。)以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発
明を詳細に説明する。(デオキシリボヌクレオシド誘導
体)本発明のデオキシリボヌクレオシド誘導体は、下記
一般式で示される構造を有する。
を表す。)以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発
明を詳細に説明する。(デオキシリボヌクレオシド誘導
体)本発明のデオキシリボヌクレオシド誘導体は、下記
一般式で示される構造を有する。
【0018】
【化9】 上記式中、R1は水素原子、−COCH(CH3)2、
又は−COCH2OAr(Arはアリール基を示す)を
表す。このアリール基は、炭素数6〜14(更には6〜
10)のアリール基が好ましく、フェニル基が特に好ま
しい。このフェニル基の環上には、適宜置換基が結合し
ていてもよい。置換基がある場合には、該置換基はオル
ト位、メタ位、および/又はパラ位のいずれ(ないしは
2以上の位置)に結合していてもよいが、特にパラ位が
好ましい。この置換基がアルキル基である場合には、炭
素数1〜4の低級アルキル基が好ましい。デオキシリボ
ヌクレオシド誘導体の溶媒への溶解性等の点からは、該
アルキル基はブチル基(特にターシャリーブチル基)が
好ましい。
又は−COCH2OAr(Arはアリール基を示す)を
表す。このアリール基は、炭素数6〜14(更には6〜
10)のアリール基が好ましく、フェニル基が特に好ま
しい。このフェニル基の環上には、適宜置換基が結合し
ていてもよい。置換基がある場合には、該置換基はオル
ト位、メタ位、および/又はパラ位のいずれ(ないしは
2以上の位置)に結合していてもよいが、特にパラ位が
好ましい。この置換基がアルキル基である場合には、炭
素数1〜4の低級アルキル基が好ましい。デオキシリボ
ヌクレオシド誘導体の溶媒への溶解性等の点からは、該
アルキル基はブチル基(特にターシャリーブチル基)が
好ましい。
【0019】上記式中、R2は水素原子又は−P(OC
H2CH2CN)N(CH(CH3)2)2を表す。
H2CH2CN)N(CH(CH3)2)2を表す。
【0020】上記式中、R3は水素原子又はジメトキシ
トリチル基を表し;R4およびR5は水素原子又は=C
HN(R6)2を表す。このR6はアルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基、又はアラルキル基のいずれで
あってもよいが、アルキル基としては、炭素数1〜4の
低級アルキル基が好ましく、炭索数2〜4の低級アルキ
ル基が更に好ましく、炭素数4のブチル基(例えば、n
=ブチル基)が特に好ましい。
トリチル基を表し;R4およびR5は水素原子又は=C
HN(R6)2を表す。このR6はアルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基、又はアラルキル基のいずれで
あってもよいが、アルキル基としては、炭素数1〜4の
低級アルキル基が好ましく、炭索数2〜4の低級アルキ
ル基が更に好ましく、炭素数4のブチル基(例えば、n
=ブチル基)が特に好ましい。
【0021】R6のシクロアルキル基は、炭素数4〜7
(更には5〜6)のシクロアルキル基が好ましく、シク
ロヘキシル基が特に好ましい。R6のアリール基は、炭
素数6〜14(更には6〜10)のアリール基が好まし
く、フェニル基が特に好ましい。R6のアラルキル
(aralkyl)基は、炭素数7〜8のアラルキル基
が好ましく、ベンジル基 (−CH2C6H5)が特に
好ましい。
(更には5〜6)のシクロアルキル基が好ましく、シク
ロヘキシル基が特に好ましい。R6のアリール基は、炭
素数6〜14(更には6〜10)のアリール基が好まし
く、フェニル基が特に好ましい。R6のアラルキル
(aralkyl)基は、炭素数7〜8のアラルキル基
が好ましく、ベンジル基 (−CH2C6H5)が特に
好ましい。
【0022】本発明のデオキシリボヌクレオシド誘導体
の特に好ましい態様を、下記式(化10)〜(化14)
に示す。
の特に好ましい態様を、下記式(化10)〜(化14)
に示す。
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】 (デオキシリボヌクレオシド誘導体の合成)上記式(化
10)〜(化14)に示すデオキシリボヌクレオシド誘
導体は、例えば、以下のようにして合成することが好ま
しい。
10)〜(化14)に示すデオキシリボヌクレオシド誘
導体は、例えば、以下のようにして合成することが好ま
しい。
【0028】すなわち、アデニン2位のアミノ基の保護
にフェノキシアセチル基、6位のアミノ基の保護にN,
N−ブチルホルムアミジル基(L.J.McBride
et.al,J.Am.Chem.Soc.108,
2040−2048,1986;E.C.Floehl
er et.al.Nucleic Acids Re
search 11,8031.8036,1983)
を用いて、下記式(化15)〜(化20)に示すよう
に、2′−デオキシグアノシンからホスホロアミダイド
化を行なうことが、収率の点から好ましい。下記式にお
いて、化合物(2)の合成は、Jonesらの方法(T
etrahedron、1984、40、3〜13)に
より行うことが好ましい。
にフェノキシアセチル基、6位のアミノ基の保護にN,
N−ブチルホルムアミジル基(L.J.McBride
et.al,J.Am.Chem.Soc.108,
