JPH04293996A - 液晶組成物 - Google Patents

液晶組成物

Info

Publication number
JPH04293996A
JPH04293996A JP3059209A JP5920991A JPH04293996A JP H04293996 A JPH04293996 A JP H04293996A JP 3059209 A JP3059209 A JP 3059209A JP 5920991 A JP5920991 A JP 5920991A JP H04293996 A JPH04293996 A JP H04293996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
group
formula
crystal composition
molecular liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3059209A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Toshima
和夫 戸島
Yasufumi Shibata
靖文 柴田
Yasuhiro Otsuka
康弘 大塚
▲吉▼岡 博
Hiroshi Yoshioka
Masaaki Yamatani
正明 山谷
Takashi Kondo
隆 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP3059209A priority Critical patent/JPH04293996A/ja
Priority to US07/800,004 priority patent/US5437817A/en
Priority to EP91311205A priority patent/EP0488825B1/en
Priority to DE69120378T priority patent/DE69120378T2/de
Publication of JPH04293996A publication Critical patent/JPH04293996A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶としての使用温度
範囲が広く、可視光領域で可逆的に光透過性を変化でき
、メモリー性を有し、調光ガラス、記録材料などに使用
できる高分子液晶を含む液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶は低分子液晶と高分子液晶に大別さ
れ、低分子液晶は応答速度が非常に速いことから現在表
示素子として広く使用されているが、加工性の点から大
面積化が困難であるとされている。これに対して、高分
子液晶には高分子主鎖にメソーゲン基が結合したものや
、側鎖にグラフト化によりメソーゲン基が結合されたも
のがあり、特に後者の側鎖型のものは表示素子として有
用な特性を有することが知られている。このメソーゲン
基を側鎖に有するものは、その主鎖をいろいろなタイプ
にすることが可能であるが、なかでもポリシロキサンタ
イプのものは温度特性や耐候性の面に優れており、たと
えば特開昭63−234086号公報には熱安定性が良
好で、かつ、耐候性を有し、フイルムシート化により大
面積化が可能なシロキサン化合物が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このポ
リシロキサンタイプの高分子液晶は、調光ガラスなどに
使用した場合にはさほど問題はないものの、その応答速
度が遅いという問題がある。これはこの高分子液晶が常
温では粘度が高く、従来の液晶セルの駆動方法では作動
しないためである。したがって、恒温槽に入れたり、ド
ライヤーなどのヒーターで温めて駆動しなければならな
い。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、液晶としての可使温度範囲が広く、実用的で可視光
領域で可逆的な光透過性変化性能をもち、光透過率にメ
モリー性を有する液晶組成物とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶組成物は、
下記(1)式で示す高分子液晶35〜80重量部と低分
子液晶65〜20重量部とを含むことを特徴とする。 R1 a (A)b (B)c SiOd     (
1)(式中Rは水素原子、炭素数1〜4の炭素水素基お
よびフェニル基から選ばれる1種以上の基を表し、Aは
メソーゲン基含有の有機置換基、Bはアゾ基、アントラ
キノン基などを含む染料含有の有機置換基を表し、a、
