JPH042960B2 - - Google Patents

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JPH042960B2
JPH042960B2 JP60234262A JP23426285A JPH042960B2 JP H042960 B2 JPH042960 B2 JP H042960B2 JP 60234262 A JP60234262 A JP 60234262A JP 23426285 A JP23426285 A JP 23426285A JP H042960 B2 JPH042960 B2 JP H042960B2
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signal
key
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子楽器に関するもので、特に楽音の
音色をキーのタツチや音高又は音域に応じて変化
させることのできる電子楽器に関する。
〔従来の技術〕
電子楽器においては、キーの押下げ速度(イニ
シヤルタツチ)やキー押圧中の圧力(アフタタツ
チ)等のキータツチを検出し、このキータツチに
対応して楽音の音色を制御するタツチレスポンス
制御が行なわれている。
また、発生すべき楽音の音高又は音域に応じて
該楽音の音色を制御するキースケーリング制御が
行なわれている。
このような楽音の音色を制御する回路は、多数
の高周波成分を含む音源信号を入力するフイルタ
(LPFやHPF等)からなり、このフイルタの周波
数特性をキータツチや音高又は音域に応じて変化
させるものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、ここで使用されるフイルタは音
源信号に含まれる高周波成分の一部を除去あるい
は抑制するだけのものであるため、複雑な音色制
御ができない。そこで、キータツチの各状態に対
応してそれぞれ所望の楽音波形を予め記憶した波
形メモリを設け、検出したキータツチに対応して
所望の楽音波形を選択して読み出すようにした電
子楽器が提案されている(例えば特願昭51−
38466号(特開昭52−121313号))。このような電
子楽器では高品質のタツチレスポンス制御が可能
となるが、多数の楽音波形を記憶しなければなら
ないので、波形メモリ容量が大きくなるという問
題がある。
本発明はこような問題を解決しようとするもの
で、複雑な音色制御を波形メモリ容量の増加を招
くことなく達成することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成のため、本発明にかかる電子楽器
においては、(a)複数のキーを有する鍵盤と、(b)音
楽信号発生用の基本波形に関する波形データを記
憶した波形メモリと、(c)前記鍵盤で操作されたキ
ーの音高に対応する周期で繰返し変化する前記波
形メモリ読出し用のアドレス信号を発生するアド
レス信号発生手段と、(d)前記鍵盤で操作されたキ
ーのタツチを検出してタツチ情報を出力するタツ
チ検出手段と、(e)発生すべき楽音信号の基本的音
色を指定する音色指定手段と、(f)前記音色指定手
段で指定された基本的音色および前記タツチ情報
に基づき前記アドレス信号の波形形状を変更する
ための変更情報を前記アドレス信号発生手段に出
力するアドレス信号波形変更情報発生手段とを具
え、前記波形メモリから読み出された波形データ
に基づき楽音信号を発生するようにしている。
また、本発明にかかる電子楽器においては、(a)
発生すべき楽音信号の音高を指定する音高指定手
段と、(b)楽音信号発生用の基本波形に関する波形
データを記憶した波形メモリと、(c)前記音高指定
手段で指定された音高に対応する周期で繰返し変
化する前記波形メモリ読出し用のアドレス信号を
発生するアドレス信号発生手段と、(d)発生すべき
楽音信号の基本的音色を指定する音色指定手段
と、(e)前記音色指定手段で指定された基本的音色
および前記音高指定手段で指定された音高又は該
音高の音域に対応して前記アドレス信号の波形形
状を変更するための変更情報を前記アドレス信号
発生手段に出力するアドレス信号波形変更情報発
生手段と を具え、 前記波形メモリから読み出された波形データに
基づき楽音信号発生するようにしている。
〔発明の作用〕
以上のような構成を採用したことにより、キー
タツチまたはキーの音高に対応して波形メモリを
読み出すためのアドレス信号の波形形状を変更さ
せることができ、このようなアドレス信号の変化
に応じて楽音の音色を変化させることが可能とな
る。
〔実施例〕
以下図面を参照しながら、この発明を88鍵の手
鍵盤を有する電子楽器に適用した場合の実施例に
ついて詳述する。
まず、この実施例の電子楽器は、特開昭50−
126406号(特願昭49−41602号)の公開公報に記
載開示されているような周波数変調方式に従つて
楽音信号を波形するようにしている。この周波数
変調方式による楽音信号の形成は、基本的には、 e=Asin〔ωct+I(t)sinωct〕 ……(1) の式を演算することにより行なうものである
が、この実施例では、さらに自然楽器音により近
似した高品質の楽音を発生するために、上記(1)式
の楽音信号形成演算を複数系列で行ない、各系列
の楽音信号を加算合成するようにしている。すな
わち、この実施例の電子楽器は、上記(1)式をさら
に発展させて次の(2)式に基づいてn=1からn=
sまでの複数系列の楽音信号形成演算を実行する
ことにより、楽音を発生するものである。
e=Sn=1 Kn・Tna(t)・An(t)・sin〔Bn・ωt +Tni(t)・In(t) sin(Dn・ωt)〕 ……(2) ここで、Kn(K1〜Ks)は各系列の総合音量定
数で、これにより全系列の混合比率が決まり、こ
れを選定変更すれば楽音全体としての音量、音色
を変更できる。Tna(t)〔T1a(t)〜Tsa(t)
は押鍵操作の仕方によつて音量を制御するための
音量選択用変数で、押鍵の際の押下げ速度情報に
重みづけをするためのイニシアル定数βiと、押鍵
の際の押下げ圧力情報に重みづけをするためのア
フタ定数βaとに基づいて決められる。
Αn(t)〔A1(t)〜As(t)〕は振幅レベルな
いしエンベロープを付与するための変数で、第1
2図に示すような振幅波形ENVを得るにつき、
アタツク波形部ENV1のアタツク速度を決めるた
めに選択されたアタツク速度定数ARA1〜ARAs
と、第1デイケイ波形部ENV2のデイケイ速度を
決めるために選択される第1デイケイ速度定数
1DRA1〜1DRAsと、第2デイケイ波形部ENV3
デイケイ速度を決めるために選択される第2デイ
ケイ速度定数2DRA1〜2DRAsと、第1デイケイ波
形部ENV2から第2デイケイ波形部ENV3へ移る
際のレベルIDLを決めるため選択されるデイケイ
遷移レベル定数1DLA1〜1DLAsと、第2デイケイ
波形部ENV3の途中の時点t24で離鍵したとき減衰
波形部ENV4を形成させる場合にその減衰速度を
決めるために選択される減衰速度定数DRA1
DRAsとに基づいて決められる。
かかる内容をもつ(2)式の変数Kn・Tna(t)・
An(t)は(1)式の振幅定数Aに相当する。
また、Bn〔B1〜Bs〕は楽音周波数すなわち音
高を決めるために選択される音高定数で、基準の
角周波数ωに対する各系列の楽音信号の周波数の
変更量を表わす。
かかる内容をもつ(2)式の変数Bn・ωは(1)の搬
送波角速度ωcに相当する。
さらに、Tni(t)〔T1i(t)〜Tsi(t)〕は押鍵
操作の仕方によつて音色を制御するための音色選
択用変数で、押鍵の際の押下げ速度情報に重みづ
けろするためのイニシアル定数αiと、押鍵の際の
押下げ圧力情報に重みづけをするためのアフタ定
数αaとに基づいて決められる。
In(t)〔I1(t)〜Is(t)〕は音色の時間的変化
を決めるための音色変数で、楽音の出始めの音色
を設定するために選択される初期音色定数LL1
LLsと、音色の時間的変化についてその変化速度
を決めるために選択される音色変化定数DRI1
DRIsと、その音色変化の終了レベルを意味する
音色変化停止レベルBLIを決めるために選択れる
音色変化停止レベル定数SLI1〜SLIsとに基づいて
決められる。
かかる内容をもつ(2)式の変数Tni(t)・In(t)
は(1)式の変調度I(t)に相当する。
Dn〔D1〜Ds〕は変調周波数を決めるために選
択される部分音定数で、これを変更することによ
り楽音信号に含まれる部分音成分(調和成分、非
調和成分でなる)の構成が変化する。
かかる内容をもつ(2)式の変数Dn・ωは(1)式の
周波数変調角速度ωmに相当する。
ところで(2)式は一般式として表現されている
が、以下に述べる実施例は、s=2とした場合、
すなわち、 e=K1・T1a(t)・A1(t)・sin〔B1・ωt +T1i
(t)・I1(t)・sinD1・ωt〕 +K2・T2a(t)・A2(t)・sin〔B2・ωt +T2i
(t)・I2(t)・sinD2・ωt〕 ……(3) の式に基づき、2系列分の楽音信号を得、これら
の楽音信号を混合することにより楽音を発生させ
るようにしたものである。
この発明の一実施例に係る電子楽器は第1図に
示すように次の要素を含んで構成されている。
1は鍵盤情報発生部で、鍵盤に関連して操作さ
れたキーに関する鍵情報として、押鍵されたキー
番号を内容とするキー情報IFKと、押鍵操作の強