2040−2048,1986;E.C.Floehl
er et.al.Nucleic Acids Re
search 11,8031.8036,1983)
を用いて、下記式(化15)〜(化20)に示すよう
に、2′−デオキシグアノシンからホスホロアミダイド
化を行なうことが、収率の点から好ましい。下記式にお
いて、化合物(2)の合成は、Jonesらの方法(T
etrahedron、1984、40、3〜13)に
より行うことが好ましい。
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】
【化18】
【0033】
【化19】
【0034】
【化20】 上記(化15)〜(化20)式中、IbClはイソブチ
ルクロリド、pyはピリジン、MsClはメシチレンス
ルホニルクロリド、Et3Nはトリエチルアミン、DM
APはジメチルアミノピリジン、Me3Nはトリメチル
アミン、DMTrClはジメトキシトリチルクロリド、
PAClはフェノキシアセチルクロリド、HOBTは1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール、TMSClはトリメ
チルクロロシランをそれぞれ示す。
ルクロリド、pyはピリジン、MsClはメシチレンス
ルホニルクロリド、Et3Nはトリエチルアミン、DM
APはジメチルアミノピリジン、Me3Nはトリメチル
アミン、DMTrClはジメトキシトリチルクロリド、
PAClはフェノキシアセチルクロリド、HOBTは1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール、TMSClはトリメ
チルクロロシランをそれぞれ示す。
【0035】なお、上記化合物(3)の合成は、文献
(B.L.Gaffney et.al.Tetrah
edron,40,3−13,1984)に従い、その
後2位をいったん脱保護し、改めて2位および6位に保
護基をかけ直している。本発明者の知見によれば、化合
物(4)の6位を保護した後のホスホロアミダイト合成
は、保護基が通常の脱保護条件で外れにくいと考えられ
る。
(B.L.Gaffney et.al.Tetrah
edron,40,3−13,1984)に従い、その
後2位をいったん脱保護し、改めて2位および6位に保
護基をかけ直している。本発明者の知見によれば、化合
物(4)の6位を保護した後のホスホロアミダイト合成
は、保護基が通常の脱保護条件で外れにくいと考えられ
る。
【0036】上記化合物(12)を合成して、モノマー
ユニットとして用いることは、本発明者の実験によれ
ば、ホスホロアミダイト化において少量の分解物が確認
され、また該化合物の精製もその不安定性のため困難で
あった。
ユニットとして用いることは、本発明者の実験によれ
ば、ホスホロアミダイト化において少量の分解物が確認
され、また該化合物の精製もその不安定性のため困難で
あった。
【0037】化合物(6)をベンゾイル化してホスホロ
アミダイト化することは、本発明者の実験によれば、適
切なベンゾイル化は困難であった。これは、本発明者の
知見によれば、立体障害、もしくは酸クロライドの反応
性によるものと考えられた。これに対して、N,N−ジ
ブチルホルムアミジル基を使用した場合には、上記のよ
うな問題点は生じなかった。
アミダイト化することは、本発明者の実験によれば、適
切なベンゾイル化は困難であった。これは、本発明者の
知見によれば、立体障害、もしくは酸クロライドの反応
性によるものと考えられた。これに対して、N,N−ジ
ブチルホルムアミジル基を使用した場合には、上記のよ
うな問題点は生じなかった。
【0038】上記した反応(化18)を用いることによ
り、2位アミノ基の選択的保護が可能となり、化合物
(5)から化合物(6)を効率的に合成することができ
る。
り、2位アミノ基の選択的保護が可能となり、化合物
(5)から化合物(6)を効率的に合成することができ
る。
【0039】また、化合物(7)を精製するに際して
は、逆相クロマトグラフィーが特に好ましく使用可能で
ある。(脱保護条件)
は、逆相クロマトグラフィーが特に好ましく使用可能で
ある。(脱保護条件)
【0040】
【化21】 2−アミノ−2′−デオキシアデノシンを含むDNAの
合成については、化合物(9)〜(11)がモノマーユ
ニットとして使用可能である。しかしながら、その保護
基が過酷な脱保護条件(例えば、28%NH4OH,5
5℃,2〜5日間)を必要とする場合には、オリゴマー
は低収率でしか得られない。
合成については、化合物(9)〜(11)がモノマーユ
ニットとして使用可能である。しかしながら、その保護
基が過酷な脱保護条件(例えば、28%NH4OH,5
5℃,2〜5日間)を必要とする場合には、オリゴマー
は低収率でしか得られない。
【0041】上記化合物(7)がどの程度の反応時間な
いし条件で脱保護されるかを、確認するため、d2−a
mino ATとdGTという2種のダイマーを作製
し、28%NH4OH中、37℃に加熱し、HPLC
(高性能液体クロマトグラフィー)を用いて原料の経時
変化を調べ、脱保護の半減期および終了時間を求めた。
この場合のHPLC分析条件は、グラジェント CH3
CN 0−25%/15min,緩衝液:50mM A
mmonium formateであった。
いし条件で脱保護されるかを、確認するため、d2−a
mino ATとdGTという2種のダイマーを作製
し、28%NH4OH中、37℃に加熱し、HPLC
