JPH04293485A - 突然変異の導入方法 - Google Patents

突然変異の導入方法

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JPH04293485A
JPH04293485A JP3195993A JP19599391A JPH04293485A JP H04293485 A JPH04293485 A JP H04293485A JP 3195993 A JP3195993 A JP 3195993A JP 19599391 A JP19599391 A JP 19599391A JP H04293485 A JPH04293485 A JP H04293485A
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JP
Japan
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dna
nucleic acid
primers
primer
mutagenesis
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JP3195993A
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English (en)
Inventor
Ramesh Kumar
ラメッシュ・クマール
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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Publication date
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/102Mutagenizing nucleic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/82Translation products from oncogenes

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に突然変異の導入方
法に関する。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】分子
生物学の一般的な方法の一つに、表現型を分析するため
にクローニング遺伝子に特定の突然変異(mutati
on)を導入することが挙げられる[ショートル(Sh
ortle,D.)、J.Biol.Chem.264
、5315〜5318(1989)]。このような部位
特異的突然変異誘発を用いた逆向き遺伝学的方法により
、多数の遺伝子における構造−機能相関の解明が容易に
なった。このような方法はまた、研究およびその応用に
用いるために遺伝子産物中に所望の特性を設計するのに
首尾よく用いられている。幾つかの場合には、そのよう
な実験により、一次配列または発現パターンからは明ら
かでない機能的構成の複雑さが明らかになった[マシュ
ーズ(Matthews,B.)、Biochemis
try26、6885〜6887(1987)]。
【0002】部位特異的突然変異誘発法は、その概念が
最初に記載されて以来、急速な進展を遂げた[スミス(
Smith,M.)、Annv.Rev.Genet.
19、423〜462(1985)]。現在利用されて
いる方法に共通する特徴は、ヌクレオチド配列中に所望
の変化を有する合成オリゴヌクレオチドを突然変異誘発
部位に使用することである。この「変異体」オリゴヌク
レオチドの目的配列中への挿入は、正常な配列を該設計
オリゴヌクレオチドで置き換えることにより行う。この
ことは、DNAをインビトロで酵素的に合成することに
より行う。細菌中での変異体配列および野生型配列の増
殖および分離を必要とする第二工程は、突然変異誘発速
度に大きく影響する。最近になって、変異体分子を富ま
せることが可能な特別に選択された大腸菌株の使用によ
り突然変異誘発の効率が改善された[カンケル(Kun
kel,T.A.)、Proc.Natl.Acad.
Sci.USA82、480〜492(1985)]。
【0003】複製連鎖反応(PCR)に基づく方法の導
入により、突然変異誘発の効率およびスピードの両方が
改善された[サイキ(Saiki,R.K.)ら、Sc
ience239、487〜491(1986)]。D
NAの増幅に用いた2つのプライマーの一方に突然変異
を導入することが可能な、PCRに基づく幾つかの方法
が記載されている[ヒグチ(Higuchi,R.)ら
、Nucl.Acids Res.16、7351〜7
367(1988);バレット(Valette,F.
)ら、Nucl.Acids Res.17、723〜
733(1989);カドワキ(Kadowaki,H
.)ら、Gene76、161〜166(1989);
デュバウ(Dubau,L.)ら、Nucl.Acid
s Res.17、2873(1989)]。しかしな
がら、これら方法は、増幅配列の末端に位置する配列の
突然変異誘発に限られる。
【0004】2つの非連続配列と重複するプライマーを
増幅中に使用することにより増幅配列の修飾が可能な他
の方法も記載されている。しかしながら、そのような方
法は配列重複の性質によって限定され、また複数の工程
が必要である[ホー(Ho,S.N.)ら、Gene7
7、51〜59(1989);ヨン(Yon,J.)ら
、Nucl.Acids Res.17、4895(1
989);モール(Mole,S.E.)ら、Nucl
.Acids Res.17、3319(1989);
カマン(Kammann,M.)ら、Nucl.Aci
ds Res.17、5404(1989)]。所望の
突然変異を目的PCR増幅物のいかなる部位にも導入す
ることが可能な方法は、PCR突然変異誘発法の有用性
を大きく拡張することがであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、出発核酸分子
に由来する目的二本鎖DNA分子の一方の鎖または両方
の鎖に突然変異を導入する方法であって、(a)出発核
酸分子に由来する目的二本鎖DNA分子を、突然変異を
起こさせようとするヌクレオチドにフランキングする(
flanking)2つのプライマーおよび突然変異誘
発用第三プライマーと接触させ、ついで(b)上記反応
混合物を充分な回数のPCRに供して目的二本鎖DNA
分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変異を起こさせ、
該突然変異を起こしたDNA配列を増幅させることを特
徴とする方法に関する。
【0006】本発明はまた、出発核酸分子に由来する目
的二本鎖DNA分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変
異を導入する方法であって、(a)目的二本鎖DNA分