弱、速度を内容とするタツチ情報IFTとを送出す
る。
5A及び5Bは第1及び第2系列パラメータ発
生回路で、演奏者によつて操作される音色選択ス
イツチ6の出力に対応して楽音信号波形に関する
パラメータ出力PA1及びPA2を送出する。しかる
にこの発生回路5A及び5Bで発生されるパラメ
ータ情報は上述の鍵盤情報発生部1のタツチ情報
IFT以外の音色に関する情報を送出するものとす
る。
7A及び7Bは第1及び第2系列楽音信号形成
部で、鍵盤情報発生部1からのキー情報IFK、タ
ツチ情報IFTを受けると共に、パラメータ発生回
路5A及び5Bからのパラメータ情報PA1及び
PA2を受け、これらの情報に基づいて(3)式の第1
項の式及び第2項の式でれぞれ表わされる2系列
の楽音信号e1及びe2をそれぞれ発生する。
8は楽音発生部で、スピーカ、増幅器などのサ
ウンドシステムでなり、第1及び第2系列楽音信
号形成部7A及び7Bの出力e1及びe2を合成して
(3)式で表わされる楽音信号eに相当する楽音をス
ピーカから発生する。
しかるにこのような構成によつて楽音発生部8
から発生される楽音は、鍵盤情報発生部1から送
出されるキー情報IFKに応じた音高をもち、かつ
音色選択スイツチ6によつて選択された音色をも
ち、しかも鍵盤情報発生部1から送出されるタツ
チ情報IFTに応じたタツチコントロールないしア
フターコントロールを受けたものとなるが、その
楽音波形は周波数変調信号の式を基礎とした(3)式
に基づいて形成される。
一方この楽音は、ダンパペダル9によつて発生
されるダンパペダル信号POが楽音信号形成部7
A及び7Bに制御信号として与えられることによ
り制御される。
この実施例の場合、第1図の各構成要素は以下
に述べる詳細構成をもつ。
〔1〕 鍵盤情報発生部 鍵盤情報発生部1は第2図に示すように、鍵
盤の各キーに対応してその操作状態を検出する
キー操作検出回路11と、その出力を受けて押
圧操作されたキー番号を判別して対応する2進
化コード信号でなるキーコード信号KCを送出
するキーコーダ12と、このキーコーダ12の
出力信号を任意数の発音チヤンネルのいずれか
に対して割当て処理することによりキー情報
IFKを送出するチヤンネルプロセツサ13と、
このチヤンネルプロセツサ13の出力に基づい
て押鍵操作速度を判別してこれを2進化コード
信号でなるイニシアルタツチデータITDとして
送出するイニシアルタツチコントロール回路1
4と、キー操作検出回路11の出力に基づいて
押鍵強さを判別してこれを2進化コード信号で
なるアフタタツチデータATDとして送出する
アフタタツチコントロール回路15とを有す
る。
(1‐1) キー操作検出回路 キー操作検出回路11は、鍵盤(この実施
例の場合88鍵)の各キーに対してそれぞれ設
けられた例えば機械的接点構成の2個のキー
スイツチK1及びK2でなるキースイツチ群
11Aと、各キーに対してそれぞれ設けられ
た例えば圧電素子構成の押下圧力検出素子
DTでなる圧力検出素子群11Bとを具え
る。キースイツチK1及びK2は例えば第3
図A,Bに示すようにキー11Cの後端部1
1Dに対向して並設され、キー11Cが押下
げられたとき後端部11Dに設けられた係合
子11Eが可動接点11F及び11Hに係合
することにより両スイツチK1及びK2を閉
じるようになされている。ここで各スイツチ
K1及びK2の可動接点11F及び11Hが
係合子11Eに接触する面には第3図Cに示
すようにそれぞれ長さの異なる段部11I及
び11Jが付され、従つてキー11Cが操作
されたとき係合子11Eの上方への動きに応
じて先ず第1のキースイツチK1が長い段部
11Iに係合して接点を閉じ、その後第2の
キースイツチK2が短い段部11Jに係合し
て接点を閉じるようになされている。
一方キー11Cの操作端部11Kの下側位
置には押下圧力検出素子DTが設けられ、キ
ー11Cの押下動作の際、第2のキースイツ
チK2が閉じた後に、検出素子DTに該端部
11Kの下面が圧接することによりその押下
圧力に応じた検出出力dtを発生するようにな
されている。
かくしてキー操作検出回路11に得られた
第1及び第2のキースイツチK1及びK2の
接点出力K1,K2、操作されたキー番号と
操作速度とを含む88対のキー操作検出出力と
してキーコーダ12に送出され、また押下圧
力検出素子DTの検出出力dtは押下圧力を含
む88個のキー操作検出出力としてアフタタツ
チコントロール回路15へ送出される。
なお、第3図A,Bにおいて、11Lは上
限ストツパ用フエルト、11Mは圧力検出素
子DTの受け台、11Nは案内子、11Pは
支点具、11Qは重りである。
(1‐2) キーコーダ キーコーダ12はキースイツチ回路と、ブ
ロツク検出回路及びその一時記憶回路と、ノ
ート検出回路と、ステツプコントロール回路
とを有する。ブロツク検出回路は、鍵盤(こ
の実施例の場合1段88キーでなる)のキーを
例えば1オクターブを1単位のブロツクとし
て区分し、操作されたキーが属するブロツク
を検出記憶すると共に(複数のキーが同時操
作されたときは複数のブロツクに亘ることも
あり得る)、この記憶したブロツクを表わす
ブロツク番号を3ビツトの2進コード信号と
して一時記憶回路に記憶させる。またブロツ
ク検出回路はブロツクの記憶状態を鍵盤の操
作されているキースイツチを通じてノート検
出回路へ送る。これら各部はステツプコント
ロール回路により制御される。
(1‐3) チヤンネルプロセツサ チヤンネルプロセツサ13は同時に発音す
べき各音のデータを第1〜第16チヤンネルに
割当て記憶し、これらの記憶データをマスタ
クロツクφ1,φ2に同期して順次送出するも
のである。ここで記憶チヤンネル数(この実
施例の場合16個)は同時最大発音数と一致し
た値に決められ、全チヤンネルのうち記憶デ
ータがないチヤンネル(以後空チヤンネルと
いう)がある場合にこの空チヤンネルにキー
コーダ12からの新しいキーコードデータを
読み込みセツトする。かくして記憶されたキ
ーコードデータは鍵盤の対応するキーが押鍵
されている限りリセツトされず、また離鍵さ
れた後もその音についてデイケイが必要な場
合はデイケイ部分の振幅が所定値にならない
限りリセツトされない。
チヤンネルプロセツサ13のキーコードデ
ータの記憶は、第1〜第16チヤンネルのデー
タをマスタクロツクφ1,φ2によつて直列に
繰返し循環させることによりダイナミツクに
行なう。かくしてダイナミツクに循環する第
1〜第16チヤンネルのデータは循環ループの
1点において監視され、16個のチヤンネルの
1巡ごとに順次各チヤンネルのデータが読出
される。従つて各チヤンネルの内容はマスタ
クロツクφ1,φ2の16周期分の長さの周期で
読出しチエツクされることになる。
チヤンネルプロセツサ13は、キーコーダ
12から到来する7ビツトのキーコード信号
KC、キーオフ検出タイミング信号Xおよび
第2キースイツチ動作信号KA2を取込み一
時記憶するサンプルホールド回路と、取込ん
だキーコード信号KCを16個のチヤンネルの
いずれかに割当て記憶するキーコード記憶回
路と、サンプルホールド回路に一時記憶され
たキーコード信号KCとキーコード記憶回路
の各チヤンネルの記憶内容とを比較してその
比較結果に基づいて制御条件信号を送出する
キーコード比較制御回路と、キー操作のタツ
チに関するデータを得るためのキー操作判別
回路と、これらの要素によりデータの取込
み、記憶、比較などを実行するタイミングを
指令制御するタイミングコントロール回路
と、16個のチヤンネルデータのすべてに空チ
ヤンネルがないときに新しいキーコードが到
来した場合に古いキーコードデータを新しい
キーコードデタとを入れ替えるためのトラン
ケート回路とを具える。
以下のようにして、チヤンネルプロセツサ
13はキーコーダ12から順次送られて来る
複数のキーコードデータを、同時発音の必要
に応じて第1〜第16チヤンネルのいずれかに
割当て記憶すると共に、各チヤンネルの内容
(すなわち同時発音すべき複数の音のキーコ
ード)を時分割方式で多重化された情報信号
として出力端子WN1〜WB3から出力する。
ここでこの出力情報信号の内容は第2図に
示すように、キーコードに関するキー情報
IFKである。その第1情報KCで、キーコー
ド記憶回路の記憶回路本体から得られるノー
トコードNOTE及びブロツクコードOCTで
なる。また第2情報はキースイツチ動作情報
で、キーコード記憶回路の出力オアゲートか
ら得られる第1キースイツチK1についての
キーオン検出信号TK1と、第2キースイツ
チキーオン記憶回路から得られる第2キース
イツチK2についてのキーオン検出信号TK2
とでなる。第3情報はキーオフの状態を表わ
すキーオフ情報で、キーオフ記憶回路から得
られるキーオフ検出信号TDOでなる。
これらのキー情報は第1図に示す如く、第
1及び第2系列パラメータ発生回路5A及び
5Bにパラメータ発生信号として送出される
と共に、キーの押鍵操作に関する情報、いわ
ゆるタツチ情報IFTを形成するために、イニ
シヤルコントロール回路14及びアフタタツ
チコントロール回路15に与えられる(第2
図)。
(1‐4) イニシアルコントロール回路 イニシアルコントロール回路14は押鍵操
作の際に降下しつつある押し下げ速度を判定
して、冒頭で述べた(2)式における振幅に関す
る変数Tmi(t)及びTna(t)の制御定数を
発生させるための条件信号を発生する目的で
設けられ、測時論理回路14Aと、変換回路
