JPH0429646Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、景品ピツクアツプゲーム装置の改良
に関する。

〔従来の技術〕

上部に透明壁部を有する筐体内に散布された景
品を、上記筐体内に移動自在に設けられたクレー
ン等の形状に構成したキヤツチヤーを筐体外から
操作して掴み、景品を掴んだまゝキヤツチヤーを
移動せしめて、これを景品払出口に投下させ、筐
体外から景品を取り出す景品ピツクアツプゲーム
装置は公知であり、遊戯場等で広く使用されてい
る。

かかる景品ピツクアツプゲーム装置は、従来景
品を掴むキヤツチヤーがクレーンの如きものであ
つたので、一般に「クレーン遊戯機」と呼ばれて
いたものである。

而して、この種「クレーン遊戯機」では、キヤ
ツチヤーの景品を掴む力の調整ができないので景
品が取れる確率を適切に調整することができない
という問題点があつた。

上記問題点を解決するため本願出願人は、先に
実願昭60−148957号（実公平３−44220号公報）
に於いて、景品が散布されたプレイフイルド上に
水平にＸ軸及びＹ軸方向に設けられたビーム上を
移動する装置と、上記移動装置上で回動し、景品
を把持する装置と、上記装置の駆動を指令制御す
る装置とにより景品を取り出すピツクアツプ遊戯
機を提案した。

然しながら、上記ピツクアツプ遊戯機は、景品
が取れる確率を適切に調整でき、かつ興趣に富む
ものであるが、装置が複雑で高価となるために、
安価かつ大量に提供し得るような新機種の開発が
望まれた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は叙上の観点に立つてなされたものであ
り、本考案の目的とするところは、興趣に富んだ
この種のゲーム機を安価かつ大量に提供し得るよ
うにすることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、景品払出口を具備した基台と、上
記基台上に回動自在に設けられる景品載置台と、
上記景品載置台を回動させる駆動装置と、上記景
品載置台の上方で載置台の上面に略平行に往復回
動し得るよう、一端が上記基台に設けた支承装置
により枢支されている止まり木状の回動バーと、
上記回動バーを回動させる装置と、プレーヤによ
り操作され、回動バーの回動を指令するスイツチ
と、鳥を模して構成され、大きい開閉可能な嘴を
有し、上記回動バー上に取り付けられ、回動バー
と共に又は単独に、回動バーの中心軸の回りを回
動し、上記開閉可能な嘴により景品載置台上に散
布された景品の一部を挟み上げ景品払出口に搬送
する装置と、景品挟み上げ装置を作動させる装置
と、プレーヤにより操作され景品挟み上げ装置の
作動を指令するスイツチと、料金収納装置と、料
金の投入が確認されたとき、装置をゲームモード
に切り換え、上記回動バー及び挟み上げ装置の作
動を可能とし、それらの作動指令スイツチの作動
に応動してそれらの作動を制御する装置と、上記
基台上方及び側壁を覆う透明カバーとを具備する
景品ピツクアツプゲーム装置により達成される。

〔作用〕

本考案景品ピツクアツプゲーム装置は、叙上の
如く構成することにより、遊戯者がゲーム料金を
投入すると、装置がゲームモードに切り換わり、
止まり木状の回動バーが緩やかに回動する景品載
置台上で往復回動し、遊戯者が回動バーを任意の
位置に停止させる指令を発すると、回動バーは停
止し、その位置で嘴を開いて回動バーの中心軸の
回りを回動し、嘴により景品の一部を挟み上げ
て、景品払出口に景品を運び投下するものであ
る。

叙上の構成では各可動部の運動が回転運動のみ
であるのでゲームの興趣を損なうことなく装置が
簡単かつ安価にできるようになる。

〔実施例〕

以下、図面により本考案の詳細を具体的に説明
する。

第１図は本考案に係る景品ピツクアツプゲーム
装置の一実施例を示す斜視図、第２図はその一部
破断斜視図、第３図及び第４図は景品載置台上の
景品を取り出す装置の動作範囲を示す説明図、第
５図及び第６図は景品載置台の平面図及び側面
図、第７図は回動バーを示す側面断面図、第８
図、第９図、第１０図及び第１１図は第７図中の
Ｄ−Ｄ断面図、Ｅ−Ｅ断面図、Ｆ−Ｆ断面図及び
Ｇ−Ｇ断面図，第１２図は挟み上げ装置を示す側
面図、第１３図は第１２図中のＨ−Ｈ矢視図、第
１４図は第１２図に示す挟み上げ装置の回動部分
を示す斜視図である。