子の鎖を物理的、化学的または酵素的手段により分離さ
せ、(b)得られた一本鎖DNA分子を、誘発因子を用
いて各プライマーの伸長生成物が合成される条件下、突
然変異誘発を起こさせようとするヌクレオチドにフラン
キングする2つのオリゴデオキシリボヌクレオチドプラ
イマーおよび突然変異誘発用第三オリゴデオキシリボヌ
クレオチドプライマーと接触させ、(c)鋳型上に合成
されたプライマー伸長生成物を物理的、化学的または酵
素的手段により該鋳型から分離し、ついで(d)工程(
c)で得た一本鎖分子を、誘発因子を用いてプライマー
伸長生成物が合成される条件下、工程(b)の3つのプ
ライマーで処理することを特徴とする方法に関する。
【0007】本発明の方法を説明する前に添付の図面を
詳しく説明する。 図1:突然変異誘発のプロトコールを示す模式図。2つ
の通常のPCRプライマー(Wt)および所望の変異(
「x」で印を付けてある)を有する内部プライマーを用
い、単一の二本鎖仮定標的を増幅させる。第一サイクル
の後の上記3つのプライマーの伸長生成物を示してある
。変異プライマー伸長生成物の結果のみを、その後のP
CRの3サイクルで示してある。第二サイクルでは、変
異プライマーの伸長生成物から、両方の鎖に変異を有す
る二本鎖(ds)分子が合成される(小さな変異体、d
s)。この生成物の2つの鎖の一方が第三サイクルにお
ける野生型DNA鋳型を用いたプライマー伸長反応に用
いられ、その結果、一本鎖の完全長変異体鋳型が生成す
る(大きな変異体)。ついで、これがコピーされて二本
鎖変異体鋳型が生成する。該鋳型はPCRにより増幅す
ることができる。
【0008】図2:PCRによって生成した部位特異的
突然変異誘発のRFLP分析。突然変異誘発を含むPC
R増幅の結果、完全長の野生型および変異体、および小
さな生成物を生じる。突然変異誘発用プライマーは、生
成した突然変異を有する診断用RFLPを生成させるた
めに設計されている。特定の制限酵素(「X」と称する
)で消化した後に電気泳動分析にかけ、変異体生成物と
野生型生成物とを識別する。略図として示すように、消
化により野生型PCR生成物ではなく変異体生成物から
、変異を診断する新たなバンド(インディケーター)が
得られる。このインディケーターバンドの相対強度は突
然変異誘発の効率を示す尺度であり、PCR中の第三(
突然変異誘発用)プライマーの濃度と相関する。
【0009】図3および図4:突然変異誘発の割合は第
三プライマーの濃度により影響される。プライマー17
09および1712(1:1の比率)および突然変異誘
発用プライマー2039(図3)または2040(図4
)のいずれかを種々の濃度で用い、ヒトtrk癌原遺伝
子の1.1kb断片のPCR増幅を行った。これら濃度
は、図の下に記載してある。0では第三プライマーを使
用しなかった。突然変異誘発用プライマーは、T→A変
異を診断する新たなHinFI部位を生成するように設
計してあり、その結果、CysコードトリプレットTG
Cがセリンコードトリプレット(AGC)に置換される
。増幅したDNAはHinFIで消化するか(+)、ま
たは制限酵素緩衝液中でインキュベートし(−)、つい
で1.2%アガロースゲル電気泳動にかける。(〜75
0bp)バンドの移動を矢印で示してある。θXHae
 III DNAサイズマーカーの移動度を右側に示し
てある。
【0010】図5および図6:増幅DNAのクローニン
グ。突然変異誘発用プライマー2039を1:250お
よび1:50の比で含有するPCR突然変異誘発の生成
物をpUC12N中でクローニングし、個々のクローン
からのDNAをHinFI消化により試験した。図5:
突然変異誘発用プライマーを1:250の比で含有する
反応生成物から得られたクローン。図6:突然変異誘発
用プライマーを1:50の比で含有する反応生成物から
得られたクローン。変異挿入物を含むクローンからのD
NAの消化により、950bpの診断バンド(矢印で示
してある)が得られる。この方法により同定された変異
クローンは、図の下に星印を付したレーンである。一つ
レーンでは2つの星印が付してあるが、これは変異およ
び正常DNAの両方を診断するHinFI消化生成物を
含有することを意味する(下記説明参照)。Cのレーン
は、HinFI消化したpUC12N DNAである。 レーンMはサイズマーカーである(θX Hae II
IおよびλHindIIIの混合物)。
【0011】図7:増幅の程度が突然変異誘発の効率に
及ぼす影響。trk癌原遺伝子の1.1kb断片を増幅
し、Cys残基をSer残基に変異させた。7種類の異
なる増幅反応においてプライマー1709、1712お
よび2039を1:1:250の比で用いた。各反応の
増幅は、図の下に示してある回数だけ行った。各反応の
アリコートをHinFI RFLPアッセイにより試験
した。各反応からの未消化(−)DNAおよびHinF
I消化(+)DNAをゲル電気泳動で比較した。変異D
NAはHinFIによって切断されて750bpのイン
ディケーターバンド(矢印で示してある)を生成する。 レーンMは分子サイズマーカーを含んでおり、その幾つ
かは右側に示してある。
【0012】図8:pUCシークエンシングプライマー
を用いた突然変異誘発。正(forward)および逆
(reverse)シークエンシングプライマーおよび
種々の濃度(図の下に示す)の突然変異誘発用2039
プライマーを用い、pUC12N中にクローニングした
trk遺伝子配列を増幅させた。1.2kbの増幅DN
A生成物(実線の矢印で示す)をHinFIで消化して
変異生成物と野生型生成物とを識別した。HinFI消
化生成物を点線の矢印で示す。野生型DNA配列はHi
nFIで1回切断され、変異DNAはHinFIで2回
切断される。変異DNAの750bp消化生成物および
350bp消化生成物並びに野生型DNAの1.1kb
生成物がこのゲルで認められ、これらは点線の矢印で示
してある。
【0013】図9:ゲノムDNAの直接突然変異誘発。 ヒトβ2−アドレナリン受容体の1.4kb断片をゲノ
ムDNA鋳型からPCRにより増幅させた。3つのプラ
イマーを用い(表1)、この中には図中に示すように別
々の反応において異なる濃度の突然変異誘発用プライマ
ーも含まれていた。1.4kb変異体生成物および野生
型生成物(実線の矢印)はBglII消化により識別さ
れる。 野生型DNAは、800bpおよび600bpの2つの
断片(点線の矢印)に切断される。変異体DNAは、B
glII消化に対して抵抗性である。図中、−はBgl
IIなし、+はBglII消化、Mは分子サイズマーカ
ー(θX Hae IIIおよびλHIndIIIの混
合物)を含むレーンである。これらマーカーの幾つかの
分子サイズは右側に示してある。
【0014】図10および図11:突然変異誘発部位に
おける制限断片長多型の設計。ヒトtrk癌原遺伝子の
細胞外ドメインに位置する11のシステイン残基を、上
記方法による突然変異誘発の標的とした。各場合におい
て、Cys→Ser変化を生成させるのに必要であり変