14Bとを有する(第2図)。
測時論理回路14Aは第1が押鍵操作され
たとき第1キースイツチK1がオンしてから
第2キースイツチK2がオンするまでの間の
時間を、チヤンネルプロセツサ13に記憶さ
れている同時発生音ごとのチヤンネルに対応
させて計時し記憶するもので、第4図に示す
ように、測時用クロツク発振器311と、加
算器312と、動作時間演算記憶回路313
とを具える。
動作時間演算記憶回路313は16ステージ
のシフトレジスタを6列分具えた6ビツト16
ステージのシフトレジスタ構成を有し、マス
タクロツクφ1,φ2によつて全ビツトのシフ
トレジスタが一斉にシフト動作するようにな
されている。ここでシフトレジスタのステー
ジ数を16ステージとしたのは前述のチヤンネ
ルプロセツサ13の第1〜第16チヤンネルに
対応して決められ、かくしてチヤンネルプロ
セツサ13が第1〜第16チヤンネルのキー情
報IFKを送出するごとにこれと同期して対応
するチヤンネルのキーに関する押鍵速度を演
算記憶できるようになされている。
すなわち動作時間演算記憶回路313の入
力側には6ビツトの加算器312が設けら
れ、その各ビツトの出力が入力アンドゲート
314をそれぞれ通じて記憶回路313の各
ビツトレジスタに与えられる。加算器312
は半加算器を各ビツトの加算要素として具
え、測時間用クロツク発振器311から与え
られる「1」加算入力1ADと、記憶回路3
13の第16ステージの出力とを加算して記憶
回路313の第1ステージに読込ませるよう
になされている。
しかるに「1」加算入力1ADの通路には
入力アンドゲート315が設けられ、その開
閉動作を演算開始用アンド回路316の出力
によつて制御する。すなわちアンド回路31
6はチヤンネルプロセツサ13から時分割多
重信号の形式で到来する第1〜第16チヤンネ
ルについての第1キースイツチキーオン検出
信号TK1を第1の条件信号として受け、ま
た第2の条件信号として同様の第2キースイ
ツチキーオン検出信号TK2をインバータ3
17を介して受ける。従つて演算開始用アン
ド回路316は各チヤンネルの情報ごとに、
第1のキースイツチK1がオン動作してキー
オン検出信号TK1が「1」となつた時(こ
の時第2のキースイツチK2は未だオン動作
していないのでキーオン検出信号TK2は
「0」である)、論理「1」の出力を開制御信
号としてアンドゲート315に与え、その後
第2のキースイツチK2がオン動作してキー
オン検出信号TK2が「1」となつた時まで
の間アンドゲータ315を開制御する。
従つて測時用クロツク発振器311の
「1」加算信号1ADが加算器312に与え
られる。
一方このとき加算器312及び動作時間演
算記憶回路313間に設けられてアンドゲー
ト314にはオーキン検出信号TK1が開制
御信号として与えられ、従つて加算器312
は第1〜第16チヤンネルのキー情報がチヤン
ネルプロセツサ13から転送されて来るごと
にこれと同期して記憶回路313の記憶内容
に「1」を加算して再度記憶回路313に記
憶させる動作を繰返す。この結果記憶回路3
13には第1キースイツチK1がオン動作し
てから第2キースイツチK2がオン動作する
までの時間が、記憶回路313における第1
〜第16チヤンネルの循環動作サイクルの回数
として演算記憶されることになる。
その演算結果(キーオンTK2が到来した
ときの結果が測時結果となる)は記憶回路3
13の各ビツトレジスタの第16ステージ目か
ら2進化コード信号INDとして出力端子U
1〜U32に送出される。
ところで、第2キースイツチK2がオン動
作をすれば、キーオン検出信号TK2が
「0」から「1」に変わることによりアンド
ゲート316が閉じ、従つて「1」加算信号
1ADは加算器312に与えられなくなる。
そこで加算器312は記憶回路313からの
到来データに何の加算をせずにそのまま出力
端に送出し、かくして記憶回路313のデー
タは加算器312を介し、さらにアンドゲー
ト314を介してダイナミツクに記憶され、
この記憶データ出力端U1〜U32に引続き
送出されることになる。
かかる動作はその後離鍵操作がされて順次
キーオン検出信号TK2,TK1が「1」か
ら「0」へ復帰するまで続き、信号TK1が
「0」になつたときゲート314が閉じるこ
とにより記憶回路313のすべてのビツトの
記憶が「0」となり、従つて出力端U1〜U
32の出力が「0」となることにより終るこ
とになる。
なおこの実施例の場合記憶回路313の出
力がナンド回路313に与えられ、かくして
記憶回路313のすべてのビツトの内容が
「1」となつたとき「0」出力を得、これを
アンドゲート316に閉信号として与えるよ
うになされ、かくして記憶回路313が、測
時可能な範囲を越えてゆつくりとキー操作が
された場合、最大測時出力となつたとき以後
これを保持せしめるようになされている。
かくして動作時間演算記憶回路313から
送出された測時出力はコード変換回路
(ROM)14Bに与えられ、これにより後
段で処理し易いコード信号に翻訳してイニシ
アルタツチデータITDとして送出される。
(1‐5) アフタタツチコントロール回路 アフタタツチコントロール回路15は押鍵
操作の際に押下げ強さを判定して、冒頭に述
べた(2)式おける振幅に関する変数Tni(t)
及びTna(t)の制御定数を発生させるため
の条件信号を発生する目的で設けられ、マル
チプレクサ15Aと、その出力を受けるA/
D変換器15Bとでなる(第2図)。
マルチプレクサ15Aは第5図に示すよう
に、チヤンネルプロセツサ13のキーコード
KC(ノートコードNOTE及びブロツクコー
ドOCTでなる)を受け、これをすべてのキ
ーに対応して設けられた88本の出力線のうち
対応するものへの線出力g1〜g88(その
出力線の論理レベルが「1」に変化すること
を内容とする)に変換するデコーダ321を
有し、その線出力g1〜g88をキー操作検
出回路11において各キーに対応してそれぞ
れ設けられた押下圧力検出器DT1〜DT8
8(第5図)の出力dt1〜dt88を受けるゲ
ートG1〜G88に開制御信号として与える
ようになされている。
しかるにキーコードKCは前述のように15
チヤンネル分のデータ時分割多重化した内容
をもつので、デコーダ321はキーコード
KCの各チヤンネルデータが到来するごとに、
ゲートG1〜G88のうち対応するキーのゲ
ートを順次切換えながら開制御し、かくして
各チヤンネルの到来ごとに対応するキーの押
下圧力検出出力dt1〜dt88が順次サンプリ
ングされて出力端子VDTに送出されること
になる。
この出力信号はアナログ値であるが、これ
が次段のA/D変換器15Bでデジタル信号
に変換された後、アフタタツチデータATD
として送出される。
このようにしてアフタタツチコントロール
回路15にて形成されたアフタタツチコント
ロールデータATDは、上述のイニシアルコ
ントロール回路14にて形成されたイニシア
ルコントロールデータITDと共に鍵盤情報発
生部1のタツチ情報出力IFTとして送出され
る。
〔2〕 第1及び第2系列パラメータ発生回路 第1及び第2系列パラメータ発生回路5A及
び5Bは、(3)式の演算をする際に必要とされる
定数信号を、鍵盤情報発生部1において時分割
多重方式で発生される第1〜第16チヤンネルの
キーコードKCが到来するごとに順次発生する
もので、第6図に示すように、キーコードKC
及び音色選択スイツチ6の音色選択信号VSS
の双方により制御されるROM構成の第1の定
数発生回路325及び326と、音色選択スイ
ツチ6の音色選択信号VSSのみにより制御さ
れるROM構成の第2の定数発生回路327及
び328とでなる。第1の定数発生回路32
5,326には、音色選択スイツチ回路6によ
り選択される各基本的音色にそれぞれ対応し、
かつ鍵の各音高または鍵の各音域にそれぞれ対
応して各パラメータK1,IL1,DRI1,SLI1
ARA1,1DRA1,2DRA1,DRA1,1DRA1,K2
IL2,DRI2,SLI2,ARA2,1DRA2,2DRA2
DRA2,1DLA2(定数データ)を予め記憶してお
く。そして、第1の定数発生回路325,32
6には第6図に示すように音色選択スイツチ回
路6からの音色選択信号VSS及びキーコード
KCがアドレス信号として入力されていて、こ
のアドレス信号としての音色選択信号VSS及
びキーコードKCによつて第1の定数発生回路
325,326のROMの読み出しが行なわれ
る。
すなわち第1系列(又は第2系列)パラメー
タ発生回路5A(又は5B)の第1定数発生回
路325(又は326)は先ず第1系列(又は
第2系列)の総合音量を決める総音量定数K1
(又はK2)を発生する。
第二に(3)式の音色の時間的変化を決める音色
変数I1(t)(又はI2(t))を算出するために必
要な定数、すなわち音の出始めの音色を決める
初期音色定数IL1(又はIL2)と、音色の時間的
変化を決める音色変化定数DRI1(又はDRI2
と、デイケイの終了レベルを決める音色変化停
止レベル定数SLI1(又はSLI2)とを発生する。
第三に(3)式のエンベロープを決めるための振
幅レベルないしエンベローブ変数A1(t)(又
はA2(t))を算出するために必要な定数、す
なわちアタツク速度を決めるアタツク速度定数
ARA1(又はARA2)と、第1デイケイ速度を決
める第1デイケイ速度定数1DRA1(又は1DRA2
と、第2デイケイ速度を決める第2デイケイ速
度定数2DRA1(又は2DRA2)と、離鍵後の減衰