第１図乃至第４図中、１は景品ピツクアツプゲ
ーム装置であり、２は筐体、３は透明カバー、４
は料金収納装置、５は景品取出口、６は料金投入
口、７，８は作動指令ボタン、９，９′は基台、
１０は上記基台９に回動自在に支承された景品載
置台、１１は景品投入口、１２は上記景品載置台
１０上方を略水平に往復回動する止まり木状の回
動バー、１３は上記回動バー１２上に回動自在に
設けられ、開閉自在の嘴１３ａを有する鳥を模し
た挟み上げ装置である。

而して、景品ピツクアツプゲーム装置１は、遊
戯者が料金投入口６から料金を投入するとゲーム
モードに切り換わり、複数の景品を載置した景品
載置台１０が緩やかに回動し、回動バー１２がＡ
点からＢ点までを景品載置台１０の上方でその上
面に略水平に往復回動する。

遊戯者は作動指令ボタン７を押圧すると回動バ
ー１２が停止し、次いで作動指令ボタン８を押圧
すると挟み上げ装置１３が回動バー１２の中心軸
の回りを回動すると同時に嘴１３ａが開くので、
タイミングが良ければ、景品載置台１０上の景品
の一部を挟み上げることができる。

挟み上げ装置１３は嘴１３ａを閉じて起き上が
り、次いで回動バー１２がＣ点まで回動して停止
し、挟み上げ装置１３が回動すると同時に嘴１３
ａが開き、景品は景品投入口１１を通つて景品取
出口５へ落下するものである。次いで、回動バー
１２はＡ点のホームポジシヨンへと戻り、ゲーム
は終了する。

而して、第３図及び第４図は景品載置台上の景
品を取り出す装置の動作範囲を示す説明図であ
る。

挟み上げ装置１３は回動バー１２がＡ点でその
中心軸の回りを回動するので嘴１３ａがA′点ま
で回動する。従つて回動バー１２がＡ点からＢ点
まで回動すれば挟み上げ装置１３の嘴１３ａは
A′点からB′点までの第４図中の斜線で示す範囲
の景品載置台１０上の所望の景品を挟み上げるこ
とができるものである。又、景品載置台１０は緩
やかに回動しているので遊戯者は景品載置台１０
上の景品を任意に選択して挟み上げるよう操作す
ることができる。

第５図及び第６図は、景品載置台及びその駆動
装置を示す平面図及び側面図であり、図中、９，
９′は前記基台、１０は前記景品載置台、１４，
１４はボールキヤスター、１５，１５はその取付
ブラケツト、１６は上記景品載置台１０の駆動装
置、１７はそのギヤードモータ、１８はその取付
ブラケツト、１９は上記ギヤードモータ１７の出
力軸に設けられた駆動ローラ、２０，２０はロー
ラキヤスター、２１，２１はその取付ブラケツト
である。

而して、景品載置台１０は基台９に取り付けら
れているローラキヤスター２０，２０及び駆動ロ
ーラ１９上に載置されており、かつその側面１０
ａがボールキヤスター１４，１４によつて保持さ
れているのでギヤードモータ１７が駆動されると
駆動ローラ１９により景品載置台１０が緩やかに
回動せしめられることとなる。

第７図は回動バー１２を示す側面断面図、第８
図、第９図、第１０図及び第１１図は第７図中の
Ｄ−Ｄ断面図、Ｅ−Ｅ断面図、Ｆ−Ｆ断面図及び
Ｇ−Ｇ断面図である。

第７図乃至第１１図中、２は前記筐体、９，
９′は前記基台、１２は前記回動バー、２２は鉛
直方向に設けられた上記回動バー１２を支承する
回動円筒軸、２３，２３はその両端に取り付けた
アタツチメント、２４，２４及び２４′は取付ピ
ン、２５はボール軸承、２６は受板、２７，２８
は軸受、２９及び３０，３０はブラケツト、３
１，３１はリミツトスイツチ、３２は上記リミツ
トスイツチ３１，３１を作動させるカム、３３及
び３４は歯車、３５はギヤードモータ、３６及び
３７はブラケツト、３８及び３９は取付板、４
０，４０は軸受、４１は上記回動バー１２の中心
回動軸、４２はブラケツト、４３はギヤードモー
タ、４４及び４５は歯車、４６はコイルスプリン
グ、４７はカム、４８，４８はリミツトスイツ
チ、４９はブラケツト、５０及び５１は木の枝を
模したカバー、５２，５２は取付板、５３は挟み
上げ装置１３を回動させるステー、５４はナツト
である。

