JPH04293420A - 脱穀選別制御装置 - Google Patents

脱穀選別制御装置

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JPH04293420A
JPH04293420A JP5984791A JP5984791A JPH04293420A JP H04293420 A JPH04293420 A JP H04293420A JP 5984791 A JP5984791 A JP 5984791A JP 5984791 A JP5984791 A JP 5984791A JP H04293420 A JPH04293420 A JP H04293420A
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Kazuhiro Takahara
一浩 高原
Katsuya Usui
克也 臼井
Shigeki Hayashi
繁樹 林
Suezo Ueda
末蔵 上田
Toshio Tominaga
俊夫 冨永
Takao Mizoguchi
隆雄 溝口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、選別装置に備えられた
揺動選別板上の処理物の層の厚さを検出する処理物量検
出手段の検出値と扱室への穀稈供給量を検出する穀稈供
給量検出手段の検出値とに基づいて、前記選別装置の処
理能力を調節する制御手段が設けられた脱穀選別制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等の脱穀選別装置において、
車速センサや稈厚センサ等の穀稈供給量検出手段によっ
て検出される穀稈供給量に比例して選別装置の処理能力
を調節することが従来から行われている。さらに、最近
では揺動選別板上の処理物の層の厚さを直接検出する処
理物量検出手段を設け、その検出値を併用することによ
り、選別装置の処理能力をより適切に調節するように改
良した脱穀選別制御装置が提案されている(例えば特願
平2−402532号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、処理物量検出
手段を併用した場合、その故障や外乱による誤検出に起
因して、逆に選別装置の処理能力が適切に調節されなく
なる虞があった。本発明は、かかる実情に鑑みて為され
たものであって、その目的は、上記のような場合にも適
切に選別装置の処理能力を調節することができるように
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の脱穀選別装置は
、選別装置に備えられた揺動選別板上の処理物の層の厚
さを検出する処理物量検出手段の検出値と扱室への穀稈
供給量を検出する穀稈供給量検出手段の検出値とに基づ
いて、前記選別装置の処理能力を調節する制御手段が設
けられたものであって、その特徴構成は、前記制御手段
が、前記処理物量検出手段の検出値が所定範囲内の値で
ないときは、前記穀稈供給量検出手段の検出値のみに基
づいて前記選別装置の処理能力を調節するように構成さ
れている点にある。
【0005】
【作用】本発明の特徴構成によれば、制御手段は、通常
は処理物量検出手段の検出値と穀稈供給量検出手段の検
出値とに基づいて選別装置の処理能力を調節する。しか
し、処理物量検出手段の検出値が所定範囲内の値でない
ときは異常とみなして、穀稈供給量検出手段の検出値の
みに基づいて前記選別装置の処理能力を調節する。つま
り、従来の、穀稈供給量検出手段の検出値のみに基づく
処理能力の調節制御が行われる。処理物量検出手段の検
出値が所定範囲内の値でない場合としては、処理物量検
出手段が故障した場合、処理物量検出手段を取り外した
場合、外乱(例えば処理物の詰まり状態)により処理物
量検出手段が誤検出した場合等が考えられる。
【0006】
【発明の効果】従って、処理物量検出手段の故障や外乱
等に起因して正常な検出値が出力されない場合にも、そ
の悪影響を遮断して、穀稈供給量検出手段の検出値のみ