速度を決める減衰速度定数DRA1(又はDRA2
と、第1デイケイ速度から第2デイケイ速度へ
移るレベルを決めるデイケイ遷移レベル定数
1DLA1(又は1DLA2)とを発生する。
したがつて、この第1の定数発生回路32
5,326から発生される各パラメータK1
IL1,DRI1,SLI1,ARA1,1DRA1,2DRA1
DRA1,1DLA1,K2,IL2,DRI2,SLI2,ARA2
1DRA2,2DRA2,DRA2,1DLA2は音色選択信号
VSSの(すなわち基本的音色)およびキーコ
ードKCの値(すなわち鍵位置(鍵の音高)又
は鍵域(鍵の割り当てられた音域)に応じて変
化する。
また第1系列(又は第2系列)パラメータ発
生回路5A(又は5B)の第2定数発生回路3
27(又は328)は先ず発生音の周波数を決
める音高定数B1(又はB2)を発生し、第二の部
分音(調和音及び非調和音を含む)成分の構成
を決める部分音定数D1(又はD2)を発生する。
第三に、キータツチ操作に応じて音量を決め
る音量選択用定数T1a(t)(又はT2a(t))を
算出するために必要な定数、すなわちイニシア
ルタツチに応動するイニシアル定数βi(又はδi)
と、アフタタツチに応動するアフタ定数βa(又
はδa)とを発生する。
第四に、キータツチ操作に応じて音色を決め
る音色選択用定数T1i(t)(又はT2i(t))を算
出するために必要な定数、すなわちイニシアル
タツチに応動するイニシアル定数αi(又はγi)
と、アフタタツチに応動するアフタ定数αa(又
はγa)とを発生する。
〔3〕 音色選択スイツチ回路 音色選択スイツチ回路6は発生楽音に付与す
べき音色についての音色選択信号VSSを発生
し、これを第1及び第2系列パラメータ発生回
路5A及び5Bを与えるべく、第7図に示す構
成のものを適用し得る。
すなわち、選択し得る音色すなわちピアノ、
ハープシコード、ビブラフオン……シロホンに
対応して、常閉接点b及び常開接点aとこれに
対する可動接点cとでなる音色選択スイツチ
CH1,CH2,CH3……CHnが設けられてい
る。しかるにこれらのスイツチCH1,CH2,
CH3……CHnの可動接点c及び常閉接点bが
直列に接続され、そのスイツチCHn側端が論
理「1」レベルの電源に接続され、各スイツチ
の常開接点aから各音色の選択出力VSS1,
VSS2,VSS3……VSSnを送出するようにな
されている。
かくしてスイツチCH1,CH2,CH3……
CHnの選択出力VSS1,VSS2,VSS3……
VSSnはその逆の順序の優先順位を有し、同時
に複数のスイツチの選択操作がされたときに
も、最も優先順位の高い1つの音色選択出力の
みを送出するようになされている。
〔4〕 第1及び第2系列楽音信号形成部 第1及び第2系列楽音信号形成部7A及び7
Bはそれぞれ(3)式の第1項及び第2項の式の演
算を鍵盤情報発生部1のキー情報IFK及びタツ
チ情報LFTと、第1及び第2系列パラメータ
発生回路5A及び5Bの定数出力と、ダンパペ
ダル9の出力とに基づいて実行する(第1図)。
第1及び第2系列楽音信号形成部7A及び7
Bは全く同じ構成を有する。従つて、この明細
書では第1系列楽音信号形成部7Aについてそ
の詳細構成を述べる。
第1系列楽音信号形成部7Aは第8図A及び
Bに示すように、(3)式の振幅項部分の演算を実
行する振幅項演算回路331と、(3)式の搬送波
項部分の演算を実行する搬送波項演算回路33
2と、(3)式の変調波項部分の演算を実行する変
調波項演算回路333とを有する。
(4‐1) 搬送波項演算回路 搬送波項演算回路332は、チヤンネルプ
ロセツサ13のキーコード記憶回路13Cか
ら到来するキーコードKCのうちノートコー
ドNOTEをROM構成の周波数変換器334
にて受けてこれを基準音名音(基準オクター
ブの音名音)の周波数に相当する2進数に変
換する。この変換出力は加算器335を通じ
てシフタ336に与えられる。このシフタ3
36は変換器334から到来した基準音名音
に相当する値を、キーコードKCに含まれる
ブロツクコードOCTに割当てられたオクタ
ーブ番号に相当する量だけ上方又は下方にシ
フトさせ、かくして出力端に押鍵操作された
キーの音高周波数に比例した2進数値でなる
周波数出力FSを送出する。
一方加算器335には、ブロツクコード
OCTを受ける調律曲線模擬用定数発生回路
337の出力が与えられる。この定数発生回
路337は同じ音名音であつても高いオクタ
ーブのものは低いオクターブのものより少し
高い周波数に調律する必要性があるところか
らこれを満足させるために設けられ、到来し
たブロツクコードOCTに割当てられたオク
ターブ番号に相当する調律用出力を2進数値
として送出し、これを加算器335において
変換器334の周波数出力と加算することに
より、調律の効果を得る。
シフタ336の出力はアキユムレータ33
8に与えられる。このアキユムレータ338
はシフタ336の出力をマスタクロツクφ1
φ2が与えられるごとに繰返し加算し、加算
内容にオーバーフローが生じたとき出力パル
スを送出するようになされている。しかるに
シフタ336の出力は上述のように、操作さ
れたキーの音高周波数に比例した大きさであ
るから、アキユムレータ338の加算内容の
上昇率は音高周波が高いほど大きくなり、結
局アキユムレータ338の出立端に音高周波
数に比例した周波数の出力ωtが送出される
ことになる。
かくしてアキユムレータ338にて送出さ
れる周波数出力ωtは乗算回路339(第8
図B)に与えられ、ここで第1系列パラメー
タ発生回路5Aの第2定数発生回路327か
ら到来する音高定数B1と乗算され、この乗
算回路339の出力B1・ωtが(3)式の搬送
波項部分の演算出力として送出される。
このようにしてこの演算出力B1・ωtは
押鍵操作されたキーの音高周波数をもつこと
になる。
(4‐2) 変調波項演算回路 変調波項演算回路333は(3)式の変調波項
を得べくROM構成のSin関数発生回路34
1を有し、上述の搬送波項演算回路332の
周波数出力ωtを乗算回路342において第
1系列パラメータ発生回路5Aの第2定数発
生回路327から到来する部分音定数D1と
乗算してSin関数発生回路341に入力し、
かくして出力端に変調波周波数D1・ωtを
有する正弦波出力sinD1・ωtを送出し、こ
の正弦波出力sinD1・ωtを乗算回路343
に与えて定数T1i(t)・I1(t)との乗算結果
T1i(t)・I1(t)・sinD1・ωtを変調波項演算
回路333の演算出力として送出する。
ここで、乗算回路343に入力される定数
F1i(t)・I1(t)は第9図に示すように音色
関数発生回路344の出力に基づいて形成さ
れる。
音色関数発生回路344は基本的な音色の
時間変化を決める音色波形を発生させるもの
で、この実施例の場合は第10図に示すよう
に基本音色波形の出力を発生する。すなわ
ち、波形出力VWは第2キースイツチ動作検
出信号TK2の到来時(時点t11)に最大値
MAXとなり、その後直線的に又は曲線的に
(例えば指数関数的に)降下し、レベルSLI
になつたとき以後その値を保つようになされ
ている。これに加えて波形出力VWは降下部
分W11の途中の時点t12で離鍵されたときは以
後その時の値を保つようになされる。なおか
かる波形出力VWにおいて降下期間をM11
とし、一定期間をM12とする。
かかる波形は第9図の構成によつて形成さ
れる。すなわち音色関数発生回路344は直
線降下波形を形成するための直線演算回路3
45と、曲線降下波形を形成するための曲線
演算回路346とを有し、直線演算回路34
5は減算動作を基本動作とし、曲線演算回路
346は加算動作を基本動作としている。
直線演算回路345はチヤンネルプロセツ
サ13から到来するキーコードKCの16個の
チヤンネルに対応して16ステージのシフトレ
ジスタを6ビツト分並列に設けてなる記憶回
路347を有し、この6個のシフトレジスタ
の各ステージをマスタクロツクφ1,φ2によ
つて読込み、読出し動作させることにより、
キーコードKCの第1〜第16チヤンネルのシ
フト動作に同期して記憶回路347の内容を
シフトさせ、第16ステージ目の出力を出力
端子Y1〜Y32に音色基準信号VOCとし
て送出する。
しかるに記憶回路347にはその全てのビ
ツトに対して入力オアゲート348が設けら
れ、これを通じて論理「1」のセツト信号
XXを全てのビツトに与えることにより、記
憶回路347の第1ステージ目に存在するチ
ヤンネルに全てのビツトに「1」のデータを
読込ませる。この全ビツトに「1」信号を記
憶したチヤンネルが第16ステージから読出さ
れたとき、これが第10図の時点t11におけ
る音色基準信号VOCの最大値MAXとして端
子Y1〜Y32に送出される。
セツト信号XXはセツト信号形成回路34
9において、チヤンネルプロセツサ13から
到来する第2キースイツチキーオン検出信号
TK2に基づいて形成される。すなわち検出
信号TK2が2入力アンド回路350に一方
の条件信号として与えられると共に、後述す
る減算信号制御回路351の減算信号M1/
M2がインバータ352を介して他方の条件
信号として与えられる。ここで減算信号M
1/M2は後述のように、波形出力VWが降
下区間M11(第10図)にあるとき論理
「1」となるのに対してそれ以外の期間M1
2(すなわち波形出力VWが一定の区間)に
あるとき論理「0」となる。そこで第2キー
スイツチキーオン検出信号TK2が到来する