b、c、dはそれぞれ1≦a<2、0<b+c≦1、0
.45≦b/(b+c)≦0.95、1<a+b+c≦
3、d=(4−a−b−c)/2を満足する数)。
【0006】又、本発明者らは、前記の本発明の液晶組
成物が交流電圧(50〜300V、好ましくは100〜
250V、周波数20〜500Hz、好ましくは50〜
400Hz)を印加させると透明に、また、直流電圧(
50〜300V、好ましくは100〜250V)又は、
低周波数交流電圧(50〜300V、好ましくは100
V200V、周波数20Hz以下、好ましくは0.01
〜1.0Hz)を印加させると散乱(不透明着色)する
という興味深い現象が見出されたことに鑑み、実用的で
、可視光領域で可逆的な光透過性変化・性能を達成した
ものである。
【0007】この液晶組成物は、(1)式で示される高
分子液晶に低分子液晶を配合して応答性を高めたもので
ある。添加する低分子液晶の量が20重量部未満である
と、液晶の粘度が低下しないので常温での応答性が低く
液晶としての応答性の向上効果がみられず好ましくない
。また低分子液晶の量が65重量部を超えると高分子液
晶の特性の熱安定性、大面積化が困難となり、メモリー
性を失うので好ましくない。さらに低分子液晶の量が3
5〜55重量部の範囲であるのが上記の効果を発揮する
のにより好ましい。したがって、高分子液晶の量は35
〜80重量部、より好ましい範囲は45〜65重量部で
ある。ここで高分子液晶とは、シロキサンの繰り返し単
位を複数個もち、重合度が少なくとも3以上ものである
。一方低分子液晶は分子内に同一の繰り返し単位を持た
ない液晶化合物である。
【0008】この液晶組成物には、さらに2色性染料を
添加して他の特性を失うことなく表示のコントラストを
高めることができる。この染料の配合量は液晶の合計量
100に対して0.3〜10.0重量部、好ましくは0
.5〜5.0重量部より好ましくは0.5〜2.5添加
することができる。この高分子液晶は、シロキサンの重
合体で(1)式はシロキサン鎖のSi原子1個に対して
結合している各有機基及び酸素原子の比率を表している
。(1)式中R1 は水素原子、炭素数1〜4の炭素水
素基およびフェニル基であり、その中の1種または2種
以上の基から選択される。
【0009】Aはメソーゲン基含有の有機置換基で下記
式(2)で表される
【0010】
【化1】
【0011】(2)式中Dは直鎖状または分枝状の炭素
数1〜12のアルキレン基で、鎖中に−O−、−COO
−,または−OCO−基を含んでいてもよい、Eはパラ
位がシアノ、ハロゲン、炭素数1〜8のハロゲン化アル
キル、炭素数1〜4のアルコキシ、フェニル、フェノキ
シまたはシクロヘキシル基により置換されたフェニル基
またはシクロヘキシル基を表す。
【0012】さらに具体的には、式(3)で示す基が挙
げられる。
【0013】
【化2】
【0014】(3)式中m、n、xはそれぞれm≧3、
n≧2、5≦m+nx≦15、x=1、2を満たす整数
であり。具体的には下記の化学式で表される基が挙げら
れる。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】すなわち、A成分はメソーゲン基とこれを
シロキサン主鎖に接合するスペーサー部位とから構成さ
れる。ここで−D−で示されるスペーサー部位は、メソ
ーゲン基が外部電場、磁場により配向する場合その配向
性や配向保持性(メモリー性)およびそれらの可使温度
範囲に大きな影響を与えるもので、その長さは上記の通
りm≧3、n≧2、5≦m+nx≦15、x=1、2を
満たすことが必要である。m<3、n<2、m+nx<
5の場合はシロキサン主鎖からの束縛が強くなって液晶
としての配向に影響をおよぼす場合があり、一方m+n
x>15の場合は柔軟性が大きくなりすぎて規則的な配
向が困難になる場合があり好ましくない。A成分は液晶
としての配向性、メモリー性および幅広い可使温度範囲
などの特性を得るために束縛と柔軟性のバランスが重要
である。
【0018】さらに、A成分はスペーサー部位である基
中にエーテル結合を含んでおり、このエーテル結合を含
有することで電気的メモリー性などを有する優れた液晶
性を発揮できるのである。 (1)式中Bは、可視光領域に吸収ピークをもつ発色団
基であり、例えばアゾ系基、アントラキノン系基をもつ
下式(4)のものが使用できる。
【0019】
【化5】
【0020】式(4)中Fは直鎖状または分枝状の炭素
数1〜12のアルキレン基で鎖中に−O−、−COO−
、−OCO−基を含んでいてもよい。Zは、アゾ系基ま
たはアントラキノン系基をもつ発色団別部位を表す。 式(4)において発色団基がアゾ系基の場合は具体的に