(高性能液体クロマトグラフィー)を用いて原料の経時
変化を調べ、脱保護の半減期および終了時間を求めた。
この場合のHPLC分析条件は、グラジェント CH3
CN 0−25%/15min,緩衝液:50mM A
mmonium formateであった。
【0042】この結果、以下の半減期および反応終了時
間が得られた。 2−amino A 半減期=20分,終了時間=2
時間 G 半減期=2時間,終了時間=16時間 以上の結果から、化合物(7)の保護基は通常の脱保護
条件(55℃,8h)で脱保護されることが確認され
た。すなわち、この化合物(7)の保護基は、2−am
ino Aの保護として特に好ましい。
間が得られた。 2−amino A 半減期=20分,終了時間=2
時間 G 半減期=2時間,終了時間=16時間 以上の結果から、化合物(7)の保護基は通常の脱保護
条件(55℃,8h)で脱保護されることが確認され
た。すなわち、この化合物(7)の保護基は、2−am
ino Aの保護として特に好ましい。
【0043】以下実施例により、本発明を更に具体的に
説明する。
説明する。
【0044】
【実施例】実施例1 2−N−Isobutyryl−2−amino−2′
−deoxyadenosine(3)の合成 化合物(2) 4.45g (9.34mmol)に1
N NaOH(Pyridine:MeOH:H2O=
65:30:5)46.7mlを加え0℃,10min
撹拌した。5% NH4Claq 188mlを加えた
後、溶媒を留去した。AcOEt(酢酸エチル) 50
ml,H2O 50mlで分液し、水層を冷却して一晩
放置して再結晶したものを集めた。
−deoxyadenosine(3)の合成 化合物(2) 4.45g (9.34mmol)に1
N NaOH(Pyridine:MeOH:H2O=
65:30:5)46.7mlを加え0℃,10min
撹拌した。5% NH4Claq 188mlを加えた
後、溶媒を留去した。AcOEt(酢酸エチル) 50
ml,H2O 50mlで分液し、水層を冷却して一晩
放置して再結晶したものを集めた。
【0045】収量 2.36g(7.01mmol)収
率75.1%1 H NMR(DMSO−d6) δ1.05(d,6
H,(CH3)2,J=8.5Hz),2.24(m,
1H,H3′),4.94(t,1H,5′−OH,J
=5Hz),5.30(d,1H,3′−OH,J=5
Hz),6.27(t,1H,Hl′,J=8Hz),
8.24(s,1H,H8)実施例2 2−N−Isobutyryl−5′−O−dimet
hoxytrityl−2−amino−2′−deo
xyadenosine(4)の合成 化合物(3) 2.36g(7.01mmol)にdr
y pyridine20mlを加えて2回共沸した。
dry pyridine 55mlを加えてDime
thoxytrityl chloride 3.52
g(10.3mmol,1.5eq),Et3N 1,
43ml(10.5mmol,1.5eq),4−di
methylaminopyridine 40mgを
加えて、室温で一晩撹拌した。冷却して水を少量加えた
後、溶媒を留去した。AcOEt 70ml,H2O
70mlで分液し、AcOEt層をさらにH2O 70
mlで2回分液した後、無水Na2SO4で乾燥し、A
cOEtを留去した。残渣をカラムクロムトグラフィー
で精製した(MeOH in CH2Cl2 4%)
が、一部精製しきれない部分が残った。この不純物は、
本発明者の知見によれば、アデニン6位のアミノ基にD
imethoxytrityl基が結合して生成したも
のと推定された。
率75.1%1 H NMR(DMSO−d6) δ1.05(d,6
H,(CH3)2,J=8.5Hz),2.24(m,
1H,H3′),4.94(t,1H,5′−OH,J
=5Hz),5.30(d,1H,3′−OH,J=5
Hz),6.27(t,1H,Hl′,J=8Hz),
8.24(s,1H,H8)実施例2 2−N−Isobutyryl−5′−O−dimet
hoxytrityl−2−amino−2′−deo
xyadenosine(4)の合成 化合物(3) 2.36g(7.01mmol)にdr
y pyridine20mlを加えて2回共沸した。
dry pyridine 55mlを加えてDime
thoxytrityl chloride 3.52
g(10.3mmol,1.5eq),Et3N 1,
43ml(10.5mmol,1.5eq),4−di
methylaminopyridine 40mgを
加えて、室温で一晩撹拌した。冷却して水を少量加えた
後、溶媒を留去した。AcOEt 70ml,H2O
70mlで分液し、AcOEt層をさらにH2O 70
mlで2回分液した後、無水Na2SO4で乾燥し、A
cOEtを留去した。残渣をカラムクロムトグラフィー
で精製した(MeOH in CH2Cl2 4%)
が、一部精製しきれない部分が残った。この不純物は、
本発明者の知見によれば、アデニン6位のアミノ基にD
imethoxytrityl基が結合して生成したも
のと推定された。
【0046】粗収量2.67g(4.18mmol)、
粗収率60.0%1 HNMR(CDCl 3)δ1.18(q,6H,
(CH3) 2 C,J=5Hz),2.53(m,1
H,H2’’),2.70−3.08(m,2H,H
2’,Me 2CH),3.35(m,2H,H
5’),3.78(s,6H,20CH3),4.12
(m,1H,H4’),4.69(br,1H,H