以前において減算信号M1/M2は「0」で
あるのでアンド回路350に検出信号TK2
が「1」となつたチヤンネルが到来すればア
ンド回路350の出力が「1」となり、これ
がセツト信号XX,YYとして送出される。
従つて上述のように記憶回路347のすべ
てのビツトに対して「1」信号がセツトされ
るが、かくして一度アンド回路350から
「1」出力が送出されると後述のように減算
信号M1/M2が「1」となることによりア
ンド回路350から「1」出力を送出し得な
くなる。
記憶回路347の入力側には6段の全加算
器構成の加算回路353が設けられ、加算回
路353の各段の第1の加算入力として記憶
回路347の各ビツト出力が与えられると共
に、加算回路353の各段の第2の加算入力
として制御された周期の「1」入力ADD1
アンドゲート34から全段一斉に与えられ、
かくして加算回路353において記憶回路3
47の各チヤンネルの内容から値「1」を減
算する。この減算出力はオアゲート348を
介して記憶回路347の第1ステージ目に読
込まれる。
ここで、アンドゲート354から与えられ
る「1」入力ADD1の立上り幅は、記憶回路
347のシフトに用いられているマスタクロ
ツクφ1,φ2の16周期の長さに予め選定され
ており、従つて第1〜第16チヤンネルのどの
チヤンネルが加算回路353に読出されても
限らず一様に減算動作ができるようになされ
ている。
このようにして記憶回路347の演算内容
は、その第16ステージ目から読出されるごと
にアンドゲート354から「1」入力ADD1
が到来していることを条件として「1」だ
け、減算され、逆に到来していなければ何ら
減算されずにそのまま記憶回路347に読込
まれる。従つて記憶回路347の内容の減算
速度は、アンドゲート354から与えられる
「1」入力ADD1の到来の頻度、換言すれば
その周期によつて決まることになる。
アンドゲート354の出力は矩形波発振器
355において発生され、その繰返し周期が
プログラマブルデバイダ356において変更
制御された後、アンドゲート354を通じて
送出される。
しかるにプログラマブルデバイダ356に
は第1系列パラメータ発生回路5Aの第1定
数発生回路325において発生された音色変
化定数DRI1が与えられ、その値に相当する
大きさに発振器355の出力の周期を変更す
る。しかるにこの音色変化定数DRI1は音色
選択スイツチ6によつて選択された音色に応
じて選定されるのであるから、結局直線演算
回路345の減算速度、従つて基準音色波形
VWの降下傾斜が選択された音色に応じて決
まることになる。
一方アンドゲート354にはその開制御信
号として減算信号制御回路351の出力M
1/M2が与えられる。この減算信号制御回
路351は上述の記憶回路347に用いたと
同様の16ステージのシフトレジスタ358
を有し、上述のセツト信号形成回路349か
ら入力オアゲート359を通じて論理「1」
の減算チヤンネル指定用のセツト信号YYが
到来したときこれを、現に第1ステージ目に
存在するチヤンネルに記憶させる。しかるに
この「1」信号を記憶しているチヤンネルが
第16ステージ目に来たときこれを減算指令
信号M1/M2としてアンドゲート354に
与え、従つてデバイダ356の出力が発生し
ている時間(マスタクロツクの16周期分の期
間)のうち当該「1」信号がレジスタ358
から読出されたチヤンネルの区間(マスタク
ロツクの1周期分の区間)の間だけアンドゲ
ート354を開き、このとき記憶回路347
の第16ステージ目に読出されているチヤンネ
ルの内容から「1」を減算させるようにはさ
れている。
減算信号制御回路351のシフトレジスタ
358の「1」信号の記憶は帰還用アンドゲ
ート360を通じ、さらにオアゲート359
を通じて循環される。従つてこの一巡動作ご
とに減算指令信号M1/M2が発生され、当
該「1」信号を記憶していたチヤンネルのデ
ータの減算動作が繰返され、これにより直線
演算回路345の出力端に当該チヤンネル
(すなわち押鍵操作されているキーの音が割
当てられたチヤンネル)から直線的に降下す
る波形出力VOCを得ることができる。
減算信号制御回路351の「1」信号の記
憶のクリアは帰還用アンドゲート360を閉
じることにより行なわれ、次の2つの場合が
ある。
その第1は音色基準波形VW(第10図)
において下降波形部W11が予定のレベルSLI
にまで下降した場合で、そのため直線演算回
路345の出力が比較回路361に一方の比
較入力Bとして与えられる。これに対して比
較回路361には他方の比較入力Aとして第
1系列パラメータ発生回路5Aの第1定数発
生回路325からの音色変化停止レベル定数
SLI1が与えられ、A>Bの条件を満足したと
き(換言すれば下降波形部W11が選択された
音色で決まるレベルSLI1より低くなつたと
き)クリア信号TDFを送出する。このクリ
ア信号TDFは減算信号制御回路361の入
力オアゲート362を介し、さらにインバー
タ363を介してアンドゲート360に閉制
御信号として与えられ、かくして現にレジス
タ358の第1ステージ目に存在するチヤン
ネルの内容を「0」にクリアする。
そこで以後当該チヤンネルに関して減算信
号M1/M2が送出されなくなり、依つて
「1」減算入力用アンドゲート354が閉じ
ることにより記憶回路347の内容について
の減算動作がされなくなり、結局直線演算回
路345の端子Y1〜Y32の出力は一定値
を維持することになる(第10図の一定波形
部W12に相当する)。
また第2のクリアの場合は、音色基準波形
VW(第10図)において下降波形部W11
途中の時点t12で離鍵操作がされた場合で、
チヤンネルプロセツサ13のキーオフ記憶回
路293から読出されたキーオフ検出信号
TDOがアンドゲート364を介し、さらに
オアゲート362及びインバータ363を介
してアンドゲート360に閉制御信号として
与えられ、かくして現にレジスタ358の第
1ステージ目に存在するチヤンネルの内容を
「0」にクリアする。
そこでこの場合も上述の場合と同様にして
直線演算回路345の端子Y1〜Y32の出
力は一定値を維持することになる(第10図
の一定波形部W13に相当する)。
しかるにキーオフ検出信号TDOの通路に
介挿されたアンドゲート364にはその閉制
御信号として、ダンパペダル9から到来する
ダンパペダル信号PO(操作時論理「0」とな
る)がインバータ365を介して与えられ、
かくしてキーオフ検出信号TDOの到来時に
ダンパペダル9が踏まれた場合に上述のよう
に減算信号制御回路351の当該チヤンネル
の記憶のクリア動作を直ちに行ない、従つて
直線演算回路345は直ちに減算動作を中止
し、出力波形VWの一定波形部W13(第10
図)を形成することになる。
なおかかるダンパペダル9による効果はこ
のペダル9への踏込みが中止されればその時
点から中止されるから、結局直線演算回路3
45の出力波形VWはダンパペダル9を離し
た時点から波形部W12へ下降して行くことに
なる。
一方曲線演算回路346は、上述のように
して直線演算回路345にて形成される第1
0図のように基本音色波形VWに基づいて楽
音を発生させた場合に聞きづらさを感じさせ
る点を改善するために設けられている。
すなわち直線演算回路345のみによつて
基本音色波形VWを形成する場合は、第10
図の波形をみて明らかなように直線的下降部
W11に続いて一定波形部W12又はW13が発生
することになり、その変遷は必ず急変を伴う
一定の角度をもつて行なわれ、この急変部が
聞きづらさの一因となつている。そこでこれ
を例えば指数関数的変化に近い変化をするよ
うに修正すれば聞きづらさを軽減できる。
かかる目的を達成すべくこの実施例の曲線
演算回路346は、直線演算回路345の記
憶回路347においてビツト数を3ビツトに
したことを除いて同様の構成をもつ記憶回路
367と、直線演算回路345の加算回路3
53において段数を3段にし、かつ最高位の
ビツトからキヤリイを送出するようにしたこ
とを除いて同様の構成をもつ加算回路368
とを具える。
しかるに記憶回路367の第16ステージ目
の各ビツト出力は加算回路368の対応する
段についてそれぞれ設けられた入力アンドゲ
ート369から到来する「1」加算入力
ADD1と加算され、その加算結果が記憶回路
367の第1ステージ目に直接帰還される。
加算回路368の第1〜第3段に対する入
力アンドゲート369は、直線演算回路34
5の記憶回路347から得られる出力のう
ち、上位3ビツト出力すなわち第4〜第6ビ
ツト出力をインバータ370を介して閉制御
信号として受ける。
従つて直線演算回路345の記憶回路34
7の内容が、セツト信号XXによつてすべて
のビツトに「1」信号が記憶された状態から
「1」ずつ減算されて行く過程において、下
から第4ビツト目の内容が「10」になつたと
き(このビツトの内容は8回の減算動作が行
なわれるごとに交互に「1」又は「0」とな
る)、加算回路368の第1ビツトに対して
「1」加算入力ADD1を与え、かくして記憶
回路367の内容を「001」ずつ加算して行
く。
また記憶回路347の第5ビツト目の内容
が「0」になつたとき(このビツトの内容は
16回の減算動作が行なわれるごとに交互に
「1」又は「0」となる)、加算回路368の
第2ビツトに対して「1」加算入力を与え、
かくして記憶回路367の内容を「010」ず
つ加算して行く。
さらに記憶回路347の第6ビツト目の内
容が「0」になつたとき(このビツトの内容