は以下の化学式で表されるものから選択される1種であ
る。
【0021】
【化6】
【0022】式中Fは式(4)と同じであり、R2 は
炭素数1〜8のアルキル基である。式において発色団基
がアントラキノン系基の場合は具体的には以下の化学式
で表されるものから選択される1種である。
【0023】
【化7】
【0024】式中Fは式(4)と同じであり、R2 は
炭素数1〜8のアルキル基である。B成分はこのように
発色団基とこれをシロキサン主鎖に接合するスペーサー
部位とからなるものである。ここに発色団基は液晶に着
色性を付与するという発色団基としての本来の機能の他
に、A成分のメソーゲン基の配向規則性を向上させるた
めに、応答速度の向上および液晶使用温度範囲の拡大に
寄与するもので、必須の成分である。
【0025】発色団基を高分子に側鎖として導入した場
合、発色団基の動きが主鎖に拘束されるため、その配列
を維持する傾向が強い。すなわち、電圧を印加しセルを
透明または着色状態とし、電圧を切っても発色団基がそ
の姿勢を保つためより高い透明度あるいは着色状態が得
られる。ところが単に低分子量の染料物質を配合しただ
けの場合は、低分子量の染料物質の発色団分子は自由運
動できるので電圧オンの状態では同様な光透過率となる
が、電圧をオフとした時は、発色団分子の向きにばらつ
きが生じるため透明時の透過率が低下したり、着色時の
透過率が向上したりする不具合となる。したがって発色
団基は高分子鎖に結合していることが必要である。
【0026】また、式(1)においてa、b、c、dは
シロキサンの種類、長さ、変性率などに関するもので、
それぞれ1≦a<2、0<b+c≦1、0.45≦b/
(b+c)≦0.95、1<a+b+c≦3、d=(4
−a−b−c)/2を満足する数であり、シロキサンの
構造は直鎖状、環状、分枝状のいずれのものでもよいが
、特に直鎖状が好ましい。さらにシロキサンの変性率(
A成分とB成分の割合)を示すb/(b+c)の値は、
0.45〜0.95、好ましくは0.55〜0.85で
あり0.45未満であると電気的メモリー性が保持でき
ず、一方0.95を超えると液晶温度範囲が非実用的に
なる場合があり好ましくない。
【0027】本発明の高分子液晶は特に限定されないが
、例えば末端に不飽和結合を有するメソーゲン化合物と
、末端に不飽和結合を有する発色団基を有する化合物を
公知の白金触媒などの存在下で、Si−H基を有するポ
リシロキサンへ付加反応させることにより合成できる。 例えば、Aが式(3)とBが化合物−(CH2 )l 
COO−Ph−N=N−Ph−R3(式中、Phはフェ
ニル基、R3 は炭素数1〜8のアルミ基、Lは3≦L
≦10である。)とからなる式(1)の場合は、Aの下
記式(5)
【0028】
【化8】
【0029】(式5中m、n、xは上記の式3と同じで
ある。)で示される化合物と、Bの下記式(6)
【00
30】
【化9】
【0031】(式6中、R3 は炭素数1〜8のアルキ
ル基、lは3≦l≦10である。)で示される化合物と
を、有機水素ポリシロキサンにヒドロシリル化反応によ
り付加させることで容易に合成することができる。なお
、この場合、上記式(5)の化合物を単独で有機水素ポ
リシロキサンに付加反応させて高分子液晶を合成すると
液晶の可使温度範囲が狭くなるが、(5)式の化合物と
(6)式の化合物とを混合し、共変性させて、有機水素
ポリシロキサンと反応させることより、得られる有機ポ
リシロキサンの液晶の可使温度範囲を実用的な温度範囲
まで拡張することができる。
【0032】この場合、有機水素ポリシロキサンは目的
の有機ポリシロキサンに応じたものが使用され、直鎖状
、分枝状、環状のいずれのものでもよいが、特に、下記
式(7) R´p Hq SiOR       (7)〔但し、
式中R´は炭素数1〜4の炭化水素基またはフェニル基
であり、p、q、rはそれぞれ1≦p<3、0<q≦1
、好ましくは1≦p<2、0.5<q≦1、r=(4−
p−q)/2〕で示されるものが好ましく、たとえば下
記構造の化合物が挙げられる。
【0033】
【化10】
【0034】さらに、上記ヒドロシリル化反応は、触媒
の存在下でおこなうことが望ましい。触媒としては、具
体的には、公知の白金、パラジウム、ロジウム錯体であ
るPtCl4 、H2 Ptcl6 ・6H2 O、P
t−エーテル錯体、Pt−オレフィン錯体、PdCl2
 (PPh3 )2 、PdCl2 (PhCN)2 
、PdCl2 (PPh3 )(但しPhはフェニル基
)やその他公知のヒドロシリル化触媒およびこれらの混
合物が例示され、これら触媒はアルコール類、芳香族類
、炭化水素類、ケトン類、塩素系溶媒などの溶媒に希釈