に基づく適切な処理能力調節を行うことができ、安全性
・信頼性の面で優れるものとなった。
【0007】
【実施例】以下、本発明をいわゆる自脱型のコンバイン
に適用した場合における実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0008】図2に示すように、自脱型のコンバインは
、左右一対のクローラ走行装置1、脱穀部2、及び、搭
乗操縦部3を備えた機体Vと、その機体Vの前部におい
て駆動昇降自在に取り付けられた刈取前処理部4とから
なる。刈取前処理部4は、先端部に付設された分草具5
、圃場の穀稈を引き起こす引き起こし装置6、引き起こ
した穀稈の株元を切断する刈り刃7、及び、刈り取った
り穀稈を脱穀部2のフィードチェーン16まで搬送する
搬送装置9を備えている。
【0009】動力伝達系を図3に示す。機体Vに搭載さ
れたエンジンEの出力は、ベルトテンション式の脱穀ク
ラッチ10を介して脱穀部2に伝達されると共に、ベル
トテンション式の走行クラッチ11及び走行用の油圧式
無段変速装置12を介してクローラ走行装置1のミッシ
ョン部13に伝達される。ミッション部13に伝達され
た出力の一部は、ベルトテンション式の刈り取りクラッ
チ14を介して刈取前処理部4に伝達される。尚、脱穀
クラッチ10の入切状態を検出する脱穀スイッチSW1
が設けられている。
【0010】脱穀部2は、図4に示すように、扱胴15
を収納する扱室A、刈取前処理部4から供給される穀稈
を搬送するフィードチェーン16、排塵用の横断流ファ
ン17、トウミ18と揺動選別板19とからなる選別装
置B、穀粒回収用の一番口20、及び、穀粒と藁屑との
混合物を回収するための二番口21を備えている。
【0011】扱室Aの下部には、扱胴15の下側外周部
に沿って脱穀処理物漏下用の受網22が設けられている
。受網22から漏下出来なかった処理物は受網22の後
端部より揺動選別板19に落下する。受け網22のフレ
ーム後端部には、揺動選別板19上の処理物の層の厚さ
を検出する処理物量検出手段としての層厚センサS1が
設けられている。
【0012】選別装置Bの揺動選別板19は、トウミ1
8の上方に位置するグレンパン23、その後方に位置す
るチャフシーブ24、その下方に位置するグレンシーブ
25等からなる。グレンシーブ25から漏下する穀粒は
揺動選別板19の下方に設けられた一番口20から回収
され、タンク等に貯溜される。又、チャフシーブ24の
後端やグレンシーブ25の後端から落下する穀粒と藁屑
との混合物は二番口21から回収されて揺動選別板19
に還元される。
【0013】チャフシーブ24は、図5に示すように、
処理物移送方向に並置された複数個の帯板状部材24a
の各々が、その中央部を支点として左右の側板に対して
回動自在に取り付けられたものである。そして各帯板状
部材24aの下端部に枢着された操作ロッド25を前後
方向に移動操作することによって、各帯板状部材24a
は同時に角度を変更される。その結果、帯板状部材24
aの隣合うもの同士の間隔t(以下、チャフシーブ開度
という)が変更調節できるように構成されている。
【0014】チャフシーブ開度を電気的に変更調節する
ためのシーブモータM1が設けられ、ギヤ式の連係機構
26、揺動アーム27、レリーズワイヤ28を介して前
記操作ロッド25に連結されている。図中、29はチャ
フシーブを閉じ側に復帰付勢するスプリング、S2は揺
動アーム27の回転角をチャフシーブ開度として検出す
るためのポテンショメータ式のチャフシーブ開度センサ
である。シーブモータM1は印加電圧の極性を変えるこ
とによって正転・逆転が切り換えられる。
【0015】選別装置Bのトウミ18は、揺動選別板1
9上の藁屑を吹き飛ばすためのものであり、その風力は
図4に示すように、ファンケースカバー18aの開度(
以下トウミ排風開度という)を変えることによって行わ
れる。つまり、トウミ排風開度を大きくするほどその開
口部から逃げる風量が増加し、揺動選別板19上の処理
物に及ぼす風力(以下トウミ風力という)が小さくなる