異を診断するRFLPの生成に必要である配列ミスマッ
チを示してある。これらミスマッチは矢印で示してあり
、生成した(または破壊された)制限部位は四角で囲ん
である。アミノ酸は単一文字コードで示してある。各プ
ライマーの設計に必要なミスマッチの数を示してある。 レーン11の配列に対応するプライマーを図3〜図9の
実験に用いた。レーン5および10のプライマーも試験
するのに成功した。
【0015】本発明は、出発核酸分子に由来する目的二
本鎖DNA分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変異を
導入する方法であって、(a)出発核酸分子に由来する
目的二本鎖DNA分子を、突然変異を起こさせようとす
るヌクレオチドにフランキングする2つのプライマーお
よび突然変異誘発用第三プライマーと接触させ、ついで
(b)上記反応混合物を充分な回数のPCRに供して目
的二本鎖DNA分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変
異を起こさせ、該突然変異を起こしたDNA配列を増幅
させることを特徴とする方法に関する。
【0016】本発明はまた、出発核酸分子に由来する目
的二本鎖DNA分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変
異を導入する方法であって、(a)目的二本鎖DNA分
子の鎖を物理的、化学的または酵素的手段により分離さ
せ、(b)得られた一本鎖DNA分子を、誘発因子を用
いて各プライマーの伸長生成物が合成される条件下、突
然変異誘発を起こさせようとするヌクレオチドにフラン
キングする2つのオリゴデオキシリボヌクレオチドプラ
イマーおよび突然変異誘発用第三オリゴデオキシリボヌ
クレオチドプライマーと接触させ、(c)鋳型上に合成
されたプライマー伸長生成物を物理的、化学的または酵
素的手段により該鋳型から分離し、ついで(d)工程(
c)で得た一本鎖分子を、誘発因子を用いてプライマー
伸長生成物が合成される条件下、工程(b)の3つのプ
ライマーで処理することを特徴とする方法に関する。
【0017】本発明の方法は、従来のPCRプロトコー
ルにおける重要な修飾を含んでおり、PCRに付随した
部位特異的突然変異誘発が可能となる。この修飾には、
PCRにおいて3つのプライマーを同時に使用すること
が含まれる。これら3つのプライマーのうちの一つは他
の2つの増幅プライマーの間に位置しており、所望の変
異を含んでいる。DNA増幅の間、適当な条件下に、こ
の突然変異誘発用プライマーは増幅生成物の一部の中に
組み込まれる。この方法により、PCR増幅の目的物の
いかなる部位にも所望の変異を組み込むことが可能にな
る。
【0018】変異部位における診断制限部位の設計に基
づく第二の任意の修飾により変異体の同定および突然変
異誘発の効率の評価が容易になる。この方法は、コード
配列の修飾、または制限部位の生成もしくは消滅などに
広範囲に適用され、前以てクローニングすることなくゲ
ノムDNA配列またはmRNA配列の直接突然変異誘発
に用いることができる。
【0019】本発明の部位特異的突然変異誘発法は、一
つのプライマーに含まれる部位特異的突然変異を特定の
標的物中に導入するため3つのプライマーを複製連鎖反
応において利用する。本発明の方法の原理を示す略図を
図1に示す。突然変異誘発の標的を含む配列にフランキ
ングする2つのプライマーをPCRに使用する。第三の
PCRプライマーは、所望のヌクレオチド変化を含む突
然変異誘発用プライマーである。このプライマーは、D
NAのいずれかの鎖に相補的となるように設計すること
ができる。
【0020】第三の変異体プライマーをPCR生成物中
に組み込む機構を図1に示す。1回目のPCRの結果、
5’末端に変異体プライマーを含む小さなDNA(一本
鎖)が生成する。この鎖はPCRプライマーの一つによ
り鋳型として使用されてDNAの両方の鎖に変異を含む
(2つの鎖の5’末端および3’末端に)小さな二本鎖
分子が生成する。3’末端の近くに変異を含む新たなD
NA鎖はプライマーとして働いて、前回においてまたは
最初のDNA鋳型に存在する通常のPCRにより一層長
いDNA鎖が合成される。プライマー伸長により、変異
を含む目的長の一本鎖生成物が生成する。ついで、これ
ら生成物(完全長)が2つのPCRプライマーにより鋳
型として用いられて、部位特異的突然変異を有する完全
長の分子を生成することができる。
【0021】本発明の方法を行うに際しては、二本鎖D
NA分子を突然変異誘発の鋳型として用いるのが望まし
い。しかしながら、一般に、精製形または非精製形のい
かなる核酸分子も出発核酸として用いることができる。 ただし、変異させることが望まれ二本鎖DNA分子に変
換することのできる特定の核酸配列を含有していると思
われることが必要である。それゆえ、出発核酸は、たと
えばDNAまたはRNA(メッセンジャーRNA(mR
NA)を含む)であってよく、該DNAまたはRNAは
一本鎖であっても二本鎖であってもよい。加えて、出発
核酸はDNA−RNAハイブリッドであってもよい。出
発核酸が二本鎖DNA分子でない場合は、まず二本鎖D
NA分子に変換しなければならない。たとえば、出発核
酸が一本鎖mRNAであるなら、まず一本鎖DNA分子
に変換し(たとえば、逆転写酵素を用いることによって
)、ついで二本鎖DNA分子に変換しなければならない
(たとえば、Taq DNAポリメラーゼを用いること
により)。
【0022】変異を起こさせようとする核酸配列は出発
核酸分子の一部分だけでもよいし、全出発核酸分子であ
ってもよい。出発核酸分子は最初から純粋な形態で存在
する必要はない。たとえば、出発核酸分子は、ヒトゲノ
ムDNAに含まれるβ−アドレナリン受容体遺伝子の一
部などの複合混合物の小分画であってもよいし、または
粗製の細胞抽出物中に含まれるmRNAであってもよい
。出発核酸分子は、たとえばプラスミドDNA、クロー
ニングDNA、相補DNA(cDNA)、ゲノムDNA
、および実質的にあらゆる採取源(細菌、酵母、ウイル
スおよび植物や動物などの高等生物を含む)から得られ
た天然DNAを含む種々の採取源から得ることができる
【0023】本発明のプライマー(フランキングおよび
突然変異誘発用の両方)は、DNA鎖に相補的なプライ
マー伸長生成物の合成が誘発される条件下、すなわちヌ
クレオチドおよびDNAポリメラーゼなどの誘発因子の
存在下で適当な温度およびpHに置かれたときにDNA
合成の開始点として働くことができなければならない。 プライマーは突然変異誘発および増幅における最大効率
のためには一本鎖が好ましいが、二本鎖であってもよい
。二本鎖である場合は、伸長生成物の調製に使用する前
に、まず鎖を分離するように処理する。好ましくは、プ
ライマーはオリゴデオキシリボヌクレオチドである。 プライマーは、誘発因子の存在下で伸長生成物の合成を
開始するのに充分な長さを有していなければならない。 プライマーの正確な長さは、反応温度やプライマー源な