して用いることが好ましい。また、これらの触媒の使用
量は触媒量とすることができる。
【0035】なお、反応条件は別に限定されないが、6
0〜150℃で1〜50時間とすることが望ましい。な
おまた、反応は有機溶媒中でおこなうことが好ましく、
有機溶媒としてはトルエン、キシレン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンなどがあげられる。反応終了後は、通
常の方法、例えばカラムクロマトグラフィー、液体クロ
マトグラフィー、再結晶、種々の溶媒に対する異なった
溶解性を利用した再沈分別およびデカンテーションなど
して目的の有機ポリシロキサンを単離することができる
【0036】低分子液晶としては、ネマチック液晶を少
なくとも1種以上含む液晶混合物を用いることが好まし
い。低分子液晶としては、たとえば、ビフェニル系、シ
アノビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、シアノ
フェニルシクロヘキサン系、アルコキシ置換フェニルシ
クロヘキサン系のものが使用できる。具体的にはビフェ
ニル系としては下式(8)を Cn H2n+1−Ph・Ph−Cm H2m+1  
      (8)(nは5〜6、mは2〜6をPhは
フェニル基を表す)シアノビフェニル系液晶としては、
下式(9、10、11)を Cn H2n+1−Ph・Ph−CN        
  (9)Cn H2n+1−O−Ph・Ph−CN 
         (10)(但し、n=3〜12)       Cn H2n+1−Ph・Ph・Ph−C
N          (11)(但し、n=3〜8) フェニルシクロヘキサン系液晶としては下式(12)を
      Cn H2n+1−CyH・Ph(Ph)
k −Cm H2m+1      (12)(但しn
=2〜5、k=0、1、2、CyHはシクロヘキサン基
を表す) シアノフェニルシクロヘキサン系液晶としては、下式(
13、14)を Cn H2n+1−CyH・Ph−CN       
   (13)(n=2〜7を表す)       Cn H2n+1−CyH・Ph・Ph−
CN          (14)(n=1〜9を表す
) アルコキシ置換フェニルシクロヘキサン系液晶としては
、下式(15)を             Cn H2n+1−CyH・
Ph−O−Cm H2m+1      (15)(n
、m=2〜6を表す)で表されるものが挙げられる。
【0037】高分子液晶組成物に配合可能な染料として
は、二色性染料が用いられる。ここで二色性染料とは二
色性比が4を超えるものいう。そしてアゾ系、アントラ
キノン系などが挙げられ、具体的には下記の式で表され
る染料を使用するのが好ましい。たとえば、アゾ染料は
アゾ基を1個以上もつ染料でモノ、ジス、トリスおよび
ポリアゾ染料があり以下の式のものが使用できる。
【0038】
【化11】
【0039】アントラキノン系の染料としては下式のも
のが使用できる。
【0040】
【化12】
【0041】その他メロシアニン系、スチルル系、アゾ
メチン系、テトラシン系としては下式のものが使用でき
る。
【0042】
【化13】
【0043】これらの染料を使用することにより液晶表
示のコンストラストがより明確となる。
【0044】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)高分子液晶として下記の式(16)のもの
を用い、下記の式の低分子液晶を表1に示す配合で混合
した。
【0045】
【化14】
【0046】低分子液晶は下記の式のものを使用した。 C4 H9 −O−Ph・Ph−CN        
  (A)C4 H9 −CyH・Ph−CN    
      (B)C5 H11−CyH・Ph−CN
          (C)なお、(D)は以下の式の
低分子液晶の混合物である。
【0047】 C3 H7 −CyH・Ph−O−C2 H5    
   20%C3 H7 −CyH・Ph−CN   
         30%C3 H7 −CyH・Ph
−O−C4 H9       20%C5 H11−
CyH・Ph−CN            20%C
5 H11−CyH・Ph・Ph−C2 H5    
  5%C5 H11−CyH(Ph)2 CyH−C
3H7   5%(但しCyHはシクロヘキサン基を、
Phはフェニル基を表す)
【0048】
【表1】
【0049】高分子液晶は式(16)と上記の低分子液
晶とを表1に示す組成でキシレンに溶解して混合し、1
30℃で約12時間真空下で処理してキシレンを除去し
た。この残留物を厚さ30μmの図1に示した液晶セル