は32回の減算動作が行なわれごとに交互に
「1」又は「0」となる)、加算回路368の
第3ビツトに「1」加算入力を与え、かくし
て記憶回路367の内容を「100」ずつ加算
して行く。
かかる加算動作の結果加算回路368の第
3ビツトにキヤリイが生じたとき、これが直
線演算回路345にその「1」加算入力
ADD2として与えられる。
なおアンドゲート369を介して与えられ
る「1」加算入力としては直線演算回路34
5に対してアンドゲート354を介して与え
られる論理「1」入力が用いられる。
上述の曲線演算回路346は直線演算回路
345と関連して次のように動作する。
直線演算回路345の記憶回路347が
「11111111」にセツトされた後「111000」に
なるまでの8回の減算動作の間は、記憶回路
347の出力の第6〜第4ビツトの内容は
「111」であるから直線演算回路345は本来
の直線的な減算動作を実行する。
この第8回目の減算動作をした後第16回目
の減算動作をするまでの間は記憶回路347
の出力の第6〜第4ビツトは「110」となる
から、曲線演算回路346の加算回路368
は記憶回路367の内容に「001」(10進数で
「1」)ずつ加算して行きこの加算結果の上昇
速度が応じた周期でキヤリイADD2を出力す
る。しかるにこのキヤリイADD2の出力のタ
イミングは直線演算回路345の加算回路3
53が「1」の減算動作をするタイミングと
一致しているから、加算回路353はこの減
算入力と、曲線演算回路346の加算回路3
68からのキヤリイADD2(すなわち加算入
力)とを同時に受けることになる。従つてキ
ヤリイADD2が送出されるごとに直線演算回
路345は減算動作をしないことになる。
この第16回目の減算動作をした後第24回目
の動作をするまでの間は記憶回路347の出
力の第6〜第4ビツトは「101」となるから、
曲線演算回路346の加算回路368は記憶
回路367の内容に「010」(10進数で「2」)
ずつ加算して行きこの加算結果の上昇速度に
応じた周期でキヤリイADD2を出力する。す
なわち、上述の第8回目〜第16回目の場合の
2倍の速度でキヤリイADD2を送出すること
になる。従つて直線演算回路345はこの頻
度で減算動作を間引くことになり、この分直
線演算回路345の出力VOCの下降速度は
低下する。
以下同様にして、直線演算回路345の記
憶回路347の出力の第6〜第4ビツトが
「100」、「011」……となるに従つて曲線演算
回路346の加算回路368への加算値は
「011」、「100」……(10進数で「3」、「4」
……)というように大きくなつて行き、従つ
てキヤリイADD2の出力頻度も2倍、22倍…
…というように指数関数的に大きくなつて行
く。これに応じて直線演算回路345の減算
動作に対する間引き頻度も指数関数的に大き
くなり、従つて記憶回路347の減算速度、
換言すれば出力波形VWの下降速度が指数関
数的に低下することになる。
このように曲線演算回路346を設けたこ
とにより基準音色信号VOCの下降波形部
VWが一定波形部W12又はW13に遷移する際
の急変部に円みをつけることができ、依つて
聞きづらさを軽減できる。
このようにして音色関数発生回路344の
直線演算回路345にて形成された基準音色
信号VOCは乗算回路371(第8図B)に
与えられ、第1系列パラメータ発生回路5A
の第1定数発生回路325から到来する定数
IL1と乗算され、(3)式の変数I1(t)の出力を
得る。この変数出力I1(t)は次に乗算回路
372にて変数出力T1i(t)と乗算され、(3)
式の変数T1i(t)・I1(t)を得る。
ここで変数出力T1i(t)は、鍵盤情報発生
部1のイニシアルコントロール回路14及び
アフタタツチコントロール回路15から到来
するイニシアルタツチ信号ITD及びアフタタ
ツチ信号ATDに基づいて形成される。すな
わちイニシアルタツチ信号ITDが乗算回路3
73(第8図A)において第1系列パラメー
タ発生回路5Aから到来するイニシアル定数
αiと乗算されると共に、アフタタツチ信号
ATDが乗算回路374において第1系列パ
ラメータ発生回路5Aから到来するアフタ定
数αaと乗算され、これらの乗算結果が加算
器375において加算されて変数T1i(t)と
して上述の乗算回路372に与えられる。
この場合、イニシアル定数αiおよびアフタ
定数αaは音色選択スイツチ回路6において
選択指定された音色に対応した値をもつので
(定数発生回路327のROMの読出しが音
色選択信号VSSにより行なわれるため)、イ
ニシアルタツチ信号ITDおよびアフタタツチ
信号ATDはそれぞれ乗算回路373,37
4において選択指定された音色に対応して重
みづけされることになる。これにより、イニ
シアルタツチ信号ITDおよびアフタタツチ信
号ATDは選択指定された音色に適した信号
に変換されて、楽音信号の制御に用いられ
る。
このようにして得られた変数T1i(t)はア
フタタツチ信号ATDが演奏者の押鍵中にキ
ーに対して与える押し付け強さの変化に応じ
て変化することにより、時間的変数となるも
のである。
乗算回路372の出力T1i(t)・I1(t)は
乗算回路343においてsin関数発生回路3
41の出力sinD1・ωtと乗算され、その乗算
結果が(3)式の変調波項T1i(t)・L1(t)・
sinD1・ωtを表わす変調波項演算回路333
の出力として送出される。
(4‐3) 振幅項演算回路 振幅項演算回路331は(3)式の振幅項
K1・T1a(t)・A1(t)を得るために設けら
れ、第11図に示すように音量関数発生回路
381を有する。
この音量関数発生回路381は発生音の音
量ないしエンベロープを含めて基本的な振幅
の時間変化を決める第12図に示すようなエ
ンベロープ波形ENVをもつ出力AOCを発生
させる。すなわちエンベロープ波形出力
ENVは通常キーの押鍵操作によつて第2キ
ースイツチK2が閉じたときチヤンネルプロ
セツサ13から第2キースイツチオン検出信
号TK2が到来した時点t21から所定の急傾斜
で最低MINから最大値MAXまで立上るアタ
ツク波形部ENV1と、この波形部ENV1に続
いて比較的急傾斜で下降する第1デイケイ波
形部ENV2と、この波形部ENV2に続いて比
較的緩傾斜をもつて最小レベルMINまで下
降する第2デイケイ波形部ENV3とでなる。
しかるに第2デイケイ波形部ENV3の途中
でダンパペダル9が操作された場合には、そ
の操作時点t24から急傾斜をもつて最小レベ
ルMINに下降するダンプ傾斜部ENV4が形
成される。
音量関数発生回路381は第12図に示す
エンベロープ波形出力AOCを得べく次の構
成をもつ。
すなわち、第9図について上述した音色関
数発生回路344の直線演算回路345、曲
線演算回路346、プログラマブルデバイダ
356、比較回路361とほぼ同様の直線演
算回路382、曲線演算回路383、プログ
ラマブルデバイダ384、比較回路385を
具え、直線演算回路382における減算動作
の周期を発振器386の出力を受けるプログ
ラマブルデバイダ384の出力パルスの周期
を変更することにより変更し、かくして立下
り下降波形部を作るという基本構成をもつ点
において、上述の音色関数発生回路344と
同様である。
しかるにデバイダ384の出力パルス
ADD3の周期は、各波形部ENV1〜ENV4
対応して傾斜変更制御回路387において発
生されるゲート信号M1〜M4によつて、第
1系列パラメータ発生回路5Aから到来する
定数信号をデバイダ384に対する周期設定
信号として与えるこにより設定される。
先ずアタツク波形部ENV1を発生させるた
め、第1のゲート信号M1によつて開制御さ
れるゲートGT1を通じて第1系列パラメー
タ発生回路5Aから到来するアタツク速度定
数ARA1をデバイダ384の出力パルス
ADD3の周期を定数ARA1に相当する大きさ
に制御し、かくして直線演算回路382の加
算動作頻度、換言すればその出力波形ENV
の上昇傾斜を選択された音色の種類(例えば
ピアノ、ハープシコード等)に応じて設定す
る。
また第1デイケイ波形部ENV2を発生させ
るため、第2のゲート信号M2によつて開制
御されるゲートGT2を通じて第1系列パラ
メータ発生回路5Aから到来する第1デイケ
イ速度定数1DRA1をデバイダ384に与え、
かくして上述と同様にして出力波形ENVの
第1デイケイ波形部ENV2の下降傾斜を選択
された音色の種類に応じて設定する。
さらに同様にして第2デイケイ波形部
ENV3を発生させるため、第2デイケイ速度
定数2DRA1を第3のゲート信号M3によつて
開制御されるゲートGT3を通じてデバイダ
384に与え、かくして選択された音色に応
じて第2デイケイ波形部ENV3の傾斜を第1
デイケイ波形部ENV2の傾斜より大きな値に
設定する。
これに対してダンプ波形部ENV4を発生す
る場合は、第4のゲート信号M4によつてゲ
ートGT4を開き、これを通じて減衰速度定
数DRA1をデバイダ384に与え、第2デイ
ケイ波形部ENV3よりさらに大きな傾斜をも
つダンプ波形部ENV4を設定する。
ゲートGT1〜GT4に対するゲート信号
M1〜M4は、傾斜変更制御回路387か
ら、第2キースイツチキーオン検出信号TK
2の到来後順次発生される。
傾斜変更制御回路387は、16ステージの
シフトレジスタを3ビツト分備える記憶回路
388と、記憶回路388の出力に「1」を
加算して記憶回路388に再記憶せる加算回