3’),5,69(br,2H,NH2),6.27
(t,1H,H1’,J=6.4Hz),6.78
(m,4H,ph),7.13−7.45(m,9H,
ph),7.86(s 1H,H8),8.38(b
r,1H,N2H)実施例3 5’−O−dimethoxytrity1−2−am
ino−2’−deoxyadenosine(5)の
合成 化合物(4) 2.57g(4.18mmol)に1N
NaOH(Pyridine:MeOH:H2 O=
65:30:5)22.7mlを加え、室温で4h撹
拌。AcOEt 100ml,H2O 100mlで分
液し、AcOEt層をさらにH2O 100mlで2回
分液した後、無水Na2 SO4で乾燥し、AcOEt
を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し
た。(MeOH in CH2 Cl2 5%)
粗収率60.0%1 HNMR(CDCl 3)δ1.18(q,6H,
(CH3) 2 C,J=5Hz),2.53(m,1
H,H2’’),2.70−3.08(m,2H,H
2’,Me 2CH),3.35(m,2H,H
5’),3.78(s,6H,20CH3),4.12
(m,1H,H4’),4.69(br,1H,H
3’),5,69(br,2H,NH2),6.27
(t,1H,H1’,J=6.4Hz),6.78
(m,4H,ph),7.13−7.45(m,9H,
ph),7.86(s 1H,H8),8.38(b
r,1H,N2H)実施例3 5’−O−dimethoxytrity1−2−am
ino−2’−deoxyadenosine(5)の
合成 化合物(4) 2.57g(4.18mmol)に1N
NaOH(Pyridine:MeOH:H2 O=
65:30:5)22.7mlを加え、室温で4h撹
拌。AcOEt 100ml,H2O 100mlで分
液し、AcOEt層をさらにH2O 100mlで2回
分液した後、無水Na2 SO4で乾燥し、AcOEt
を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し
た。(MeOH in CH2 Cl2 5%)
【0047】収量 1.87g(3.29mmol)収
率47.2%(化合物(3)に対して)1 H NMR(CD3 OD)δ2.43(ddd,1
H,H2’,J=7.1,4,5,2.OHz),2.
80(m,1H,H2’)3.75(s,6H,2OC
H3),4.06(m,1H,H4’)4.62(m,
1H,H3’)6.27(t,1H,H1’,J=7.
1Hz),6.78(m,4H,ph),7.13 4
5(m,9H,ph),7.86(s,1H,H8)実施例4 2−N−Pnenoxyacetyl−5’−O−di
methoxytrityl−2−amino−2’−
deoxyadenosine(6)の合成化合物
(5)1.87g(3.29mmol)をdry py
ridineに溶かして3回共沸した。dry pyr
idine 20mlに溶かし、Trimethylc
hlorosilane 2.08ml(16.4mm
ol,5eg)を加え、室温で25min撹拌。その後
溶液を冷却(溶液A)1−Hydroxybenzot
riazole 1.42g(10.5mmol,3.
2eg)にdry CH3 CN を加えて2回共沸し
た。dry CH3 CN5ml,dry pyrid
ine 5mlに溶かしPhenoxyacetyl
chloride 1.37ml(9.9mmol,3
eq)を加え、室温で5min撹拌。その後溶液を冷却
(溶液B)氷冷下、溶液Aを溶液Bにゆっくり加え、室
温で一晩撹拌した。冷却しながら飽和重曹水90mlを
加え、水90ml,AcOEt 180mlで分液。A
cOEtを留去した。このようにして合成した2,6−
N−Diphenoxyacetyl−5’−dime
thoxytrityl−2−amino−2’−de
oxyadenosineをEtOH 100ml,C
H2Cl2 40mlに溶かして、よく冷却しNH
3aq 30mlを加えた。約3−4時間撹拌してTL
C(薄層クロマトグラフィー、EtOH in CH 2
Cl2 5%)で2,6−Diphenoxyace
tyl−5’−dimethoxytrityl−2−
amino−2’−deoxyadenosineの消
失を確認した後、熱を加えずにNH3だけ留去し、その
後熱を加え溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラ
フィーで精製した。(EtOH in CH2Cl2
5%) 収量2.04g(2.91mmol)収率88.4% 1H NMR(CDCl3)δ2.46−2.78
(m,2H,H2’),3.35(m,2H,H
5’),3.73(s,6H,20CH3),4.16
(d,1H,H ,j=3Hz),4.70(br,3
H’,H3’,PhOCH2),6.25(br,2
H,NH 2),6.44(t,1H,H1’,J=
6.OHz),6.70−7.44(m,18H,p
h),7.88(s,1,H8),9.20(br,
1,N2 H)
率47.2%(化合物(3)に対して)1 H NMR(CD3 OD)δ2.43(ddd,1
H,H2’,J=7.1,4,5,2.OHz),2.
80(m,1H,H2’)3.75(s,6H,2OC
H3),4.06(m,1H,H4’)4.62(m,
1H,H3’)6.27(t,1H,H1’,J=7.