【0016】トウミ排風開度の調節は、図6に示すよう
に、トウミモータM2によって行われる。シーブモータ
M1と同様に印加電圧の極性を変えることによってトウ
ミモータM2を正転・逆転させると、連係機構30、揺
動アーム31、ロッド32、33を介してファンケース
カバー18aが開閉する。図中、S3は揺動アーム31
の回転角をトウミ排風開度として検出するためのポテン
ショメータ式のトウミ排風開度センサである。
【0017】選別装置Bは、以上のようにしてチャフシ
ーブ開度とトウミ排風開度が変更調節されることにより
、その処理能力が変更調節される。これらの変更調節は
、図1に示すように、マイクロコンピュータを搭載した
制御手段Hが司る。基本的には、扱室Aへの穀稈供給量
が多いほど、又、揺動選別板上19の処理物の層が厚い
ほど選別装置Bの処理能力を大きくするように、即ちチ
ャフシーブ開度を大きく、トウミ排風開度を小さくする
ように自動制御が行われる。
【0018】扱室Aへの穀稈供給量は次のようにして検
出される。図7に示すように、フィードチェーン16の
上部に、搬送される穀稈を下方に押圧しフィードチェー
ン16とで挟持する機構が設けられている。即ち、枢支
軸Pにて搬送方向に連結された複数の押圧部材34a,
34bがコイルバネ34cにて各別に弾性付勢されてい
る。そして前から一番目の押圧部材34aと二番目の押
圧部材34bとの枢支軸Pの上方への変位を検出するポ
テンショメータS4が設けられている。
【0019】このポテンショメータ(以下、稈厚センサ
という)S4によってフィードチェーン16と押圧部材
34a,34bとの間に挟持される穀稈の厚さが検出さ
れる。そして、フィードチェーン16の搬送速度はほぼ
一定に保たれるので、稈厚センサS4の検出値は扱室A
への穀稈供給量に比例する。つまり、この稈厚センサS
4が扱室Aへの穀稈供給量を検出する穀稈供給量検出手
段として働く。稈厚センサS4の検出値は制御手段Hに
入力され、A/D変換されたのち0〜9の10段階の値
(以下、ワラレベルという)に分けられる。
【0020】揺動選別板19上の処理物、詳しくは、チ
ャフシーブ24上に堆積した処理物の層の厚さは、前述
の層厚センサS1によって検出される。層厚センサS1
は図8に示すように、横軸芯周りに揺動自在に垂下され
たセンサバーTと、そのセンサバーTの後方(処理物の
移送方向)への回動角度を抵抗値に変換するポテンショ
メータPMからなる。
【0021】センサバーTは、処理物移送方向の下流部
T1が上流部T2より長い二股状に形成されている。処
理物の層が厚くなるほど、センサバーTの後方への回動
角度が大きくなるが、処理物の層の厚さが比較的小のと
きは下流部T1が処理物に接当し、処理物の層の厚さが
大になると上流部T2が処理物に接当するように構成さ
れている。
【0022】層厚センサS1の検出値(以下シーブ電圧
という)は0〜5ボルトのDC電圧として制御手段Hに
入力され、8ビットディジタル値(0〜255)にA/
D変換されたのち、後述するように0〜5の6段階の値
(以下、シーブレベルという)に分けられる。
【0023】上記のようにして得られたシーブレベルは
、選別装置Bの処理能力の調節制御のための情報となる
他に、搭乗操縦部3に設けられたモニタ35にて表示さ
れ、又、警報にも用いられる。つまり、図1に示すよう
に、バーグラフ表示器35aによってレベル表示される
と共に、7セグメント表示器35bによって数値表示さ
れる。
【0024】モニタ35は文字表示器35c及びブザー
35dをも備えている。そして、シーブレベルが5にな
ると制御手段Hは、文字表示器35cに「シーブチュウ
イ!」と表示する。さらにこの状態が10秒以上続くと
「シーブケイホウ!」と表示すると共に、ブザー35d
にて警報を発する。作業者は、これらの警報に基づいて
走行速度を下げる等必要な処置を行い、処理物の層が厚
くなり過ぎて詰まり状態が発生するのを回避する。
【0025】又、搭乗操縦部3に選別モード切換スイッ
チSW2が設けられ、この切換信号が図1に示すように
、制御手段Hに入力されている。選別モード切換スイッ