どを含む多くの因子に依存するであろう。
【0024】一般に、プライマーの長さは約15〜約7
0ヌクレオチド、好ましくは約20〜約30ヌクレオチ
ドの範囲である。第三の突然変異誘発用プライマーにお
けるミスマッチ(すなわち、変異)の数は重要ではない
。 突然変異誘発用プライマーが各DNA鎖にハイブリダイ
ズすることができるように充分に相補的であることのみ
が必要なことである。一般に、各DNA鎖とのハイブリ
ダイズ能に影響を与えることなく、約20%までのミス
マッチが第三の突然変異誘発用プライマーに起こり得る
【0025】一般に、変異はすべて突然変異誘発用第三
プライマーから生じるように、フランキングプライマー
はミスマッチを含んでいない(すなわち、各DNA鎖に
正確に相補的である)ことが好ましい。しかしながら、
突然変異誘発用プライマーからいえば、フランキングプ
ライマーは各DNA鎖にハイブリダイズすることができ
るように充分に相補的であることのみが必要なことであ
る。この場合には、変異を導入するためにフランキング
プライマーを突然変異誘発用第三プライマーとともに用
いることもできる。
【0026】オリゴヌクレオチドプライマーの調製は、
適当な方法、たとえばホスホトリエステル法やホスホジ
エステル法を用いた化学的合成、またはその自動化態様
により行うことができる。生物学的採取源から単離した
プライマー(制限エンドヌクレアーゼ断片など)を用い
ることも可能である。出発核酸分子に由来するいかなる
特定のDNA配列も、本発明の方法により変異を起こさ
せることができる。特定の配列の所望の部分にハイブリ
ダイズする2つのフランキングプライマーおよび突然変
異誘発用プライマーを調製することができるように、該
配列中の充分な数の塩基が充分詳しくわかっていること
のみが必要なことである。DNA配列塩基についての知
識が多くなればなるほど、標的DNA配列に対するプラ
イマーの特異性を大きくすることができ、それゆえ該方
法の効率も良くなる。
【0027】本発明の突然変異誘発法に用いるPCR法
について説明する。まず、標的二本鎖DNA分子を鋳型
として用いる前に、まず別工程としてかまたはプライマ
ー伸長生成物の合成と同時に鎖を分離させる。この鎖の
分離は、物理的、化学的または酵素的手段を含む適当な
変性法により行うことができる。たとえば、DNAが完
全に(>99%)変性するまでDNAを加熱することに
よりDNAの鎖を分離する。典型的な熱変性には、約8
0°C〜約105°Cの温度および約1〜10分間の時
間が採用される。
【0028】標的二本鎖DNAの相補鎖が分離されたら
、出発核酸がもともと二本鎖であるか一本鎖であるかに
拘わらず、これら鎖を二本鎖DNAの突然変異誘発のた
めの鋳型として容易に用いることができる。この突然変
異誘発法は、以下のようにして行うことができる。一般
に、突然変異誘発は、好ましくはpH7〜9、最も好ま
しくは約8の緩衝水溶液中で行う。好ましくは、分離し
た鋳型鎖を含有する緩衝液にモル過剰(クローニングD
NAの場合は通常、1000:1=プライマー:鋳型、
ゲノムDNAの場合は通常、106:1=プライマー:
鋳型)の3つのオリゴヌクレオチドプライマーを加える
。実際には、増幅しようとする配列が複合長鎖DNA鎖
の混合物中に含まれる場合には、添加するプライマーの
量は一般に相補鎖(鋳型)の量のモル過剰である。本方
法の効率を良くするため、大モル過剰が好ましい。
【0029】デオキシリボヌクレオシド三リン酸である
dATP、dCTP、dGTPおよびdTTPもまた突
然変異誘発反応混合物に適量で加え、得られた溶液を約
90°C〜100°Cに約1〜10分間、好ましくは約
1〜4分間加熱する。この加熱期間の後に溶液を室温に
冷却する(プライマーのハイブリダイゼーションに好ま
しい)。この冷却混合物にプライマー伸長反応を誘発ま
たは触媒するための適当な薬剤を加え、当該技術分野で
知られた条件下で反応を起こさせる。この合成反応は、
室温から室温より高い温度で誘発因子がもはや有効に機
能しない温度までで起こる。
【0030】誘発因子としては、プライマー伸長生成物
の合成を達成すべく機能する化合物または系であればい
かなるものであってもよいが、一般には酵素が用いられ
る。この目的に適した酵素の例としては、たとえば、大
腸菌DNAポリメラーゼI、大腸菌DNAポリメラーゼ
Iのクレノー断片、T4 DNAポリメラーゼ、他の利
用できるDNAポリメラーゼ、逆転写酵素、およびTa
q DNAポリメラーゼなどの熱安定酵素を含む他の酵
素などが挙げられ、これらは正しい仕方でのヌクレオチ
ドの組合せを容易にして、各DNA鎖に相補的なプライ
マー伸長生成物を生成させる。一般に、この合成は各プ
ライマーの3’末端で開始され、合成が終止するまで鋳
型鎖に沿って5’方向に進行していき、長さの異なる分
子が生成する。しかしながら、上記と同じ方法を用い、
5’末端から合成を開始させ逆方向に進行させていく誘
発因子も存在するかもしれない。
【0031】新たに合成されたDNA鎖およびその相補
鎖は二本鎖分子を形成し、これがその後の工程に用いら
れる。それゆえ、上記鎖の分離および伸長生成物の合成
の各工程は、所望量の特定変異DNA配列を産生するの
に必要なだけ繰り返すことができる。産生される特定変
異DNA配列の量は、対数的に蓄積していくであろう。 上記のように、所望の変異を二本鎖DNA鋳型の一方の
鎖に組み込むには少なくとも3サイクルのPCRが必要
であり、所望の変異を両方の鎖に組み込むには4サイク
ルのPCRが必要である。
【0032】本発明の方法は、段階的に(各工程の後に
試薬を新たに加える)行うこともできるし、同時に(す
べての試薬を最初の工程のときに加える)行うこともで
きるし、部分的に段階的に(所定の数の工程の後に試薬
を新たに加える)行うこともできる。本発明の方法は、
同時に行うのが好ましい。熱不安定酵素の場合のように
、熱などの鎖分離法が誘発因子を不活化する場合には、
各鎖分離工程の後に誘発因子を新たに補充することが必
要になる。同時法における変性のために熱を用いる場合
は、上昇温度(誘発因子に依存して好ましくは60°C
〜90°C、この温度ではDNAは一本鎖と二本鎖が平
衡状態にある)でも機能する熱安定性ポリメラーゼ(た
とえば、Taq DNAポリメラーゼなど)などの熱安
定な誘発因子を用いる。長さの一層短いDNAのために
は、約50°Cの低い温度を用いることができる。温度
の上限は、酵素が不活化する温度またはプライマーのハ
イブリダイゼーションが不充分になる温度に依存するで
あろう。本方法における各工程は、すべての試薬が最初
に存在しているにも拘わらず順番に起こる。適当な時間
が経過して所望の量の特定変異DNA配列が得られたら
、公知方法により酵素を不活化するかまたは反応混合物
の成分を分離することにより反応を停止させる。
【0033】PCR法を用いて変異を導入する従来法で
は、修飾が増幅DNA標的の末端領域に限られ、また複
数の増幅工程が必要であった。これに対して、本発明の