1Hz),6.78(m,4H,ph),7.13 4
5(m,9H,ph),7.86(s,1H,H8)実施例4 2−N−Pnenoxyacetyl−5’−O−di
methoxytrityl−2−amino−2’−
deoxyadenosine(6)の合成化合物
(5)1.87g(3.29mmol)をdry py
ridineに溶かして3回共沸した。dry pyr
idine 20mlに溶かし、Trimethylc
hlorosilane 2.08ml(16.4mm
ol,5eg)を加え、室温で25min撹拌。その後
溶液を冷却(溶液A)1−Hydroxybenzot
riazole 1.42g(10.5mmol,3.
2eg)にdry CH3 CN を加えて2回共沸し
た。dry CH3 CN5ml,dry pyrid
ine 5mlに溶かしPhenoxyacetyl
chloride 1.37ml(9.9mmol,3
eq)を加え、室温で5min撹拌。その後溶液を冷却
(溶液B)氷冷下、溶液Aを溶液Bにゆっくり加え、室
温で一晩撹拌した。冷却しながら飽和重曹水90mlを
加え、水90ml,AcOEt 180mlで分液。A
cOEtを留去した。このようにして合成した2,6−
N−Diphenoxyacetyl−5’−dime
thoxytrityl−2−amino−2’−de
oxyadenosineをEtOH 100ml,C
H2Cl2 40mlに溶かして、よく冷却しNH
3aq 30mlを加えた。約3−4時間撹拌してTL
C(薄層クロマトグラフィー、EtOH in CH 2
Cl2 5%)で2,6−Diphenoxyace
tyl−5’−dimethoxytrityl−2−
amino−2’−deoxyadenosineの消
失を確認した後、熱を加えずにNH3だけ留去し、その
後熱を加え溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラ
フィーで精製した。(EtOH in CH2Cl2
5%) 収量2.04g(2.91mmol)収率88.4% 1H NMR(CDCl3)δ2.46−2.78
(m,2H,H2’),3.35(m,2H,H
5’),3.73(s,6H,20CH3),4.16
(d,1H,H ,j=3Hz),4.70(br,3
H’,H3’,PhOCH2),6.25(br,2
H,NH 2),6.44(t,1H,H1’,J=
6.OHz),6.70−7.44(m,18H,p
h),7.88(s,1,H8),9.20(br,
1,N2 H)
【0048】実施例5 2−N−Phenoxyacetyl−6−N−(N,
N−dibutylformamidyl)−5’−O
−dimethoxytrityl−2amino−
2’−deoxyadenosine(7)の合成 化合物(6)2.04g(3.29mmol)をdry
pyridineに溶かして3回共沸した。dry
pyridine 12mlに溶かし、N,N−Dib
utylformamide dimethylace
tal 1.82ml(8.73mmol,3eg)を
加え、室温で2days撹拌。pyridineを留去
し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOH in
CH2Cl2 5%)で精製した。この精製の際、化
合物(7)と近いRf値を持つ不純物を分離するため、
更に逆相カラムクロマトグラフィーで精製した(MeO
Hin H2 085%)。この際化合物(7)はMe
OH85%溶液にはほとんど溶けなかったが、そのまま
担体上に配置(load)して、カラムの管壁を少量の
MeOHで洗浄した。
N−dibutylformamidyl)−5’−O
−dimethoxytrityl−2amino−
2’−deoxyadenosine(7)の合成 化合物(6)2.04g(3.29mmol)をdry
pyridineに溶かして3回共沸した。dry
pyridine 12mlに溶かし、N,N−Dib
utylformamide dimethylace
tal 1.82ml(8.73mmol,3eg)を
加え、室温で2days撹拌。pyridineを留去
し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOH in
CH2Cl2 5%)で精製した。この精製の際、化
合物(7)と近いRf値を持つ不純物を分離するため、
更に逆相カラムクロマトグラフィーで精製した(MeO
Hin H2 085%)。この際化合物(7)はMe
OH85%溶液にはほとんど溶けなかったが、そのまま
担体上に配置(load)して、カラムの管壁を少量の
MeOHで洗浄した。
【0049】なお、上記で用いたN,N−Dibuty
lformamide dimethylacetal
は、Nucleic Acid Res.,198
3、11、8031〜36の方法で得た。すなわち、D
i−n−butylamine25ml(0.15mm
ol)と、N,N−Dimethylformamid
e dimethyl acetal 21.7ml
(0.16mmol)とを混合して、100℃,3日間
加熱した。減圧蒸留でN,N−Dibutylform
amide dimethylacetal(b.P.
90−92℃/10mmHg)を7.79g(38.5
mmol)得た(収率26%)。
lformamide dimethylacetal
は、Nucleic Acid Res.,198
3、11、8031〜36の方法で得た。すなわち、D
i−n−butylamine25ml(0.15mm
ol)と、N,N−Dimethylformamid
e dimethyl acetal 21.7ml
(0.16mmol)とを混合して、100℃,3日間
加熱した。減圧蒸留でN,N−Dibutylform
amide dimethylacetal(b.P.