路389とを有する。記憶回路388は上述
の直線演算回路382の記憶回路390及び
曲線演算回路383の記憶回路393と同様
に、マスタクロツクφ1,φ2によつてシフト
動作することにより第1〜第16チヤンネルご
との進歩データをダイナミツクに記憶する。
かくして記憶回路388の出力KTとして
3ビツトの2進信号が送出されこれがデコー
ダ396によつて4本の線出力M1〜M4に
変換される。ただし、記憶回路388の出力
KTが「000」のときデコーダ396はゲー
ト信号M1を送出し、同様に「001」のとき
ゲート信号M2を送出し、「010」のときゲー
ト信号M3を送出し、「011」のときゲート信
号M4を送出し、かくして傾斜変更制御回路
387は記憶回路388の内容が「000」の
状態から「1」ずつ加算されて「011」にな
るに従つてゲート信号M1〜M4をその順序
で順次送出する。
しかるに加算回路389と記憶回路388
との間には第2キースイツチオン検出信号
TK2を開制御信号とするアンドゲート39
7が設けられ、これにより検出信号TK2が
「0」のときそのチヤンネルの記憶回路38
8の記憶内容を全ビツト「0」とし、検出信
号TK2が「1」となつたとき記憶回路38
8の記憶内容に対する加算回路389の加算
動作を「000」の状態から開始させるように
なされている。
しかるにデコーダ396のゲート信号M1
の出力通路に第2キースイツチオン検出信号
TK2を開制御信号とするアンドゲート39
8が設けられ、これにより検出信号TK2が
到来したとき先ずゲート信号M1を送出す
る。
このゲート信号M1はゲートGT1に与え
られ、従つてデバイダ384はARA1に相当
する周期の「1」信号ADD3をアンドゲート
399を介して送出する。ここでアンドゲー
ト399は、直線演算回路382の記憶回路
390の出力端に設けられた最小値検出用ア
ンド回路400からの禁止信号2DF′をイン
バータ401を介して受ける。しかるにアン
ド回路400にはその第1の条件信号として
記憶回路390の出力のすべてのビツト出力
を受けるノア回路402の出力が与えられる
と共に、第2の条件信号として第3、第4ゲ
ート信号M3,M4を受けるオア回路403
の出力が与えられる。従つてアンドゲート4
00は記憶回路390に記憶がない場合に、
ゲート信号M3又はM4が発生しているとき
(すなわち第2デイケイ波形部ENV3又はダ
ンプ波形部ENV4を発生しているとき)動作
する。そこでアンドゲート399はゲート信
号M1の発生時には禁止されないので、アン
ドゲート399を通過したデバイダ384の
出力ADD3が加算回路391の最下位ビツト
に入力される。
一方加算回路391の最下位ビツト以外の
ビツトの入力端に対してアンドゲート404
が設けられ、これがゲート信号M1によつて
インバータ405を介して禁止制御される。
従つてゲート信号M1の発生時において加算
回路391はその最下位ビツトへ到来する
「1」信号を加算して行くことになり、依つ
て記憶回路390の出力AOCの波形ENVは
定数ARA1に相当する傾斜をもつて立上り、
かくしてアタツク波形部ENV1が形成され
る。
この状態は記憶回路390の内容がそのす
べてのビツトについて論理「1」となるまで
維持される。しかるにすべてのビツトが論理
「1」となるとこれを最大値検出用アンド回
路406にて検出し、その論理「1」出力を
傾斜変更制御回路387の進歩回路407に
進歩入力信号AFとして与えられる。
進歩回路407は入力信号AFを加算回路
389にその入力オアゲート408を介して
受けて記憶回路388の記憶内容に「001」
を加算し、かくしてデコーダ396から第2
のゲート信号M2を発生させる。
この第2のゲート信号M2はゲートGT2
に与えられ、従つてデバイダ384は定数
1DRA1に相当する周期の「1」信号ADD3
ゲート399を介して送出する。しかるにこ
のとき直線演算回路382の加算回路391
への入力ゲート404に対する禁止動作は解
除されている。従つて加算回路391のすべ
てのビツトに「1」信号ADD3が与えられる
ことにより加算回路391は記憶回路390
の内容を「1」ずつ減算して行くことにな
り、依つて記憶回路390の出力波形ENV
は定数1DRA1に相当する傾斜をもつて下降
し、かくして第1デイケイ波形部ENV2が形
成される。
このとき記憶回路390の出力AOCは比
較回路35において第1系列パラメータ発生
回路5Aから到来するデイケイ遷移レベル定
数1DLA1と比較され、出力AOCがこの定数
1DLA1より低下したとき検出出力1DFをア
ンドゲート409(ゲート信号M2によつて
開制御される)を介して送出する。この検出
出力1DFは進歩回路407の入力ゲート4
08を介して加算回路389に進歩信号とし
て入力される。そこで進歩回路389は記憶
回路388の記憶内容に「001」を加算し、
かくしてデコーダ396から第3のゲート信
号M3を発生させる。
この第3のゲート信号M3はゲートGT3
に与えられ、従つてデバイダ384は定数2
DRA1に相当する周期の「1」信号ADD3
ゲート399を介して送出する。このとき直
線演算回路382の加算391のすべてのビ
ツトに対して「1」信号が与えられ、従つて
加算回路391は記憶回路390の内容を
「1」ずつ減算して行くことになり、依つて
記憶回路390の出力波形ENVは定数
2DRA1に相当する傾斜(通常定数1DRA1に相
当する傾斜より小さい)をもつて下降し、か
くして第2デイケイ波形部ENV3が形成され
る。
このように直線演算回路382の出力波形
ENVは、その値がデイケイ遷移レベル定数
1DLA1を境にして傾斜を緩めることになる。
この状態は、原則として(ダンパペダル9
が操作されない場合)直線演算回路382の
内容が「0」となることにより出力波形
ENVの値が最小値MIN(第12図)になる
まで維持される。
しかるに記憶回路390の内容が「0」に
なると、最小値検出用アンド回路400に論
理「1」の検出出力2DF′が発生され、これ
がデイケイ終了信号発生用アンド回路410
(第8図B)に与えられる。
この状態において、離鍵されれば第2キー
スイツチオン検出信号TK2が論理「0」と
なり、従つて傾斜変更制御回路387の加算
回路389及び記憶回路388間に配設され
たアンドゲート397が閉じることにより、
記憶回路388の内容がクリアされる。また
ゲート信号M1の出力ゲート398が閉じら
れ、かくして制御回路387が待期状態にも
どる。
以上の動作はダンパペダル9が操作されな
い場合の動作であるが、第2デイケイ波形部
ENV3の途中でダンパペダル9が操作される
(第12図の時点t24において)と、次のよう
にしてダンプ波形部ENV4が形成される。
すなわち、加算回路389の入力側の進歩
回路407にダンプ波形部形成用のアンド回
路411が設けられ、その第1の条件信号と
して第3のゲート信号M3が与えられ、第2
の条件信号としてダンパペダル信号POがイ
ンバータ412を介して与えられ、第3の条
件信号としてキーオフ検出信号TDOが与え
られる。かくして第2デイケイ波形部ENV3
が形成されている期間において、離鍵操作が
されると共に、ダンパペダル9が操作される
と、アンド回路411から論理「1」出力が
送出され、これが入力オアゲート408を介
して加算回路389に進歩信号として入力さ
れる。
このとき加算回路389は記憶回路388
の内容に「1」を加算し、かくしてデコーダ
396から第4のゲート信号M4を発生させ
る。
この第4のゲート信号M4はゲートGT4
に与えられ、従つてデバイダ34は定数
DRA1に相当する周期の「1」信号ADD3
ゲート399を介して送出する。このとき直
線演算回路382の加算回路391のすべて
のビツトに対して「1」信号が与えられ、従
つて加算回路391は記憶回路390の内容
を「1」ずつ減算して行くことになり、依つ
て記憶回路390の出力波形ENVは定数
DRA1に相当する傾斜(通常第2デイケイ波
形部ENV3の傾斜より十分大きい)をもつて
急速に最小レベルMINに降下し、かくして
ダンプ波形部ENV4が形成される。
以上のようにして直線演算回路382の記
憶回路390にて得られる波形出力AOCは
出力端子Z1〜Z32を介して音量関数発生
回路381の振幅レベルないしエンベロープ
変数出力A1(t)として送出され、乗算回路
415(第8図B)において音量選択用変数
T1a(t)と乗算され、その乗算結果が次の
乗算回路416において第1系列パラメータ
発生回路5Aから到来する総合音量定数K1
と乗算され、かくして(3)式の振幅項K1・
T1a(t)・A1(t)を得る。
ここで音量選択用変数T1a(t)は、鍵盤
情報発生部1のイニシアルタツチコントロー
ル回路14及びアフタタツチコントロール回
路15から到来するイニシアルタツチ信号
ITD及びアフタタツチ信号ATDに基づいて
形成される(第8図A)。すなわちイニシア
ルタツチ信号ITDが乗算回路417において
第1系列パラメータ発生回路5Aから到来す
るイニシアル定数βiと乗算されると共に、ア
フタタツチ信号ATDが乗算回路418にお
いて第1系列パラメータ発生回路5Aから到
来するアフタ定数βaと乗算され、これらの
乗算結果が加算器419において加算されて
変数T1a(t)として上述の乗算回路415
に与えられる。また、イニシアル定数αiおよ
びアフタ定数αaは、定数発生回路327の
ROMの読出しが音色選択信号VSSにより行