チSW2は、7通りの選別モードの中から一つの選別モ
ードを選択するものである。7通りの選別モードは、大
きくは手動モード、稲モード、麦モードの3通りに分か
れる。
【0026】手動モードを選択すれば、設定器(図示せ
ず)を用いてチャフシーブ開度及びトウミ排風開度を各
別に手動設定できる。稲モードには四つのモードがあり
、イネ2が標準モード、イネ1は選別処理能力が最小の
モード、イネ3は高水分モード、イネ4は濡れモードで
ある。麦モードには二つのモードがあり、ムギ1が標準
モード、ムギ2は高水分モードである。
【0027】これら6通りの自動モード(稲モード及び
麦モード)が選択されると、制御手段Hは各モード別に
前述のワラレベル(扱室Aへの穀稈供給量)及びシーブ
レベル(揺動選別板19上の処理物の層の厚さ)に基づ
いてチャフシーブ開度及びトウミ排風開度を自動調節す
る。以下、この自動調節制御について流れ図を参照しな
がら説明する。
【0028】図9に示す脱穀選別制御の処理ルーチンは
、ワラレベル及びシーブレベルに基づいてチャフシーブ
開度の目標値(以下、チャフ目標値という)及びトウミ
排風開度の目標値(以下、トウミ目標値という)を決定
するサブルーチンである。メインルーチン(図示せず)
から、このサブルーチンがコールされると、先ずシーブ
レベル判定の処理が行われる。このシーブレベル判定処
理のサブルーチンを図10乃至図12に示す。
【0029】図10に示す処理では、前述のように、層
厚センサS3の検出値(シーブ電圧)から0〜5の6段
階のシーブレベルを得る。実際にはシーブ電圧を一旦0
〜255の8ビットディジタル値に変換したのち、その
ディジタル値に基づいてシーブレベルが判定されるが、
図ではわかりやすくするために各しきい値をシーブ電圧
で示している。
【0030】図11の処理では、約1秒間連続してシー
ブレベルが前回値(OLD)と異なるときに初めてその
シーブレベルを有効とする。従って、カウンタには約1
秒間に相当する初期値が代入される。
【0031】図12の処理では、シーブレベルの変化が
上昇から下降に転じたときにピークを記憶しておくため
のフラグLVL3,LVL4,LVL5がセット・リセ
ットされる。シーブレベルのピーク5、4、3に対応し
て夫々フラグLVL5,LVL4,LVL3がセット(
他はリセット)され、シーブレベルが2以下になった時
に全てリセットされる。これらのフラグLVL3,LV
L4,LVL5は後述する補正処理で用いられる。
【0032】図9に戻り、シーブレベル判定処理が終わ
ると、次に自動モードの起動条件をチェックする。即ち
、脱穀スイッチSW1がオン(脱穀クラッチ10を入れ
た状態)で、且つ、選別モード切換スイッチSW2によ
り自動モード(手動モード以外のモード)が選択されて
いれば次の処理に移るが、この条件が満たされていなけ
れば何もせずにメインルーチンに戻る。つまり、この場
合、得られたシーブレベルは前述のモニタ表示や警報に
のみ用いられることになる。
【0033】自動モードの起動条件が満たされている場
合は、ワラレベルに基づいて図13、図14のテーブル
に従ってチャフ目標値CH及びトウミ目標値TOが設定
される。実際の制御量であるチャフシーブ開度(単位は
mm)とチャフ目標値CHとの関係は図15の通りであ
る。同様にトウミ排風開度(単位はmm)とトウミ目標
値TOとの関係は図16のようになる。尚、図13乃至
16のテーブルは一例であって、機種が異なればテーブ
ルの内容は異なる。又、これらのテーブルは前述の二番
口21から回収されて揺動選別板19に還元される処理
物量をも考慮して実験等に基づいて定められている。
【0034】次に、シーブレベルに基づいてチャフ目標
値CH及びトウミ目標値TOの補正を行う。但し、先ず
シーブレベルがゼロかどうかをチェックし、ゼロであれ
ば補正は行わない。つまり、シーブ電圧が0.5ボルト
以下であれば、ワラレベルのみに基づいてチャフ開度及
びトウミ排風開度が決定される。言い換えると、層厚セ
ンサS1の検出値が下限値以下であれば、稈厚センサS
4の検出値のみに基づいて選別装置Bの処理能力が調節