而して、回動円筒軸２２は、その下端部には取
付ピン２４により取り付けられたアタツチメント
２３を介してボール軸承２５が取り付けられ、ボ
ール軸承２５、軸受２７及び２８により回動自在
に支承されており、中間部にはギヤードモータ３
５の歯車３４に噛み合う歯車３３が設けられ、
又、リミツトスイツチ３１，３１を作動するカム
３２が設けられており、上端部にはブラケツト３
６，３７が取付板３９と取付板３８を介して取り
付けられており、又、その上端部には中心回動軸
４１を挿通するための縦長のスリツト２２ａが設
けられているものである。

中心回動軸４１は、その一端近くの部分でブラ
ケツト３７に取り付けられた軸受４０，４０によ
り略水平に回動自在に支承されており、その一端
部分には歯車４５及びカム４７が設けられ、その
反対側の一端近くの部分には挟み上げ装置１３の
ステー５３が貫通してナツト５４により取り付け
られている。

ブラケツト３６に取り付けられたブラケツト４
２にはギヤードモータ４３が取り付けられ、ブラ
ケツト４９を介してリミツトスイツチ４８，４８
が取り付けられており、ギヤードモータ４３の出
力軸には歯車４４が設けられ歯車４５と噛み合つ
ており、歯車４５とブラケツト４２との間にはコ
イルスプリング４６が取り付けられている。

又、中心回動軸４１には止まり木状のカバー５
０及び５１が取付板５２により取り付けられてい
る。

而して、回動バー１２は、モータ３５の駆動に
より略水平方向に回動し、モータ３５の極性を切
り換えるリミツトスイツチ３１，３１により定め
られた範囲を往復回動する。

第１２図は挟み上げ装置１３を示す側面図、第
１３図は第１２図中のＨ−Ｈ矢視図、第１４図は
第１２図に示す挟み上げ装置の回動部分を示す斜
視図である。

第１２図乃至第１４図中、４１は前記中心回動
軸、５０は前記カバー、５３は前記ステー、５４
は前記ナツト、５５は取付板、５６は取付チヤン
ネル、５７は連結ピン、５８，５８は取付アング
ル、５９は取付ねじ、６０はガイドチヤンネル、
６１及び６２はブラケツト、６３は上嘴用板、６
４，６４は把持部材、６５は下嘴用板、６６は連
結ピン、６７はガイドピン、６８はコイルスプリ
ング、６９は駆動軸、７０，７０はワンウエイク
ラツチ、７１，７１はカム、７２，７２は取付ね
じ、７３はモータ、７４及び７５は歯車、７６，
７６はリミツトスイツチである。

而して、中心回動軸４１には前述の如く取付板
５５が設けられ、かつ中心回動軸４１及び取付板
５５を貫通してステー５３がナツト５４により取
り付けられており、取付板５５には取付チヤンネ
ル５６が取り付けられており、取付チヤンネル５
６には、連結ピン５７で取付アングル５８，５８
を連結しており、取付アングル５８，５８には取
付ねじ５９によりガイドチヤンネル６０が取付け
られており、ステー５３の上端がガイドチヤンネ
ル６０に設けられた長孔６０ａに挿通されてい
る。

取付アングル５８，５８にはブラケツト６１及
び６２が取り付けられており、ブラケツト６２に
は上嘴用板６３が連結ピン６６及びガイドピン６
７により取り付けられており、ブラケツト６１に
は下嘴用板６５を開かせる駆動軸６９が回動自在
に設けられており、駆動軸６９にはモータ７３の
歯車７４に噛み合う歯車７５が設けられており、
駆動軸６９の両端にはワンウエイクラツチ７０，
７０及びカム７１，７１が設けられており、上嘴
用板６３と下嘴用板６５との間にはスプリング６
８が取り付けられている。

而して、挟み上げ装置１３は、前述の如く回動
バー１２が回動せしめられた後、モータ４３の駆
動により中心回動軸４１が回動せしめられると略
同時に、モータ７３の駆動により下嘴用板６５が
開き、ステー５３の回動に連れて把持部材６４，
６４が景品載置台１０上へ当接するまで回動する
が、この際には把持部材６４，６４が景品載置台
１０上の景品等に当たつても、ステー５３挿通さ
せている孔６０ａが長孔であるので無理な力が掛
かることがなく、装置を壊すことがない。次い
で、ステー５３は第１２図中二点鎖線で示す位置
でリミツトスイツチ４８の動作により停止する。