に注入した。この液晶セルは内側面に透明電極2をもつ
一対のガラス基板1の間に液晶混合組成物3が封止剤4
で封止されている。そして常温で透明電極2にAC10
0〜250V、400Hzの電圧を印加して透明時の光
透過率を測定し、DC150〜250Vの電圧を印加し
て着色時の光透過率を550nmの波長で測定した。こ
のようにこの液晶組成物はAC・DCの切り換えにより
スイッチ駆動することができる。この液晶は、着色時に
は高分子液晶中の発色団基により黄色の白濁状態となる
【0050】メモリー性は、電圧をオフにした後初期透
過率から5%以上変化するまでの日数で表す。着色から
透明への応答はAC150V、60Hz(短形波)を負
荷して透明になるまでの時間(秒)を、透明から着色へ
の応答はDC200Vを負荷した後着色するまでの時間
(秒)で表した。
【0051】No.9の液晶についての駆動特性を図2
に示す。透明時の波長による透過率がほぼ一定で透明性
に優れている。このようにこの高分子液晶組成物は、高
いコントラスト(透過率の差が大きく)を示し、メモリ
ー性も優れかつ応答時間も短い。比較として低分子液晶
を添加しない高分子液晶だけの場合は、温度が60〜8
0℃の時、透明時での光透過率が62.3%で、メモリ
ー性は60日以上であるが、室温では殆ど駆動せず応答
時間は測定できなかった。
【0052】したがって、この高分子液晶組成物は、自
動車用または住宅用の調光ガラスや表示素子として使用
できる。 (実施例2)実施例1と同様の液晶組成物に二色性染料
を表2に示す割合で配合すると調光ガラスや表示素子と
してコントラストがさらに高まることを確認した。
【0053】なお、使用した高分子液晶および低分子液
晶は実施例1と同じである。添加した染料は、アントラ
キノン系の二色性染料で日本感光色素研究所製  G2
09(Blue)を使用した。表2に示す組成で高分子
液晶と低分子液晶及び染料をキシレンに溶解して混合し
130℃で約12時間真空下で処理してキシレンを除去
した。この残留物を厚さ30μmの図1に示した液晶セ
ルに注入脱気した。この液晶セルは内側面に透明電極2
をもつ一対のガラス基板1の間に液晶混合組成物3が封
止剤4で封止されている。そして常温で透明電極2にA
C100〜250V、400Hzにて透明時の光透過率
を測定し、DC150〜250V、にて着色時の光透過
率を550nmの波長で測定した。結果を表3に示す。
【0054】メモリー性は電圧印加時の光透過率が、電
圧をオフにした後24時間経過したときに5%以上変化
してない場合をメモリー有りと判定した。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】   表3に示すように、染料の添加により光透過率の差
が大きくなりメモリー性、色調も優れた表示を示した。 No.4の液晶の駆動特性を図3に示す。図3では染料
が含まれているが光透過率は良好で着色時は透過率がほ
とんど0になっている。短時間でDC・ACのスイッチ
の切り換えにより透明、着色に応答し、コントラストも
よく、かつメモリー性を有している。
【0057】
【発明の効果】本発明の高分子液晶組成物は、高分子液
晶、低分子液晶、必要に応じて染料を含んでいるもので
あることから液晶全体の粘度が下がり、分子レベルで混
合しているので、可使温度範囲が広く、適度の粘度と、
高いメモリー性を有する。すなわち、交流電圧を印加す
ることにより透明状態に、また直流電圧を印加すること
により散乱状態にさせることができ、しかもこれは常温
で可逆的に交換可能であることからスイッチ駆動が可能
であるという利点をもつものである。さらに液晶配向剤
などを使用しなくても取扱が優れているので大画面化が
可能である。また、着色性を有するという特徴をもって
いることから、偏光板を用いなくても液晶の配向状態の
違いを目視で識別できるので表示素子化が可能であると
いう利点をもつ。したがって、調光ガラスとして車搭載
用だけでなく住宅用などに幅広く応用することができる
。また、記録材料としても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  液晶の評価に使用したセルの断面模式図。
【図2】  実施例1の液晶の駆動特性を示す波長と光
透過率。
【図3】  実施例2の液晶の駆動特性を示す波長と光
透過率。
【符号の説明】
  1  ガラス基板、  2  透明電極、  3 
 液晶組成物、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記(1)式で示す高分子液晶35〜
    80重量部と低分子液晶65〜20重量部とを含むこと