される。
【0035】上記のように、シーブ電圧が0.5ボルト
以下になる状態としては、層厚センサS1が故障等によ
り断線状態となった場合や層厚センサS1を取り外した
場合が考えられる。つまり層厚センサS1の入力回路は
プルダウンされており、層厚センサS1を取り外すとシ
ーブ電圧はゼロボルトになる。又、処理物の詰まり状態
が発生した場合等に、何らかのきっかけで層厚センサS
1のセンサバーTが処理物移送方向と逆の方向に振れて
復帰できない状態が発生した場合にもシーブ電圧はゼロ
ボルトに近くなる。
【0036】シーブレベルがゼロでなければ、次にイネ
4モード(濡れモード)か否かを判断する(図9後半)
。イネ4モードが選択されていれば、図17に示すイネ
4モード補正の処理が実行される。つまり、シーブレベ
ルが2以上であればチャフ目標値CH及びトウミ目標値
TOを共に7にする。これは、処理物の詰まり状態を回
避すべく、チャフシーブ開度及びトウミ風力を最大(選
別装置Bの処理能力を最大)にすることを意味する。シ
ーブレベルが1のときは補正を行わない。
【0037】イネ4モード以外のモードが選択されてい
れば、図18及び図19に示す通常モード補正の処理が
実行される。このとき、図12の処理でセット・リセッ
トされたフラグLVL3,LVL4,LVL5を用いて
場合分けされる。図中、CH4及びCH3には、夫々シ
ーブレベルが4及び3のときのチャフ目標値CHの補正
後の値が代入される(図18の(イ)及び図19の(ロ
))。
【0038】LVL5が1のとき、図18に示すように
、チャフ目標値CH及びCH4が共に5未満であればチ
ャフ目標値CHに5が代入され、それ以外は7(最大値
)が代入される。又、トウミ目標値TOには無条件に7
(最大値)が代入される。LVL4が1のとき、チャフ
目標値CHが4未満であれば4が代入され、4以上であ
れば1が加算される。さらにCH3以下であればCH3
に1を加算した値が代入される。トウミ目標値TOには
無条件に7(最大値)が代入される。LVL3が1のと
きは、図19に示すように、チャフ目標値CHに1が加
算される。トウミ目標値TOは補正されない。
【0039】前述したように、フラグLVL5,LVL
4,LVL3はシーブレベルの変化が上昇から下降に転
じたときのピークを記憶しておくためのものであって、
シーブレベルが2以下になるまでリセットされない。従
って、上記のフラグLVL3,LVL4,LVL5によ
って場合分けされた、選別装置Bの処理能力を高める方
向の補正演算はシーブレベルが2以下になるまで維持さ
れる。処理物の詰まり状態を回避すべく、シーブレベル
が1又は2の安全な領域に早く戻すためにこの様に行う
【0040】フラグLVL5,LVL4,LVL3のい
ずれもセットされていないときは、ワラレベルをチェッ
クし、ワラレベルがゼロでなければチャフ目標値CH及
びトウミ目標値TOの補正処理を行わずに図9のルーチ
ンに戻る(図19参照)。ワラレベルがゼロであれば、
刈り終わりモードにおけるチャフ目標値CHのみの補正
が実行される。即ち、稲モードであれば3を、麦モード
であれば2を代入し、さらにシーブレベルが1の状態が
6秒以上続けば1を代入する。つまり、刈り終わりで選
別処理の精度が下がらないようにチャフシーブ開度を絞
るのである。
【0041】以上のようにして補正後のチャフ目標値C
H及びトウミ目標値TOが決定されると、図9の脱穀選
別制御の処理を終了しメインルーチン(図示せず)に戻
る。メインルーチンでは、補正後のチャフ目標値CH及
びトウミ目標値TOに基づいてチャフシーブ開度及びト
ウミ排風開度が調節される。
【0042】つまり、制御手段Hは、チャフ目標値CH
に基づいて、図1に示す如くチャフシーブ開度センサS
2の検出値をフィードバック量としてシーブモータM1
を駆動制御する。同様に、トウミ目標値TOに基づいて
トウミ排風開度センサS3の検出値をフィードバック量
としてトウミモータM2を駆動制御する。
【0043】以下、別実施例を列記する。上記実施例で
は、シーブレベルがゼロのとき、即ちシーブ電圧が0.