90−92℃/10mmHg)を7.79g(38.5
mmol)得た(収率26%)。
【0050】収量:1.72g(2.05mmol)
収率70.4%1 H NMR(CD3 OD)δ0.95(td,6
H,2CH3,J=7.3,3.5Hz),1.40
(m,4H,2C−CH2−C),1.70(m,4
H,2C−CH3−C),2.48(m,1H,H
2’),3.03(m,1H,H2’),3.29
(m,2H,H5’),3.73(s,6H,20CH
3),4.14(m,1H,H4’),6.45(t,
1H,H1’,J=6Hz),6.6−7.5(m,1
8H,ph),8.23(s,1H,H8),8.98
(s,1H,N=CH=N)実施例6 2−N−Phenoxyacetyl−6−N−(N,
N−dibutylformamidyl)−5’−O
−dimethoxytrityl−2−amino−
2’−deoxyadenosine−3’−N,N−
diisopropyl(cyanoethyl)ph
osphoramidite(8)の合成 化合物(7)139mg(0.166mmol)をゴム
シールドボトルに入れ、dry pyridineに溶
かして3回共沸した。ボトルにAr(アルゴン)を充填
し、dry pyridine 1.5mlに溶かし、
0.5M Tetrazole/CH3 CN 400
μl,2−c anoethyl−N,N−diiso
propyl chlorophoramidite
60μlを加え、室温で30min撹拌した。TLCで
原料の消失を確認した。
収率70.4%1 H NMR(CD3 OD)δ0.95(td,6
H,2CH3,J=7.3,3.5Hz),1.40
(m,4H,2C−CH2−C),1.70(m,4
H,2C−CH3−C),2.48(m,1H,H
2’),3.03(m,1H,H2’),3.29
(m,2H,H5’),3.73(s,6H,20CH
3),4.14(m,1H,H4’),6.45(t,
1H,H1’,J=6Hz),6.6−7.5(m,1
8H,ph),8.23(s,1H,H8),8.98
(s,1H,N=CH=N)実施例6 2−N−Phenoxyacetyl−6−N−(N,
N−dibutylformamidyl)−5’−O
−dimethoxytrityl−2−amino−
2’−deoxyadenosine−3’−N,N−
diisopropyl(cyanoethyl)ph
osphoramidite(8)の合成 化合物(7)139mg(0.166mmol)をゴム
シールドボトルに入れ、dry pyridineに溶
かして3回共沸した。ボトルにAr(アルゴン)を充填
し、dry pyridine 1.5mlに溶かし、
0.5M Tetrazole/CH3 CN 400
μl,2−c anoethyl−N,N−diiso
propyl chlorophoramidite
60μlを加え、室温で30min撹拌した。TLCで
原料の消失を確認した。
【0051】飽和重曹水で酢酸を除いたAcOEt 1
0mlと飽和重曹水15mlで分液し、AcOEt層を
飽和重曹水15mlで分液した。無水Na2 SO4で
乾燥し、AcOEtを留去した。残渣をdry CH3
CNに溶かしてゴムシールドボトルに入れ、3回共沸
した(この後、上記ボトルに、再度Arを充填しておい
た)。 粗収量160mg粗収率93.6%
0mlと飽和重曹水15mlで分液し、AcOEt層を
飽和重曹水15mlで分液した。無水Na2 SO4で
乾燥し、AcOEtを留去した。残渣をdry CH3
CNに溶かしてゴムシールドボトルに入れ、3回共沸
した(この後、上記ボトルに、再度Arを充填しておい
た)。 粗収量160mg粗収率93.6%
【0052】実施例7 (DNA合成)上記実施例で得た化合物を用い、市販の
自動DNA合成装置(App iedBiosyste
m 381A automatic synthesi
zer)によりDNA合成を行った。15分ごとに担体
を28% NH4 OH 1mlで溶出し、このDNA
合成操作を計5回行なった。 得られた精製物を60
℃,4hで脱保護し、その後真空濃縮機で溶媒を留去し
た。オリゴマーの生成はHPLC(TOSOH CCP
E)で確認した。(分析条件;gradientCH3
CN O−20%/20min,Buffer:50
mM Ammonium formate)
自動DNA合成装置(App iedBiosyste
m 381A automatic synthesi
zer)によりDNA合成を行った。15分ごとに担体
を28% NH4 OH 1mlで溶出し、このDNA
合成操作を計5回行なった。 得られた精製物を60
℃,4hで脱保護し、その後真空濃縮機で溶媒を留去し
た。オリゴマーの生成はHPLC(TOSOH CCP
E)で確認した。(分析条件;gradientCH3
CN O−20%/20min,Buffer:50
mM Ammonium formate)
【0053】実施例8 (脱保護の条件検討)d2−aminoAT,dGTと
いう2つのダイマーを上記したDNA自動合成機で作製
し、その担体に0.4mlの28%NH4OHを加え、
15min後に精製物を担体から切り出した。このよう
にして得た精製物を含む溶液を37℃に保温した(保温
し始めた時刻をt=15minとする)。時間を測定し
ながら、溶液を36μlとり、1N酢酸284μl,
0.5Mカコジル酸バッファー(pH=7.0)80μ
lを加えて中和し、このようにして採取した溶液のうち
20μlをHPLCで分析した(TOSOH CCP
E,Column−Chemco ODS−H,gra
dient:CH3CN O−25%/15min,B
uffer:50mM Ammonium forma
te)。化合物の物性値 上記の実施例で得られた化合物の物性値は、以下の通り
である。化合物(6) 1 H−NMRチャートを図1に示す。化合物(7) FAB−MS(positive)842(M+1) FABマススペクトル・チャートを図2に、400MH
z1H−NMRチャートを図3に、400MHz1H−
NMRデータを図8に示す。化合物(8) FABマススペクトル・チャートを図4に、1H−NM
Rチャートを図5に、IRチャートを図6に、UVチャ
ートを図7に、200MHz1H−NMRデータを図9
に示す。’H NMR(CDCl3)δ 0.93
(t,J=6.0Hz,12H CH3(ipr)),
1.04〜1.50(m,10 H,CH3CH2),
1.52−1.73(m,4H,NCN2 CH2 C
He CH3 ),1.80−1.95(m,IH,
2’),2.41(t,J=5.3Hz,IH,−CH
2CN),2.60(t,J=5.3Hz,IH,−C
H2 CN),2.64−2.89(m,3H,HN,
2’),3.25−3.44(m,4H,N−CN 2
,CH2 ,CN2 ,CH3 ),3.45−3.