    を特徴とする液晶組成物。 R1 a (A)b (B)c   SiOd    
     (1)(式中Rは水素原子、炭素数1〜4の炭素水素
    基およびフェニル基から選ばれる1種以上の基を、Aは
    メソーゲン基含有の有機置換基を、Bは発色団含有の有
    機置換基を表し、a、b、c、dはそれぞれ1≦a<2
    、0<b+c≦1、0.45≦b/(b+c)≦0.9
    5、1<a+b+c≦3、d=(4−a−b−c)/2
    を満足する数)。
JP3059209A 1990-11-30 1991-03-22 液晶組成物 Pending JPH04293996A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3059209A JPH04293996A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 液晶組成物
US07/800,004 US5437817A (en) 1990-11-30 1991-11-27 Liquid crystalline organopolysiloxanes and liquid crystal compositions
EP91311205A EP0488825B1 (en) 1990-11-30 1991-12-02 Liquid crystalline organopolysiloxanes and liquid crystal compositions
DE69120378T DE69120378T2 (de) 1990-11-30 1991-12-02 Flüssigkristallorganopolysiloxane und Flüssigkristallzusammensetzungen

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3059209A JPH04293996A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 液晶組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04293996A true JPH04293996A (ja) 1992-10-19

Family

ID=13106788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3059209A Pending JPH04293996A (ja) 1990-11-30 1991-03-22 液晶組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04293996A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58176205A (ja) * 1982-03-27 1983-10-15 バスフ アクチェン ゲゼルシャフト メソゲン基及び色素残基を側鎖中に有する重合体
JPS62191826A (ja) * 1986-02-04 1987-08-22 レ−ム・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 可逆的光学的にデ−タを記憶する装置および可逆的光学的に情報を記憶させる方法
JPS6366229A (ja) * 1986-06-25 1988-03-24 ザ ゼネラル エレクトリツク カンパニ−,ピ−.エル.シ− 液晶ポリマ−
JPS6377910A (ja) * 1986-09-19 1988-04-08 バスフ・アクチエンゲゼルシヤフト 液晶共重合体
JPS63170485A (ja) * 1987-01-07 1988-07-14 Fuji Photo Film Co Ltd 液晶光学素子
JPS63243165A (ja) * 1987-03-31 1988-10-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 側鎖型液晶高分子の配向方法
JPH02116824A (ja) * 1988-10-27 1990-05-01 Dainippon Ink & Chem Inc 液晶デバイス

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58176205A (ja) * 1982-03-27 1983-10-15 バスフ アクチェン ゲゼルシャフト メソゲン基及び色素残基を側鎖中に有する重合体