方法では、段階的に行うこともできるが、同時、単一工
程法として行うことができ、また突然変異誘発も増幅D
NAの末端領域に限られずPCR標的の内部のどこでも
変異を起こさせることができる。上記工程の結果として
反応生成物の混合物が得られることは上記から明らかで
ある。それゆえ、所望の変異DNA分子が生成されたら
、種々の方法を用いて変異DNA分子を野生型DNA分
子から識別しなければならない。少なくとも2つの主要
な方法を用いることができる。
【0034】第一に、変異体の生成に用いたオリゴヌク
レオチドは、厳格な条件下でのハイブリダイゼーション
によるスクリーニングに用いることができる。そのよう
な方法は放射性標識したオリゴヌクレオチドを使用し、
とりわけ単一の塩基変化のみが含まれる場合には、本来
、技術的な要求が厳しい。所望の変異を結果として引き
起こすミスマッチは、変異部位に診断制限酵素部位を生
成するようにするのが好ましい。この場合は、PCR反
応における第三の突然変異誘発用プライマーは、所望の
特定変異だけでなく診断制限酵素部位をも生成するよう
に設計する。別法として、存在する制限酵素部位を変異
により除去してもよい。ついで、生成したまたは除去し
た診断制限断片長多型(RFLP)を用いてPCRにお
ける突然変異誘発の発生および効率をモニターすること
ができ、組換えクローンのスクリーニングを容易にする
ことができる。図2は、PCR生成物中に変異プライマ
ーを組み込むことにより生成したRFLPを用いて突然
変異誘発の効率を評価する方法を示す。
【0035】まず、増幅したDNAを制限酵素で消化す
る。未消化のPCR生成物および消化されたPCR生成
物を電気泳動後に比較する。生成したRFLPにより新
たなDNA消化生成物の同定が可能となり、これが突然
変異誘発のインディケーターとなる。このインディケー
ターバンドと完全長PCR生成物との比を比較すること
により、突然変異誘発の効率を定量することができる。 この方法はタンパク質コード配列のスクリーニングに最
も適しており、この場合、遺伝コードの縮重により、R
FLPの生成に必要なミスマッチを設計する際に柔軟性
が得られる。
【0036】本発明の方法は広範囲の応用の可能性があ
る。たとえば、シークエンシングプライマーを増幅に用
いることができることにより、突然変異誘発に複数のプ
ライマーを設計し試験するのが費用に対し最も効率のよ
いものとなる。ゲノムDNAおよびcDNAに直接変異
を起こさせることができることにより、粗製の鋳型から
の未クローニング配列の調整、関連遺伝子の容易な分析
および単一細胞レベルでの遺伝子操作を含む種々の実験
を促進することができる。また、所望でない制限部位の
迅速な除去、適当なシグナルの導入、および都合のよい
制限酵素部位を欠くクローニング配列の正確な切片化も
容易になる。本発明の方法はまた、変異していない(野
生型)DNA鎖に変異DNA鎖がハイブリダイズしたヘ
テロ二本鎖DNA分子を生成するのに使用することもで
きる。
【0037】本発明の方法の唯一の限界は、PCR増幅
の束縛である。間違いの割合は10,000に1未満で
あると推定されているけれども、組み込み間違いに対す
る懸念のため増幅目的物のサイズは1〜2kbに限るべ
きであると思われる。しかしながら、PCR酵素学がも
っと進めば完全cDNAやゲノムクローンなどの一層大
きい目的物を扱うことが可能となるであろう。
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。
【0038】実施例1(複製連鎖反応)最近の記載に従
ってPCRを行った[クマー(Kumar,R.)、T
echnique1、133〜152(1989)]。 使用した種々のプライマーの配列は下記表1に示してあ
る。 たいていの反応には3つのプライマーが含まれており、
この中には、増幅目的物のいずれかの端に位置する2つ
のプライマーが含まれていた(図1参照)。所望のヌク
レオチドミスマッチを有する第三のプライマーは突然変
異誘発部位にあり、フランキング増幅プライマーの間に
位置していた。一般に、プライマーの長さは20〜30
ヌクレオチドであり、アプライドバイオシステムズモデ
ル280B DNA合成機(アプライド・バイオシステ
ムズ、フォスターシティー、CA)で合成した。プライ
マーの精製は、標準的な変性ポリアクリルアミドゲル電
気泳動により行った[マニアティス(Maniatis
)ら、モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー
・マニュアル(Molecular Cloning:
A Laboratory Manual)、コールド
・スプリング・ハーバー・ラボラトリー、コールドスプ
リングハーバー、NY(1982);オーシェル(Au
schel,F.M.)ら編、カレント・プロトコール
・イン・モレキュラー・バイオロジー(Current
 Protocol in Molecular Bi
ology)、ジョンウイリー&サンズ、NY(198
7)参照]。プライマーを蒸留水に溶解して最終濃度を
200〜400ng/mlとした。
【0039】すべての場合に、PCRはジーン−アンプ
(Gene−Amp)キット製造業者[パーキン−エル
マー(Perkin−Elmer)/シータス(Cet
us)、ノーウオーク、CT]の指示に本質的に従って
行った。増幅は、特に断らない限り30サイクルからな
っていた。各サイクルは、94℃で1分間溶解、50℃
で2分間アニーリング、および72℃で3分間重合の各
工程からなっていた。72℃での重合時間は、各サイク
ルの後で5秒延ばした。各PCR反応混合物には、鋳型
DNA(0.5μg)、2つのフランキングプライマー
(約1μg)および突然変異誘発用第三プライマー(4
〜1000ng)を使用した。反応はすべて100μl
の容量で行い、5単位のTaqポリメラーゼ(パーキン
−エルマー/シータス)および0.25mMの各dAT
P、dGTP、dCTPおよびdTTPが、50mM 
KCl、10mMトリス(pH8.4)、2.5mM 
MgCl2、0.1mg/mlのゼラチン、0.01%
ツイーン20および0.01%NP40中に含まれてい
た。増幅生成物を−20℃で貯蔵した。
【表1】
【0040】実施例2(制限消化) 制限酵素製造業者[ニュー・イングランド・バイオラブ
ズ(New England Biolabs)、ビバ
リー、MA;ストラタジーン(Stratagene)
、ラジョラ、CA]の指示に従い、アリコート(一般に
、100μlの反応混合物のうちの10μl)を25μ
l反応容量での適当な制限酵素による消化に供した。こ
れと平行して他のアリコートを制限酵素緩衝液中でイン
キュベートした。インキュベーションは37℃で2〜1
6時間行った。試料を水平1.0%アガロースゲル中で
の電気泳動により分離し、臭化エチジウムまたはメチレ
ンブルー染色により視覚化した[ヤング−シャープ(Y
oung−Sharp,D.)およびクマー、Tech