なわれるため、音色選択スイツチ回路6にお
いて選択指定された音色に対応した値を持つ
ことになり、イニシアルタツチ信号ITDおよ
びアフタタツチ信号ATDはそれぞれ乗算回
路373,374において選択指定された音
色に対応して重みづけされることになる。こ
れにより、イニシアルタツチ信号ITDおよび
アフタタツチ信号ATDは選択指定された音
色に適した信号に変換されて、楽音信号の制
御に用いられることとなる。
このようにして得られた変数T1a(t)は
アフタタツチ信号ATDが演奏者の押鍵中に
キーに対して与える押し付け強さの変化に応
じて変化することにより、時間的変数となる
ものである。
(4‐4) 出力回路 出力回路421(第8図B)は上述の変調
波項演算回路333の出力T1i(t)・L1
(t)・sinD1・ωtと、搬送波項演算回路33
2の出力B1・ωtと、振幅項演算回路33
1の出力K1・T1a(t)・A1(t)とに基づ
き、(3)式の第1項の出力を形成するもので、
先ず搬送波項演算回路332の出力及び変調
波項演算回路333の出力を加算器422に
て加算した後、ROM構成のsin関数発生器4
23において出力sin{B1・ωt+T1i(t)・I1
(t)・sinD1・ωt}を発生させる。
すなわち、ROM423を読み出すための
アドレス信号を形成する加算器422の入力
は乗算器343の出力T1i(t)・L1(t)・
sinD1・ωtと乗算器339の出力B1・ωtの2
つであるが、T1i(t)はキータツチとキーの
音高/音域に対応して変化するため、乗算器
343の出力レベルはT1i(t)によつて変化
する。この結果ROM423の出力波形形状
はキータツチとキーの音高または音域によつ
て変化させられ、楽音の音色が変化させられ
ることになる。
このsin関数発生器423の出力は次に乗
算回路424において振幅項演算回路331
の出力と乗算され、かくして(3)式の第1項を
実現する出力K1・T1a(t)・A1(t)・sin
{B1・ωt+T1i(t)・I1(t)・sinD1・ωt}を
得る。
ところでこの第1項出力は、第1系列楽音
信号形成部7Aに到来するキー情報IFK及び
タツチ情報IFTが時分割多重方式のデジタル
信号であるのに対応して、同様に時分割多重
方式のデジタル信号として処理された結果得
られたもので、かかるデジタル信号はD/A
変換器425によつてアナログ信号に変換さ
れて最終的に時分割多重方式のアナログ信号
として楽音発生部8への第1項の楽音信号e1
として送出される。
第2系列楽音信号形成部7Bについても同
様に、時分割多重方式のアナログ信号が楽音
発生部8への第2項の楽音信号e2として送出
される。
一方第1系列楽音信号形成部7Aの振幅項
演算回路331において形成された最小値検
出出力2DF′は、同様にして第2系列楽音信
号形成部7Bの振幅項演算回路において形成
された最小値検出出力2DF′と共に、デイケ
イ終了信号発生用アンド回路410に入力条
件として与えられ、両系列共にエンベロープ
波形出力ENVが最小値MINになつたときア
ンド回路410からデイケイ終了信号2DF
を発生する。この信号2DFはチヤンネルプ
ロセツサ13のタイミングコントロール回路
に対して、クリア信号発生条件信号として与
えられる。
そこでタイミングコントロール回路はキー
コード記憶回路に対してクリア信号を送出
し、これにより記憶回路本体237の第1ス
テージ目に現に存在するチヤンネルの記憶を
クリアする。従つて以後当該チヤンネルに記
憶されていたキーコードKCに対応する音の
発音が停止され、このチヤンネルは空チヤン
ネルとなる。
さらに第1系列楽音信号形成部7Aの振幅
項演算回路331の出力K1・T1a(t)・A1
(t)は、第2系列楽音信号形成部7Bの同
様の出力K2・T2a(t)・A2(t)と共に加算
回路430において加算され、その加算結果
がエンベロープ信号ΣKAとして前述のチヤ
ンネルプロセツサ13の最小値記憶比較回路
280に与えられる。
しかるにエンベロープ信号ΣKAは、同時
発音すべき第1〜第16チヤンネルについて現
に発生している楽音のエンベロープを表わし
ており、従つて各チヤンネルごとにエンベロ
ープが最小値記憶比較回路280に記憶され
ている最小値より小さくなつたときこれが最
小値記憶回路280に最小値として記憶され
る。
〔5〕 楽音発生部 楽音発生部8はアンプ、スピーカ等でなるサ
ウンドシステムを有し、これにて第1系列及び
第2系列楽音信号形成部7A及び7Bから到来
する時分割多重アナログ信号e1及びe2に含まれ
る第1〜第16チヤンネルの楽音信号を次々と楽
音として発生させる(第1図)。
このように第1〜第16チヤンネルの楽音は順
次マスタクロツクに同期して発生されるが、そ
の周期は短いので実際上人間の耳には全チヤン
ネルの音が同時に発音されたと同様の効果を与
えることになる。
以上のように、本発明によれば基本波形を記
憶した波形メモリを読み出すためのアドレス信
号を出力する加算器422にはキータツチとキ
ーの音声/音域に対応して変化する信号が入力
されているため、アドレス信号がキータツチ等
により変調されてその波形形状が変化し、この
結果最終的に読み出される楽音の音色が変化す
ることになる。
〔効果〕
このため、本発明によれば波形メモリ容量の増
加を招くことなく複雑なタツチレスポンプ制御お
よびキースケーリング制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子楽器の一例を示す
系統図、第2図はその鍵盤情報発生部を示す系統
図、第3図A,B及びCは第2図のキー操作検出
回路を適用し得るキースイツチの動作機構を示す
平面図、側面図、及び一部拡大斜視図、第4図は
第2図のイニシアルタツチコントロール回路を示
す接続図、第5図は第2図のアフタタツチコント
ロール回路を示す接続図、第6図は第1図のパラ
メータ発生回路を示すブロツク図、第7図は第1
図の音色選択スイツチを示す接続図、第8図A及
びBは第1図の楽音信号形成部を2枚の図面に分
けて示す接続図、第9図はその音色関数発生回路
を示す接続図、第10図はその基準音色波形を示
す波形図、第11図は第8図の音量関数発生回路
を示す接続図、第12図はその出力波形を示す波
形図である。 1……鍵盤情報発生部、5A,5B……第1系
列、第2系列パラメータ発生回路、6……音色選
択スイツチ、7A,7B……第1系列、第2系列
楽音信号形成部、8……楽音発生部、9……ダン
パペダル、11……キー操作検出回路、11A…
…キースイツチ群、11B……圧力検出素子群、
12……キーコーダ、13……チヤンネルプロセ
ツサ、14……イニシアルタツチコントロール回
路、14A……測時論理回路、14B……変換回
路、15……アフタタツチコントロール回路、1
5A……マルチプレクサ、15B……A/D変換
器、331……振幅項演算回路、332……搬送
波項演算回路、333……変調波項演算回路、3
43……乗算器、344……音色関数発生回路、
381……音量関数発生回路、422……加算
器、423……sin関数発生器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 複数のキーを有する鍵盤と、 (b) 楽音信号発生用の基本波形に関する波形デー
    タを記憶した波形メモリと、 (c) 前記鍵盤で操作されたキーの音高に対応する
    周期で繰返し変化する前記波形メモリ読出し用
    のアドレス信号を発生するアドレス信号発生手
    段と、 (d) 前記鍵盤で操作されたキーのタツチを検出し
    てタツチ情報を出力するタツチ検出手段と、 (e) 発生すべき楽音信号の基本的音色を指定する
    音色指定手段と、 (f) 前記音色指定手段で指定された基本的音色お
    よび前記タツチ情報に基づき前記アドレス信号
    の波形形状を変更するための変更情報を前記ア
    ドレス信号発生手段に出力するアドレス信号波
    形変更情報発生手段と を具え、 前記波形メモリから読み出された波形データに
    基づき楽音信号を発生するようにした電子楽器。 2 (a) 発生すべき楽音信号の音高を指定する音
    高指定手段と、 (b) 楽音信号発生用の基本波形に関する波形デー
    タを記憶した波形メモリと、 (c) 前記音高指定手段で指定された音高に対応す
    る周期で繰返し変化する前記波形メモリ読出し
    用のアドレス信号を発生するアドレス信号発生
    手段と、 (d) 発生すべき楽音信号の基本的音色を指定する
    音色指定手段と、 (e) 前記音色指定手段で指定された基本的音色お
    よび前記音高指定手段で指定された音高又は該
    音高の音域に対応して前記アドレス信号の波形
    形状を変更するための変更情報を前記アドレス
    信号発生手段に出力するアドレス信号波形変更
    情報発生手段と を具え、 前記波形メモリから読み出された波形データに
    基づき楽音信号を発生するようにした電子楽器。
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JPS497555U (ja) * 1972-04-22 1974-01-22
JPS50126406A (ja) * 1974-03-26 1975-10-04
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