次に下嘴用板６５はリミツトスイツチ７６の作
動により停止し次いで反転する。把持部材６４，
６４の間に景品が挟まれているときはワンウエイ
クラツチ７０，７０の作用で把持部材６４，６４
は景品を挟んだ状態に保たれる。

制御装置により上記作動ステツプは恰も鳥が景
品を銜え上げるように制御されるものである。

次いでモータ４３、ステー５３が反転し、挟み
上げ装置１３は元の状態で起き上がり、回動バー
１２が回動して、挟み上げ装置１３は第４図に示
したC′の位置まで回動し、ここで把持部材６４を
開いて景品を景品投入口１１に落とし、ホームポ
ジシヨンに戻る。

尚、本考案の構成は叙上の実施例に限定される
ものではなく、例えば、回動バー１２及びそれ支
持する装置及び挟み上げ装置１３等は本考案の目
的が達成される範囲であれば他の如何なる設計で
あつてもよく、本考案はその目的の範囲内に於い
て上記の説明から当業者が容易に想到し得る総て
の変更実施例を包摂するものである。

〔考案の効果〕

本考案は、叙上の如く構成されるから、本考案
によるときは、親しみと面白味があり、ゲームの
興趣に富み、景品が取れる確率を少なくとも一つ
は取れるように適切に調整でき、また安価かつ大
量に提供することができる景品ピツクアツプゲー
ム装置を提供し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る景品ピツクアツプゲーム
装置の一実施例を示す斜視図、第２図はその一部
破断斜視図、第３図及び第４図は景品載置台上の
景品を取り出す装置の動作範囲を示す説明図、第
５図及び第６図は景品載置台の平面図及び側面
図、第７図は回動バーを示す側面断面図、第８
図、第９図、第１０図及び第１１図は第７図中の
Ｄ−Ｄ断面図、Ｅ−Ｅ断面図、Ｆ−Ｆ断面図及び
Ｇ−Ｇ断面図、第１２図は挟み上げ装置を示す側
面図、第１３図は第１２図中のＨ−Ｈ矢視図、第
１４図は第１２図に示す挟み上げ装置の回動部分
を示す斜視図である。 １……景品ピツクアツプゲーム装置、２……筐
体、３……透明カバー、４……料金収納装置、５
……景品取出口、９……基台、１０……景品載置
台、１１……景品投入口、１２……止まり木状の
回動バー、１３……挟み上げ装置、１６……景品
載置台駆動装置、２２……回動円筒軸、２７，２
８……軸受、３３，３４……歯車、３５……ギヤ
ードモータ、４０，４０……軸受、４１……中心
回動軸、４３……ギヤードモータ、４４，４５…
…歯車、５３……ステー、６３……上嘴用板、６
４，６４……把持部材、６５……下嘴用板、６９
……駆動軸、７０，７０……ワンウエイクラツ
チ、７３……モータ、７４，７５……歯車。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記(a)項乃至(l)項記載の構成要素を具備する景
   品ピツクアツプゲーム装置。 (a) 景品払出口を具備した基台。 (b) 上記基台上に回動自在に設けられる景品載置
   台。 (c) 上記景品載置台を回動させる駆動装置。 (d) 上記景品載置台の上方で載置台の上面に略平
   行に往復回動し得るよう、一端が上記基台に設
   けた支承装置により枢支されている止まり木状
   の回動バー。 (e) 上記回動バーを回動させる装置。 (f) プレーヤにより操作され、回動バーの回動を
   指令するスイツチ。 (g) 鳥を模して構成され、大きい開閉可能な嘴を
   有し、上記回動バー上に取り付けられ、回動バ
   ーと共に又は単独に、回動バーの中心軸の回り
   を回動し、上記開閉可能な嘴により景品載置台
   上に散布された景品の一部を挟み上げ景品払出
   口に搬送する装置。 (h) 景品挟み上げ装置を作動させる装置。 (i) プレーヤにより操作され景品挟み上げ装置の
   作動を指令するスイツチ。 (j) 料金収納装置。 (k) 料金の投入が確認されたとき、装置をゲーム
   モードに切り換え、上記回動バー及び挟み上げ
   装置の作動を可能とし、それらの作動指令スイ
   ツチの作動に応動してそれらの作動を制御する
   装置。 (l) 上記基台上方及び側壁を覆う透明カバー。