72(m,4H,5’,−OCH2 CH2 CN),
3.74(S,6H OCH3 ),4.17−4.3
0(m,IH,4’),4.52−4.84(m,3
H,3’,),6.46(t,J=4.7Hz,IH,
1’),6.74(d,J=6.3Hz,4H,
),6.92−7.08(m,3H, ),7.10
−7.43(m,6H, ),7.99(S,1/2
H,8),8.00(S,1/2H,8),8.79
(brs, ,IH),9.11(S,IH, )
31P NMR(COCl3)(H3PO4外部標準)
δ 149.28,149.38 IR (CHCl3 )340,2968,1566,
1509,1403,1299,1249,1178,
1036,979(P−N),832cm−1UV(C
H3 OH)28600(321nm)24500(2
60nm)29000(234nm) FABMS(positive)(M+1) (光学活性により、2つの異性体の1:1混合物)
いう2つのダイマーを上記したDNA自動合成機で作製
し、その担体に0.4mlの28%NH4OHを加え、
15min後に精製物を担体から切り出した。このよう
にして得た精製物を含む溶液を37℃に保温した(保温
し始めた時刻をt=15minとする)。時間を測定し
ながら、溶液を36μlとり、1N酢酸284μl,
0.5Mカコジル酸バッファー(pH=7.0)80μ
lを加えて中和し、このようにして採取した溶液のうち
20μlをHPLCで分析した(TOSOH CCP
E,Column−Chemco ODS−H,gra
dient:CH3CN O−25%/15min,B
uffer:50mM Ammonium forma
te)。化合物の物性値 上記の実施例で得られた化合物の物性値は、以下の通り
である。化合物(6) 1 H−NMRチャートを図1に示す。化合物(7) FAB−MS(positive)842(M+1) FABマススペクトル・チャートを図2に、400MH
z1H−NMRチャートを図3に、400MHz1H−
NMRデータを図8に示す。化合物(8) FABマススペクトル・チャートを図4に、1H−NM
Rチャートを図5に、IRチャートを図6に、UVチャ
ートを図7に、200MHz1H−NMRデータを図9
に示す。’H NMR(CDCl3)δ 0.93
(t,J=6.0Hz,12H CH3(ipr)),
1.04〜1.50(m,10 H,CH3CH2),
1.52−1.73(m,4H,NCN2 CH2 C
He CH3 ),1.80−1.95(m,IH,
2’),2.41(t,J=5.3Hz,IH,−CH
2CN),2.60(t,J=5.3Hz,IH,−C
H2 CN),2.64−2.89(m,3H,HN,
2’),3.25−3.44(m,4H,N−CN 2
,CH2 ,CN2 ,CH3 ),3.45−3.
72(m,4H,5’,−OCH2 CH2 CN),
3.74(S,6H OCH3 ),4.17−4.3
0(m,IH,4’),4.52−4.84(m,3
H,3’,),6.46(t,J=4.7Hz,IH,
1’),6.74(d,J=6.3Hz,4H,
),6.92−7.08(m,3H, ),7.10
−7.43(m,6H, ),7.99(S,1/2
H,8),8.00(S,1/2H,8),8.79
(brs, ,IH),9.11(S,IH, )
31P NMR(COCl3)(H3PO4外部標準)
δ 149.28,149.38 IR (CHCl3 )340,2968,1566,
1509,1403,1299,1249,1178,
1036,979(P−N),832cm−1UV(C
H3 OH)28600(321nm)24500(2
60nm)29000(234nm) FABMS(positive)(M+1) (光学活性により、2つの異性体の1:1混合物)
【0054】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、ポリヌ
クレオチドの合成に好適に使用可能なモノマーユニット
たるデオキシリボヌクレオシド誘導体、およびその製造
方法が提供される。
クレオチドの合成に好適に使用可能なモノマーユニット
たるデオキシリボヌクレオシド誘導体、およびその製造
方法が提供される。
【0055】本発明のデオキシリボヌクレオシド誘導体
は、通常の脱保護条件(55℃,8時間程度)で、収率
良くdANH2を複数個含むDNAを与えることが可能
である(従来の保護基では通常の脱保護条件で、2日〜
5日間の長い反応時間が必要であった)。
は、通常の脱保護条件(55℃,8時間程度)で、収率
良くdANH2を複数個含むDNAを与えることが可能
である(従来の保護基では通常の脱保護条件で、2日〜
5日間の長い反応時間が必要であった)。
【0056】本発明のデオキシリボヌクレオシド誘導体
を用いることにより、長いポリヌクレオチド(50me
r程度)が容易に合成できる。
を用いることにより、長いポリヌクレオチド(50me
r程度)が容易に合成できる。
【0057】本発明のデオキシリボヌクレオシド誘導体
においては、アデニンの2位にアミノ基を導入すること
によりチミンとの間の水素結合が増加し、水素結合に基
づく相互の塩基の認識性が向上するため、アンチセンス
法、ハイブリダイゼーション用のプローブとして、特に
好適に使用可能である。
においては、アデニンの2位にアミノ基を導入すること
によりチミンとの間の水素結合が増加し、水素結合に基
づく相互の塩基の認識性が向上するため、アンチセンス
法、ハイブリダイゼーション用のプローブとして、特に
好適に使用可能である。
【図1】実施例で得られた化合物(6)の1H−NMR
チャートである。
チャートである。
【図2】実施例で得られた化合物(7)のFABマスス