JPS62191826A (ja) * 1986-02-04 1987-08-22 レ−ム・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 可逆的光学的にデ−タを記憶する装置および可逆的光学的に情報を記憶させる方法
JPS6366229A (ja) * 1986-06-25 1988-03-24 ザ ゼネラル エレクトリツク カンパニ−,ピ−.エル.シ− 液晶ポリマ−
JPS6377910A (ja) * 1986-09-19 1988-04-08 バスフ・アクチエンゲゼルシヤフト 液晶共重合体
JPS63170485A (ja) * 1987-01-07 1988-07-14 Fuji Photo Film Co Ltd 液晶光学素子
JPS63243165A (ja) * 1987-03-31 1988-10-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 側鎖型液晶高分子の配向方法
JPH02116824A (ja) * 1988-10-27 1990-05-01 Dainippon Ink & Chem Inc 液晶デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11001758B2 (en) Non-linear side chain liquid crystal polyorganosiloxanes and methods for their preparation and use in electro-optic applications and devices
CA2189622C (en) Liquid-crystalline organosiloxanes containing chiral dianhydrohexitol derivatives
JP3802084B2 (ja) 液晶シロキサン化合物およびその製造方法
KR100257892B1 (ko) 액정 광셔터
JP3955903B2 (ja) 液晶デバイス
CN103849406A (zh) 液晶配向剂、液晶配向膜、液晶显示元件、相位差膜及其制造方法、聚合物以及化合物
CN103131430A (zh) 液晶配向剂、液晶配向膜的形成方法及液晶显示元件
US4867538A (en) Organic nonlinear optical media
CN104109538A (zh) 液晶取向剂、液晶取向膜、液晶显示元件、相位差膜及其制造方法、聚合物以及化合物
KR100917915B1 (ko) Spd 에멀젼 및 필름의 성질을 향상시키는 물질 및 방법
KR101468524B1 (ko) 올리고실록산-개질된 액정 제형 및 이를 사용하는 디바이스
US3981817A (en) Mixtures of liquid crystals
US6051639A (en) Liquid crystal macrocycles
US5437817A (en) Liquid crystalline organopolysiloxanes and liquid crystal compositions
JPH04293996A (ja) 液晶組成物
Machida et al. Response of a hydrogen-bonded liquid crystal to an applied electric field accelerated by a poly (γ-benzyl l-glutamate) chemical reaction alignment film
JPH04348184A (ja) 液晶組成物
EP0539409A1 (en) Polyester based liquid-crystal display device
JPS6381195A (ja) 液晶組成物
JPH0553153A (ja) 液晶表示素子
TWI300093B (en) Polymer dispersed liquid crystal composition with improved photo-stability and the device thereof
Xie et al. Electro-Optical Effect of Varied SCLCP/LC Blend Systems
Mohana et al. Polysiloxane-based cholesteric side-chain liquid crystal elastomers containing different cross-linkers
JPH10287873A (ja) 液晶組成物及び液晶セルの駆動方法
JPH04202530A (ja) 液晶性オルガノポリシロキサン