5ボルト以下のときに、シーブレベルによる補正を行わ
ないようにしたが、このしきい値をもっと低く設定して
もよい。例えば、シーブ電圧が0.3ボルト、或いは8
ビットディジタル値(0〜255)の5に設定する。つ
まり、シーブレベルがゼロであってもさらに、低い値に
穀稈供給量検出手段S4の検出値が下がったときに初め
て異常とみなして、シーブレベルによる補正を止め、ワ
ラレベル即ち穀稈供給量検出手段S4の検出値のみに基
づいて選別装置Bの処理能力を調節するのである。これ
は、シーブレベル0を有効な値として補正に用いたいと
きに必要である。
【0044】穀稈供給量検出手段S4の検出値、即ちシ
ーブ電圧が所定の上限電圧以上になったときも同様に異
常とみなしてシーブレベルによる補正を止め、ワラレベ
ル即ち穀稈供給量検出手段S4の検出値のみに基づいて
選別装置Bの処理能力を調節するように構成してもよい
。要するに、処理物量検出手段S1の検出値が所定範囲
内(下限値〜上限値)の値でないときは穀稈供給量検出
手段S4の検出値のみに基づいて選別装置Bの処理能力
を調節することがポイントである。
【0045】実施例や上記のように、処理物量検出手段
S1の検出値が所定範囲内(下限値〜上限値)の値でな
い状態が、例えば10秒以上続いたときにモニタ35の
文字表示器35cに「シーブエラー!」と表示し、ブザ
ー35dにて警報を発するようにしてもよい。
【0046】上記実施例では、穀稈供給量検出手段とし
て、フィードチェーンで搬送される穀稈の厚みを検出す
る稈厚センサを用いたが、車速(走行速度)を検出する
センサで代用してもよい。一般に同一圃場内であれば、
車速に比例した刈り取り量即ち穀稈供給量が得られるか
らである。又、処理物量検出手段としては、実施例の層
厚センサに限らず、揺動選別板上の処理物の重量を検出
する手段等も考えられる。
【0047】本実施例の選別装置Bは、チャフシーブ開
度と唐箕風量を調節することによりその処理能力を調節
するよるものであるが、チャフシーブ開度や唐箕風量を
調節するための具体構成は各種変更できる。又、本発明
は下記のような種々の方式の処理能力調節を行う選別装
置にも適用できる。■  揺動選別板の揺動周期(揺動
速度)を変える方式。■  揺動選別板の傾斜角を変え
る方式。■  チャフシーブ、グレンシーブ等の濾過面
積を調節する遮蔽板を出退させる方式。■選別ラックの
隣接するラック板の間隔を変化させる方式。
【0048】又、本発明は実施例のような、いわゆる自
脱式のコンバインに限らず、全桿投入式のコンバインに
も適用できる。尚、特許請求の範囲の項に図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンバインの脱穀選別装
置のブロック図
【図2】同じくコンバインの側面外観図
【図3】同じく
コンバインの動力伝達系の説明図
【図4】同じくコンバ
インの脱穀部を示す透視図
【図5】選別装置のチャフシ
ーブ開度調節機構の概略図
【図6】選別装置のトウミ排
風開度調節機構の概略図
【図7】穀稈供給量検出手段と
その周辺の側面図
【図8】処理物量検出手段その周辺の
側面図
【図9】脱穀選別制御の流れ図
【図10】シーブレベル判定処理の流れ図
【図11】シ
ーブレベル判定処理の流れ図
【図12】シーブレベル判
定処理の流れ図
【図13】ワラレベルとチャフ目標値の
関係を示すテーブル
【図14】ワラレベルとトウミ目標値の関係を示すテー
ブル
【図15】チャフ目標値とチャフシーブ開度の関係を示
すテーブル
【図16】トウミ目標値とトウミ排風開度の関係を示す
テーブル
【図17】イネ4モード補正処理の流れ図
【図18】通
常モード補正処理の流れ図
【図19】通常モード補正処
理の流れ図
【符号の説明】
19  揺動選別板 A    扱室 B    選別装置 H    制御手段 S1  処理物量検出手段 S4  穀稈供給量検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  選別装置(B)に備えられた揺動選別
    板(19)上の処理物の層の厚さを検出する処理物量検
    出手段(S1)の検出値と扱室(A)への穀稈供給量を
    検出する穀稈供給量検出手段(S4)の検出値とに基づ
    いて、前記選別装置(B)の処理能力を調節する制御手
    段(H)が設けられた脱穀選別制御装置であって、前記
    制御手段(H)は、前記処理物量検出手段(S1)の検
    出値が所定範囲内の値でないときは前記穀稈供給量検出
    手段(S4)の検出値のみに基づいて前記選別装置(B
    )の処理能力を調節するように構成されている脱穀選別
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016010323A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 三菱マヒンドラ農機株式会社 脱穀装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192221A (ja) * 1985-02-20 1986-08-26 ヤンマー農機株式会社 収穫機
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