ペクトルを示すチャートである。
ペクトルを示すチャートである。
【図3】実施例で得られた化合物(7)の400MHz
の1H−NMRチャートである。
の1H−NMRチャートである。
【図4】実施例で得られた化合物(8)のFABマスス
ペクトルを示すチャートである。
ペクトルを示すチャートである。
【図5】実施例で得られた化合物(8)の1H−NMR
チャートである。
チャートである。
【図6】実施例で得られた化合物(8)のIRチャート
である。
である。
【図7】実施例で得られた化合物(8)のUVチャート
である。
である。
【図8】実施例で得られた化合物(7)の400MHz
の1H−NMRデータである。
の1H−NMRデータである。
【図9】実施例で得られた化合物(8)の200MHz
の1H−NMRデータ等の物性データである。
の1H−NMRデータ等の物性データである。
Claims (12)
- 【請求項1】 下記一般式で示されるデオキシリボヌク
レオシド誘導体。 【化1】 (上記式中、R1は水素原子、−COCH(C
H3)2、又は−COCH2OAr(Arはアリール基
を示す)を表し;R2は水素原子又は−P(OCH2C
H2CN)N(CH(CH3)2)2を表し;R3は水
素原子又はジメトキシトリチル基を表し;R4およびR
5は水素原子又は=CHN(R6)2を表し;R6はア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又はアラル
キル基を表す。) - 【請求項2】 前記R4およびR5が=CHN(R6)
2である請求項1記載のデオキシリボヌクレオシド誘導
体。 - 【請求項3】 前記R6が炭素数1〜4の低級アルキル
基である請求項2記載のデオキシリボヌクレオシド誘導
体。 - 【請求項4】 前記R6がブチル基である請求項3記載
のデオキシリボヌクレオシド誘導体。 - 【請求項5】 前記R6がフェニル基である請求項2記
載のデオキシリボヌクレオシド誘導体。 - 【請求項6】 前記R6がシクロヘキシル基である請求
項2記載のデオキシリボヌクレオシド誘導体。 - 【請求項7】 下記式で示される請求項1記載のデオキ
シリボヌクレオシド誘導体。 【化2】 - 【請求項8】 下記式で示される請求項1記載のデオキ
シリボヌクレオシド誘導体。 【化3】 - 【請求項9】 下記式で示される請求項1記載のデオキ
シリボヌクレオシド誘導体。 【化4】 - 【請求項10】 下記式で示される請求項1記載のデオ
キシリボヌクレオシド誘導体。 【化5】 - 【請求項11】 下記式で示される請求項1記載のデオ
キシリボヌクレオシド誘導体。 【化6】 - 【請求項12】 下記一般式(1)で示されるデオキシ
リボヌクレオシド化合物にトリメチルクロロシランを反
応させた後、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HO
BT)およびフェノキシアセチルクロリド(PACl)
を更に反応させて、下記一般式(2)で示されるデオキ
シリボヌクレオシド誘導体を得ることを特徴とするデオ
キシリボヌクレオシド誘導体の製造方法。 【化24】 【化25】 (上記式中、R3は水素原子又はジメトキシトリチル基
を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7916394A JPH07252293A (ja) | 1994-03-12 | 1994-03-12 | デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7916394A JPH07252293A (ja) | 1994-03-12 | 1994-03-12 | デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252293A true JPH07252293A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13682297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7916394A Pending JPH07252293A (ja) | 1994-03-12 | 1994-03-12 | デオキシリボヌクレオシド誘導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07252293A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011519579A (ja) * | 2008-05-15 | 2011-07-14 | トピジェン ファーマスーティカルズ インク | 炎症および新生細胞増殖の治療のためのオリゴヌクレオチド |
WO2023140040A1 (ja) * | 2022-01-21 | 2023-07-27 | 国立大学法人東海国立大学機構 | アミダイトモノマー |
-
1994
- 1994-03-12 JP JP7916394A patent/JPH07252293A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011519579A (ja) * | 2008-05-15 | 2011-07-14 | トピジェン ファーマスーティカルズ インク | 炎症および新生細胞増殖の治療のためのオリゴヌクレオチド |
WO2023140040A1 (ja) * | 2022-01-21 | 2023-07-27 | 国立大学法人東海国立大学機構 | アミダイトモノマー |
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