nique1、183〜187(1989)]。
【0041】実施例3(クローニングおよび分析)クマ
ーのTechnique1、133〜152(1989
)のプロトコール1の記載に従い、増幅DNAを脱タン
パク質し、適当な制限酵素で消化した。制限消化および
ゲル精製後にpUC12Nクローニングベクターを調製
した。 DNAライゲーションは、クマーのTechnique
1、133〜152(1989)のプロトコール1の記
載に従い、T4 DNAリガーゼおよび緩衝液[ベセス
ダ・リサーチ・ラブズ(Bethesda Resea
rch Labs)、ガイセルスバーグ、MD]を用い
て行った。製造業者の指示に従ってコンピテントな大腸
菌株DH5a(ベセスダ・リサーチ・ラブズ)をDNA
で形質転換し、イソプロピルチオガラクトシド(IPT
G)およびX−gal(ベセスダ・リサーチ・ラブズ)
を用いた青−白選択により組換えクローンを同定した。
【0042】プラスミドDNAの調製は、オースベル(
Ausubel,F.M.)らのカレント・プロトコー
ルズ・イン・モレキュラー・バイオロジー(Curre
nt Protocol in MolecularB
iology)、グリーン・パブッリシング・アソシエ
ーツ(Green Publishing Assoc
iates)、ニューヨーク、NY(1988)に記載
の沸騰法により行った。DNA配列分析は、試薬キット
[シークエナーゼキット、U.S.バイオケミカルズ(
Biochemicals)、OH]を用いチェインタ
ーミネーター法により行った。シークエンシングに使用
したプライマーには、M13正および逆プライマー(ニ
ュー・イングランド・バイオラブズ)および本研究で使
用するtrk遺伝子コード配列中で250bp離れて位
置する4つのプライマーが含まれていた。一部のシーク
エンシングは、デュポンジェネシス(Dupont G
enesis)2000自動シークエンシングシステム
(デュポン、ウイルミントン、DE)を用いて行った。
【0043】実施例4(変異の生成) 方法を示すため、ヒトtrk癌原遺伝子をモデル系とし
て用いた。増幅および突然変異誘発に使用したプライマ
ーの配列は、表1に示してある。図3および4に実験結
果を示す。本実験では、ヌクレオチド1035〜103
7に位置するCys残基をコードするTGCトリプレッ
トに変異を起こさせるため、ヒトtrk癌原遺伝子の1
.1kb DNA断片(ヌクレオチド771〜1881
)[マーチン−ザンカ(Martin−Zanca,D
.)ら、Molecular and Cellula
r Biology9、24〜33(1989)参照]
を増幅させた。該Cys残基をコードするTGCトリプ
レットを取り巻く配列に相補的な2つの24量体オリゴ
ヌクレオチドを設計した。プライマー2039(アンチ
センス鎖に相補的)には該TGCトリプレットの第一の
ヌクレオチドのT→Aミスマッチが含まれ、プライマー
2040(センス鎖に相補的)にはA→Tミスマッチが
含まれている。両方のミスマッチともTGCトリプレッ
トをAGCに変異させ、その結果、コードタンパク生成
物でCys→Ser変化が生じるように設計したもので
あった。このミスマッチはまた、増幅された1.1kb
 DNA断片において唯一のHinFI部位が生成する
ように設計したものでもあった。
【0044】ヒトtrk遺伝子のcDNAクローンを4
0サイクルPCR増幅における鋳型として用い、手順を
試験した。2つの別々の反応系(図3および図4)にお
いて、2つのフランキングプライマー(1709および
1712、表1)および2つの変異プライマー2039
および2040のいずれかを用いた。4つの異なる濃度
で変異プライマーを試験した。第三の変異プライマーは
、2つのPCRプライマーに対して1:250、1:5
0、1:10、1:5または1:1の比で使用した。突
然変異誘発の効率は、増幅DNAのHinFI消化によ
りモニターした。これら3つのプライマーにおける変異
プライマーの濃度は、突然変異誘発の効率の重要な決定
因子である。
【0045】図3および図4に示すように、突然変異誘
発用プライマーを1:250、1:50、1:10比で
使用したときに変異生成物は生成される。この範囲では
全集団中の変異体分子の画分は使用した変異プライマー
の量と相関する。突然変異誘発のためにプライマー20
39を用いた場合、変異体分子の最大量は1:50およ
び1:10比で観察された(図3)。プライマー204
0の場合は、突然変異誘発の最適比は1:50であった
(図4)。変異プライマーを高濃度(1:5または1:
1)で使用した場合は完全長分子の産生は減少した。両
方の突然変異誘発用プライマーともPCR生成物中に組
み込むことができたが、プライマー2040を含む幾つ
かの反応からは小さな異常生成物も生成した(図4参照
)。これはプライマーに関連する人工産物であり、PC
R中のすべてではないが幾つかのプライマーで観察され
る。プライマーを注意深く選択するとともに未消化増幅
生成物と消化増幅生成物とを比較することにより、その
ような人工生成物を回避することができる。
【0046】実施例5(変異体のクローニングおよび分
析) 突然変異誘発の頻度を試験するため、NcoIおよびB
amHIで消化したpUC12Nベクター中にPCR生
成物をクローニングした。各10単位のNcoIおよび
BamHIを用い、pUC12N(1μg)を37℃に
て1時間消化した。消化したDNA(2.5kb)を1
.0%アガロースゲル中の電気泳動および電気溶出(e
lectroelution)により精製した(マニア
チスらの上記文献参照)。 ベセスダ・リサーチ・ラブズより提供された緩衝液を用
い、上記ベクター(50ng)およびPCR生成物(1
00〜200ng;NcoIおよびBamHIで消化)
を20μl反応中、T4DNAリガーゼ(ベセスダ・リ
サーチ・ラブズ)を用いて16℃で16時間ライゲート
した。組換え体の青/白選択のため、アンピシリン、X
−galおよびIPTGを含有するプレート上にコロニ
ーをプレーティングした。白色のコロニーを取り出し、
制限酵素消化および電気泳動によりプラスミド調製物を
分析した。
【0047】プライマー2039を1:250または1
:50の比で含有する反応からの生成物の代表的分析結
果を、図5および図6にそれぞれ示す。野生型と変異組
換え体とは、プラスミドDNAのHinFI消化により
容易に識別することができる。野生型プラスミドからは
診断用1.3kbバンドが得られ、アミノ酸残基345
でCys→Ser変化により変異を起こしたtrk配列
を含有するプラスミドは975bpのバンドを示し、こ
れは新たにHinFI部位を生じたT→A変化の診断と
なる。変異プライマーを1:250比で含有する反応か
らの増幅生成物に由来するクローンでは、5つの組換え
体のうち2つが変異を含んでいた(図5)。1:50比
の突然変異誘発用プライマーでPCR生成物をクローニ
ングして得られた11の組換え体のうち6つが所望の変
異を含んでいた(図6)。これらクローンのうちの一つ
(クローン9、図6)は、1.3kbおよび975bp
の両診断バンドが等モル比で現れていることから明らか
なように、変異配列と野生型配列との混合であると思わ
れた。このクローンは、明らかに、DNAの野生型と変
異鎖とのヘテロ二本鎖で大腸菌を形質転換することによ
り生成したものであった。
【0048】実施例6(突然変異誘発の効率)クローニ
ングDNA鋳型の効率的な増幅は40サイクル未満のP
CRで達成することができ、組み込みミスによる間違い
の割合は増幅のサイクル数が増えるほど高くなるので、
突然変異誘発の効率に及ぼす増幅レベルの影響を試験し
た。プライマー1709、1712および2039を含
有する(1:250比で)1セットの反応液を25、3
5、40、45、50、55および60サイクル増幅さ
せた。各反応のアリコートをHinFI消化により試験
した。その結果を図7に示す。PCRを25サイクルし
か行わなかったものも含め、すべての反応液において変
異生成物を検出することができた。予期されるように、
増幅生成物の全収量は増幅のサイクルが増大するほど大
きくなる。しかしながら、この実験において異なる増幅
レベルにおける野生型分子と変異分子との比は多かれ少
なかれ一定であるように思われる。本発明者らは、25
、40および60サイクルのPCRから得られた増幅生
成物をクローニングした。各場合において突然変異誘発
の効率は50%よりも良かった。これらの結果は、中位
のレベルの増幅後に変異を有効に組み込むことができる
ことを示している。
【0049】実施例7(ベクター中にクローニングした
配列の直接突然変異誘発) pUCおよび関連プラスミド(pBluescript
など)やバクテリオファージ(M13やλなど)などの
標準クローニングベクターは、配列および変異分析の開
始点として一般に用いられる。そのようなベクターでク
ローニングした配列の直接突然変異誘発のための特定の
突然変異誘発用プライマーと組み合わせて標準シークエ
ンシングプライマーを使用する可能性を試験した。ベク
ターpUC12N中にクローニングしたヒトtrk c
DNAの1.1kb断片を、プライマー2039(表1
、上記)を用いた突然変異誘発の鋳型として用いた。P
CRのため、シークエンシングプライマー(正および逆
)および種々の濃度の突然変異誘発用プライマーを用い
た。40サイクル増幅した後、HinFI消化し、ゲル
分析にかけた。製造業者(ニュー・イングランド・バイ
オラブズ)の指示する条件下、増幅DNAの1/10が
10単位のHinFIで消化された。これら消化生成物
をアガロースゲル上で分析した。その結果を図8に示す
【0050】野生型の増幅生成物(約1.1kb)は、
クローニングプラスミドのポリ−リンカー中にHinF
I部位を含む。このポリ−リンカー中のHinFI部位
の存在により、酵素消化の効率の容易なモニタリングが
可能となる。変異生成物は、上記に加えて、突然変異誘
発部位に第二のHinFI部位を有する。このことによ
り、増幅生成物中での変異分子の容易な同定が可能とな
る。このポリ−リンカー中のHinFI部位の存在によ
り、酵素消化の効率の容易なモニタリングが可能となる
。これら3つのプライマーを用いた増幅の結果、本実験
において変異trk配列および野生型trk配列が効率
的に産生される(図8)。これらの結果は、クローニン
グ配列中に変異を導入するための遺伝子特異的突然変異
誘発用プライマーとともにユニバーサルシークエンシン
グプライマーを用いることができることを示している。
【0051】実施例8(ゲノムDNAの直接突然変異誘
発) PCR突然変異誘発プロトコールが提供する最も顕著な
点は、ゲノムDNAおよびcDNA配列を直接突然変異
誘発することができることである。ゲノムDNAを鋳型
として用いて突然変異誘発プロトコールを試験した。こ
の応用を説明するため、β−アドレナリン受容体遺伝子
を用いた[エモリン(Emorine,L.J.)ら、
Proc.Natl.Acad.Sci.USA89、
6995〜6999(1987)]。β−アドレナリン
受容体遺伝子(イントロンを欠く)の完全なコード配列
は、A431細胞株またはヒトゲノムDNAから調製し
たcDNAからの一対のPCRプライマー(表1)を用
いて増幅させることができる。突然変異誘発用プライマ
ーは、β−アドレナリン受容体遺伝子の細胞質ドメイン
中の配列に相補的となるように設計した。このプライマ
ーは、コードされたアミノ酸配列を変化させることなく
該遺伝子中の唯一のBglII部位を破壊するように設
計した単一の点変異を含んでいた(表1)。それゆえ、
この突然変異誘発用プライマーの組み込みは、PCR生
成物のRFLP分析によりモニターすることができる。 2つのPCRプライマーおよび種々の比の突然変異誘発
用第三プライマーを含有するPCR反応液中にヒトゲノ
ムDNA(100ngアリコート)を用いた。40サイ
クルのPCRの後、各反応からのアリコートをBglI
I消化および電気泳動により試験した。その結果を図9
に示す。
【0052】1.4kbの増幅配列をBglIIで1回
開裂し、約800bpおよび600bpの断片を得る。 突然変異誘発用第三プライマーが組み込まれると該Bg
lII部位の欠けた増幅生成物(それゆえ、BglII
開裂に抵抗性の生成物)が生じる。この実験は、本発明
の突然変異誘発系の2つの特徴を説明している、すなわ
ち、ゲノム配列の突然変異誘発は前以てクローニングす
ることなく可能であること、および変異体の分析のため
の診断試験として制限酵素部位の生成および消失の両方
を用いることができることである。
【0053】実施例9(突然変異誘発と組み合わせた制
限断片長多型の生成) PCR増幅後に突然変異誘発の効率を評価するための突
然変異誘発と組み合わせた制限断片長多型の使用につい
ても調べた。この原理を説明するため、ヒトtrk癌原
遺伝子の細胞外ドメイン中の11個のシステイン残基の
それぞれに変異を起こさせるようにプライマーを設計し
た。これら各プライマーは、特定の部位でCys→セリ
ン変化を生じさせ、診断制限多型を同時に生成させると
期待された。これらプライマーの目的領域の配列を表1
に示す。生成した多型からは、配列中の1〜5個の特異
的ミスマッチの結果、新たな制限部位の生成または前に
存在していた制限部位の破壊のいずれかを生じす。
【0054】11のケースのうちの4ケースにおいては
、Cys→Ser変化を生じるのに必要なミスマッチの
直接の結果によるものである。他の6ケースにおいては
、RFLPを生成させるためにCysコドンの外側にも
ミスマッチを導入した。1つのケースにおいては、RF
LPはCysコドン変異とは関係せず、隣接するコドン
の第三塩基のサイレントな(silent)変化の結果
によるものであった。このことは、本発明の方法の可能
性を明らかに説明している。そのような束縛された状況
(特定のアミノ酸変化、たとえばCys→Serが要求
されること)においても、コード配列中に5以下の変化
を導入して調べた11のケースのそれぞれで有用なRF
LPを生成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】  2つの通常のPCRプライマーおよび所望
の変異を有する突然変異誘発用プライマーを用いた突然
変異誘発PCRプロトコールを示す模式図。
【図2】  PCRによって生成した部位特異的突然変
異誘発のRFLP分析を示す模式図。
【図3】  1:1の比のプライマー1709および1
712および種々の濃度の突然変異誘発用プライマー2
039を用いて行ったヒトtrk癌原遺伝子の1.1k
b断片のPCR増幅の結果を示す写真。
【図4】  1:1の比のプライマー1709および1
712および種々の濃度の突然変異誘発用プライマー2
040を用いて行ったヒトtrk癌原遺伝子の1.1k
b断片のPCR増幅の結果を示す写真。
【図5】  突然変異誘発用プライマーを1:250の
比で含有する反応生成物から得られたクローンを示す写
真。
【図6】  突然変異誘発用プライマーを1:50の比
で含有する反応生成物から得られたクローンを示す写真
【図7】  trk癌原遺伝子の1.1kb断片を増幅
してCys残基をSer残基に変異させた場合の、増幅
の程度が突然変異誘発の効率に及ぼす影響を示す写真。
【図8】  pUCシークエンシングプライマーを用い
た突然変異誘発を示す写真。
【図9】  ゲノムDNAの直接突然変異誘発を示す写
真。
【図10】  ヒトtrk癌原遺伝子の 細胞外ドメイ
ンに位置する11個のシステイン残基における制限断片
長多型を示す模式図。
【図11】  ヒトtrk癌原遺伝子の 細胞外ドメイ
ンに位置する11個のシステイン残基における制限断片
長多型を示す模式図。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  出発核酸分子に由来する目的二本鎖D
    NA分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変異を導入す
    る方法であって、(a)出発核酸分子に由来する目的二
    本鎖DNA分子を、突然変異を起こさせようとするヌク
    レオチドにフランキングする2つのプライマーおよび突
    然変異誘発用第三プライマーと接触させ、ついで(b)
    上記反応混合物を充分な回数のPCRに供して目的二本
    鎖DNA分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変異を起
    こさせ、該突然変異を起こしたDNA配列を増幅させる
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】  出発核酸分子がゲノムDNAである請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】  出発核酸分子がRNAである請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】  RNAがメッセンジャーRNAである
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】  出発核酸分子が相補DNAである請求
    項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】  出発核酸分子がDNA−RNAハイブ
    リッドである請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】  突然変異を起こさせようとする核酸配
    列が出発核酸分子の一部分である請求項1に記載の方法
  8. 【請求項8】  突然変異を起こさせようとする核酸配
    列が全出発核酸分子を構成するものである請求項1に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】  出発DNAが未精製のものである請求
    項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】  出発核酸分子がプラスミドDNAで
    ある請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】  出発核酸分子がクローニングDNA
    である請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】  突然変異誘発用プライマーが単一の
    ミスマッチを含む請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】  突然変異誘発用プライマーが2以上
    のミスマッチを含む請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】  フランキングプライマーの一方また
    は両方が1または2以上のミスマッチを含む請求項1に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】  PCRの回数が3〜約60の範囲で
    ある請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】  診断用制限酵素部位の生成または存
    在する診断用制限酵素部位の除去のために突然変異誘発
    用第三プライマーを使用する、請求項1、12または1
    3に記載の方法。
  17. 【請求項17】  出発核酸分子に由来する目的二本鎖
    DNA分子の一方の鎖または両方の鎖に突然変異を導入
    する方法であって、(a)目的二本鎖DNA分子の鎖を
    物理的、化学的または酵素的手段により分離させ、(b
    )得られた一本鎖DNA分子を、誘発因子を用いて各プ
    ライマーの伸長生成物が合成される条件下、突然変異誘
    発を起こさせようとするヌクレオチドにフランキングす
    る2つのオリゴデオキシリボヌクレオチドプライマーお
    よび突然変異誘発用第三オリゴデオキシリボヌクレオチ
    ドプライマーと接触させ、(c)鋳型上に合成されたプ
    ライマー伸長生成物を物理的、化学的または酵素的手段
    により該鋳型から分離し、ついで(d)工程(c)で得
    た一本鎖分子を、誘発因子を用いてプライマー伸長生成
    物が合成される条件下、工程(b)の3つのプライマー
    で処理することを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】  誘発因子がTaq DNAポリメラ
    ーゼである請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】  工程(c)および(d)を少なくと
    も1回繰り返す請求項17に記載の方法。
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